JPH08134461A - コークス炉への石炭装入制御方法 - Google Patents

コークス炉への石炭装入制御方法

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JPH08134461A
JPH08134461A JP6306953A JP30695394A JPH08134461A JP H08134461 A JPH08134461 A JP H08134461A JP 6306953 A JP6306953 A JP 6306953A JP 30695394 A JP30695394 A JP 30695394A JP H08134461 A JPH08134461 A JP H08134461A
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pattern
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Kazuaki Yabuuchi
一明 藪内
Tetsuo Yamane
鉄雄 山根
Kosaku Sunochi
幸作 須之内
Michitake Takahashi
通毅 高橋
Masao Mogi
政男 茂木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石炭嵩密度の均一化、操業安定性向上、生産
性向上を図る。 【構成】 コークス炉の炭化室へ中央制御部からの指令
により無人装炭車から石炭を装入する方法において、各
炭化室内の状況、石炭水分値に基づき予め定めた装入パ
ターンから最適な装入パターンを選択し、該選択した最
適な装入パターンを装炭車制御部に指令し、最適な装入
パターンに基づき石炭を装入すると共に、選択した最適
な装入パターンに対応する均し制御パターンで均し制御
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークス炉内の状況
および石炭の水分値の変動があっても、炭化室内の石炭
の充填嵩密度を均一化できるコークス炉への石炭装入制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉炭化室への石炭の装入は、炉
上を炉団方向に走行自在の装炭車に搭載した複数のホッ
パーに積載した石炭を、各ホッパー下部に設置したテー
ブルフィーダーを起動してシュートに切出し、装入フー
ドを介して炉長方向に配設されている各装炭口から自然
落下させることによって行われている。炭化室に装入さ
れた石炭の頂部は、安息角にしたがって各装炭口の直下
に頂部を有する山形を形成する。この石炭の山形は、押
出機に配設されたレベラーを炭化室のマシンサイドから
コークサイド側まで数回前後進を繰り返すことによって
平面状に均される。炭化室に装入された石炭は、炭化室
と交互に配置された両側の燃焼室から炉壁を介して加熱
乾留される。生成したコークスの強度は、装入炭の嵩密
度を炭化室上下方向に均一化することにより改善される
ことは周知である。
【0003】上記のとおりコークス炉炭化室への石炭の
装入は、炭化室上部の装炭口から自然落下によって行わ
れており、炭化室内の装入炭は、下部ほど落差が大き
く、しかも上部装入炭の荷重を受けるため嵩密度が大き
く、上部になるにしたがって落差が小さくなると共に、
上部装入炭の荷重が少なくなるため嵩密度が小さくな
る。このように炭化室の上下方向での装入炭の嵩密度差
は、生成するコークス強度の不均一化を招くと共に、コ
ークス炉の生産性低下を来す原因となる。
【0004】コークス炉炭化室の上下方向の装入炭嵩密
度分布を均一にする方法としては、炭化室へ石炭を投入
するにあたり、一対のベルト式投入装置により装入炭を
適宜速度に加速して装入すると共に、炭化室内の装入炭
充填度および嵩密度分布を制御する方法(特開昭58−
142927号公報、特公昭60−23140号公
報)、また、コークス炉炭化室に装入された石炭表層部
の低嵩密度による生成コークスの強度不均一を低減する
方法としては、レベラー本体の先端部に加振機を設け、
表面を均した装入炭の表層部をこの加振機によって加圧
加振して嵩密度を大きくする方法(特開昭57−361
83号公報)、同様にレベラー本体の先端部に回転自在
な圧密ローラを設けて装入炭の表層部を押圧しながらレ
ベリングする方法(特開昭60−15487号公報)、
装入直前にプランジャにより圧密炭を形成しながら炭化
室に装入する方法(特公昭63−14031号公報)、
油圧シリンダにより石炭ホッパーを上下動式の構造にし
て炭化室に装入する石炭の落差を大きくして装入する装
置(実開昭57−150538号公報)、装炭車のホッ
パーより高位置に別の貯槽を設け、ホッパーから装入完
了後に貯槽から石炭を装入し、嵩密度分布を均一化する
方法(特開平1−249886号公報)、装炭車からの
石炭切出し積算量に基づいて装入筒径を拡縮し、炭化室
内における嵩密度分布を均一化する方法(特開平4−3
56589号公報)等多くの提案が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭58−14
2927号公報、特公昭60−23140号公報に開示
の方法は、装置が大掛かりで複雑な制御を要するばかり
でなく、ベルト式投入装置保全のための負荷が大きいと
いう欠点がある。また、特開昭57−36183号公報
や特開昭60−15487号公報に開示の方法は、炭化
室内に加振機あるいは圧密ローラをレベラー本体と共に
侵入させるもので、構造および機能が複雑であり、炭化
室内の粉塵の多い高温雰囲気に晒される悪環境下では、
故障を生じ易く、長期間の使用には問題がある。さら
に、特公昭63−14031号公報に開示の方法は、圧
密炭を形成しながら装入するために装入に長時間を要
し、作業能率の点で問題があるばかりでなく、プランジ
ャの保全のための負荷が大きいという問題がある。さら
にまた、実開昭57−150538号公報に開示の装置
は、石炭ホッパーを上下動するための装置の構造および
機能が複雑であり、炭化室からの発塵の多い高温雰囲気
では故障を生じ易く、長期に亘る使用には問題があるば
かりでなく、装炭車の積載重量が重くなり過ぎ、コーク
ス炉への負荷荷重の面で好ましくない。また、特開平1
−249886号号公報に開示の方法は、嵩密度平滑化
のためにはより多くのホッパーを必要とし、スペース的
に装炭車に設置することは困難である。さらに、特開平
4−356589号公報に開示の方法は、装入筒径の拡
縮装置の新設を必要とし、設備の大型化、複雑化は避け
られないという欠点がある。
【0006】一方、コークス炉炭化室への石炭供給量
は、装炭車のテーブルフィーダーの回転数、運転時間の
設定によって決定されるが、通常テーブルフィーダーの
回転数は、低速と高速の2種類で、運転開始から一定時
間低速運転したのち、高速運転に移行して一定時間高速
運転し、再度低速運転に移行して一定時間低速運転する
のが一般的で、窯毎に低速運転時間や高速運転時間を設
定することはできない機構となっている。このため、従
来の装入法では、炭化室内の状況、例えばカーボンの付
着状況、各装炭口別装入量アンバランスと無関係に、一
定量を一定時間で装入するため、カーボン詰まりや石炭
装入量のアンバランスに起因する操業トラブルの発生が
避けられなかった。
【0007】さらに従来の装入法では、低速運転時間や
高速運転時間が固定され、窯毎に設定できない機構とな
っているため、炭化室内の石炭山頂部を均しビームで均
すタイミング、均し回数、均し方法が固定されていた。
このため、炭化室壁へのカーボン付着による容積の減
少、装入する石炭の水分値の上昇による嵩密度の低下に
よって、装入量が一定のため炭化室上部空間が狭くなる
等の問題が発生する可能性があるにも拘わらず、適切な
タイミングでの均し操作が行われず、コークス炉ガスが
炭化室に充満するという問題があった。しかも、炭化室
壁へのカーボン付着量の増加は、カーボンが抵抗となっ
て石炭の装入バランスが崩れ、炭化室内の装入炭の嵩密
度が不均一になる。また、石炭水分値が上昇した場合に
も、石炭の粘着係数が上昇して落下速度が低減し、石炭
の装入バランスが崩れて炭化室内の装入炭の嵩密度が不
均一になるという問題を有している。
【0008】この発明の目的は、上記従来技術の問題点
を解消し、炭化室に装入する石炭水分値、炭化室カーボ
ン付着状況、各装炭口別装入量のバランス状況に応じ
て、最適な石炭の装入パターン指示、均し指示を行うこ
とによって、石炭嵩密度の均一化、操業安定性向上、生
産性向上を図ることができるコークス炉への石炭装入方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験研究を重ねた。その結果、炭化室
に装入する石炭水分値、炭化室カーボン付着状況、各装
炭口別装入量のバランス状況に応じて、予め定めた石炭
の装入パターンから最適な装入パターンを選択すると共
に、該選択した最適な装入パターンで自動装入すると共
に、該最適な装入パターンに対応する均し制御パターン
を自動制御することによって、石炭嵩密度の均一化、操
業安定性向上、生産性向上を図ることができることを究
明し、この発明に到達した。
【0010】すなわち本願の第1発明は、コークス炉の
炭化室へ中央制御部からの指令により無人装炭車から石
炭を装入する方法において、装炭車各ホッパーのテーブ
ルフィーダーをインバータ制御方式とし、各炭化室内の
状況、石炭水分値に基づき予め定めた装入パターンから
最適な装入パターンを選択し、該選択した最適な装入パ
ターンを中央制御部から装炭車制御部に指令し、最適な
装入パターンに基づき石炭を装入すると共に、選択した
最適な装入パターンに対応する均し制御パターンで均し
制御を行うことを特徴とするコークス炉への石炭装入制
御方法である。
【0011】また、本願の第2発明は、コークス炉の炭
化室へ中央制御部からの指令により無人装炭車から石炭
を装入する方法において、装炭車各ホッパーのテーブル
フィーダーをインバータ制御方式とし、中央制御部から
装炭車制御部に指令された炭化室内の状況、石炭水分値
に基づき予め定めた装入パターンから選択された最適な
装入パターンを、押出し後の炭化室内の状況に応じて最
適な装入パターンの変更を押出機から装炭車制御部に指
令し、変更された最適な装入パターンに基づき石炭を装
入すると共に、変更された最適な装入パターンに対応す
る均し制御パターンで均し制御を行うことを特徴とする
コークス炉への石炭装入制御方法である。
【0012】
【作用】本願の第1発明においては、装炭車各ホッパー
のテーブルフィーダーをインバータ制御方式としたこと
によって、低速運転、高速運転時の回転数を任意に制御
することができ、種々の装入パターンに対処することが
できる。また、各炭化室内の状況、石炭水分値に基づき
予め定めた装入パターンから最適な装入パターンを選択
し、該選択した最適な装入パターンを中央制御部から装
炭車制御部に指令し、最適な装入パターンに基づき石炭
を装入すると共に、選択した最適な装入パターンに対応
する均し制御パターンで均し制御を行うことによって、
炭化室内の石炭嵩密度を均一化できると共に、戻り炭が
低減して操業安定性を向上でき、生産性の向上を図るこ
とができる。
【0013】本願の第2発明においては、装炭車各ホッ
パーのテーブルフィーダーをインバータ制御方式とした
ことによって、低速運転、高速運転時の回転数を任意に
制御することができ、種々の装入パターンに対処するこ
とができる。また、中央制御部から装炭車制御部に指令
された炭化室内の状況、石炭水分値に基づき予め定めた
装入パターンから選択された最適な装入パターンを、押
出し後の炭化室内の状況に応じて最適な装入パターンの
変更を押出機から装炭車制御部に指令し、変更された最
適な装入パターンに基づき石炭を装入すると共に、変更
された最適な装入パターンに対応する均し制御パターン
で均し制御を行うことによって、コークス押出し後の炭
化室内の状況、すなわちカーボン付着状況に応じて最適
な装入パターンの変更を行うことができ、炭化室内の石
炭嵩密度を均一化できると共に、戻り炭が低減して操業
安定性を向上でき、生産性の向上を図ることができる。
【0014】この発明において予め定める装入パターン
は、基本的には低速+高速+低速であるが、自動制御シ
ステム故障時に選択する図3に示す手動装入、自動制御
の基本装入パターンである図4に示す通常装入、嵩密度
向上、装入量増加、サイクルタイムの短縮のために選択
する図5に示す高速装入、石炭水分値が10〜11%に
上昇した場合に選択する図6に示す石炭水分値上昇時装
入、カーボン付着大により選択する図7に示す減速装入
からなる。上記図3〜図7に示す装入パターンにおい
て、低速回転数A1=5〜10rpm、高速回転数B1
2=20〜30rpm、低速運転時間T1、T2=5〜
30秒、高速から低速への切替え時期I=各ホッパーに
積載された石炭の装入量75〜85%の範囲で任意に設
定する。また、均し準備W1、均し開始N1は任意に設定
可能である。さらに、各ホッパーからの装入量のアンバ
ランスを防止するための装入量制御は、テーブルフィー
ダー低速運転ならびに高速運転中に亘って実施する。手
動装入を除く各装入パターンの定数変更は、中央制御
部、装炭車操作盤面上のディスプレイ、押出機操作盤よ
り任意に変更可能である。
【0015】この発明における前記各装入パターンに対
応する均し制御パターンは、1回目インチングで均し回
数3回のAパターン、インチング無しの均し回数3回の
Bパターン、均し回数追加のCパターンから選択する
が、前記図4に示す通常装入ではAパターン、図5に示
す高速装入ではBパターン、図6に示す石炭水分値上昇
時装入では均し開始のタイミングを遅くしたAパター
ン、図7に示す減速装入では均し開始のタイミングを遅
くしたAパターン、詰まり発生等の装入異常時にはCパ
ターンを選択する。また、装炭車の各ホッパー毎に設け
た重量検出器の重量の変化率をチェックし、各ホッパー
毎の装入積算量の偏差が設定値以下となるよう各ホッパ
ー毎のテーブルフィーダーの回転数制御を行うことによ
って、各装炭口からの装入装入量をバランスさせること
ができ、炭化室内の石炭嵩密度を均一化できる。
【0016】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図1ないし図
2に基づいて説明する。図1はこの発明の石炭装入制御
方法を説明するための全体説明図、図2は中央制御部、
装炭車、押出機の信号授受の説明図である。図1におい
て、1はコークス炉、2はコークス炉1の炭化室、3は
炭化室2の天井部に設けた装炭口、4はコークス炉1の
炉上を炉団方向に走行する装炭車で、複数のホッパー5
に図示しない石炭塔の貯槽から装入炭を積載し、炭化室
2の各装炭口3から装入する。6は押出機、7はコーク
ガイド車、8は消火車、9は炭化室2からコークスをコ
ークガイド車7を介して消火車8に押出す押出機6に設
けた押出ビーム、10は炭化室2に装入された装入炭1
1の上面を平に均す押出機6に設けたレベラーである。
【0017】12は中央制御部で、装炭車4の図示しな
い制御部にデータ伝送を合わせて行い得る撚り合わせ対
型ケーブルを介して装炭車4の絶対番地位置を把握し、
作業指令と共に各炭化室2のカーボン付着状況、装入す
る装入炭11の水分値に基づいて予め設定されている装
入パターンのうちから最適装入パターン13を選択指令
し、装炭車4の走行、停止ならびにその他の各作業を行
わせると共に、指令された最適装入パターン13にした
がって各ホッパー5の図示しないテーブルフィーダーの
回転数、運転時間を制御し、各ホッパー5から装炭口3
を介して炭化室2に装入炭11を装入するよう構成され
ている。また、装炭車4から押出機6には、中央制御部
12から指令された最適の装入パターン13に基づいて
決定された均し制御パターン指令ならびに装炭車4の作
業状況が入力されると共に、押出機6から装炭車4に
は、装入パターン変更指令、炉蓋装着完了指令、非常停
止指令等の相互指令14が入力されるよう構成されてい
る。また、押出機6には、装入炭11の水分値信号15
と共にコークガイド車7から炉蓋装着完了信号16が入
力されるよう構成されている。なお、17は炭化室2の
付着カーボンを示す。
【0018】上記のとおり構成したことによって、装炭
車4の図示しない制御部は、中央制御部12から各炭化
室2毎に設定される選択された最適の装入パターン13
にしたがって、各ホッパー5の図示しないテーブルフィ
ーダーの回転数、運転時間を制御し、各ホッパー5から
装炭口3を介して炭化室2に装入炭11を装入する。ま
た、押出機6のオペレーターは、装炭車4の図示しない
制御部から入力される最適装入パターン13に基づいて
決定された均し制御パターン指令にしたがって、均し制
御を行う。さらに、押出機6のオペレーターは、コーク
ス押出し後の炭化室2の付着カーボン17の状況、装入
炭11の水分値信号15に基づいて最適の装入パターン
の変更を要すると判断した場合は、装入パターンの変更
を装炭車4の図示しない制御部指令する。
【0019】装炭車4の図示しない制御部は、押出機6
から装入パターンの変更が指令されると、変更された装
入パターンにしたがって、各ホッパー5の図示しないテ
ーブルフィーダーの回転数、運転時間を制御し、各ホッ
パー5から装炭口3を介して炭化室2に装入炭11を装
入する。また、装炭車4の図示しない制御部は、各ホッ
パー5に設けたのロードセルからの重量信号から装入開
始から1秒毎に重量変化率を各装炭口3毎に検出し、各
装炭口3のアンバランス(最大量と最小量との差)が規
定値以内かどうかをチェックし、図示しないテーブルフ
ィーダーの回転数を制御すると共に、装入開始からの各
装炭口3毎の累積装入量を比較演算し、規定値以内かど
うかをチェックし、規定値を超えると最も装入量の多い
装炭口3のテーブルフィーダーの回転数を下げて規定値
内となるよう制御する。
【0020】したがって、炭化室2の付着カーボン17
の付着状況、装入炭11の水分値の変動に対応して最適
装入パターン、均し制御パターンが任意に選択でき、炭
化室2へ装入炭11をスムーズに装入できると共に、装
入パターンによって均し制御パターンが選択されるた
め、戻り炭が低減して炭化室内の嵩密度を均一化でき、
コークスの品質向上、生産性の向上を図ることができ
る。また、各装炭口3毎に均一に装入できるため、炉長
方向の嵩密度の均一化が図られ、コークスの品質向上、
安定した装入量を確保することができる。
【0021】実施例2 炉高7125mm、炉幅460mm、炉長16500m
mの実操業のコークス炉において、炭化室の状況、装入
炭水分値に基づいて前記図4〜図7の4つの装入パター
ンから最適装入パターンを選択し、該選択した最適装入
パターンに応じて装入し、各ホッパー間の累積装炭量に
アンバランスが、低速装入時300kg以上、高速装入
時500kg以上生じた場合に、装炭量の多いホッパー
のテーブルフィーダーの回転数を他のホッパーとの累積
装炭量バランスが取れるまで2/3に制御すると共に、
選択した最適装入パターンから均し制御パターンを選択
して均し作業を行って装入した本発明法と、本発明法実
施前の装炭車の各ホッパーのテーブルフィーダーの回転
数を局数制御により低速7rpm、高速20rpm一定
で、低速運転で10秒運転後高速運転時間に移行して7
0秒運転したのち再度低速運転に移行して30秒運転し
て装入完了となる。均し準備指令は、高速運転開始後2
0秒、均し開始は高速運転開始後45秒一定で装入して
いた従来法のそれぞれについて、1ケ月間の戻り炭量を
測定すると共に、炉内嵩密度を装入炭量から演算すると
共に、150回転後の粒度15mm以上の指数で示すコ
ークスドラム強度の平均値を求めた。その結果を表1に
示す。なお、使用した装入炭は、全水分8〜9%、粒度
3mm以下75〜80%のものを使用した。
【0022】
【表1】
【0023】表1に示すとおり、本発明法によれば、テ
ーブルフィーダーの回転数を局数制御により低速7rp
m、高速20rpm一定で、低速運転で10秒運転後高
速運転時間に移行して70秒運転したのち再度低速運転
に移行して30秒運転して装入し、均し準備指令は高速
運転開始後20秒、均し開始は高速運転開始後45秒一
定で装入した従来法に比較し、戻り炭量が2.5kg/
窯低減できると共に、嵩密度が4kg/m3上昇し、そ
れに伴ってコークス強度が、150回転後の粒度15m
m以上の指数で0.05上昇することができた。
【0024】実施例3 炉高7125mm、炉幅460mm、炉長16500m
mのコークス炉の長さのみが1/2の嵩密度試験装置を
用い、全水分8.0%、粒度3mm以下79%の装入炭
を装入する場合において、装炭車の各ホッパーのテーブ
ルフィーダーの回転数を局数制御により低速7rpm、
高速20rpm一定で、低速運転で10秒運転後高速運
転時間に移行して90秒運転したのち再度低速運転に移
行して20秒運転して装入し、均し準備指令は高速運転
開始後15秒、均し開始は高速運転開始後70秒一定で
均し回数3回で装入した従来法と、各ホッパーのテーブ
ルフィーダーの回転数をインバータ制御により低速5r
pmで10秒運転したのち、高速30rpmで80秒運
転し、再度低速5rpmで10秒運転して装入すると共
に、均し準備指令は高速運転開始後13秒、均し開始は
高速運転開始後65秒で均し回数3回で装入した本発明
法のそれぞれについて、サンプリング孔から試料を採取
して上下方向および炉長方向の嵩密度分布を測定した。
その結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】表2に示すとおり、従来法の平均嵩密度7
11kg/m3、上下方向嵩密度差99kg/m3、炉長
方向嵩密度差30kg/m3に比較し、本発明法の場合
は、平均嵩密度725kg/m3、上下方向嵩密度差9
6kg/m3、炉長方向嵩密度差15kg/m3と大幅に
改善されており、炉内嵩密度を均一化することができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法によれ
ば、各炭化室毎に炭化室内の状況により装入パターンを
選択できると共に、装入パターンによって均しパターン
が選択されるので、スムーズに装入でき、戻り炭が低減
してコークス品質の向上、生産性の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の石炭装入制御方法を説明するための
全体説明図である。
【図2】中央制御部、装炭車、押出機の信号授受の説明
図である。
【図3】手動装入の装入パターンを示すテーブルフィー
ダーの低速、高速切替え時期と均し準備、均し開始タイ
ミング時期と低速、高速設定値との関係を示すチャート
である。
【図4】通常装入の装入パターンを示すテーブルフィー
ダーの低速、高速切替え時期と均し準備、均し開始タイ
ミング時期と低速、高速設定値との関係を示すチャート
である。
【図5】高速装入の装入パターンを示すテーブルフィー
ダーの低速、高速切替え時期と均し準備、均し開始タイ
ミング時期と低速、高速設定値との関係を示すチャート
である。
【図6】石炭水分値上昇時装入の装入パターンを示すテ
ーブルフィーダーの低速、高速切替え時期と均し準備、
均し開始タイミング時期と低速、高速設定値との関係を
示すチャートである。
【図7】減速装入の装入パターンを示すテーブルフィー
ダーの低速、高速切替え時期と均し準備、均し開始タイ
ミング時期と低速、高速設定値との関係を示すチャート
である。
【符号の説明】
1 コークス炉 2 炭化室 3 装炭口 4 装炭車 5 ホッパー 6 押出機 7 コークガイド車 8 消火車 9 押出ビーム 10 レベラー 11 装入炭 12 中央制御部 13 最適の装入パターン 14 相互指令 15 水分値信号 16 炉蓋装着完了信号 17 付着カーボン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 通毅 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友金 属工業株式会社鹿島製鉄所内 (72)発明者 茂木 政男 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友金 属工業株式会社鹿島製鉄所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉の炭化室へ中央制御部からの
    指令により無人装炭車から石炭を装入する方法におい
    て、各炭化室内の状況、石炭水分値に基づき予め定めた
    装入パターンから最適な装入パターンを選択し、該選択
    した最適な装入パターンを装炭車制御部に指令し、最適
    な装入パターンに基づき石炭を装入すると共に、選択し
    た最適な装入パターンに対応する均し制御パターンで均
    し制御を行うことを特徴とするコークス炉への石炭装入
    制御方法。
  2. 【請求項2】 コークス炉の炭化室へ中央制御部からの
    指令により無人装炭車から石炭を装入する方法におい
    て、中央制御部から装炭車制御部に指令された炭化室内
    の状況、石炭水分値に基づき予め定めた装入パターンか
    ら選択された最適な装入パターンを、押出し後の炭化室
    内の状況に応じて最適な装入パターンの変更を押出機か
    ら装炭車制御部に指令し、変更された最適な装入パター
    ンに基づき石炭を装入すると共に、変更された最適な装
    入パターンに対応する均し制御パターンで均し制御を行
    うことを特徴とするコークス炉への石炭装入制御方法。
  3. 【請求項3】 装炭車の各ホッパー毎に設けた重量検出
    器の重量の変化率をチェックし、各ホッパー毎の装入積
    算量の偏差が設定値以下となるよう各ホッパー毎のテー
    ブルフィーダーの回転数制御を行うことを特徴とする請
    求項1および2記載のコークス炉への石炭装入制御方
    法。
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