JPH08124052A - 火災報知装置 - Google Patents

火災報知装置

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JPH08124052A
JPH08124052A JP26082694A JP26082694A JPH08124052A JP H08124052 A JPH08124052 A JP H08124052A JP 26082694 A JP26082694 A JP 26082694A JP 26082694 A JP26082694 A JP 26082694A JP H08124052 A JPH08124052 A JP H08124052A
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JP
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sensor
receiver
physical quantity
fire
difference
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JP26082694A
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English (en)
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Satoshi Ookage
聡 大景
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送情報量の増大を招くこと無く火災検出精
度を向上する。 【構成】 感知器2の検出する火災発生により変化する
物理量を受信機1に伝送するようにした火災報知装置に
おいて、物理量の予測値と物理量の実際のサンプリング
値との差分をデジタル化して伝送する差分符号信号伝送
部2g を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災感知に必要な物理
量の多少に応じて変化するアナログ信号をデジタル値に
変換して出力する感知器と、前記感知器の出力するデジ
タル値から前記物理量の多少を判断して火災を報知する
受信機とを備える火災報知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火災報知装置は、火災を感知するために
建物内の要所要所に設置される複数の感知器と、建物内
の一郭に設けられた防災センタなどに設置されるととも
に電線路を介して前記それぞれの感知器に接続する受信
機とを含んで構成される。このような火災報知装置の中
には、時分割多重伝送信号を用いてそれぞれの感知器と
データ授受を行いながら火災発生を認識し報知する、R
型受信機と称される受信機を用いた火災報知装置があ
る。
【0003】ところで、近年にあってはデジタル伝送技
術の進歩とあいまって、誤報や失報が少なく信頼性の高
い火災報知装置を実現するために、感知器が受信機へ通
知する情報を、単に火災が発生しているか否かの二値化
情報ではなく、火災発生により変化する物理量(煙濃度
・温度などのアナログ値)をA/D変換してデジタル値
情報とした火災報知装置が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感知器
が受信機へ通知する情報が、火災発生により変化する物
理量(煙濃度・温度などのアナログ値)をA/D変換し
たデジタル値情報である、従来の火災報知装置にあって
は、感知器内のセンサ部の出力する前記物理量に比例し
たアナログ信号を間欠的にサンプリングし、このアナロ
グ値を単にA/D変換してデジタル値情報としている。
また、A/D変換のための量子化ビット数は、通常、8
ビットの量子化ビット数とされ、前記物理量に応じたア
ナログ信号をサンプリングしたアナログ値は、256段
階の分解能で量子化される。しかし、更に精度良く前記
物理量を通知するとなると、更に高い分解能で前記物理
量を量子化するために、A/D変換器の量子化ビット数
を増す必要のあるのみならず、感知器と受信機との間の
伝送情報量が増大するので、感知器と受信機との間の伝
送スピードを上げなければ火災報知のレスポンスの遅れ
が生じると言う問題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
成されたもので、その目的とするところは、火災報知の
レスポンス遅れや伝送情報量の増大を招くこと無くし
て、火災検出精度を向上できる優れた火災報知装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するために、請求項1記載の発明にあっては、感知
器の検出する火災発生により変化する物理量を受信機に
伝送するようにした火災報知装置において、前記物理量
の予測値と前記物理量の実際のサンプリング値との差分
をデジタル化して伝送する差分符号信号伝送部を備えた
ことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明にあっては、火災発生
により変化する物理量の差分符号信号を出力するととも
にアドレスを有する複数の感知器と、前記それぞれの感
知器の出力する差分符号信号を順次サイクリックに受信
するとともにそれぞれの感知器の検出する前記物理量を
順次把握して火災報知判断をする受信機とを備える火災
報知装置であって、前記感知器は、自己の検出する前記
物理量を予測する感知器側予測手段と、該感知器側予測
手段の予測した感知器側予測値と前記物理量の実際のサ
ンプリング値との差分を差分符号信号として出力する差
分符号化手段とを備え、前記受信機は、前記差分符号信
号を復号化して得た前記差分に基づいて前記感知器毎に
前記物理量を予測する受信機側感知器別予測手段と、該
受信機側感知器別予測手段の順次予測する受信機側感知
器別予測値に基づいて火災報知判断をする火災報知判断
手段とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明にあっては、火災発生
により変化する物理量の差分符号信号を出力するととも
にアドレスを有する複数の感知器と、前記それぞれの感
知器の出力する差分符号信号を順次サイクリックに受信
するとともにそれぞれの感知器の検出する前記物理量を
順次把握して火災報知判断をする受信機とを備える火災
報知装置であって、前記感知器は、自己の所属グループ
を設定する所属グループ設定手段と、自己の所属グルー
プの感知器の出力する差分符号信号を受信して自己の検
出する前記物理量の予測値とする感知器側所属グループ
別予測手段と、該感知器側所属グループ別予測手段の予
測した感知器側所属グループ別予測値と前記物理量の実
際のサンプリング値との差分を差分符号信号として出力
する差分符号化手段とを備え、前記受信機は、前記差分
符号信号を復号化して得た前記差分に基づいて前記所属
グループ毎に前記物理量を予測する受信機側所属グルー
プ別予測手段と、該受信機側所属グループ別予測手段の
順次予測する受信機側所属グループ別予測値に基づいて
火災報知判断をする火災報知判断手段とを備えることを
特徴とする。
【0009】
【作用】以上のように構成することにより、請求項1記
載の発明にあっては、火災発生により変化する物理量の
予測値と火災発生により変化する物理量の実際のサンプ
リング値との差分を符号化して伝送するので、データ圧
縮が成され、伝送情報量の増大を招くこと無く火災検出
精度を向上できる。
【0010】また、請求項2記載の発明にあっては、火
災発生により変化する物理量の予測値は、他の感知器と
は無関係に自己完結的に生成でき、しかも、データ圧縮
が成され、伝送情報量の増大を招くこと無く火災検出精
度を向上できる。
【0011】また更に、請求項3記載の発明にあって
は、火災発生により変化する物理量の予測値は、感知器
の所属グループ毎に生成でき、しかも、データ圧縮が成
され、伝送情報量の増大を招くこと無く火災検出精度を
向上できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る火災報知装置の第1実施
例を図1に基づいて、第2実施例を図2および図3に基
づいてそれぞれ詳細に説明する。
【0013】〔第1実施例〕図1は火災報知装置を示す
ブロック図である。図1に示すように、火災報知装置
は、受信機1と、複数の感知器2,…2と、受信機1か
ら引き出されるとともに複数の感知器2,…2がバス型
に接続する伝送線Lとを含んで構成される。
【0014】受信機1は、伝送処理部1a と、復号化部
b と、受信機側感知器別予測手段1c と、火災報知判
断手段に相当する火災報知判断部1d と、制御処理部1
e とを含んで構成される。
【0015】伝送処理部1a は、それぞれの感知器2,
…2の備えるアドレスに基づいて、伝送線Lに時分割多
重伝送信号を送出し、建物内の要所要所に設置されてい
るそれぞれの感知器2,…2を順次サイクリックにアク
セスしながら、検出した火災感知に必要な検出対象物理
量(煙濃度・温度などのアナログ値)を所定の手順で符
号化した差分符号信号を、それぞれの感知器から順次受
信する。復号化部1bは、伝送処理部1a の受信する前
記差分符号信号を、検出対象物理量の差分を表すデジタ
ル値に復号化する。
【0016】受信機側感知器別予測手段1c は、積算部
c1と感知器別積算テーブル1c2とを含んで構成され
る。感知器別積算テーブル1c2は、それぞれの感知器
2,…2毎に(アドレス毎に)区分して、受信機側感知
器別予測値を記憶する。積算部1 c1は、復号化部1b
復号化するデジタル値を、感知器別積算テーブル1c2
中のいずれのテーブルに格納記憶されている受信機側感
知器別予測値に加算すべきか、送信した感知器2のアド
レスに基づいて判断しながら加算し、受信機側感知器別
予測値を順次更新する。
【0017】火災報知判断部1d は、順次更新される受
信機側感知器別予測値を監視しており、火災確定値に達
する受信機側感知器別予測値があれば、火災が発生した
ものと判断し、火災報知のための音響装置を鳴動した
り、所轄消防署へ自動通報を行ったりする。制御処理部
e は、中央処理装置(CPU)を含んで構成されるも
ので、受信機1全体の統制を司る。
【0018】感知器2は、アドレス設定部2a と、セン
サ部2b と、サンプリング部2c と、A/D変換部2d
と、感知器側予測手段に相当する予測部2e と、差分符
号化部2f と、伝送処理部2g とを含んで構成される。
【0019】アドレス設定部2a は、それぞれ固有のア
ドレスを設定するためのもので、通常、ディップスイッ
チなどが用いられる。センサ部2b は、火災感知に必要
な物理量すなわち火災発生により変化する物理量であ
る、煙濃度あるいは温度などのような特定の検出対象物
理量を検出しアナログ信号として出力する。
【0020】サンプリング部2c は、センサ部2b の出
力する検出対象物理量に応じたアナログ信号を受信機1
からのアクセスに応じて間欠的にサンプリングし、その
サンプリングしたアナログ値を保持する。A/D変換部
d は、従来以上に大きい例えば16ビットの量子化ビ
ット数を備えるものとされ、サンプリング部2c のサン
プリングしたアナログ値をデジタル値に変換する。予測
部2e は、サンプリング部2c がサンプリングするとと
もにA/D変換部2d がA/D変換して出力するであろ
うところの次回のデジタル値を、感知器側予測値として
記憶する。なお、サンプリングとA/D変換とは、感知
器2が受信機1からアクセスされる毎に実行される。
【0021】差分符号化部2f は、サンプリング部2c
がサンプリングするとともにA/D変換部2d がA/D
変換した実際のデジタル値と、予測部2e の記憶してい
る感知器側予測値との差分演算を行い、該演算して求め
た差分を予測部2e の記憶している感知器側予測値に加
算して感知器側予測値を更新するとともに、該演算して
求めた差分を8ビットのデジタル値に変換し符号化す
る。
【0022】伝送処理部2g は、受信機1の出力する時
分割多重伝送信号の中の自己へのアクセス信号を常に監
視しているとともに、差分符号化部2f の符号化した信
号を、受信機1のアクセスに対する返信のための差分符
号信号として伝送線Lに出力する。制御処理部2h は、
中央処理装置(CPU)を含んで構成されるもので、感
知器2全体の統制を司る。
【0023】上述のよう構成される火災報知装置は次の
ように動作する。すなわち、火災報知装置は、電源投入
時にはイニシャライズ処理を行い、受信機1の感知器別
積算テーブル1c2の記憶するそれぞれの受信機側感知器
別予測値をクリアするとともに、それぞれの感知器2,
…2の予測部2e の記憶する感知器側予測値をクリアす
る。つまり、受信機側感知器別予測値と感知器側予測値
とはそれぞれ等しい値に設定される。火災報知装置のイ
ニシャライズ処理が終了すると、受信機1は、それぞれ
の感知器2,…2のアドレスに基づいてそれぞれの感知
器2,…2を順次サイクリックにアクセスする時分割多
重伝送信号を、伝送処理部1a から伝送線Lに出力す
る。
【0024】伝送処理部2g にて受信機1からのアクセ
スを知った感知器2は、センサ部2 b の出力する検出対
象物理量に応じたアナログ信号を、サンプリング部2c
でサンプリングするとともにA/D変換部2d でA/D
変換する。その後、感知器2は、差分符号化部2f
て、該A/D変換部2d のA/D変換したデジタル値と
予測部2e の記憶している感知器側予測値との差分演算
を行い、該演算して求めた差分を予測部2e の記憶して
いる感知器側予測値に加算して感知器側予測値を更新す
るとともに、該演算して求めた差分を8ビットのデジタ
ル値に変換し符号化して伝送処理部2g へ出力する。そ
して、感知器2は、差分符号化部2f にて符号化した差
分符号信号を、受信機1のアクセスに対する返信のため
の伝送信号として伝送処理部2g から出力する。
【0025】受信機1は、該差分符号信号を伝送処理部
a にて受信し、該差分符号信号を復号化部1b に出力
する。勿論、受信機1は、何番のアドレスの感知器2か
らの差分符号信号であるかを把握できるようにされてい
る。復号化部1b は、該差分符号信号を検出対象物理量
の差分を表すデジタル値に復号化し、該復号化したデジ
タル値を積算部1c1に受け渡す。すると、積算部1
c1は、感知器別積算テーブル1c2の中の、該デジタル値
のもととなる差分符号信号を送出した感知器2のアドレ
スに対応するテーブルに格納記憶されている受信機側感
知器別予測値に、該デジタル値を加算して受信機側感知
器別予測値を更新する。火災報知判断部1dは該更新さ
れた受信機側感知器別予測値が予め定められた火災確定
値以上であるか否かを判断する。
【0026】そして、受信機1は、火災報知判断部1d
が更新された受信機側感知器別予測値が予め定められた
火災確定値以上であると判断すると、該受信機側感知器
別予測値に対応する感知器2のアドレスから火災発生場
所を特定して火災発生を報知するとともに、次のアドレ
スの感知器2をアクセスする時分割多重伝送信号を伝送
処理部1a から伝送線Lに出力する。以上のような動作
を順次繰り返し実行しながら、火災報知装置は、火災発
生を監視し、火災が発生すれば報知する。
【0027】つまり、上述の火災報知装置にあっては、
受信機1は、それぞれの感知器2,…2との間で、それ
ぞれの感知器2,…2の検出した検出対象物理量とそれ
ぞれの感知器2,…2の予測値との差分のみを伝送線L
を介して受信することで、それぞれの感知器2,…2の
検出する検出対象物理量を把握できる。しかも、差分は
共通値部分(予測値部分)を含んだ全体の値よりも絶対
値が小さいので、伝送線Lを介して伝送される1ビット
当たりの検出対象物理量は、同じ8ビットで量子化され
た検出対象物理量であっても精度の良いものにすること
ができ、受信機1は同じ8ビットの伝送情報量であって
も精度の良い火災報知判断を行うことができる。
【0028】〔第2実施例〕図2は火災報知装置を示す
ブロック図、図3は火災報知装置の感知器の所属グルー
プを説明する接続系統図である。図3に示すように、火
災報知装置は、受信機3と、複数の感知器4,…4と、
受信機3から引き出されるとともに複数の感知器4,…
4がバス型に接続する伝送線Lとを含んで構成される。
なお、図3にあっては、感知器41,…45 の5台が一つ
の所属グループを、感知器46,…410の5台が他の一つ
の所属グループを、感知器411, …415の5台が更に他
の一つの所属グループを、それぞれ形成している様子を
示している。
【0029】受信機3は、図2に示すように、伝送処理
部3a と、復号化部3b と、受信機側所属グループ別予
測手段3c と、火災報知判断手段に相当する火災報知判
断部3d と、グループ登録テーブル3e と、制御処理部
f とを含んで構成される。
【0030】伝送処理部3a は、それぞれの感知器4,
…4の備えるアドレスに基づいて、伝送線Lに時分割多
重伝送信号を送出し、建物内の要所要所に設置されてい
るそれぞれの感知器4,…4を順次サイクリックにアク
セスしながら、検出した火災感知に必要な検出対象物理
量(煙濃度・温度などのアナログ値)を所定の手順で符
号化した差分符号信号を、それぞれの感知器から順次受
信する。復号化部3bは、伝送処理部3a の受信する前
記差分符号信号を、検出対象物理量の差分を表すデジタ
ル値に復号化する。
【0031】受信機側所属グループ別予測手段3c は、
積算部3c1と所属グループ別積算テーブル3c2とを含ん
で構成されている。所属グループ別積算テーブル3
c2は、それぞれの感知器4,…4の所属グループ毎に区
分して、受信機側所属グループ別予測値を記憶をする。
なお、所属グループとしては、通常、同一警戒区域内に
設置される感知器4を同一所属グループとする。積算部
c1は、復号化部1b の復号化するデジタル値を、所属
グループ別積算テーブル3c2の中のいずれのテーブルに
格納記憶されている受信機側所属グループ別予測値に加
算すべきか、送信した感知器2の所属グループに基づい
て判断しながら加算し、受信機側所属グループ別予測値
を順次更新する。
【0032】火災報知判断部3d は、順次更新される受
信機側所属グループ別予測値を監視しており、火災確定
値に達する受信機側所属グループ別予測値があれば、火
災が発生したものと判断し、火災報知のための音響装置
を鳴動したり、所轄消防署へ自動通報を行ったりする。
グループ登録テーブル3e は、それぞれの感知器4,…
4のアドレスと所属グループとの関係を登録するテーブ
ルであり、それぞれの現場の警戒区域と感知器4の配置
との関係に応じて適宜登録される。制御処理部3f は、
中央処理装置(CPU)を含んで構成されるもので、受
信機1全体の統制を司る。
【0033】感知器4は、アドレス設定部4a と、セン
サ部4b と、サンプリング部4c と、A/D変換部4d
と、感知器側所属グループ別予測手段に相当する予測部
eと、差分符号化部4f と、伝送処理部4g と、所属
グループ設定手段に相当する所属グループ設定部4h
を含んで構成される。
【0034】アドレス設定部4a は、それぞれ固有のア
ドレスを設定するためのもので、通常、ディップスイッ
チなどが用いられる。センサ部4b は、火災感知に必要
な物理量すなわち火災発生により変化する物理量であ
る、煙濃度あるいは温度などのような特定の検出対象物
理量を検出しアナログ信号として出力する。
【0035】サンプリング部4c は、センサ部4b の出
力する検出対象物理量に応じたアナログ信号を受信機1
からのアクセスに応じて間欠的にサンプリングし、その
サンプリングしたアナログ値を保持する。A/D変換部
d は、従来以上に大きい例えば16ビットの量子化ビ
ット数を備えるものとされ、サンプリング部4c のサン
プリングしたアナログ値をデジタル値に変換する。予測
部4e は、サンプリング部4c がサンプリングするとと
もにA/D変換部4d がA/D変換して出力するであろ
うところの次回のデジタル値を、感知器側グループ別予
測値として記憶する。なお、サンプリングとA/D変換
とは、感知器4が受信機3からアクセスされる毎に実行
される。
【0036】差分符号化部4f は、サンプリング部4c
がサンプリングするとともにA/D変換部4d がA/D
変換した実際のデジタル値と、予測部4e の記憶してい
る感知器側所属グループ別予測値との差分演算を行い、
該演算して求めた差分を予測部4e の記憶している感知
器側所属グループ別予測値に加算して感知器側所属グル
ープ別予測値を更新するとともに、該演算して求めた差
分を8ビットのデジタル値に変換し符号化する。
【0037】伝送処理部4g は、受信機3の出力する時
分割多重伝送信号の中の自己へのアクセス信号を常に監
視しているとともに、差分符号化部4f の符号化した信
号を受信機3のアクセスに対する返信のための差分符号
信号として伝送線Lに出力する。また、伝送処理部4g
は、自己と同一所属グループの感知器4が伝送線Lに出
力する差分符号信号を常に監視しており、同一所属グル
ープの出力する差分符号信号を抽出して復号化し、該復
号化した差分のデジタル値を、予測部4e の格納記憶し
ている感知器側所属グループ別予測値に加算し、感知器
側所属グループ別予測値を更新する。
【0038】所属グループ設定部4h は、それぞれの所
属グループを設定するためのもので、通常、ディップス
イッチなどが用いられる。勿論、この所属グループの設
定は、受信機3のグループ登録テーブル3e に登録する
データと一致させる。制御処理部4i は、中央処理装置
(CPU)を含んで構成されるもので、感知器4全体の
統制を司る。
【0039】上述のよう構成される火災報知装置は次の
ように動作する。すなわち、火災報知装置は、電源投入
時にはイニシャライズ処理を行い、受信機3の所属グル
ープ別積算テーブル3c2の記憶するそれぞれの受信機側
所属グループ別予測値をクリアするとともに、それぞれ
の感知器4,…4の予測部4e の記憶する感知器側所属
グループ別予測値をクリアする。つまり、受信機側所属
グループ別予測値と感知器側所属グループ別予測値とは
それぞれ等しい値に設定される。火災報知装置のイニシ
ャライズ処理が終了すると、受信機3は、それぞれの感
知器4,…4のアドレスに基づいてそれぞれの感知器
4,…4を順次サイクリックにアクセスする時分割多重
伝送信号を、伝送処理部3a から伝送線Lに出力する。
【0040】伝送処理部4g にて受信機3からのアクセ
スを知った感知器2は、センサ部4 b の出力する検出対
象物理量に応じたアナログ信号を、サンプリング部4c
でサンプリングするとともにA/D変換部4d でA/D
変換する。その後、感知器4は、差分符号化部4f
て、該A/D変換部4d のA/D変換した実際のデジタ
ル値と、予測部4e の記憶している感知器側所属グルー
プ別予測値との差分演算を行い、該差分演算で求めた差
分を予測部4e の記憶している感知器側所属グループ別
予測値に加算して感知器側所属グループ別予測値を更新
するとともに、該差分演算で求めた差分を8ビットのデ
ジタル値に変換し符号化して伝送処理部4 g へ出力す
る。そして、感知器4は、差分符号化部4f にて符号化
した差分符号信号を、受信機3のアクセスに対する返信
のための伝送信号として伝送処理部4 g から出力する。
【0041】このとき、所属グループの異なる他の感知
器4の伝送処理部4g は該差分符号信号には反応しない
ものの、所属グループの同じ他の感知器4の伝送処理部
gは該差分符号信号を抽出して復号化し、該復号化し
た検出対象物理量の差分を表すデジタル値を予測部4e
の格納記憶している感知器側所属グループ別予測値に加
算し、感知器側所属グループ別予測値を更新する。つま
り、所属グループの同じ感知器4にあっては、その感知
器側所属グループ別予測値は常にそれぞれ一致する。ま
た、後述する説明からも明かのように、同じ所属グルー
プのそれぞれの感知器4の感知器側所属グループ別予測
値と、受信機3の所属グループ別積算テーブル3c2の中
の同じ所属グループのテーブルに格納記憶されている受
信機側所属グループ別予測値とは、それぞれ一致する。
【0042】受信機3は、感知器4の出力する差分符号
信号を伝送処理部3a にて受信し、該差分符号信号を復
号化部3b に出力する。勿論、受信機3は、何番のアド
レスの感知器4からの差分符号信号であるかを把握でき
るようにされている。復号化部3b は、該差分符号信号
を検出対象物理量の差分を表すデジタル値に復号化し、
該復号化したデジタル値を積算部3c1に受け渡す。する
と、積算部3c1は、該デジタル値のもととなる差分符号
信号を送出した感知器4のアドレスとグループ登録テー
ブル3e とに基づいて、所属グループ別積算テーブル3
c2の中の対応するテーブルを特定するとともに、該テー
ブルに格納記憶されている受信機側所属グループ別予測
値に該デジタル値を加算して、受信機側所属グループ別
予測値を更新する。火災報知判断部3d は、更新された
受信機側所属グループ別予測値が予め定められた火災確
定値以上であるか否かを判断する。
【0043】そして、受信機3は、火災報知判断部3d
が更新された受信機側所属グループ別予測値が予め定め
られた火災確定値以上であると判断すると、該受信機側
所属グループ別予測値に対応する感知器4のアドレスか
ら火災発生場所を特定して火災発生を報知するととも
に、次のアドレスの感知器4をアクセスする時分割多重
伝送信号を伝送処理部3a から伝送線Lに出力する。以
上のような動作を順次繰り返し実行しながら、火災報知
装置は、火災発生を監視し、火災が発生すれば報知す
る。
【0044】つまり、上述の火災報知装置にあっては、
受信機3は、それぞれの感知器4,…4との間で、それ
ぞれの感知器4,…4の検出した検出対象物理量とそれ
ぞれの感知器4,…4の予測値との差分のみを伝送線L
を介して受信することで、それぞれの感知器4,…4の
検出する検出対象物理量を把握できる。しかも、差分は
共通値部分(予測値部分)を含んだ全体の値よりも絶対
値が小さいので、伝送線Lを介して伝送される1ビット
当たりの検出対象物理量は、同じ8ビットで量子化され
た検出対象物理量であっても精度の良いものにすること
ができ、受信機3は同じ8ビットの伝送情報量であって
も精度の良い火災報知判断を行うことができる。
【0045】しかも、この第2実施例の火災報知装置に
あっては、同一警戒区域毎に所属グループの設定登録を
することができ、所属グループ毎に次回に検出するであ
ろうところの検出対象物理量を予測し、該予測値と実際
の検出対象物理量との差分をとるので差分は非常に小さ
な値となり、該非常に小さな値の差分を量子化するの
で、同じ8ビットで量子化された検出対象物理量であっ
ても更に精度の良いものにすることができ、受信機3は
同じ8ビットの伝送情報量であっても更に精度の良い火
災報知判断を行うことができる。
【0046】
【発明の効果】本発明の火災報知装置は上記のように構
成してあるから、請求項1記載の発明にあっては、火災
発生により変化する物理量の予測値と火災発生により変
化する物理量の実際のサンプリング値との差分を符号化
して伝送するので、データ圧縮が成され、伝送情報量の
増大を招くこと無く火災検出精度を向上できる、優れた
火災報知装置を提供できるという効果を奏する。
【0047】また、請求項2記載の発明にあっては、火
災発生により変化する物理量の予測値は他の感知器とは
無関係に自己完結的に生成でき、該予測値と火災発生に
より変化する物理量の実際のサンプリング値との差分を
符号化して伝送するのでデータ圧縮が成され、伝送情報
量の増大を招くこと無く火災検出精度を向上できる、優
れた火災報知装置を提供できるという効果を奏する。
【0048】また更に、請求項3記載の発明にあって
は、火災発生により変化する物理量の予測値は感知器の
所属グループ毎に生成できるので予測値の精度を向上す
ることができ、予測値と実際の検出対象物理量との差分
は非常に小さいものとできるから、データ圧縮効果が大
きくなり、伝送情報量の増大を招くこと無く火災検出精
度を更に向上できる、優れた火災報知装置を提供できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災報知装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明に係る火災報知装置の他の実施例を示す
ブロック図である。
【図3】上記火災報知装置の感知器の所属グループを説
明する接続系統図である。
【符号の説明】
1 受信機 1c 受信機側感知器別予測手段 1d 火災報知判断手段 2 感知器 2e 感知器側予測手段 2f 差分符号化手段 2g 差分符号信号伝送部 3 受信機 3c 受信機側所属グループ別予測手段 3d 火災報知判断手段 4 感知器 4e 感知器側所属グループ別予測手段 4f 差分符号化手段 4g 差分符号信号伝送部 4h 所属グループ設定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感知器の検出する火災発生により変化す
    る物理量を受信機に伝送するようにした火災報知装置に
    おいて、前記物理量の予測値と前記物理量の実際のサン
    プリング値との差分をデジタル化して伝送する差分符号
    信号伝送部を備えたことを特徴とする火災報知装置。
  2. 【請求項2】 火災発生により変化する物理量の差分符
    号信号を出力するとともにアドレスを有する複数の感知
    器と、前記それぞれの感知器の出力する差分符号信号を
    順次サイクリックに受信するとともにそれぞれの感知器
    の検出する前記物理量を順次把握して火災報知判断をす
    る受信機とを備える火災報知装置であって、前記感知器
    は、自己の検出する前記物理量を予測する感知器側予測
    手段と、該感知器側予測手段の予測した感知器側予測値
    と前記物理量の実際のサンプリング値との差分を差分符
    号信号として出力する差分符号化手段とを備え、前記受
    信機は、前記差分符号信号を復号化して得た前記差分に
    基づいて前記感知器毎に前記物理量を予測する受信機側
    感知器別予測手段と、該受信機側感知器別予測手段の順
    次予測する受信機側感知器別予測値に基づいて火災報知
    判断をする火災報知判断手段とを備えることを特徴とす
    る火災報知装置。
  3. 【請求項3】 火災発生により変化する物理量の差分符
    号信号を出力するとともにアドレスを有する複数の感知
    器と、前記それぞれの感知器の出力する差分符号信号を
    順次サイクリックに受信するとともにそれぞれの感知器
    の検出する前記物理量を順次把握して火災報知判断をす
    る受信機とを備える火災報知装置であって、前記感知器
    は、自己の所属グループを設定する所属グループ設定手
    段と、自己の所属グループの感知器の出力する差分符号
    信号を受信して自己の検出する前記物理量の予測値とす
    る感知器側所属グループ別予測手段と、該感知器側所属
    グループ別予測手段の予測した感知器側所属グループ別
    予測値と前記物理量の実際のサンプリング値との差分を
    差分符号信号として出力する差分符号化手段とを備え、
    前記受信機は、前記差分符号信号を復号化して得た前記
    差分に基づいて前記所属グループ毎に前記物理量を予測
    する受信機側所属グループ別予測手段と、該受信機側所
    属グループ別予測手段の順次予測する受信機側所属グル
    ープ別予測値に基づいて火災報知判断をする火災報知判
    断手段とを備えることを特徴とする火災報知装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030075450A (ko) * 2002-03-19 2003-09-26 주식회사 아크로센스 가스 누설 경보장치
JP2009171250A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Toyota Motor Corp データ送信装置、電子制御ユニット及びデータ伝送装置
CN115862303A (zh) * 2023-02-28 2023-03-28 北京蓝天多维科技有限公司 用于机车火灾监测系统的信息实时传输方法

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