JPH08126248A - 油圧ポンプ用電動モータ - Google Patents

油圧ポンプ用電動モータ

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Publication number
JPH08126248A
JPH08126248A JP25516294A JP25516294A JPH08126248A JP H08126248 A JPH08126248 A JP H08126248A JP 25516294 A JP25516294 A JP 25516294A JP 25516294 A JP25516294 A JP 25516294A JP H08126248 A JPH08126248 A JP H08126248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
cam
electric motor
hydraulic pump
eccentric
Prior art date
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Pending
Application number
JP25516294A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Kitamura
和久 北村
Kazuo Uchida
和夫 内田
Shoji Eguchi
正二 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP25516294A priority Critical patent/JPH08126248A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】油圧ポンプ用電動モータにおいて、可及的なコ
スト低減を図れて、プランジャとの摺接面の焼き付きや
摩耗を防止できるようにすること。 【構成】電動モータ1の出力軸1aの一端に、該出力軸
1aの回転に伴い偏心回転して外周面に当接される油圧
ポンプ2,3のプランジャ2a,3aを上下駆動するセ
ラミックス製のカム4が配設され、このカム4が、出力
軸1aの軸心に対して偏心させた中心を有する出力軸嵌
合用の穴4aを備え、この穴4aに出力軸1aに対する
キー溝4bが形成されるとともに、外周面に超仕上げ加
工が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のアンチ
スキッド装置に含まれるポンピング機構に使用される油
圧ポンプ用電動モータに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のアンチスキッド装置は、急制動
時、もしくは滑りやすい路面での制動時に、ホイールシ
リンダに加わる油圧のポンピングにより、ブレーキロッ
クをなくし、スリップを防止するもので、この装置に
は、油圧のポンピングを行うためのポンピング機構が含
まれる。
【0003】従来のポンピング機構は、図6および図7
に示すように、電動モータ51の回転を、180度対向
配置される油圧ポンプ52,53のプランジャ52a,
53aの往復動に変換して、ポンピング作用を行うもの
である。油圧ポンプ52,53は、円柱形のプランジャ
52a,53aをシリンダ52b,53b内に摺動自在
に嵌挿する構成であり、シリンダ2b,3bは図示しな
い自動車のアンチスキッド装置のホイールシリンダに対
して接続される。
【0004】上記従来のポンピング機構のうち、図6の
ものでは、電動モータ51の出力軸51aの一端に、偏
心軸受(中心から回転軸線が偏心された針状ころ軸受)
54が取り付けられ、この偏心軸受54の外輪54aの
外周面がプランジャ52a,53aに摺接するようにな
っている。偏心軸受54は内輪54bを有するもので、
内輪54bには、その中心から偏心した位置に軸孔が形
成されている(実開平2−146220号公報参照)。
【0005】一方、図7の従来例では、電動モータ51
の出力軸51aと一体に形成された偏心軸51bに、内
輪のない一般的な仕様の針状ころ軸受55が取り付けら
れている。この場合、偏心軸51bの偏心回転によって
針状ころ軸受55全体が偏心回転させられるようになっ
ており、その外輪55aが、偏心回転軌道の一箇所でプ
ランジャ52a,53aに摺接する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに偏心軸受54を用いる場合も、偏心軸51bを用い
る場合も、一般的な仕様のものをそのまま用いることが
できず、偏心軸受54の内輪54bや、偏心軸51bに
関する加工が面倒で、コストが高くつくことが指摘され
る。
【0007】また、図6における偏心軸受54の外輪5
4a、あるいは図7における一般的な仕様の針状ころ軸
受55の外輪55aと、それらに摺接するプランジャ5
2a,53aとは、一般的に、金属材により形成される
ため、微小な焼き付きや摩耗が発生しやすいことが指摘
される。
【0008】したがって、本発明は、可及的なコスト低
減を図れて、プランジャとの摺接面の焼き付きや摩耗を
防止できるようにすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の油圧ポンプ用電
動モータは、出力軸の一端に、該出力軸の回転に伴い偏
心回転して外周面に当接される油圧ポンプのプランジャ
を上下駆動するセラミックス製のカムが配設され、この
カムが、前記出力軸の軸心に対して偏心させた中心を有
する出力軸嵌合用の穴を備え、この穴に出力軸に対する
まわり止め手段が形成されているとともに、外周面に超
仕上げ加工が施されている。
【0010】
【作用】本発明は、電動モータの出力軸を偏心構造とは
せずに、電動モータの出力軸の回転動作を偏心回転に変
換してプランジャに伝達する要素を用いるタイプとし、
この要素として、従来の偏心転がり軸受の代わりに、簡
易な形状のセラミックス製のカムを用いている。
【0011】これにより、従来の特殊な偏心転がり軸受
に比べて、製作コストを低減できるようになる。しか
も、本発明の場合、カムがプランジャに対して純粋にす
べり接触するような形態となるけれども、カムとプラン
ジャとが異種素材であることから、両者において焼き付
きが発生しなくなる。
【0012】そして、セラミックス製のカムの外周面に
超仕上げ加工を施しているから、カムと摺接するプラン
ジャの摩耗が軽減されるようになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の詳細を図1ないし図5に示す
一実施例に基づいて説明する。図1および図2は、本発
明の一実施例にかかり、図1は、油圧ポンプ用電動モー
タを用いたポンピング機構の一実施例の縦断面図、図2
は、同機構のカムの側面図である。
【0014】図中、1は電動モータ、2,3は油圧ポン
プ、4はカムである。すなわち、電動モータ1の出力軸
1aにカム4が取り付けられているとともに、このカム
4の外径面に180度対向配置される油圧ポンプ2,3
のプランジャ2a,3aが当接または微小隙間を介して
非接触にあてがわれており、電動モータ1の回転をカム
4によりプランジャ2a,3aの往復動に変換して、ポ
ンピング作用を行うものである。
【0015】電動モータ1は、一般的な仕様であり、そ
の出力軸5はロータ(図示省略)の回転中心と同軸状に
配置されている。この電動モータ1の出力軸1aの円周
上の1カ所には、断面ほぼ半円形のキー溝1bが設けら
れている。
【0016】油圧ポンプ2,3は、その円柱形のプラン
ジャ2a,3aをシリンダ2b,3b内に摺動自在に嵌
挿した構成であり、このシリンダ2b,3bは図示しな
い自動車のアンチスキッド装置のホイールシリンダに対
して接続される。プランジャ2a,3aは、SCM鋼な
どの金属材により形成されており、その硬度はHRC5
5以上に設定される。
【0017】カム4は、セラミックス材で形成されかつ
外周面に超仕上げ加工が施された円形板からなり、その
中心位置から所要量偏心した位置には、電動モータ1の
出力軸1aの嵌合用の穴4aが厚み方向に貫通するよう
に設けられている。この穴4aは、断面ほぼ円形に形成
されているが、その円周上の1カ所、ここではカム4の
中心となる位置に電動モータ1の出力軸1aのキー溝1
bと対応して断面ほぼ半円形のキー溝4bが形成されて
いる。このカム4のキー溝4bと出力軸1aのキー溝1
bとの間に、丸棒状のキー5が係入されることにより、
出力軸1aとカム4とをまわり止めするようになってい
る。
【0018】ここで使用するキーおよびキー溝の形状
は、勿論、上述の実施例に限定されるものではなく、通
常の平行キー、勾配キーなども使用可能である。
【0019】なお、上述したカム4は、いわゆる低品位
セラミックスまたは高品位セラミックスと呼ばれるセラ
ミックス材により形成される。この低品位セラミックス
や高品位セラミックスの表現は、製造方法に応じて使い
分けられる。
【0020】 低品位セラミックスは、平均粒径0.
5〜1μmのα型の窒化けい素の粉末(低グレード品例
えば電気化学工業株式会社の品種番号SN−9FW)に
対してイットリア(Y23),アルミナ(Al23),
窒化アルミ(AlN),チタニア(TiO2)などの焼
結助剤を5〜20重量%添加する。これにバインダーを
混入して金型に充填した状態で単軸圧縮することにより
成形する。この成形品を最終形状に近い状態に加工する
とともに、バインダーなどの有機物を除去してから、1
〜10気圧の圧力下で焼結する。焼結温度や焼結時間
は、1800℃、2〜4時間である。この焼結体の転動
面や摺動面に対して超仕上げ加工を施し、表面粗さを1
μRz以下、望ましくはRa0.2μm以下とし、最終
製品の寸法、表面状態とする。
【0021】 高品位セラミックスは、平均粒径0.
2μmのα型の窒化けい素の粉末(高グレード品例えば
株式会社宇部興産の品種番号E−10)に対してイット
リア(Y23),アルミナ(Al23),窒化アルミ
(AlN),チタニア(TiO2)などの焼結助剤を1
0重量%以下添加する。これにバインダーを混入して金
型に充填した状態で単軸圧縮することにより成形する。
この成形品を最終形状に近い状態に加工するとともに、
バインダーなどの有機物を除去してから、いわゆるHP
(ホット・プレス)、HIP(ホット・アイソスタティ
ック・プレス)と称する手法により焼結する。焼結時
に、HPでは機械的に400Kgf/cm2、HIPで
はガス圧により1000気圧もの高い圧力をかける。こ
の焼結体の転動面や摺動面に対して超仕上げ加工を施
す。
【0022】低品位セラミックスは、高品位セラミック
スに比べると価格を低く抑えることができるが、気孔率
が若干高くなり強度が若干低くなる。この強度について
も本実施例のカム4では十分過ぎる値となる。
【0023】また、低品位セラミックスの場合、焼結後
に焼結体の転動面や摺動面に超仕上げを施せば、焼結体
内部に点在する気孔(ポア)が該面に対して開口するこ
とになり、これが潤滑剤の溜まりとなるなど良好な潤滑
性を発揮する。そのため、カム4とプランジャ2a,3
aとの摺接部位における潤滑状態が良好となり、例えば
セラミックスより硬度の落ちる金属製のプランジャ2
a,3aの摩耗を軽減できるようになる。
【0024】さらには、カム4の外周面に、曲率半径が
1000〜7000mmのフルクラウニングを形成すれ
ば、プランジャ2a,3aの摩耗をさらに軽減できる。
【0025】なお、本発明は、上述した実施例のみに限
定されず、種々な変形や応用が考えられる。
【0026】(1) カム4の穴4aの形状は、図3に
示すような半円形や、図4に示すような六角形(または
三角形、八角形などの多角形も含む)に形成することが
でき、このようにすれば、上記実施例でのカム4のキー
溝4bや出力軸1aのキー溝1bおよびキー5が不要と
なる。
【0027】(2) プランジャ2a,3aは、図5に
示すように、その中心軸線に沿って端面側に向けて開口
する潤滑油貯溜部(例えば断面ほぼ円形の凹部など)6
を形成してもよい。この貯溜部6には、グリースや固体
潤滑剤が充填される。固体潤滑剤としては、例えばグラ
ファイト、MoS2、軟質金属(金、銀など)、合成樹
脂(ポリテトラフルオロエチレン、含油ポリアセタール
など)が挙げられる。この場合、特にカム4を低品位セ
ラミックスとしていれば、その外周面に存在する無数の
開口する気孔にプランジャ2a,3aの貯溜部6の潤滑
剤を転移供給できるようになるから、潤滑性が長期的に
安定することになり、特にプランジャ2a,3aの摩耗
軽減に貢献できる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
動モータの出力軸を偏心させたり、偏心転がり軸受を用
いたりする従来例に比べて簡略化できて、コスト低減で
きるようになるだけでなく、カムおよびプランジャの焼
き付きや摩耗を大幅に軽減できるなど、所期の機能を長
期にわたって安定して発揮できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧ポンプ用電動モータを用いたポン
ピング機構の一実施例の縦断面図。
【図2】同機構のカムの側面図。
【図3】他のカムの側面図。
【図4】さらに他のカムの側面図。
【図5】本発明の油圧ポンプ用電動モータを用いたポン
ピング機構の他の実施例の縦断面図。
【図6】従来例のポンピング機構の縦断面図。
【図7】他の従来例のポンピング機構の縦断面図。
【符号の説明】
1 電動モータ 1a 電動モータの出力軸 1b 出力軸のキー溝 2,3 油圧ポンプ 2a,3a 油圧ポンプのプランジャ 4 カム 4a カムの穴 4b カムのキー溝 5 キー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸の一端に、該出力軸の回転に伴い
    偏心回転して外周面に当接される油圧ポンプのプランジ
    ャを上下駆動するセラミックス製のカムが配設され、 このカムが、前記出力軸の軸心に対して偏心させた中心
    を有する出力軸嵌合用の穴を備え、この穴に出力軸に対
    するまわり止め手段が形成されているとともに、外周面
    に超仕上げ加工が施されている、ことを特徴とする油圧
    ポンプ用電動モータ。
JP25516294A 1994-10-20 1994-10-20 油圧ポンプ用電動モータ Pending JPH08126248A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25516294A JPH08126248A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 油圧ポンプ用電動モータ

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JP25516294A JPH08126248A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 油圧ポンプ用電動モータ

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JPH08126248A true JPH08126248A (ja) 1996-05-17

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ID=17274929

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JP25516294A Pending JPH08126248A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 油圧ポンプ用電動モータ

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JP (1) JPH08126248A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1646129A1 (en) * 2003-09-02 2006-04-12 Bosch Corporation Motor with eccentric part and pump device using the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1646129A1 (en) * 2003-09-02 2006-04-12 Bosch Corporation Motor with eccentric part and pump device using the same
EP1646129A4 (en) * 2003-09-02 2009-07-01 Bosch Corp ENGINE WITH ECCENTRIC PART AND PUMP DEVICE WITH IT

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