JPH08133421A - 注射薬品払出装置 - Google Patents

注射薬品払出装置

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JPH08133421A
JPH08133421A JP27387694A JP27387694A JPH08133421A JP H08133421 A JPH08133421 A JP H08133421A JP 27387694 A JP27387694 A JP 27387694A JP 27387694 A JP27387694 A JP 27387694A JP H08133421 A JPH08133421 A JP H08133421A
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JP
Japan
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injection
drug
magazine
tray
injectable
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Pending
Application number
JP27387694A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Ito
昭紀 伊藤
Yoshio Hanajima
由郎 花島
Kenichi Isoda
健一 礒田
Satoru Iwaki
哲 岩城
Kenji Mikita
健治 三木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理能力が大きくかつ設置スペースも小さく
て済む注射薬品払出装置を提供する。 【構成】 多数の注射薬品10を一列の並列状態でかつ
並列方向に移動可能に保持する多数のマガジン11と、
多数のマガジン11を垂直姿勢にして並列状態で保持す
る収納ラック部12と、収納ラック部12で保持された
各マガジン11の下部に各々配設され、マガジン11内
の最下段の注射薬品10を収納ラック部12の一側に押
し出す押出手段25と、収納ラック部12の一側に沿っ
て配設され、押し出された注射薬品10を搬送するコン
ベア24とを備えた払出ユニット1を有し、この払出ユ
ニット1からトレーコンベアにて搬送される患者毎のト
レーに収容するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院の薬局において注
射薬品の処方を示す注射箋の記載に基づいて患者毎に注
射薬品をセットして自動的に払い出す注射薬品払出装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】病院の薬局においては、各入院患者に対
する注射薬品の処方を示す注射箋に基づいて各種注射薬
品を患者別にセットするという業務があるが、それには
大変な手間がかかり、薬局では対応できないことが多い
ために、注射薬品の患者別セット及び薬品管理は全て看
護婦によって手作業で運用されているという現実があ
り、看護婦業務の負荷は増加する一方である。
【0003】そこで、薬局において注射箋の記載に基づ
いて患者毎に注射薬品を自動的にセットすることができ
る注射薬品払出装置の開発が臨まれており、そのような
要請に答えるものとして、例えば特開平2−60648
号公報や実開平5−86308号公報には、多数の注射
薬品をそれぞれ収納可能でかつ前端に向かって傾斜した
収納空間を上下左右に多数配設した保管棚と、各収納空
間の前端の注射薬品を取り出す取出ヘッドを保管棚の前
面に沿って上下左右に移動可能に構成した取出装置と、
取出ヘッドにて保管棚から取り出した注射薬品をこの取
出ヘッドから患者別のトレー内に投入できるように配設
したトレーコンベアとを備えた注射薬品払出装置が提案
されている。
【0004】この注射薬品払出装置によれば、各収納空
間にそれぞれ各種注射薬品を多数収納しておき、コンピ
ュータにて患者毎の注射箋に基づいて取出装置及びトレ
ーコンベアを動作制御することにより、任意の患者に必
要な各種注射薬品をその注射薬品が収納されている収納
空間から順次取出ヘッドにて取り出してトレーに収容
し、その患者用のトレーに必要な注射薬品がすべて収容
されるとトレーコンベアにてトレーを搬出することがで
き、かくして各患者用の注射薬品をそれぞれのトレー内
に自動的にセットすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記注
射薬品払出装置では、上下左右配列された多数の収納空
間の前面に沿って取出ヘッドを移動させて必要な注射薬
品を取り出し、トレーに投入するようにしているので、
取出ヘッドの移動に長時間を要し、処理能力が小さいと
いう問題がある。
【0006】また、保管棚には略水平で前端に向かって
傾斜した収納空間を上下左右に配設しているので、各収
納空間に多数の注射薬品を収納するようにすると保管棚
の前後方向の幅が広くなり、また注射薬品を左右方向の
姿勢で前後に並列させているので左右方向の長さも長く
なり、上下方向にも収納空間の間に空間が生じるため
に、保管棚の設置スペースが大きくなるという問題があ
り、特に既設の病院では薬局に大きな余裕スペースがな
いと容易に設置できないという問題がある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、処理
能力が大きくかつ設置スペースも小さくて済む注射薬品
払出装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の注射薬品払出装
置は、多数の注射薬品を一列の並列状態でかつ並列方向
に移動可能に保持する多数のマガジンと、多数のマガジ
ンを垂直姿勢にして並列状態で保持する収納ラック部
と、収納ラック部で保持された各マガジンの下部に各々
配設され、マガジン内の最下段の注射薬品を収納ラック
部の一側に押し出す押出手段と、収納ラック部の一側に
沿って配設され、押し出された注射薬品を搬送するコン
ベアとを備えた払出機を有することを特徴とする。
【0009】好適には、注射薬品を投与すべき患者毎の
トレーを搬送するトレーコンベアに沿って複数の払出機
を配設し、各払出機のコンベアから排出された注射薬品
を該当する患者のトレーに投入するように払出機とトレ
ーコンベアを制御する制御手段が設けられる。
【0010】また、トレーコンベアの終端部に、患者氏
名等の個人情報を示す注射箋の表示手段と、注射箋と各
注射薬品に貼り付けるラベルの発行手段とを設置した監
査ステーションが配設される。
【0011】また、マガジンの内面に注射薬品のくびれ
部に係合する突条と注射薬品の底面に係合するスペーサ
が設けられ、またマガジンの下端部の一端壁に形成され
た注射薬品押し出し開口を、開放可能に閉じるシャッタ
部材が設られる。
【0012】また、押出手段が、回転駆動手段と、回転
駆動手段にて一端を中心にして回転駆動される回転リン
クと一端が揺動自在に支持された揺動リンクと回転リン
クと揺動リンクの他端間を連結する中間リンクから成
り、回転リンクの1回転により中間リンクに設けられた
作用点が略長円形乃至楕円形の軌跡を移動する四節回転
リンク機構と、作用点に固定された押圧ドッグにて構成
される。さらに大きさの異なる注射薬品の押出手段は、
形状と大きさの異なる押圧ドッグを固定して構成され
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、各マガジンの下部にそれぞれ
配設した押出手段にてマガジン内の最下段の注射薬品を
収納ラック部の一側に沿って配設されたコンベア上に押
し出すと、押し出された注射薬品はコンベアで搬送され
て払い出され、またマガジン内では最下段の注射薬品の
押し出しによって上部の注射薬品が自重で降下する。か
くして、必要な注射薬品を収容したマガジンの下部の押
出手段を一斉に動作させることによってそれらの注射薬
品を一度に払い出すことができ、従って患者毎にそれぞ
れ必要な複数種類の注射薬品を短時間で効率的に払い出
すことができ、大きな処理能力が得られる。また、マガ
ジンから最下段の注射薬品を一側のコンベア上に押し出
すだけの単純な動作であるので信頼性の高い動作が得ら
れる。また、マガジンを垂直姿勢で収納ラック部に並列
状態で保持させているので、マガジンの厚さと数の積に
対応した長さと、マガジンの幅に対応した幅とを有する
収納ラック部とコンベアとを並列した大きさの小さな平
面スペースに払出機を設置できる。
【0014】また、トレーコンベアに沿って複数の払出
機を配設し、各払出機から払い出された注射薬品を各患
者毎のトレーにそれぞれ投入するように制御手段にて払
出機とトレーコンベアを制御することにより、複数の払
出機に収納された多種類の注射薬品から各患者に必要な
ものを選択して各患者毎のトレー内にセットすることが
できる。また、払出機を容易に増設することができ、注
射薬品の種類の増加に簡単に対処することができる。
【0015】また、トレーコンベアの終端部に、患者氏
名等の個人情報を示す注射箋の表示手段と、注射箋と各
注射薬品に貼り付けるラベルの発行手段とを設置した監
査ステーションを配設すると、この監査ステーションで
監査者が、患者氏名等の個人情報の表示された注射箋を
見てトレー内にセットされた注射薬品の適否を監査する
ことができ、また同時に注射箋とラベルが発行されるこ
とにより患者に対する投薬時の最終確認を的確に行うこ
とができる。
【0016】また、マガジンの内面に注射薬品のくびれ
部に係合する突条と注射薬品の底面に係合するスペーサ
を設けると、最下段の注射薬品を押し出した時の上部の
注射薬品の降下時に各注射薬品が姿勢を崩すことなく円
滑に降下し、注射薬品の姿勢の崩れによる払い出しが不
良の発生を防止する信頼性の高い払い出し動作を確保で
きる。
【0017】また、マガジンの下端部の注射薬品押し出
し開口をシャッタ部材にて閉じ、マガジンの収納ラック
部へのセット時にシャッタ部材を開放させることによ
り、マガジンを取外した時に収容されている注射薬品が
落下するのを防止できる。
【0018】また、押出手段を、回転駆動手段と作用点
が略長円形乃至楕円形の軌跡を移動する四節回転リンク
機構と作用点に固定した押圧ドッグにて構成すると、単
一の回転駆動手段にて押圧ドッグに注射薬品の押し出し
動作及び最下段の注射薬品との干渉を回避した復帰動作
を行わせることができ、コンパクトにかつ安価に構成す
ることができ、各マガジン毎に配設しても安価に製造で
きる。
【0019】また、大きさの異なる注射薬品の押出手段
を、形状と大きさの異なる押圧ドッグを固定して構成す
ることにより、押出手段の主要部を共通化でき、低コス
ト化を図ることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の注射薬品払出装置の一実施例
について、図1〜図11を参照して説明する。
【0021】注射薬品払出装置の全体構成を示す図1に
おいて、1はそれぞれ多数種類の注射薬品が収納され、
任意の注射薬品を払出すように構成された払出機であ
り、トレー2を搬送するトレーコンベア3の一側又は両
側に1又は複数配設され、トレーコンベア3にて搬送さ
れる患者別のトレー2内に各払出機1からその患者用の
注射薬品を投入し、各患者用の注射薬品をトレー2内に
セットするように構成されている。トレーコンベア3の
終端部には、搬送されてくるトレー2に対応する患者の
氏名、IDナンバー等を表示する表示手段6とその注射
箋と各注射薬品に貼り付けるラベルを発行する発行手段
5とを設置した監査ステーション4が両側に配設されて
いる。7は注射薬品払出装置の全体を管理する注射薬管
理コンピュータ、8は監査済みの注射薬品を収納された
トレー2をナースステーションに搬送するための搬送ワ
ゴンである。
【0022】注射薬管理コンピュータ7は、図2に示す
ように、搬送制御コンピュータ9に指令を与えて各払出
機1とトレーコンベア3を連動させて制御し、かつ監査
ステーション4における表示手段6に患者氏名、IDナ
ンバー等を表示するとともに発行手段5から注射箋及び
ラベルを発行し、また必要に応じて薬歴表や稼働実績表
などの各種帳票を出力するように構成されている。
【0023】払出機1は、図3に示すように、多数のマ
ガジン11を垂直姿勢にして並列状態で保持する収納ラ
ック部12を有し、前面上部に形成された開口部1aの
扉1bを開いて各マガジン11を収納ラック部12に対
して着脱できるように構成されている。1cは、後述の
手段にて任意のマガジン11から払い出された注射薬品
の排出口であり、この排出口1cからトレーコンベア3
にて搬送されるトレー2内に注射薬品を投入するように
構成されている。
【0024】マガジン11は、図4に示すように、注射
薬品10の長さに対応する幅と収納すべき多数の注射薬
品10を並べた長さを有する開閉自在な細長のケースか
ら成り、多数の注射薬品10を並列状態で一列にかつそ
の並列方向に移動可能に保持するように構成されてい
る。また、マガジン11の下端部には、注射薬品10を
押し出すための開口13が形成されるとともに、この開
口13を開放可能に閉じるシャッタ部材14が設けられ
ている。なお、このマガジン11の詳細については、図
10、図11を参照して後で詳説する。
【0025】払出機1の内部構成は、図5に示すよう
に、収納ラック部12の下部に前後一対の支持梁15
a、15bが横架されるとともに上部に天井梁16が横
架され、支持梁15a、15b間に、各マガジン11を
それぞれ支持する一対の支持板17aと17bを有した
受枠17が並列して取付けられている。支持板17a、
17bの上端には、マガジン11の下部両側面に突設さ
れた係合突起18を係合させて支持するV字状の係合切
欠19が形成され、仮想線で示すように、マガジン11
を前方に傾斜させて着脱できるように構成されている。
また、受枠17の一方の支持板17aは支持梁15aか
ら15bに向けてその途中まで延出され、その先端部の
下部にシャッタ部材14の先端が係合する当片20が突
設され、マガジン11を垂直姿勢に支持した時にシャッ
タ部材14を押し上げて開口13を開くように構成され
ている。
【0026】また、天井梁16の前面にはマガジン11
の上端部両側面に突設された突部17に係合して垂直姿
勢に保持する係合部材22が取付けられている。係合部
材22は、その下端縁に突部21が係合する係合凹部2
2aが形成されるとともにその前部に案内傾斜部22b
が形成され、かつ突部21と係合凹部22aが係合する
位置と係合解除位置との間で上下に揺動自在に枢支され
るとともに、係合部材22を係合位置に向けて付勢する
ねじりばね23が設けられている。
【0027】収納ラック部12の下部には各マガジン1
1毎にその直下位置に押出手段25が配設され、マガジ
ン11内の最下段の注射薬品10を収納ラック部12の
後方下部に配設されたコンベア24上に向けて押し出し
て払い出すように構成されている。コンベア24はガイ
ドプレート24b上を摺動する無端状のベルト24aと
その回動駆動手段(図示せず)から成り、ベルト24a
上に払い出された注射薬品10を図3の排出口1cに向
けて搬送して排出する。
【0028】押出手段25は、図6、図7に示すよう
に、下端に取付固定部26aをL字状に屈曲形成した垂
直な取付板26の一面に回転駆動手段としての減速機付
きモータ27を取付け、その出力軸27aに回転リンク
28の一端を固定し、取付板26の一側下部に枢支軸2
9にて揺動リンク30の下端を揺動自在に枢支し、回転
リンク28の先端と揺動リンク30の上端間を中間リン
ク31にて連結した四節回転リンク機構32にて構成さ
れている。中間リンク31は、その両端部から上方に向
けて略倒立Y字状の拡大腕33が延出され、その上端部
の作用点34に押圧ドッグ35が固定されている。
【0029】かくして、回転リンク28の1回転により
作用点34が略長円形乃至楕円形の軌跡を移動し、それ
により押圧ドッグ35の上縁の移動方向先端の押圧点3
5aが二点鎖線で示すように略長円形乃至楕円形の軌跡
を移動し、マガジン11内の最下段の注射薬品10を押
し出す。この回転リンク28の1回転の原点位置を検出
するため、回転リンク28の先端から検出ドッグ36が
L字状に延出され、検出ドッグ36の先端の通過を検出
する光センサ37が取付板26の他側に固着された取付
ブラケット38に取付られている。
【0030】なお、押出手段25は、注射薬品10の大
きさが異なる場合でも押圧ドッグを変更するだけで他の
構成はそのまま用いられる。図6には小型の注射薬品1
0用の押圧ドッグ35とその押圧点35aの移動軌跡を
示し、図8は中型の注射薬品10用の押圧ドッグ39と
その押圧点39aの移動軌跡を示し、図9は大型の注射
薬品10用の押圧ドッグ40とその押圧点40aの移動
軌跡を示す。これら押圧ドッグ35、39、40は注射
薬品10が大型になる程作用点34からの高さ及び長さ
を大きく設定してあり、注射薬品10の後端の適正位置
を押圧するともに押し出し時にその上の注射薬品10を
支持して押圧ドッグ35、39、40通過後に傾くこと
なく降下させるように構成されている。
【0031】次に、マガジン11の詳細構成を説明する
と、図10、図11に示すように、その内面に注射薬品
10のくびれ部10aに係合する突条41が下端部を除
いて突設されるとともに、注射薬品10の底面に係合す
るスペーサ42がビス42aにて取付けられている。ま
た、収納ラック部12に搭載した状態での上部に、この
マガジン11を着脱するための把手43が設けられ、下
端面には押圧ドッグ35、39、40が通過するスリッ
ト44が形成されている。45はマガジン11を開閉自
在に枢支する蝶番、46は閉止具である。
【0032】シャッタ部材14は、このシャッタ部材1
4から上方に延出された出退軸47を介して取付ブラケ
ット48にて昇降自在に支持されるとともにばね49に
て下方に突出付勢され、かつシャッタ部材14に開口さ
れた長孔50に取付ブラケット48に形成された切起片
51を係合させて昇降範囲が規制されており、開口13
を開放可能に閉じている。取付ブラケット48は、断面
形状L字状のマガジン11に対する取付部48aと出退
軸47を移動自在に支持する支持部48bにて構成さ
れ、切起片51は取付部48aの下端に形成されてい
る。52は出退軸47やばね49を覆うカバーで、支持
部48bに固着されている。
【0033】次に、以上の構成の注射薬品払出装置によ
り各患者毎に注射薬品をセットして払い出す動作を説明
する。ある患者の注射箋に基づいて注射薬管理コンピュ
ータ7から搬送制御コンピュータ9に指令が出され、こ
の搬送制御コンピュータ9にて各払出機1及びトレーコ
ンベア3が駆動制御され、トレー2が順次その患者用の
注射薬品が収納されている払出機1の排出口1cに対向
する位置で停止し、各払出機1からその患者用の注射薬
品10がトレー2内に投入される。そして、必要な注射
薬品10がすべてトレー2に収容されると、トレー2は
監査ステーション4に送られる。監査ステーション4で
は、到達したトレー2に対応する患者の氏名、IDナン
バー等が表示手段6に表示されるとともにその注射箋及
びラベルが発行手段5から発行され、監査者は注射箋と
トレー2内にセットされている注射薬品の適否を監査
し、適切であると注射薬品10にラベルを貼り付け、注
射箋とともにトレー2に入れて搬送ワゴン8に搭載し、
病棟のナースステーションに搬送する。このように患者
毎に注射薬品10が自動的にセットされ、かつ監査を行
った後に薬局から病棟に搬送され、さらに患者に対する
投薬時に処方箋及びラベルによって最終確認を行うこと
ができる。
【0034】上記払出機1においては、各マガジン11
の下部にそれぞれ配設された押出手段25の内、その患
者用の注射薬品10が収容されている各マガジン11の
下部の押出手段25が駆動される。即ち、減速機付きモ
ータ27にて回転リンク28が1回転され、それに伴っ
て押圧ドッグ35の押圧点35aが図5に仮想線で示す
ように略長円形乃至楕円形の軌跡に沿って移動すること
によってマガジン11内の最下段の注射薬品10が収納
ラック部12の後部に配設されたコンベア24上に押し
出され、コンベア24にて搬送されて排出口1cから払
い出される。ここで、各払出機1において、必要な注射
薬品10を収容した全てのマガジン11の下部の押出手
段25を一斉に動作させることにより、それらの注射薬
品10を一度に払い出すことができ、従って患者毎にそ
れぞれ必要な複数種類の注射薬品を短時間に効率的に払
い出すことができ、大きな処理能力を発揮する。また、
その払出し動作は、マガジン11から最下段の注射薬品
10を一側のコンベア24上に押し出した後、コンベア
搬送するだけの単純な動作であるので信頼性の高い動作
が得られる。また、回転リンク28を1回転させるだけ
で、四節回転リンク機構32にて押圧ドッグ35に注射
薬品10の押し出し動作及び最下段の注射薬品10との
干渉を回避した復帰動作を行わせることができるので、
押出手段25もコンパクトにかつ安価に構成することが
でき、各マガジン11毎に配設しても安価に製造でき
る。
【0035】一方、マガジン11内では最下段の注射薬
品10の押し出しによって上部の注射薬品10が自重で
降下するが、その際にマガジン11の内面に注射薬品1
0のくびれ部10aに係合する突条41と注射薬品10
の底面に係合するスペーサ42を設けることにより、最
下段の注射薬品10を押し出した時の上部の注射薬品1
0の降下時に各注射薬品10が姿勢を崩すことなく円滑
に降下し、注射薬品10の姿勢の崩れによる払い出し不
良が発生するようなことはない。
【0036】また、トレーコンベア3に沿って複数の払
出機1を配設し、各払出機1から払い出された注射薬品
10を各患者用のトレー2にそれぞれ投入するようにし
ているので、複数の払出機1に収納された多種類の注射
薬品10から各患者に必要なものを選択して各患者毎の
トレー2内にセットすることができ、かつ払出機1の増
設も容易に行うことができ、注射薬品10の種類の増加
に簡単に対処することができる。
【0037】また、交換等のためにマガジン11を収納
ラック部12から取外しても、マガジン11の下端部の
注射薬品押し出し開口13がシャッタ部材14にて閉じ
られるので、収容されている注射薬品10が落下するこ
とはない。
【0038】また、マガジン11に多数の注射薬品10
を並列状態で収納してこのマガジン11を垂直姿勢で収
納ラック部12に並列状態で保持させているので、マガ
ジン11の厚さと数の積に対応した長さとマガジン11
の幅に対応した幅とを有する収納ラック部12とコンベ
ア24を並列した大きさの平面スペースに払出機1を設
置でき、コンパクトなスペースに設置することができ
る。
【0039】また、異なる大きさの注射薬品10に対し
て、押出手段25において形状と大きさの異なる押圧ド
ッグ35、39、40を用いて対処できるので、押出手
段25の主要部を共通化でき、低コスト化を図ることが
できる。
【0040】
【発明の効果】本発明の注射薬品払出装置によれば、以
上の説明から明らかなように、多数の注射薬品を保持し
た多数のマガジンを垂直姿勢にして並列状態で収納ラッ
ク部に保持させ、各マガジンの下部に各々配設した押出
手段にてマガジン内の最下段の注射薬品を収納ラック部
の一側に配設されたコンベア上に押し出して搬送するよ
うにしているので、必要な注射薬品を収容したマガジン
の下部の押出手段を一斉に動作させることによってそれ
らの注射薬品を一度に払い出すことができ、従って患者
毎にそれぞれ必要な複数種類の注射薬品を短時間で効率
的に払い出すことができ、大きな処理能力が得られる。
また、マガジンから最下段の注射薬品を一側のコンベア
上に押し出すだけの単純な動作であるので信頼性の高い
動作が得られる。また、マガジンの厚さと数の積に対応
した長さと、マガジンの幅に対応した幅とを有する収納
ラック部とコンベアを並列した大きさの平面スペースに
払出機を設置でき、コンパクトなスペースに設置するこ
とができる。
【0041】また、トレーコンベアに沿って複数の払出
機を配設し、払出機とトレーコンベアを制御して各払出
機から払い出された注射薬品を各患者のトレーにそれぞ
れ投入するようにすると、複数の払出機に収納された多
種類の注射薬品から各患者に必要なものを選択して各患
者毎にトレー内にセットすることができ、かつ払出機を
容易に増設することができて注射薬品の種類の増加に簡
単に対処することができる。
【0042】また、トレーコンベアの終端部に、患者氏
名等の個人情報の表示手段と、注射箋と各注射薬品に貼
り付けるラベルの発行手段とを設置した監査ステーショ
ンを配設すると、注射箋とトレー内にセットされた注射
薬品の適否の監査を容易に行うことができ、また同時に
ラベルが発行されることにより患者に対する投薬時の最
終確認を的確に行うことができる。
【0043】また、マガジンの内面に注射薬品のくびれ
部に係合する突条と注射薬品の底面に係合するスペーサ
を設けると、最下段の注射薬品を押し出した時の上部の
注射薬品の降下時に各注射薬品が姿勢を崩すことなく円
滑に降下し、注射薬品の姿勢の崩れによる払い出しが不
良を発生せず、信頼性の高い払い出し動作を確保でき
る。
【0044】また、マガジンの下端部の注射薬品押し出
し開口を開放可能なシャッタ部材にて閉じると、マガジ
ンを取外した時に収容されている注射薬品が落下するの
を防止できる。
【0045】また、押出手段を、回転駆動手段と作用点
が略長円形乃至楕円形の軌跡を移動する四節回転リンク
機構と作用点に固定した押圧ドッグにて構成すると、単
一の回転駆動手段にて押圧ドッグに注射薬品の押し出し
動作及び最下段の注射薬品との干渉を回避した復帰動作
を行わせることができ、コンパクトにかつ安価に構成す
ることができ、各マガジン毎に配設しても安価に製造で
きる。
【0046】また、大きさの異なる注射薬品の押出手段
を、形状と大きさの異なる押圧ドッグを固定して構成す
ると、押出手段の主要部を共通化でき、低コスト化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の注射薬品払出装置の全体構
成を示す斜視図である。
【図2】同実施例における制御システムの全体構成図で
ある。
【図3】同実施例の払出ユニットの外観斜視図である。
【図4】同実施例のマガジンの斜視図である。
【図5】同実施例の払出ユニットの縦断側面図である。
【図6】同実施例の払出ユニットにおける押出手段の正
面図である。
【図7】同実施例の払出ユニットにおける押出手段の側
面図である。
【図8】同実施例の押出手段における押出ドッグの他の
例を示す正面図である。
【図9】同実施例の押出手段における押出ドッグの更に
別の例を示す正面図である。
【図10】同実施例のマガジンの正面図である。
【図11】同実施例のマガジンの下端部の詳細構成を示
し、(a)は縦断正面図、(b)は(a)のA−A矢視
断面側面図、(c)は(a)の右側面図、(d)は部分
断面底面図である。
【符号の説明】
1 払出機 2 トレー 3 トレーコンベア 4 監査ステーション 5 発行手段 6 表示手段 9 搬送制御コンピュータ 10 注射薬品 11 マガジン 12 収納ラック部 13 開口 14 シャッタ部材 24 コンベア 25 押出手段 27 減速機付きモータ(回転駆動手段) 28 回転リンク 30 揺動リンク 31 中間リンク 32 四節回転リンク機構 34 作用点 35 押圧ドッグ 39 押圧ドッグ 40 押圧ドッグ 41 突条 42 スペーサ
フロントページの続き (72)発明者 岩城 哲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三木田 健治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の注射薬品を一列の並列状態でかつ
    並列方向に移動可能に保持する多数のマガジンと、多数
    のマガジンを垂直姿勢にして並列状態で保持する収納ラ
    ック部と、収納ラック部で保持された各マガジンの下部
    に各々配設され、マガジン内の最下段の注射薬品を収納
    ラック部の一側に押し出す押出手段と、収納ラック部の
    一側に沿って配設され、押し出された注射薬品を搬送す
    るコンベアとを備えた払出機を有することを特徴とする
    注射薬品払出装置。
  2. 【請求項2】 注射薬品を投与すべき患者毎のトレーを
    搬送するトレーコンベアに沿って複数の払出機を配設
    し、各払出機のコンベアから排出された注射薬品を該当
    する患者のトレーに投入するように払出機とトレーコン
    ベアを制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の注射薬品払出装置。
  3. 【請求項3】 トレーコンベアの終端部に、患者氏名等
    の個人情報を示す注射箋の表示手段と、注射箋と各注射
    薬品に貼り付けるラベルの発行手段を設置した監査ステ
    ーションを配設したことを特徴とする請求項2記載の注
    射薬品払出装置。
  4. 【請求項4】 マガジンの内面に注射薬品のくびれ部に
    係合する突条と注射薬品の底面に係合するスペーサを設
    けたことを特徴とする請求項1記載の注射薬品払出装
    置。
  5. 【請求項5】 マガジンの下端部の一端壁に形成された
    注射薬品押し出し開口を、開放可能に閉じるシャッタ部
    材を設けたことを特徴とする請求項1記載の注射薬品払
    出装置。
  6. 【請求項6】 押出手段が、回転駆動手段と、回転駆動
    手段にて一端を中心にして回転駆動される回転リンクと
    一端が揺動自在に支持された揺動リンクと回転リンクと
    揺動リンクの他端間を連結する中間リンクから成り、回
    転リンクの1回転により中間リンクに設けられた作用点
    が略長円形乃至楕円形の軌跡を移動する四節回転リンク
    機構と、作用点に固定された押圧ドッグとから成ること
    を特徴とする請求項1記載の注射薬品払出装置。
  7. 【請求項7】 大きさの異なる注射薬品の押出手段を、
    形状と大きさの異なる押圧ドッグを固定して構成したこ
    とを特徴とする請求項6記載の注射薬品払出装置。
JP27387694A 1994-11-08 1994-11-08 注射薬品払出装置 Pending JPH08133421A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013017503A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Tosho Inc 薬品類カセット
WO2020008953A1 (ja) * 2018-07-02 2020-01-09 小西医療器株式会社 医療材料管理システムおよび医療材料管理方法

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