JP3470923B2 - 携帯型スキャナ - Google Patents

携帯型スキャナ

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JP3470923B2
JP3470923B2 JP03026295A JP3026295A JP3470923B2 JP 3470923 B2 JP3470923 B2 JP 3470923B2 JP 03026295 A JP03026295 A JP 03026295A JP 3026295 A JP3026295 A JP 3026295A JP 3470923 B2 JP3470923 B2 JP 3470923B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は携帯型スキャナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】バーコードなどの読取対象物を光学的に
読み取るハンディタイプのスキャナには、光源として発
光ダイオード(以下、LEDという)を利用したタッチ
スキャナ、あるいは指向性の強いレーザ光線を利用した
レーザスキャナなどがある。タッチスキャナは、スキャ
ナ本体内にLEDと受光部とを備え、LEDで発生した
光をスキャナ本体の射出口から射出させてバーコードに
照射させ、その反射光を受光部で受光することにより、
バーコードを光学的に読み取る構造になっている。この
タッチスキャナでは、スキャナ本体の先端部でバーコー
ドを覆い隠してバーコードを読み取る必要があるため、
読取可能な距離がスキャナ本体の先端から0〜50mm
程度と短くなっている。なお、このタッチスキャナは、
操作性を良くするために、スキャナ本体の先端側下面に
射出口が設けられ、この射出口の周縁部に受光部が外部
光の影響を受けないようにするための遮光部がほぼ垂直
に設けられた構造になっている。レーザスキャナは、ス
キャナ本体内にレーザ光源(以下、レーザ発振部とい
う)、走査ミラー、受光部などを備え、レーザ発振部で
発生したレーザ光線を走査ミラーで周期的に振らせなが
らスキャナ本体の射出口から射出させて離れた所にある
バーコード上で走査させ、その反射したレーザ光線を受
光部で受光することにより、ある程度離れた所のバーコ
ードを読み取ることができるようになっている。このレ
ーザスキャナでは、指向性の強いレーザ光線を用いてい
るため、スキャナ本体の射出口から最短読取位置までの
距離が数cm〜数十cmと長くなっており、離れた所の
バーコードに狙いを定めやすくするためにガンタイプ
(ピストルタイプ)のものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
タッチスキャナでは、スキャナ本体の先端部をバーコー
ドに接近または接触させてバーコードを覆い隠さなけれ
ばバーコードを正確に読み取ることができないため、離
れた所のバーコードを読み取ることができないばかり
か、スキャナ本体の先端の射出口よりも少し大きいバー
コードまでは読み取れても、それ以上の大きさのバーコ
ードを読み取ることができず、しかも読み取り中のバー
コードを視認することができないため、読取位置を確認
することができないなどの不都合がある。また、後者の
レーザスキャナでは、指向性の強いレーザ光線を用いて
いるため、ある程度離れた所のバーコードは良好に読み
取ることができるが、スキャナ本体の先端をバーコード
に接近または接触させた状態ではバーコードを読み取る
ことができず、しかもバーコードが垂直に配置された状
態ではスキャナ本体をほぼ水平にすればよいので、バー
コードを容易に読み取ることができるが、バーコードが
水平に配置された状態ではスキャナ本体をほぼ垂直にし
なければならないため、スキャナ本体が持ちにくく、バ
ーコードに対するスキャナ本体の位置合わせが難しくな
り、操作性が悪く、読み取りにくいという不都合があ
る。
【0004】この発明の第1の課題は、スキャナ本体を
読取対象物に接触または接近させて読み取る際に、スキ
ャナ本体の先端部の幅よりも広い幅の読取対象物を読み
取ることができるようにすることである。この発明の第
2の課題は、スキャナ本体を読取対象物に接近または接
触させて読み取る際、読取対象物に対する位置合わせが
容易にでき、確実かつ正確に読取対象物を読み取ること
ができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、先端部に光線が入射する光
学的開口が設けられたスキャナ本体と、このスキャナ本
体内に読取対象物で反射されて光学的開口から入射した
反射光線を検出する光検出手段とを備え、この光学的開
口が設けられたスキャナ本体の先端部には、光検出手段
に対する反射光線の入射幅をスキャナ本体の先端部にお
いてその先端部の幅よりも広げるための光学的切欠部が
設けられていることを特徴とする。また、第1の課題を
解決するため、請求項3記載の発明は、先端部に光線を
外部に向けて射出する光学的射出口が設けられたスキャ
ナ本体と、このスキャナ本体内に設けられた光学ユニッ
トとを備え、この光学ユニットは、光線を発生する光源
と、この光源からの光線が所定の照射幅をもって光学的
射出口から射出されて読取対象物で反射された光線を受
光する受光手段とからなり、光学的射出口が設けられた
スキャナ本体の先端部には、光線の照射幅をスキャナ本
体の先端部においてその先端部の幅よりも広げるための
光学的切欠部が設けられていることを特徴とする。
【0006】
【0007】第2の課題を解決するため、請求項5記載
の発明は、先端部にレーザ光線を外部に向けて射出する
光学的射出口が設けられたスキャナ本体と、前記スキャ
ナ本体内に設けられ、前記レーザ光線を発生する光源
と、この光源から発生されたレーザ光線が読取対象物で
反射されたレーザ光線を受光する受光手段とからなり、
前記レーザ光線を前記スキャナ本体の下面部分の面に沿
ってほぼ平行に所定の照射幅をもって前記光学的射出口
から射出させるレーザ光学ユニットと、前記光学的射出
口の下縁部には、その先端部が前記光学的射出口の開口
幅に対応する長さに形成され、前記光学的射出口の下方
位置から前方に射出される前記レーザ光線を前記読取対
象物に向かって照射させるための当接位置をガイドし、
且つ前記レーザ光線の射出方向に向かって突出して前記
光学的射出口と前記読取対象物との離間距離を所定距離
にほぼ一定に保つためのガイド部が設けられ、 前記ガ
イド部の先端部を前記読取対象物に接近または接触させ
ることにより、前記読取対象物に対する前記スキャナ本
体の位置合わせを行った状態で前記スキャナ本体を保持
して前記読取対象物を読み取ることを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】ところで、この発明で言う、光学的開口、
光学的切欠部および光学的射出口とは、スキャナ本体に
形成された孔や切欠などのほか、透明な窓、あるいは特
定の光線のみを通過するフィルタなどを含むもののこと
である。また、読取対象物とは、バーコードのほか、文
字、数字、記号、図形などのものである。光線として
は、レーザ光源、ランプやLEDなどの光源からの光の
ほか、自然光、赤外線などのことである。光検出手段お
よび受光手段とは、CCDなどの固体撮像素子、フォト
ランジスタ、フォトダイォードなどであり、これらの単
体もしくはアレイ状に組み合わせたものなどのことであ
る。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】
[第1実施例]以下、図1および図2を参照して、この
発明の携帯型スキャナの第1実施例について説明する。
この携帯型スキャナは、スキャナ本体1内に光線を発生
する複数のLED(光源)2およびバーコード(読取対
象物)3で反射された光線を検出する固体撮像素子(光
検出手段)4を備えた構造のハンドスキャナである。ス
キャナ本体1は、図1に示すように、全体がほぼストレ
ートの細長い箱型形状に形成されている。このスキャナ
本体1の先端部には、図2(a)に示す開口幅K1をも
った矩形状の射出口(光学的射出口)5が設けられてい
る。この射出口5よりも前方(光線の射出方向)におけ
るスキャナ本体1の先端部には、LED2全体からの光
線の照射幅を広げるために、先端部の上部および両側壁
を除去してなる空隙部(光学的切欠部)6が形成されて
いる。これにより、射出口5の下縁部(図2(b)では
右上部)には、ガイド突起部(ガイド部材)7が光線の
射出方向に向けて突設された状態で形成されることにな
る。さらに、射出口5付近のスキャナ本体1には、射出
口5の上部(図2(b)では左上端部)からスキャナ本
体1の上面(図2(b)では左面)に亘って傾斜した逃
げ面8が形成されている。これにより、スキャナ本体1
の先端部は上下方向に先細り形状に形成されている。な
お、スキャナ本体1の上面には、トリガスイッチである
操作ボタン9が設けられている。光源である複数のLE
D2は、左右両側のLED2が射出口5の両端に位置し
た状態で、スキャナ本体1の射出口5内の上縁部に所定
間隔で配置されている。なお、各LED2は波長が例え
ば635〜695[nm]の光線を射出口5から外部に
向けて射出する。固体撮像素子4は、CCDなどからな
り、射出口5に対応した状態で、スキャナ本体1内の底
面に設けられた取付台10上に配置され、LED2から
の光線がバーコード3で反射された光線を受光すること
により、バーコード3を画像データとして読み取る構造
になっている。この場合、LED2の輝度および固体撮
像素子4の解像度を適度に設定することにより、スキャ
ナ本体1の先端部からバーコード3までの読取可能な距
離Lが数cm〜数十cmと長くなるように設定されてい
る。
【0016】このような携帯型スキャナでは、スキャナ
本体1の先端部の幅よりも広い幅のバーコード3を読み
取る場合にはスキャナ本体1の先端部をバーコード3か
ら所定距離Lだけ離すことにより読み取ることができ、
またスキャナ本体1の先端部の幅よりも幅が小さいかそ
れよりも少し幅の広いバーコード3を読み取る場合には
スキャナ本体1の先端部をバーコード3に接近または接
触させた状態で読み取ることができ、したがってバーコ
ード3の大きさに応じてスキャナ本体1をバーコード3
から所定距離L離すことにより、スキャナ本体1の先端
部の幅よりも幅の広いバーコード3でも、また先端部の
幅よりも少し幅の広いバーコード3でも、正確に読み取
ることができる。また、この携帯型スキャナでは、スキ
ャナ本体1の先端部にその上部および両側壁を除去して
なる空隙部6を形成したので、この空隙部6によりスキ
ャナ本体1の射出口5から射出するLED2の光線をが
スキャナ本体1の左右両側に広がることになり、これに
よりバーコード3に対するLED2からの光線の照射幅
W1をスキャナ本体1の先端部の幅よりも広くすること
ができ、このためスキャナ本体1の先端部をバーコード
3に接近または接触させて読み取る際でも、スキャナ本
体1の先端部の幅よりも広い幅のバーコード3を確実か
つ良好に読み取ることができる。さらに、この携帯型ス
キャナでは、射出口5の下縁部にガイド突起部6が前方
に突設されているので、図2(b)に示すように、ガイ
ド突起部7の先端をバーコード3に接近または接触させ
ることにより、バーコード3と射出口5との距離を規制
することができ、これによりバーコード3に対するスキ
ャナ本体1の位置合わせが容易にでき、速やかに正確か
つ確実に読取作業を行なうことができる。また、射出口
5付近に位置するスキャナ本体1の上部に逃げ面8が形
成されているので、読取作業を行なう際には、図2
(b)に示すように、スキャナ本体1の上端部が使用者
の視線の邪魔にならず、バーコード3を視認しながら良
好に読み取ることができる。
【0017】[第2実施例]次に、図3および図4を参
照して、この発明の携帯型スキャナの第2実施例につい
て説明する。なお、図1および図2に示された第1実施
例と同一部分には同一符号を付し、その説明は適宜省略
する。この携帯型スキャナでは、図3および図4に示す
ように、バーコード3に対するLED2からの光線の照
射幅を第1実施例のものよりもさらに広げるために、射
出口5が設けられたスキャナ本体1の先端部の両側壁に
LED2からの光線を通過させる切欠部11を射出口5
の後方(光線の射出方向と反対方向)に向けて形成した
構造になっている。すなわち、この携帯型スキャナで
は、光学的切欠部が射出口5の前方の空隙部6と射出口
5の後方の切欠部11とで構成されている。そして、複
数のLED2のうち、左右両側のLED2は図4(a)
に示すように切欠部11内の上縁部に配置され、残りの
LED2は射出口5内の上縁部に配置されている。
【0018】このような携帯型スキャナでは、第1実施
例と同様、バーコード3の大きさに応じてスキャナ本体
1をバーコード3から所定距離L離すことにより、スキ
ャナ本体1の先端部の幅よりも幅の広いバーコード3で
も、また先端部の幅よりも少し幅の広いバーコード3で
も、正確に読み取ることができるほか、特にスキャナ本
体1の先端部の両側壁にLED2からの光線を通過させ
る切欠部11を射出口5の後方に向けて形成したので、
この切欠部11によりLED2からの光線の照射幅W2
を第1実施例のものよりも広くすることができ、このた
めスキャナ本体1の先端部をバーコード3に接近または
接触させて読み取る際でも、第1実施例のものよりもさ
らに広い幅のバーコード3を読み取ることができる。
【0019】なお、上記第1、第2実施例では、スキャ
ナ本体1内に光源としてLED2を設けたが、これに限
らず、ランプを用いてもよい。この場合には、複数のラ
ンプを配置してもよいが、1つのランプをスキャナ本体
1内における射出口5の近傍に配置し、その背面側にリ
フレクタを配置することにより、このリフレクタでラン
プの光線を射出口5側に向けて反射させるようにしても
よい。また、上記第1、第2実施例では、スキャナ本体
1内にLED2やランプなどの光源を設けたが、解像度
の高い固体撮像素子4を用いれば、必ずしもスキャナ本
体内に光源を設ける必要はない。この場合には、バーコ
ード3で反射された自然光を解像度の高い固体撮像素子
4で受光することにより、バーコード3を画像データと
して読み取ることができる。なお、この場合には、スキ
ャナ本体1の先端部に設けられてLED2やランプなど
の光源からの光線を射出する射出口5に変えて、バーコ
ード3で反射されたし前光などの外部光線を取り入れる
開口幅K1の矩形状の光学的開口を設ければよい。
【0020】[第3実施例]次に、図5〜図9を参照し
て、この発明の携帯型スキャナの第3実施例について説
明する。この場合にも、図1および図2に示された第1
実施例と同一部分には同一符号を付し、その説明は適宜
省略する。この携帯型スキャナは、スキャナ本体1内に
レーザ光学ユニット20を備えたレーザスキャナであ
る。スキャナ本体1は、図5に示すように、全体がほぼ
ストレートの細長い箱型形状に形成されている。このス
キャナ本体1の先端部には、図6(a)に示す開口幅K
1をもった矩形状の射出口(光学的射出口)21が設け
られている。この射出口21よりも前方(レーザ光線の
射出方向)におけるスキャナ本体1の先端部には、その
上部および両側壁を除去してなる空隙部(光学的切欠
部)22が形成されている。これにより、射出口21の
下縁部(図6(b)では右上部)には、ガイド突起部
(ガイド部材)23がレーザ光線の射出方向に向けて突
設された状態で形成されることになる。また、射出口2
1付近のスキャナ本体1には、射出口21の上部(図6
(b)では左部)からスキャナ本体1の上面(図6
(b)では左面)に亘って傾斜した逃げ面24が形成さ
れている。これにより、スキャナ本体1の先端部は上下
方向に先細り形状に形成されている。なお、スキャナ本
体1の上面には、トリガスイッチである操作ボタン9が
設けられている。
【0021】レーザ光学ユニット20は、図6(a)に
示すように、レーザ光線を発生するレーザ発振部(レー
ザ光源)25、このレーザ発振部25から発生されたレ
ーザ光線を反射する反射ミラー26、この反射ミラー2
6で反射されたレーザ光線を周期的に振らせて射出口2
1から射出させる走査ミラー27、およびバーコード3
で反射されたレーザ光線を受光する受光部28からなっ
ている。受光部28は、図6(a)および(b)に示す
ように、バーコード3で反射されたレーザ光線を集光す
る集光レンズ28aと、この集光レンズ28aで集光さ
れたレーザ光線を受光して電気信号に変換するフォトト
ランジスタやフォトダイオードなどの受光素子28bか
らなり、走査ミラー27よりも前方に位置し、走査ミラ
ー27によるレーザ光線の振幅角θの幅よりも少し長く
形成され、走査ミラー27よりも高い位置に配置され、
走査ミラー27からのレーザ光線が下側を通過する構造
になっている。この場合、レーザ光学ユニット20は、
レーザ光線がスキャナ本体1の底面に沿って射出口21
から射出されるように、スキャナ本体1内に配設されて
いる。
【0022】走査ミラー27は、ガイド突起部23の先
端近傍において、走査ミラー27によるレーザ光線の走
査幅W3がスキャナ本体1の先端部(ガイド突起部2
3)の幅とほぼ同じかそれよりも少し大きくなるよう
に、走査ミラー27から最短読取位置までの距離および
レーザ光線の振幅角θが設定されている。この場合、走
査ミラー27はポリゴンミラーでもよいが、この実施例
では図8(a)および(b)に示すような構造のものを
採用している。すなわち、走査ミラー27は、図8
(a)に示すように、ミラー板29の裏側に装着された
永久磁石30を備えている。永久磁石30の中心部には
回転軸31が垂直に設けられており、ミラー板29と永
久磁石30とは回転軸31によって左右に振動可能な構
造になっている。また、永久磁石30の両側にはコイル
32、33が配置されている。コイル32、33は直列
に接続されており、駆動パルスVPが印加される。駆動
パルスVPは図8(b)に示すような波形である。即
ち、駆動パルスVPは正の電圧信号と負の電圧信号が交
互に出力される信号である。そして、駆動パルスVPを
コイル32、33に印加すると、コイル32、33から
発生された磁界により永久磁石30が作用されて回転軸
31を中心に左右に回転する。その結果、永久磁石30
およびミラー板29が振幅角θの範囲で振動してレーザ
光線を振らせる。なお、駆動パルスVPの印加電圧およ
び時間幅を制御することにより振幅角θを調整できる。
例えば、振幅角θを大きくしたい場合は、駆動パルスV
Pの印加電圧を大きくし、かつ時間幅を長くすれば良
い。
【0023】また、このレーザ光学ユニット20では、
最短読取位置が射出口21の近傍、つまり射出口21の
外部近傍から内部近傍の範囲内に設定されているととも
に、受光部28が最短読取位置においてレーザ光線の走
査幅W3よりも小さい幅のバーコード3の読み取りが可
能な分解能を有している。そして、レーザ発振部25か
ら最短読取位置までの光路長は、最短読取位置におい
て、受光部28で所定の分解能、つまり最小分解能に対
する所定割合の分解能が得られる長さに設定されてい
る。すなわち、レーザ発振部25からガイド突起部23
の先端近傍(最短読取位置)までの光路長S0は、レー
ザ発振部25から反射ミラー26までの距離S1、反射
ミラー26から走査ミラー27までの距離S2、および
走査ミラー27からガイド突起部23の先端近傍までの
距離S3の総和(S1+S2+S3)であり、射出口2
1からガイド突起部23の先端近傍までの距離L1は、
射出口21のガイド突起部23の突出長さLxと、ガイ
ド突起部23の先端からバーコード3までの最小接近距
離Lyとの和(Lx+Ly=L1)である。
【0024】ちなみに、この実施例では、レーザ発振部
25からバーコード3の最短読取位置までの光路長は、
120〜180mmに設定されており、これに伴って、
例えば走査ミラー27から最短読取位置までの距離S3
は約90mm、射出口21から最短読取位置までの距離
L1は約20mmで、スキャナ本体1のガイド突起部2
3の突出長さLxは約10mmに設定されている。ま
た、射出口21の開口幅K1は約55mmで、走査ミラ
ー27によるレーザ光線の振幅角θは約40°で、最短
読取位置におけるレーザ光線の走査幅W3は約65mm
で、最短読取位置での読取可能なバーコード3の最大幅
が約55mmで、このときの受光部28の分解能が0.
15mmに設定されている。すなわち、このレーザ光学
ユニット20は、最短読取位置での読取性能が、日本工
業規格(JIS X 0501)のJAN標準で、桁数
「13」、倍率1.70、バーコードのサイズ53.5
mm、読み取りに必要な間口63.5mm、モジュール
寸法(分解能)0.561mmの水準に対応し、受光部
28の分解能が0.15mmであることから、最短読取
位置での読取可能なバーコード3の最小幅がJAN標準
で約25mm、JAN短縮で18mm(いずれも分解能
が0.264mm)まで読み取り可能となっている。
【0025】また、このレーザ光学ユニット20の読取
性能は、表1および図9に示すようになっている。
【表1】 すなわち、走査ミラー27から読取位置までの距離が1
10mmのときには、受光部28の分解能が0.127
mmと最も分解能のよい最小分解能になり、このときの
読取幅W3が80mmである。これよりも走査ミラー2
7から読取位置までの距離が短くなると、これに伴って
次第に分解能が低下し、例えば読取位置までの距離が9
0mmになると分解能が0.15mmになり、距離が5
0mmになると分解能が0.5mmになる。また、走査
ミラー27から読取位置までの距離が長くなっても、次
第に分解能は低下し、例えば読取位置までの距離が15
0mmになると分解能が0.15mmになり、距離が2
40mmなると分解能が0.25mmになり、距離が3
40mmなると分解能が0.5mmになり、距離が49
0mmなると分解能が1.0mmになる。なお、バーコ
ード3は幅(サイズ)が大きくなるに従ってモジュール
寸法も大きくなり、これに伴って分解能も大きくなる。
このため、このレーザ光学ユニット20では、走査ミラ
ー27から読取位置までの距離が90mmから490m
mの間でバーコード3の読み取りが可能になっている。
【0026】このような携帯型スキャナでは、レーザ光
学ユニット20の最短読取位置がスキャナ本体1の射出
口21に接近した位置(走査ミラー27からの距離が9
0mm)ときに、受光部28が所定の分解能(約0.1
5mm)を有するように、レーザ光学ユニット20の光
路長S0が設定されているので、スキャナ本体1の射出
口21からバーコード3までの距離が20mm程度と短
い場合は、受光部28により約0.15mmの分解能を
有するので、例えば日本工業規格(JIS X050
1)で規定されたバーコードを正確に読み取ることがで
きるとともに、スキャナ本体1の射出口21からバーコ
ード3までの距離が420mm程度と長い場合は、受光
部28により約1.0mmの分解能を有するので、例え
ば日本工業規格(JIS X0501)で規定されたバ
ーコードや、米国バーコード規格で規定されたITFコ
ードを正確に読み取ることができる。例えば、射出口2
1の開口幅K1よりも大きい特定幅W3のバーコード3
以上の大きさのバーコードを読み取る場合には、そのバ
ーコードの大きさに応じてスキャナ本体1の射出口21
をバーコードから所定距離L2だけ離すことにより、バ
ーコードの幅が356mm程度のものまで簡単かつ正確
に読み取ることができる。また、特定幅W3のバーコー
ド3以下の大きさのバーコードを読み取る場合には、ス
キャナ本体1の射出口21をバーコードに接近させるこ
とにより、バーコードの幅が最小18mm程度のものま
で正確に読み取ることができる。
【0027】また、この携帯型スキャナでは、射出口2
1よりも前方におけるスキャナ本体1の先端部に、その
上部および両側壁を除去してなる空隙部22を形成した
ので、第1実施例と同様、空隙部22によりスキャナ本
体1の先端での読取幅W3をスキャナ本体1の先端部の
幅よりも広くすることができ、このためスキャナ本体1
の先端部近傍でも、その先端部の幅とほぼ同じかそれよ
りも広い幅のバーコード3を読み取ることが可能にな
る。この場合、スキャナ本体1の先端部において、走査
ミラー27の走査幅がスキャナ本体1の先端部の幅(ガ
イド突起部23の幅)とほぼ同じかそれよりも少し大き
くなるように、走査ミラー27の振幅角θを設定して
も、スキャナ本体1の先端部をバーコード3に接近また
は接触させて読み取る際には、スキャナ本体1の先端部
とほぼ同じかそれよりも大きい幅のバーコード3を読み
取ることができる。
【0028】また、この携帯型スキャナでは、射出口2
1の下縁部にガイド突起部23が前方に突設されている
ので、図5および図7に示すように、ガイド突起部23
の先端をバーコード3に接近または接触させることによ
り、バーコード3と射出口21との距離を規制すること
ができ、これによりバーコード3に対するスキャナ本体
1の位置合わせが容易にでき、速やかに正確かつ確実に
読取作業を行なうことができる。また、射出口21付近
に位置するスキャナ本体1の上部に逃げ面24が形成さ
れているので、読取作業を行なう際には、図7に示すよ
うに、スキャナ本体1の上端部が使用者の視線の邪魔に
ならず、バーコード3を視認しながら良好に読み取るこ
とができる。
【0029】さらに、この携帯型スキャナでは、レーザ
発振部25、反射ミラー26、および走査ミラー27の
レーザ光線の光路が受光部28の下側を通過し、かつレ
ーザ光線がスキャナ本体1の底面に沿って射出されるよ
うに配置されているので、レーザ光線をスキャナ本体1
の底面に接近させることができ、これによりスキャナ本
体1の薄型化を図ることができ、しかもレーザ光線がス
キャナ本体1の底面に接近していることにより、レーザ
光線をバーコード3に合わせやすくなり、これによって
も読取作業を良好に行なうことができる。また、このレ
ーザ光学ユニット20では、レーザ発振部25から発生
したレーザ光線を走査ミラー27に向けて反射する反射
ミラー26を備えているので、レーザ光学ユニット20
をコンパクトに構成することができ、ひいてはスキャナ
全体の小型化を図ることができる。
【0030】[第4実施例]次に、図10および図11
を参照して、この発明の携帯型スキャナの第4実施例に
ついて説明する。この場合には、図5〜図9に示された
第3実施例と同一部分には、同一符号を付し、その説明
は適宜省略する。この携帯型スキャナでは、射出口21
側におけるスキャナ本体1の先端部に、ガイド部材40
が着脱可能に取り付けられている。ガイド部材40は、
スキャナ本体1の先端外周面に着脱自在に嵌合する嵌合
部41と、この嵌合部41の下縁部に設けられてスキャ
ナ本体1のガイド突起部23よりも前方に突出するガイ
ド部42とからなっている。この場合、ガイド部42は
その突出長さがガイド突起部23よりも長く形成されて
いる。これにより、射出口21からガイド部42の先端
近傍のバーコード43までの距離L3が第3実施例の距
離L1よりも長くなり、またガイド部42の先端近傍に
おける走査幅W5が第3実施例の走査幅W3よりも大き
くなっている。
【0031】このような携帯型スキャナでは、図10に
示すように、スキャナ本体1の先端部にガイド部材40
の嵌合部41を嵌合させて取り付け、このガイド部材4
0のガイド部42の先端を第3実施例のバーコード3よ
りも大きい幅W5のバーコード43に接近または接触さ
せることにより、大きい幅W5のバーコード43を読み
取る場合でも、簡単に位置合わせができ、速やかに読取
作業を行なうことができるとともに、正確かつ確実に大
きい幅W5のバーコード43を読み取ることができる。
なお、スキャナ本体1の先端部からガイド部材40を取
り外せば、第3実施例と同様に使用することができる。
【0032】[第5実施例]次に、図12〜図14を参
照して、この発明の携帯型スキャナの第5実施例につい
て説明する。この場合にも、図5〜図9に示された第3
実施例と同一部分には同一符号を付し、その説明は適宜
省略する。この携帯型スキャナでは、図12に示すよう
に、スキャナ本体1の先端部の外側面に、ガイド部材4
5がレーザ光線の射出方向にスライド可能に取り付けら
れている。すなわち、スキャナ本体1の先端部の両外側
面には、レーザ光線の光路と平行にガイド取付溝46が
形成されている。ガイド部材45は、スキャナ本体1の
両側面を弾力的に挾持する断面ほぼ「コ」字状の挾持部
47と、この挾持部47の対向面に突設されてガイド取
付溝46内に移動可能に挿入されたスライド突起48
と、挾持部47の下縁部にレーザ光線の射出方向に向け
て突設されたガイド部49とからなっている。この場
合、図13(a)に示すようにガイド部49が最も突出
した最大突出長さは、射出口21からガイド部49の先
端近傍の読取位置までの距離L4が第4実施例の距離L
3よりも長く設定されており、また図14(a)に示す
ようにガイド部49の最小突出長さは、射出口21から
ガイド部49の先端近傍の読取位置までの距離L5が第
3実施例の距離L1よりも少し長く設定されている。
【0033】このような携帯型スキャナでは、ガイド部
材45をスキャナ本体1に対してスライドさせてガイド
部49の突出長さを最大にすれば、射出口21からガイ
ド部49の先端近傍の読取位置までの距離L4が第4実
施例の距離L3よりも長くなるので、ガイド部材45の
ガイド部49の先端をバーコードに接触させても、第4
実施例のバーコード43の幅W5よりも大きい幅W6の
バーコード50を読み取ることができ、またガイド部材
45をスキャナ本体1に対してスライドさせてガイド部
49の突出長さを最小にすれば、射出口21からガイド
部49の先端近傍の読取位置までの距離L5が第3実施
例の距離L1よりも少し長くなるので、ガイド部材45
のガイド部49の先端をバーコードに接触させても、第
3実施例のバーコード3の幅W3よりも少し大きい幅W
7のバーコード51を読み取ることができる。したがっ
て、ガイド部材45をスキャナ本体1に対しスライドさ
せて、ガイド部49の突出長さをバーコードの大きさに
応じて調節することにより、幅W6〜W7までの任意の
バーコードの接触読みができ、幅W6〜W7までのバー
コードを容易にかつ良好に位置合わせさせて読み取るこ
とができる。
【0034】[第6実施例]次に、図15および図16
を参照して、この発明の携帯型スキャナの第6実施例に
ついて説明する。この場合にも、図5〜図9に示された
第3実施例と同一部分には、同一符号を付し、その説明
は適宜省略する。この携帯型スキャナは、射出口21が
設けられたスキャナ本体1の先端両側面にそれぞれ射出
口21の両端に連続する切欠部55を設け、レーザ光学
ユニット20の走査ミラー27によるレーザ光線の振幅
角を第3実施例よりも大きな角度θaに設定した構造に
なっている。この場合、レーザ発振部25から最短読取
位置までの距離S0、および射出口21から最短読取位
置までの距離L1は、第3実施例と同じ距離(S0=S
1+S2+S3、およびL1=Lx+Ly)に設定され
ている。また、受光部28は、第3実施例と同じ位置に
配置され、レーザ光線の振幅角θaが大きくなった分、
第3実施例のものよりも長く形成されている。ただし、
レーザ光線の振幅角θaは、60°以内である。このよ
うな携帯型スキャナでは、スキャナ本体1の両側面に設
けられた切欠部55からも、レーザ光線を射出させるこ
とができるので、レーザ光学ユニット20の走査ミラー
27によるレーザ光線の振幅角θa(>θ)を大きくす
ることができ、これによりスキャナ本体1の先端部をバ
ーコードに接触させても、第1実施例のものよりも大き
い幅W8のバーコード56を読み取ることができる。
【0035】[第7実施例]次に、図17および図18
を参照して、この発明の携帯型スキャナの第7実施例に
ついて説明する。この場合にも、図5〜図9に示された
第3実施例と同一部分には同一符号を付し、その説明は
適宜省略する。この携帯型スキャナは、射出口21が設
けられたスキャナ本体1の先端両側面にそれぞれ射出口
21の両端に連続する切欠部55を設けるとともに、射
出口21および切欠部55に亘って特定の光線(例え
ば、波長が650[nm]以上の光線)のみを通過させ
るフィルタ57を設け、レーザ光学ユニット20の走査
ミラー27によるレーザ光線(波長は670[nm])
の振幅角を第6実施例と同様に大きな角度θaに設定し
た構造になっている。この場合にも、レーザ発振部25
から最短読取位置までの距離S0、および射出口21か
ら最短読取位置までの距離L1は、第3実施例と同じ距
離(S0=S1+S2+S3、およびL1=Lx+L
y)に設定されている。このような携帯型スキャナで
は、第6実施例と同様、スキャナ本体1の両側面に設け
られた切欠部55からも、レーザ光線を射出させること
ができるので、レーザ光学ユニット20の走査ミラー2
7によるレーザ光線の振幅角θa(>θ)を大きくする
ことができ、これによりスキャナ本体1の先端部をバー
コードに接触させても、第1実施例のものよりも大きい
幅W8のバーコード56を読み取ることができるほか、
特に射出口21および切欠部55に亘ってフィルタ57
を設けたので、バーコード56で反射された光線のう
ち、特定の光線のみをスキャナ本体1内に取り込むこと
ができ、これにより受光部28の受光精度を高めること
ができ、極めて精度の高い読み取りができる。
【0036】[第8実施例]次に、図19〜図25を参
照して、この発明の携帯型スキャナの第8実施例につい
て説明する。この場合にも、図5〜図9に示された第3
実施例と同一部分には同一符号を付し、その説明は適宜
省略する。この携帯型スキャナは、図19に示すよう
に、全体がほぼストレートの細長い箱型形状に形成され
たスキャナ本体60を備えている。このスキャナ本体6
0は、図20に示すように、上ケース61と下ケース6
2を備え、上ケース61と下ケース62との先端部(同
図では右端部)にノーズキャップ63が取り付けられ、
上ケース61内に中ケース64がビス止めされた構造に
なっている。
【0037】上ケース61は、図20に示すように、上
面の後部側(左部側)が平坦面に形成され、上面の先端
部側が斜め上方に向けて傾斜する傾斜面61aに形成さ
れ、かつその先端が斜め下に向けてほぼ「へ」の字に屈
曲形成された構造になっている。この上ケース61の後
部側の平坦面には、テンキー、ファンクションキー、ト
リガキーなどの各種のキーを有するキー入力部65が設
けられており、先端部側の傾斜面61aには、アクリル
などの透明板からなる表示窓66が設けられている。ま
た、上ケース61の内面におけるキー入力部65に対応
する個所には、LSIなどの電子部品67aを搭載した
回路基板67がビス止めされている。下ケース62は、
下面の先端側が斜め下側に向けて緩やかに傾斜する傾斜
部62aに形成され、後端部側に電池蓋68が開閉可能
に取り付けられた構造になっている。
【0038】ノーズキャップ63は、その上部に上ケー
ス61の先端の傾斜に沿って下向きに傾斜した逃げ面6
3aが形成され、下部が下ケース62の先端側の傾斜に
沿って下向きに緩やかに傾斜し、全体が先細り形状の長
方型の筒状に形成された構造になっている。このノーズ
キャップ63の先端側内部にはレーザ光線の射出口70
が設けられ、この射出口70内にはフィルタ70aが設
けられている。また、射出口70の前方におけるノーズ
キャップ63の先端部には、その上部および両側部を除
去してなる空隙部69が形成されており、ノーズキャッ
プ63の先端下部には、ガイド突起部71がレーザ光線
の射出方向に突出して形成されている。
【0039】中ケース64の先端側上部には表示窓66
に対応して取付板72が取り付けられ、この取付板72
上には液晶表示パネルやエレクトロルミネセンスパネル
などの表示パネル73が設けられている。この場合、表
示パネル73は、先端側(図20では右側)が高くなる
所定の傾斜角度をもって取り付けられている。この傾斜
角は使用者の目線に対し最も見やすい角度が30°であ
り、上ケース61の上面における傾斜角度は3°〜30
°が好ましく、この実施例では3°に設定されている。
また、中ケース64の下部後端側には電池蓋68に対応
して電池(図示せず)を収納する電池収納部74が設け
られており、中ケース64の下部のほぼ中央にはレーザ
光学ユニット75が後述するように取り付けられてい
る。
【0040】なお、回路基板67には、表示パネル73
がパネル駆動用のフィルム基板79を介して電気的に接
続されているほか、レーザ光学ユニット75、キー入力
部65、および電池がフレキシブル基板やリード線など
の接続部材(図示せず)を介して電気的に接続されてい
る。また、表示パネル73は、レーザ光学ユニット75
で読み取ったバーコードデータを電気光学的に表示する
ものである。
【0041】レーザ光学ユニット75は、図20〜図2
2に示すように、レーザ発振部25、反射ミラー26、
走査ミラー27、および受光部28をユニット基板76
の下面に取り付け、このユニット基板76を中ケース6
4の傾斜支持用のボス64a、64bにゴムブッシュ7
7を介してビス78により傾斜させて取り付けた構造に
なっている。すなわち、傾斜支持用のボス64a、64
bのうち、後側のボス64aは中ケース64の上面に設
けられ、先端側のボス64bは中ケース64の下面に設
けられている。これら傾斜支持用のボス64a、64b
の下端面にユニット基板76がゴムブッシュ77を介し
てビス78により取り付けられることにより、ユニット
基板76が図20に示すようにスキャナ本体60の長手
方向に対し先端が下向きに所定角度傾斜している。これ
により、レーザ発振部25、反射ミラー26、走査ミラ
ー27、および受光部28の光路は、ユニット基板76
と平行に下向きに所定角度、つまり2°〜30°の範
囲、好ましくは2°〜15°で、最も好ましくは5°程
度傾斜している。なお、光路の傾斜角の微調整は、ビス
78の締め付けを調整してユニット基板76の傾き角を
微調整することによって行なわれる。
【0042】この場合、下ケース62は、その先端側の
底部がレーザ光線に沿って屈曲形成され、これにより傾
斜部62aがレーザ光線と平行に傾斜した構造になって
いる。また、ユニット基板76は、レーザ光線が下ケー
ス62の傾斜部62aに平行でかつ最も接近するよう
に、中ケース64に取り付けられている。そして、受光
部28は、図22に示すように、レーザ発振部25から
射出口70に射出されるレーザ光線が受光部28の下側
を通過するように、レーザ光線の光路よりも高い位置に
配置されている。なお、射出口70のフィルタ70a
は、レーザ光線が垂直に入射するように所定角度傾斜し
て設けられている。
【0043】また、このレーザ光学ユニット75では、
レーザ発振部25から最小読取位置までのレーザ光線の
光路長は、最小読取位置が射出口70の近傍、つまり射
出口70の外部近傍から内部近傍の範囲内で、かつ受光
部28が所定の分解能を有する長さに設定されている。
すなわち、図19および図21に示すように、レーザ発
振部25からガイド突起部71の先端近傍までの光路長
S0、レーザ発振部25から反射ミラー26までの距離
S1、反射ミラー26から走査ミラー27までの距離S
2、および走査ミラー27からガイド突起部71の先端
近傍までの距離S3、射出口70から最小読取位置まで
の距離L1、射出口70のガイド突起部71の突出長さ
Lx、ガイド突起部71の先端からバーコード3までの
最小接近距離Ly、受光部28の分解能、走査ミラー2
7の振幅角θ、最小読取位置でのバーコード3の読取幅
W1、射出口70から最大読取位置までの距離L2、お
よび最大読取位置での読取幅W2は、すべて第3実施例
と同様に設定されている。
【0044】次に、このようなレーザスキャナを使用す
る場合について説明する。水平に配置されたバーコード
3にスキャナ本体60を接近または接触させて読み取る
場合には、図23および図24に示すように、スキャナ
本体60を先端側が低く、後部側が高くなるように、所
定角度(例えば15°程度)傾け、スキャナ本体60の
ノーズキャップ63の下部に形成されたガイド突起部7
1をバーコード3の近傍に配置する。このときには、射
出口70から射出されるレーザ光線がスキャナ本体60
の長手方向に対し下向きの角度で射出されているので、
スキャナ本体60を自然な状態で握って、ほとんど手首
を動かさずに、スキャナ本体60の先端部をバーコード
3に向けて狙いを定めることができる。また、スキャナ
本体60の下ケース62の先端側がレーザ光線に対し平
行になる傾斜部62aに形成されているので、スキャナ
本体60が持ちやすくなり、このためスキャナ本体60
の先端部を簡単かつ容易にバーコード3に対応させるこ
とができる。この状態で、レーザ光線をバーコード3に
照射し、その反射したレーザ光線を受光部28で受光す
ることにより、バーコード3を読み取ることができる。
このときには、図23および図25に示すように、スキ
ャナ本体60を所定角度傾けても、上ケース61の先端
側上面が「へ」の字状に形成され、これにより表示パネ
ル73の先端側が高くなるように表示パネル73が傾斜
して配置されているので、バーコード3の読み取り中で
も、使用者が容易にかつ良好に表示パネル73を見るこ
とができ、しかも表示パネル73を見ることによりバー
コード3を確実に読み取ったか否かを確認することがで
きる。
【0045】また、垂直面に配置されたバーコード3を
読み取る場合には、図25に示すように、スキャナ本体
60の先端部がバーコード3に向くように、スキャナ本
体60を斜め上方に傾斜させて保持する。例えば図25
に示すように、スキャナ本体60の下ケース62の傾斜
部62aがほぼ水平になると、これに伴ってスキャナ本
体60が水平面に対し所定角度(例えば、レーザ光線の
下向き角度)傾斜して保持されることになる。このとき
にも、射出口70から射出されるレーザ光線がスキャナ
本体60の長手方向に対し下向きの角度で射出されてい
るので、スキャナ本体60を自然な状態で握って、ほと
んど手首を動かさずに、スキャナ本体60の先端部をバ
ーコード3に向けて狙いを定めることができる。この状
態で、ノーズキャップ63の射出口70から射出された
レーザ光線はバーコード3にほぼ直角に照射されること
になり、その反射したレーザ光線を受光部28で受光す
ることにより、バーコード3を読み取ることができる。
このときにも、表示パネル73の先端側が高くなるよう
に表示パネル73が傾斜しているので、バーコード3の
読み取り中でも、使用者が容易に表示パネル73を見る
ことができ、バーコード3を確実に読み取ったか否かを
確認することができる。
【0046】このように、このレーザスキャナでは、レ
ーザ発振部25から最小読取位置までのレーザ光線の光
路長を、最小読取位置が射出口70の近傍、つまり射出
口70の外部近傍から内部近傍の範囲内で、かつ受光部
28が所定の分解能を有する長さに設定したので、第3
実施例と同様、スキャナ本体60からバーコード3まで
の距離が短くてもまた長くても確実に読み取ることがで
きるとともに、スキャナ本体60をバーコード3に接触
させて読み取る場合でも、ガイド突起部71の先端をバ
ーコード3に接触させてバーコード3と射出口70との
距離を規制することにより、バーコード3に対するスキ
ャナ本体60の位置合わせが容易にでき、速やかに正確
かつ確実に読取作業を行なうことができる。
【0047】また、このレーザスキャナでは、射出口7
0から射出されるレーザ光線をスキャナ本体60の長手
方向に対し下向きの角度で射出させているので、スキャ
ナ本体60を自然な状態で握って、ほとんど手首を動か
さずに、スキャナ本体60の先端部をバーコード3に向
けて狙いを定めることができ、このため良好にバーコー
ド3を読み取ることができ、読取操作性の向上を図るこ
とができる。特に、スキャナ本体60の下ケース62の
先端側がレーザ光線に対し平行な傾斜部62aに形成さ
れているので、スキャナ本体60をバーコード3に接近
または接触させて読み取る際、スキャナ本体60が持ち
やすくなり、このためスキャナ本体60の先端部を簡単
かつ容易にバーコード3に対応させることができ、読取
作業が極めて容易にでき、より一層、読取操作性が良く
なる。また、射出口70付近に位置するノーズキャップ
63の上部に逃げ面63aが形成されているので、第3
実施例と同様、読取作業を行なう際、スキャナ本体1の
上部先端が使用者の視線の邪魔にならず、バーコード3
を視認しながら読み取ることができる。
【0048】さらに、このレーザスキャナでは、ユニッ
ト基板76に、レーザ発振部25、反射ミラー26、走
査ミラー27、および受光部28を搭載してユニット化
を図っているので、スキャナ本体60内への取り付けが
簡単にでき、組立て作業性の向上を図ることができ、ま
たユニット基板76をレーザ発振部25、反射ミラー2
6、走査ミラー27、および受光部28が下面側に位置
するようにスキャナ本体60に取り付けることにより、
レーザ光線をスキャナ本体60の底面つまり下ケース6
2の傾斜部62aに沿って射出させることができ、この
ためレーザ光線を下ケース62の傾斜部62aに最も接
近させることができるので、スキャナ本体60の薄型化
を図ることができる。また、このレーザ光学ユニット7
5でも、レーザ発振部25から発生したレーザ光線を走
査ミラー27に向けて反射する反射ミラー26を備えて
いるので、第3実施例と同様、レーザ光学ユニット75
をコンパクトに構成することができ、ひいてはスキャナ
全体の小型化を図ることができる。
【0049】なお、上記第8実施例では、ユニット基板
76を傾斜させることにより、レーザ光線を下向きに射
出させたが、これに限らず、例えば、図26または図2
7に示すようにしてレーザ光線を下向きに射出させても
良い。すなわち、図26に示された第9実施例の携帯型
スキャナでは、スキャナ本体60内にユニット基板76
を水平に配置し、このユニット基板76の下面に設けら
れた受光部28の下側近傍に全反射ミラー80を配置
し、走査ミラー27で振られた水平なレーザ光線を全反
射ミラー80で所定角度つまりスキャナ本体60の長手
方向に対し下向きに約5°傾けて反射させることによ
り、レーザ光線を下ケース62の傾斜部62aに平行に
して射出口70から射出させる構造を採用している。こ
の場合、受光部28は、図26に示すように、その受光
面(集光レンズ群28aの入射面)が下向きのレーザ光
線に対してほぼ垂直になるように、ユニット基板76に
傾斜した状態で取り付けられている。このような第9実
施例のレーザスキャナでも、第8実施例と同様の作用効
果があることは勿論である。また、図27に示された第
10実施例のレーザスキャナでは、スキャナ本体60内
にユニット基板76を水平に配置し、このユニット基板
76の下面に設けられた受光部28の前方にプリズム8
1を配置し、走査ミラー27で振られた水平なレーザ光
線をプリズム81で所定角度つまりスキャナ本体60の
長手方向に対し下向きに約5°傾けて屈折させることに
より、レーザ光線を下ケース62の傾斜部62aに平行
にして射出口70から射出させ、バーコードで反射され
たレーザ光線をプリズム81でほぼ水平方向に屈折させ
て受光部28で受光させる構造を採用している。このよ
うな第10実施例の携帯型スキャナでも、第8実施例と
同様の作用効果があることは勿論である。
【0050】さらに、この発明は、上記各実施例に限定
されるものではない。例えば、上記各実施例では、スキ
ャナ本体1(または60)の先端部の上面に平面状に傾
斜した逃げ面8(または63a)を形成したが、これに
限らず、図28(a)に示すような凸曲面からなる逃げ
面83を形成しても良い。また、上記各実施例では、ス
キャナ本体1(または60)の先端下部にガイド突起部
7(または71)を形成したが、これに限らず、例えば
図28(b)に示すように、必ずしもガイド突起部7
(または71)を設ける必要はない。この場合には、ス
キャナ本体1(または60)の射出口21(または7
0)の先端部分をバーコードに接近または接触させるこ
とにより、近距離での読み取りを行なうことができる。
また、上記各実施例では、スキャナ本体1(または6
0)の先端部の先端面がほぼ垂直に形成されているが、
これに限らず、例えば図28(c)に示すように、下端
部が前方に突出する先細り形状に先端部84を形成して
も良い。このようにすれば、必ずしもガイド突起部7
(または71)を形成しなくても、先細り形状の先端部
84の先端下部をガイド突起部として使用することがで
きる。さらに、上記各実施例では、レーザ光線を1方向
に走査させてバーコードを読み取る場合について述べた
が、これに限らず、ラスタスキャン方式によりレーザ光
線を縦横の2方向に走査させて、平面的に読取対象物を
読み取るようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、光学的開
口が設けられたスキャナ本体の先端部に、光検出手段に
対する反射光線の入射幅をスキャナ本体の先端部におい
てその先端部の幅よりも広げるための光学的切欠部を設
けたので、スキャナ本体を読取対象物に接触または接近
させて読み取る際でも、光学的切欠部により光検出手段
に対する反射光線の入射幅がスキャナ本体の先端部の幅
よりも広くなり、スキャナ本体の先端部の幅よりも広い
幅の読取対象物を読み取ることが可能になる。請求項3
記載の発明によれば、光学的射出口が設けられたスキャ
ナ本体の先端部に、光線の照射幅をスキャナ本体の先端
部においてその先端部の幅よりも広げるための光学的切
欠部を設けたので、スキャナ本体を読取対象物に接触ま
たは接近させて読み取る際でも、光学的切欠部により光
線の照射幅がスキャナ本体の先端部の幅よりも広くな
り、スキャナ本体の先端部の幅よりも広い幅の読取対象
物を読み取ることが可能になる。
【0052】
【0053】請求項5記載の発明によれば、レーザ光線
をスキャナ本体の下面部分の面に沿ってほぼ平行に所定
の照射幅をもって光学的射出口から射出させ、光学的射
出口の下縁部には、その先端部が光学的射出口の開口幅
に対応する長さに形成され、光学的射出口の下方位置か
ら前方に射出されるレーザ光線を読取対象物に向かって
照射させるための当接位置をガイドし、且つレーザ光線
の射出方向に向かって突出して光学的射出口と読取対象
物との離間距離を所定距離にほぼ一定に保つためのガイ
ド部を設け、ガイド部の先端部を読取対象物に接近また
は接触させることにより、読取対象物に対するスキャナ
本体の位置合わせを行った状態でスキャナ本体を保持し
て読取対象物を読み取るようにしたので、ガイド部の先
端部に平行にレーザ光線が照射されるため、スキャナ本
体を移動させることなく、ガイド部の先端部を読取対象
物に接近または接触させるだけで、読取対象物を確実且
つ正確に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の携帯型スキャナの第1実施例の外観
斜視図。
【図2】図1の携帯型スキャナの概略構成を示し、
(a)はその平面図、(b)はその側面図。
【図3】この発明の携帯型スキャナの第2実施例の外観
斜視図。
【図4】図3の携帯型スキャナの概略構成を示し、
(a)はその平面図、(b)はその側面図。
【図5】この発明の携帯型スキャナの第3実施例の外観
斜視図。
【図6】図5の携帯型スキャナの概略構成を示し、
(a)はその平面図、(b)はその側面図。
【図7】図5の携帯型スキャナによるバーコードの読取
時の状態を示す側面図。
【図8】図6の走査ミラーの一例を示し、(a)は概略
構成図、(b)は駆動パルスの波形図。
【図9】図6のレーザ光学ユニットの読取性能を示す
図。
【図10】この発明の携帯型スキャナの第4実施例の外
観斜視図。
【図11】図10の携帯型スキャナの概略構成を示し、
(a)はその要部平面図、(b)はその要部側面図。
【図12】この発明の携帯型スキャナの第5実施例の外
観斜視図。
【図13】図11の携帯型スキャナのガイド部の最大突
出長さにおけるバーコードの読み取り状態を示し、
(a)はその要部平面図、(b)はその要部側面図。
【図14】図11の携帯型スキャナのガイド部の最小突
出長さにおけるバーコードの読み取り状態を示し、
(a)はその要部平面図、(b)はその要部側面図。
【図15】この発明の携帯型スキャナの第6実施例の外
観斜視図。
【図16】図15の携帯型スキャナによる先端部近傍で
のバーコードの読取状態を示し、(a)はその要部平面
図、(b)はその要部側面図。
【図17】この発明の携帯型スキャナの第7実施例の外
観平面図。
【図18】図17の携帯型スキャナによる先端部近傍で
のバーコードの読取状態を示し、(a)はその要部平面
図、(b)はその要部側面図。
【図19】この発明の携帯型スキャナの第8実施例の外
観平面図。
【図20】図19の断面図。
【図21】図19のレーザ光学ユニットの平面図。
【図22】図21の側面図。
【図23】図20の携帯型スキャナによるバーコードの
読み取り状態を示す側面図。
【図24】図23の要部平面図。
【図25】図20の携帯型スキャナの使用例を示す図。
【図26】この発明の携帯型スキャナの第9実施例の一
部を省略した断面図。
【図27】この発明の携帯型スキャナの第10実施例の
一部を省略した断面図。
【図28】スキャナ本体の先端部の形状の各変形例を示
し、(a)は先端部の上部に凸曲面の逃げ面を形成した
要部側面図、(b)は先端部からガイド突起部を取り除
いた場合の要部側面図、(c)は先端部を先細り形状に
形成した場合の要部側面図。
【符号の説明】
1、60 スキャナ本体 2 LED 3、43、50、51、56 バーコード 4 固体撮像素子 5、21、70 射出口 6、22、69 空隙部 7、23、71 ガイド突起部 8、24、63a、83 逃げ面 11、55 切欠部 20、75 レーザ光学ユニット 25 レーザ発振部 26 反射ミラー 27 走査ミラー 28 受光部 40、45 ガイド部材 49 ガイド部 62a 傾斜部 64a、64b 傾斜支持用のボス 57、70a フィルタ 73 表示パネル 76 ユニット基板 80 全反射ミラー 81 プリズム 84 先細り形状の先端部 W1〜W8 バーコードの幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高津戸 弘昭 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシ オ計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 奈良 英一 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシ オ計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 杉本 正信 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシ オ計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 兵頭 穂高 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシ オ計算機株式会社羽村技術センター内 (56)参考文献 特開 平4−217079(JP,A) 米国特許4460120(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 7/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に光線が入射する光学的開口が設
    けられたスキャナ本体と、このスキャナ本体内に読取対
    象物で反射されて前記光学的開口から入射した反射光線
    を検出する光検出手段とを備え、 前記光学的開口が設けられた前記スキャナ本体の先端部
    には、前記光検出手段に対する前記反射光線の入射幅を
    前記スキャナ本体の先端部においてその先端部の幅より
    も広げるための光学的切欠部が設けられていることを特
    徴とする携帯型スキャナ。
  2. 【請求項2】 前記光学的切欠部は、前記読取対象物で
    反射された反射光線を通過させるために、前記スキャナ
    本体の先端部の少なくとも両側壁を除去した空隙部によ
    り構成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯
    型スキャナ。
  3. 【請求項3】 先端部に光線を外部に向けて射出する光
    学的射出口が設けられたスキャナ本体と、このスキャナ
    本体内に設けられた光学ユニットとを備え、 前記光学ユニットは、光線を発生する光源と、この光源
    からの光線が所定の照射幅をもって前記光学的射出口か
    ら射出されて読取対象物で反射された光線を受光する受
    光手段とからなり、 前記光学的射出口が設けられた前記スキャナ本体の先端
    部には、前記光線の照射幅を前記スキャナ本体の先端部
    においてその先端部の幅よりも広げるための光学的切欠
    部が設けられていることを特徴とする携帯型スキャナ。
  4. 【請求項4】 前記光学的切欠部は、前記光源からの光
    線を通過させるために、前記スキャナ本体の先端部の少
    なくとも両側壁を除去した空隙部により構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の携帯型スキャナ。
  5. 【請求項5】 先端部にレーザ光線を外部に向けて射出
    する光学的射出口が設けられたスキャナ本体と、 前記スキャナ本体内に設けられ、前記レーザ光線を発生
    する光源と、この光源から発生されたレーザ光線が読取
    対象物で反射されたレーザ光線を受光する受光手段とか
    らなり、前記レーザ光線を前記スキャナ本体の下面部分
    の面に沿ってほぼ平行に所定の照射幅をもって前記光学
    的射出口から射出させるレーザ光学ユニットと、 前記光学的射出口の下縁部には、その先端部が前記光学
    的射出口の開口幅に対応する長さに形成され、前記光学
    的射出口の下方位置から前方に射出される前記レーザ光
    線を前記読取対象物に向かって照射させるための当接位
    置をガイドし、且つ前記レーザ光線の射出方向に向かっ
    て突出して前記光学的射出口と前記読取対象物との離間
    距離を所定距離にほぼ一定に保つためのガイド部が設け
    られ、 前記ガイド部の先端部を前記読取対象物に接近または接
    触させることにより、前記読取対象物に対する前記スキ
    ャナ本体の位置合わせを行った状態で前記スキャナ本体
    を保持して前記読取対象物を読み取ることを特徴とする
    携帯型スキャナ。
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