JPH08136303A - 面積式流量計に於けるフロート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】面積式流量計に於いて小さな口径で大きな流量
を測定可能にし、圧力損失も小さく、しかも流体の与え
る粘性の影響を小さくする事で無補正で使用できる範囲
を広げる。 【構成】フロートの形状を通常言う流線形とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】小さな面積式流量計で、より大き
な流量測定を計測可能にする事で購入コストを下げる。
フロートによる圧力損失を小さくし運転経費を下げる。
粘度の影響を小さくする事で無補正で使用出来る範囲を
広げる。

【０００２】

【従来の技術】面積式流量計の流量特性、流量測定範囲
は観念的に図３，〜図８の様なフロートの重量、最大直
径部の厚み等で考えられ製作されていた。特に粘性が流
量に及ぼす影響への対処もフロートの厚さの変更や若干
の形状変更をしたり、フロートの体積部を流れの影響の
無い部所に設置する事でその影響を軽減していた。
（注）フロート後流をスラリー等の滞留を防ぐ為に変形
したものは有るが目的が全く違う。

【０００３】

【発明が解決しようとする課願】通常の面積式流量計の
欠点を補うべく小さな流量計で大きな流量を測れ、しか
も粘性の影響の少ない又圧力損失の小さな流量計を製作
する。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】フロートの形状を流線形と
する。フロートを造波抵抗が小さくなる形状にする。

【０００５】

【作用】面積式流量計の特性や、流量測定範囲は図１の
如く挿入された従来形のフロートの形状で議論されて製
作されて来た。特に造波抵抗に於けるフロートへの力の
影響を中心に考慮したものはない。その結果、必要以上
に大きな流量計を使用したり、流量を測定する度に粘度
の影響を必要以上に受けたりしていたが、フロートを流
線形としフロートの造波抵抗の発生を起き難くすること
により流速によるフロートへの力を減少する。流速によ
るフロートへの力の減少は同じフロートの重量（差圧）
で，測定流量の範囲（最大値）が広がる。同じ差圧で、
測定流量最大値が大きくできる事は、単位流量当たりの
圧力損失が小さくなる。同様に同じ差圧で、測定流量最
大値が大きくできる事は、流量係数は１に近付く事とな
り、粘性の流量への影響を小さくする事にもなる。

【０００６】

【実施例】図２の様な流線形フロートを図１のフロート
と交換して流量を検定した。

【０００７】

【発明の効果】この発明より、従来形フロート図６と密
度の同じ有効重量の発明によるフロートとの比較におい
て、流体粘度にもよるが約１．５〜２倍程度の流量の測
定が可能になった。無補正で使用できる粘性変動範囲が
広がり、粘度変動の影響も少なかった。従来の流量範囲
を測定するには、フロートは軽く出来、圧力損失は小さ
くなった。従来の技術で行われてきたフロートの重量部
を流れの無いところに設置し、フロートの厚みを薄くす
る事で粘性の影響を小さくしていたが、流れ方向に平面
を持つフロートでは、造波抵抗の影響は免れない事も判
明した。

【図面の簡単な説明】

【図１】面積式流量計の断面図。

【図２】新しく考えられたフロートの側面図

【図３】従来使用されているフロートの側面図

【図４】従来使用されているフロートの側面図

【図５】従来使用されているフロートの側面図

【図６】従来使用されているフロートの側面図

【図７】従来使用されているフロートの側面図

【図８】従来使用されているフロートの側面図

【符号の説明】

１……フロート 図６と同形状 ２……テーパー管 ３……フロートと指示に必要なマグネット（５）をつな
ぐ連結竿 ４……流量指示の為のリング状のマグネットで円筒部
（７）を隔ててマグネット（５）に追従して動く。 ５……フロートの動きに連結竿を介して連動し動くマグ
ネット ６……流量指示を読取る目盛り板 ７……フロートガイド、シールを兼ねた、内部と外部を
隔絶した円筒部。 ８……流出口 ９……流入口

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】面積式流量計に於けるフロートの形状を通
   常言う流線形にする。
2. 【請求項２】面積式流量計に於けるフロートの形状を造
   波抵抗、粘性抵抗を中心に考慮した形状にする。