JPH08126840A - 粉末活性炭含有複合シートおよびその製造方法 - Google Patents
粉末活性炭含有複合シートおよびその製造方法Info
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- JPH08126840A JPH08126840A JP28863794A JP28863794A JPH08126840A JP H08126840 A JPH08126840 A JP H08126840A JP 28863794 A JP28863794 A JP 28863794A JP 28863794 A JP28863794 A JP 28863794A JP H08126840 A JPH08126840 A JP H08126840A
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Abstract
(57)【要約】
吸着性能の良い粉末活性炭が均一に分散して含有される
シートであって、高い吸着性能を保持すると共に、汚染
性が少なくハンドリング性に優れ、振動などによる粉末
活性炭の脱落が少ない複合シートおよびその製造方法を
提供する。 【構成】 低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着性
複合繊維10〜100重量部と合成パルプ0.5〜15
重量部とが均一に混合され、かつこれに粉末活性炭10
0重量部が均一な分散状態で熱融着性複合繊維の低融点
樹脂の融着により結合されており、気孔率が20〜90
体積%である。
シートであって、高い吸着性能を保持すると共に、汚染
性が少なくハンドリング性に優れ、振動などによる粉末
活性炭の脱落が少ない複合シートおよびその製造方法を
提供する。 【構成】 低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着性
複合繊維10〜100重量部と合成パルプ0.5〜15
重量部とが均一に混合され、かつこれに粉末活性炭10
0重量部が均一な分散状態で熱融着性複合繊維の低融点
樹脂の融着により結合されており、気孔率が20〜90
体積%である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種ガスや液体の吸着
処理に有用な、粉末活性炭含有複合シートおよびその製
造方法に関するものである。
処理に有用な、粉末活性炭含有複合シートおよびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水処理用の吸着剤や空気中の臭気成分の
吸着剤などとして粉末や粒状の活性炭が用いられている
が、これらはそのままの状態で使用するには汚染性のた
めに取扱いが不便であったり、またカラム等の容器内に
充填して使用する場合に充填、取り出し作業に手間がか
かる上、圧力損失が大きいという欠点がある。
吸着剤などとして粉末や粒状の活性炭が用いられている
が、これらはそのままの状態で使用するには汚染性のた
めに取扱いが不便であったり、またカラム等の容器内に
充填して使用する場合に充填、取り出し作業に手間がか
かる上、圧力損失が大きいという欠点がある。
【0003】そこで、粉末や粒状の活性炭にバインダー
等を用いてシート状に成形したものが提案されている。
例えば、特公昭51ー34836号公報に芯鞘複合繊維
集合体の表面および繊維間に活性炭を介在させたシート
が示されているが、活性炭の含有率は高々40%にすぎ
ない。
等を用いてシート状に成形したものが提案されている。
例えば、特公昭51ー34836号公報に芯鞘複合繊維
集合体の表面および繊維間に活性炭を介在させたシート
が示されているが、活性炭の含有率は高々40%にすぎ
ない。
【0004】また、例えば特開平2ー160044号公
報には、吸着能を有する光学異方性多孔質炭素微小粒体
が熱接着性樹脂に接合保持されている抄紙構造の吸着シ
ートが示されているが、この場合も前記炭素微小粒体の
含有量が少ないという欠点を有しており、後に同一出願
人が特開平4−271830公報では粒径150μm以
上の粒状活性炭100重量部と繊維10〜100重量部
からなる抄紙構造の成形吸着体を提案している。しかし
ながら、粒状活性炭は粉末活性炭に比べて吸着速度が遅
いため、活性炭含有量の割には性能の良いシートが得ら
れない。
報には、吸着能を有する光学異方性多孔質炭素微小粒体
が熱接着性樹脂に接合保持されている抄紙構造の吸着シ
ートが示されているが、この場合も前記炭素微小粒体の
含有量が少ないという欠点を有しており、後に同一出願
人が特開平4−271830公報では粒径150μm以
上の粒状活性炭100重量部と繊維10〜100重量部
からなる抄紙構造の成形吸着体を提案している。しかし
ながら、粒状活性炭は粉末活性炭に比べて吸着速度が遅
いため、活性炭含有量の割には性能の良いシートが得ら
れない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸着性能の
良い粉末活性炭が均一に分散して含有されるシートであ
って、高い吸着性能を保持すると共に、汚染性が少なく
ハンドリング性に優れ、振動などによる粉末活性炭の脱
落が少ない複合シートおよびその製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
良い粉末活性炭が均一に分散して含有されるシートであ
って、高い吸着性能を保持すると共に、汚染性が少なく
ハンドリング性に優れ、振動などによる粉末活性炭の脱
落が少ない複合シートおよびその製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明は、上記の目的を達成す
るものであって、本発明に係る粉末活性炭含有複合シー
トは、低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着性複合
繊維10〜100重量部と合成パルプ0.5〜15重量
部とが均一に混合され、かつこれに粉末活性炭100重
量部が均一な分散状態で熱融着性複合繊維の低融点樹脂
の融着により結合されており、気孔率が20〜90体積
%であり、この粉末活性炭含有複合シートは、次の如き
製造方法によって製造される。すなわち、粉末活性炭1
00重量部に対して低融点樹脂と高融点樹脂とからなる
熱融着性複合繊維10〜100重量部および合成パルプ
0.5〜15重量部とを水中で分散混合して粉末活性炭
を含むシートを形成し、前記熱融着性複合繊維の低融点
樹脂の融点以上、高融点樹脂の融点以下の温度で熱処理
することを特徴とする粉末活性炭含有複合シートの製造
方法である。
るものであって、本発明に係る粉末活性炭含有複合シー
トは、低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着性複合
繊維10〜100重量部と合成パルプ0.5〜15重量
部とが均一に混合され、かつこれに粉末活性炭100重
量部が均一な分散状態で熱融着性複合繊維の低融点樹脂
の融着により結合されており、気孔率が20〜90体積
%であり、この粉末活性炭含有複合シートは、次の如き
製造方法によって製造される。すなわち、粉末活性炭1
00重量部に対して低融点樹脂と高融点樹脂とからなる
熱融着性複合繊維10〜100重量部および合成パルプ
0.5〜15重量部とを水中で分散混合して粉末活性炭
を含むシートを形成し、前記熱融着性複合繊維の低融点
樹脂の融点以上、高融点樹脂の融点以下の温度で熱処理
することを特徴とする粉末活性炭含有複合シートの製造
方法である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する 本発明の複合シートは粉末活性炭と熱融着性複合繊維と
合成パルプとからなる多孔性のシートである。さらに、
強化用繊維も含有していることが望ましく、これにより
強度の良好な複合シートが得られる。前記複合シートに
おいて、低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着性複
合繊維と合成パルプと必要に応じて強化用繊維が均一に
混合され、かつこれに粉末活性炭が均一な分散状態で熱
融着性複合繊維の低融点樹脂の融着により結合されてい
る。
合成パルプとからなる多孔性のシートである。さらに、
強化用繊維も含有していることが望ましく、これにより
強度の良好な複合シートが得られる。前記複合シートに
おいて、低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着性複
合繊維と合成パルプと必要に応じて強化用繊維が均一に
混合され、かつこれに粉末活性炭が均一な分散状態で熱
融着性複合繊維の低融点樹脂の融着により結合されてい
る。
【0008】本発明の複合シートは気孔率が20〜90
体積%であり、特に50〜80体積%であることが望ま
しい。気孔率が20体積%より小さい場合には吸着性能
が低下する。気孔率が90体積%より大きい場合には、
シートの強度が低下し、取扱いや使用上に問題が生じ
る。ここで、気孔率とは、以下の方法で決定するものと
する。即ち、本発明の複合シートの気孔を有しない場合
の理論密度をAg/cm3とし、本発明の複合シートの見
かけ密度をBg/cm3 とすると、気孔率は[(A−B)
/A]×100(%)の計算式から算出されるものとす
る。
体積%であり、特に50〜80体積%であることが望ま
しい。気孔率が20体積%より小さい場合には吸着性能
が低下する。気孔率が90体積%より大きい場合には、
シートの強度が低下し、取扱いや使用上に問題が生じ
る。ここで、気孔率とは、以下の方法で決定するものと
する。即ち、本発明の複合シートの気孔を有しない場合
の理論密度をAg/cm3とし、本発明の複合シートの見
かけ密度をBg/cm3 とすると、気孔率は[(A−B)
/A]×100(%)の計算式から算出されるものとす
る。
【0009】粉末活性炭としては平均粒子系150μm
未満のものが好ましい。150μm以上の場合にはシー
ト中に均一分散させることが難しく、またシートの取扱
いおよび使用時にシートから活性炭が脱落し易くなる。
未満のものが好ましい。150μm以上の場合にはシー
ト中に均一分散させることが難しく、またシートの取扱
いおよび使用時にシートから活性炭が脱落し易くなる。
【0010】低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着
性複合繊維としては、各種の複合繊維が使用されるが、
特に芯鞘構造をとり、鞘の部分が芯の部分より融点が低
く、加熱することにより繊維同士が融着するような繊維
が望ましい。この複合繊維としては、例えば芯部がポリ
プロピレンで鞘部が変性ポリエチレンからなるポリオレ
フィン系繊維、芯部がポリエチレンテレフタレートで、
鞘部が低融点ポリエステルからなるポリエステル系繊維
などがある。強化用繊維としては、有機系、無機系の繊
維が用いられ、好ましくは、ピッチ系、ポリアクリロニ
トリル系のカーボン繊維、ガラス繊維、メタ系もしくは
パラ系のアラミド繊維、アルミナ繊維、活性炭繊維、ポ
リエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィ
ン系繊維などが、単独または混合して用いられる。
性複合繊維としては、各種の複合繊維が使用されるが、
特に芯鞘構造をとり、鞘の部分が芯の部分より融点が低
く、加熱することにより繊維同士が融着するような繊維
が望ましい。この複合繊維としては、例えば芯部がポリ
プロピレンで鞘部が変性ポリエチレンからなるポリオレ
フィン系繊維、芯部がポリエチレンテレフタレートで、
鞘部が低融点ポリエステルからなるポリエステル系繊維
などがある。強化用繊維としては、有機系、無機系の繊
維が用いられ、好ましくは、ピッチ系、ポリアクリロニ
トリル系のカーボン繊維、ガラス繊維、メタ系もしくは
パラ系のアラミド繊維、アルミナ繊維、活性炭繊維、ポ
リエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィ
ン系繊維などが、単独または混合して用いられる。
【0011】熱融着性複合繊維および強化用繊維の平均
繊維長としては1〜50mmが望ましく、特に3〜25
mmが好ましい。平均繊維長が1mmより短い場合はシ
ートに充分な強度が得られにくく、50mmを超える場
合には活性炭と繊維の充分な均一性が得られにくい。熱
融着性複合繊維および強化用繊維の平均繊維径は2〜1
00μm、特に5〜50μmが好ましい。
繊維長としては1〜50mmが望ましく、特に3〜25
mmが好ましい。平均繊維長が1mmより短い場合はシ
ートに充分な強度が得られにくく、50mmを超える場
合には活性炭と繊維の充分な均一性が得られにくい。熱
融着性複合繊維および強化用繊維の平均繊維径は2〜1
00μm、特に5〜50μmが好ましい。
【0012】本発明に用いられる合成パルプは、例えば
ポリオレフィンやポリイミド等の合成樹脂からなるパル
プ状多分岐繊維である。これらの合成パルプは、水中に
分散させた場合に他材料の捕捉力が非常に強力なため、
合成パルプの少量の添加で湿式抄紙法により粉末活性炭
の含有率の高いシートを作製することができる。また、
合成パルプの添加により、抄紙後の複合シートの強度が
向上するため、ハンドリングが容易となり、さらに加熱
処理を行えば、一層強度が向上する。この合成パルプを
使用することによって、初めて吸着速度の遅い粒状活性
炭でなく、吸着速度の速い粉末活性炭を高い含有率で含
有する複合シートの作製が可能となる。
ポリオレフィンやポリイミド等の合成樹脂からなるパル
プ状多分岐繊維である。これらの合成パルプは、水中に
分散させた場合に他材料の捕捉力が非常に強力なため、
合成パルプの少量の添加で湿式抄紙法により粉末活性炭
の含有率の高いシートを作製することができる。また、
合成パルプの添加により、抄紙後の複合シートの強度が
向上するため、ハンドリングが容易となり、さらに加熱
処理を行えば、一層強度が向上する。この合成パルプを
使用することによって、初めて吸着速度の遅い粒状活性
炭でなく、吸着速度の速い粉末活性炭を高い含有率で含
有する複合シートの作製が可能となる。
【0013】本発明の複合シートにおける粉末活性炭と
熱融着性複合繊維との混合比は、粉末活性炭100重量
部に対して熱融着性複合繊維10〜100重量部であ
り、強化用繊維を使用する場合の混合比は上記の比率に
対して2〜50重量部である。この範囲外では充分な強
度と吸着性能を有する複合シートが得られず、また気孔
率を20〜90%に確保するのが難しい。また、本発明
の複合シートにおける合成パルプの添加量としては、上
記の比率(粉末活性炭100重量部)に対して、0.5
〜15重量部であることが必要である。添加量が0.5
重量部未満の場合には、添加の効果が発現しにくく、ま
た添加量が15重量部を超える場合には、シートの乾燥
に極めて時間がかかり、効率よく生産することが困難と
なる。
熱融着性複合繊維との混合比は、粉末活性炭100重量
部に対して熱融着性複合繊維10〜100重量部であ
り、強化用繊維を使用する場合の混合比は上記の比率に
対して2〜50重量部である。この範囲外では充分な強
度と吸着性能を有する複合シートが得られず、また気孔
率を20〜90%に確保するのが難しい。また、本発明
の複合シートにおける合成パルプの添加量としては、上
記の比率(粉末活性炭100重量部)に対して、0.5
〜15重量部であることが必要である。添加量が0.5
重量部未満の場合には、添加の効果が発現しにくく、ま
た添加量が15重量部を超える場合には、シートの乾燥
に極めて時間がかかり、効率よく生産することが困難と
なる。
【0014】本発明の粉末活性炭を含有する複合シート
は例えば次のような方法で製造することができる。ま
ず、粉末活性炭100重量部と熱融着性複合繊維10〜
100重量部と合成パルプ0.5〜15重量部と必要に
応じて強化用繊維2〜50重量部とを水中で分散、混合
してシートを形成する。これにより、粉末活性炭と熱融
着性複合繊維と合成パルプと強化用繊維とが充分に分散
混合されて、各繊維と粉末活性炭とが均一に分散した複
合化の状態となる。
は例えば次のような方法で製造することができる。ま
ず、粉末活性炭100重量部と熱融着性複合繊維10〜
100重量部と合成パルプ0.5〜15重量部と必要に
応じて強化用繊維2〜50重量部とを水中で分散、混合
してシートを形成する。これにより、粉末活性炭と熱融
着性複合繊維と合成パルプと強化用繊維とが充分に分散
混合されて、各繊維と粉末活性炭とが均一に分散した複
合化の状態となる。
【0015】粉末活性炭と熱融着性複合繊維と合成パル
プと必要に応じて強化用繊維とを水中で分散、混合する
際には、例えば、結合剤を用いることが好ましく、結合
剤を固体成分で1〜10重量%、特に3〜5重量%添加
させることが好ましい。そのような結合剤としては、例
えば、結合したスルホニウム基、イソチオウロニウム
基、ピリジニウム基、第四アンモニウム基、サルフェー
ト基、スルホネート基又はカルボキシレート基を含有す
るアクリルポリマー又はスチレン/ブタジエンポリマー
のような結合した陰イオンもしくは陽イオン電荷を有す
る実質的に水に不溶な有機ポリマーからなるポリマーラ
テックスがあげられる。
プと必要に応じて強化用繊維とを水中で分散、混合する
際には、例えば、結合剤を用いることが好ましく、結合
剤を固体成分で1〜10重量%、特に3〜5重量%添加
させることが好ましい。そのような結合剤としては、例
えば、結合したスルホニウム基、イソチオウロニウム
基、ピリジニウム基、第四アンモニウム基、サルフェー
ト基、スルホネート基又はカルボキシレート基を含有す
るアクリルポリマー又はスチレン/ブタジエンポリマー
のような結合した陰イオンもしくは陽イオン電荷を有す
る実質的に水に不溶な有機ポリマーからなるポリマーラ
テックスがあげられる。
【0016】この他、粉末活性炭と熱融着性複合繊維と
合成パルプと必要に応じて強化用繊維とを水中に分散さ
せて複合化する好ましい方法においては、澱粉、特に天
然澱粉またはコーンスターチのような線状澱粉および陽
イオン澱粉を含む酵素的または化学的に変性した澱粉を
含めた澱粉を結合剤として使用する。さらに、この結合
剤を使用する好ましい方法としては有機凝集剤を併用す
る。適当な有機凝集剤としては、アルミニウム・ポリク
ロリド(アルミニウム・ヒドロオキシクロリド)、一部
加水分解したポリアクリルアミド、変性陽イオンポリア
クリルアミド、ジアリルジエチルアンモニウムクロリド
などの種々の有機凝集剤があげられる。この凝集剤の添
加量は複合シートの約3重量%未満、好ましくは1重量
%未満である。また、分散性を向上させるために、例え
ばキサンタンガム等のスラリー粘度調整剤を用いること
もできる。このような増粘剤の添加量は複合シートの1
重量%未満であることが好ましい。
合成パルプと必要に応じて強化用繊維とを水中に分散さ
せて複合化する好ましい方法においては、澱粉、特に天
然澱粉またはコーンスターチのような線状澱粉および陽
イオン澱粉を含む酵素的または化学的に変性した澱粉を
含めた澱粉を結合剤として使用する。さらに、この結合
剤を使用する好ましい方法としては有機凝集剤を併用す
る。適当な有機凝集剤としては、アルミニウム・ポリク
ロリド(アルミニウム・ヒドロオキシクロリド)、一部
加水分解したポリアクリルアミド、変性陽イオンポリア
クリルアミド、ジアリルジエチルアンモニウムクロリド
などの種々の有機凝集剤があげられる。この凝集剤の添
加量は複合シートの約3重量%未満、好ましくは1重量
%未満である。また、分散性を向上させるために、例え
ばキサンタンガム等のスラリー粘度調整剤を用いること
もできる。このような増粘剤の添加量は複合シートの1
重量%未満であることが好ましい。
【0017】このようにして、水中で粉末活性炭と熱融
着性複合繊維と合成パルプと必要に応じて強化用繊維と
を複合化した後、シートを形成する。シートの形成に
は、望ましくは抄紙機などを用いて抄紙の要領で、水中
の固形分をシート状となすように固液分離することが望
ましい。得られた湿ったシートは乾燥された後、熱融着
性複合繊維の低融点樹脂の融点以上で高融点樹脂の融点
以下の温度で熱処理して、低融点樹脂を溶融せしめて熱
融着性複合繊維同士や熱融着性複合繊維と他繊維間およ
び熱融着性複合繊維と粉末活性炭とを融着する。これに
より、シートの強度や可撓性が増すと共に、粉末活性炭
のシートからの脱落が防止される。このさい、乾燥と熱
処理は一連の処理として行うことにより、処理時間の短
縮化を図ることができる。
着性複合繊維と合成パルプと必要に応じて強化用繊維と
を複合化した後、シートを形成する。シートの形成に
は、望ましくは抄紙機などを用いて抄紙の要領で、水中
の固形分をシート状となすように固液分離することが望
ましい。得られた湿ったシートは乾燥された後、熱融着
性複合繊維の低融点樹脂の融点以上で高融点樹脂の融点
以下の温度で熱処理して、低融点樹脂を溶融せしめて熱
融着性複合繊維同士や熱融着性複合繊維と他繊維間およ
び熱融着性複合繊維と粉末活性炭とを融着する。これに
より、シートの強度や可撓性が増すと共に、粉末活性炭
のシートからの脱落が防止される。このさい、乾燥と熱
処理は一連の処理として行うことにより、処理時間の短
縮化を図ることができる。
【0018】前記熱融着性複合繊維の融着時あるいは融
着後に加圧下で加熱すれば、得られるシートの気孔率が
小さくなって強度は更に増し、粉末活性炭もより強固に
接着される。その場合吸着性能は若干低下するが、吸着
剤として充分に使用可能な性能を維持することができ
る。そのような加熱プレスの条件として好ましいのは、
圧力10kg/cm2 以下、温度は熱融着複合繊維の融
着温度から融着温度より20℃高い温度以下である。
着後に加圧下で加熱すれば、得られるシートの気孔率が
小さくなって強度は更に増し、粉末活性炭もより強固に
接着される。その場合吸着性能は若干低下するが、吸着
剤として充分に使用可能な性能を維持することができ
る。そのような加熱プレスの条件として好ましいのは、
圧力10kg/cm2 以下、温度は熱融着複合繊維の融
着温度から融着温度より20℃高い温度以下である。
【0019】また本発明の粉末活性炭含有複合シートを
ライン中で吸着剤として用いる時には、所定の容器にロ
ール状に巻き込む、積層する、微細に切断するなどの充
填方法が可能であり、特にロール状に巻き込む充填方法
が、圧力損失が少なくかつ吸着性に優れた方法である。
更に本発明の粉末活性炭含有複合シートは加工性及び形
状変形しやすい可撓性に優れているので、例えばコルゲ
ート加工法によってハニカムを作製するのにも好適に使
用できる。
ライン中で吸着剤として用いる時には、所定の容器にロ
ール状に巻き込む、積層する、微細に切断するなどの充
填方法が可能であり、特にロール状に巻き込む充填方法
が、圧力損失が少なくかつ吸着性に優れた方法である。
更に本発明の粉末活性炭含有複合シートは加工性及び形
状変形しやすい可撓性に優れているので、例えばコルゲ
ート加工法によってハニカムを作製するのにも好適に使
用できる。
【0020】
【作用】本発明の粉末活性炭含有複合シートにおいて
は、低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着性複合繊
維10〜100重量部と合成パルプ0.5〜15重量部
とは均一に混合されており、しかも熱融着性複合繊維の
低融点樹脂の融着により結合されているので、シートの
強度や可撓性が非常に優れていると共に、粉末活性炭は
100重量部という多量の粉末活性炭が合成パルプによ
り強力に均一な分散状態で捕捉された上に、熱融着性複
合繊維の低融点樹脂の融着により結合されているので、
多量の粉末活性炭がシートからの脱落することがなく、
安定して保持されている。本発明の粉末活性炭含有複合
シートは気孔率が20〜90体積%の多孔性であるの
で、粉末活性炭の吸着性を有効に奏することを可能とす
る。
は、低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着性複合繊
維10〜100重量部と合成パルプ0.5〜15重量部
とは均一に混合されており、しかも熱融着性複合繊維の
低融点樹脂の融着により結合されているので、シートの
強度や可撓性が非常に優れていると共に、粉末活性炭は
100重量部という多量の粉末活性炭が合成パルプによ
り強力に均一な分散状態で捕捉された上に、熱融着性複
合繊維の低融点樹脂の融着により結合されているので、
多量の粉末活性炭がシートからの脱落することがなく、
安定して保持されている。本発明の粉末活性炭含有複合
シートは気孔率が20〜90体積%の多孔性であるの
で、粉末活性炭の吸着性を有効に奏することを可能とす
る。
【0021】
【実施例】以下、実施例にて本発明の内容を更に詳しく
説明する。
説明する。
【0022】実施例1 水12.25リットル中に、攪拌しながらスラリー粘度
調整剤としてキサンタンゴム0.18gを加えた後、熱
融着性複合繊維として平均繊維長が5mmの芯鞘型構造
の熱融着性ポリオレフィン系短繊維[(株)大和紡、商
品名NBF・Eタイプ、芯部:ポリプロピレン、鞘部:
EVA]31.25g、強化用繊維として平均繊維長約
3mmのピッチ系炭素繊維[(株)ドナック、商品名ド
ナカーボS−231]6.25gおよび60%の水分を
含むポリエチレンパルプ〔三井石油化学工業(株)、商
品名SWP・E400〕6gをこの水に加え、5分間攪
拌してよく分散させた。次いで、この分散物に平均粒径
30μm、比表面積1000m2 /gの粉末活性炭
[(株)キャタラー工業、商品名FY−1]87.5g
と、固体アクリルポリマーラテックス5gを加えた後、
0.5重量%の陽イオン凝集剤(Betz Laboratories 社
製、商品名:Betz 1260 )45gを徐々に加えることに
よって凝集させてスラリーを得た。
調整剤としてキサンタンゴム0.18gを加えた後、熱
融着性複合繊維として平均繊維長が5mmの芯鞘型構造
の熱融着性ポリオレフィン系短繊維[(株)大和紡、商
品名NBF・Eタイプ、芯部:ポリプロピレン、鞘部:
EVA]31.25g、強化用繊維として平均繊維長約
3mmのピッチ系炭素繊維[(株)ドナック、商品名ド
ナカーボS−231]6.25gおよび60%の水分を
含むポリエチレンパルプ〔三井石油化学工業(株)、商
品名SWP・E400〕6gをこの水に加え、5分間攪
拌してよく分散させた。次いで、この分散物に平均粒径
30μm、比表面積1000m2 /gの粉末活性炭
[(株)キャタラー工業、商品名FY−1]87.5g
と、固体アクリルポリマーラテックス5gを加えた後、
0.5重量%の陽イオン凝集剤(Betz Laboratories 社
製、商品名:Betz 1260 )45gを徐々に加えることに
よって凝集させてスラリーを得た。
【0023】このスラリーを水12.25リットルを含
有するシートマシン[熊谷理機工業(株)製]に加え、
0.18mmのスクリーン上で脱水して湿ったシートを
得、次いで得られたシートを軽く圧縮し、135℃で乾
燥、熱処理することにより230g/m2 の基底重量を
有する活性炭含有複合シートを得た。このとき、粉末活
性炭100重量部に対し、熱融着性複合繊維は35.7
重量部、炭素繊維は7.1重量部、ポリエチレンパルプ
は2.7重量部であった。この複合シートの厚みは0.
78mmであり、気孔率は80体積%と算出された。得
られた活性炭シートはハンドリング過程で粉末が飛散す
ることがない良好な非汚染性を有し、形状変形しやすい
可撓性を備えるものであった。
有するシートマシン[熊谷理機工業(株)製]に加え、
0.18mmのスクリーン上で脱水して湿ったシートを
得、次いで得られたシートを軽く圧縮し、135℃で乾
燥、熱処理することにより230g/m2 の基底重量を
有する活性炭含有複合シートを得た。このとき、粉末活
性炭100重量部に対し、熱融着性複合繊維は35.7
重量部、炭素繊維は7.1重量部、ポリエチレンパルプ
は2.7重量部であった。この複合シートの厚みは0.
78mmであり、気孔率は80体積%と算出された。得
られた活性炭シートはハンドリング過程で粉末が飛散す
ることがない良好な非汚染性を有し、形状変形しやすい
可撓性を備えるものであった。
【0024】実施例2 実施例1で得られた活性炭複合シートを面圧10kg/
cm2 、温度120℃で5分間プレス加工した。このプ
レス加工後のシートは実施例1の複合シートに比べて強
度に優れ、加工性および可撓性も極めて良好で活性炭の
脱落もほとんど見られなかった。実施例1、2で得られ
た各活性炭シートおよび該シートに使用した活性炭粉末
について、28℃、ヨウ素残留濃度2.5g/lにおけ
るヨウ素吸着量を測定し、対比させて表1に示した。実
施例1では、もとの活性炭の80%以上の吸着性能を維
持した複合シートが得られた。また、実施例1のシート
を熱プレスした実施例2のシートでも、実施例1のシー
トの85%の性能を維持していた。
cm2 、温度120℃で5分間プレス加工した。このプ
レス加工後のシートは実施例1の複合シートに比べて強
度に優れ、加工性および可撓性も極めて良好で活性炭の
脱落もほとんど見られなかった。実施例1、2で得られ
た各活性炭シートおよび該シートに使用した活性炭粉末
について、28℃、ヨウ素残留濃度2.5g/lにおけ
るヨウ素吸着量を測定し、対比させて表1に示した。実
施例1では、もとの活性炭の80%以上の吸着性能を維
持した複合シートが得られた。また、実施例1のシート
を熱プレスした実施例2のシートでも、実施例1のシー
トの85%の性能を維持していた。
【0025】
【表1】
【0026】実施例3 実施例1で得られた活性炭シートを5×20cmに切断
したものを、ロール状に巻き、直径0.8cmのビュレ
ット型ガラス管の中間に10mlの体積で充填した。こ
の時のシート充填密度は0.271g/cm3 であり、
活性炭量に換算すると0.183g/cm3 であった。
この状態でガラス管上部から初期濃度C0 ( 0.00
5mol/l)のヨウ素溶液を10ml/minで通過
させ、その通過時における一定時間ごとにガラス管下部
から各別に採取した通過液の濃度(C)を測定した。こ
の測定値をもとに、ヨウ素溶液通過量を横軸に、初期濃
度に対する通過液の相対濃度(C/C0) を縦軸にとった破
過曲線を作成した。
したものを、ロール状に巻き、直径0.8cmのビュレ
ット型ガラス管の中間に10mlの体積で充填した。こ
の時のシート充填密度は0.271g/cm3 であり、
活性炭量に換算すると0.183g/cm3 であった。
この状態でガラス管上部から初期濃度C0 ( 0.00
5mol/l)のヨウ素溶液を10ml/minで通過
させ、その通過時における一定時間ごとにガラス管下部
から各別に採取した通過液の濃度(C)を測定した。こ
の測定値をもとに、ヨウ素溶液通過量を横軸に、初期濃
度に対する通過液の相対濃度(C/C0) を縦軸にとった破
過曲線を作成した。
【0027】比較例 粒径0.5〜2.4mm、比表面積1000m2 /gの
粒状活性炭[(株)キャタラー工業、商品名DSW−
3、8−32]を直径0.8cmのビュレット型ガラス
管の中間に10mlの体積で充填した。充填密度は0.
423g/cm3であった。この状態で、実施例3と同
様にして破過曲線を作成した。実施例3と比較例の破過
曲線を図1に示した。図1から明らかなように、本発明
の粉末活性炭含有シートは、粒状活性炭に比べて吸着速
度が速く、高性能であることが確認された。
粒状活性炭[(株)キャタラー工業、商品名DSW−
3、8−32]を直径0.8cmのビュレット型ガラス
管の中間に10mlの体積で充填した。充填密度は0.
423g/cm3であった。この状態で、実施例3と同
様にして破過曲線を作成した。実施例3と比較例の破過
曲線を図1に示した。図1から明らかなように、本発明
の粉末活性炭含有シートは、粒状活性炭に比べて吸着速
度が速く、高性能であることが確認された。
【0028】実施例4 水17.5リットル中に、攪拌しながら粘度調整剤とし
てキサンタンゴム0.25gを加えた後、熱融着性複合
繊維として平均繊維長が5mmの芯鞘型構造のポリエス
テル系熱融着性短繊維[ユニチカ(株)、商品名メルテ
ィ・タイプ4080、芯部:結晶性PET、鞘部:非晶
質PET]43.75g、強化用繊維として平均繊維長
約3mmのピッチ系炭素繊維[(株)ドナック、商品名
ドナカーボS−231]8.75gおよび60%の水分
を含むポリエチレンパルプ〔三井石油化学工業(株)、
商品名SWP・E400〕13.1gをこの水に加え、
5分間攪拌してよく分散させた。次いで、この分散物に
平均粒径30μm、比表面積1000m2 /gの粉末活
性炭[(株)キャタラー工業、商品名FY−1]12
2.5gと、固体アクリルポリマーラテックス7gを加
えた後、0.5重量%の陽イオン凝集剤(Betz Laborat
ories 社製、商品名:Betz 1260 )63gを徐々に加え
ることによって凝集させてスラリーを得た。
てキサンタンゴム0.25gを加えた後、熱融着性複合
繊維として平均繊維長が5mmの芯鞘型構造のポリエス
テル系熱融着性短繊維[ユニチカ(株)、商品名メルテ
ィ・タイプ4080、芯部:結晶性PET、鞘部:非晶
質PET]43.75g、強化用繊維として平均繊維長
約3mmのピッチ系炭素繊維[(株)ドナック、商品名
ドナカーボS−231]8.75gおよび60%の水分
を含むポリエチレンパルプ〔三井石油化学工業(株)、
商品名SWP・E400〕13.1gをこの水に加え、
5分間攪拌してよく分散させた。次いで、この分散物に
平均粒径30μm、比表面積1000m2 /gの粉末活
性炭[(株)キャタラー工業、商品名FY−1]12
2.5gと、固体アクリルポリマーラテックス7gを加
えた後、0.5重量%の陽イオン凝集剤(Betz Laborat
ories 社製、商品名:Betz 1260 )63gを徐々に加え
ることによって凝集させてスラリーを得た。
【0029】このスラリーを水17.5リットルを含有
するシートマシン[熊谷理機工業(株)製]に加え、
0.18mmのスクリーン上で脱水して湿ったシートを
得、次いで得られたシートを軽く圧縮し、140℃で乾
燥、熱処理することにより325g/m2 の基底重量を
有する活性炭含有複合シートを得た。このとき、粉末活
性炭100重量部に対し、熱融着性複合繊維は35.7
重量部、炭素繊維は7.1重量部であった。この複合シ
ートの厚みは1.27mmであり、気孔率は85体積%
と算出された。得られた活性炭シートはハンドリング過
程で粉末が飛散することがない良好な非汚染性を有し、
形状変形しやすい可撓性を備えるものであった。
するシートマシン[熊谷理機工業(株)製]に加え、
0.18mmのスクリーン上で脱水して湿ったシートを
得、次いで得られたシートを軽く圧縮し、140℃で乾
燥、熱処理することにより325g/m2 の基底重量を
有する活性炭含有複合シートを得た。このとき、粉末活
性炭100重量部に対し、熱融着性複合繊維は35.7
重量部、炭素繊維は7.1重量部であった。この複合シ
ートの厚みは1.27mmであり、気孔率は85体積%
と算出された。得られた活性炭シートはハンドリング過
程で粉末が飛散することがない良好な非汚染性を有し、
形状変形しやすい可撓性を備えるものであった。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の粉末活性炭含有複合シートは、シートの強度や可撓性
が非常に優れていると共に、多量の粉末活性炭が合成パ
ルプにより強力に均一な分散状態で捕捉された上に、熱
融着性複合繊維の低融点樹脂の融着により結合されてい
るので、多量の吸着性能の良い粉末活性炭がシートから
の脱落することがなく、高い吸着性能を保持すると共
に、汚染性が少なくハンドリング性に優れたものであ
る。
の粉末活性炭含有複合シートは、シートの強度や可撓性
が非常に優れていると共に、多量の粉末活性炭が合成パ
ルプにより強力に均一な分散状態で捕捉された上に、熱
融着性複合繊維の低融点樹脂の融着により結合されてい
るので、多量の吸着性能の良い粉末活性炭がシートから
の脱落することがなく、高い吸着性能を保持すると共
に、汚染性が少なくハンドリング性に優れたものであ
る。
【図1】ヨウ素溶液通過量と通過液の相対濃度との関係
を示す破過曲線図である。
を示す破過曲線図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 LSY D21H 13/12 // D01F 8/04 Z (72)発明者 岩屋 嘉昭 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】低融点樹脂と高融点樹脂とからなる熱融着
性複合繊維10〜100重量部と合成パルプ0.5〜1
5重量部とが均一に混合され、かつこれに粉末活性炭1
00重量部が均一な分散状態で熱融着性複合繊維の低融
点樹脂の融着により結合されており、気孔率が20〜9
0体積%であることを特徴とする粉末活性炭含有複合シ
ート。 - 【請求項2】粉末活性炭100重量部に対して低融点樹
脂と高融点樹脂とからなる熱融着性複合繊維10〜10
0重量部および合成パルプ0.5〜15重量部とを水中
で分散混合して粉末活性炭を含むシートを形成し、前記
熱融着性複合繊維の低融点樹脂の融点以上で高融点樹脂
の融点以下の温度で熱処理することを特徴とする粉末活
性炭含有複合シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28863794A JPH08126840A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 粉末活性炭含有複合シートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28863794A JPH08126840A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 粉末活性炭含有複合シートおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08126840A true JPH08126840A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17732751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28863794A Pending JPH08126840A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 粉末活性炭含有複合シートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08126840A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1052637A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Azumi Roshi Kk | 耐水性脱臭紙 |
JP2001504398A (ja) * | 1996-09-10 | 2001-04-03 | クノ・インコーポレイテッド | 多孔構造体及びその製造方法 |
US6273938B1 (en) | 1999-08-13 | 2001-08-14 | 3M Innovative Properties Company | Channel flow filter |
JP2006007002A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Daiwabo Co Ltd | 水質浄化材 |
JP2011240338A (ja) * | 2000-08-14 | 2011-12-01 | Ahlstrom Research & Services | 濾材及びその製造方法 |
KR102052572B1 (ko) * | 2019-07-01 | 2019-12-05 | (주)한결테크닉스 | 염소 소독을 이용한 지하수 처리 방법 |
JP2020000999A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 株式会社キャタラー | シート状吸着材及びその製造方法 |
WO2020027356A1 (ko) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | 주식회사 성창오토텍 | 가솔린 엔진 에어클리너의 탄화수소 트랩용 습식 부직포와 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP28863794A patent/JPH08126840A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1052637A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Azumi Roshi Kk | 耐水性脱臭紙 |
JP2001504398A (ja) * | 1996-09-10 | 2001-04-03 | クノ・インコーポレイテッド | 多孔構造体及びその製造方法 |
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JP4634072B2 (ja) * | 2004-06-22 | 2011-02-16 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 水質浄化材 |
JP2020000999A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 株式会社キャタラー | シート状吸着材及びその製造方法 |
WO2020027356A1 (ko) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | 주식회사 성창오토텍 | 가솔린 엔진 에어클리너의 탄화수소 트랩용 습식 부직포와 그 제조방법 |
KR102052572B1 (ko) * | 2019-07-01 | 2019-12-05 | (주)한결테크닉스 | 염소 소독을 이용한 지하수 처리 방법 |
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