JPH08131522A - 殺菌装置 - Google Patents

殺菌装置

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JPH08131522A
JPH08131522A JP6273715A JP27371594A JPH08131522A JP H08131522 A JPH08131522 A JP H08131522A JP 6273715 A JP6273715 A JP 6273715A JP 27371594 A JP27371594 A JP 27371594A JP H08131522 A JPH08131522 A JP H08131522A
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JP
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dust
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ultraviolet
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bacteria
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JP6273715A
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Morimasa Niimura
盛正 新村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】床面等の被清掃面に塵、埃等が付着していても
効果的に細菌の殺菌を行える殺菌装置を提供すること 【構成】 吸込手段28は、吸込口38から空気と共に
被清掃面24に付着した塵、埃等を吸い込む。また集塵
手段30は、吸い込まれた塵、埃等を収集する。紫外線
殺菌灯14、50、54は、被清掃面および/または吸
い込まれ塵、埃等を照射し、被清掃面や塵、埃等に付着
した細菌を殺菌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被清掃面や、被清掃面
から吸い込まれる塵、埃等に付着した細菌を殺菌する殺
菌機能付き掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、ブドウ球菌、緑膿菌、枯草
菌、さらにはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(以下、こ
れらを総括して細菌という)の院内感染が問題となって
おり、その対策は医療機関にとって重要な問題である。
しかし、その対策は容易ではなく、感染した患者を隔離
病棟に入れて、当該病棟から出る人に付着した菌は消毒
等で殺菌する方法が一般的であったが、最近の研究で
は、上記各細菌を殺菌する手段として紫外線照射が有効
であることが判明し、図6および図7に示す紫外線照射
装置100が開発された。この装置100は、上述した
紫外線の効果と共に、細菌は通常は空気中に浮遊してい
るが、人の動きがなくなって空気の流れが停止する夜か
ら朝方にかけて次第に床面に落下して床面に付着すると
いう特徴を考慮して開発されたものであり、床面に紫外
線を照射して、床面の細菌を殺菌する機能を有してい
る。
【0003】紫外線照射装置100の構成について、詳
細に説明する。10は本体部であり、箱状の外形を有
し、底面にはキャスタ12が取り付けられると共に紫外
線殺菌灯14が複数設けられている。また、上面には柄
16が取り付けられている。また、内部には電源部18
や制御部20が配されている。さらに、紫外線は人体に
対しても有害であるため、装置100を使用する人に紫
外線が照射されないように本体部10の底面端縁部分に
は下方へ延出するスカート部22が設けられて紫外線が
床面24のみに照射される構成となっている。本例では
電源部18には一例としてバッテリーが使用され、また
制御部20は電源部18からの電気エネルギーを受けて
紫外線殺菌灯14を点灯させる電気回路で形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の紫外線照射装置には次のような課題がある。病院に
かかわらず、一般に建物の床面には、ごみ、塵、埃等が
溜まりやすい。このため、夜から朝方にかけて床面に落
下した細菌は、直接床面に付着する場合もあるが、床面
に溜まったごみ、塵、埃等の表面に付着する場合もあ
る。紫外線の照射による殺菌効果は、当然細菌に直接照
射される場合が最も良く、細菌がごみ、塵、埃等の裏面
に付着している場合や、ごみ、塵、埃等により影になる
床面に付着している場合などは、紫外線の波長が短く回
折しにくいという性質もあることから、直接紫外線が細
菌に照射されず、殺菌効果が弱くなってしまうという課
題がある。従って、本発明は上記課題を解決すべくなさ
れ、その目的とするところは、床面等の被清掃面に塵、
埃等が付着していても効果的に細菌の殺菌を行える殺菌
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、吸込口と、該吸
込口から空気と共に被清掃面に付着した塵、埃等を吸い
込む吸込手段と、吸い込まれた前記塵、埃等を収集する
集塵手段と、前記被清掃面および/または吸い込まれ前
記塵、埃等を照射する紫外線殺菌灯とを具備することを
特徴とする。この構成を採用することにより、被清掃面
や塵、埃等に付着した細菌を紫外線により殺菌すること
ができる。また、底部にキャスタが配せられると共に、
前記吸込手段と前記集塵手段とを内蔵する本体部を設
け、前記吸込口は前記本体部とは別体に形成すると共
に、前記紫外線殺菌灯を設けるようにすれば、例えば病
室のベッドの下など狭い場所や壁等へも紫外線照射が可
能となる。また、前記紫外線殺菌灯を、前記本体部の底
部に設ければ、さらに広範囲に亘る被清掃面への紫外線
照射が可能となる。
【0006】
【作用】被清掃面に付着した塵、埃等は、吸込口を介し
て吸込手段により吸い込まれ、集塵手段に収集される。
紫外線殺菌灯からの紫外線は塵、埃等に遮られることな
く被清掃面に照射されるので、殺菌が確実に行える。ま
た、紫外線殺菌灯からの紫外線は吸い込まれた塵、埃等
にも照射され、塵、埃等に付着した細菌の殺菌も行え
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。 (第1実施例)まず、殺菌装置26の構成について図1
を用いて説明する。箱状に形成された本体部10の底部
の四隅には、キャスタ12が配せられ、床面24上を走
行可能となっている。また、内部には、吸込手段28、
集塵手段30、第1フィルタ32、第2フィルタ34が
内蔵されていると共に、殺菌室36が形成されている。
38は吸込口であり、本体部10とは別体に形成され、
剛性を有する筒状の柄16と、可撓性を有する合成樹脂
製のホース40により本体部10と連絡されている。
【0008】さらに詳細に各構成要素について説明す
る。吸込手段28は、電動モータ(不図示)と、モータ
の回転軸に取り付けられたファン(不図示)とから構成
されている。電動モータが回転するとファンにより吸込
室42内の空気が本体部10後方(図1中の右方向)へ
送られるため、吸込手段28は吸込室42およびホース
40を介して吸込口38から空気と共に、塵、埃等を吸
い込むことが可能となる。集塵手段30は、吸込手段2
8によって空気と共に本体部10内へ吸い込まれたご
み、塵、埃等を収集するものであり、布や紙、または合
成樹脂製の集塵袋またはフィルタ(本実施例では第1フ
ィルタ32)を有している。第1フィルタ32は、ご
み、塵、埃等の付着による目詰まりが生じるため、本体
部10に設けられた交換口44から本体部10外部へ取
り出し、また本体部10内部へ装着可能となっている。
なお、集塵手段30は吸込手段28の前方へ配置する構
成としても良い。
【0009】殺菌室36は集塵手段30の後方に配さ
れ、第1フィルタ32を通過してくる細菌を殺菌するた
めに、内部には紫外線殺菌灯14が配されている。な
お、第2フィルタ34は、殺菌室36で紫外線により殺
菌された細菌を空気中から取り除くためのものである。
また、殺菌された細菌が取り除かれた空気は排気口46
から本体部10外部へ排出される。
【0010】次に、殺菌装置26の殺菌動作について説
明する。通常の電気掃除機と同様に、使用者は本体部1
0または柄16に設けられたスイッチ48を入れて吸込
手段28に吸込動作を開始させた後に、柄16を掴んで
吸込口38を被清掃面である床面24に沿って移動させ
る。これにより、吸込口38から、床面24に溜まった
ごみ、塵、埃等が吸い込まれる。吸い込まれたごみ、
塵、埃等は、柄16、ホース40、吸込室42、吸込手
段28を介して集塵手段30に到達する。ここで外形の
大きなごみ、塵、埃等は第1フィルタ32に吸着される
が、床面24から空気と共に直接吸い込まれた細菌や、
ごみ、塵、埃等に付着した状態で吸い込まれた細菌は、
第1フィルタ32を通過して殺菌室36内部に至る。殺
菌室36では、上記スイッチの投入と同時に点灯状態と
なっている紫外線殺菌灯14から紫外線が照射されてい
るので、空気の流れと共に本体部10の後方へ移動する
細菌は、殺菌室36を通過する間に紫外線により殺菌さ
れる。また紫外線殺菌灯14が発する熱によっても殺菌
される。殺菌された細菌は第2フィルタ34に吸着さ
れ、排気口46からはごみ、塵、埃等や、細菌が含まれ
ない綺麗な空気が排出される。
【0011】(第2実施例)まず、殺菌装置26の構成
について図1、図2を用いて説明する。なお、第1実施
例と同じ構成については同じ符号を付し、説明は省略す
る。殺菌装置26の構成は第1実施例の殺菌装置26と
略同様であるが、図1、図2に示すように本体部10の
内部下方に、殺菌室36に設けられた紫外線殺菌灯14
とは別の第2の紫外線殺菌灯50が設けられ、また本体
部10の底面には第2の紫外線殺菌灯50から照射され
た紫外線が被清掃面としての床面24へ到達可能なよう
に開口部52が設けられている点で異なっている。な
お、第2の紫外線殺菌灯50は本体部10の走行方向と
平行に配されているが、走行方向と直交する方向に配す
る構成としても良い。また開口部52には、本体部10
内部へのごみ、塵、埃等の侵入を防止するために透明な
合成樹脂板や網体を取り付けるようにしても良いが、紫
外線の減衰に注意をする必要がある。
【0012】次に殺菌動作について説明すると、吸込口
38から吸い込まれた細菌は第1実施例と同様にして殺
菌される。さらに、ごみ、塵、埃等が取り除かれて遮蔽
物がなくなった床面24には、第2の紫外線殺菌灯14
から紫外線が直接照射されるため、たとえ床面24に細
菌が付着して残っていたとしても、当該細菌の殺菌が行
える。
【0013】(第3実施例)まず、殺菌装置26の構成
について図1、図3を用いて説明する。なお、第1実施
例と同じ構成については同じ符号を付し、説明は省略す
る。殺菌装置26の構成は第1実施例の殺菌装置26と
略同様であるが、図1、図3に示すように吸込口38に
床面24を照射することができる第3の紫外線殺菌灯5
4が設けられている点で異なる。また、本実施例では第
3の紫外線殺菌灯54は複数本設けられ、吸込口38に
設けられた柄16と連通する連通孔56は、第3の紫外
線殺菌灯54の間に位置するように配されている。な
お、第3の紫外線殺菌灯54には、本体部10に設けた
紫外線殺菌灯14や第2の紫外線殺菌灯50より小型の
殺菌灯を採用し、吸込口38全体の大きさを小型化して
いる。また、58は第3の紫外線殺菌灯14が設けられ
ることにより、重量が増加した吸込口38が、床面24
上をスムーズに走行できるようにするために吸込口38
の底部に設けられたキャスタである。また、上述した連
通孔56や第3の紫外線殺菌灯54は走行方向に対して
直交するように配されている。
【0014】次に殺菌動作について説明すると、吸込口
38から吸い込まれた細菌は第1実施例と同様にして殺
菌される。さらに、吸込口38に設けられた第3の紫外
線殺菌灯54から紫外線が被清掃面である床面24に照
射され、また吸込口38も上述したように小型であるの
で、例えば病室のベッドや机の下等の本体部10が入ら
ない場所や奥まった場所、さらには壁面などにも紫外線
を直接照射して殺菌作業が行える。また、連通孔56が
複数の第3の紫外線殺菌灯54の間に配されているた
め、吸込口38の走行方向を示す図3中の矢印方向に対
する先端部分(図3中の左端部)に配された殺菌灯54
が床面24および床面24に溜まった塵、埃等に紫外線
を照射してそれぞれの表面に付着した細菌を殺菌し、そ
の後連通孔56から塵、埃等が吸い込まれた後に走行方
向の後端部分に配された殺菌灯54が再度床面24に紫
外線を照射する。これにより、一回目の紫外線照射時に
塵、埃等の影になって紫外線が照射されなかった床面2
4上の細菌にも紫外線が当たるために確実な殺菌が可能
となる。また、床面24から吸い上げられた塵、埃、細
菌は紫外線殺菌灯54の間を通って連通孔56へ吸い込
まれるので至近距離からの紫外線照射が可能であり、殺
菌作用が強まる。
【0015】なお、第3実施例のように吸込口38に紫
外線殺菌灯54を設けた場合には、本体部10内に殺菌
室36を設けない構造としても良い。また、第1実施例
〜第3実施例において、図1に示すように本体部10の
上面に副吸込口60を設けると共に、副吸込口38と吸
込室42との間に管材62を配して、副吸込口60と吸
込室42とを連通させる構成としても良い。この構成を
採用することにより、床面24のみならず、床面24付
近に浮遊している細菌も吸い込んで殺菌することが可能
となる。
【0016】(第4実施例)まず、殺菌装置26の構成
について図4、図5を用いて説明する。箱状に形成され
た本体部10の底部の四隅にはキャスタ12が配せら
れ、床面24上を走行可能となっている。また、従来例
と同様に底部には複数の紫外線殺菌灯14が取り付けら
れており、被清掃面である床面24を照射可能である。
なお、本体部10の内部には、第1実施例と同様に吸込
手段28、集塵手段(不図示)、殺菌室(不図示)、フ
ィルタ(不図示)が配されている。但し、第1実施例と
は異なり、吸込口38a、38bは本体部10内部に一
体的に形成され、本体部10の上面には、剛性を有する
柄16が取り付けられている。各吸込口38a、38b
は、本実施例では走行方向(矢印方向)に対する本体部
10の後端部分と、紫外線殺菌灯14の間に位置する本
体部10の中間部分の二箇所に設けられている。
【0017】次に、殺菌動作について説明する。吸込口
38a、38bから吸い込まれた細菌は第1実施例と同
様にして殺菌される。また、本体部10の底部に取り付
けられた紫外線殺菌灯14による殺菌動作は、まず走行
方向に対する先端付近に配された紫外線殺菌灯14で床
面24および床面24に付着した塵、埃等の表面に付着
した細菌を殺菌し、吸込口38bから塵、埃等を吸い込
む。次に、吸込口38a、38bとの間に配された紫外
線殺菌灯14で、塵、埃等が取り除かれた床面24を再
度殺菌し、塵、埃等の影になっていた床面24の細菌を
殺菌する。なお、吸込口の数は、1個でも良いし、3個
以上設けるようにしても良い。また、紫外線殺菌灯14
による殺菌が良好な場合には、本体部10の内部に殺菌
室を設けなくとも良い。
【0018】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、吸込口や本体部の底部に配する殺菌灯の向
きは、吸込口や本体部の走行方向に対して直角方向であ
っても良いし、また平行方向となるように配しても良
い。また、第3実施例のように吸込口に紫外線殺菌灯を
設けた場合の本体部の形状は、底部に設けたキャスタを
利用して床面上を転がして走行させる型に代えて、ほう
きの形状をしたアップライト型としても良い等、発明の
精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもち
ろんである。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る殺菌装置を用いると、被清
掃面から塵、埃等を取り除いた後に、被清掃面を紫外線
照射できるので、塵、埃等により紫外線が遮られた被清
掃面に付着した細菌の殺菌も行えるという著効を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る殺菌装置の第1実施例〜第3実施
例の構成を示す要部断面図である。
【図2】第2実施例の本体部の構成を説明するための底
面図である。
【図3】第3実施例の吸込口の構成を説明するための底
面図である。
【図4】第4実施例の構成を説明するための一部切欠正
面図である。
【図5】図4の底面図である。
【図6】従来の殺菌装置の構成を説明するための一部切
欠正面図である。
【図7】図6の底面図である。
【符号の説明】
14 紫外線殺菌灯 24 被清掃面としての床面 28 吸込手段 30 集塵手段 38 吸込口 50 第2の紫外線殺菌灯 54 第3の紫外線殺菌灯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口と、 該吸込口から空気と共に被清掃面に付着した塵、埃等を
    吸い込む吸込手段と、 吸い込まれた前記塵、埃等を収集する集塵手段と、 前記被清掃面および/または吸い込まれ前記塵、埃等を
    照射する紫外線殺菌灯とを具備することを特徴とする殺
    菌装置。
  2. 【請求項2】 底部にキャスタが配せられると共に、前
    記吸込手段と前記集塵手段とを内蔵する本体部が設けら
    れ、 前記吸込口は前記本体部とは別体に形成されると共に、
    前記紫外線殺菌灯が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の殺菌装置。
  3. 【請求項3】 前記紫外線殺菌灯は、前記本体部の底部
    に設けられていることを特徴とする請求項2記載の殺菌
    装置。
JP6273715A 1994-11-08 1994-11-08 殺菌装置 Pending JPH08131522A (ja)

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