JPH08126484A - たばこフィルター素材およびそれを用いたたばこフィルター - Google Patents

たばこフィルター素材およびそれを用いたたばこフィルター

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JPH08126484A
JPH08126484A JP29214894A JP29214894A JPH08126484A JP H08126484 A JPH08126484 A JP H08126484A JP 29214894 A JP29214894 A JP 29214894A JP 29214894 A JP29214894 A JP 29214894A JP H08126484 A JPH08126484 A JP H08126484A
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tobacco filter
tobacco
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filter
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裕之 松村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たばこの喫味および有害成分の濾過性能を損
うことなく、湿潤時のたばこフィルターの崩壊性を高
め、環境汚染を軽減する。 【構成】 平均繊維長1〜10mm、繊度1〜10デニ
ールの無捲縮のセルロースエステル短繊維と、叩解度が
ショッパーリーグラー式ろ水度20〜90°SRの叩解
パルプとで抄紙構造を有するシート状のたばこフィルタ
ー素材を構成する。短繊維と叩解パルプとの割合は、前
者/後者=90/10〜20/80(重量比)である。
セルロースエステルとしては、炭素数2〜4の有機酸と
のエステル(例えば、酢酸セルロースなど)が使用で
き、セルロースエステルの平均置換度は1.5〜3.0
である。前記シート状のフィルター素材を棒状に巻き上
げることにより、たばこフィルターを形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿潤時の崩壊性、たば
こ有害成分の濾過性能および喫味に優れるたばこフィル
ター素材、この素材を用いたたばこフィルター、および
このフィルターを備えたたばこに関する。
【0002】
【従来の技術】たばこ煙中のタール類を除去し、喫味に
優れるたばこ煙用フィルターとして、セルロースアセテ
ートの繊維束をトリアセチンなどの可塑剤を用いて成型
したフィルタープラグが広く使用されている。しかし、
このフィルタープラグは可塑剤により繊維同士が部分的
に融着しているため、使用後に廃棄すると、環境中で形
状が崩壊するまでに長時間を要し、環境汚染の一因とな
る。
【0003】一方、クレープ状に加工した木材パルプ原
料の紙製のたばこ煙用フィルターや再生セルロース繊維
束からなるたばこ煙用フィルターも知られている。これ
らのフィルターは、セルロースアセテート繊維束からな
るフィルタープラグと比較して、湿潤時の崩壊性が若干
高く、環境汚染をある程度軽減できる。しかし、たばこ
の喫味が劣ると共に、フィルターとして必要なフェノー
ル類の選択除去性がセルロースアセテートに比べて極端
に低い。
【0004】特開昭52−96208号公報には、特定
の方法で得られたアセチルセルロースのパルプと、熱可
塑性樹脂の短繊維とからなるシートが開示されている。
しかし、このシートは、前記パルプと短繊維とを混合抄
紙し、加圧加熱することにより得られるため、水浸漬後
の引張り強度及び伸度、耐水性が大きく、崩壊性が極め
て小さい。
【0005】特公昭44−1953号公報には、2〜5
デニールおよび長さ3〜10mmの捲縮アセテート繊維
と、他の叩解紙料又はバインダーとを用いて調製した紙
を棒状に成型したたばこフィルターが開示されている。
また、前記叩解紙料として、叩解度SR10〜15程度
の叩解パルプが記載されている。このたばこフィルター
は、アセテート繊維束のたばこフィルターと同等の吸着
性能が得られることが示されている。しかし、このたば
こフィルターは、捲縮アセテート繊維を用いるため、水
への分散性、ひいては自然界での崩壊性が劣る。しか
も、抄紙が困難であるため、フィルターの製造作業が煩
雑化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、たばこの喫味および有害成分の濾過性能を損うこと
なく、湿潤時の崩壊性に優れ、環境汚染を軽減できるた
ばこフィルター素材、およびこの素材を用いたたばこフ
ィルターを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、乾燥状態では強度が
大きいにも拘らず、湿潤時には容易かつ迅速に崩壊する
たばこフィルター素材、およびこの素材を用いたたばこ
フィルターを提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、喫味が良好であると
ともに、自然環境中での崩壊性に優れ、環境汚染を軽減
できるたばこを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、無捲縮セルロースエス
テル短繊維と、叩解パルプとを組合せて調製した抄紙構
造のシート状素材を用いてフィルターを形成すると、喫
味、有害成分の除去効率に優れるとともに、自然環境下
で雨水などにより容易に崩壊することを見いだし、本発
明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、無捲縮のセルロース
エステル短繊維と、叩解パルプとで構成された抄紙構造
を有するシート状のたばこフィルター素材に関する。こ
のたばこフィルター素材において、前記無捲縮のセルロ
ースエステル短繊維と、叩解パルプとの割合は、前者/
後者=90/10〜20/80(重量比)程度であって
もよい。また、無捲縮のセルロースエステル短繊維は、
平均繊維長1〜10mm、繊度1〜10デニールの短繊
維、叩解パルプの叩解度はショッパーリーグラー式ろ水
度20〜90°SR程度であってもよく、叩解パルプは
木材パルプであってもよい。前記短繊維のセルロースエ
ステルとしては、種々のエステル、例えば、炭素数2〜
4の有機酸とのエステル(例えば、酢酸セルロースな
ど)が使用できる。また、セルロースエステルの平均置
換度は1.5〜3.0程度であってもよい。さらに、シ
ート状のたばこフィルター素材には、クレープ加工又は
エンボス加工が施されていてもよい。
【0011】本発明のたばこフィルターは、前記シート
状のたばこフィルター素材を、棒状に巻き上げることに
より形成されている。さらに、本発明のたばこは、前記
たばこフィルターを備えている。
【0012】以下に、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明で用いるセルロースエステルとして
は、例えば、セルロースアセテート、セルロースブチレ
ート、セルロースプロピオネートなどの有機酸エステ
ル;硝酸セルロース、硫酸セルロース、リン酸セルロー
スなどの無機酸エステル;セルロースアセテートプロピ
オネート、セルロースアセテートブチレート、セルロー
スアセテートフタレート、硝酸酢酸セルロースなどの混
酸エステル;およびポリカプロラクトングラフト化セル
ロースアセテートなどのセルロースエステル誘導体など
が例示される。これらのセルロースエステルは、単独で
または二種以上混合して利用できる。
【0014】セルロースエステルの平均重合度は、例え
ば10〜1000、好ましくは50〜900、さらに好
ましくは200〜800程度である。
【0015】好ましいセルロースエステルには、有機酸
エステル(例えば、炭素数2〜4程度の有機酸とのエス
テル)、特にセルロースアセテートが含まれる。セルロ
ースエステルの平均置換度は、例えば平均置換度1〜3
程度である場合が多いが、平均置換度1〜2.15、好
ましくは1.1〜2.0程度のセルロースエステルを用
いると、生分解性が高められ、環境汚染を低減する上で
有用である。そのため、セルロースエステルの置換度は
1〜3程度の範囲で適当に選択できるが、セルロースア
セテートでは、平均置換度1.5〜3.0(例えば2〜
3)程度が好ましい。
【0016】セルロースエステル繊維は、前記一種又は
二種以上のセルロースエステルの繊維であってもよく、
前記セルロースエステルと他の物質(例えば、熱可塑性
樹脂)との混合物で形成された繊維であってもよい。後
者の場合、セルロースエステルの含有量が50重量%以
上であるのが好ましい。
【0017】本発明の特色は、上記セルロースエステル
が短繊維状であり、しかも無捲縮であること、このよう
な無捲縮短繊維と叩解パルプとを組合せている点にあ
る。なお、本明細書において、捲縮のかかっていない繊
維(単に、無捲縮繊維又は無捲縮の繊維という場合があ
る)とは、完全に直線状の繊維だけでなく、湾曲した繊
維、例えば、実際の長さと末端間の距離との比が、前者
/後者4/3以下(好ましくは5/4以下)の多少湾曲
している繊維をも含む。このような繊維は、例えば、水
中で水流などにより軽度の剪断力を受けることにより、
容易に形状が変化し、直線状になる。好ましい無捲縮繊
維には、直線状の繊維が含まれる。
【0018】このような無捲縮の繊維は、捲縮操作を行
なうことなく、乾式紡糸、湿式紡糸、溶融紡糸などの紡
糸により得ることができるとともに、捲縮を解除するこ
とにより得ることもできる。すなわち、通常のセルロー
スアセテート繊維束で構成されたタバコフィルターで
は、製造及び輸送上の有利さに加えて、有害成分の除去
効率を高めるため、捲縮したセルロースアセテート繊維
が用いられている。また、前記特公昭44−1953号
公報でも同様の理由から紙を構成する酢酸セルロースは
捲縮繊維であることが必要とされている。しかし、捲縮
繊維は繊維同士が絡まり易く、水への分散性が劣るた
め、シート化、特に湿式抄造が困難であるとともに、自
然界での崩壊性が劣り、本発明の目的を達成することは
困難である。従って、本発明においては、原料であるセ
ルロースエステル繊維が捲縮繊維である場合(例えば、
通常のセルロースアセテート繊維束タバコフィルター製
用の繊維を利用する場合など)には、水蒸気などの加熱
手段で加熱しながら張力を作用させるなどの方法によ
り、捲縮を解除し伸長して用いればよい。一方、非捲縮
繊維を用いると、濾過効率が低下し易いものの、濾過効
率の低下は、適度に叩解を進めたパルプと組合せること
により防止できる。
【0019】セルロースエステル短繊維の平均繊維長
は、抄紙性などを損わない限り特に限定されず、例え
ば、1〜10mm、好ましくは2〜8mm程度であり、
3〜7mm程度である場合が多い。繊維長が短すぎる
と、短繊維を製造するためのコストが上昇し易くなると
ともに、シート強度が弱くなり、巻き上げ時にシートが
切れるなどのトラブルが生じ易くなる。また、繊維長が
長すぎると水への分散性が低下し、湿式抄造によるシー
ト化が困難になるとともに、崩壊性も低下し易い。
【0020】また、セルロースエステル繊維の繊維径
は、通気性、崩壊性などを損わない限り特に限定され
ず、例えば、繊度1〜10デニール、好ましくは2〜8
デニール、さらに好ましくは2〜7デニール程度であ
る。繊維径が1デニール未満の繊維は紡糸に特殊な方法
を必要とし、一般的方法では製造が困難であり、10デ
ニールを越えると濾過率が低下すると共に、シートの強
度が低下し易い。
【0021】セルロースエステル繊維の断面形状は、特
に制限されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、
Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などの
いずれであってもよい。
【0022】セルロースエステル短繊維は、単独では繊
維に自己接着性がないため、本発明では叩解したパルプ
と混合抄紙する。なお、「叩解パルプ」とは、慣用の叩
解機または解砕機で叩解した木材パルプ、リンター、麻
などの天然セルロース繊維のパルプの他、合成繊維のパ
ルプも含む意味に用いる。叩解パルプとしては、例え
ば、サルファイト法、クラフト法などの慣用の方法で広
葉樹、針葉樹などから得られる木材パルプを用いる場合
が多い。叩解パルプは、叩解によりフィブリル化し、製
紙性を有する。
【0023】叩解度は、セルロースエステル短繊維との
共存系での製紙性などを損わない範囲で選択でき、例え
ば、ショッパーリーグラー式ろ水度10〜90°SR
(例えば、20〜90°SR)、好ましくは20〜80
°SR、さらに好ましくは25〜75°SR程度であ
り、30〜70°SR程度である場合が多い。叩解度が
低過ぎると、絡み合いによりセルロースエステル短繊維
を十分接着することができなくなり、シート強度が低下
し易く、叩解度が高すぎると、繊維間の結合力、接着性
が強くなり過ぎ、崩壊性が低下し易い。
【0024】セルロースエステル短繊維と叩解パルプと
の割合は、喫味、有害成分に対する濾過性能、抄紙性な
どを損わない範囲、例えば、前者/後者=90/10〜
20/80(重量比)、好ましくは80/20〜20/
80(重量比)程度の範囲から適当に選択できる。セル
ロースエステル短繊維と叩解パルプとの割合は、前者/
後者=80/20〜30/70(重量比)、好ましくは
75/25〜35/65(重量比)、さらに好ましくは
70/30〜40/60(重量比)程度である。セルロ
ースエステル短繊維の割合が少な過ぎると、たばこの喫
味が劣り、フェノール類などに対する選択除去性が低下
し、叩解パルプの割合が少な過ぎるとシート強度が低下
する。
【0025】シート状のたばこフィルター素材の坪量
は、通気性などを損わない限り特に限定されず、例え
ば、10〜60g/m2 、好ましくは15〜45g/m
2 、さらに好ましくは20〜40g/m2 程度であり、
25〜35g/m2 程度である場合が多い。坪量が小さ
なシートは抄紙が困難であり、坪量の大きなシートは、
紙フィルターの製造の際に行われているクレープ加工工
程でクレープを形成することが困難となり、フィルター
断面に不均一な隙間が生成し易くなる。
【0026】なお、前記セルロースエステル短繊維及び
/又はたばこフィルター素材は、種々の添加剤、例え
ば、サイズ剤;カオリン、タルク、ケイソウ土、石英、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナ
などの無機微粉末;カルシウム、マグネシウムなどのア
ルカリ土類金属の塩などの熱安定化剤;着色剤;油剤;
歩留り向上剤などを含んでいてもよい。また、セルロー
スエステル短繊維は、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸など
の環境分解促進剤(生分解促進剤)、アナターゼ型酸化
チタンなどの光分解促進剤などを含有してもよい。な
お、アナターゼ型酸化チタンなどの酸化チタンは、セル
ロースエステル繊維の白色度改善剤としても機能する。
【0027】本発明のたばこフィルター素材は上記セル
ロースエステル短繊維と叩解パルプとで構成され、これ
らの成分を主成分として含んでいる。シート状のたばこ
フィルター素材は、シート状であり、かつ不織布状の抄
紙構造を有している。抄紙構造とは、抄造により得られ
る用紙や和紙などのように、繊維が互いに絡み合った構
造を意味する。そのため、シート状たばこフィルター素
材は乾燥時の紙力が大きく、雨水などによる湿潤に伴な
って迅速に崩壊する。
【0028】前記シート状のたばこフィルター素材は、
慣用の乾式抄紙法、例えば、セルロースエステル短繊維
と叩解パルプと、必要に応じてその他の成分を、気流を
用いてネットなどの通気性支持体に吹付けることによっ
ても調製できるが、セルロースエステル短繊維と叩解パ
ルプ、必要に応じてその他の成分を水に分散したスリラ
ーを用いて、湿式抄造する方法が好ましい。そのため、
好ましい抄紙構造には、湿式抄造による抄紙構造が含ま
れる。前記スリラーの固形分濃度は、抄紙可能な範囲で
適当に選択でき、例えば、0.005〜0.5重量%程
度である。抄紙は慣用の方法で行うことができ、例え
ば、多孔板などを備えた湿式抄紙機を用いて抄紙し、脱
水・乾燥することにより行うことができる。
【0029】シート状素材の調製に際しては、必要に応
じて、天然又は合成樹脂系のバインダーを用いてもよ
い。このバインダーとしては、人体に悪影響を及ぼさ
ず、喫味および崩壊性を損なわないバインダーが使用さ
れる。人体に対して有害でなく、喫味や崩壊性を損わな
いバインダーには、例えば、食品添加物に属し、臭気の
ない水溶性バインダー(水溶性接着剤)が含まれる。ま
た、バインダーの使用量は、できる限り少量(例えば、
素材全体に対して10重量%以下)であるのが好まし
い。
【0030】水溶性接着剤には、天然物系接着剤(例え
ば、デンプン、変性デンプン、可溶性デンプン、デキス
トラン、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カゼイ
ン、ゼラチンなど);セルロース誘導体(例えば、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、エチルセルロースなど);合成樹脂接着剤(例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水
溶性アクリル樹脂など)などが例示される。これらの水
溶性接着剤は一種又は二種以上使用できる。
【0031】なお、非水溶性バインダーであっても崩壊
性を損わない程度の少量であれば使用してもよく、臭
気、匂いを有するバインダーであっても、喫味を損なわ
ず不快感を与えないバインダーであれば使用してもよ
い。さらに、セルロースエステルの可塑剤も崩壊性を損
なわない範囲であれば使用できる。
【0032】フィルタープラグ(フィルターロッド)を
通じて、チャンネリングを抑制しつつたばこ煙を円滑か
つ均一に通過させるため、前記シート状のたばこフィル
ター素材には、クレープ加工又はエンボス加工が施され
ているのが好ましい。また、クレープ加工又はエンボス
加工を施すことにより、棒状に巻上げることにより得ら
れたフィルタープラグの断面が均一で外観が良好とな
る。さらに、クレープ加工やエンボス加工により、適度
な通気性を有するフィルター、例えば、長さ10cm、
直径7.8mmのフィルターでの通気抵抗200〜60
0mmWG(ウォーターゲージ)、好ましくは300〜
500mmWG程度のフィルターを容易に得ることがで
きる。
【0033】クレープ加工は、進行方向に沿って多数の
溝が形成された一対のクレープ化ロールにシート状素材
を通し、シートの進行方向に沿って皺及び若干の裂け目
を形成することにより行なうことができる。エンボス加
工は、格子状、ランダム状などに凹凸部が形成されたロ
ール間にシート状素材を通したり、凹凸部が形成された
ロールでシート状素材を押圧することにより行なうこと
ができる。
【0034】クレープ加工における溝の間隔と溝の深
さ、エンボス加工による凹凸部の間隔と凹部の深さは、
例えば、ピッチ0.5〜5mm、深さ0.1〜1mm程
度の範囲から選択できる。
【0035】本発明のシート状のたばこフィルター用素
材は、たばこフィルター(たばこ用フィルターロッド又
はプラグ)を製造する上で有用である。前記たばこフィ
ルターは、棒状(特に断面円形状)に巻上げられた前記
シート状素材で構成されている。
【0036】本発明のたばこフィルターは、慣用の方
法、例えば、一般的な紙フィルター用巻き上げ装置(例
えば、フィルタープラグ巻上げ機)を用いて前記シート
状素材を棒状に巻き上げることにより得ることができ
る。すなわち、前記巻上げ機のロートへシート状素材を
導入し、所望の円周長さに巻き上げることにより、棒状
のたばこフィルターを得ることができる。たばこフィル
ターの製造においては、通常、前記加工を施したシート
状素材をロート中に巻き込んだ後、巻紙により断面円形
の棒状に巻き上げ、糊付し、適当な長さに切断すること
により、たばこフィルターやフィルタープラグを作製す
る場合が多い。前記巻上げに際して、クレープ化したシ
ート状素材は、皺が延びる方向に対して横断又は略直交
する方向に巻上げる場合が多い。なお、シート状素材の
巻上げに際しては、必要に応じて粉粒状活性炭を添加
し、活性炭を含有するたばこフィルター又はフィルター
プラグを得てもよい。
【0037】たばこフィルタープラグの作製に際して、
円筒状の巻紙同士の端部での糊付け、巻上げられた棒状
の素材と巻紙との糊付けが必要な場合、湿潤時の崩壊性
を損わないため、前記の水溶性接着剤を用いるのが好ま
しい。
【0038】本発明のたばこは、前記たばこフィルター
又はフィルターチップを備えている。たばこフィルター
又はフィルターチップの配設部位は特に制限されない
が、巻紙により棒状に形成されたたばこでは、口元の部
位、又は口元と紙巻きたばことの間に配設する場合が多
い。
【0039】
【発明の効果】本発明のシート状のたばこフィルター素
材およびこの素材を用いたたばこフィルターは、無捲縮
のセルロースエステル短繊維と叩解パルプとで構成さ
れ、抄紙構造を有しているので、たばこの喫味および有
害成分の濾過性能(例えば、フェノール類の選択除去
性)のみならず、湿潤時の崩壊性に優れ、環境汚染を軽
減できる。また、乾燥状態では強度が大きいにも拘ら
ず、湿潤時には容易かつ迅速に崩壊する。
【0040】本発明のたばこは、前記フィルターを備え
ているので、喫味が良好であるとともに、自然環境中で
の崩壊性に優れ、環境汚染を軽減できる。
【0041】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例において、坪量、
引張強度、ろ水度、水崩壊度は下記の方法により測定し
た。
【0042】坪量(g/m2 ):JIS−P−8121 引張強度(kg/15mm):幅15mmの試料につい
てJIS−P−8113に準じて測定した。
【0043】 ショッパーリーグラーろ水度:JIS−P−8121 水崩壊度(%):試料約0.2gを、水200mlを入
れたビーカー(直径75mm、容量300mlの)に投
入し、渦中心部の高さが最も高い液面の3/4の高さと
なるように、マグネチックスターラで攪拌し、10分後
および20分後に試料の崩壊状態を観察し、以下の5段
階評価基準で評価した。
【0044】A:10分後に完全に崩壊する B:10分後では一部崩壊しない部分(塊)があるもの
の、20分後には完全に崩壊する C:20分後にも崩壊しない部分が残ったり、または形
状は崩壊しているものの、再凝集などにより一部に塊が
残る D:20分後にも試料の50%以上が崩壊しないか、ま
たは形状は崩壊しているものの、再凝集などにより50
%以上が塊として残る E:20分後にも殆ど崩壊しない 喫味試験:紙巻たばこ[市販のたばこ(日本たばこ産業
(株)、商品名「ハイライト」)のフィルタープラグを
除去したもの]にフィルタープラグ化した試料を取付
け、喫煙愛好者5人によって下記の基準で香喫味を評価
し、平均値で表した。
【0045】香喫味3:辛味がなく、たばこの旨味があ
る 香喫味2:辛味はないが、旨味が落ちる 香喫味1:辛味がある。
【0046】実施例1 無捲縮セルロースアセテート短繊維(断面Y形、繊度3
デニール、繊維長4mm、置換度2.45)3.0g
と、叩解度40°SRの針葉樹漂白クラフトパルプ2.
0gとを、1リットルビーカー(直径110mm)内の
495gの水に投入し、撹拌羽根(直径9cm)を用い
て、600rpmで20分間強制撹拌したところ、繊維
が均一に分散したスリラーが得られた。
【0047】前記スラリーを水で30倍に希釈し、湿式
抄造し、脱水乾燥することにより、抄紙構造を有する地
合の良好なシート状素材を得た。
【0048】比較例1 1インチ当り20個の捲縮を施したセルロースアセテー
ト短繊維(断面Y形、繊度3デニール、繊維長4mm、
置換度2.45)3.0gと、叩解度40°SRの針葉
樹漂白クラフトパルプ2.0gとを、1リットルビーカ
ー(直径110mm)内の水495gに投入し、撹拌羽
根(直径9cm)を用いて、600rpmで20分間強
制撹拌したところ、繊維同士が絡まり、均一なスリラー
が得られなかった。そのため、前記スラリー混合物を水
で30倍に希釈して湿式抄造しても、地合の良好な抄紙
構造のシート状素材を得ることができなかった。
【0049】実施例2〜13 表1に示す繊維長の無捲縮セルロースアセテート短繊維
(断面Y形、繊度3デニール、置換度2.45)60重
量部と、表1に示す叩解度の針葉樹漂白クラフトパルプ
40重量部とを、JIS−P−8209に記載の方法に
より湿式抄造し、脱水乾燥することにより、抄紙構造の
シート状素材を得た。
【0050】実施例14〜16 表1に示す繊維長の無捲縮セルロースアセテート短繊維
(繊度3デニール、置換度2.45)60重量部と、表
1に示す叩解度の針葉樹漂白クラフトパルプ40重量部
を、JIS−P−8209に記載の方法により湿式抄造
し、脱水乾燥することにより、抄紙構造のシート状素材
を得た。
【0051】なお、各実施例で用いた無捲縮セルロース
アセテート短繊維の断面形状は、実施例13:R字形、
実施例14:I字状、実施例15:X字状である。
【0052】比較例2〜4 表2に示す捲縮数のセルロースアセテート短繊維(繊維
長4mm、断面Y形、繊度3デニール、置換度2.4
5)60重量部と、叩解度40°SRの針葉樹漂白クラ
フトパルプ40重量部とを、JIS−P−8209に記
載の方法により湿式抄造し、脱水乾燥することにより、
抄紙構造のシート状素材を得た。
【0053】実施例および比較例で得られたシート状素
材の特性を評価したところ、表1および表2に示す結果
を得た。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】 表1および表2から明らかなように、パルプの叩解度が
小さくなると引張強度が低下し、短繊維の繊維長が長く
なると崩壊性が低下する傾向を示すものの、実施例のシ
ート状素材は、いずれも良好な水崩壊性を示す。これに
対して、捲縮した短繊維を用いた比較例のシート状素材
は、JIS−P−8209に記載の方法のようにスリラ
ー濃度が低い場合にも、水への分散性が悪く、シートの
地合いが低下するとともに強度が低下し(実施例5との
比較)、水崩壊性も著しく低下した。
【0056】実施例17 実施例5と同様の組成で、繊維長4mmの無捲縮セルロ
ースアセテート短繊維と、叩解度40°SRの針葉樹漂
白クラフトパルプとを用い、円網式抄紙機を用いて湿式
抄造し、坪量30g/m2 、幅270mmのシート状素
材を調製した。得られたシート状素材の縦方向の引張り
強度は1.20kg/15mmであり、水崩壊度のレベ
ルは「A」であった。
【0057】得られたシート状素材を、クレープ化ロー
ル(表面温度140℃、溝ピッチ幅2.0mm、溝深さ
0.6mm)により100m/分の速度でクレープ加工
した。クレープ加工したシート状素材を150m/分の
速度で巻上げ、長さ100mm、円周24.5mmのフ
ィルタープラグを作製した。得られたフィルタープラグ
を、適当な長さに切断して、喫味試験を行なったとこ
ろ、香喫味は2.6であった。
【0058】実施例18 実施例5と同様の組成で、繊維長4mmの無捲縮セルロ
ースアセテート短繊維と、叩解度40°SRの針葉樹漂
白クラフトパルプとを用い、円網式抄紙機を用いて湿式
抄造し、脱水した後、シート状素材に、5重量%濃度の
カルボキシメチルセルロース水溶液を、乾燥重量基準で
シート状素材に対して3重量%スプレーし、乾燥するこ
とにより、坪量30g/m2 、幅270mmのシート状
素材を調製した。得られたシート状素材の縦方向の引張
り強度は1.50kg/15mmであり、水崩壊度のレ
ベルは「B」であった。
【0059】得られたシート状素材を、クレープ化ロー
ル(表面温度140℃、溝ピッチ幅2.0mm、溝深さ
0.6mm)により100m/分の速度でクレープ加工
した。クレープ加工したシート状素材を150m/分の
速度で巻上げ、長さ100mm、円周24.5mmのフ
ィルタープラグを作製した。得られたフィルタープラグ
を、適当な長さに切断して、喫味試験を行なったとこ
ろ、香喫味は2.6であった。
【0060】実施例19 実施例2と同様な組成で、無捲縮セルロースアセテート
短繊維と、針葉樹漂白クラフトパルプとを用い、円網式
抄紙機を用いて湿式抄造し、坪量30g/m2、幅27
0mmのシート状素材を調製した。得られたシート状素
材の縦方向の引張り強度は0.45kg/15mm、水
崩壊度のレベルは「A」であった。
【0061】得られたシート状素材を、クレープ化ロー
ル(表面温度140℃、溝ピッチ幅2.0mm、溝深さ
0.6mm)により20m/分の速度でクレープ加工
し、クレープ加工したシート状素材を巻上げ速度を30
m/分で巻き上げ、長さ100mm、円周24.5mm
のフィルタープラグを作製した。得られたフィルタープ
ラグを、適当な長さに切断して、喫味試験を行なったと
ころ、香喫味は2.4であった。
【0062】実施例20 無捲縮セルロースアセテート短繊維の使用量を40重量
部、針葉樹漂白クラフトパルプの使用量を60重量部と
する以外、実施例17と同様にして、坪量30g/
2 、幅270mmのシート状素材を調製した。得られ
たシート状素材の縦方向の引張強度は1.90kg/1
5mmであり、水崩壊度のレベルは「A」であった。
【0063】得られたシート状素材を、クレープ化ロー
ル(表面温度140℃、溝ピッチ幅2.0mm、溝深さ
0.6mm)により100m/分の速度でクレープ加工
した。クレープ加工したシート状素材を150m/分の
速度で巻上げ、長さ100mm、円周24.5mmのフ
ィルタープラグを作製した。得られたフィルタープラグ
を、適当な長さに切断して、喫味試験を行なったころ、
香喫味は2.2であった。
【0064】実施例21 無捲縮のセルロースアセートプロピオネート短繊維(断
面Y形、繊度3デニール、繊維長4mm、アセテート置
換度2.45、プロピオネート置換度0.40)60重
量部と、叩解度40°SRの針葉樹漂白クラフトパルプ
40重量部とを用い、円網式抄紙機を用いて湿式抄造
し、坪量30g/m2 、幅270mmのシート状素材を
調製した。得られたシート状素材の縦方向の引張り強度
は1.25kg/15mmであり、水崩壊度のレベルは
「A」であった。
【0065】得られたシート状素材を、クレープ化ロー
ル(表面温度140℃、溝ピッチ幅2.0mm、溝深さ
0.6mm)により100m/分の速度でクレープ加工
した。クレープ加工したシート状素材を150m/分の
速度で巻上げ、長さ100mmおよび円周24.5mm
のフィルタープラグを作製した。得られたフィルタープ
ラグを、適当な長さに切断して、喫味試験を行なったと
ころ、香喫味は2.4であった。
【0066】比較例5 セルロースアセテート繊維束(置換度2.45)をトリ
アセチンを用いて成型した従来のフィルタープラグの喫
味試験及び水崩壊性を調べたところ、香喫味は2.8で
あり、水崩壊度のレベルは「E」であり全く崩壊しなか
った。
【0067】比較例6 セルロースアセテート短繊維(断面Y形、繊度3デニー
ル、繊維長4mm、置換度2.45)のみを用いて湿式
抄造したものの、紙層を形成できなかった。
【0068】比較例7 実施例5で用いた叩解度40°RSの針葉樹漂白クラフ
トパルプのみを用い、湿式抄造し、坪量30g/m2
幅270mmのシート状素材を得た。得られたシート状
素材の縦方向の引張強度は3.50kg/15mm、水
崩壊度のレベルは「C」であった。
【0069】得られたシート状素材を、クレープ化ロー
ル(表面温度140℃、溝ピッチ幅2.0mm、溝深さ
0.6mm)により100m/分の速度でクレープ加工
した。クレームプ加工したシート状素材を150m/分
の速度で巻上げ、長さ100mm、円周24.5mmの
フィルタープラグを作製した。得られたフィルタープラ
グを、適当な長さに切断して、喫味試験及び水崩壊性を
調べたところ、香喫味は1.0であり、喫味が劣ってい
た。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無捲縮のセルロースエステル短繊維と、
    叩解パルプとで構成された抄紙構造を有するシート状の
    たばこフィルター素材。
  2. 【請求項2】 無捲縮のセルロースエステル短繊維と、
    叩解パルプとの割合が前者/後者=90/10〜20/
    80(重量比)である請求項1記載のたばこフィルター
    素材。
  3. 【請求項3】 無捲縮のセルロースエステル短繊維が、
    平均繊維長1〜10mm、繊度1〜10デニールの短繊
    維であり、叩解パルプの叩解度がショッパーリーグラー
    式ろ水度20〜90°SRである請求項1又は2記載の
    たばこフィルター素材。
  4. 【請求項4】 セルロースエステルが炭素数2〜4の有
    機酸とのエステルである請求項1〜3のいずれかの項に
    記載のたばこフィルター素材。
  5. 【請求項5】 セルロースエステルが平均置換度1.5
    〜3.0の酢酸セルロースである請求項1〜4のいずれ
    かの項に記載のたばこフィルター素材。
  6. 【請求項6】 叩解パルプが木材パルプである請求項1
    〜5のいずれかの項に記載のたばこフィルター素材。
  7. 【請求項7】 クレープ加工又はエンボス加工が施され
    ている請求項1〜6のいずれかの項に記載のたばこフィ
    ルター素材。
  8. 【請求項8】 平均繊維長2〜8mm、繊度2〜8デニ
    ールおよび平均置換度1.5〜3.0の酢酸セルロース
    の短繊維と、叩解度がショッパーリーグラー式ろ水度2
    0〜80°SRである叩解木材パルプとを、前者/後者
    =80/20〜30/70(重量比)の割合で含むシー
    ト状のたばこフィルター素材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかの項に記載のシ
    ート状のたばこフィルター素材が、棒状に巻き上げられ
    ているたばこフィルター。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のたばこフィルターを備
    えたたばこ。
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