JPH08131013A - 動物への投薬及び哺乳・給水方法 - Google Patents

動物への投薬及び哺乳・給水方法

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JPH08131013A
JPH08131013A JP31391994A JP31391994A JPH08131013A JP H08131013 A JPH08131013 A JP H08131013A JP 31391994 A JP31391994 A JP 31391994A JP 31391994 A JP31391994 A JP 31391994A JP H08131013 A JPH08131013 A JP H08131013A
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milk
liquid
water
water supply
floating body
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JP31391994A
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Sadatoshi Nishida
貞俊 西田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】動物への哺乳と給水を同一の装置で行うことが
でき、且つ一回で供給できる液体の量を簡単に増減でき
る方法を提供する。 【構成】箱状のタンク部2の底部2bから下方に向けて
円筒形のミルク・薬液貯留部3を連通して設ける。ミル
ク・薬液貯留部3内に円筒の浮体4を上下摺動可能に収
納する。浮体4の上端にリンク棒5の下端を連結し、リ
ンク棒5の上端を給水蛇口8内の給水栓5aに連結し、
浮体4の上下動に連動して給水蛇口8の開閉ができるよ
うにする。ミルク・薬液貯留部3の下端に液体排出用パ
イプ9を連通させ液体排出用パイプ9の下端位置にウォ
ーターカップ10を配設して構成した哺乳給水装置1の
浮体4の体積を増減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家畜等の動物への投薬
及び哺乳・給水を自動で行うための方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、家畜等の動物への投薬及び哺乳・
給水は、碗状の給餌容器に薬液等を注いで行なわれてい
た。また、飲料水は水道管から直接連結されたウォータ
ーカップ等の給水装置を用いて薬液やミルクとは別途に
与えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、碗状の
給餌容器で哺乳する場合、家畜の幼獣が飲み残したミル
クが腐敗するため、哺乳の都度頻繁に給餌容器を洗浄す
る必要があった。また、家畜の幼獣は哺乳直後に飲料水
を欲しがる習性があるため、哺乳直後に給水作業を行う
必要があり餌付け作業者は大変多忙を極め労力を要する
という問題があった。そこで、本出願人は、特願平5−
136386号を以て、家畜の幼獣への哺乳と給水を同
一の装置で行うことができ、且つ容器の洗浄も自動に行
うことができる家畜用の哺乳・給水装置の出願を行っ
た。本発明は、この装置を家畜以外の動物の飼育にも応
用するべくなされたものであり、一回で供給できる液体
の量を簡単に増減できる方法を提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明では、液
体を収納するタンク部2と、一端がタンク部2の下方に
連通して設けられ他端が液体排出用パイプ9に連結され
た筒状のミルク・薬液貯留部3と、該ミルク・薬液貯留
部3内に配設された浮体4と、浮体4の上下動に連動し
て開閉する給水栓5aと、前記液体排出用パイプ9の下
端に設けられた開閉コック12と、液体排出用パイプ9
下端位置に配設された受皿11とからなる動物用哺乳・
投薬及び給水装置により一定量ずつの飲料水又はミルク
若しくは薬液の供給を行う投薬及び給水方法において、
前記浮体4の体積を増減させることにより排出する液体
量を増減させることを特徴とする。
【0005】貯留部3の構造上の特徴について詳述す
る。本発明に係る哺乳給水装置は、一定量ずつ、飲料水
又はミルク若しくは薬液を供給できることが特徴であ
る。その一定量は、50ml乃至300mlの範囲にと
ることができ、好ましくは100ml乃至200mlで
ある。この量は、家畜の種類や年齢によって異なり、例
えば、仔豚用では150mlが適量である。即ち、筒状
の貯留部3の容積は、50ml乃至300ml、好まし
くは100ml乃至200mlである。この数値は次の
ことから決められた。例えば、家畜の幼獣が一回で摂取
する水又はミルクの量は、10ml乃至15mlである
として、約10頭の家畜の幼獣を一つの部屋(囲い)で
飼育している場合、10頭分として100ml乃至20
0mlとした。
【0006】この一定量の液体を供給するための構造上
の大きな特徴は、ミルク・薬液貯留部3と浮体4に係る
構造によるものである。具体的には、家畜が鼻先で開栓
コック12を押すと、液体排出用パイプ9と開栓コック
12との間に隙間が生じ、開栓コック12の先端部に取
付けられた弁が開き、一定量の液体がミルク・薬液貯留
部3から液体排出用パイプ9を通して排出されることと
なる。その際、ミルク・薬液貯留部3の中に収納された
浮体4が液量の増減に応じて鋭敏に上下動する。ここ
で、開栓コック12から一回に供給される液量は、常に
ミルク・薬液貯留部3の容積と浮体4の体積の差となる
ので、常に、一定量の液体を受皿11に供給することが
できる。
【0007】一回で供給できる液体の量は、上述の如く
100ml乃至200mlと定めたが、その量はミルク
・薬液貯留部3と浮体4の大きさを変えることにより増
減することができる。例えば、図2に示すように、同一
の大きさのミルク・薬液貯留部3において、浮体4の体
積を2点鎖線のごとく小さいものに取り替えることによ
り、一回に供給される液体の量を増加させることができ
る。また、その逆の操作ができることは言うまでもな
い。これにより、牛、山羊、イノシシ、イノブタ等の種
々の家畜又はニワトリ等の家禽に対して使用できること
は言うまでもなく、家畜用のみならず、犬、猫、兎、リ
ス、ハムスター等のペット用に適用することができる。
すなわち、ミルク・薬液貯留部3と浮体4に係る構造
は、少量の液体を鋭敏に計量する機能を持つと共に、一
回の供給液量を決定し調節する機能を有する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る哺乳給水装置の斜視図、図2
は浮体4とリンク棒5と給水栓5aとの連結状態を示す
側面図である。
【0009】図1、図2に示すように、哺乳給水装置1
はポリエチレン等の合成樹脂で作られている。タンク部
2は箱状に作られており、その底部2bから下方に向け
て円筒形のミルク・薬液貯留部3が連通して設けられて
いる。ミルク・薬液貯留部3の内部には同じく円筒の浮
体4が上下摺動可能に収納され、その上端にはリンク棒
5の下端が連結されている。リンク棒5の上端はリンク
部5bを介して給水栓5aに連結されリンク棒5の上下
動に連動して給水蛇口8の開閉ができるようにされてい
る。
【0010】タンク部2の天部2aにはミルク・薬液投
入口6が設けられており、通常は蓋部7により閉蓋でき
るようにされている。また、タンク部2の背面上方から
は前述の給水蛇口8がタンク部2内に突出して設けられ
飲料水を供給する水道管に連結できるようにされてい
る。ミルク・薬液貯留部3の底部には供給口3aが設け
られ、後述するウォーターカップ10と連通する液体排
出用パイプ9と連結されている。
【0011】ここで、ミルク・薬液貯留部3に連通され
た液体排出用パイプ9の下端に設けられたウォーターカ
ップ10の説明をする。これは船型に形成された受皿1
1と球状の開閉コック12とから構成されており、通常
は水道管に直接連結して使用されている。これは仔豚が
飢渇感を感じて球状部を鼻先で押すことで開栓し、飲料
水が受皿11に流入して飲むことができるようにされた
ものである。
【0012】開閉コック12は、家畜が鼻先で押すと、
弁が開き、液体用排出パイプ9を通じて液体が排出され
る構造にされている。この部分は、市販されている製
品、例えば(商品名エースカップ、ピッコロA/B、仔
豚ハイニップル)等の仔豚用給水器を用いることができ
る。
【0013】次に本実施例の使用方法と作用について説
明する。まず、ミルク・薬液投入口6から仔豚用の栄養
剤等の薬品を混入したミルク又は薬液水をタンク部2内
へ投入する。投入されたミルク又は薬液水はミルク貯留
部3に貯留されてゆき同時に浮体4がその浮力によりミ
ルク貯留部3内を上昇する。このときリンク棒5の下端
も上昇しその先端に連結されたリンク部5bが連動し給
水栓5aを押し上げ給水口8aを塞ぐ、次いで、飲料水
を供給するために水道管の元栓を開くのであるが、給水
蛇口8は閉栓されているため飲料水はタンク部2内へ流
入できない状態となる。
【0014】仔豚がウォーターカップ10に流入したミ
ルク又は薬液水を飲んでゆきミルク・薬液貯留部3内の
ミルク又は薬液水の残量が減ってくると浮体4が下降
し、それに連動してリンク棒5の下端も下降する。そし
て給水栓5aは押し下げられ給水蛇口8を開栓する。こ
れにより飲料水がタンク部2内へ供給される。以下、前
記の操作をくり返し、仔豚がミルク又は薬液水を飲んだ
直後に飲料水を飲ませることができる。また飲料水がミ
ルク・薬液貯留部3を流通することで残ミルク又は薬液
水を洗い流すことができる。
【0015】尚、タンク部2の形状は、特に限定される
ことはなく、方形の箱状、円筒状、球状を採ることがで
きるが、好ましくは、縦長の円筒状のものがよい。ま
た、タンク部2の構造は、ミルク又は薬液を供給する方
法において、手動で行う場合と、自動供給する場合にお
いて若干の変更を要する。ミルク又は薬液の供給を手動
で行う場合には、タンク部2の上部に蓋付のミルク・薬
液供給口を要するが、供給装置により自動で行う場合こ
れは不要である。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、一
回で供給できる液体の量を浮体4の大きさを変えるとい
う簡易な操作により増減することができるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る哺乳給水装置の斜視図である。
【図2】浮体4とリンク棒5と給水栓5aとの連結状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 哺乳給水装置 2 タンク部 2a 天部 2b 底部 3 ミルク・薬液貯留部 3a 供給口 4 浮体 5 リンク棒 5a 給水栓 5b リンク部 6 ミルク・薬液投入口 7 蓋部 8 給水蛇口 8a 給水口 9 液体排出用パイプ 10 ウォーターカップ 11 受皿 12 開閉コック 13 ポンプ 14 ミルク・薬液タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を収納するタンク部2と、一端がタン
    ク部2の下方に連通して設けられ他端が液体排出用パイ
    プ9に連結された筒状のミルク・薬液貯留部3と、該ミ
    ルク・薬液貯留部3内に配設された浮体4と、浮体4の
    上下動に連動して開閉する給水栓5aと、前記液体排出
    用パイプ9の下端に設けられた開閉コック12と、液体
    排出用パイプ9下端位置に配設された受皿11とからな
    る動物用哺乳・投薬及び給水装置により一定量ずつの飲
    料水又はミルク若しくは薬液の供給を行う投薬及び給水
    方法において、前記浮体4の体積を増減させることによ
    り排出する液体量を増減させることを特徴とする動物へ
    の投薬及び哺乳・給水方法。
JP31391994A 1994-11-10 1994-11-10 動物への投薬及び哺乳・給水方法 Pending JPH08131013A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106212312A (zh) * 2016-08-04 2016-12-14 贵州师范大学 一种适用于喀斯特地区畜牧养殖业的饲水装置和使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106212312A (zh) * 2016-08-04 2016-12-14 贵州师范大学 一种适用于喀斯特地区畜牧养殖业的饲水装置和使用方法
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