JPH08135538A - 燃料噴射式エンジン用燃料供給装置 - Google Patents

燃料噴射式エンジン用燃料供給装置

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JPH08135538A
JPH08135538A JP6276347A JP27634794A JPH08135538A JP H08135538 A JPH08135538 A JP H08135538A JP 6276347 A JP6276347 A JP 6276347A JP 27634794 A JP27634794 A JP 27634794A JP H08135538 A JPH08135538 A JP H08135538A
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JP
Japan
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pressure
fuel
engine
cylinder
piston
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JP6276347A
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English (en)
Inventor
Junichi Kako
淳一 加来
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M55/00Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
    • F02M55/02Conduits between injection pumps and injectors, e.g. conduits between pump and common-rail or conduits between common-rail and injectors
    • F02M55/025Common rails
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2200/00Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
    • F02M2200/60Fuel-injection apparatus having means for facilitating the starting of engines, e.g. with valves or fuel passages for keeping residual pressure in common rails

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造を複雑にすることなくエンジンの始動性
を高める。 【構成】 蓄圧室10に圧力調整用シリンダ18を連通
させる。このシリンダ18に、シリンダ内空間Sの隔壁
となるピストン20と、ピストン駆動用ステッピングモ
ータ21とを設けた。エンジン停止時にシリンダ内空間
Sの容積が大きくなる方向へピストン20を駆動し、エ
ンジン始動時にはこれとは逆方向にピストン20を駆動
する構成とした。蓄圧室10はエンジン停止時に減圧さ
れ、エンジン始動時に昇圧される。このため、特別な圧
力保持機構を設けなくてもエンジン始動時には高い燃料
圧力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料供給経路中に蓄圧
室が介装された燃料噴射式エンジン用燃料供給装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料噴射式の多気筒エンジンに燃
料を供給する燃料供給装置は、燃料噴射弁が開閉するこ
とに起因して燃料供給経路中に生じる脈動が他の気筒の
燃料噴射弁に伝播し燃料の計量精度が低下するのを防ぐ
ために、気筒毎の燃料噴射弁に共通の蓄圧室から燃料を
供給する構造になっていた。
【0003】そして、例えば船外機に用いられる燃料供
給装置では、燃料タンクから低圧燃料ポンプおよび高圧
燃料ポンプを介して蓄圧室に燃料を圧送し、この蓄圧室
から気筒毎の燃料噴射弁に燃料を分配するように構成さ
れていた。また、この燃料供給装置は、、燃料タンクか
ら燃料噴射弁に至る燃料供給経路中に高圧燃料ポンプ入
口の燃料圧力および蓄圧室内の燃料圧力を調整する低圧
レギュレータ、高圧レギュレータが介装されており、燃
料噴射弁に供給される燃料の圧力をエンジン運転状態に
応じて制御することができるように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成された燃料供給装置では、エンジン始動に時間
がかかることがあった。これは、エンジン停止中に燃料
噴射弁を介して燃料が蓄圧室から燃焼室へ流出し、ある
いは、高圧レギュレータや高圧ポンプの(作動)シール
部において高圧側から低圧側に燃料が流出して蓄圧室の
圧力が低下してしまうからであった。すなわち、エンジ
ン始動時に低圧燃料ポンプおよび高圧燃料ポンプによっ
て蓄圧室内を昇圧させてからでなければ、エンジンが始
動しなかった。
【0005】このような不具合を解消するには、蓄圧室
に圧力保持機構を設けてエンジン停止時には燃料が流出
しないようにすればよいが、この圧力保持機構を設ける
分だけ構造が複雑になってしまう。
【0006】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、構造を複雑にすることなくエンジン
の始動性を高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る燃料噴
射式エンジン用燃料供給装置は、燃料供給経路中に介装
された蓄圧室に圧力調整用シリンダを連通させ、このシ
リンダに、蓄圧室側シリンダ内空間の隔壁を構成するピ
ストンと、ピストン用駆動装置とを設けてなり、この駆
動装置を、エンジン停止時に前記シリンダ内空間の容積
が大きくなる方向へピストンを駆動しかつエンジン始動
時に前記シリンダ内空間の容積が小さくなる方向へピス
トンを駆動する構成としたものである。
【0008】第2の発明に係る燃料噴射式エンジン用燃
料供給装置は、第1の発明に係る燃料噴射式エンジン用
燃料供給装置において、始動後のエンジン運転時には蓄
圧室内の圧力がエンジン運転状態に適合する運転圧力と
なるようにするとともに、エンジン始動時には前記運転
圧力に略等しいかそれより大きく、エンジン停止時には
前記運転圧力より小さくなるようにピストンを駆動する
構造としたものである。
【0009】
【作用】第1の発明によれば、圧力調整用シリンダによ
ってエンジン停止時には蓄圧室の実質的な容積が増大さ
れて蓄圧室内が減圧され、エンジン始動時には蓄圧室の
実質的な容積が減少されて蓄圧室内がエンジン停止時と
同等の圧力に昇圧される。
【0010】第2の発明によれば、圧力調整用シリンダ
が高圧レギュレータとして機能するから、燃料供給経路
中に高圧レギュレータが不要になる。
【0011】
【実施例】
実施例1.以下、第1の発明の一実施例を図1および図
2によって詳細に説明する。図1は本発明に係る燃料供
給装置の構成図、図2は本発明に係る燃料供給装置に用
いる燃料噴射弁の断面図である。
【0012】これらの図において、1は船外機用3気筒
エンジン、2はこのエンジン1のシリンダ孔、3は点火
プラグである。4は前記エンジン1に燃料を供給するた
めの燃料供給装置で、この燃料供給装置4は、燃料タン
ク5、低圧供給ポンプ6、低圧レギュレータ7、高圧燃
料ポンプ8、高圧レギュレータ9、内部に蓄圧室10を
有するコモンレール11、気筒毎の燃料噴射弁12およ
び制御装置としてのECU13等から構成されている。
【0013】前記低圧供給ポンプ6は、燃料タンク5内
の燃料を吸い上げ、燃料フィルタ14を介して低圧レギ
ュレータ7に供給する構造になっている。低圧レギュレ
ータ7は、低圧供給ポンプ6から吐出された燃料の圧力
を一定に保持する構造になっており、余剰燃料排出口が
燃料戻り管15を介して燃料タンク5に連通されてい
る。
【0014】高圧燃料ポンプ8は、低圧レギュレータ7
から供給された燃料を加圧し、高圧燃料管16を介して
コモンレール11の蓄圧室10に圧送する構造になって
いる。本実施例で示した高圧燃料ポンプ8はエンジン1
のクランク軸1aにベルト式動力伝達装置8aを介して
連結され、エンジン1の動力によって駆動されるように
構成されている。
【0015】高圧レギュレータ9は、蓄圧室10内の圧
力を後述するECU13によって設定された圧力となる
よう制御する構造になっており、本実施例ではコモンレ
ール11に取付けられている。また、この高圧レギュレ
ータ9の余剰燃料排出口は前記燃料戻り管15に連通さ
れている。
【0016】前記コモンレール11は、蓄圧室10が燃
料分配管17を介して気筒毎の燃料噴射弁12に連通さ
れるとともに、本発明に係る圧力調整用シリンダ18に
連通路19を介して連通されている。この圧力調整シリ
ンダ18は、コモンレール11に一体に形成されてお
り、蓄圧室18に連通されたシリンダ内空間Sの隔壁と
なるピストン20と、このピストン20を駆動するステ
ッピングモータ21とを備えている。
【0017】前記ピストン20は、ラックギヤ付きピス
トンロッド20aが固着され、このピストンロッド20
aを介してステッピングモータ21に連結されている。
22はラックギヤ付きピストンロッド20aに固着され
たラックギヤ、23は前記ラックギヤ22に噛合すると
ともにステッピングモータ21の出力軸に固着されたピ
ニオンギヤである。なお、ステッピングモータ21は後
述するECU13によって制御される構造になってい
る。
【0018】すなわち、ピストン20は、ステッピング
モータ21の出力軸とともにピニオンギヤ23が回るこ
とによって、シリンダ内空間Sの容積が増減するように
シリンダ18の軸方向に沿って移動することになる。な
お、コモンレール11に取付けられた符号24で示すも
のは、蓄圧室10の燃料圧力を検出するための圧力セン
サで、ECU13に圧力信号を送出する構造になってい
る。
【0019】前記気筒毎の燃料噴射弁12は、後述する
ECU13から燃料噴射信号が入力されたときに蓄圧室
10に至る燃料供給通路を開く構造になっている。ここ
で、燃料噴射弁12の構造を図2を用いて詳細に説明す
る。
【0020】燃料噴射弁12は、シリンダヘッド2a側
に向けて開口する略有底円筒状の上ケース25と、この
上ケース25の開口部分に対向する略有底円筒状の下ケ
ース26と、これら上下のケース25,26内に装着さ
れた弁本体部27とから構成され、上下両ケースを貫通
する固定ボルト28によってシリンダヘッド2aに固定
されている。また、上下両ケース同士は結合ボルト29
によって結合されている。
【0021】弁本体部27は、上下両ケースの内周部に
嵌合固定された略有底円筒状の内部ケース30と、この
内部ケース30の内周部に螺着されたノズルケース31
と、このノズルケース31内に配置された電磁石32、
弁棒33と、上ケース25の軸心部に螺着された中空状
の燃料通路形成部材34等から構成されている。この燃
料通路形成部材34の中空部が不図示の通路を介して前
記燃料分配管17に連通されている。
【0022】前記ノズルケース31は、下ケース26の
底部を貫通してシリンダヘッド2a側へ突出するノズル
装着筒31aがこの燃料噴射弁12の軸心Cと同一軸線
上に一体に形成され、このノズル装着筒31aの突出端
部に燃料噴射ノズル35が固着されている。また、この
燃料噴射ノズル35は、略円筒状に形成されて先端開口
部に燃料噴射口35aが形成されている。この燃料噴射
口35aは燃焼室36に臨むように構成されている。な
お、燃料噴射口35aの近傍に描かれた二点鎖線矢印は
燃料の噴射方向を示している。
【0023】前記電磁石32は、上下から互いに嵌合す
る上磁石32aと下磁石32bとで構成され、これら上
磁石32aと下磁石32bの内部に、前記軸心Cを中心
とするソレノイド37が設けられている。このソレノイ
ド37のリード線(図示せず)は、上ケース25に装着
された配線コネクタ38を介して後述するECU13に
接続されている。なお、上磁石32aは内部ケース30
の内側底面(シリンダヘッド2aと対向する面)に溶接
され、その軸心部には後述する復帰スプリングのセット
荷重を調整するための調整ねじ39が螺合されている。
なお、これらの上磁石32a、下磁石32bおよび調整
ねじ39の軸心部には、前記燃料通路形成部材34の中
空部に連通して燃料通路の一部を構成する円形穴がそれ
ぞれ形成されている。
【0024】そして、下磁石32bの軸心部に形成され
た円形穴40に筒状のアーマチュア41が軸方向に沿っ
て移動自在に嵌挿されている。電磁石32は、ソレノイ
ド37が励磁された状態ではアーマチュア41を上磁石
32aに磁気吸着させるように構成されている。すなわ
ち、励磁時には図2に示した状態からアーマチュア41
が上側へ移動することになる。
【0025】そして、このアーマチュア41の軸心部に
前記弁棒33の上端部が溶接されている。また、アーマ
チュア41と前記調整ねじ39との間には、このアーマ
チュア41をシリンダヘッド2a側へ付勢する復帰スプ
リング42が弾装されている。
【0026】前記弁棒33は、前記ノズルケース31の
ノズル装着筒31aや燃料噴射ノズル35との間に燃料
通路となる隙間が形成されるようにこれらに対して細く
形成されており、図2において下側となる先端に前記燃
料噴射口35aを開閉する弁体33aが形成されるとと
もに、燃料噴射ノズル35内に延びる部分に放射状に延
びる突起33bが形成されている。この突起33bは燃
料噴射ノズル35の中空穴の内壁面に対して軸方向に摺
動自在に構成されている。すなわち、この弁棒33は、
一端がアーマチュア41を介して電磁石32を有する内
部ケース30に軸方向に沿って移動自在に支持され、他
端が燃料噴射ノズル35を介してノズルケース31に軸
方向に沿って移動自在に支持されることになる。
【0027】また、この弁棒33におけるアーマチュア
41と溶接される端部には、電磁石32内の燃料通路
(上磁石32aの軸心部の円形穴)とノズルケース31
の内周側空間とを連通する燃料通路33cが形成されて
いる。
【0028】このように構成された燃料噴射弁12によ
れば、電磁石32のソレノイド37が励磁されることに
よってアーマチュア41が復帰スプリング42のばね力
に抗して図2に示した状態から上側へ移動し、燃料噴射
口35aが開くことになる。このため、前記通路形成部
材34の中空部に蓄圧室10から燃料の圧力が加えられ
ている状態で上述したようにソレノイド37が励磁され
ることによって、燃料は図2中に実線矢印で示すよう
に、調整ねじ39の円形穴→上磁石32aの円形穴→弁
棒33の燃料通路33c→ノズルケース31および燃料
噴射ノズル35と弁棒33との間の隙間からなる燃料供
給経路を辿って燃料噴射口35aから燃焼室36に噴射
されることになる。
【0029】そして、ソレノイド37の励磁が解かれる
と、アーマチュア41は弁棒33とともに復帰スプリン
グ42によって図2において下側へ移動され、弁体33
aが燃料噴射口35aを閉塞して燃料供給が断たれるこ
とになる。
【0030】前記ECU13は、エンジン回転数センサ
43、スロットル開度センサ44およびコモンレール1
1の圧力センサ24から入力された各種信号に基づい
て、点火プラグ3、低圧供給ポンプ6、高圧レギュレー
タ9、燃料噴射弁12およびステッピングモータ21を
エンジン運転状態に応じて制御するように構成されてい
る。すなわち、エンジン運転中にはエンジン回転数セン
サ43およびスロットル開度センサ44を用いてエンジ
ン運転状態を検出し、この運転状態に最適となる点火時
期をもって点火プラグ3に通電するとともに、最適な燃
料噴射量が得られるように燃料噴射弁12のソレノイド
37を開タイミングのみならず開時間の調整を行うべく
制御する。これらの制御と同時に、圧力センサ24によ
って蓄圧室10の燃料圧力を検出し、燃料噴射弁12の
開閉制御に加え、燃料噴射弁12に加えられる燃料圧力
が最適となるように高圧レギュレータ9を制御する。す
なわち、低負荷時には圧力を下げるとともに、高負荷、
さらに高負荷高回転時要求燃料量の増加に合わせて燃料
圧力を高めるように高圧レギュレータ9の開閉圧あるい
はおよびタンク5への燃料戻り量を制御する。なお、エ
ンジン運転中は、ECU13はステッピングモータ21
に通電して圧力調整用シリンダ18のシリンダ内空間S
の容積が最小になるようにピストン20を駆動する。
【0031】エンジン停止時には、ECU13は前記シ
リンダ内空間Sの容積が最大になるようにステッピング
モータ21を制御する。このようにすると、蓄圧室10
内が減圧されることになり、エンジン停止中に燃料噴射
弁12に加えられる燃料圧力が低減される。すなわち、
エンジン停止中に燃料が燃料噴射弁12から燃焼室36
へ流れ出るのを防ぐことができる。
【0032】エンジン始動時には、ECU13はステッ
ピングモータ21に通電してピストン20をシリンダ内
空間Sの容積が最小となるよう移動させる。このように
すると、シリンダ内空間Sの容積減少分だけ蓄圧室10
が昇圧される。すなわち、蓄圧室10の圧力は、エンジ
ン停止時と略同じ圧力に復元されることになる。この状
態でスタータモータ(図示せず)が駆動され、クランク
軸1aが回転して高圧燃料ポンプ8から燃料が蓄圧室1
0に供給されるとともに、点火プラグ3への通電制御が
行われる。
【0033】したがって、コモンレール11に設けられ
た圧力調整用シリンダ18によってエンジン停止時には
蓄圧室10の実質的な容積が増大されて蓄圧室10内が
運転中の圧力よりも減圧され、エンジン始動時には蓄圧
室10の実質的な容積が減少されて蓄圧室10内がエン
ジン運転中と同等の圧力に昇圧されるかそれ以上に昇圧
されるから、特別な圧力保持機構を設けなくてもエンジ
ン始動時には高い燃料圧力が得られるようになる。すな
わち、アイドリング時の燃料圧力より高く、あるいは特
に寒冷状態では高負荷・高回転時の高い燃料圧力と同等
かそれ以上にすることにより、多量の燃料を噴射し、濃
い混合気を形成することができる。このため、コストを
可及的に低く抑えつつ始動性を高めることができる。
【0034】実施例2.なお、前記実施例では高圧レギ
ュレータ9をコモンレール11に取付けた例を示した
が、この高圧レギュレータ9は図3に示すように高圧燃
料ポンプ8に取付けることもできる。図3は高圧レギュ
レータの配置を変えた他の実施例を示す構成図で、同図
において前記図1および図2で説明したものと同一もし
くは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は
省略する。
【0035】図3に示した高圧レギュレータ9は、高圧
燃料ポンプ8に取付けられており、高圧燃料管16の途
中と燃料戻り管15との間で燃料圧力を調整する構造に
なっている。このように構成しても前記実施例と同等の
効果が得られる。
【0036】実施例3.次に、第2の発明の一実施例を
図4によって詳細に説明する。図4は第2の発明に係る
燃料供給装置の構成図で、同図において前記図1ないし
図3で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0037】図4において、51は圧力調整用シリンダ
18内におけるピストン20より蓄圧室10側に嵌挿さ
れたフリーピストンである。このフリーピストン51
は、ピストン20が嵌挿される部分より細径な連通路1
9に嵌挿されている。
【0038】また、この実施例に用いるECU13は、
エンジン始動時と停止時は上述した実施例と同等の制御
を行うが、エンジン運転中にはエンジン運転状態に最適
な燃料圧力が得られるようにステッピングモータ21を
制御する構造になっている。すなわち、エンジン回転数
センサ43およびスロットル開度センサ44によって検
出されたエンジン運転状態に最適となるように、ピスト
ン20を微小な移動量をもって移動させ、シリンダ内空
間Sの圧力をフリーピストン51を介して蓄圧室10に
伝えるように構成されている。高負荷・高回転時の要求
燃料量が高まるほどピストン20を蓄圧室10側へ移動
させることによって蓄圧室10の圧力が高まり、これと
は反対に低負荷となり要求燃料量が低くなるほどピスト
ン20を蓄圧室10から離間させることによって蓄圧室
10の圧力が減少する。
【0039】このため、圧力調整用シリンダ18が高圧
レギュレータとして機能することになり、高圧燃料ポン
プ8より下流側の燃料供給経路中に高圧レギュレータが
不要になるので、構造がより一層簡素化される。なお、
実施例1において同様の制御をする場合、圧力制御の応
答性が本実施例3よりは良くなる長所がある。
【0040】なお、エンジン停止時にはピストン20を
エンジン運転中に較べて大きな移動量をもって蓄圧室1
0から離間させ、エンジン始動時にピストン20をエン
ジン運転中に較べて大きな移動量をもって蓄圧室10側
へ移動させることによって、前記実施例と同等の効果が
得られる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る燃
料噴射式エンジン用燃料供給装置は、燃料供給経路中に
介装された蓄圧室に圧力調整用シリンダを連通させ、こ
のシリンダに、蓄圧室側シリンダ内空間の隔壁を構成す
るピストンと、ピストン用駆動装置とを設けてなり、こ
の駆動装置を、エンジン停止時に前記シリンダ内空間の
容積が大きくなる方向へピストンを駆動しかつエンジン
始動時に前記シリンダ内空間の容積が小さくなる方向へ
ピストンを駆動する構成としたため、圧力調整用シリン
ダによってエンジン停止時には蓄圧室の実質的な容積が
増大されて蓄圧室内が減圧され、エンジン始動時には蓄
圧室の実質的な容積が減少されて蓄圧室内がエンジン停
止時と同等の圧力に昇圧される。
【0042】このため、特別な圧力保持機構を設けなく
てもエンジン始動時には高い燃料圧力が得られるように
なるから、コストを可及的に低く抑えつつ始動性を高め
ることができる。
【0043】第2の発明に係る燃料噴射式エンジン用燃
料供給装置は、第1の発明に係る燃料噴射式エンジン用
燃料供給装置において、始動後のエンジン運転時には蓄
圧室内の圧力がエンジン運転状態に適合する運転圧力と
なるようにするとともに、エンジン始動時には前記運転
圧力に略等しいかそれより大きく、エンジン停止時には
前記運転圧力より小さくなるようにピストンを駆動する
構造としたため、圧力調整用シリンダが高圧レギュレー
タとして機能するから、燃料供給経路中に高圧レギュレ
ータが不要になる。
【0044】このため、高圧燃料ポンプより下流側の燃
料供給経路中に高圧レギュレータが不要になるので、構
造がより一層簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る燃料供給装置の構成図である。
【図2】 本発明に係る燃料供給装置に用いる燃料噴射
弁の断面図である。
【図3】 高圧レギュレータの配置を変えた他の実施例
を示す構成図である。
【図4】 第2の発明に係る燃料供給装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1…エンジン、5…燃料タンク、6…低圧供給ポンプ、
7…低圧レギュレータ、8…高圧燃料ポンプ、9…高圧
レギュレータ、10…蓄圧室、11…コモンレール、1
2…燃料噴射弁、13…ECU、18…圧力調整用シリ
ンダ、20…ピストン、21…ステッピングモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F02M 57/02 330 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給経
    路中に蓄圧室が介装された燃料噴射式エンジン用燃料供
    給装置において、前記蓄圧室に圧力調整用シリンダを連
    通させ、このシリンダに、蓄圧室に連通されたシリンダ
    内空間の隔壁となるピストンと、このピストンを移動さ
    せる駆動装置とを設けてなり、前記駆動装置を、エンジ
    ン停止時に前記シリンダ内空間の容積が大きくなる方向
    へピストンを駆動しかつエンジン始動時に前記シリンダ
    内空間の容積が小さくなる方向へピストンを駆動する構
    成としたことを特徴とする燃料噴射式エンジン用燃料供
    給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料噴射式エンジン用燃
    料供給装置において、始動後のエンジン運転時には蓄圧
    室内の圧力がエンジン運転状態に適合する運転圧力とな
    るようにするとともに、エンジン始動時には前記運転圧
    力に略等しいかそれより大きく、エンジン停止時には前
    記運転圧力より小さくなるようにピストンを駆動する構
    造としたことを特徴とする燃料噴射式エンジン用燃料供
    給装置。
JP6276347A 1994-11-10 1994-11-10 燃料噴射式エンジン用燃料供給装置 Pending JPH08135538A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021054283A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 本田技研工業株式会社 浄化装置

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