JPH08131577A - 足元揺動鍛錬器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 身体を回転させずに、足首を多方向に満遍な
く傾動させることで、足腰を鍛えること。 【構成】 モータＭを内装した中空の台座１の上面１ａ
上に円形レールＲと溝車Ｗとの組合せなどによる回転心
出し部材ＲＷを介して回転リング２を前記モータＭの回
転力で回転可能に平設するとともに、この回転リング２
の傾斜上面２ａ上にその回転に伴ない傾動する揺動板３
を回転心出し部材ＲＷを介し斜設して、その中心部Ｏを
前記台座１に立設した回転阻止可撓部材４の上部に固定
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、病後の人や高齢者など
の足腰のリハビリテーションを要する者とか、遊戯場・
スポーツ鍛錬施設入場者などが利用して好適な足元揺動
鍛錬器に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の従来の技術としては、足首の運
動用としての小型のシーソや往復横動板などが有った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術
は、足首を身体の横方向に傾動させるだけのものであっ
て、身体を回転させないで足首をあらゆる方向に満遍な
く、いわゆる「みそすり運動」式に傾動して足腰をあら
ゆる方向に満遍なく動かして鍛錬するものは今迄存在し
なかった。

【０００４】この発明は、前記した各問題点を除去する
ために、身体を回転させずに足首をあらゆる方向に満遍
なく傾動して、足腰の強化や中枢神経の働きの活性化を
実現することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、モータを内装した中空の台座の上面上に円形レール
と溝車との組合せなどによる回転心出し部材を介して回
転リングを前記モータの回転力で回転可能に平設すると
ともに、この回転リングの傾斜上面上にその回転に伴な
い傾動する揺動板を斜設して、その中心部を前記台座に
立設したコイルスプリングや硬質合成ゴム柱などの弾性
部材からなる回転阻止兼用可撓部材の上部に固定したこ
とで達成できた。

【０００６】

【作用】モータを内装した中空の台座の上面に設置した
円形レールと溝車との組合せなどによる回転心出し部材
を介して回転リングを前記モータの回転力で回転させる
ことができる。

【０００７】そして、この回転リングの回転傾斜上面に
沿って転子や滑性層などを介し傾動する揺動板の中心部
を前記台座に立設したかなり強固なコイルスプリング等
の弾性体からなる回転阻止可撓部材の上部に固定するこ
とで、揺動板を回転させないで、いわゆる「ミソ摺り運
動」式にあらゆる方向に満遍なく傾動できる。

【０００８】また、揺動板は台座に立設した回転阻止可
撓部材の上部に固着したので、回転しないであらゆる方
向に傾動すると共に、妄りに外れないし、垂直上下動し
ない。

【０００９】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。先
ず、この発明の基本構成は、図１、図２に示すように、
６００ＲＰＭ程度の回転数で回転するモータＭを内装し
た中空の台座１の上面１ａに設置した複数の円形レール
Ｒに係合転動する溝車Ｗなどによる回転心出し部材ＲＷ
を介して回転リング２をその下面板２ｂに形成した内歯
ギヤＧ２に前記モータＭの回転軸のギヤＧ１を噛合させ
て回転可能に平設する。

【００１０】また、この回転リング２の傾斜上面２ａ上
を転動する転子３ａを下面に備え、上記回転リング２の
回転に伴ない傾動する揺動板３を円形レールＲに係合転
動する溝車Ｗなどによる回転心出し部材ＲＷを介し斜設
する。そしてその中心部Ｏを前記台座１に下部を取付座
４ａで固定して立設した図３のようにかなり太い弾性金
属線材を巻いて作った強固なコイルバネなどからなる回
転阻止可撓部材４の上部に図１のように取付座４ａでネ
ジ固定してこの発明による足元揺動鍛錬器を構成する。

【００１１】なお、上記各図において、符号ｎで示した
ものは、すべて止めねじであり、また、転子３ａは、揺
動板３の下面に１２０°おきに３個備えて、これらの転
子３ａの表面には硬質ゴムを焼付け形成したものが良い
が、これらの転子３ａの代りに油膜やシリコン滑性層な
どの滑性を利用した滑り手段を介して上記傾斜上面２ａ
上に揺動板３を滑り可能に重合配置してもよい。

【００１２】さらに各部材は機械的に強固で頑丈なもの
を用い、これらを図２に示す分解断面図の状態から図１
に示すように止めねじｎで頑丈に組立てた後、止めねじ
ｎにはペイントロックを施し、また、各ギヤＧ１，Ｇ２
のギヤ比は１：１０程度とする。

【００１３】なお、前記レールＲと溝車Ｗの配設場所は
相互に置換してもよく、また揺動板３上にはゴムシート
３ｂを平置してもよく、さらに転子３ａは回転リング２
の傾斜上面２ａに１２０°おきに１個ずつ計３個配設し
てもよい。

【００１４】また、揺動板３は絶対的にその回転を阻止
するということではなく、コイルバネやゴム柱等の太さ
や材質を選定し、±４５°角以内の範囲程度ならば往復
回動するようにしてもよい。

【００１５】この発明の構成は以上のようなもので、次
にその動作を説明する。台座１の水平上面１ａ上で回転
リング２をモータＭの回転力で、その出力軸のギヤＧ１
に噛合した上記回転リング２の下面板２ｂの内歯ギヤＧ
２により、毎秒０．５〜２回転程度の低速で回転させる
ことができる。

【００１６】この回転の中心出しは前記のように、例え
ば台座上面１ａの外周辺部と突環部１ｂの外周面とに平
面円形のリング状レールＲを図１のように固設し、これ
らのレールＲ，Ｒに個別に係合する溝車Ｗを前記回転リ
ング２の下面板２ｂに図１のように少くとも３個均等間
隔で枢支するなどして、センタ枢軸レスの周知の回転心
出し部材ＲＷを採用することで達成できる。

【００１７】上記回転リング２の低速回転でその上の揺
動板３は、その下面の転子３ａや滑性層および前記と同
様な回転心出し部材ＲＷを介し、正面から見て図１に示
す右上り状態から図４の前下り状態を経て図５の右下り
となった後、図６に示す後下り状態から図１の右上り状
態へと順次に繰返し全方向に満遍なく傾動させることが
できる。

【００１８】回転リング２の上記の全方向傾動で、その
上の揺動板３は、前記のようにその中心Ｏが回転阻止可
撓部材４の上部に固定してあるから、回転することなく
回転リング２の全方向傾動回転に追従して非回転傾き揺
動させることができると共に、この揺動中心は妄りにず
れることがなく、しかも揺動板３は妄りに上下動するこ
ともない。したがって、揺動板３の上に乗った被鍛錬者
の足首ａを正面から見て図７、同じく側面から見て図８
に示すように、あらゆる方向に「ミソ摺り運動」式に傾
動させることができ、足腰の鍛錬、中枢神経の活性化を
促進することができた。

【００１９】なお、前記回転阻止可撓部材４にはコイル
バネを用いた例を示したが、図７に示すように断面太Ｉ
字状の合成ゴム柱４Ａを用いて揺動板３の回転を阻止し
てもよい。

【００２０】

【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、以下に記載の効果を奏する。台座１上で回転する回
転リング２の傾斜上面２ａ上の揺動板３は、その中心Ｏ
が回転阻止可撓部材４の上部に固定してあるから、回転
しないまま回転リング２の傾斜上面２ａの傾動回転に追
従して滑らかに非回転傾き揺動させることができると共
に、この揺動中心は妄りにずれることがなく、しかも揺
動板３は妄りに上下動することもないので、揺動板３上
の被鍛錬者は安全に足首の強化と足腰の鍛錬、中枢神経
の活性化を促進することができたという効果が有る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の中央部断面図

【図２】同上の分解断面図

【図３】回転阻止可撓部材の一例を示す斜視図

【図４】図１と状態を異にした断面図

【図５】図４と状態を異にした断面図

【図６】図５と状態を異にした断面図

【図７】本発明の他の例を示す中央部断面図

【図８】本発明の動作を示す正面略図

【図９】本発明の動作を示す側面略図

【符号の説明】

１ 台座 １ａ 台座上面 ２ 回転リング ２ａ 傾斜上面 ２ｂ 下面板 ３ 揺動板 ３ａ 転子 ４ 回転阻止可撓部材 Ｏ 揺動板中心部 Ｒ 円形レール Ｗ 溝車 ＲＷ 回転心出し部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータＭを内装した中空の台座１の上面
   １ａ上に円形レールＲと溝車Ｗとの組合せなどによる回
   転心出し部材ＲＷを介して回転リング２を前記モータＭ
   の回転力で回転可能に平設するとともに、この回転リン
   グ２の傾斜上面２ａ上にその回転に伴ない傾動する揺動
   板３を回転心出し部材ＲＷを介し斜設して、その中心部
   Ｏを前記台座１に立設した回転阻止可撓部材４の上部に
   固定してなる足元揺動鍛錬器。