JPH052827Y2 - - Google Patents

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JPH052827Y2
JPH052827Y2 JP18015486U JP18015486U JPH052827Y2 JP H052827 Y2 JPH052827 Y2 JP H052827Y2 JP 18015486 U JP18015486 U JP 18015486U JP 18015486 U JP18015486 U JP 18015486U JP H052827 Y2 JPH052827 Y2 JP H052827Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ダンパー機構付の面積流量計に関
し、特にダンパーの制動効果が大きく、ヒステリ
ミス誤差の少ない面積流量計に関する。
[従来の技術] 面積流量計は、フロート軸に取り付けたフロー
トをテーパー管部内に配し、テーパー管内を流れ
る被測定流体の流量変動により上下動するフロー
ト軸の変位を検出して、被測定流体の流量を計測
するようになつている。
ところで上記面積流量計を用いてガス体を計測
する場合、ガス体のテーパー管部への最初の導入
時や、流量の急激な変動などによる圧力変動時に
フロートが急激に上昇したり、ハンチング現象が
発生することがある。
フロートのこの急激な上昇やハンチング現象を
抑制するために、ダンパー機構を備えた面積流量
計が従来より知られている。
第3図には、ダンパー液を媒体として制動をか
ける従来の液体ダンパー機構を備えた面積流量計
が示されている。
この面積流量計の下部にはダツシユポツト20
が設けられ、ダツシユポツト20内にはシリコン
オイル等の粘性液からなるダンパー液21が入れ
られている。そしてフロート22を取り付けたフ
ロート軸23の下端部には、ダンパー液21中に
没する円板状のダンパー24が取り付けられてい
る。このダンパー24とダツシユポツト20内周
壁間には適当な間隙が設けられており、フロート
軸23が上下動する際にダンパー液21の粘性抗
力で制動効果を発生するようになつている。な
お、フロート22はテーパー管部25に配され
る。
また第4図には、被測定ガスを媒体として制動
をかける従来のエアダンパー機構を備えた面積流
量計の要部が示されている。
この面積流量計の上部中蓋の下面には下端が開
口したダンパーパイプ26が設けられている。ま
たテーパー管部27に配されるフロート28が取
り付けられたフロート軸29の前記ダンパーパイ
プ内に位置する箇所には、円板状のダンパー30
が溶接等で固定されている。またダンパーパイプ
26の上方に延設された小径リード管部31の上
端部は閉塞されており、ダンパー30とダンパー
パイプ26内周壁間にはやや間隙が設けられてい
る。この間隙からダンパーパイプ26内に入り込
んだ被測定ガスにより、フロート28が上下動す
る際に制動効果が生じるようになる。
[考案が解決しようとする問題点] ところで上述の液体ダンパー機構では、被測定
ガスがダンパー液と接することから、クリーンな
ガス消費側に常に供給しなければならない場合問
題が生じるとともに、被測定ガスが腐食性のガス
の場合にはダンパー液と反応してしまうため、被
測定ガスの種類を選択して使用する必要がある。
また上記液体ダンパー機構では、構造が複雑で
構成部品数が多いという問題があるとともに、ダ
ンパー液21を入れるダツシユポツト20を設け
る関係上、流量計の全長が長くなり、流量計が大
型化するという問題が生じる。
さらに上記液体ダンパー機構では、流量計の下
端部にダツシユポツト20を設けているため、第
3図に矢印で示すように被測定ガスを横方向から
導入して横方向に排出しなければならず、被測定
ガスの流れ方向が制約を受けるという問題があ
る。
これに対して上述したエアダンパー機構は、液
体ダンパー機構の持つ欠点を解消できるものであ
るが、被測定ガスの抗力による制動効果を充分に
発揮させるためには、ダンパー機構の加工精度が
要求されるという問題がある。
またフロート28の上下動が大きいときには制
動効果は期待できるが、フロート28が微振動す
る場合には、ダンパー30とダンパーパイプ26
内周壁間の間隙から被測定ガスが洩れてしまい、
制動効果が期待できなくなるという問題がある。
さらに上記エアダンパー機構では、ダンパー3
0がフロート軸29に溶接等で完全に固定されて
いるため、フロート軸29のガイドは、フロート
軸29下部に設けられるガイド部32とダンパー
パイプ26内周壁で行なわれるようになり、ダン
パー30外周部とダンパーパイプ26内周壁間に
接触抵抗が生じるようになる。この接触抵抗によ
つて、フロート軸29が上昇するときはこの上昇
を妨げる方向に力が働き、フロート軸29が下降
するときはこの下降を妨げる方向に力が働くた
め、ヒステリシス誤差が発生し、流量の指示が不
正確となる。
そこで本考案は、このような従来の問題点を解
決するために提案されたものであり、制動効果が
大きく、ハンチング現象を充分に抑制することが
できるとともに、ヒステリシス誤差の少ない面積
流量計を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するために本考案の面積流量計
は、管体に設けたテーパー管部内にフロート軸に
取り付けたフロートを配し、管体に通される被測
定ガスの流量変動により上下動するフロート軸の
変位を検出して被測定ガスの流量が計測される面
積流量計において、上記管体の上部に上端が閉塞
し、下端が開口するダンパーパイプを設け、この
ダンパーパイプ内に、上下方向にはフロート軸と
一体となつて移動するが、フロート軸の半径方向
には自由に遊動できるようフロート軸に取り付け
たダンパーを設けた構成のものとしてある。
[作用] 上述の本考案では、ダンパーは、上下方向には
フロート軸と一体となつて上下動するが、フロー
ト軸の径方向(水平方向)には自由に遊動できる
ようにフロート軸に取り付けられているため、フ
ロート軸が上下動する際のダンパーパイプとダン
パー間の接触抵抗が低減され、ヒステリシス誤差
が抑えられる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す面積流量計
の縦断面図である。
この第1図で、管体1の下端が開口され、被測
定ガスが流入する流入口2となつており、この流
入口2から上方に続く直管部3内に、フロート軸
4をガイドするガイド部5が設けられている。こ
のガイド部5は、被測定ガスが通過できるよう
に、たとえば十字状に突出するステーで構成され
ている。
また上記直管部1の上部には上部拡径のテーパ
ー管部6が設けられており、このテーパー管部6
内にはフロート軸4に取り付けられたフロート7
が配される。
さらに上記テーパー管部6の上方に続く直管部
8の側壁には、側方に突出した流出口9が設けら
れており、管体1内を通過した被測定ガスは流出
口9から外部に流出するようになつている。
また上記管体1の上端は開口されており、この
開口部のフランジ1aには、下面にダンパーパイ
プ10を一体に形成した蓋12がパツキン11を
介して固定されている。管体1内に突出された円
筒状のダンパーパイプ10の下端は開口してお
り、このダンパーパイプ10内にはフロート軸4
に取り付けたピストン状のダンパー13が配され
ている。
このダンパー13は有頂にして下端が開口する
帽状となつており、ダンパーパイプ10の外周壁
とダンパー13の内周壁間にはわずかに間隙が設
けられている。上記ダンパー13上部の頂板部1
3aには、第2図に示すように取付け孔14が中
央に形成されている。そして、この取付け孔14
の周縁部がフロート軸14に設けられたつば状の
上下のストツパー15,15により上下方向で保
持され、フロート軸14にダンパー13が取り付
けられている。
また上記ダンパー13の取付け孔14とフロー
ト軸14間には、クリアランスSが設けられてお
り、フロート軸14はダンパー13に対して半径
方向に自由に遊動ができるようになつている。上
記クリアランスSは、フロート軸4の上下動をガ
イドするガイド部5および蓋部12に対するフロ
ート軸4のクリアランスaよりも大きく取られて
いる。
ここで、蓋部12の上方に延びる小径リード管
部16の上端は閉塞されており、このリード管部
16内にはフロート軸4の上部が挿入されてい
る。このフロート軸4の上端部には、たとえば磁
石17が取り付けられており、この磁石17の上
下方向のへ変位をリード管部16の外部に設けた
センサ18で検出して被測定ガスの流量を知るこ
とができるようになつている。
このように構成される上記面積流量計では、ダ
ンパー13は、フロート軸4に設けられた上下の
ストツパー15,15によつてフロート軸4と一
緒に上下動できるよう保持されているが、半径方
向には取付け孔14によりフロート軸4に対して
自由度を持たせてあるので、フロート軸4が上下
動する際にフロート軸4が左右に揺れても、フロ
ート軸4の左右の動きはダンパー13に伝達しず
らくなつている。したがつて、フロート軸4が上
下動する際、ダンパー13とダンパーパイプ10
間の接触が防止され接触抵抗が低減されることか
ら、ヒステリシス誤差の発生を抑えることができ
る。
またこのようにダンパーパイプ10とダンパー
13間の接触を低減できるため、ダンパー13の
形状を表面積の大なる帽状のピストン形とするこ
とができ、ダンパーパイプ10とダンパー13間
の間隙からダンパーパイプ10内に入り込んだ被
測定ガスの抗力により充分な制動効果が得られる
ようになる。
したがつて、管体1内への最初の被測定ガスの
導入時などに、急激に上下振動を繰り返すハンチ
ング現象を効果的に抑制することができる。
またダンパーパイプ10とダンパー13間の接
触抵抗を低減できるので、ダンパーパイプ10と
ダンパー13と間隙を狭くすることができ、フロ
ート7の微振動に対しても充分な制動効果が得ら
れる。
[発明の効果] 以上説明したように、本考案ではダンパーパイ
プ内に配されるダンパーが、上下方向にはフロー
ト軸と一緒に上下動するが、フロート軸の半径方
向には自由度が与えられてフロート軸に保持され
ているため、フロート軸が上下動する際のダンパ
ーパイプとダンパー間の接触抵抗が低減され、ヒ
ステリシス誤差が抑えられる。
したがつてダンパーに表面積の大なるピストン
タイプの形状のものを使用でき、従来に比べて制
動効果を充分に得ることができ、ハンチング現象
を充分に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す面積流量計の
縦断面図、第2図は上記面積流量計の要部を拡大
して示す断面図、第3図および第4図は従来の面
積流量計の縦断面図である。 図中、1……管体、1a……フランジ、2……
流入口、3,8……直管部、4……フロート軸、
5……ガイド部、6……テーパー管部、7……フ
ロート、9……流出口、10……ダンパーパイ
プ、11……パツキン、12……蓋部、13……
ダンパー、14……取付け孔、15……ストツパ
ー、16……小径リード管部、17……磁石、1
8……センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 管体に設けたテーパー管部内にフロート軸に取
    り付けたフロートを配し、管体に通される被測定
    ガスの流量変動により上下動するフロート軸の変
    位を検出して被測定ガスの流量が計測される面積
    流量計において、上記管体の上部に上端が閉塞
    し、下端が開口するダンパーパイプを設け、この
    ダンパーパイプ内に、上下方向にはフロート軸と
    一体となつて移動するが、フロート軸の半径方向
    には自由に遊動できるようフロート軸に取り付け
    たダンパーを設けてなる面積流量計。
JP18015486U 1986-11-21 1986-11-21 Expired - Lifetime JPH052827Y2 (ja)

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JP18015486U JPH052827Y2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21

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JP18015486U JPH052827Y2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21

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JPS6384517U JPS6384517U (ja) 1988-06-02
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JP4523652B2 (ja) * 2008-02-08 2010-08-11 新菱冷熱工業株式会社 差圧保持ダンパ
JP4456659B1 (ja) * 2009-09-09 2010-04-28 流体工業株式会社 面積流量計

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JPS6384517U (ja) 1988-06-02

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