JPH08128585A - 自走式被覆加圧装置 - Google Patents
自走式被覆加圧装置Info
- Publication number
- JPH08128585A JPH08128585A JP26689094A JP26689094A JPH08128585A JP H08128585 A JPH08128585 A JP H08128585A JP 26689094 A JP26689094 A JP 26689094A JP 26689094 A JP26689094 A JP 26689094A JP H08128585 A JPH08128585 A JP H08128585A
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- JP
- Japan
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- heat
- self
- pressurizing
- pipe body
- pressure
- Prior art date
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- Withdrawn
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L58/00—Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation
- F16L58/02—Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、配管の継手部における防食のた
め、管体に熱収縮チューブを被覆した際に生じるエアー
ボイドと呼ばれる隙間を解消する被覆加圧装置に関し、
熱収縮チューブと管体とのエアーボイドを簡便に解消
し、良好な防食被覆が容易に形成できる自走式被覆加圧
装置を提供することを目的とする。 【構成】 管体1の外周壁1aを一対の可撓性支持帯
2、2′で緊締し、可撓性支持帯2、2′に支持されて
管体1の外周壁1aを周回し得る一対の台車3、3′間
にレール4を跨設すると共に、レール4に弾性体13で
付勢された加圧輪9を有する加圧体5を移動自在に装架
して成り、管体1を被覆した熱収縮チューブ18を加圧
輪9で押圧するようにしている。
め、管体に熱収縮チューブを被覆した際に生じるエアー
ボイドと呼ばれる隙間を解消する被覆加圧装置に関し、
熱収縮チューブと管体とのエアーボイドを簡便に解消
し、良好な防食被覆が容易に形成できる自走式被覆加圧
装置を提供することを目的とする。 【構成】 管体1の外周壁1aを一対の可撓性支持帯
2、2′で緊締し、可撓性支持帯2、2′に支持されて
管体1の外周壁1aを周回し得る一対の台車3、3′間
にレール4を跨設すると共に、レール4に弾性体13で
付勢された加圧輪9を有する加圧体5を移動自在に装架
して成り、管体1を被覆した熱収縮チューブ18を加圧
輪9で押圧するようにしている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス配管、水道配管、
電力配管等の管体の継手部などに、防食用の熱収縮チュ
ーブを被覆した際に生じるエアーボイドと呼ばれる隙間
を解消するために使用される自走式の被覆加圧装置に関
する。
電力配管等の管体の継手部などに、防食用の熱収縮チュ
ーブを被覆した際に生じるエアーボイドと呼ばれる隙間
を解消するために使用される自走式の被覆加圧装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス配管、水道配管、電力配管
等に用いられている鋼管は、その製造工場において、ポ
リエチレンなどの合成樹脂材で防食被覆されているが、
継手部は配管現場で溶接されるため、管体の端部には防
食被覆がなされておらず、配管現場でその都度防食被覆
を行う必要がある。
等に用いられている鋼管は、その製造工場において、ポ
リエチレンなどの合成樹脂材で防食被覆されているが、
継手部は配管現場で溶接されるため、管体の端部には防
食被覆がなされておらず、配管現場でその都度防食被覆
を行う必要がある。
【0003】この防食被覆の方法としては、継手部に、
架橋ポリエチレンなどの熱収縮性合成樹脂材で作製され
た熱収縮チューブを被せて、バーナーなどの手作業によ
る加熱、または遠赤外線照射による自動加熱を行うこと
により、熱収縮チューブを収縮させて被覆する方法や、
予め熱収縮チューブ内に電熱線を内蔵させておき、電熱
線に通電して発熱させることによって熱収縮チューブを
収縮させて被覆する方法がある。
架橋ポリエチレンなどの熱収縮性合成樹脂材で作製され
た熱収縮チューブを被せて、バーナーなどの手作業によ
る加熱、または遠赤外線照射による自動加熱を行うこと
により、熱収縮チューブを収縮させて被覆する方法や、
予め熱収縮チューブ内に電熱線を内蔵させておき、電熱
線に通電して発熱させることによって熱収縮チューブを
収縮させて被覆する方法がある。
【0004】熱収縮チューブを被覆する継手部では、図
5に示すように、鋼管Pと溶接ビード部aとの間ならび
に鋼管表面と工場被覆部bとの間に段差があるため、熱
収縮チューブcを継手部に被覆すると、熱収縮チューブ
cは工場被覆部bと溶接ビード部aならびに鋼管表面と
接触するが、段差部では鋼管表面と接触できずにエアー
ボイドdと呼ばれる隙間が生じる。
5に示すように、鋼管Pと溶接ビード部aとの間ならび
に鋼管表面と工場被覆部bとの間に段差があるため、熱
収縮チューブcを継手部に被覆すると、熱収縮チューブ
cは工場被覆部bと溶接ビード部aならびに鋼管表面と
接触するが、段差部では鋼管表面と接触できずにエアー
ボイドdと呼ばれる隙間が生じる。
【0005】これを防止するため、段差部に予めシート
などを巻き付けておいても、シートを巻いた部分と巻い
ていない部分との間に、新たな段差部が生じることがあ
る。また、段差がない部分においても空気を包含して熱
収縮チューブと鋼管表面ならびにシートとの間にエアー
ボイドが生じることがある。
などを巻き付けておいても、シートを巻いた部分と巻い
ていない部分との間に、新たな段差部が生じることがあ
る。また、段差がない部分においても空気を包含して熱
収縮チューブと鋼管表面ならびにシートとの間にエアー
ボイドが生じることがある。
【0006】このようなエアーボイドを解消する方法と
して従来は、熱収縮チューブを被覆した後、人手によっ
てローラ掛けを行っていた。しかし、共同溝などのよう
に、作業スペースのない狭小な設置場所においてはロー
ラ掛けが実施できず、作業スペースがある場合でも、継
手部の下側などではローラに十分な加圧力を加えること
ができない問題点がある。
して従来は、熱収縮チューブを被覆した後、人手によっ
てローラ掛けを行っていた。しかし、共同溝などのよう
に、作業スペースのない狭小な設置場所においてはロー
ラ掛けが実施できず、作業スペースがある場合でも、継
手部の下側などではローラに十分な加圧力を加えること
ができない問題点がある。
【0007】また、ローラに十分な加圧力を加えること
ができる場合でも、人手による加圧力ではエアーボイド
を解消するには不十分であることもあり、エアーボイド
を完全に解消することは極めて困難であった。さらに、
上記の作業は熱収縮チューブを加熱した直後の熱収縮チ
ューブの柔らかい間に行う必要があるため、火傷の危険
性が高い問題点を有している。
ができる場合でも、人手による加圧力ではエアーボイド
を解消するには不十分であることもあり、エアーボイド
を完全に解消することは極めて困難であった。さらに、
上記の作業は熱収縮チューブを加熱した直後の熱収縮チ
ューブの柔らかい間に行う必要があるため、火傷の危険
性が高い問題点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたもので、管体に熱収縮チュ
ーブを被覆した際に生じるエアーボイドを簡便に解消
し、良好な防食被覆を容易に形成することができる自走
式被覆加圧装置を提供することを課題とする。
点を解決するためになされたもので、管体に熱収縮チュ
ーブを被覆した際に生じるエアーボイドを簡便に解消
し、良好な防食被覆を容易に形成することができる自走
式被覆加圧装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明の自走式被覆加圧装置は、管体を被覆した熱
収縮チューブを外側から加圧して管体と熱収縮チューブ
とを密着させる被覆加圧装置であって、管体の外周壁を
緊締する一対の可撓性支持帯と、該可撓性支持帯に支持
されて管体の外周壁を周回自在に設けた一対の台車と、
弾性体で付勢された加圧輪を有する加圧体とから成り、
少なくとも一方の台車に該台車を移動するための駆動体
を設けると共に、双方の台車間に跨設したレールに該加
圧体を移動自在に装架してなることを特徴とする。
め、本発明の自走式被覆加圧装置は、管体を被覆した熱
収縮チューブを外側から加圧して管体と熱収縮チューブ
とを密着させる被覆加圧装置であって、管体の外周壁を
緊締する一対の可撓性支持帯と、該可撓性支持帯に支持
されて管体の外周壁を周回自在に設けた一対の台車と、
弾性体で付勢された加圧輪を有する加圧体とから成り、
少なくとも一方の台車に該台車を移動するための駆動体
を設けると共に、双方の台車間に跨設したレールに該加
圧体を移動自在に装架してなることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、管体の外周壁を緊締する可撓
性支持帯に支持されて管体の外周壁を周回する一対の台
車を備えているため、双方の台車間に跨設したレールに
移動自在に設けた加圧体を、管体に沿って周回させるこ
とにより、管体の外周壁全面にわたって加圧することが
自動的かつ簡便に実施できる。したがって、加圧操作に
よる管体と熱収縮チューブとのエアーボイドの解消が確
実となると共に、手作業によるローラ掛けが実施できな
いような狭小な場所でも的確な加圧操作が可能となる。
また、熱収縮チューブ冷却後でも十分な加圧によりエア
ーボイドを消失させることができる。
性支持帯に支持されて管体の外周壁を周回する一対の台
車を備えているため、双方の台車間に跨設したレールに
移動自在に設けた加圧体を、管体に沿って周回させるこ
とにより、管体の外周壁全面にわたって加圧することが
自動的かつ簡便に実施できる。したがって、加圧操作に
よる管体と熱収縮チューブとのエアーボイドの解消が確
実となると共に、手作業によるローラ掛けが実施できな
いような狭小な場所でも的確な加圧操作が可能となる。
また、熱収縮チューブ冷却後でも十分な加圧によりエア
ーボイドを消失させることができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係わる自走式被覆
加圧装置Aを、鋼管の継手部に装着した状態を示す平面
図であり、図2はその側面図である。自走式被覆加圧装
置Aは、管体1の外周壁1aを緊締する一対の可撓性支
持帯としてチェーン2、2′と、チェーン2、2′に支
持されて管体1の外周壁1aを周回自在に設けた一対の
台車3、3′と、台車3、3′相互間に跨設された加レ
ール4、4′に移動自在に装架された2組の加圧体5と
から構成されている。
加圧装置Aを、鋼管の継手部に装着した状態を示す平面
図であり、図2はその側面図である。自走式被覆加圧装
置Aは、管体1の外周壁1aを緊締する一対の可撓性支
持帯としてチェーン2、2′と、チェーン2、2′に支
持されて管体1の外周壁1aを周回自在に設けた一対の
台車3、3′と、台車3、3′相互間に跨設された加レ
ール4、4′に移動自在に装架された2組の加圧体5と
から構成されている。
【0012】台車3、3′には、それぞれ2対の走行車
輪6と、チェーン2と噛合するスプロケット7が設けら
れており、走行車輪6に支持されて管体1の外周壁1a
を周回し得るようにしてある。少なくとも一方の台車3
には、台車を移動するための駆動体としてのモータ8が
配備されており、スプロケット7を回転して台車3を駆
動するようにしている。
輪6と、チェーン2と噛合するスプロケット7が設けら
れており、走行車輪6に支持されて管体1の外周壁1a
を周回し得るようにしてある。少なくとも一方の台車3
には、台車を移動するための駆動体としてのモータ8が
配備されており、スプロケット7を回転して台車3を駆
動するようにしている。
【0013】2組の加圧体5は、それぞれ図3に示すよ
うに、加圧輪9を備えた保持板10と、コ字状の支持枠
11とから成り、台車3、3′相互間に跨設された2本
のレール4、4′に対し支持枠11の脚部11a、11
a′を介して装架されている。保持板10は、その四隅
に設けた貫通孔10aを、支持枠11の基板部11bに
固定され、中間板11cを貫通して設けられた4本の支
持桿12にそれぞれ挿通することにより、支持桿12に
対して摺動可能に装架されている。支持桿12は2本と
し、スライドガイドで摺動可能にすることもできる。
うに、加圧輪9を備えた保持板10と、コ字状の支持枠
11とから成り、台車3、3′相互間に跨設された2本
のレール4、4′に対し支持枠11の脚部11a、11
a′を介して装架されている。保持板10は、その四隅
に設けた貫通孔10aを、支持枠11の基板部11bに
固定され、中間板11cを貫通して設けられた4本の支
持桿12にそれぞれ挿通することにより、支持桿12に
対して摺動可能に装架されている。支持桿12は2本と
し、スライドガイドで摺動可能にすることもできる。
【0014】保持板10と中間板11cとの間の支持桿
12には、弾性体としてのバネ13が嵌装されており、
保持板10を管体1に対して常に押圧する方向へ付勢し
ている。バネ13の押圧力を調整するため、基板部11
bには、中間板10cと当接する調整ねじ14が螺設し
てあり、調整ねじ14の圧力調整ハンドル14aを回転
することによって、調整ねじ14の先端14bと中間板
10cとの接触位置を変更して保持板10に対する押圧
力を約3〜50kgf/cm2 の範囲で調節し得るよう
にしている。なお、押圧力の調整は、バネ13を変更す
ることによっても可能である。
12には、弾性体としてのバネ13が嵌装されており、
保持板10を管体1に対して常に押圧する方向へ付勢し
ている。バネ13の押圧力を調整するため、基板部11
bには、中間板10cと当接する調整ねじ14が螺設し
てあり、調整ねじ14の圧力調整ハンドル14aを回転
することによって、調整ねじ14の先端14bと中間板
10cとの接触位置を変更して保持板10に対する押圧
力を約3〜50kgf/cm2 の範囲で調節し得るよう
にしている。なお、押圧力の調整は、バネ13を変更す
ることによっても可能である。
【0015】支持枠11の脚部11a、11a′の端部
には、レール4、4′に装架するための凹部11d、1
1d′が設けられており、一方の凹部11b内には、レ
ール4に設けられたラック15と噛み合うピニオン16
が装着され、一方の脚部11aに軸支されている。ピニ
オン16の回転軸16aには、ハンドル17が着設され
ており、ハンドル17を回転操作することによって、ラ
ック15と噛み合うピニオン16を回転させて加圧体5
をレール4、4′の任意の位置に移動させるようにして
いる。また、ステッピングモータなどを加圧体5に内蔵
させて、外部から制御するようにすることもできる。
には、レール4、4′に装架するための凹部11d、1
1d′が設けられており、一方の凹部11b内には、レ
ール4に設けられたラック15と噛み合うピニオン16
が装着され、一方の脚部11aに軸支されている。ピニ
オン16の回転軸16aには、ハンドル17が着設され
ており、ハンドル17を回転操作することによって、ラ
ック15と噛み合うピニオン16を回転させて加圧体5
をレール4、4′の任意の位置に移動させるようにして
いる。また、ステッピングモータなどを加圧体5に内蔵
させて、外部から制御するようにすることもできる。
【0016】図4は、本発明の別の実施例を示す加圧体
18の分解斜視図である。加圧体18は、加圧輪9を備
えた保持板19と、コ字状の支持枠20とから成り、支
持枠20の基板部20aに軸支されたピニオン21によ
って、前記実施例と同様に、台車3、3′相互間に跨設
された2本のレール22、22′に移動自在に装架され
ている。
18の分解斜視図である。加圧体18は、加圧輪9を備
えた保持板19と、コ字状の支持枠20とから成り、支
持枠20の基板部20aに軸支されたピニオン21によ
って、前記実施例と同様に、台車3、3′相互間に跨設
された2本のレール22、22′に移動自在に装架され
ている。
【0017】保持板19は、その底板部19aの両端部
に側板部19b、19b′を有し、側板部19b、19
b′の内側の底板部19aには、2本の支持桿23、2
3が立設されている。側板部19b、19b′の外側に
は、摺動突部24、24′がそれぞれ付設してある。
に側板部19b、19b′を有し、側板部19b、19
b′の内側の底板部19aには、2本の支持桿23、2
3が立設されている。側板部19b、19b′の外側に
は、摺動突部24、24′がそれぞれ付設してある。
【0018】支持枠20は、基板部20aと、側壁部2
0b、20b′から成り、基板部20a四隅に設けた軸
受け25によって2本の移送用ロッド26、26′を支
承している。側壁部20b、20b′の端部には、それ
ぞれ一対の支持ローラ27、27′が回転自在に装着さ
れ、支持ローラ27、27′とピニオン21とによって
レール22、22′を挟持することにより、加圧体18
を移動自在に支持している。
0b、20b′から成り、基板部20a四隅に設けた軸
受け25によって2本の移送用ロッド26、26′を支
承している。側壁部20b、20b′の端部には、それ
ぞれ一対の支持ローラ27、27′が回転自在に装着さ
れ、支持ローラ27、27′とピニオン21とによって
レール22、22′を挟持することにより、加圧体18
を移動自在に支持している。
【0019】移送用ロッド26の両端部には、前記ピニ
オン21が着設されており、レール22、22′に設け
られたラック28、28′と噛合するようにしてある。
一方の移送用ロッド26の末端部には移動用のハンドル
29が装着されている。基板部20aには、2本の支持
桿23、23に対応する挿通孔30が設けられている。
側壁部20b、20b′の内側には、保持板19の摺動
突部24、24′を受け入れるスライドガイド31、3
1′が付設されている。
オン21が着設されており、レール22、22′に設け
られたラック28、28′と噛合するようにしてある。
一方の移送用ロッド26の末端部には移動用のハンドル
29が装着されている。基板部20aには、2本の支持
桿23、23に対応する挿通孔30が設けられている。
側壁部20b、20b′の内側には、保持板19の摺動
突部24、24′を受け入れるスライドガイド31、3
1′が付設されている。
【0020】支持桿23には、中間板32が挿着され、
中間板31と底板部19aとの間にばね13を嵌装して
保持板19を押圧するようにしている。ばね13の押圧
力を調整するため、中間板32には圧力調整ボルト33
が立設されている。
中間板31と底板部19aとの間にばね13を嵌装して
保持板19を押圧するようにしている。ばね13の押圧
力を調整するため、中間板32には圧力調整ボルト33
が立設されている。
【0021】保持板19と支持枠20とを組付けるに
は、支持枠20のスライドガイド31、31′に、保持
板19の摺動突部24、24′を嵌入し、圧力調整ボル
ト33を、支持枠20の基板部20aの調整孔34を貫
通し、螺合したナット35を回転することによって締め
付ける。加圧輪9に加える押圧力を調節するには、ナッ
ト35を回転して、中間板32の位置を調節すればよ
い。また、圧力調整ボルト33に代えてエアーシリンダ
で駆動されるロッドを用いることもできる。
は、支持枠20のスライドガイド31、31′に、保持
板19の摺動突部24、24′を嵌入し、圧力調整ボル
ト33を、支持枠20の基板部20aの調整孔34を貫
通し、螺合したナット35を回転することによって締め
付ける。加圧輪9に加える押圧力を調節するには、ナッ
ト35を回転して、中間板32の位置を調節すればよ
い。また、圧力調整ボルト33に代えてエアーシリンダ
で駆動されるロッドを用いることもできる。
【0022】加圧体18による加圧位置を調整する場
合、加圧輪9に押圧力を加えたままハンドル29を操作
して加圧体18を移動させると、加圧輪9が横方向に滑
って移動し難い。そこで、加圧体18の周回毎に圧力調
整ボルト33をステッピングモータやエアーシリンダ等
で回転させて押圧力を解除し、ハンドル29に代えてス
テッピングモータで移送用ロッド26を回転させて加圧
体18を移動させるようにすることにより、管体の全周
にわたって自動的に加圧処理を行うことが可能である。
合、加圧輪9に押圧力を加えたままハンドル29を操作
して加圧体18を移動させると、加圧輪9が横方向に滑
って移動し難い。そこで、加圧体18の周回毎に圧力調
整ボルト33をステッピングモータやエアーシリンダ等
で回転させて押圧力を解除し、ハンドル29に代えてス
テッピングモータで移送用ロッド26を回転させて加圧
体18を移動させるようにすることにより、管体の全周
にわたって自動的に加圧処理を行うことが可能である。
【0023】次に、上記の自走式被覆加圧装置Aの操作
について説明する。図1に示したように、継手部1bに
熱収縮チューブ36を被覆した管体1に自走式被覆加圧
装置Aを配置し、管体1の周壁にチェーン2、2′を緊
締して自走式被覆加圧装置Aを固定する。次いで、双方
の加圧体5の加圧輪9、9の間に継手部1bが位置する
ように、加圧体5のハンドル17を回転して調整する。
について説明する。図1に示したように、継手部1bに
熱収縮チューブ36を被覆した管体1に自走式被覆加圧
装置Aを配置し、管体1の周壁にチェーン2、2′を緊
締して自走式被覆加圧装置Aを固定する。次いで、双方
の加圧体5の加圧輪9、9の間に継手部1bが位置する
ように、加圧体5のハンドル17を回転して調整する。
【0024】そして、熱収縮チューブ18に加圧輪9を
接触させた状態を保持しながら、台車3に内蔵されたモ
ータ8を回転してスプロケット7を駆動すると、双方の
台車3、3′がチェーン2、2′に支持された状態で管
体1の外周壁1aを周回し、管体1の外周壁1a全面と
熱収縮チューブ36との間に生じたエアーボイド37が
加圧輪9によって押圧されて解消し、熱収縮チューブ3
6と管体1とが確実に密着する。
接触させた状態を保持しながら、台車3に内蔵されたモ
ータ8を回転してスプロケット7を駆動すると、双方の
台車3、3′がチェーン2、2′に支持された状態で管
体1の外周壁1aを周回し、管体1の外周壁1a全面と
熱収縮チューブ36との間に生じたエアーボイド37が
加圧輪9によって押圧されて解消し、熱収縮チューブ3
6と管体1とが確実に密着する。
【0025】以下、上記の自走式被覆加圧装置Aを用い
て、下記に示す試験材1ないし試験材6に対して行った
試験例について説明する。 試験材1.750A鋼管相互を溶接した継手部に架橋ポ
リエチレン製の熱収縮チューブ(架橋ポリエチレンの厚
み1.5mm+粘着剤0.6mm)を被覆し、手作業の
加熱により収縮させ、冷却して作製した。 試験材2.継手部に生じた段差に予め粘着シートを巻い
た以外は、試験材1と同条件で作製した。 試験材3.750A鋼管相互を溶接した継手部に、試験
材1に用いた熱収縮チューブを被覆し、遠赤外線加熱に
より収縮させ、冷却して作製した。 試験材4.継手部に生じた段差に予め粘着シートを巻い
た以外は、試験材3と同条件で作製した。 試験材5.750A鋼管相互を溶接した継手部に、試験
材1に用いた熱収縮チューブを被覆し、かつ熱収縮チュ
ーブ内に電熱線を内蔵させて通電発熱により収縮させ、
冷却して作製した。 試験材6.継手部に生じた段差に予め粘着シートを巻い
た以外は、試験材5と同条件で作製した。
て、下記に示す試験材1ないし試験材6に対して行った
試験例について説明する。 試験材1.750A鋼管相互を溶接した継手部に架橋ポ
リエチレン製の熱収縮チューブ(架橋ポリエチレンの厚
み1.5mm+粘着剤0.6mm)を被覆し、手作業の
加熱により収縮させ、冷却して作製した。 試験材2.継手部に生じた段差に予め粘着シートを巻い
た以外は、試験材1と同条件で作製した。 試験材3.750A鋼管相互を溶接した継手部に、試験
材1に用いた熱収縮チューブを被覆し、遠赤外線加熱に
より収縮させ、冷却して作製した。 試験材4.継手部に生じた段差に予め粘着シートを巻い
た以外は、試験材3と同条件で作製した。 試験材5.750A鋼管相互を溶接した継手部に、試験
材1に用いた熱収縮チューブを被覆し、かつ熱収縮チュ
ーブ内に電熱線を内蔵させて通電発熱により収縮させ、
冷却して作製した。 試験材6.継手部に生じた段差に予め粘着シートを巻い
た以外は、試験材5と同条件で作製した。
【0026】上記の試験材1ないし試験材6に対し、熱
収縮チューブ冷却後、実施例として自走式被覆加圧装置
Aを用いて20kgf/cm2 で加圧して、鋼管と熱収
縮チューブとの間に発生するエアーボイドの有無につい
て測定した。一方、試験材1ないし試験材6に対し、熱
収縮チューブ冷却後、比較例として手作業によってロー
ラ掛けを行い、鋼管と熱収縮チューブとの間に発生する
エアーボイドの有無について測定し、表1に示す結果を
得た。
収縮チューブ冷却後、実施例として自走式被覆加圧装置
Aを用いて20kgf/cm2 で加圧して、鋼管と熱収
縮チューブとの間に発生するエアーボイドの有無につい
て測定した。一方、試験材1ないし試験材6に対し、熱
収縮チューブ冷却後、比較例として手作業によってロー
ラ掛けを行い、鋼管と熱収縮チューブとの間に発生する
エアーボイドの有無について測定し、表1に示す結果を
得た。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示すように、実施例1ないし実施例
6においては、いずれもエアーボイドが全く見られなか
った。また、自走式被覆加圧装置Aによる作業は、装置
の組み込み、取外しを含めても、600mm幅の加圧を
行うのに約15分で実施でき、ローラ掛けに要する時間
に比較して格段に短縮された作業時間で行うことができ
た。
6においては、いずれもエアーボイドが全く見られなか
った。また、自走式被覆加圧装置Aによる作業は、装置
の組み込み、取外しを含めても、600mm幅の加圧を
行うのに約15分で実施でき、ローラ掛けに要する時間
に比較して格段に短縮された作業時間で行うことができ
た。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、管体の外周壁を自動的
に周回する加圧体を備えているため、管体の外周壁全面
にわたって加圧することが的確かつ簡便に実施でき、管
体と熱収縮チューブとのエアーボイドが確実に解消され
ると共に、手作業によるローラ掛けが実施できないよう
な狭小な場所でも加圧操作が可能となり、作業性および
信頼性が著しく向上するなどの多大な利点がある。
に周回する加圧体を備えているため、管体の外周壁全面
にわたって加圧することが的確かつ簡便に実施でき、管
体と熱収縮チューブとのエアーボイドが確実に解消され
ると共に、手作業によるローラ掛けが実施できないよう
な狭小な場所でも加圧操作が可能となり、作業性および
信頼性が著しく向上するなどの多大な利点がある。
【図1】本発明の実施例に係わる自走式被覆加圧装置の
平面図である。
平面図である。
【図2】図1の自走式被覆加圧装置の側面図である。
【図3】図1の加圧体の斜視図である。
【図4】本発明の別の実施例に係わる加圧体の分解斜視
図である。
図である。
【図5】管体と熱収縮チューブとの間に生じたエアーボ
イドを示す説明図である。
イドを示す説明図である。
A 自走式被覆加圧装置 1 管体 1a 外周壁 2、2′ チェーン(可撓性支持帯) 3、3′ 台車 4、4′ レール 5 加圧体 8 駆動体 9 加圧輪 18 加圧体 22、22′ レール 36 熱収縮チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 正 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 平田 元史 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 管体を被覆した熱収縮チューブを外側か
ら加圧して管体と熱収縮チューブとを密着させる被覆加
圧装置であって、 管体の外周壁を緊締する一対の可撓性支持帯と、該可撓
性支持帯に支持されて管体の外周壁を周回自在に設けた
一対の台車と、弾性体で付勢された加圧輪を有する加圧
体とから成り、少なくとも一方の台車に該台車を移動す
るための駆動体を設けると共に、双方の台車間に跨設し
たレールに該加圧体を移動自在に装架してなることを特
徴とする自走式被覆加圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26689094A JPH08128585A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 自走式被覆加圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26689094A JPH08128585A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 自走式被覆加圧装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08128585A true JPH08128585A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17437080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26689094A Withdrawn JPH08128585A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 自走式被覆加圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08128585A (ja) |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP26689094A patent/JPH08128585A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |