JPH0813305B2 - 超音波手術器 - Google Patents
超音波手術器Info
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- JPH0813305B2 JPH0813305B2 JP1277685A JP27768589A JPH0813305B2 JP H0813305 B2 JPH0813305 B2 JP H0813305B2 JP 1277685 A JP1277685 A JP 1277685A JP 27768589 A JP27768589 A JP 27768589A JP H0813305 B2 JPH0813305 B2 JP H0813305B2
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- ultrasonic
- wire
- perfusate
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は超音波手術器、特に術部に導かれる超音波手
術チップを最適位置に移動可能な操作性に優れた超音波
手術器に関する。
術チップを最適位置に移動可能な操作性に優れた超音波
手術器に関する。
[従来の技術] 超音波振動を手術チップに与え、人体組織あるいは臓
器内結石等を破砕あるいは切断する超音波手術器が実用
化されており、できるだけ小さい切開創口によって外科
的手術を行うことができる利点がある。
器内結石等を破砕あるいは切断する超音波手術器が実用
化されており、できるだけ小さい切開創口によって外科
的手術を行うことができる利点がある。
このような手術は腎臓結石、前立腺肥大症等に用いら
れるほか、例えば白内症治療のために水晶体を破砕ある
いは切断するマイクロサージェリーにも広く適用されて
いる。
れるほか、例えば白内症治療のために水晶体を破砕ある
いは切断するマイクロサージェリーにも広く適用されて
いる。
第9図には従来における一般的な超音波手術器の構成
が示されている。
が示されている。
ケース1内に超音波振動体2が内蔵された把持部3が
超音波手術用のハンドピースを形成し、前記振動体2へ
はケーブル4を介して高周波電源5から高周波電力が伝
達され、電歪あるいは磁歪振動子により所望の超音波振
動が発生し、この振動体2に連結されたチップ6を手術
部に押し当てることによって所望の超音波破砕あるいは
超音波切断が行われる。
超音波手術用のハンドピースを形成し、前記振動体2へ
はケーブル4を介して高周波電源5から高周波電力が伝
達され、電歪あるいは磁歪振動子により所望の超音波振
動が発生し、この振動体2に連結されたチップ6を手術
部に押し当てることによって所望の超音波破砕あるいは
超音波切断が行われる。
周知のように、前記振動体2は潅流液が冷却用として
導かれており、振動体で発生した熱を吸収することがで
きる。
導かれており、振動体で発生した熱を吸収することがで
きる。
また、この潅流液は必要に応じてチップ6に導かれ、
術部に潅流液を供給し、また破砕片を液と共に吸引する
ことができる。
術部に潅流液を供給し、また破砕片を液と共に吸引する
ことができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の超音波手術器におい
ては、術者が把持部3をもって超音波手術を行うため
に、ハンドピース部が大型でかつ重量があるため、チッ
プの位置性を微妙に行う際に作業がやりにくいという問
題があり、特にマイクロサージェリーのような細かい手
術に対しては大きなハンディキャップとなっていた。
ては、術者が把持部3をもって超音波手術を行うため
に、ハンドピース部が大型でかつ重量があるため、チッ
プの位置性を微妙に行う際に作業がやりにくいという問
題があり、特にマイクロサージェリーのような細かい手
術に対しては大きなハンディキャップとなっていた。
また、発熱しやすい振動体2とチップ6とが極めて近
接しているために、冷却潅流液を循環させた場合におい
ても、チップ6が高温となることがあり、この結果、不
必要に患部近傍の組織を焼損したりする場合があるとい
う欠点があった。
接しているために、冷却潅流液を循環させた場合におい
ても、チップ6が高温となることがあり、この結果、不
必要に患部近傍の組織を焼損したりする場合があるとい
う欠点があった。
本発明は上記従来の課題を鑑みなされたものであり、
その目的は、超音波振動体とチップとを離して、超音波
手術チップの操作性を著しく改善させ、またチップの温
度を低く保つことができる改良された超音波手術器を提
供することができる。
その目的は、超音波振動体とチップとを離して、超音波
手術チップの操作性を著しく改善させ、またチップの温
度を低く保つことができる改良された超音波手術器を提
供することができる。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、超音波振動を
発生する振動子及びこの超音波振動を伝達するホーンを
含み保持台上で振動方向と直行する平面内で回転自在に
保持された超音波振動体と、前記超音波振動体を回転さ
せる回転ハンドルと、前記超音波振動体の超音波振動を
超音波手術チップに伝達しその先端が術者に把持される
可撓性のあるチップワイヤと、を含み、前記チップワイ
ヤの先端を把持して超音波手術チップの位置及び回転角
度を自由に決めることを特徴とする。
発生する振動子及びこの超音波振動を伝達するホーンを
含み保持台上で振動方向と直行する平面内で回転自在に
保持された超音波振動体と、前記超音波振動体を回転さ
せる回転ハンドルと、前記超音波振動体の超音波振動を
超音波手術チップに伝達しその先端が術者に把持される
可撓性のあるチップワイヤと、を含み、前記チップワイ
ヤの先端を把持して超音波手術チップの位置及び回転角
度を自由に決めることを特徴とする。
また、本発明によれば、前記チップワイヤを潅流液吸
引路を形成するガイドチューブ内に貫通させることによ
り、チップワイヤあるいは手術用チップに潅流冷却液を
供給し、また必要に応じて術部に潅流液を供給吸引する
ことが可能となる。
引路を形成するガイドチューブ内に貫通させることによ
り、チップワイヤあるいは手術用チップに潅流冷却液を
供給し、また必要に応じて術部に潅流液を供給吸引する
ことが可能となる。
[作用] 従って、本発明によれば、手術チップはチップワイヤ
の可撓性によって自由にその位置を移動することがで
き、術者は保持台上に振動方向と直行する平面内で回転
自在に保持された超音波振動体を回転ハンドルによって
回転させることによって、チップワイヤの捩れを解消し
た上で、極めて軽量なチップ先端部のみを把持して精密
な手術を行うことが可能となる。
の可撓性によって自由にその位置を移動することがで
き、術者は保持台上に振動方向と直行する平面内で回転
自在に保持された超音波振動体を回転ハンドルによって
回転させることによって、チップワイヤの捩れを解消し
た上で、極めて軽量なチップ先端部のみを把持して精密
な手術を行うことが可能となる。
また、このようなチップワイヤ自体を潅流液吸引路を
形成するガイドチューブ内に貫通させることにより、潅
流液をチップワイヤあるいはチップそのものそして必要
に応じて術部へ導きながら、かつ極めて軽量な動きの容
易なチップ操作を可能とすることができる。
形成するガイドチューブ内に貫通させることにより、潅
流液をチップワイヤあるいはチップそのものそして必要
に応じて術部へ導きながら、かつ極めて軽量な動きの容
易なチップ操作を可能とすることができる。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明す
る。
る。
第1図には本発明に係る超音波手術器の全体的な構成
が示されており、超音波振動体100は電源コントローラ
部102に設けられている保持台104上に固定されており、
術部に導かれて破砕あるいは切断作用を行う手術チップ
106は前記超音波振動体100との間がチップワイヤ108に
て連結されている。
が示されており、超音波振動体100は電源コントローラ
部102に設けられている保持台104上に固定されており、
術部に導かれて破砕あるいは切断作用を行う手術チップ
106は前記超音波振動体100との間がチップワイヤ108に
て連結されている。
本発明において特徴的なことは、前記チップワイヤ10
8が可撓性のある、例えばステンレス、ニッケル合金な
どの金属ワイヤからなることであり、この結果、超音波
振動体100の振動をチップ106に確実に伝達できると共
に、チップ106の位置を図のX,Y,Zの任意位置に移動させ
ることができる。
8が可撓性のある、例えばステンレス、ニッケル合金な
どの金属ワイヤからなることであり、この結果、超音波
振動体100の振動をチップ106に確実に伝達できると共
に、チップ106の位置を図のX,Y,Zの任意位置に移動させ
ることができる。
実施例において、前記チップワイヤ108はその長さが
通常50cm〜1m程度に設定されており、超音波振動の減衰
をあまり考慮することなく十分な振動エネルギーでチッ
プ106に伝達することができる。
通常50cm〜1m程度に設定されており、超音波振動の減衰
をあまり考慮することなく十分な振動エネルギーでチッ
プ106に伝達することができる。
実施例における保持台104は電源コントローラ部102に
対して折畳み腕110で支えられており、作業性のよい位
置に保持台104を移動させることができる。
対して折畳み腕110で支えられており、作業性のよい位
置に保持台104を移動させることができる。
更に、実施例においては、超音波振動体100は保持台1
04上で回転自在に設けられ、回転ハンドル114の回転に
より、チップ106の先端位置を任意に回転駆動すること
ができる。
04上で回転自在に設けられ、回転ハンドル114の回転に
より、チップ106の先端位置を任意に回転駆動すること
ができる。
従って、本発明によれば、術者は極めて軽量で扱いや
すいチップ106を術部に導き、任意にその位置を移動可
能であるため、微細なチップ位置制御が可能となり、特
にマイクロサージェリー等に対しては極めて大きな効果
を奏することができる。
すいチップ106を術部に導き、任意にその位置を移動可
能であるため、微細なチップ位置制御が可能となり、特
にマイクロサージェリー等に対しては極めて大きな効果
を奏することができる。
第2図には第1図と若干異なる本発明の実施例が概略
的に示されており、電源コントローラ部202から電力供
給を受ける超音波振動体200とチップ206との間は第1図
と同様にチップワイヤ208で連結されているが、この実
施例においては、前記チップワイヤ208がガイドチュー
ブ220内に貫通していることを特徴とし、実施例ではガ
イドチューブ220の先端部がチップ206を移動操作するた
めの把持部222として用いられている。
的に示されており、電源コントローラ部202から電力供
給を受ける超音波振動体200とチップ206との間は第1図
と同様にチップワイヤ208で連結されているが、この実
施例においては、前記チップワイヤ208がガイドチュー
ブ220内に貫通していることを特徴とし、実施例ではガ
イドチューブ220の先端部がチップ206を移動操作するた
めの把持部222として用いられている。
従って、第2図の実施例によれば、ガイドチューブ22
0内に潅流液を導くことにより、チップワイヤ208及びチ
ップ206を冷却できると共に、術部に必要に応じて潅流
液を供給することが可能となる。
0内に潅流液を導くことにより、チップワイヤ208及びチ
ップ206を冷却できると共に、術部に必要に応じて潅流
液を供給することが可能となる。
第3図には、本発明の更に他の実施例が示され、電源
コントローラ部302から電力供給される超音波振動体300
とチップ306との間はチップワイヤ308で連結されてい
る。そして、前記チップワイヤ308は潅流液吸入路を形
成するガイドチューブ320内を貫通している。
コントローラ部302から電力供給される超音波振動体300
とチップ306との間はチップワイヤ308で連結されてい
る。そして、前記チップワイヤ308は潅流液吸入路を形
成するガイドチューブ320内を貫通している。
第2図と異なり、第3図の実施例においては、前記ガ
イドチューブ320の先端にイリゲーションチューブ324が
接続され、潅流液がガイドチューブ320の先端に供給さ
れていることを特徴とする。
イドチューブ320の先端にイリゲーションチューブ324が
接続され、潅流液がガイドチューブ320の先端に供給さ
れていることを特徴とする。
従って、この実施例によれば、潅流液はチップワイヤ
308を冷却しながら吸引器326によって吸引され、またガ
イドチューブ320の先端を開口することによって、前記
潅流液は術部にも導かれ、例えば結石破砕等に用いられ
た場合においては、破砕された破片を潅流液と共に吸引
器326が吸引排除することができる。
308を冷却しながら吸引器326によって吸引され、またガ
イドチューブ320の先端を開口することによって、前記
潅流液は術部にも導かれ、例えば結石破砕等に用いられ
た場合においては、破砕された破片を潅流液と共に吸引
器326が吸引排除することができる。
通常の場合、結石その他の破砕では、生理食塩水が術
部に充満されるので、特別な潅流液を必要としないが、
眼科手術における水晶体破砕乳化吸引等においては、こ
のような潅流液を術部へ供給することは極めて重要であ
る。
部に充満されるので、特別な潅流液を必要としないが、
眼科手術における水晶体破砕乳化吸引等においては、こ
のような潅流液を術部へ供給することは極めて重要であ
る。
第4図には前記第3図に示した実施例と若干異なる他
の実施例の詳細な断面が示されている。
の実施例の詳細な断面が示されている。
本体ケース10内には超音波振動体が内蔵され、実施例
における超音波振動体は複数の積層配置された電歪振動
子12−1,12−2,12−3,12−4とこの振動子12の超音波振
動を伝達するホーン14を含む。
における超音波振動体は複数の積層配置された電歪振動
子12−1,12−2,12−3,12−4とこの振動子12の超音波振
動を伝達するホーン14を含む。
前記ホーン14にはフランジ14aが設けられており、本
体ケース10内でフランジ14aがOリング16を介して固定
ナット18によりしっかりとねじ固定されている。
体ケース10内でフランジ14aがOリング16を介して固定
ナット18によりしっかりとねじ固定されている。
前記積層配置された電歪振動子は、例えばPZT等のセ
ラミックスからなり、前記フランジ14aの一端に固定さ
れており、各振動子12へは電極20−1,20−2,20−3,20−
4から高周波電圧が供給され、この超音波振動が第1ホ
ーン14に伝達される。
ラミックスからなり、前記フランジ14aの一端に固定さ
れており、各振動子12へは電極20−1,20−2,20−3,20−
4から高周波電圧が供給され、この超音波振動が第1ホ
ーン14に伝達される。
周知のように、各電極20には詳細には図示していない
コントローラから高周波電圧が供給されている。
コントローラから高周波電圧が供給されている。
前記第1ホーン14はその直径が徐々に減少する金属製
円柱からなり、その先端には第2ホーン22がねじ固定さ
れている。
円柱からなり、その先端には第2ホーン22がねじ固定さ
れている。
そして、第1ホーン14及び第2ホーン22を保護するた
めに、前記ナット18には第1ホーンケース24がねじ固定
され、更にこの第1ホーンケース24には第2ホーンケー
ス26がねじ固定されている。
めに、前記ナット18には第1ホーンケース24がねじ固定
され、更にこの第1ホーンケース24には第2ホーンケー
ス26がねじ固定されている。
前記第2ホーンケース26の先端には更にキャップ28が
設けられており、前記第2ホーン22の先端部にはチップ
ワイヤ30がろう付固定され、このチップワイヤ30は実施
例において1mm以下、例えば0.8mm程度の直径を有するニ
ッケル合金あるいはステンレス材から形成することが好
適である。
設けられており、前記第2ホーン22の先端部にはチップ
ワイヤ30がろう付固定され、このチップワイヤ30は実施
例において1mm以下、例えば0.8mm程度の直径を有するニ
ッケル合金あるいはステンレス材から形成することが好
適である。
前記チップワイヤ30の先端には術部に導かれるチップ
32がこれもろう付け固定され、これらのチップワイヤ30
及びチップ32の一部はガイドチューブ34の中を貫通して
いる。
32がこれもろう付け固定され、これらのチップワイヤ30
及びチップ32の一部はガイドチューブ34の中を貫通して
いる。
このガイドチューブ34は例えばテフロンチューブから
なり、その一端が前記キャップ28と第2ホーンケース28
との間に挟まれて気密にシールされている。
なり、その一端が前記キャップ28と第2ホーンケース28
との間に挟まれて気密にシールされている。
実施例におけるチップ32は、例えば白内障治療用の、
先端が偏平ナイフ部32aを形成するチップ構造を有し、
これによって水晶体を振動切断することができる。
先端が偏平ナイフ部32aを形成するチップ構造を有し、
これによって水晶体を振動切断することができる。
実施例において、前記長く伸びた可撓性のチップワイ
ヤ30に潅流液を供給するために、前記ガイドチューブ34
の先端にはイリゲーションチューブ36が導かれ、両チュ
ーブ34,36が固定チューブ38によって固定されている。
ヤ30に潅流液を供給するために、前記ガイドチューブ34
の先端にはイリゲーションチューブ36が導かれ、両チュ
ーブ34,36が固定チューブ38によって固定されている。
第5図には、前記チップワイヤ30の先端部にチップ32
が固定され、この先端部にガイドチューブ34とイリゲー
ションチューブ36とが固定チューブ38によって保持され
ている詳細な構造が示され、各チューブ34,36,38はそれ
ぞれテフロンチューブからなり、実際の手術において
は、この先端部40が術者のチップ把持部として機能す
る。
が固定され、この先端部にガイドチューブ34とイリゲー
ションチューブ36とが固定チューブ38によって保持され
ている詳細な構造が示され、各チューブ34,36,38はそれ
ぞれテフロンチューブからなり、実際の手術において
は、この先端部40が術者のチップ把持部として機能す
る。
図示した実施例では、潅流液は矢印の如くイリゲーシ
ョンチューブ36から加圧状態でガイドチューブ34に導か
れ、図から明らかなように、実施例のガイドチューブ34
はその先端が符号34aで示される如く絞られ、潅流液は
ほとんどガイドチューブを介して振動部側に戻る。
ョンチューブ36から加圧状態でガイドチューブ34に導か
れ、図から明らかなように、実施例のガイドチューブ34
はその先端が符号34aで示される如く絞られ、潅流液は
ほとんどガイドチューブを介して振動部側に戻る。
勿論、本発明においてガイドチューブ34の先端を開口
して潅流液を術部へ供給し、この潅流液を超音波破砕さ
れた細片と共に外部へ吸引排出することも可能である。
して潅流液を術部へ供給し、この潅流液を超音波破砕さ
れた細片と共に外部へ吸引排出することも可能である。
第4図に戻って、前記ガイドチューブ34から振動部へ
戻された潅流液は、実施例において前記第2ホーン22に
設けられた貫通孔22aから第1ホーン24の中央に設けら
れている導管に導かれ、更に排水導管42から詳細には図
示していない外部の吸引装置に排出されている。
戻された潅流液は、実施例において前記第2ホーン22に
設けられた貫通孔22aから第1ホーン24の中央に設けら
れている導管に導かれ、更に排水導管42から詳細には図
示していない外部の吸引装置に排出されている。
前記説明したチップ32は実施例において、その先端が
第5図及び第6図の斜視図で示されるように偏平ナイフ
部32aとして構成されており、先端面32bが超音波振動さ
れて白内障治療時に水晶体を切断するために用いられ
る。
第5図及び第6図の斜視図で示されるように偏平ナイフ
部32aとして構成されており、先端面32bが超音波振動さ
れて白内障治療時に水晶体を切断するために用いられ
る。
以上のようにして、本発明によれば、振動体とチップ
との間が可撓性のあるチップワイヤで連結され、この結
果、振動体の振動自体は、十分にチップに伝達され、ま
たチップ自体は第1図で示されるようにチップワイヤの
可撓性によって任意の位置に移動可能であり、術者がチ
ップ先端部を把持してチップを微細に移動させながら細
かい手術を行うことが可能である。
との間が可撓性のあるチップワイヤで連結され、この結
果、振動体の振動自体は、十分にチップに伝達され、ま
たチップ自体は第1図で示されるようにチップワイヤの
可撓性によって任意の位置に移動可能であり、術者がチ
ップ先端部を把持してチップを微細に移動させながら細
かい手術を行うことが可能である。
第7,8図には本発明に係るチップを用いて水晶体の切
断を行う手術工程が示されている。
断を行う手術工程が示されている。
第7A図において、角膜に連なる眼球膜には図のaで示
される切開創口が設けられ、実施例では、6mm幅の創口
が切開される。
される切開創口が設けられ、実施例では、6mm幅の創口
が切開される。
そして、この状態で、水晶体bを包む嚢cと角膜dと
の空間には粘弾性剤が挿入され、手術用の空間が形成さ
れる。
の空間には粘弾性剤が挿入され、手術用の空間が形成さ
れる。
次に、第7B図で示される如く、嚢cの前嚢が除去さ
れ、次に水晶体bが第7C図で示される如く切断されやす
い位置に移動される。
れ、次に水晶体bが第7C図で示される如く切断されやす
い位置に移動される。
第7D図は前記切開創口aから本発明に係るチップ22が
挿入された状態を示し、偏平ナイプ部22b、先端面22cが
水晶体dに切込まれる。
挿入された状態を示し、偏平ナイプ部22b、先端面22cが
水晶体dに切込まれる。
第7E図は、眼内において、チップ22に振動を与えなが
ら、水晶体bを切断している途中経過を示し、実施例に
よれば、これによって水晶体bは2分割されている。
ら、水晶体bを切断している途中経過を示し、実施例に
よれば、これによって水晶体bは2分割されている。
水晶体bが完全に2分割されると、第7F図で示される
ように、眼内にはフックeが挿入され、2分割された一
方の水晶体片b1が前記切開創口aから外部に摘出され
る。第7F図において、2分割された残りの水晶体片b2は
眼内に残るが、他の水晶体片b1と同様に、この残った水
晶体片b2も容易に外部に摘出される。
ように、眼内にはフックeが挿入され、2分割された一
方の水晶体片b1が前記切開創口aから外部に摘出され
る。第7F図において、2分割された残りの水晶体片b2は
眼内に残るが、他の水晶体片b1と同様に、この残った水
晶体片b2も容易に外部に摘出される。
第8図にはこの水晶体片b1の摘出状態が他の方向から
示されており、針金状のフックeが切開創口aから眼内
に挿入され、2分割されている水晶体片b2が取り出され
る。
示されており、針金状のフックeが切開創口aから眼内
に挿入され、2分割されている水晶体片b2が取り出され
る。
このようにして、本発明によれば、チップの偏平ナイ
フ部にて水晶体が振動切断され、このときの切断部では
従来の破砕と比べて極めて僅かの破砕分しか生じないの
で、従来のように潅流液を供給することなく容易に眼内
において水晶体を分割可能である。
フ部にて水晶体が振動切断され、このときの切断部では
従来の破砕と比べて極めて僅かの破砕分しか生じないの
で、従来のように潅流液を供給することなく容易に眼内
において水晶体を分割可能である。
第7G図は両水晶体片b1,b2が摘出された後の状態が示
され、嚢c内には空洞が形成されることとなる。
され、嚢c内には空洞が形成されることとなる。
そこで、第7H図に示される如く、この空洞には人工レ
ンズfが挿入され、その後に前記切開創口が結糸され、
手術を完了することができる。
ンズfが挿入され、その後に前記切開創口が結糸され、
手術を完了することができる。
以上のように、本発明のチップによれば、潅流液を導
くことなく、水晶体の摘出手術を容易に行うことが可能
となる。
くことなく、水晶体の摘出手術を容易に行うことが可能
となる。
以上のように、本発明によれば、チップワイヤの可撓
性を有効に利用して、振動体の超音波振動を効果的にチ
ップに伝達しながら、任意に位置調整を微細に行うこと
ができる超音波手術器を提供可能である。
性を有効に利用して、振動体の超音波振動を効果的にチ
ップに伝達しながら、任意に位置調整を微細に行うこと
ができる超音波手術器を提供可能である。
また、前述した実施例において、前記偏平ナイフチッ
プによれば、白内障治療において水晶体を切断するため
に極めて有用である。
プによれば、白内障治療において水晶体を切断するため
に極めて有用である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、超音波振動体が
保持台上に振動方向と直行する平面内で回転自在に保持
され、回転ハンドルによって回転させることによって、
超音波手術チップと超音波振動体との間を連結するワイ
ヤチップの捩れを解消できるので、超音波振動を効率よ
く伝達しながら超音波手術チップ先端の位置を自由に調
整可能な極めて操作性に優れた超音波手術器を提供可能
である。
保持台上に振動方向と直行する平面内で回転自在に保持
され、回転ハンドルによって回転させることによって、
超音波手術チップと超音波振動体との間を連結するワイ
ヤチップの捩れを解消できるので、超音波振動を効率よ
く伝達しながら超音波手術チップ先端の位置を自由に調
整可能な極めて操作性に優れた超音波手術器を提供可能
である。
また、チップワイヤを潅流液吸引路を形成するガイド
チューブ内に貫通させることによってチップワイヤの冷
却あるいは潅流液の術部への供給を容易に行い得るとい
う利点がある。
チューブ内に貫通させることによってチップワイヤの冷
却あるいは潅流液の術部への供給を容易に行い得るとい
う利点がある。
第1図は本発明に係る超音波手術器の概略的な全体構成
を示す斜視図、 第2図は本発明の他の実施例を模式的に示す説明図、 第3図は本発明の更に他の実施例を模式的に示す概略説
明図、 第4図は第3図の実施例と類似するが若干異なる他の実
施例を示す詳細な断面図、 第5図は第4図のチップワイヤ先端部を詳細に示す断面
図、 第6図は第5図におけるチップの拡大斜視図、 第7図は本発明に係る超音波手術器を水晶体切断に用い
た手術工程の説明図、 第8図は第7図の途中における手術工程を示す斜視図、 第9図は従来装置の説明図である。 100,200,300……超音波振動体 106,206,306,32……チップ 108,208,308,30……チップワイヤ 34……ガイドチューブ 36……イリゲーションチューブ。
を示す斜視図、 第2図は本発明の他の実施例を模式的に示す説明図、 第3図は本発明の更に他の実施例を模式的に示す概略説
明図、 第4図は第3図の実施例と類似するが若干異なる他の実
施例を示す詳細な断面図、 第5図は第4図のチップワイヤ先端部を詳細に示す断面
図、 第6図は第5図におけるチップの拡大斜視図、 第7図は本発明に係る超音波手術器を水晶体切断に用い
た手術工程の説明図、 第8図は第7図の途中における手術工程を示す斜視図、 第9図は従来装置の説明図である。 100,200,300……超音波振動体 106,206,306,32……チップ 108,208,308,30……チップワイヤ 34……ガイドチューブ 36……イリゲーションチューブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋保 昌宏 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロカ 株式会社内 (72)発明者 二宮 鎮男 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロカ 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−165876(JP,A) 実開 昭60−37309(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】超音波振動を発生する振動子及びこの超音
波振動を伝達するホーンを含み保持台上で振動方向と直
行する平面内で回転自在に保持された超音波振動体と、
前記超音波振動体を回転させる回転ハンドルと、前記超
音波振動体の超音波振動を超音波手術チップに伝達しそ
の先端が術者に把持される可撓性のあるチップワイヤ
と、 を含み、 前記チップワイヤの先端を把持して超音波手術チップの
位置及び回転角度を自由に決めることを特徴とする超音
波手術器。 - 【請求項2】請求項(1)記載の手術器において、前記
チップワイヤは潅流液吸引系を形成するカイドチューブ
内を貫通し、前記ガイドチューブ先端にはイリゲーショ
ンチューブが接続されていることを特徴とする超音波手
術器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1277685A JPH0813305B2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | 超音波手術器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1277685A JPH0813305B2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | 超音波手術器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03139345A JPH03139345A (ja) | 1991-06-13 |
JPH0813305B2 true JPH0813305B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=17586879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1277685A Expired - Lifetime JPH0813305B2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | 超音波手術器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0813305B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200037777A (ko) * | 2017-06-30 | 2020-04-09 | 인라이튼뷰 엘엘씨 | 내시경 시스템 및 그것의 사용 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10687698B2 (en) | 2018-09-12 | 2020-06-23 | Enlightenvue Llc | Direct endoluminal- and/or endovascular-illumination systems and methods of use thereof |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6037309U (ja) * | 1983-08-22 | 1985-03-14 | 持田製薬株式会社 | フレキシブルハンドピ−スを有する医療用超音波破砕器 |
FR2653040B1 (fr) * | 1989-10-18 | 1994-05-13 | Aerospatiale Ste Nationale Indle | Dispositif de percussion a ultrasons. |
-
1989
- 1989-10-24 JP JP1277685A patent/JPH0813305B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200037777A (ko) * | 2017-06-30 | 2020-04-09 | 인라이튼뷰 엘엘씨 | 내시경 시스템 및 그것의 사용 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03139345A (ja) | 1991-06-13 |
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Legal Events
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