JPH08129601A - レーザスキャナ - Google Patents

レーザスキャナ

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Publication number
JPH08129601A
JPH08129601A JP6288724A JP28872494A JPH08129601A JP H08129601 A JPH08129601 A JP H08129601A JP 6288724 A JP6288724 A JP 6288724A JP 28872494 A JP28872494 A JP 28872494A JP H08129601 A JPH08129601 A JP H08129601A
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JP
Japan
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laser
scanner
laser beam
main body
unit
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JP6288724A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Nara
英一 奈良
Shigeru Hirozawa
茂 広沢
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08129601A publication Critical patent/JPH08129601A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 読取時にスキャナ本体を自然な状態で握って
手首をほとんど動かさずに狙いを定めることができ、読
取操作性の向上を図ることができるようにする。 【構成】 先端部にレーザ光線を外部に向けて射出する
射出口10が設けられたスキャナ本体1と、このスキャ
ナ本体1内に設けられるレーザ光学ユニット20とを備
え、このレーザ光学ユニット20は、ユニット基板25
に、レーザ発振部21、反射ミラー22、レーザ光線を
周期的に振らせる走査ミラー23、および受光部24を
搭載してなり、ユニット基板25をスキャナ本体1に対
しレーザ光線の射出側を下向きに傾斜させてスキャナ本
体1内に取り付けた。したがって、スキャナ本体1の先
端部の射出口10からレーザ光線がスキャナ本体1に対
し下向きに射出されることになり、このため読取時にス
キャナ本体1を自然な状態で握って手首をほとんど動か
さずに狙いを定めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザスキャナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】バーコードなどの読取対象物を光学的に
読み取るハンディタイプのスキャナには、光源として発
光ダイオード(以下、LEDという)を利用したタッチ
スキャナがある。このタッチスキャナは、スキャナ本体
内にLEDと受光部とを備え、LEDで発生した光をス
キャナ本体の射出口から射出させてバーコードに照射さ
せ、その反射光を受光部で受光することにより、バーコ
ードを光学的に読み取る構造になっている。このタッチ
スキャナは、スキャナ本体の先端部でバーコードを覆い
隠してバーコードを読み取る必要があるため、読取可能
な距離がスキャナ本体の先端から0〜50mm程度にな
っている。このようなタッチスキャナでは、スキャナ本
体の先端部をバーコードに接近または接触させてバーコ
ードを覆い隠さなければバーコードを正確に読み取るこ
とができないため、ある程度(数十cm)離れた所のバ
ーコードを読み取ることができないという不都合があ
る。
【0003】そこで、従来では、指向性の強いレーザ光
線を利用して、ある程度離れた所のバーコードを読み取
れるようにしたレーザスキャナが開発されている。この
レーザスキャナは、スキャナ本体内にレーザ発振部、走
査ミラー、受光部などを備え、レーザ発振部で発生した
レーザ光線を走査ミラーで周期的に振らせながらスキャ
ナ本体の射出口から射出させて離れた所にあるバーコー
ド上で走査させ、このバーコードで反射されたレーザ光
線を受光部で受光することにより、ある程度離れた所の
バーコードを読み取ることができるようになっている。
このレーザスキャナでは、指向性の強いレーザ光線を用
いているため、スキャナ本体の射出口から最小読取位置
までの距離が数cm〜数十cmに設定されている。この
ため、このレーザスキャナとしては、離れた所のバーコ
ードに狙いを定めやすくするためにガンタイプ(ピスト
ルタイプ)のものが多い。しかし、このようなガンタイ
プのレーザスキャナでは、携帯性が悪いため、最近で
は、スキャナ本体をストレートな細長い形状に形成し、
その先端からレーザ光線をスキャナ本体の長手方向にス
キャナ本体と平行に射出させる構造のものが採用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなレーザスキャナでは、スキャナ本体がストレートな
細長い形状に形成されているため、携帯性は良いが、レ
ーザ光線がスキャナ本体の先端からスキャナ本体の長手
方向にスキャナ本体とほぼ平行に射出されているので、
バーコードに狙いを定めるときに、スキャナ本体を自然
な状態で握った上、手首を伸ばすように動かさなければ
ならないため、読取操作性が悪いという不都合がある。
この発明の課題は、読取時にスキャナ本体を自然な状態
で握って手首をほとんど動かさずに狙いを定めることが
でき、読取操作性の向上を図ることができるようにする
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するため、先端部にレーザ光線を外部に向けて射出
する射出口が設けられたスキャナ本体と、このスキャナ
本体内に設けられるレーザ光学ユニットとを備え、この
レーザ光学ユニットは、ユニット基板に、レーザ光線を
発生するレーザ発振部、このレーザ発振部から発生され
たレーザ光線を周期的に振らせて射出口から射出させる
走査ミラー、および読取対象物で反射されたレーザ光線
を受光する受光部を搭載してなり、ユニット基板をスキ
ャナ本体に対しレーザ光線の射出側を下向きに傾斜させ
てスキャナ本体内に取り付けたことを特徴する。この場
合、請求項2に記載の如く、レーザ発振部から最小読取
位置までのレーザ光線の光路長は、最小読取位置が射出
口の近傍で受光部が所定の分解能を有する長さに設定さ
れていることが望ましい。
【0006】
【作用】この発明によれば、ユニット基板がスキャナ本
体に対しレーザ光線の射出側を下向きに傾斜してスキャ
ナ本体内に取り付けられているので、スキャナ本体の先
端部の射出口からレーザ光線がスキャナ本体の長手方向
に対し下向きに射出されることになり、このため読取時
にスキャナ本体を自然な状態で握って手首をほとんど動
かさずに狙いを定めることができ、読取操作性の向上を
図ることができる。この場合、請求項2に記載の如く、
レーザ発振部から最小読取位置までのレーザ光線の光路
長を、最小読取位置が射出口の近傍で受光部が所定の分
解能を有する長さに設定すれば、スキャナ本体を読取対
象物に接触させても、また遠く離しても、確実に読取対
象物を読み取ることができる。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図8を参照して、この発明のレ
ーザスキャナの一実施例について説明する。このレーザ
スキャナは、図1に示すように、全体がほぼストレート
の細長い箱型形状に形成されたスキャナ本体1を備えて
いる。このスキャナ本体1は、図2に示すように、上ケ
ース2と下ケース3を備え、上ケース2と下ケース3と
の先端部(同図では右端部)にノーズキャップ4が取り
付けられ、上ケース2内に中ケース5がビス止めされた
構造になっている。
【0008】上ケース2は、図2に示すように、上面の
後部側(左部側)が平坦面に形成され、上面の先端部側
が斜め上方に向けて傾斜する傾斜面2aに形成され、か
つその先端が斜め下に向けてほぼ「へ」の字に屈曲形成
された構造になっている。この上ケース2の後部側の平
坦面には、テンキー、ファンクションキー、トリガキー
などの各種のキーを有するキー入力部6が設けられてお
り、先端部側の傾斜面2aには、アクリルなどの透明板
からなる表示窓7が設けられている。また、上ケース2
の内面におけるキー入力部6に対応する個所には、LS
Iなどの電子部品8aを搭載した回路基板8がビス止め
されている。下ケース3は、下面の先端側が斜め下側に
向けて緩やかに傾斜する傾斜部3aに形成され、後端部
側に電池蓋9が開閉可能に取り付けられた構造になって
いる。
【0009】ノーズキャップ4は、その上部に上ケース
2の先端の傾斜に沿って下向きに傾斜した逃げ面4aに
形成され、下部が下ケース3の先端側の傾斜に沿って下
向きに緩やかに傾斜し、全体が先細形状の長方形筒状に
形成された構造になっている。このノーズキャップ4の
先端側内部にはレーザ光線の射出口10が設けられ、こ
の射出口10内にはフィルタ11が設けられている。ま
た、ノーズキャップ4の下部先端には、ガイド突起部1
2がレーザ光線の射出方向に突出して形成されている。
【0010】中ケース5の先端側上部には表示窓7に対
応して取付板13が取り付けられ、この取付板13上に
は液晶表示パネルやエレクトロルミネセンスパネルなど
の表示パネル14が設けられている。この場合、表示パ
ネル14は、先端側(図2では右側)が高くなる所定の
傾斜角度をもって取り付けられている。この傾斜角は使
用者の目線に対し最も見やすい角度が30°であり、上
ケース2の上面に対する傾斜角は3°〜30°が好まし
く、この実施例では3°に設定されている。また、中ケ
ース5の下部後端側には電池蓋9に対応して電池(図示
せず)を収納する電池収納部15が設けられているとと
もに、中ケースの下部のほぼ中央には後述するレーザ光
学ユニット20が取り付けられている。
【0011】なお、回路基板8には、表示パネル14が
パネル駆動用のフィルム基板16を介して電気的に接続
されているほか、レーザ光学ユニット20、キー入力部
6、および電池がフレキシブル基板やリード線などの接
続部材(図示せず)を介して電気的に接続されている。
また、表示パネル14は、レーザ光学ユニット20で読
み取ったバーコードデータを電気光学的に表示するもの
である。
【0012】レーザ光学ユニット20は、図2〜図4に
示すように、レーザ光線を発生するレーザ発振部21、
このレーザ発振部21から発生したレーザ光線を反射す
る反射ミラー22、この反射ミラー22で反射されたレ
ーザ光線を周期的に振らせて射出口10から射出させる
走査ミラー23、およびバーコード(読取対象物)17
で反射されたレーザ光線を受光する受光部24を備え、
これらがユニット基板25の下面に取り付けられた構造
になっている。受光部24は、バーコード17で反射さ
れたレーザ光線を集光する集光レンズ群と、この集光レ
ンズ群で集光されたレーザ光線を受光して電気信号に変
換するCCDやフォトカプラなどの受光素子群からな
り、走査ミラー23よりも前方に位置し、走査ミラー2
3によるレーザ光線の振幅角θの幅よりも少し長く形成
され、走査ミラー23よりも高い位置に配置され、走査
ミラー23からのレーザ光線が下側を通過する構造にな
っている。
【0013】また、レーザ光学ユニット20は、ユニッ
ト基板25が中ケース5の傾斜支持用のボス5a、5b
にゴムブッシュ26を介してビス27により傾斜して取
り付けられ、これによりレーザ発振部21、反射ミラー
22、走査ミラー23、および受光部24の光路が、図
2に示すように、スキャナ本体1の長手方向に対し水平
よりも下向きに所定角度傾斜した構造になっている。す
なわち、傾斜支持用のボス5a、5bのうち、後側のボ
ス5aは中ケース5の上面に設けられ、先端側のボス5
bは中ケース5の下面に設けられている。これら傾斜支
持用のボス5a、5bの下端面にユニット基板25がゴ
ムブッシュ26を介してビス27により取り付けられる
ことにより、ユニット基板25が図2に示すようにスキ
ャナ本体1に対してレーザ光線の射出側を下向きに所定
角度傾斜している。これにより、光路は、スキャナ本体
1に対し水平よりも下向きに所定角度、つまり2°〜3
0°の範囲、好ましくは2°〜15°で、最も好ましく
は5°程度傾斜している。なお、光路の傾斜角の微調整
は、ビス27の締め付けを調整してユニット基板25の
傾き角を微調整することにより行なわれる。この場合、
下ケース3は、その先端側の底部がレーザ光線に沿って
屈曲形成され、これにより傾斜部3aがレーザ光線と平
行に傾斜した構造になっている。また、ユニット基板2
5は、レーザ光線が下ケース3の傾斜部3aに平行でか
つ最も接近するように、中ケース5に取り付けられてい
る。さらに、射出口10のフィルタ11はレーザ光線が
垂直に入射するように所定角度傾斜して設けられてい
る。
【0014】ところで、走査ミラー23は、ガイド突起
部12の先端近傍において、走査ミラー23によるレー
ザ光線の走査幅W1がスキャナ本体1の先端部(ガイド
突起部12)の幅とほぼ同じかそれよりも少し大きくな
るように、走査ミラー23から最小読取位置までの距離
およびレーザ光線の振幅角θが設定されている。この場
合、走査ミラー23はポリゴンミラーでもよいが、この
実施例では図5(a)および(b)に示すような構造の
ものを採用している。すなわち、走査ミラー23は、図
5(a)に示すように、ミラー板28の裏側に装着され
た永久磁石29を備えている。永久磁石29の中心部に
は回転軸30が垂直に設けられており、ミラー板28と
永久磁石29とは回転軸30によって左右に振動可能な
構造になっている。また、永久磁石29の両側にはコイ
ル31、32が配置されている。コイル31、32は直
列に接続されており、駆動パルスVPが印加される。駆
動パルスVPは図5(b)に示すような波形である。即
ち、駆動パルスVPは正の電圧信号と負の電圧信号が交
互に出力される信号である。そして、駆動パルスVPを
コイル31、32に印加すると、コイル31、32から
発生された磁界により永久磁石29が作用されて回転軸
30を中心に左右に回転する。その結果、永久磁石29
およびミラー板28が振幅角θの範囲で振動してレーザ
光線を振らせる。なお、駆動パルスVPの印加電圧およ
び時間幅を制御することにより振幅角θを調整できる。
例えば、振幅角θを大きくしたい場合は、駆動パルスV
Pの印加電圧を大きくし、かつ時間幅を長くすれば良
い。なお、振幅角θは、両端付近で分解能が低下するこ
とを考慮して、ほぼ60°が限界で、好ましくは40°
前後に設定されている。
【0015】このレーザ光学ユニット20では、図3に
示すように、レーザ発振部21から最小読取位置までの
レーザ光線の光路長は、最小読取位置が射出口10の近
傍つまり射出口10の外部近傍から内部近傍の範囲内
で、かつ受光部24が所定の分解能を有する長さに設定
されている。すなわち、レーザ発振部21からガイド突
起部12の先端近傍までの光路長S0は、レーザ発振部
21から反射ミラー22までの距離S1、反射ミラー2
2から走査ミラー23までの距離S2、および走査ミラ
ー23からガイド突起部12の先端近傍までの距離S3
の総和(S1+S2+S3)であり、射出口10からガ
イド突起部12の先端近傍までの距離L1は、射出口1
0のガイド突起部12の突出長さLxと、ガイド突起部
12の先端からバーコード17までの最小接近距離Ly
との和(Lx+Ly=L1)であり、ガイド突起部12
の先端からバーコード17までの接近距離Lyが10〜60
mmのときの受光部24の分解能は約0.127〜0.5mmになる
ように設定されている。また、この場合における射出口
10から最大読取位置までの距離L2は、射出口10か
らガイド突起部12の先端近傍までの距離L1よりもか
なり大きく設定されており、この最大読取位置でのレー
ザ光線の走査幅W2は、射出口10からガイド突起部1
2の先端近傍での走査幅W1よりもかなり大きく設定さ
れている。
【0016】次に、このようなレーザスキャナを使用す
る場合について説明する。水平に配置されたバーコード
17にスキャナ本体1を接近または接触させて読み取る
場合には、図6および図7に示すように、スキャナ本体
1を先端側が低く、後部側が高くなるように、所定角度
(例えば15°程度)傾け、スキャナ本体1のノーズキ
ャップ4の下部に形成されたガイド突起部12をバーコ
ード17の近傍に配置する。このときには、射出口10
から射出されるレーザ光線をスキャナ本体1に対し下向
きの角度で射出させているので、スキャナ本体1を自然
な状態で握って手首をほとんど動かさずに、スキャナ本
体1の先端部を簡単かつ容易にバーコード17に向けて
狙いを定めることができる。また、スキャナ本体1の下
ケース3の先端側がレーザ光線に対し平行な傾斜部3a
に形成されているので、スキャナ本体1が持ちやすく、
スキャナ本体1の先端部を簡単にバーコード17に対応
させることができる。この状態で、レーザ光線をバーコ
ード17に照射し、その反射したレーザ光線を受光部2
4で受光することにより、バーコード17を正確かつ確
実に読み取ることができる。このときには、図6および
図8に示すように、スキャナ本体1を所定角度傾けて
も、上ケース2の先端側上面が「へ」の字状に形成さ
れ、これにより表示パネル14の先端側が高くなるよう
に表示パネル14が傾斜して配置されているので、バー
コード17の読み取り中でも、使用者が容易にかつ良好
に表示パネル14を見ることができ、しかも表示パネル
14を見ることによりバーコード17を確実に読み取っ
たか否かを確認することができる。
【0017】また、垂直に配置されたバーコード17を
読み取る場合には、図8に示すように、スキャナ本体1
の先端部がバーコード17に向くように、スキャナ本体
1を斜め上方に傾斜させて保持する。例えば図8に示す
ように、スキャナ本体1の下ケース3の傾斜部3aがほ
ぼ水平になると、これに伴ってスキャナ本体1が水平面
に対し所定角度(例えば、レーザ光線の下向き角度)傾
斜して保持されることになる。このときにも、射出口1
0から射出されるレーザ光線がスキャナ本体1に対し下
向きの角度で射出されるので、スキャナ本体1を自然な
状態で握っていても手首をほとんど動かさずに、スキャ
ナ本体1の先端部を簡単かつ容易にバーコード17に向
けて狙いを定めることができる。この状態で、ノーズキ
ャップ4の射出口10から射出されたレーザ光線はバー
コード17にほぼ垂直に照射されることになり、その反
射したレーザ光線を受光部24で受光することにより、
バーコード17を読み取ることができる。このときに
も、表示パネル14の先端側が高くなるように表示パネ
ル14が傾斜しているので、バーコード17の読み取り
中でも、使用者が容易に表示パネル14を見ることがで
き、バーコード17を確実に読み取ったか否かを確認す
ることができる。
【0018】このように、このレーザスキャナでは、射
出口10から射出されるレーザ光線をスキャナ本体1に
対して下向きの角度で射出させているので、スキャナ本
体1を自然な状態で握って、ほとんど手首を動かさず
に、スキャナ本体1の先端部を簡単かつ容易にバーコー
ド17に向けて狙いを定めることができ、このため良好
にバーコード17を読み取ることができ、読取操作性の
向上を図ることができる。特に、スキャナ本体1の下ケ
ース3の先端側がレーザ光線に対し平行な傾斜部3aに
形成されているので、スキャナ本体1をバーコード17
に接近または接触させて読み取る際、スキャナ本体1が
持ちやすく、スキャナ本体1の先端部を簡単にバーコー
ド17に対応させることができ、読取作業が極めて容易
になり、より一層、読取操作性が良くなる。
【0019】また、このレーザスキャナでは、レーザ発
振部21から最小読取位置までのレーザ光線の光路長
を、最小読取位置がノーズキャップ4の射出口10の近
傍つまり射出口10の外部近傍から内部近傍の範囲内
で、受光部24が所定の分解能(0.127〜0.5mm)を有す
る長さに設定したので、スキャナ本体1の射出口10か
らバーコード17までの距離が短くても、またスキャナ
本体1の射出口10からバーコード17までの距離が長
くても正確に読み取ることができる。すなわち、バーコ
ードの大きさに応じてスキャナ本体1の射出口10をバ
ーコードから所定距離だけ離すことにより、簡単かつ正
確に読み取ることができる。この場合、走査ミラー23
からスキャナ本体1の先端近傍までの距離および走査ミ
ラー23の振幅角θを、走査ミラー23の走査幅がスキ
ャナ本体1の先端部の幅(ガイド突起部12の幅)とほ
ぼ同じかそれよりも少し大きくなるように設定したの
で、スキャナ本体1をバーコード17に接近または接触
させて読み取る場合でも、比較的大きな幅つまりスキャ
ナ本体1の先端部とほぼ同じ幅W1のバーコード17を
良好に読み取ることができる。
【0020】また、このレーザスキャナでは、射出口1
0の下縁部にガイド突起部12が前方に突設されている
ので、図6および図7に示すように、ガイド突起部12
の先端をバーコード17に接近または接触させることに
より、バーコード17と射出口10との距離を規制する
ことができ、これによりバーコード17に対するスキャ
ナ本体1の位置合わせが容易にでき、速やかに正確かつ
確実に読取作業を行なうことができる。また、射出口1
0付近に位置するスキャナ本体1の上部に逃げ面4aが
形成されているので、読取作業を行なう際には、図6に
示すように、スキャナ本体1の上端部が使用者の視線の
邪魔にならず、バーコード17を視認しながら良好に読
み取ることができる。
【0021】さらに、このレーザスキャナでは、ユニッ
ト基板25に、レーザ発振部21、反射ミラー22、走
査ミラー23、および受光部24を搭載してユニット化
を図っているので、スキャナ本体1内への取り付けが簡
単にでき、組立て作業性の向上を図ることができ、また
ユニット基板25をレーザ発振部21、反射ミラー2
2、走査ミラー23、および受光部24が下面側に位置
するようにスキャナ本体1に取り付けることにより、レ
ーザ光線をスキャナ本体1の底面つまり下ケース3の傾
斜部3aに沿って射出させることができ、このためレー
ザ光線を下ケース3の傾斜部3aに最も接近させること
ができるので、スキャナ本体1の薄型化を図ることがで
きる。また、このレーザ光学ユニット20では、レーザ
発振部21から発生したレーザ光線を走査ミラー23に
向けて反射する反射ミラー22を備えているので、レー
ザ光学ユニット20をコンパクトに構成することがで
き、ひいてはレーザスキャナ全体の小型化を図ることが
できる。
【0022】なお、上記実施例では、レーザ光線を1方
向に走査させてバーコードを読み取る場合について述べ
たが、これに限らず、ラスタスキャン方式によりレーザ
光線を縦横の2方向に走査させて、平面的に読取対象物
を読み取るようにしても良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ユニット基板がスキャナ本体の長手方向に対し下向
きに傾斜してスキャナ本体内に取り付けられているの
で、スキャナ本体の射出口からレーザ光線がスキャナ本
体の長手方向に対し下向きに射出されることになり、こ
のため読取時にスキャナ本体を自然な状態で握って手首
をほとんど動かさずに狙いを定めることができ、読取操
作性の向上を図ることができる。この場合、レーザ発振
部から読取対象物の最小読取位置までのレーザ光線の光
路長を、最小読取位置が射出口の近傍で受光部が所定の
分解能を有する長さに設定すれば、スキャナ本体から読
取対象物までの距離が短くてもまた長くても確実に読み
取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレーザスキャナの一実施例の外観平
面図。
【図2】図1の断面図。
【図3】図1のレーザ光学ユニットの平面図。
【図4】図3の側面図。
【図5】図3の走査ミラーを示し、(a)はその概略構
成図、(b)はその駆動パルスの波形図。
【図6】図2のレーザスキャナによるバーコードの読み
取り状態を示す側面図。
【図7】図6の要部平面図。
【図8】図2のレーザスキャナの使用例を示す図。
【符号の説明】
1 スキャナ本体 5a、5b 傾斜支持用のボス 10 射出口 17 バーコード 20 レーザ光学ユニット 21 レーザ発振部 22 反射ミラー 23 走査ミラー 24 受光部 25 ユニット基板 W1〜W2 バーコードの幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部にレーザ光線を外部に向けて射出
    する射出口が設けられたスキャナ本体と、このスキャナ
    本体内に設けられるレーザ光学ユニットとを備え、 前記レーザ光学ユニットは、ユニット基板に、レーザ光
    線を発生するレーザ発振部、このレーザ発振部から発生
    されたレーザ光線を周期的に振らせて前記射出口から射
    出させる走査ミラー、および読取対象物で反射されたレ
    ーザ光線を受光する受光部を搭載してなり、 前記ユニット基板を前記スキャナ本体に対しレーザ光線
    の射出側を下向きに傾斜させて前記スキャナ本体内に取
    り付けたことを特徴するレーザスキャナ。
  2. 【請求項2】 前記レーザ発振部から最小読取位置まで
    のレーザ光線の光路長は、前記最小読取位置が前記射出
    口の近傍で前記受光部が所定の分解能を有する長さに設
    定されていることを特徴する請求項1記載のレーザスキ
    ャナ。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光学ユニットは、前記レーザ
    発振部から発生されたレーザ光線を前記走査ミラーに向
    けて反射する反射ミラーを備えていることを特徴とする
    請求項1または2記載のレーザスキャナ。
JP6288724A 1994-10-31 1994-10-31 レーザスキャナ Pending JPH08129601A (ja)

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