JPH0813443B2 - チェーンソーのガイド板 - Google Patents
チェーンソーのガイド板Info
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- JPH0813443B2 JPH0813443B2 JP4301409A JP30140992A JPH0813443B2 JP H0813443 B2 JPH0813443 B2 JP H0813443B2 JP 4301409 A JP4301409 A JP 4301409A JP 30140992 A JP30140992 A JP 30140992A JP H0813443 B2 JPH0813443 B2 JP H0813443B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide plate
- nesting
- insert member
- insert
- hole
- Prior art date
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Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27B—SAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
- B27B17/00—Chain saws; Equipment therefor
- B27B17/02—Chain saws equipped with guide bar
- B27B17/025—Composite guide bars, e.g. laminated, multisectioned; Guide bars of diverse material
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Forests & Forestry (AREA)
- Sawing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木材、石材及びコンクリ
ート等を切断するチェーンソー用のガイド板の構造に関
するものである。
ート等を切断するチェーンソー用のガイド板の構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図18に示すようにチェーンソー1は、
基本的にはエンジンを内蔵する本体2と該エンジンの回
転を前記本体2の側部に取り出す駆動軸3と、前記本体
2の前側部に基端部が固定される板状のガイド板4と、
該ガイド板4の周囲をそこに形成された案内溝(図示な
し)に案内されて滑動するソーチェーン5と、該ソーチ
ェーン5に対して前記駆動軸3の回転を伝達するスプロ
ケット6とから構成されている。前記本体2とガイド板
4の基端部との間及び該基端部の外側にはプロテクタワ
ッシャ7a,7bが設けられており、前記本体2から補
給された潤滑剤が前記プロテクタワッシャ7aの供給孔
9を介してガイド板4の供給孔4aに供給されるように
なっている。なお、前記スプロケット6及びプロテクタ
ワッシャ7a,7b等はカバー8で覆われている。ま
た、コストダウンや軽量化のためにプロテクタワッシャ
7a,7bを使用せず、直接、ガイド板4を本体2に取
り付けるものである。
基本的にはエンジンを内蔵する本体2と該エンジンの回
転を前記本体2の側部に取り出す駆動軸3と、前記本体
2の前側部に基端部が固定される板状のガイド板4と、
該ガイド板4の周囲をそこに形成された案内溝(図示な
し)に案内されて滑動するソーチェーン5と、該ソーチ
ェーン5に対して前記駆動軸3の回転を伝達するスプロ
ケット6とから構成されている。前記本体2とガイド板
4の基端部との間及び該基端部の外側にはプロテクタワ
ッシャ7a,7bが設けられており、前記本体2から補
給された潤滑剤が前記プロテクタワッシャ7aの供給孔
9を介してガイド板4の供給孔4aに供給されるように
なっている。なお、前記スプロケット6及びプロテクタ
ワッシャ7a,7b等はカバー8で覆われている。ま
た、コストダウンや軽量化のためにプロテクタワッシャ
7a,7bを使用せず、直接、ガイド板4を本体2に取
り付けるものである。
【0003】従来からこの種のチェーンソー1を少しで
も軽量にして使用者の負担を軽減するために、本体2の
軽量化とともにガイド板4の軽量化が図られているが、
そのなかに図20に示す構造のガイド板4が提案されて
いる。
も軽量にして使用者の負担を軽減するために、本体2の
軽量化とともにガイド板4の軽量化が図られているが、
そのなかに図20に示す構造のガイド板4が提案されて
いる。
【0004】すなわち、ガイド板4においてその周縁部
から内方寄りの部分である非周縁部Aに複数個の透孔1
0を形成し、その透孔10に該ガイド板4の比重より小
さい比重の合成樹脂や軽合金を射出注入して又は鋳込ん
で入子部材11を形成し、前記ガイド板4の一部分を軽
量な合成樹脂等で置換する技術が提案され、相応の効果
を発揮している。
から内方寄りの部分である非周縁部Aに複数個の透孔1
0を形成し、その透孔10に該ガイド板4の比重より小
さい比重の合成樹脂や軽合金を射出注入して又は鋳込ん
で入子部材11を形成し、前記ガイド板4の一部分を軽
量な合成樹脂等で置換する技術が提案され、相応の効果
を発揮している。
【0005】なお、先行技術として例えば実公昭40−
5277号公報には、チェーンソー案内板において、重
量軽減孔に比重の軽い材料からなる充填材を鋳込み充填
した構成を示すと共に任意の抜け止め構造を施すことが
できると記載しているが鋳込み充填を行なうガイド板の
製造方法においては長さの異なるガイド板の使用に合わ
せて金型を用意し、交換使用することが避けられず、そ
のため鋳込み機材の準備作業も重複する等のコストアッ
プと余分の手間を生ずる不利がある上、鋳込み後の充填
材の収縮により生ずるガタに起因してガイド板の側面よ
り充填材が突出し、木材の切断面に引掛かり作業性を害
する他、さらに、エンジンの振動、ソーチェーンの高速
走行による振動がガイド板に伝わり、その振動により充
填材のガタを拡大し、充填材の脱落に至る不具合を生ず
ることは避けられなかった。また、任意の抜け止めの構
造のなかで上述のような不利や不具合を生じないような
構造の要素が見当たらなかった。従って、以下に説明す
る入子部材の脱落等の問題点に対応できる構成を示すも
のはなかった。
5277号公報には、チェーンソー案内板において、重
量軽減孔に比重の軽い材料からなる充填材を鋳込み充填
した構成を示すと共に任意の抜け止め構造を施すことが
できると記載しているが鋳込み充填を行なうガイド板の
製造方法においては長さの異なるガイド板の使用に合わ
せて金型を用意し、交換使用することが避けられず、そ
のため鋳込み機材の準備作業も重複する等のコストアッ
プと余分の手間を生ずる不利がある上、鋳込み後の充填
材の収縮により生ずるガタに起因してガイド板の側面よ
り充填材が突出し、木材の切断面に引掛かり作業性を害
する他、さらに、エンジンの振動、ソーチェーンの高速
走行による振動がガイド板に伝わり、その振動により充
填材のガタを拡大し、充填材の脱落に至る不具合を生ず
ることは避けられなかった。また、任意の抜け止めの構
造のなかで上述のような不利や不具合を生じないような
構造の要素が見当たらなかった。従って、以下に説明す
る入子部材の脱落等の問題点に対応できる構成を示すも
のはなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術には次の問題点がある。 (1)前記透孔10の外方側は図19及び図20に示す
ように外方に拡開する係止面12になっており、前記入
子部材11の両側部は凹状をなし、前記係止面12と透
設する係止面16になっているので、前記入子部材11
は容易に透孔10から脱落しないようになってはいる
が、木材等の切断中に何らかの原因により透孔10から
入子部材が脱落することがある。
術には次の問題点がある。 (1)前記透孔10の外方側は図19及び図20に示す
ように外方に拡開する係止面12になっており、前記入
子部材11の両側部は凹状をなし、前記係止面12と透
設する係止面16になっているので、前記入子部材11
は容易に透孔10から脱落しないようになってはいる
が、木材等の切断中に何らかの原因により透孔10から
入子部材が脱落することがある。
【0007】入子部材11が脱落した場合でも、そのチ
ェーンソー1を使用できないことはないが、その透孔1
0に切り粉が入り込んでガイド板4が動きにくくなった
り、現場での運搬中又は使用中にその透孔10に木の枝
等が引掛かり、チェーンソー1の取扱いに支承をきたし
たりする。
ェーンソー1を使用できないことはないが、その透孔1
0に切り粉が入り込んでガイド板4が動きにくくなった
り、現場での運搬中又は使用中にその透孔10に木の枝
等が引掛かり、チェーンソー1の取扱いに支承をきたし
たりする。
【0008】そこで、脱落した入子部材11を再度透孔
10に嵌め込もうとしても、その入子部材11の最大直
径部分が透孔10の最小直径部分より大きいので嵌め込
むことができない。
10に嵌め込もうとしても、その入子部材11の最大直
径部分が透孔10の最小直径部分より大きいので嵌め込
むことができない。
【0009】(2)前記入子部材11は透孔10に対し
て合成樹脂等を射出注入する方法によってガイド板4と
一体的に成形しているので、前記入子部材11の製作に
際してはガイド板4を成形金型にセットしなければなら
ない等、成形工程が複雑になり、入子部材11の製造コ
ストがかさみ、ガイド板4そのものもコスト高になるだ
けでなく、合成樹脂が透孔10内に充分にゆきわたらな
い場合があり、成形不良が発生する。また、整形時にガ
イド板4が合成樹脂により加熱され、ガイド板4の硬度
低下をもたらし、さらに、ガイド板4及び入子部材11
が冷却されると、それらの間に隙間が発生するおそれが
ある。
て合成樹脂等を射出注入する方法によってガイド板4と
一体的に成形しているので、前記入子部材11の製作に
際してはガイド板4を成形金型にセットしなければなら
ない等、成形工程が複雑になり、入子部材11の製造コ
ストがかさみ、ガイド板4そのものもコスト高になるだ
けでなく、合成樹脂が透孔10内に充分にゆきわたらな
い場合があり、成形不良が発生する。また、整形時にガ
イド板4が合成樹脂により加熱され、ガイド板4の硬度
低下をもたらし、さらに、ガイド板4及び入子部材11
が冷却されると、それらの間に隙間が発生するおそれが
ある。
【0010】
【0011】本発明は木材、石材、コンクリートの切断
作業現場において入子部材がガイド板から脱落しても、
その脱落した入子部材又はスペアとして所持していた入
子部材を簡単にガイド板の透孔に挿入してその透孔を塞
ぐことができるとともに、より低コストで得られ、しか
も入子部材そのものの使用量を軽減でき、さらに性能を
高めることが可能な構造のガイド板を提供することにあ
る。
作業現場において入子部材がガイド板から脱落しても、
その脱落した入子部材又はスペアとして所持していた入
子部材を簡単にガイド板の透孔に挿入してその透孔を塞
ぐことができるとともに、より低コストで得られ、しか
も入子部材そのものの使用量を軽減でき、さらに性能を
高めることが可能な構造のガイド板を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的に鑑み請求項1
の発明ではチェーンソーのソーチェンを案内するガイド
板に透孔を形成し、その透孔にはガイド板の成形材より
も軽量材からなる第一入子部材と第二入子部材とをガイ
ド板の両面側から相対向するように挿入し、両入子部材
にはそれぞれ対向する入子部材と係止する係止手段を形
成する一方、両入子部材を前記ガイド板に係止させるよ
うにしたことを要旨とする。また、請求項2の発明では
請求項1の発明の構成に加え、前記第一又は第2の入子
部材の少なくとも一方を振動吸収材から形成したことを
要旨とする。また、請求項3の発明では請求項1又は2
の発明の構成に加え、前記第一入子部材と第二入子部材
の間には中空部を形成し、同中空部には振動吸収材を充
填したことを要旨とする。
の発明ではチェーンソーのソーチェンを案内するガイド
板に透孔を形成し、その透孔にはガイド板の成形材より
も軽量材からなる第一入子部材と第二入子部材とをガイ
ド板の両面側から相対向するように挿入し、両入子部材
にはそれぞれ対向する入子部材と係止する係止手段を形
成する一方、両入子部材を前記ガイド板に係止させるよ
うにしたことを要旨とする。また、請求項2の発明では
請求項1の発明の構成に加え、前記第一又は第2の入子
部材の少なくとも一方を振動吸収材から形成したことを
要旨とする。また、請求項3の発明では請求項1又は2
の発明の構成に加え、前記第一入子部材と第二入子部材
の間には中空部を形成し、同中空部には振動吸収材を充
填したことを要旨とする。
【0013】
【作用】上記のような構成により、請求項1の発明では
第1及び第2入子部材はチェーンソーのソーチェーンを
案内するガイド板の透孔に相対向するように挿入されて
いるので、ガイド板部分はより比重の小さい材料と置換
されることとなり、その分だけ軽量化が図られる。
第1及び第2入子部材はチェーンソーのソーチェーンを
案内するガイド板の透孔に相対向するように挿入されて
いるので、ガイド板部分はより比重の小さい材料と置換
されることとなり、その分だけ軽量化が図られる。
【0014】前記入子部材を第一入子部材及第二入子部
材の二つの部材で形成し、それらを相対向するように透
孔に挿入するとともに、前記第一及び第二入子部材で前
記ガイド板の一部を挟むように前記第一及び第二入子部
材をガイド板に係止させたので、二つの入子部材はガイ
ド板に確実に保持される。
材の二つの部材で形成し、それらを相対向するように透
孔に挿入するとともに、前記第一及び第二入子部材で前
記ガイド板の一部を挟むように前記第一及び第二入子部
材をガイド板に係止させたので、二つの入子部材はガイ
ド板に確実に保持される。
【0015】チェーンソーの使用中に入子部材がガイド
板から脱落しても、第一及び第二入子部材はスペアとし
て所持している場合そのスペアの入子部材をガイド板の
両面側から相対向するように挿入して両者を嵌合させれ
ば、被切断物の切断作業現場でも容易にガイド板の透孔
に入子部材を嵌合することができる。
板から脱落しても、第一及び第二入子部材はスペアとし
て所持している場合そのスペアの入子部材をガイド板の
両面側から相対向するように挿入して両者を嵌合させれ
ば、被切断物の切断作業現場でも容易にガイド板の透孔
に入子部材を嵌合することができる。
【0016】前記第一及び第二入子部材は、ガイド板の
製作工程と別個の工程で製造してガイド板の透孔に挿入
することによってガイド板に係止させる構造になってい
るので、ガイド板に合成樹脂等を射出注入して入子部材
をガイド板と一体的に成形する工程が不要になる。
製作工程と別個の工程で製造してガイド板の透孔に挿入
することによってガイド板に係止させる構造になってい
るので、ガイド板に合成樹脂等を射出注入して入子部材
をガイド板と一体的に成形する工程が不要になる。
【0017】更に、第1及び第2入子部材は互いに係止
手段により係止するため、チェーンソー使用時の振動に
よって生ずる両入子部材の共振が極力抑えられる。ま
た、請求項2の発明では請求項1の発明の作用に加え、
第1又は第2の入子部材の少なくともいずれか一方を振
動吸収材で形成したため振動吸収材により振動が吸収さ
れる。また、請求項3の発明では請求項1又は2の発明
の作用に加え、第一入子部材と第二入子部材の間の中空
部に振動吸収材を充填したため、より軽量化が図られる
とともに振動が軽減される。
手段により係止するため、チェーンソー使用時の振動に
よって生ずる両入子部材の共振が極力抑えられる。ま
た、請求項2の発明では請求項1の発明の作用に加え、
第1又は第2の入子部材の少なくともいずれか一方を振
動吸収材で形成したため振動吸収材により振動が吸収さ
れる。また、請求項3の発明では請求項1又は2の発明
の作用に加え、第一入子部材と第二入子部材の間の中空
部に振動吸収材を充填したため、より軽量化が図られる
とともに振動が軽減される。
【0018】
【実施例】(第一実施例)次に、入子部材を通じてガイ
ド板に給油できる機能を付加して本発明を具体化した第
一実施例を図1〜図3(d)に基づいて説明する。
ド板に給油できる機能を付加して本発明を具体化した第
一実施例を図1〜図3(d)に基づいて説明する。
【0019】図1に示すように、チェーンソー1の前側
部には従来技術と同様にソーチェーン5を案内するため
の鋼製のガイド板4の基端部が固定されている。該ガイ
ド板4の非周縁部AにはほぼO字形断面の透孔10が6
個長手方向に1列に所定間隔をおいて厚み方向に透設さ
れている。前記透孔10の外方側には、図2に示すよう
に、ガイド板4の開口部に面取りされ、外方に拡開する
係止面12が形成されている。
部には従来技術と同様にソーチェーン5を案内するため
の鋼製のガイド板4の基端部が固定されている。該ガイ
ド板4の非周縁部AにはほぼO字形断面の透孔10が6
個長手方向に1列に所定間隔をおいて厚み方向に透設さ
れている。前記透孔10の外方側には、図2に示すよう
に、ガイド板4の開口部に面取りされ、外方に拡開する
係止面12が形成されている。
【0020】前記透孔10には鋼の比重より小さな比重
を有する材料、例えば、ポリアミド(ナイロン)樹脂か
ら形成された第一入子部材21と第二入子部材31が前
記ガイド板4の両面側から挿入されている。前記第一及
び第二入子部材21、31はともに同一形状をなし、図
3(a)〜図3(d)に示すように、ほぼO字形平面を
なす板状の閉塞部13と、該閉塞部13の裏面長手方向
の側部に沿って、しかも前記裏面から突出している1対
の係止部14、15とから構成されている。前記閉塞部
13の裏面側エッジは面取りされて係止面16になって
おり、その係止面16は前記ガイド板4の係止面12と
係合するようになっている。さらに、前記閉塞部13の
中央部には長手方向に所定間隔をおいて潤滑剤を吐出す
る吐出孔17が1列に透設されている。
を有する材料、例えば、ポリアミド(ナイロン)樹脂か
ら形成された第一入子部材21と第二入子部材31が前
記ガイド板4の両面側から挿入されている。前記第一及
び第二入子部材21、31はともに同一形状をなし、図
3(a)〜図3(d)に示すように、ほぼO字形平面を
なす板状の閉塞部13と、該閉塞部13の裏面長手方向
の側部に沿って、しかも前記裏面から突出している1対
の係止部14、15とから構成されている。前記閉塞部
13の裏面側エッジは面取りされて係止面16になって
おり、その係止面16は前記ガイド板4の係止面12と
係合するようになっている。さらに、前記閉塞部13の
中央部には長手方向に所定間隔をおいて潤滑剤を吐出す
る吐出孔17が1列に透設されている。
【0021】前記1対の係止部14,15のうち1つの
係止部14の側部には係止突起14aが突設されている
とともに、他の係止部15において前記係止突起14a
が設けられている側と同じ側には係止溝部15aが形成
されている。前記透孔10においてガイド板4の両面側
から第一入子部材21、第二入子部材31を挿入して両
者を対向させて嵌合すると、第一入子部材21の係止突
起14aが第二入子部材31の係止溝部15aと係止
し、残りの係止部14,15においても同様に係止溝部
15aと係止突起14aとが係合するようになってい
る。係止面16はガイド板4の係止面12と当接して、
閉塞部13が透孔10内に入り込んでしまうのが阻止さ
れるとともに、透孔10は完全に塞がれる。言い換えれ
ば、第一入子部材21と第二入子部材31とが、ガイド
板4の一部である係止面12を挟むことによって、該ガ
イド板4に係止されるのである。
係止部14の側部には係止突起14aが突設されている
とともに、他の係止部15において前記係止突起14a
が設けられている側と同じ側には係止溝部15aが形成
されている。前記透孔10においてガイド板4の両面側
から第一入子部材21、第二入子部材31を挿入して両
者を対向させて嵌合すると、第一入子部材21の係止突
起14aが第二入子部材31の係止溝部15aと係止
し、残りの係止部14,15においても同様に係止溝部
15aと係止突起14aとが係合するようになってい
る。係止面16はガイド板4の係止面12と当接して、
閉塞部13が透孔10内に入り込んでしまうのが阻止さ
れるとともに、透孔10は完全に塞がれる。言い換えれ
ば、第一入子部材21と第二入子部材31とが、ガイド
板4の一部である係止面12を挟むことによって、該ガ
イド板4に係止されるのである。
【0022】さらに、図2に示すように、相隣接する透
孔10間には潤滑剤が流通するための通路18が、前記
ガイド板4に形成された溝部22に対してU字形横断面
をなすU字部材23を嵌め込むことによって形成されて
いる。
孔10間には潤滑剤が流通するための通路18が、前記
ガイド板4に形成された溝部22に対してU字形横断面
をなすU字部材23を嵌め込むことによって形成されて
いる。
【0023】そして、図1に示すように、ガイド板4の
基端部に最も近い第一入子部材21に供給管19が取り
付けられて、その供給管19に潤滑剤補給源(図示な
し)から延びるホース20を接続して潤滑剤を補給しな
がら、堅い木材や石材を切断できるようになっている。
基端部に最も近い第一入子部材21に供給管19が取り
付けられて、その供給管19に潤滑剤補給源(図示な
し)から延びるホース20を接続して潤滑剤を補給しな
がら、堅い木材や石材を切断できるようになっている。
【0024】次に、この実施例の作用、効果について述
べると、まず、チェーンソー1の本体2の前側部にガイ
ド板4が次の手順で固定される。 (a)ガイド板4にU字部材23並びに第一入子部材2
1及び第二入子部材31を取り付ける。このとき、基端
部に最も近い透孔10に挿入する入子部材として供給管
19が取着されるものを使用する。
べると、まず、チェーンソー1の本体2の前側部にガイ
ド板4が次の手順で固定される。 (a)ガイド板4にU字部材23並びに第一入子部材2
1及び第二入子部材31を取り付ける。このとき、基端
部に最も近い透孔10に挿入する入子部材として供給管
19が取着されるものを使用する。
【0025】(b)そのガイド板4を本体2に仮止めす
る。 (c)ソーチェーン5を本体2、該本体2の駆動軸に軸
着されているスプロケット及びガイド板4に装着する。
る。 (c)ソーチェーン5を本体2、該本体2の駆動軸に軸
着されているスプロケット及びガイド板4に装着する。
【0026】(d)ソーチェーン5の張りを調整した
後、ガイド板4を本体2に対して固定する。 (e)供給管19を取り付け、ホース20を潤滑剤供給
源と結合する。
後、ガイド板4を本体2に対して固定する。 (e)供給管19を取り付け、ホース20を潤滑剤供給
源と結合する。
【0027】なお、前記第一及び第二入子部材21,3
1は、ガイド板4を本体2に固定した後、又は該ガイド
板4にソーチェーン5を装架させた後にガイド板4に嵌
め込んでもよい。
1は、ガイド板4を本体2に固定した後、又は該ガイド
板4にソーチェーン5を装架させた後にガイド板4に嵌
め込んでもよい。
【0028】このチェーンソー1は鋼製のガイド板4の
非周縁部Aに透孔10を複数個透設し、その透孔10を
ナイロン樹脂製の第一入子部材21、第二入子部材31
によって置換したことになるので、鋼の比重と透孔10
の体積との積と、ナイロン樹脂の比重と第一及び第二入
子部材21,31の体積との積との差に相当する重量だ
け軽量になる。
非周縁部Aに透孔10を複数個透設し、その透孔10を
ナイロン樹脂製の第一入子部材21、第二入子部材31
によって置換したことになるので、鋼の比重と透孔10
の体積との積と、ナイロン樹脂の比重と第一及び第二入
子部材21,31の体積との積との差に相当する重量だ
け軽量になる。
【0029】このチェーンソー1は木材等の非切断物の
切断過程で潤滑剤をホース20及び供給管19から第一
入子部材21、第二入子部材31間に補給すると、潤滑
剤は通路18を通じて第一入子部材21、第二入子部材
31間の中空部24に供給され、吐出孔17から吐出さ
れる。吐出した潤滑剤はガイド板4の両面を流れてガイ
ド板4と被切断物との摩擦抵抗を著しく軽減するととも
に、ソーチェーン5に達してそれとガイド板4との潤滑
性を高める。
切断過程で潤滑剤をホース20及び供給管19から第一
入子部材21、第二入子部材31間に補給すると、潤滑
剤は通路18を通じて第一入子部材21、第二入子部材
31間の中空部24に供給され、吐出孔17から吐出さ
れる。吐出した潤滑剤はガイド板4の両面を流れてガイ
ド板4と被切断物との摩擦抵抗を著しく軽減するととも
に、ソーチェーン5に達してそれとガイド板4との潤滑
性を高める。
【0030】また、被切断物が切断途中の段階で木材等
に挟まれた場合、そこからソーチェーン5をガイド板4
とともに抜き取ることが容易であり、また、潤滑剤はソ
ーチェーン5とガイド板4とを冷却する。
に挟まれた場合、そこからソーチェーン5をガイド板4
とともに抜き取ることが容易であり、また、潤滑剤はソ
ーチェーン5とガイド板4とを冷却する。
【0031】さらに、被切断物の切断作業を続けている
とき、何らかの原因により第一入子部材21、第二入子
部材31が脱落した場合、脱落した第一入子部材21、
第二入子部材31を使用して、又は作業者がスペアとし
て入子部材を持っている場合、その入子部材を第一入子
部材21、第二入子部材31として透孔10を閉塞する
ことができる。
とき、何らかの原因により第一入子部材21、第二入子
部材31が脱落した場合、脱落した第一入子部材21、
第二入子部材31を使用して、又は作業者がスペアとし
て入子部材を持っている場合、その入子部材を第一入子
部材21、第二入子部材31として透孔10を閉塞する
ことができる。
【0032】前記第一入子部材21、第二部材31はナ
イロン樹脂の射出成形法によりガイド板4の形成過程と
別個に高い精度をもって、しかも全く同一の形状、構造
のものとして成形できるので、この実施例のガイド板4
は、透孔10に対してナイロン樹脂を射出注入して該透
孔10を埋める従来技術のガイド板に比較して、低コス
トで製作することができる。 (第二実施例)次に、潤滑剤を注入しないタイプのガイ
ド板に本発明を具体化した第2実施例を図4及び図5
(a)、図5(b)に基づいて説明する。
イロン樹脂の射出成形法によりガイド板4の形成過程と
別個に高い精度をもって、しかも全く同一の形状、構造
のものとして成形できるので、この実施例のガイド板4
は、透孔10に対してナイロン樹脂を射出注入して該透
孔10を埋める従来技術のガイド板に比較して、低コス
トで製作することができる。 (第二実施例)次に、潤滑剤を注入しないタイプのガイ
ド板に本発明を具体化した第2実施例を図4及び図5
(a)、図5(b)に基づいて説明する。
【0033】図4に示すように、基端部がスプロケット
(図示なし)の回転面に合わせて湾状なっていて、先端
部が半円状をなすガイド板4の非周縁部Aに断面がO字
形状の透孔10が複数個所定間隔をおいて厚み方向に透
設されている。
(図示なし)の回転面に合わせて湾状なっていて、先端
部が半円状をなすガイド板4の非周縁部Aに断面がO字
形状の透孔10が複数個所定間隔をおいて厚み方向に透
設されている。
【0034】前記透孔10にはガイド板4の両面側から
第一入子部材21、第二入子部材31が相対向するよう
に挿入され、透孔10が閉塞されている。前記第一入子
部材21、第二入子部材31は、図5(a)及び図5
(b)に示すように、ほぼO字形平面をなす閉塞部13
と、該閉塞部13の裏面に所定間隔をおいて突出する1
対の係止部14,15とから形成されている。前記1対
の係止部14,15のうち一つの係止部14はその先端
面側に係止凹部14bを有し、他方の係止部15自体は
前記閉塞部13の裏面から球状に突出形成されている。
そして、第一入子部材21の係止凹部14bに第二入子
部材31の係止部15が嵌入し、第二入子部材31の係
止凹部14bに第一入子部材21の係止部15が嵌入す
るようになっている。
第一入子部材21、第二入子部材31が相対向するよう
に挿入され、透孔10が閉塞されている。前記第一入子
部材21、第二入子部材31は、図5(a)及び図5
(b)に示すように、ほぼO字形平面をなす閉塞部13
と、該閉塞部13の裏面に所定間隔をおいて突出する1
対の係止部14,15とから形成されている。前記1対
の係止部14,15のうち一つの係止部14はその先端
面側に係止凹部14bを有し、他方の係止部15自体は
前記閉塞部13の裏面から球状に突出形成されている。
そして、第一入子部材21の係止凹部14bに第二入子
部材31の係止部15が嵌入し、第二入子部材31の係
止凹部14bに第一入子部材21の係止部15が嵌入す
るようになっている。
【0035】この実施例においても、第一実施例と同様
に、ガイド板4を軽量化できるとともに、ソーチェーン
の使用中に第一入子部材21、第二入子部材31が脱落
した場合、再度それらを透孔10に挿入して被切断物の
切断作業を続行できる。 (第三実施例)係止部の形状を変更して本発明を具体化
した第三実施例を図6(a)、図6(b)及び図7に基
づいて説明する。
に、ガイド板4を軽量化できるとともに、ソーチェーン
の使用中に第一入子部材21、第二入子部材31が脱落
した場合、再度それらを透孔10に挿入して被切断物の
切断作業を続行できる。 (第三実施例)係止部の形状を変更して本発明を具体化
した第三実施例を図6(a)、図6(b)及び図7に基
づいて説明する。
【0036】図6(a)及び図6(b)に示すように、
ガイド板(図示なし)を塞ぐための第一入子部材21の
係止部15は、ほぼO字形平面を有する閉塞部13の裏
面に横断面がきのこ状に形成され、他の係止部14は係
止凹部14bを先端面側に有する凸部になっている。第
二入子部材31も同様に形成され、一方の入子部材の係
止部15と他方の入子部材の係止凹部14bとが相互に
嵌合するようになっている。前記第一入子部材21,第
二入子部材31はガイド板4に対して、図7に示すよう
に、相互に嵌合して透孔10を閉塞している。
ガイド板(図示なし)を塞ぐための第一入子部材21の
係止部15は、ほぼO字形平面を有する閉塞部13の裏
面に横断面がきのこ状に形成され、他の係止部14は係
止凹部14bを先端面側に有する凸部になっている。第
二入子部材31も同様に形成され、一方の入子部材の係
止部15と他方の入子部材の係止凹部14bとが相互に
嵌合するようになっている。前記第一入子部材21,第
二入子部材31はガイド板4に対して、図7に示すよう
に、相互に嵌合して透孔10を閉塞している。
【0037】この実施例も前記第2実施例と同様の効果
を発揮するが、第一入子部材21の係止部14に対し
て、きのこ状の第二入子部材31の係止部15が嵌入し
ているので、両者の嵌合力が大きく、前記二つの入子部
材21,31はガイド板4から脱落しにくくなってい
る。 (第四実施例)チェーンソーにおいては木材等の切断作
業時に振動が発生するので、振動を減少する対策が望ま
れている。この実施例はガイド板の振動を少なくするよ
うに具体化したもので、これを図8に基づいて説明す
る。
を発揮するが、第一入子部材21の係止部14に対し
て、きのこ状の第二入子部材31の係止部15が嵌入し
ているので、両者の嵌合力が大きく、前記二つの入子部
材21,31はガイド板4から脱落しにくくなってい
る。 (第四実施例)チェーンソーにおいては木材等の切断作
業時に振動が発生するので、振動を減少する対策が望ま
れている。この実施例はガイド板の振動を少なくするよ
うに具体化したもので、これを図8に基づいて説明す
る。
【0038】第二実施例と同様にO字形平面をなしてい
る閉塞部13と、その裏面か突出する一対の係止部1
4,15とからなる第一入子部材21と同じ形状の第二
入子部材31とガイド板4の透孔10に挿入固定され
る。前記第一及び第二入子部材21,31の各係止部1
4,15の先端寄りの同一側部には係止突起14a,1
5cが形成され第一入子部材21の係止突起14aが第
二入子部材31の係止突起15cと係合し、第一入子部
材21の係止突起15cが第二入子部材31の係止突起
14aと係合している。そして、両入子部材21、31
間には中空部24が形成されており、その中に高分子エ
ラストマーから形成されている振動吸収材25が収容さ
れている。
る閉塞部13と、その裏面か突出する一対の係止部1
4,15とからなる第一入子部材21と同じ形状の第二
入子部材31とガイド板4の透孔10に挿入固定され
る。前記第一及び第二入子部材21,31の各係止部1
4,15の先端寄りの同一側部には係止突起14a,1
5cが形成され第一入子部材21の係止突起14aが第
二入子部材31の係止突起15cと係合し、第一入子部
材21の係止突起15cが第二入子部材31の係止突起
14aと係合している。そして、両入子部材21、31
間には中空部24が形成されており、その中に高分子エ
ラストマーから形成されている振動吸収材25が収容さ
れている。
【0039】この実施例も前記実施例と同様の効果を発
揮するが、加えて、前記振動吸収材25がガイド板4に
対する振動を吸収するという効果を発揮する。本発明は
前記実施例に限定されることなく、例えば、次の態様で
具体化することもできる。
揮するが、加えて、前記振動吸収材25がガイド板4に
対する振動を吸収するという効果を発揮する。本発明は
前記実施例に限定されることなく、例えば、次の態様で
具体化することもできる。
【0040】(1)第一入子部材21及び第二入子部材
31の形状及びそれらの係止部14,15の形状を本発
明の技術的思想を踏襲し、その効果が発揮される限度に
おいて種々変更できる。図9に示すように、第一入子部
材21の係止部14,15の外側面が第二入子部材31
の係止部14,15の内側面と係合するようにして両入
子部材21,31を異なった形状に形成することもでき
る。この態様において、中空部24に粘性のある潤滑剤
Gを注入しておきチェーンソーの振動により第一入子部
材21又は第二入子部材31に穿設した吐出孔(図示な
し)から前記潤滑剤Gが吐出するようにできる。
31の形状及びそれらの係止部14,15の形状を本発
明の技術的思想を踏襲し、その効果が発揮される限度に
おいて種々変更できる。図9に示すように、第一入子部
材21の係止部14,15の外側面が第二入子部材31
の係止部14,15の内側面と係合するようにして両入
子部材21,31を異なった形状に形成することもでき
る。この態様において、中空部24に粘性のある潤滑剤
Gを注入しておきチェーンソーの振動により第一入子部
材21又は第二入子部材31に穿設した吐出孔(図示な
し)から前記潤滑剤Gが吐出するようにできる。
【0041】(2)第一又は第二入子部材21,31は
ガイド板4の比重より小さな比重を有する材料、特に、
弾性、耐熱性及び耐摩耗性を有する振動吸収材としての
合成樹脂、例えばPPS、PBT、ポリアセタール樹脂
又はこれらの繊維強化樹脂や合成ゴム、さらに両者の中
間の性質を有するエラストマー等から形成されるが、前
記両入子部材のうち一つを軽金属又はセラミック等から
形成してもよい。
ガイド板4の比重より小さな比重を有する材料、特に、
弾性、耐熱性及び耐摩耗性を有する振動吸収材としての
合成樹脂、例えばPPS、PBT、ポリアセタール樹脂
又はこれらの繊維強化樹脂や合成ゴム、さらに両者の中
間の性質を有するエラストマー等から形成されるが、前
記両入子部材のうち一つを軽金属又はセラミック等から
形成してもよい。
【0042】(3)上記実施例では第一及び第二入子部
材21,31を係止させた後、係止部14,15の係止
状態を解除するようにすれば取り外すことが可能である
が、必ずしも取り外しできないように第一及び第二入子
部材21,31を係止させてもよい。例えば、両入子部
材21,31を接着剤や超音波溶着により互いに、或い
はガイド板4に対して接着するようにしてもよい。
材21,31を係止させた後、係止部14,15の係止
状態を解除するようにすれば取り外すことが可能である
が、必ずしも取り外しできないように第一及び第二入子
部材21,31を係止させてもよい。例えば、両入子部
材21,31を接着剤や超音波溶着により互いに、或い
はガイド板4に対して接着するようにしてもよい。
【0043】(4)透孔10は1個又は2個以上形成で
き、また、その断面形も楕円形状(図10)、円形(図
11)、三角形(図12)、長方形(図13)、六角形
(図14)その他の形状に設定できる。
き、また、その断面形も楕円形状(図10)、円形(図
11)、三角形(図12)、長方形(図13)、六角形
(図14)その他の形状に設定できる。
【0044】また、二種以上の形状を、例えば、楕円形
と四角形(図15)のように組み合わせることもでき
る。 (5)振動吸収材25は振動を吸収する軽量な合成樹脂
若しくはゴム又はこれらを一成分とする混合物から形成
され、その形状も、図16に示すように、粉粒状のもの
や一定形状に形成したもの等種々存在する。
と四角形(図15)のように組み合わせることもでき
る。 (5)振動吸収材25は振動を吸収する軽量な合成樹脂
若しくはゴム又はこれらを一成分とする混合物から形成
され、その形状も、図16に示すように、粉粒状のもの
や一定形状に形成したもの等種々存在する。
【0045】(6)さらに、ガイド板4は前記第一入子
部材21又は第二入子部材31の一部又は全部を異色に
着色してガイド板4の先端から各入子部材までの長さを
基準にして木材を検尺したり、図17に示すように、第
一入子部材21又は第二入子部材31に対してガイド板
4の先端を基準にして目盛27や長さ表示の数字を付与
してスケールにし、木材28を検尺したりするのに利用
することができる。
部材21又は第二入子部材31の一部又は全部を異色に
着色してガイド板4の先端から各入子部材までの長さを
基準にして木材を検尺したり、図17に示すように、第
一入子部材21又は第二入子部材31に対してガイド板
4の先端を基準にして目盛27や長さ表示の数字を付与
してスケールにし、木材28を検尺したりするのに利用
することができる。
【0046】(7)第一及び第二入子部材21、31の
複数個の入子部材のうち、少なくとも1つの入子部材に
温度によって着色する感温部材を取り付けることによ
り、ガイド板4の発熱温度を検知するようにできる。温
度を検知することによって、ソーチェーン5の目立て不
良、潤滑剤不足等を把握することができ、その結果、ガ
イド板4の硬度低下による以上摩耗の進行、割れや欠け
等の発生を未然に防止できる。
複数個の入子部材のうち、少なくとも1つの入子部材に
温度によって着色する感温部材を取り付けることによ
り、ガイド板4の発熱温度を検知するようにできる。温
度を検知することによって、ソーチェーン5の目立て不
良、潤滑剤不足等を把握することができ、その結果、ガ
イド板4の硬度低下による以上摩耗の進行、割れや欠け
等の発生を未然に防止できる。
【0047】(8)前記第一及び第二入子部材21、3
1に螢光剤を混入したり螢光塗料を塗布したりして、暗
所においてもチェーンソーのー存在を確認するようにで
きる。また、前記一対の入子部材21、31を取り外し
て、チェーンソー不使用時にガイド板4及びソーチェー
ン5を保護するカバーを前記入子部材が取り外された透
孔10を利用して固定することもできる。
1に螢光剤を混入したり螢光塗料を塗布したりして、暗
所においてもチェーンソーのー存在を確認するようにで
きる。また、前記一対の入子部材21、31を取り外し
て、チェーンソー不使用時にガイド板4及びソーチェー
ン5を保護するカバーを前記入子部材が取り外された透
孔10を利用して固定することもできる。
【0048】(9)ガイド板4に補強する潤滑剤として
はオイルや粘度の低いグリース等を使用できるが、チェ
ーンソーの用途によっては潤滑剤に代えて他の薬剤溶
液、水等をガイド板4に補強できる。特に、造園する場
合において樹木を切断するとき、樹木の切断と同時にそ
の切断面に薬剤を塗布できる。
はオイルや粘度の低いグリース等を使用できるが、チェ
ーンソーの用途によっては潤滑剤に代えて他の薬剤溶
液、水等をガイド板4に補強できる。特に、造園する場
合において樹木を切断するとき、樹木の切断と同時にそ
の切断面に薬剤を塗布できる。
【0049】(10)この発明のガイド板4は木材、石
材及びコンクリート、アスファルト道路等種々の切断に
使用されるチェーンソーに取り付けることができる。ま
た、ガイド板4自体は金属で形成されているとき、本発
明の効果は特に顕著であるが、該ガイド板4が繊維強化
樹脂やセラミックス等から形成されている場合、第一及
び第二入子部材21,31間の中空部24を大きくする
等により本発明の効果を発揮させることができる。
材及びコンクリート、アスファルト道路等種々の切断に
使用されるチェーンソーに取り付けることができる。ま
た、ガイド板4自体は金属で形成されているとき、本発
明の効果は特に顕著であるが、該ガイド板4が繊維強化
樹脂やセラミックス等から形成されている場合、第一及
び第二入子部材21,31間の中空部24を大きくする
等により本発明の効果を発揮させることができる。
【0050】(11)前記ガイド板4の先端部は図面に
示したもの以外に、スプロケットノーズ型、ローラノー
ズ型又はノーズ交換型や、ガイド板本体がラミネート構
造になっているもの等各種の構造乃至形状に変更しても
よい。
示したもの以外に、スプロケットノーズ型、ローラノー
ズ型又はノーズ交換型や、ガイド板本体がラミネート構
造になっているもの等各種の構造乃至形状に変更しても
よい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3の発
明ではソーチェーンを案内するガイド板の一部を第1及
び第2の入子部材で置換して軽量化を図ることができる
とともに、両入子部材がチェーンソーの使用時に脱落し
ても現場において容易に付け直すことができる。また、
樹脂充填によるガイド板の硬度低下や、充填した入子部
材の収縮による隙間の発生も防止できる。更に、両入子
部材を別体で構成し、かつ係止手段にて容易かつ確実に
透孔内に係止できるため、透孔に樹脂を充填する場合に
比べて極めて製造工程が簡略化される。また、チェーン
ソーの駆動による振動で第1及び第2の入子部材に生ず
る共振が両入子部材が係止されているため極力抑えられ
る。また、加えて請求項2の発明では請求項1の第1又
は第2の入子部材により上記効果に加え同時に振動吸収
材によって振動が吸収される。また、加えて請求項3の
発明では第一入子部材と第二入子部材の間の中空部に振
動吸収材を充填したため、より軽量化が図られるととも
に振動が軽減される。
明ではソーチェーンを案内するガイド板の一部を第1及
び第2の入子部材で置換して軽量化を図ることができる
とともに、両入子部材がチェーンソーの使用時に脱落し
ても現場において容易に付け直すことができる。また、
樹脂充填によるガイド板の硬度低下や、充填した入子部
材の収縮による隙間の発生も防止できる。更に、両入子
部材を別体で構成し、かつ係止手段にて容易かつ確実に
透孔内に係止できるため、透孔に樹脂を充填する場合に
比べて極めて製造工程が簡略化される。また、チェーン
ソーの駆動による振動で第1及び第2の入子部材に生ず
る共振が両入子部材が係止されているため極力抑えられ
る。また、加えて請求項2の発明では請求項1の第1又
は第2の入子部材により上記効果に加え同時に振動吸収
材によって振動が吸収される。また、加えて請求項3の
発明では第一入子部材と第二入子部材の間の中空部に振
動吸収材を充填したため、より軽量化が図られるととも
に振動が軽減される。
【図1】第一実施例におけるチェーンソーのガイド板の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同じく、透孔の部分切断斜視図である。
【図3】同じく、図3(a)は第一又は第二入子部材の
平面図であり、図3(b)は図3(a)におけるIII
−III方向の部分側面図であり、図3(c)は第一又
は第二入子部材の係止溝部側の側面図であり、図3
(d)は第一又は第二入子部材の右側面図である。
平面図であり、図3(b)は図3(a)におけるIII
−III方向の部分側面図であり、図3(c)は第一又
は第二入子部材の係止溝部側の側面図であり、図3
(d)は第一又は第二入子部材の右側面図である。
【図4】第二実施例におけるチェーンソーのガイド板の
斜視図である。
斜視図である。
【図5】同じく、図5(a)は第一又は第二入子部材の
平面図であり、図5(b)は第一又は第二入子部材の部
分破断側面図である。
平面図であり、図5(b)は第一又は第二入子部材の部
分破断側面図である。
【図6】第三実施例に係わる図面であって、図6(a)
は第一又は第二入子部材の平面図であり、図6(b)は
第一又は第二入子部材の側面図である。
は第一又は第二入子部材の平面図であり、図6(b)は
第一又は第二入子部材の側面図である。
【図7】同じく、ガイド板に第一及び第二入子部材が挿
入された状態を示す断面図である。
入された状態を示す断面図である。
【図8】第四実施例におけるガイド板の斜視図である。
【図9】他の実施例における第一及び第二入子部材の種
々の態様を示す断面図である。
々の態様を示す断面図である。
【図10】他の実施例における透孔の形状について種々
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
【図11】他の実施例における透孔の形状について種々
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
【図12】他の実施例における透孔の形状について種々
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
【図13】他の実施例における透孔の形状について種々
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
【図14】他の実施例における透孔の形状について種々
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
【図15】他の実施例における透孔の形状について種々
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
の態様を示すガイド板の部分正面図である。
【図16】他の実施例における第四実施例の振動吸収材
と異なる形状の振動吸収材が透孔に充填された状態を示
すガイド板の部分破断斜視図である。
と異なる形状の振動吸収材が透孔に充填された状態を示
すガイド板の部分破断斜視図である。
【図17】他の実施例における第一及び第二入子部材の
使用を示すガイド板の斜視図である。
使用を示すガイド板の斜視図である。
【図18】従来技術に係わる図面で、チェーンソー分解
斜視図である。
斜視図である。
【図19】従来技術に係わる図面で、ガイド板の部分斜
視図である。
視図である。
【図20】従来技術に係わる図面で、図19のX−X方
向の断面図である。
向の断面図である。
【図21】従来技術に係わる図面で、ガイド板の部分斜
視図である。
視図である。
【図22】従来技術に係わる図面で、図19のX−X方
向の断面図である。
向の断面図である。
1…チェーンソー、4…ガイド板、5…ソーチェーン、
10…透孔、14,15…係止部、21…第一入子部
材、24…中空部、25…振動吸収材、31…第二入子
部材、G…潤滑剤
10…透孔、14,15…係止部、21…第一入子部
材、24…中空部、25…振動吸収材、31…第二入子
部材、G…潤滑剤
Claims (3)
- 【請求項1】 チェーンソー(1)のソーチェン(5)
を案内するガイド板(4)に透孔(10)を形成し、そ
の透孔(10)にはガイド板(4)の成形材よりも軽量
材からなる第一入子部材(21)と第二入子部材(3
1)とをガイド板(4)の両面側から相対向するように
挿入し、両入子部材(21,31)にはそれぞれ対向す
る入子部材(21,31)と係止する係止手段(14,
15,26)を形成する一方、両入子部材(21,3
1)を前記ガイド板(4)に係止させることを特徴とす
るチェーンソーのガイド板。 - 【請求項2】 前記第一又は第2の入子部材(21,3
1)の少なくとも一方は振動吸収材から形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のチェーンソーのガイ
ド板。 - 【請求項3】 前記第一入子部材(21)と第二入子部
材(31)の間には中空部(24)が形成され、同中空
部(24)には振動吸収材(25)が充填されているこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載のチェーンソーの
ガイド板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4301409A JPH0813443B2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | チェーンソーのガイド板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4301409A JPH0813443B2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | チェーンソーのガイド板 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4304204A Division JPH07118961B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | チェーンソーの潤滑剤供給構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05309604A JPH05309604A (ja) | 1993-11-22 |
JPH0813443B2 true JPH0813443B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=17896531
Family Applications (1)
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Family Cites Families (1)
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JPS5315188U (ja) * | 1976-07-21 | 1978-02-08 |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP4301409A patent/JPH0813443B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH05309604A (ja) | 1993-11-22 |
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