JPH08125638A - 光時分割多重アクセス制御方式 - Google Patents

光時分割多重アクセス制御方式

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JPH08125638A
JPH08125638A JP6256752A JP25675294A JPH08125638A JP H08125638 A JPH08125638 A JP H08125638A JP 6256752 A JP6256752 A JP 6256752A JP 25675294 A JP25675294 A JP 25675294A JP H08125638 A JPH08125638 A JP H08125638A
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optical
optical terminal
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upstream
signal
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JP6256752A
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Yoshinori Ishii
義則 石井
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TCM伝送方式による光時分割多重アクセス
制御方式に関し、複数の光終端装置からの上り信号が衝
突しないように制御する。 【構成】 光端局装置1に接続した光伝送路2に、光分
岐合成部3を介して光終端装置4を接続し、各光終端装
置4に複数の加入者端末装置5を接続し、光端局装置1
と各光終端装置4との間で、時分割的に下りフレームと
上りフレームとを用いて伝送する光加入者線伝送制御方
式に於いて、光端局装置1の間隔測定手段6により、上
りフレーム内の光終端装置4からの上り信号間の間隔を
カウンタ等によって測定し、その間隔が所定値となって
各上り信号が衝突しないように、制御手段7によって光
終端装置4の送信タイミングの進み,遅れを一定値ずつ
制御することを繰り返す。光終端装置4は、遅延制御手
段8によって、下りフレームの終了から送信タイミング
までの遅延時間の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1本の光伝送路により
下りフレームと上りフレームとを時分割的に伝送する光
時分割多重アクセス制御方式に関する。交換局から加入
者宅まで直接或いは光分岐合成部を介して光伝送路で接
続するFTTH(Fiber To The Home )方式や、
交換局から加入者宅の近くの光終端装置まで光伝送路で
接続し、その光終端装置から各加入者宅までは今までの
メタリックケーブルで接続するFTTC(Fiber To
The Curve)方式等が提案されている。
【0002】又2本の光伝送路を用いて、上り信号と下
り信号とを別々に伝送するSDM(Space Division
Multiplexing )伝送方式と、1本の光伝送路により異
なる光波長による上り信号と下り信号とを伝送するWD
M(Wavelengh DivisionMultiplexing )伝送方式
と、1本の光伝送路により同一の光波長による上り信号
と下り信号とを伝送するDDM(Directional Decou
pling Multiplexing)伝送方式と、1本の光伝送路に
より同一光波長の上り信号と下り信号とを時間圧縮によ
り時分割的に伝送するTCM(Time Compression M
ultiplexing )伝送方式等が知られている。
【0003】前述のSDM伝送方式に比較して、1本の
光伝送路により全二重の双方向伝送を行う伝送方式は、
単純に光ファイバが半分で済むだけでなく、布設並びに
保守が容易となり、それに伴って耐用年数や信頼性等の
点で有利となる。このように1本の光伝送路を用いた前
述のWDM伝送方式は、波長分離と波長多重とを行う構
成が複雑となると共に、光波長の異なる半導体レーザ等
を用いる必要があるから、高価な構成となる問題があ
る。又前述のDDM伝送方式は、同一光波長の上り信号
と下り信号とを光カプラにより結合及び分岐するもの
で、受光素子側への回り込みが問題となる。又前述のT
CM伝送方式は、同一光波長の上り信号と下り信号とが
異なる時間で伝送されるから、回り込みの問題がなく、
比較的経済性に優れている。
【0004】前述のTCM伝送方式を適用し、交換局側
の光端局装置から光分岐合成部を介して光伝送路により
接続された光終端装置に、複数の加入者をメタリックケ
ーブル又は光ファイバケーブルで接続し、各光終端装置
からの上り信号を光端局装置へ送信した時に、光端局装
置に於いて衝突が生じないように、各光終端装置の送信
タイミングを設定する必要がある。
【0005】
【従来の技術】図7は光加入者線伝送システムの説明図
であり、41は交換局側の光端局装置(OLT)、42
は光伝送路、43は光分岐合成部、441 〜445 は加
入者側の光終端装置(ONU)、45は加入者端末装置
を示す、光端局装置41と各光終端装置441 〜445
とは、光分岐合成部43を介して光伝送路42によって
接続し、光終端装置441 〜445 と電話機やパーソナ
ルコンピュータ等の加入者端末45との間をメタリック
ケーブルで接続した場合を示し、FTTCの構成に相当
する。
【0006】交換局側の光端局装置41から各光終端装
置441 〜445 に対する下り信号は、時間圧縮した上
で多重化されて下りフレームにより送信され、又各光終
端装置441 〜445 からの光端局装置41に対する上
り信号も時間圧縮され、光端局装置41の受信端で衝突
が生じないように送信タイミングが設定されて上りフレ
ーム内で多重化される。又各光終端装置441 〜445
は、光電変換及び電光変換を行う変換部と多重化及び多
重分離を行う多重部とを含む構成を有するものである。
【0007】図8は従来例の説明図であり、光端局装置
(OLT)と光終端装置(ONU)との間の伝搬遅延時
間を測定し、各光終端装置に対して送信タイミングを設
定する場合を示し、フレーム周期は例えば1msであ
り、そのフレーム周期の前半は下りフレーム、後半は上
りフレームに割当てられる。又下りフレームは、各光終
端装置に対する下り信号が時間圧縮されて多重化された
構成を有し、各光終端装置は、自装置宛の下り信号を、
下りフレーム内のオーバーヘッド情報等によって識別し
て抽出し、電気信号に変換して時間伸長,多重分離を行
って加入者へ送信する。
【0008】又上りフレームに於いて、光端局装置(O
LT)との間の伝搬遅延時間がそれぞれ異なる光終端装
置に対して、光端局装置(OLT)が下りフレームの送
信終了から、例えば、t1 ,t2 ,t3 ,t4 の時間を
設定し、それに従って多重度の異なる上り信号b,c,
d,eを光終端装置から送信すると、光端局装置(OL
T)に於いては、b’,c’,d’,e’として示すよ
うに、それぞれガードタイムtg1 ,tg2 ,tg3
有するものとなり、光端局(OLT)の受信端に於いて
衝突は生じないことになる。しかし、上り信号bについ
て点線で示すように送信タイミングを遅らせると、光端
局装置(OLT)に於いて上り信号c’と衝突し、光端
局装置(OLT)は上り信号c’,b’の受信処理がで
きなくなる。
【0009】前述のような下りフレームの終了からの時
間t1 ,t2 ,t3 ,t4 を設定する為には、それぞれ
の光終端装置と光端局装置との間の伝搬遅延時間を測定
する必要がある。その為に、光端局装置(OLT)は下
りフレームにより光終端装置を指定して伝搬遅延測定指
示を行うもので、伝搬遅延時間tdの光終端装置(ON
U)が伝搬遅延測定指示を受けた場合、光端局装置(O
LT)により内部遅延時間twが指示されるから、下り
フレームの終了からtwの時間後に上り信号aを送信す
る。
【0010】光端局装置(OLT)は、下りフレームの
終了からtsの時間後に、a’で示す上り信号を受信す
ることになり、ts=td+tw+tuとなる。その場
合、twは光端局装置(OLT)が指示した遅延時間で
あるから、td=tu=(ts−tw)/2によって伝
搬遅延時間td=tuを求めることができる。
【0011】この伝搬遅延時間td=tuを基に、他の
光終端装置からの上り信号との間にガードタイムが形成
されるように、送信タイミングを設定することになる。
例えば、上り信号bを送出する光終端装置に於いては、
受信した下りフレームの終了からtbの時間後に送信す
るように、光端局装置(OLT)の下りフレームの終了
からt1 の時間後の送信タイミングに設定される。
【0012】この光終端装置から光端局装置への伝搬遅
延時間がtubであるとすると、光端局装置に於ける上
り信号b’と上り信号a’との間にガードタイムtgが
形成されるように、(t1 +tub)−(td+tu+
tg)=twaの時間を求め、光端局装置(OLT)
は、上り信号aを送出する光終端装置に対して、下りフ
レームの終了からtwa後に、上り信号aを送出するよ
うに送信タイミングを設定することになる。
【0013】前述のように、各光終端装置の伝搬遅延時
間測定結果に基づいて、光端局装置(OLT)に於ける
上り信号a’,b’,c’,d’,e’間に、所定のガ
ードタイムが形成されるように、各光終端装置の送信タ
イミングを設定することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例に於いて
は、光端局装置と各光終端装置との間の伝搬遅延時間を
測定する為に、下りフレームと上りフレームとの間に伝
搬遅延時間測定用の時間を設けておく必要がある。この
伝搬遅延時間測定用の時間は、データ伝送に利用できな
いから伝送効率が低くなる問題がある。
【0015】又光端局装置は、光終端装置を指定して伝
搬遅延時間測定指示を行う手段と、伝搬遅延時間測定手
段と、所定のガードタイムを形成できるように送信タイ
ミングを算出する手段等が必要であり、このような手段
を実現する為の回路構成は比較的複雑であり、システム
の経済化を図る為の問題の一つとなっている。又マイク
ロプロセッサにより演算処理させる場合はソフト開発に
要する費用が多くなる問題がある。又光終端装置は、伝
搬遅延時間測定用の上り信号を送信するものであるが、
これは、通常のデータの送出手段とは異なる構成とする
必要があるから、コストアップとなる問題があった。本
発明は、TCM伝送方式に於いて、複数の光終端装置の
上り信号が衝突しないように簡単に制御することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光時分割多重ア
クセス制御方式は、図1を参照して説明すると、光端局
装置1に接続した光伝送路2に、それぞれ光分岐合成部
3を介して光終端装置4を接続し、この光終端装置4に
それぞれ複数の加入者端末装置5を接続し、光端局装置
1から複数の光終端装置4に対する下り信号を多重化し
た下りフレームと、複数の光終端装置4から光端局装置
1に対する上り信号を多重化した上りフレームとを、そ
れぞれ異なるタイムスロットにより伝送し、且つ光終端
装置4対応の上り信号が光端局装置1に於いて所定の間
隔を保持して受信できるように制御する光時分割多重ア
クセス制御方式に於いて、光端局装置1は、上りフレー
ム内に於ける光終端装置4からの上り信号を受信し、こ
の上り信号間の間隔を測定し、該間隔が所定値となるま
で光終端装置に対して上り信号の送信タイミングを一定
値ずつ繰り返し制御するものである。
【0017】又光端局装置1は、光終端装置4からの上
り信号を受信し、この上り信号の最終ビット位置と次の
下りフレームの先頭位置との間、又はその最終ビット位
置と次の上り信号の先頭位置との間の間隔を測定する間
隔測定手段6と、この間隔測定手段6による間隔が所定
値となるまで繰り返し一定値の進み又は遅れを示す制御
信号を送信する制御手段7とを備え、光終端装置4は、
制御信号に従って順次送信タイミングを一定値ずつ進み
又は遅れるように制御する遅延制御手段8を備え、この
遅延制御手段8によって光端末装置1からの下り信号の
受信タイミングを基に、光端局装置1への上り信号の送
信タイミングを設定するものである。
【0018】又光端局装置1は、第1の光終端装置4か
らの上り信号を受信し、この上り信号の最終ビット位置
を識別し、この最終ビット位置と次の下りフレームの先
頭位置との間の間隔が所定値となるまで繰り返して第1
の光終端装置の上り信号の送信タイミングを制御し、第
2の光終端装置からの上り信号を受信し、この上り信号
の最終ビット位置を識別し、この最終ビット位置と第1
の光終端装置4からの上り信号の先頭位置との間の間隔
が所定値となるまで繰り返し第2の光終端装置4の上り
信号の送信タイミングを制御して、第1〜第nの光終端
装置4からの上り信号が上りフレーム内に於いてそれぞ
れ衝突しないように時分割多重化するものである。
【0019】
【作用】光端局装置1は、各光終端装置4に対する下り
信号を時間圧縮し、下りフレームに多重化して光伝送路
2に送出する。各光終端装置4は、下りフレーム内の自
装置宛の下り信号を識別して抽出する。又上りフレーム
内に於ける光終端装置4からの上り信号を受信し、この
上り信号間の間隔を測定し、その間隔が例えば所定値よ
り大きい場合、この間隔が所定値となるまでその上り信
号対応の光終端装置4に対して一定値だけ送信タイミン
グを遅らせる指示を行い、それによっても上り信号の間
隔が所定値より大きければ、更に一定値だけ送信タイミ
ングを遅らせる指示を行い、これを繰り返して、上り信
号間の間隔が所定値となるように制御する。又上り信号
間の間隔が所定値より小さくなった場合は、一定値だけ
送信タイミングを進めるように指示し、この場合も上り
信号の間隔が所定値になるまで繰り返す。それによっ
て、光端末装置1に於ける上り信号の衝突が発生しない
ように、上りフレーム内の各光終端装置4の送信タイミ
ングを制御することができる。
【0020】又光端局装置1は、間隔測定手段6と、制
御手段7とを備え、間隔測定手段6により光終端装置4
からの上り信号の最終ビット位置と次の下りフレームの
先頭位置との間、又はその最終ビット位置と次の上り信
号の先頭位置との間の間隔をカウンタ等によって測定す
る。制御手段7は、測定した間隔が所定値であるか否か
を判定し、所定値より大きい場合は、光終端装置4に対
して送信タイミングを一定値だけ遅らせるように指示
し、又間隔が所定値より小さい場合は、光終端装置4に
対して送信タイミングを一定値だけ進めるように指示す
る。又光終端装置4は遅延制御手段8を備え、この遅延
制御手段8によって光端末装置1からの送信タイミング
の進み又は遅れの指示に従って一定値ずつ上り信号の送
信タイミングを進めるか又は遅らせる。それにより、伝
搬遅延時間が異なる複数の光終端装置4からの上り信号
が上りフレーム内で衝突することなく多重化される。
【0021】又第1〜第nの光終端装置4が光端局装置
1に光伝送路を介して接続されたシステムに於いて、下
りフレームと上りフレームとのフレーム構成は予め設定
されるもので、光端局装置1は、先ず第1の光終端装置
からの上り信号を受信して、この上り信号の最終ビット
位置を識別し、この最終ビット位置と次の下りフレーム
の先頭位置との間の間隔をカウンタ等によって測定し、
その間隔が所定値となるまで、繰り返して第1の光終端
装置4に対して送信タイミングを遅らせるように指示す
る。そして、光端局装置1は、第1の光終端装置4から
の上り信号と次の下りフレームとの間の間隔が所定値と
なると、次に第2の光終端装置4からの上り信号を受信
し、この上り信号の最終ビット位置を識別し、第1の光
終端装置4からの上り信号の先頭位置との間の間隔を測
定し、その間隔が所定値となるまで、繰り返して第2の
光終端装置4に対して送信タイミングを遅らせるように
指示する。同様に、第nの光終端装置4に対しても送信
タイミングを制御することにより、第1〜第nの光終端
装置4からの上り信号が上りフレーム内に於いて衝突し
ないように多重化される。
【0022】
【実施例】図2は本発明の実施例の説明図であり、11
は光端局装置、12,120 〜125 は光伝送路、13
1 ,132 は光分岐合成部、141 〜145 は光終端装
置、15は電話機等の加入者端末装置、21はカウンタ
等による図1に於ける間隔測定手段6と送信タイミング
を制御する制御手段7等の機能を含む制御部、22は電
光変換部を含む送信部、23は光電変換部を含む受信
部、24は上りフレームと下りフレームとの切替えを行
う光スイッチ又は光分岐合成部、25は多重化と多重分
離と時間圧縮と時間伸長との処理を行う多重部、26は
光電変換部を含む受信部、27は電光変換部を含む送信
部、28は上りフレームと下りフレームとの切替えを行
う光スイッチ又は光分岐合成部、29は多重化と多重分
離と時間圧縮と時間伸長との処理を行う多重部、30は
図1に於ける遅延制御手段8等を含む制御部である。
【0023】図示を省略した交換局に接続された光端局
装置11と、光伝送路12,光分岐合成部131 ,光伝
送路121 を介して光終端装置141 を接続し、又光伝
送路12,光分岐合成部131 ,光伝送路122 を介し
て光終端装置142 を接続し、同様に、光終端装置14
3 〜145 と、光伝送路12,光分岐合成部131 ,光
伝送路120 ,光分岐合成部132 ,光伝送路123
124 ,125 を介して接続している。又各光終端装置
141 〜145 と加入者端末装置15とはメタリックケ
ーブルで接続している。
【0024】光端局装置11の制御部21は、多重部2
5に於いて多重化され且つ時間圧縮された下り信号を下
りフレームとし、送信部22に於いて光信号に変換し、
光分岐合成部24を介して光伝送路12に送出する制御
を行う。又光伝送路12を介して受信し、光分岐合成部
24により分岐された上りフレーム内の上り信号を受信
部23に於いて電気信号に変換し、多重部25に於いて
時間伸長して多重分離する制御を行う。又上り信号間の
間隔を測定し、その間隔が所定値となるまで繰り返して
光終端装置に対する送信タイミングの制御を行うもので
ある。又上り信号間の間隔測定手段は、例えば、制御部
21により上り信号の最終ビット位置を識別し、その時
点からカウンタを動作させ、次の上り信号の先頭位置を
識別してカウンタを停止させる構成によって容易に実現
することができる。
【0025】又光終端装置141 〜145 に於いては、
光端局装置11からの下りフレームによる下り信号を光
分岐合成部28を介して受信部26に加えて電気信号に
変換し、制御部30の制御により自装置宛の下り信号の
みを多重部29に加えて多重分離及び時間伸長し、加入
者端末装置15にメタリックケーブルを介して送出す
る。又加入者端末装置15からの信号を多重部29に於
いて多重化し、且つ時間圧縮し、送信部27に於いて光
信号に変換し、光分岐合成部28を介して上りフレーム
内に上り信号として送信する。この場合の送信タイミン
グは、制御部30の機能の一つの遅延制御手段によって
設定される。この遅延制御手段は、例えば、下りフレー
ムの最終によってクロックをカウントし、設定されたカ
ウント内容となった時を送信タイミングとする構成と
し、その設定値を光端末装置からの制御によって順次大
きくすれば、送信タイミングを遅らせることができ、又
設定値を小さくすれば、送信タイミングを進めることが
できる。
【0026】図3はフレームフォーマットの説明図であ
り、下りフレームは、プリアンブルPRと、フレーム同
期信号FRと、オーバーヘッド情報OHと、光終端装置
対応のデータDATAとから構成されており、オーバー
ヘッド情報OHは、光終端装置対応の制御情報CONT
と、光終端装置ONU1〜ONUn対応の送信許可指示
ビットAと、送信タイミング遅れ指示ビットBと、送信
タイミング進み指示ビットCとの構成を含む場合を示
す。又各光終端装置ONU1〜ONUnからの上り信号
は、プリアンブルPRと、フレーム同期信号FRと、加
入者端末装置対応のデータDATAと、最終ビットEと
を含む構成の場合を示す。
【0027】図4及び図5は本発明の実施例の送信タイ
ミング制御の説明図であり、TCM伝送方式に於ける下
りフレームと上りフレームとからなる周期を1msと
し、光端局装置11側(OLT側)と光終端装置14
(ONU)との間に於ける動作を示す。光端局装置11
は、下りフレームのオーバーヘッド情報OH(図3の下
りフレームのフォーマット参照)に於ける第1の光終端
装置に対する送信許可指示ビットAを“1”(有効)と
する。
【0028】この下りフレームを伝搬遅延時間td後に
受信した第1の光終端装置は、制御部30に於いて自装
置に対する送信許可指示ビットAが“1”(有効)であ
ることを識別すると、上り信号U1を送信部27から送
信させる。即ち、図4の(A)に示すように、送信タイ
ミングT0 に於いて上り信号U1を送信する。
【0029】光端局装置は、この上り信号U1を受信
し、制御部21に於いて上り信号の最終ビットEを識別
し、カウンタによるクロック信号のカウントを開始させ
る。そして、次の下りフレームの先頭位置を識別した時
に、カウンタを停止させ、その時のカウント内容によっ
て、間隔G00を測定する。この場合の所定値をGとする
と、G>>G00の関係となるから、制御部21は、第1
の光終端装置に対して送信タイミングを遅らせるように
制御することになる。
【0030】即ち、次の下りフレームによる第1の光終
端装置に対する送信許可指示ビットAを“1”とすると
共に、送信タイミング遅れ指示ビットBを“1”とす
る。第1の光終端装置は、この送信タイミング遅れ指示
ビットBを制御部30に於いて識別し、下りフレームの
終了から次の上り信号U1の送信タイミングを一定値だ
け遅らせる。これをG≒G00=G01となるまで繰り返
す。即ち、図4の(B)に示すように、送信タイミング
0 の最初の上り信号U1に対して、順次送信タイミン
グを遅らせてT1とした時に、所望の間隔G01が得られ
る。この場合、従来例のような光端末装置と光終端装置
との間の伝搬遅延時間は測定しない。
【0031】次に、第1,第2の光終端装置に対する送
信許可指示ビットAを“1”(有効)とする。それによ
り、図5の(A)に示すように、第2の光終端装置から
送信タイミングT0 で上り信号U2が送信され、第1の
光終端装置から先に設定された送信タイミングT1で上
り信号U1が送信される。光端局装置では、上り信号U
2の最終ビットEを識別してカウンタを動作させ、上り
信号U1の先頭位置を識別してカウンタを停止させて、
そのカウント内容で表される間隔G001 を求める。
【0032】光端局装置は、この上り信号間の間隔G
001 が所定値Gに対してG>>G001の関係であるか
ら、次の下りフレームによる第1,第2の光終端装置に
対する送信許可指示ビットAを“1”とすると共に、第
2の光終端装置に対する送信タイミング遅れ指示ビット
Bを“1”とする。第2の光終端装置は、この送信タイ
ミング遅れ指示ビットBを制御部30に於いて識別し、
下りフレームの終了から次の上り信号U2の送信タイミ
ングを一定値だけ遅らせる。これを順次繰り返して、G
≒G001 =G12とする。即ち、図5の(B)に示すよう
に、送信タイミングT0 の最初の上り信号U2に対し
て、順次送信タイミングを遅らせてT2とした時に、上
り信号U1との間の間隔G12を所定値とすることができ
る。
【0033】前述の動作を第1〜第nの光終端装置に対
して行わせることにより、上りフレーム内に衝突を発生
させることなく、各光終端装置の上り信号U1〜Unを
多重化することができる。
【0034】又光ファイバの伝搬遅延や光終端装置内の
処理遅延等が、温度等の外部条件によって変動すること
があるが、その場合に於いても、上り信号間の間隔をカ
ウンタ等によって測定することにより、所定値以下又は
以上に変化したことを容易に識別できるから、その場
合、送信タイミング進み指示ビットC又は送信タイミン
グ遅れ指示ビットBを用いて、光終端装置の送信タイミ
ングを簡単に制御できるから、伝搬遅延時間の変動等に
対しても、上り信号の衝突を回避して、システムの信頼
性を向上することができる。
【0035】図6は本発明の実施例の動作説明図であ
り、下りフレームは、前述のように、プリアンブルPR
とフレーム同期信号FRとオーバーヘッド情報OHとデ
ータDATAとを含み、上り信号は、プリアンブルPR
とフレーム同期信号FRとデータDATAとを含み、最
終ビットE等によって上り信号の最終ビット位置を識別
可能の構成としている。
【0036】図6の(a)は、図4の(A)の状態に対
応し、光端局装置に於いて、第1の光終端装置ONU1
からの上り信号の最終ビット位置と、次の下りフレーム
の先頭位置との間の間隔G00をカウンタ等によって測定
し、その間隔G00が所定値より大きい場合を示す。間隔
00が所定値より大きいから、光端局装置から第1の光
終端装置ONU1に対して送信タイミング遅れ指示ビッ
トBを送出する。第1の光終端装置ONU1は、その送
信タイミング遅れ指示ビットBによって、受信した下り
フレームの終了を基にした送信タイミングを一定値だけ
遅らせる。この動作を順次繰り返す。
【0037】図6の(b)は、前述の動作によって第1
の光終端装置ONU1からの上り信号の最終ビット位置
と、次の下りフレームの先頭位置との間に、所定の間隔
01が形成された状態を示し、次に第2の光終端装置O
NU2からの上り信号の最終ビット位置と、次の第1の
光終端装置ONU1からの上り信号の先頭位置との間の
間隔G12をカウンタ等によって測定し、その間隔G12
所定値となるまで、前述の場合と同様に、第2の光終端
装置ONU2に対して送信タイミング遅れ指示ビットB
を送出する。このような動作によって、図6の(c)に
示すように、上りフレーム内には、第1〜第nの光終端
装置ONU1〜ONUnからの上り信号は、衝突するこ
となく多重化される。
【0038】前述の実施例は、FTTO方式に相当する
構成について示すものであるが、FTTH方式に相当す
る構成についても適用できるものである。又光端局装置
11と図示を省略した交換局との間も、光信号により伝
送する構成とすることができる。フレーム周期は1ms
の場合を示すが、これに限定されるものではなく、シス
テムの特性に対応して設定することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、TCM
伝送方式を適用した光時分割多重アクセス制御方式に於
いて、上りフレーム内の複数の光終端装置4からの上り
信号を、それぞれの間隔を所定値となるように、光終端
装置4の送信タイミングを一定値ずつ遅れ又は進みの制
御によって制御するものであり、従って、伝搬遅延時間
測定用のフレームを設ける必要がなく、TCM伝送フレ
ーム内の時間を有効に利用できるから、伝送効率を向上
させることができる利点がある。
【0040】又光端局装置に於ける上り信号間の間隔
は、上り信号の最終ビット位置と次の上り信号の先頭位
置との間をカウンタ等によって容易に測定することがで
き、従来例の伝搬遅延時間測定処理に比較して簡単な処
理で済むことになり、回路構成を簡単化できる利点があ
る。又伝搬遅延時間測定用の上り信号の送信手段を特に
設ける必要がなく、従って、光端局装置及び各光終端装
置の経済化を図ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例の説明図である。
【図3】フレームフォーマットの説明図である。
【図4】本発明の実施例の送信タイミング制御の説明図
である。
【図5】本発明の実施例の送信タイミング制御の説明図
である。
【図6】本発明の実施例の動作説明図である。
【図7】光加入者線伝送システムの説明図である。
【図8】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 光端局装置 2 光伝送路 3 光分岐合成部 4 光終端装置 5 加入者端末装置 6 間隔測定手段 7 制御手段 8 遅延制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 11/00 340

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光端局装置(1)に接続した光伝送路
    (2)に、それぞれ光分岐合成部(3)を介して光終端
    装置(4)を接続し、該光終端装置(4)にそれぞれ複
    数の加入者端末装置(5)を接続し、前記光端局装置
    (1)から複数の前記光終端装置(4)に対する下り信
    号を多重化した下りフレームと、該複数の光終端装置
    (4)から前記光端局装置(1)に対する上り信号を多
    重化した上りフレームとを、それぞれ異なるタイムスロ
    ットにより伝送し、且つ前記光終端装置(4)対応の上
    り信号が前記光端局装置(1)に於いて所定の間隔を保
    持して受信できるように制御する光時分割多重アクセス
    制御方式に於いて、 前記光端局装置(1)は、前記上りフレーム内に於ける
    前記光終端装置(4)からの上り信号を受信し、該上り
    信号間の間隔を測定し、該間隔が所定値となるまで前記
    光終端装置(4)に対して前記上り信号の送信タイミン
    グを一定値ずつ繰り返し制御することを特徴とする光時
    分割多重アクセス制御方式。
  2. 【請求項2】 前記光端局装置(1)は、前記光終端装
    置(4)からの上り信号を受信し、該上り信号の最終ビ
    ット位置を識別し、該最終ビット位置と次の下りフレー
    ムの先頭位置との間、又は該最終ビット位置と次の上り
    信号の先頭位置との間の間隔を測定する間隔測定手段
    (6)と、該間隔測定手段(6)による間隔が所定値と
    なるまで繰り返し一定値の進み又は遅れを示す制御信号
    を送信する制御手段(7)とを備え、前記光終端装置
    (4)は、前記制御信号に従って順次送信タイミングを
    一定値ずつ進み又は遅れるように制御する遅延制御手段
    (8)を備え、該遅延制御手段(8)によって前記光端
    局装置(1)からの下り信号の受信タイミングを基に前
    記光端局装置(1)への上り信号の送信タイミングを設
    定することを特徴とする請求項1記載の光時分割多重ア
    クセス制御方式。
  3. 【請求項3】 前記光端局装置(1)は、第1の光終端
    装置(4)からの上り信号を受信し、該上り信号の最終
    ビット位置を識別し、該最終ビット位置と次の下りフレ
    ームの先頭位置との間の間隔が所定値となるまで繰り返
    し前記第1の光終端装置(4)の上り信号の送信タイミ
    ングを制御し、第2の光終端装置(4)からの上り信号
    を受信し、該上り信号の最終ビット位置を識別し、該最
    終ビット位置と前記第1の光終端装置(4)からの上り
    信号の先頭位置との間の間隔が所定値となるまで繰り返
    して前記第2の光終端装置(4)の上り信号の送信タイ
    ミングを制御し、第1〜第nの光終端装置(4)からの
    上り信号が上りフレーム内に於いてそれぞれ衝突しない
    ように時分割多重化することを特徴とする請求項1記載
    の光時分割多重アクセス制御方式。
JP6256752A 1994-10-21 1994-10-21 光時分割多重アクセス制御方式 Withdrawn JPH08125638A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030013276A (ko) * 2001-08-06 2003-02-14 가부시키가이샤후지쿠라 통신 시스템 및 그 통신 방법
US6563613B1 (en) 1998-03-09 2003-05-13 Fujitsu Limited Optical subscriber network, and delay measurement method

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