JPH0812415A - 歯科用耐火性型材 - Google Patents
歯科用耐火性型材Info
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- JPH0812415A JPH0812415A JP16586894A JP16586894A JPH0812415A JP H0812415 A JPH0812415 A JP H0812415A JP 16586894 A JP16586894 A JP 16586894A JP 16586894 A JP16586894 A JP 16586894A JP H0812415 A JPH0812415 A JP H0812415A
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Dental Prosthetics (AREA)
- Mold Materials And Core Materials (AREA)
Abstract
形し、その表面に築盛法でポーセレンのクラウンやイン
レイ、ラミネートを成形し、焼成した際、ポーセレンに
クラックが発生したり、歯形台との境界部からめくれた
りすることがなく、かつガラス鋳造用の埋没材としても
使用することができる。 【構成】 配合を第1リン酸アンモニウム5〜15重量
部、粒径30μm未満のマグネシアクリンカー5〜15
重量部、石英10〜50重量部および粒径30〜300
μmのマグネシアクリンカー20〜80重量部とする。
Description
インレイ、ラミネート等をセラミックで成形する際の歯
形台およびガラス鋳造用の埋没材(鋳型材)として使用
可能なリン酸塩系の歯科用耐火性型材に関するものであ
る。
イ、ラミネートを成形する方法として、歯科用耐火模型
材をコロイダルシリカ水溶液で混練して歯形台を成形、
焼成し、この歯形台の表面にセラミック粉末を水で練っ
た泥状体を筆で塗布して焼成する操作を数回繰返して所
望の形状に仕上げる築盛法が知られている。そして、上
記歯科用耐火模型材の配合として、第1リン酸アンモニ
ウム10重量部、粒径30μm未満の小径のマグネシア
クリンカー10重量部、石英80重量部を混練する第1
配合例、この第1配合例の石英10重量部をクリストバ
ライトで置換した第2配合例および上記第1配合例の石
英10重量部をトリジマイトで置換した第3配合例等が
知られている。また、上記とほぼ同じ配合物を埋没材と
して用い、上記の歯科用クラウン等を鋳造することが試
みられている。
クリストバライト、トリジマイト等は、転移点を有して
おり、加熱の際にこの転移点で熱膨張率が急激に増大す
るため、セラミックを塗布して焼成する段階でクラウン
やインレイ等、ポーセレンとの間に熱膨張率の大きな差
が生じ、そのためポーセレンにクラックや収縮が発生し
たり、ポーセレンが歯形台の境界部から剥離したりまく
れたりする等の問題があった。また、埋没材として用い
た場合は、金属の鋳造には好適であっても、ガラス鋳造
やセラミック鋳造の際は、熱膨張率がガラスやセラミッ
クとマッチせず、上記築盛法の場合と同様にクラックが
生じる等の問題があった。
たガラス鋳造やセラミック鋳造のための埋没材としても
使用することができ、ポーセレンやガラスとの間の熱膨
張率の差が小さく、焼成や鋳造時にポーセレンやガラス
にクラックが発生したり、歯形台との境界部からまくれ
たりすることがなく、かつ混練が容易な歯科用耐火性型
材を提供するものである。
アンモニウム5〜15重量部、粒径30μm未満のマグ
ネシアクリンカー5〜15重量部、石英10〜50重量
部および粒径30〜300μmのマグネシアクリンカー
20〜80重量部からなる歯科用耐火性型材である。す
なわち、従来配合の石英を減少し、代わりに粒径の大き
いマグネシアクリンカーを添加したものである。
15重量部、粒径30μm未満のマグネシアクリンカー
5〜15重量部、石英10〜50重量部およびケイ酸マ
グネシウム20〜80重量部からなる歯科用耐火性型材
である。すなわち、第1発明の粒径30〜300μmの
マグネシアクリンカーの全量をメタケイ酸マグネシウム
やオルトケイ酸マグネシウム(オルトケイ酸マグネシウ
ムを主成分とする橄欖石を含む)等のケイ酸マグネシウ
ムで置換したものである。なお、ケイ酸マグネシウムと
しては、入手が容易な点でオルトケイ酸マグネシウムが
好ましい。
15重量部、粒径30μm未満のマグネシアクリンカー
5〜15重量部、石英10〜50重量部、および粒径3
0〜300μmのマグネシアクリンカーと上記同様のケ
イ酸マグネシウムの合計20〜80重量部からなる歯科
用耐火性型材である。すなわち、第1発明の粒径30〜
300μmのマグネシアクリンカーの一部をメタケイ酸
マグネシウムやオルトケイ酸マグネシウム(オルトケイ
酸マグネシウムを主成分とする橄欖石を含む)等のケイ
酸マグネシウム、好ましくはオルトケイ酸マグネシウム
で置換したものである。
代わりに熱膨張率が温度と共に直線的に増大する性質の
マグネシアクリンカーであって、特に粒径30〜300
μmの比較的大粒のマグネシアクリンカーを添加してい
るので、第1発明の配合で歯形台を製作し、ポーセレン
を焼成する際、温度の上昇と共に熱膨張率が緩やかな直
線状に増大し、そのためポーセレンにクラックが発生せ
ず、かつ歯形台との境界部でまくれが生じない。また、
鋳型を製作してガラス鋳造やセラミック鋳造を行う際も
同様である。ただし、粒径30〜300μmの大粒のマ
グネシアクリンカーでなく、粒径30μm未満の小粒の
マグネシアクリンカーの配合量を増大したときは、反応
の進み方が速過ぎて粘度が上昇するため、混練が不可能
になる。反対に大粒のマグネシアクリンカーのみを使用
した場合は、大粒であるため他の配合材と均一に混合さ
れない。そして、大粒のマグネシアクリンカーの配合量
が20重量部未満の場合は、少な過ぎて効果がなく、8
0重量部を超えた場合は、練和感が悪く、かつ900℃
付近におけるポーセレンまたはガラスとの間の熱膨張率
差が大きくなってクラックやまくれの原因となる。
5%未満の場合は、強度が低下し、反対に15重量部を
超えた場合は、加熱時の収縮が大きくなり過ぎて精度が
低下する。また、粒径30μm未満のマグネシアクリン
カーの配合量が5重量部未満の場合は、強度が低下し、
反対に15重量部を超えた場合は、硬化反応が速く進み
過ぎて練和の途中で固まる。また、石英の配合量が10
重量部未満の場合は、900℃付近におけるポーセレン
やガラスとの間の熱膨張率差が大きくなってクラックや
まくれの原因となり、反対に50重量部を超えた場合
は、石英の転移点の影響により、573℃付近において
ポーセレン等との間に熱膨張率の大きな差が生じ、その
ためポーセレン等にクラックや収縮が発生する。
シアクリンカーに代えて該マグネシアクリンカーと同様
の熱膨張率を備えたケイ酸マグネシウムを大粒のマグネ
シアクリンカーと同量添加するものであるから、歯形台
を製作し、ポーセレンを焼成する際、第1発明と同様に
ポーセレンにクラックが発生せず、かつ歯形台との境界
部でまくれが生じない。埋没材として使用した場合も同
様である。ただし、ケイ酸マグネシウムの配合量が20
重量部未満の場合は、少な過ぎて効果がなく、80重量
部を超えた場合は、900℃付近におけるポーセレン等
との間の熱膨張率差が大きくなってクラックやまくれの
原因となる。
クリンカーの一部を第2発明のケイ酸マグネシウムで置
換したものであるから、第3発明の配合で歯形台を製作
し、ポーセレンを焼成する際、第1発明や第2発明と同
様にポーセレンにクラックが発生せず、かつ歯形台との
境界部でまくれが生じない。埋没材として使用した場合
も同様である。ただし、大粒のマグネシアクリンカーお
よびケイ酸マグネシウムの合計配合量が20重量部未満
の場合は、少な過ぎて効果がなく、80重量部を超えた
場合は、900℃付近におけるポーセレン等との間の熱
膨張率差が大きくなってクラックやまくれの原因とな
る。
のマグネシアクリンカー10重量部、石英25重量部、
粒径30〜70μmのマグネシアクリンカー30重量部
およびオルトケイ酸マグネシウム25重量部からなる耐
火性型材にコロイダルシリカ水溶液15重量部を加えて
混練し、厚さ3.5mm、幅8mm、長さ30mmの板状の試
験片を成形し、1100℃で焼成した。この試験片が冷
却した後、その上に金属焼き付け用ポーセレン(株式会
社ジーシーデンタルプロダクツ製、商品名「ジーセラオ
ービットベスト」)を1.5mmの厚さに築盛し、950
℃で焼成したところ、試験片の熱膨張率が温度の上昇に
伴って直線的に上昇し、かつポーセレンとの間に熱膨張
率の大きな差がなく、また石英を大量に使用した場合に
生じる573℃付近の熱膨張率の急上昇が緩和され、そ
のためクラックや収縮、浮き上がり、まくれ等の発生が
解消した。
カー30重量部に代えて粒径74〜300μmのマグネ
シアクリンカー30重量部を添加する以外は、実施例1
と同様にして実施例2の耐火性型材を調製した。この耐
火性型材を用いて実施例1と同様の試験片を製作し、実
施例1と同様にポーセレンを築盛して焼成したところ、
実施例1と同様にクラック、収縮、浮き上がりおよびま
くれ等の発生が皆無であった。
ー30重量部を55重量部に増大し、オルトケイ酸マグ
ネシウムを省略する以外は全く同様にして実施例3の耐
火性型材を調製した。この耐火性型材を用いて実施例1
と同様の試験片を製作し、実施例1と同様にポーセレン
を築盛して焼成したところ、実施例1と同様にクラッ
ク、収縮、浮き上がりおよびまくれ等の発生が皆無であ
った。
ー55重量部に代えてオルトケイ酸マグネシウム55重
量部を使用する以外は、実施例3と同様にして実施例4
の耐火性型材を調製し、この耐火性型材を用いて実施例
1と同様の試験片を製作し、実施例1と同様にポーセレ
ンを築盛して焼成したところ、実施例1と同様にクラッ
ク、収縮、浮き上がりおよびまくれ等の発生が皆無であ
った。
かつ実施例3の粒径74〜300μmのマグネシアクリ
ンカー55重量部に代えてトリジマイトを10重量部添
加する以外は実施例3と同様にして比較例1の耐火性型
材を調製し、この耐火性型材を用いて実施例1と同様の
試験片を製作し、ポーセレンを築盛して焼成したとこ
ろ、トリジマイトによる熱膨張率の急上昇が150℃付
近に存在し、石英による熱膨張率の急上昇が573℃付
近に存在するため、ポーセレンにクラックが発生した。
代えてクリストバライト10重量部を使用する以外は、
比較例1と同様にして比較例2の耐火性型材を調製し、
この耐火性型材を用いて比較例1と同様の試験片を製作
し、ポーセレンを築盛して焼成したところ、クリストバ
ライトによる熱膨張率の急上昇が220℃付近に存在
し、石英による熱膨張率の急上昇が573℃付近に存在
するため、ポーセレンにクラックが発生した。
省略し、石英70重量部を80重量部に増大する以外は
比較例1と同様にして比較例3の耐火性型材を調製し、
この耐火性型材を用いて比較例1と同様の試験片を製作
し、ポーセレンを築盛して焼成したところ、573℃付
近の石英による熱膨張率の急上昇が比較例1、2よりも
更に大きくなり、ポーセレンに比較例1、2よりも大き
いクラックが発生した。
第1リン酸アンモニウム5〜15重量部、粒径30μm
未満のマグネシアクリンカー5〜15重量部、石英10
〜50重量部および粒径30〜300μmのマグネシア
クリンカー20〜80重量部からなる歯科用耐火性型材
であり、従来に比べて石英の配合量を減少し、その代わ
りに熱膨張率が温度と共に直線的に増大する性質のマグ
ネシアクリンカーであって、特に粒径30〜300μm
の比較的大粒のマグネシアクリンカーを使用したもので
あるから、この型材で歯形台を製作してポーセレンを築
盛、焼成したり、鋳型を製作してガラス鋳造に使用した
りした際、温度の上昇と共に熱膨張率が緩やかな直線状
に増大し、そのためクラックの発生がなく、特に歯形台
を製作した場合は、まくれも発生しない。
載の発明の粒径30〜300μmのマグネシアクリンカ
ーに代えて該マグネシアクリンカーと熱膨張率がほぼ同
じケイ酸マグネシウムを使用したものであるから、請求
項1記載の発明と同様に歯形台や鋳型を製作することが
でき、ポーセレンの築盛焼成やガラス鋳造に際してクラ
ックの発生がなく、特に歯形台とした場合は、まくれも
発生しない。
載の発明の粒径30〜300μmのマグネシアクリンカ
ーと請求項2記載の発明のケイ酸マグネシウムとを併用
したものであるから、請求項1、2に記載の発明と同様
に歯形台や鋳型を製作することができ、ポーセレンの築
盛焼成やガラス鋳造に際してクラックの発生がなく、特
に歯形台とした場合は、まくれの発生もない。
Claims (3)
- 【請求項1】 第1リン酸アンモニウム5〜15重量
部、粒径30μm未満のマグネシアクリンカー5〜15
重量部、石英10〜50重量部および粒径30〜300
μmのマグネシアクリンカー20〜80重量部からなる
歯科用耐火性型材。 - 【請求項2】 第1リン酸アンモニウム5〜15重量
部、粒径30μm未満のマグネシアクリンカー5〜15
重量部、石英10〜50重量部およびケイ酸マグネシウ
ム20〜80重量部からなる歯科用耐火性型材。 - 【請求項3】 第1リン酸アンモニウム5〜15重量
部、粒径30μm未満のマグネシアクリンカー5〜15
重量部、石英10〜50重量部、および粒径30〜30
0μmのマグネシアクリンカーとケイ酸マグネシウムの
合計20〜80重量部からなる歯科用耐火性型材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16586894A JP2578076B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 歯科用耐火性型材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16586894A JP2578076B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 歯科用耐火性型材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0812415A true JPH0812415A (ja) | 1996-01-16 |
JP2578076B2 JP2578076B2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=15820517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16586894A Expired - Lifetime JP2578076B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 歯科用耐火性型材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578076B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003034608A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-02-07 | Shiyoufuu:Kk | 歯科用急速加熱型リン酸塩系埋没材 |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP16586894A patent/JP2578076B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003034608A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-02-07 | Shiyoufuu:Kk | 歯科用急速加熱型リン酸塩系埋没材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2578076B2 (ja) | 1997-02-05 |
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