JPH08122738A - 入力機能付液晶表示素子 - Google Patents

入力機能付液晶表示素子

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JPH08122738A
JPH08122738A JP26263094A JP26263094A JPH08122738A JP H08122738 A JPH08122738 A JP H08122738A JP 26263094 A JP26263094 A JP 26263094A JP 26263094 A JP26263094 A JP 26263094A JP H08122738 A JPH08122738 A JP H08122738A
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polymer
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力時の押圧による表示不良が生じず、入力
ポイントと表示ポイントとの視差ずれが生じず、作製時
および使用時の温度変化により表示不良が生じにくい、
信頼性に優れた薄型軽量の入力機能付液晶表示素子を提
供する。 【構成】 液晶駆動用電極15、4bが形成されたガラ
ス基板1と高分子フィルム基板2とが、外周部に設けら
れたシール13aとパターン形成された高分子構造16
とにより接続され、両基板1、2の間には高分子構造1
6により囲まれた液晶領域12が形成されて液晶部が構
成されている。その第2基板2と高分子からなるフレキ
シブルな第3基板3とが、入力用透明電極4c、4d形
成側を対向させて配置されて、感圧方式の入力素子が構
成されている、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばパームトップ
型、ラップトップ型およびノート型のコンピューターや
ワードプロセッサー、電子手帳などの携帯情報機器に搭
載され、感圧方式の入力手段が設けられた入力機能付液
晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の入力機能付液晶表示素子は、液晶
表示素子の上に、可視光を透過する透明タッチパネルで
代表される感圧式入力機能素子(以下、タッチキーと称
する)を別に設けた構造となっている。図9に従来のタ
ッチキー付液晶表示素子を示す。このタッチキー付液晶
表示素子は、表面に入力用透明電極が形成された厚み1
mm程度のガラス基板18と、表面に入力用透明電極が
形成された厚み0.05mm〜0.5mm程度のフレキ
シブルな高分子フィルム19とが対向配設されてタッチ
キーが構成され、液晶12が挟持されたガラス基板2
1、21の両外側に偏光板3、9が配設され、偏光板9
の外側に反射板8が配設されて液晶表示素子が構成され
ている。さらに、タッチキーへの押圧入力時に、タッチ
キーが液晶表示素子に接触することにより表示不良が発
生することを防ぐために、液晶表示素子とタッチキーと
は空隙20を設けて設置されている。尚、この図9にお
いて、10は液晶表示素子用スペーサー、13aは液晶
表示素子用シール、13bはタッチキー用シール兼接着
剤、14はタッチキー用スペーサーを示す。
【0003】このように多くの基板を用いるので、従来
のタッチキー付液晶表示素子は重く厚くなっていた。さ
らに、入力時にタッチキーの入力ポイントと液晶表示素
子の表示ポイントとに視差ずれや影が生じたり、または
斜めから見たときに二重像を生じて、精細な表示上に入
力するのが困難であった。さらに、各基板での表面反射
により光線透過率が低下するため表示が暗くなるという
問題があった。
【0004】上記問題を解決するため、液晶表示素子を
構成するガラス基板とタッチキーを構成するガラス基板
とを一体化した構造が提案されている(特開平4−24
3412号)。ここで、この液晶表示素子の2つのガラ
ス基板のうち、タッチキーとは反対側のガラス基板を第
1基板、タッチキー側のガラス基板を第2基板とする。
また、この提案では、タッチキーの押圧入力側の最外位
置に配置される第3基板として、偏光機能を有するフレ
キシブルな高分子フィルム基板を用いることが開示され
ている。
【0005】ところで、一般に携帯情報機器等に用いら
れる液晶としては、ねじれ角が180°〜270°であ
るスーパーツイストネマティック(STN)液晶が用い
られている。このSTN液晶により白色表示を得るため
には、面内方向に位相差を有する光学補償フィルムを偏
光板と液晶との間に設置する。一方、ねじれ角が90°
であるツイストネマティック(TN)液晶は、STN液
晶よりもコントラストが高いのでアクティブ素子と併用
して用いられる。しかし、TN液晶では視野角が狭いの
で、厚み方向に位相差を有する高分子フィルムを偏光板
の直下に設置することがある。
【0006】また、一般に液晶表示素子においては、液
晶駆動用電極と液晶駆動回路電極とを、基板上に設けら
れた端子を介して接続する。しかし、表示エリアの小さ
い液晶表示素子は基板が小さいため、液晶を挟んで対向
配設された一方の基板上に液晶駆動回路接続用端子電極
を集中させて設けることがある。この場合、コモン転移
としてのカーボンペーストや銀ペーストを介し、接続用
端子電極と他方の基板上の透明電極とを電気的に接続
し、両基板間に挟持された液晶を駆動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
タッチキー付液晶表示素子は、厚く重い上に、タッチキ
ーの入力ポイントと液晶表示素子の表示ポイントとに視
差ずれや影、または二重像が生じ、さらに、各基板の表
面反射のために表示が暗くなって表示コントラストが低
下するという問題があった。
【0008】特開平4−243412号で提案されたタ
ッチキー付液晶表示素子によれば、液晶表示素子とタッ
チキーとの両方に1つのガラス基板を共用するので、薄
型軽量化を図ることができる。しかし、その共用する基
板(第2基板)が薄いと、入力時の押圧により液晶表示
素子が破壊されやすく、さらに、図10に示すように、
タッチキー22へのペン23による点入力時にリング状
表示不良24が生じ、描画入力時に描画跡や入力後の残
像(以下、描画跡等という。)25などの表示品位の低
下が生じる。第2基板が破壊されず、かつ、入力時に表
示不良が生じないようにするためには、第2基板を1m
m程度以上の厚みにする必要がある。しかし、この場
合、斜めから見た時にタッチキー入力ポイントと液晶表
示素子の表示ポイントに視差ずれや影、または二重像が
生じ、精細な液晶表示素子に従った入力が困難になると
いう問題がある。このように、基板の剛性と表示品位と
は二律背反しており、両者を妥協させると割れ易くて表
示品位が悪いものとなる。
【0009】そこで、かかる問題を解決すべく、ガラス
からなる第1基板と高分子フィルムからなる第2基板
と、もしくは高分子フィルムからなる第1基板とガラス
からなる第2基板とを用い、これらをシールを介して貼
り合わせた液晶表示素子が考えられる。この液晶表示素
子においては、高分子フィルムからなる基板が加熱に伴
って蒲鉾状に膨張する。このため、表示部を構成する2
枚の基板間のギャップが大きくなって液晶のピッチに狂
いが生じて表示不能となる。また、高分子フィルムから
なる基板の膨張に伴い、液晶層に真空部が発生すると、
表示が不可能になるという問題も生じる。尚、タッチキ
ー側に設けられた第3基板として高分子フィルムを用い
た場合には、熱膨張が発生しても第2基板との間に空気
層しかないので、表示品位に影響が生じない。
【0010】ところで、上述のように、STN液晶は白
黒表示を得るために面内方向に位相差を有する光学補償
フィルムを必要とする。この場合、タッチキーの押圧入
力側の第3基板として偏光板を用い、その偏光板の第2
基板と対峠する面に光学補償フィルムを設けると、第3
基板の剛性が大きくなるのでタッチキー入力時に必要な
押圧が大きくなり、かつ、第3基板の変形がなだらかに
なるので入力分解能が悪くなる。さらに、第3基板が厚
くなると素子全体が厚くなるという問題を有する。ま
た、タッチキーを構成する第2基板の第3基板側表面に
光学補償フィルムを設けた場合には、このような入力時
の問題が発生しない。しかし、第2基板として厚いガラ
ス基板を用いた場合、タッチキー入力ポイントと液晶表
示素子の表示ポイントに視差ずれや影、または二重像が
生じ、精細な液晶表示素子に従った入力が困難になると
いう問題は残る。また、TN液晶と厚み方向に位相差を
有する高分子フィルムとを組み合わせた場合にも同様な
問題が生じる。
【0011】また、上述のようにTN液晶はSTN液晶
よりもコントラストが高いのでアクティブ素子と併用し
て用いられるが、高分子フィルム基板を用いた場合、ア
クティブ素子を製造する時の高温プロセスにより基板が
熱膨張し、さらに加熱冷却後に収縮するので、アクティ
ブ素子を製造しにくい。さらに、高分子フィルム基板を
用いた場合、液晶駆動回路接続用端子をその上に設ける
と、液晶駆動回路電極との熱圧着接続時に、端子電極が
高分子フィルム基板の膨張に追随できずに破損するとい
う問題を有する。また、高分子フィルム基板はフレキシ
ブルであるので端子も屈曲し易いが、対向基板がガラス
のように剛性が高い基板であると、ガラス基板との接合
部であるシール部に屈曲応力が集中し、シール破壊や端
子欠損が生じる。さらに、電極薄膜の高分子基板への密
着力はガラス基板への密着よりも小さいので、仮接続後
のリペアが困難であり、注意深くリペアしないと端子上
の電極が剥離してしまうという問題もある。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
べくなされたものであり、入力時の押圧による表示不良
が生じず、入力ポイントと表示ポイントとの視差ずれが
生じず、作製時および使用時の温度変化により表示不良
が生じにくい、信頼性に優れた薄型軽量の入力機能付液
晶表示素子を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の入力機能付液晶
表示素子は、ガラスまたは高分子からなる第1基板と、
1枚の高分子フィルムまたは2枚以上の積層高分子フィ
ルムからなるフレキシブルな第2基板とが、各々の一方
の表面に設けられた液晶駆動用電極形成側を対向させて
配置され、両基板の外周部に設けられたシールと、両基
板の間にパターン形成された高分子構造とにより接続さ
れ、両基板の間に該高分子構造により部分的にまたは全
体的に囲まれた液晶小領域が形成されて液晶表示素子が
構成され、該第2基板と、高分子からなるフレキシブル
な第3基板とが、該第2基板の他方の表面と該第3の基
板の一方の表面とに設けられた入力用透明電極形成側を
対向させて配置されて感圧方式の入力素子が構成されて
おり、そのことにより上記目的が達成される。
【0014】前記第2基板が該基板の面内方向および/
または厚み方向に位相差を有し、前記液晶がねじれ角9
0°のTN液晶またはねじれ角180°〜270°のS
TN液晶であってもよい。
【0015】前記第1基板上に液晶駆動回路接続用端子
電極が形成され、前記第2基板上に形成された液晶駆動
用電極と該液晶駆動回路接続用端子電極とが、金属をコ
ートしたシリカまたは高分子からなるビーズ状導電材料
により電気的に接続されていてもよい。
【0016】
【作用】本発明においては、液晶表示素子とタッチキー
とに共用される第2基板が1枚の高分子フィルムまたは
2枚以上の積層高分子フィルムからなるので、第2基板
を薄く軽量にできる。第2基板を薄くできるので、入力
ポイントと表示ポイントとの視差が目視では分からない
程度になって、斜めから見た時に二重表示が生じず、ま
た、基板伸びによる残留応力が小さくなって、シールや
第2基板の破壊が生じにくい。第2基板として2枚以上
の高分子フィルムを積層したものを用いると、見掛け上
のリターデーションを任意に設定できる。また、タッチ
キーと液晶表示素子とを別工程で作製できるので、良品
率が向上する。
【0017】また、液晶表示素子を構成するガラスまた
は高分子からなる第1基板と、上記第2基板とを、両基
板の外周部に設けられたシールと、両基板の間にパター
ン形成された高分子構造とにより接続している。この場
合は、第2基板の熱膨張が高分子構造が設けられていな
い部分のみで起こるので伸縮が小さくなり、セルギャッ
プの変化が抑制される。また、第1基板と第2基板との
接続力が強化されるので、シールや第2基板の破壊が生
じにくい。さらに、押圧による変形も抑制できるので、
入力時の表示品位低下も生じない。
【0018】第3基板はフレキシブルな高分子フィルム
からなるので、素子全体の厚みが小さくなり、見掛け上
の二重表示が発生し難くなって視野角が広がる。
【0019】第1基板と第2基板との間にSTN液晶を
挟持させる場合、第2基板として面内方向に位相差を有
する高分子フィルムを用いると、STN液晶のリターデ
ーションによる着色を光学的に補償して白黒表示が得ら
れる。また、第3基板に面内方向に位相差を有するフィ
ルムを貼り合わせる必要が無いので、第3基板の剛性が
増加せず、入力分解能が損なわれない。この時、面内方
向と厚み方向の両方に位相差を持たせると、STN液晶
表示素子の視野角が広がる。この場合、ねじれ角は18
0°〜270°とするのが好ましい。さらに、第1基板
と第2基板との間にTN液晶を挟持させる場合、第2基
板として厚み方向に位相差を有する高分子フィルムを用
いると、TN液晶表示素子の視野角が広がる。この場
合、ねじれ角は90°とするのが好ましい。
【0020】第1基板上に液晶駆動回路接続用端子電極
を形成し、第2基板上に形成された液晶駆動用電極と液
晶駆動回路接続用端子電極とを、金属をコートしたシリ
カまたは高分子からなるビーズ状導電材料により電気的
に接続すると、高分子基板上に端子を作製する必要が無
い。よって、高分子フィルムの屈曲や液晶駆動回路の熱
圧着による端子の破壊が生じず、また仮接続後のリペア
により端子上の電極が剥離されない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明するが、本発明は下記の実施例に限定される
ものではない。
【0022】図1(a)に本発明の一実施例である入力
機能付液晶表示素子(以下、タッチキー付液晶表示素子
と称する)を示す。このタッチキー付液晶表示素子は液
晶表示素子部(下側)とタッチキー部(上側)とを有す
る。液晶表示素子部においては、ガラスまたは高分子か
らなる第1基板1と、1枚の高分子フィルムまたは2枚
以上の積層高分子フィルムからなる第2基板2とが対向
させて配置され、第1基板1の第2基板2側表面には液
晶駆動用電極15が、第2基板2の第1基板1側表面に
は液晶駆動用電極4bが形成されている。
【0023】両基板1、2は、基板外周部に設けられた
紫外光硬化型シール材料または低温硬化型シール材料か
らなるシール13aにより貼り合わせられている。両基
板1、2の間には、高分子構造16がパターン形成され
て両基板1、2を接合しており、その高分子構造16に
より部分的にまたは全体的に囲まれた液晶小領域12が
形成されている。また、第1基板1および第2基板2の
液晶12側面には、液晶配向膜5、5が設けられ、基板
間隙を制御するためのスペーサー10も設けられてい
る。第1基板1の背面には偏光板9付反射板8が設けら
れ、第2基板の電極4b形成面には電極4bとの密着性
を高めるためにセラミックハードコート6が設けられて
いる。
【0024】タッチキー部においては、共用する前記第
2基板2と、高分子からなるフレキシブルな第3基板3
とが対向させて配置され、第2基板2の第3基板3側に
は入力用電極4cが、第3基板3の第2基板2側には入
力用電極4dが形成されている。両基板2、3は、シー
ル13bにより貼り合わせられて、感圧方式のタッチキ
ーとなっている。第2基板2および第3基板3の間には
基板間隙を制御するためのスペーサー14が設けられて
いる。また、第3基板3の上面にはハードコート7が設
けられ、第2基板2および第3基板3の電極4b、4c
形成面には電極4b、4cとの密着性を高めるためにセ
ラミックハードコート6が設けられている。
【0025】上記ガラスまたは高分子からなる第1基板
1としては、例えば厚み0.5〜1.5mmのものを用
いることができる。上記高分子としては、たとえば架橋
アクリル、エポキシ樹脂、ポリカーボネートまたはポリ
アリレートなどの耐熱透明高分子等が該当する。また、
上記高分子フィルムからなる第2基板2としては、例え
ば厚み0.05〜0.5mmのPC、PES、PET等
を用いることができる。このように厚みを薄くすること
ができるので、視差ずれや二重像を防ぐことができる。
【0026】また、第2基板2は、1枚の高分子フィル
ムからなるもののみでなく、2枚以上の高分子フィルム
が積層されたものであってもよい。この場合、タッチキ
ーと液晶表示素子とを別工程で作製することができる。
よって、良品のタッチキーと良品の液晶表示素子とを組
み合わせれば良いので、以下に(1)、(2)には示す
ような不良が生じず、第2基板2として1枚の高分子フ
ィルムを用いた場合よりも良品率を向上させることがで
きる。
【0027】(1)タッチキー部が良品で液晶表示素子
部が不良 (2)タッチキー部が不良で液晶表示素子部が良品 つまり、このような不良はすべて良品同士の組み合わせ
に置き換えられる。
【0028】上記高分子からなるフレキシブルな第3基
板3としては、用いる液晶12によって、例えば偏光機
能を有する高分子フィルムまたは偏光機能を有さない高
分子フィルム等を用いることができる。高分子フィルム
を用いた場合、素子全体の厚みを小さくすることができ
るので、見掛け上の二重像が発生しにくく、視野角を広
くすることができる。
【0029】上記高分子構造16は、画素周囲を囲む壁
状または網目状パターン、もしくは画素4隅に形成され
た柱状パターン、あるいは図7に示すような液晶駆動用
電極に添った入れ子構造のパターン28であってもよ
い。尚、図7に示した構造においては、各画素毎の切れ
目が互い違いになっているので、液晶表示素子を押圧し
た時に基板1、2間に挟持された液晶12が流動しにく
い。また、何等かの原因で発生した真空気泡が拡散しに
くく、パターン28内にスペーサー10を混入しておく
と、スペーサー10を散布する必要もない。図7におい
ては縦方向にのみ切れ目を形成したが、縦横両方向に設
けてもよい。このように切れ目を形成した場合、液晶1
2の注入が容易になるという利点を有する。
【0030】これらの高分子構造16は、例えば以下の
ようにして作製することができる。まず、第1基板1と
第2基板2とを貼り合わせた後、紫外光硬化型材料(モ
ノマーまたはオリゴマー)と液晶との混合物を基板間に
注入する。次に、第1基板1側または第2基板2側か
ら、画素周囲に壁状または網目状に、もしくは画素4隅
に柱状に紫外光を透過させ、その他の部分の紫外光を遮
断するようにパターン形成されたマスクを用いて混合物
に紫外光を照射し、紫外光照射部の紫外光硬化型材料を
重合させる。これにより液晶と高分子とを相分離させ
て、高分子構造16をパターン形成すると共に、高分子
構造16により第1基板1および第2基板2を接続させ
る。
【0031】この時、第1基板1、第2基板2に形成さ
れている液晶駆動用電極15、4bが透明電極であって
も、波長365nmの紫外光を40%以上遮断する、つ
まり透過率が60%以下の材料であれば、画素を構成す
る電極により紫外光をカットすることができる。また、
画素内に反射電極を有する液晶表示素子の場合、反射電
極形成側基板から紫外光を照射してもよい。これらの場
合にはマスクレスで高分子構造16を作製することがで
きる。
【0032】その他の方法として、スクリーン印刷やデ
ィスペンサー等の精密印刷技術を用いて、画素周囲に壁
状または網目状に、もしくは画素4隅に柱状に、あるい
は図7に示す入れ子構造に、熱可塑性高分子からなる描
画を作製することもできる。この場合、パターンに従っ
た赤外レーザの照射またはホットプレスにより上記構造
の熱可塑性高分子を熱融着させて、第1基板1および第
2基板2を接合させる。また、紫外光反応基を有する高
分子を用いて上記構造を作製し、第1基板1および第2
基板2の貼り合わせ後に紫外光を照射して、第1基板1
と第2基板2とを接合させてもよい。これら高分子構造
16の形成は、液晶の注入前でも注入後でも行うことが
できるが、液晶への影響を考えると注入前に形成するの
が望ましい。
【0033】ところで、通常の液晶表示素子製造工程に
従って、熱硬化型シール材料を加熱硬化することによ
り、ガラスからなる第1基板と高分子フィルムからなる
第2基板とを接合させた場合、以下の(1)、(2)、
(3)のような現象が起こって製造が困難になると考え
られる。
【0034】(1)シール材料を加熱すると、高分子
(例えばポリカーボネート(PC):線膨張係数ρP=
5×10-5)からなる第2基板とガラス(例えばソーダ
ガラス:線膨張係数ρG=5×10-6)からなる第1基
板との線膨張係数の差に従って第2基板が熱膨張し、そ
の状態でシールが硬化する。
【0035】(2)第2基板はシール硬化後の冷却によ
る温度低下により元の長さに戻ろうとするが、シール硬
化時の熱膨張状態で第1基板に固定されているため、温
度が低下するに従って第2基板がシールを介して第1基
板に引っ張られる。
【0036】(3)第1基板の引っ張る応力がシールの
密着力よりも大きい場合はシールが破壊し、応力がシー
ルの密着よりも小さく、かつ、第1基板の圧縮破壊力よ
りも大きければ第1基板が破壊し、応力が第2基板の引
っ張り破壊力または組成変形力よりも大きければ第2基
板に破損もしくは異常伸び(塑性破壊)が生じる。
【0037】ここで、シール硬化時の加熱温度と室温と
の温度差をδTとすると、長さLの高分子フィルムから
なる第2基板の伸びδLは下記(1)式により求められ
る。 δL=(ρP−ρG)・δT・L …(1) そして、加熱時に高分子フィルムからなる第2基板がL
+δLの長さに伸び、その状態のままシールによってガ
ラスからなる第1基板に接合される。その後、基板が室
温に低下するに伴って、高分子フィルムからなる第2基
板はL+δLの長さがLに戻る。この時の基板の単位幅
当りの応力Fは、高分子基板のヤング率Eとポアソン比
εとから求められる剛性率G[=E/{2(1+
ε)}]と、基板厚みdと、基板伸びδLとの積である
下記(2)式に相当する。
【0038】F=G・d・δL …(2) 従って、異種基板を熱硬化型シール材料を用いて貼り合
わせた場合、高分子フィルムからなる第2基板の長さL
方向にかかる応力Fは、下記(3)式で表される。
【0039】 F=E・d・(ρP−ρG)・δT・L/{2(1+ε)} …(3) この式から基板内応力Fは第2基板厚みdに比例してい
ることが分かる。従って、第2基板の厚みを薄くする
と、加熱に伴う基板伸びによって生じる第2基板内の残
留応力が小さくなり、シールや基板の破壊が生じ難くな
る。
【0040】一般に、高分子基板と電極材料との密着力
はガラス基板に比べて小さいので、密着力を高めるため
に高分子基板にハードコートを塗布することが行われ
る。シリカ系ハードコート処理を施したPC基板上にI
TOからなる透明電極膜を形成した場合、透明導電膜の
ハードコート表面への密着力は約4g/mmである。通
常、シール破壊は、このシリカ系ハードコート/ITO
透明導電膜界面で生じる。
【0041】例えば、厚みが0.1mmのPC(線膨張
係数ρP=5×10-5)またはポリエーテルスルフォン
(PES:線膨張係数ρPES=10×10-5)を用い、シ
リカ系ハードコートを介してITO透明電極を形成した
第2基板と、ガラスからなる第1基板とを、シール硬化
時と室温との温度差が60℃以下であるような熱硬化型
シール材料、紫外光硬化型シール材料または2液性低温
硬化型のシール材料を用いて貼り合わせた場合、高分子
フィルムからなる第2基板の貼り合わせ後の残留応力
は、シリカ系ハードコート/ITO透明導電膜界面を破
壊する応力ために必要な応力約4g/mmよりも小さく
なる。よって、上述のようなシールの破壊や基板の破壊
を生じないので、ガラスからなる第1基板1と高分子フ
ィルムからなる第2基板2を貼り合わせた構造の液晶表
示素子を作製することが可能となる。
【0042】一方、ガラスからなる第1基板と高分子フ
ィルムからなる第2基板を接合した場合、加熱時に線膨
張係数の違いに基づいて第2基板が膨張し、セルギャッ
プが変化する。このセルギャップの変化(増加)は、次
の簡易計算により導き出すことができる。
【0043】長さLの高分子フィルムからなる第2基板
とガラスからなる第1基板の線膨張係数の差をρ’と
し、加熱による温度差をδTとし、加熱により第2基板
がL’に膨張するとすると、L’は下記(4)式で計算
できる。
【0044】 L’=(1+δT・ρ’)・L …(4) また、第1基板と第2基板とは各々両端が固定されてい
るので、第2基板と第1基板とは近似的に底辺L、等辺
L’/2の二等辺三角形となるとする。この二等辺三角
形の高さdは下記(5)式で計算できる。
【0045】 d={(L’/2)2−(L/2)20.5 …(5) ここで、L’に上記(4)式を代入すると、上記(5)
式は下記(6)式で表される。
【0046】 d=[{(1+δT・ρ’)・L/2}2−(L/2)20.5 =[(L/2)2・(2+δT・ρ’)・δT・ρ’}]0.5 …(6) ここで、例えば第1基板としてガラス(線膨張係数ρG
=5×10-6)、第2基板としてPC(線膨張係数ρP
=5×10-5)を用い、第2基板の長さを100mm、
温度差30℃とすると、d=2.60mmとなる。これ
ほど基板が膨張すると、通常の液晶層厚みが約10μm
であるので、液晶層に巨大な真空部が生じる。
【0047】しかし、ガラスからなる第1基板1と高分
子フィルムからなる第2基板2の間にパターン形成され
た壁状、網目状、柱状などの高分子構造16により第1
基板1および第2基板2を接合した場合、加熱時に線膨
張係数の違いに基づいて第2基板2が熱膨張するのを抑
えることができ、セルギャップの変化を抑制することが
できる。
【0048】例えば、画素の大きさを200μmとし、
高分子構造16を画素周囲を囲むように壁状または網目
状にパターン形成し、もしくは画素4隅に柱状構造にパ
ターン形成すると、第2基板2は壁に囲まれた、または
挟まれた画素上部の領域だけが膨張することになる。そ
の熱膨張によるセルギャップの変化dは、上記(6)式
より5.20μmとなり、これは高分子構造16が形成
されていない場合の約1/500である。つまり、高分
子構造16により高分子フィルム基板2とガラス基板1
とが接合されたセルギャップの1℃当りの温度変化によ
る増加分は、高分子構造16を形成せずに高分子フィル
ム基板とガラス基板とを貼り合わせた従来の液晶表示素
子のセルギャップの0.02℃の温度変化によるものに
すぎない。従って、このような高分子構造16をセル内
に設けることにより、液晶表示素子としての使用温度範
囲を500倍大きくすることができる。このため、第1
基板1と第2基板2とから構成される液晶表示素子内の
液晶ピッチの変化を少なくすることができ、それに伴う
表示品位の低下を小さくすることができる。このように
セルギャップの変化を小さくすることができるので、セ
ルギャップの変化に敏感なSTN液晶を用いた場合には
特に有利である。また、セルギャップ変化を小さくでき
るということは、液晶領域12に真空部が発生し難くな
ることを意味し、画素の大きさに比べて膨張によってで
きる真空部の大きさを小さくできるので、液晶12の配
向に影響を与えない。
【0049】また、上記高分子構造16により第1基板
1および第2基板2が接合されているので、押圧による
第2基板2の変形を抑制することができ、第1基板1と
第2基板との間のセルギャップ変化を抑制することがで
きる。よって、図10に示すようなタッチキー22への
点入力時のリング状表示不良24、描画入力時の描画跡
等25の表示不良が生じなくなる。従って、従来のタッ
チキー付液晶表示素子で問題とされていた入力時の表示
品位の低下という問題も生じない。
【0050】上記液晶12としては、STN液晶、TN
液晶、相転移ゲスト−ホスト液晶(2色性黒色染料分散
型)液晶等を用いることができる。
【0051】上記液晶12としてSTN液晶を用いる場
合、第2基板2として面内方向に位相差を有する高分子
フィルムを用いると、STN液晶のリターデーションに
よる着色を第2基板2によって光学的に補償することが
でき、白黒表示が得られる。尚、第3基板3として偏光
フィルムと面内方向に位相差を有する高分子フィルムと
を貼り合わせたものを用いると、第3基板3の剛性が増
加する。よって、ペン入力時に第3基板3の変形に要す
る力が大きくなり、ペン入力時の感触が不良である。ま
た、ペン入力時のたわみ径が大きくなるのでタッチキー
の分解能が悪くなる。
【0052】上述のように第2基板2として面内方向に
位相差を有する高分子フィルムを用いると、第3基板3
にこの高分子フィルムを貼り合わせる必要がなく、タッ
チキーの分解能を損なうことが無い。また、第2基板2
は、面内方向に位相差を有する高分子フィルムと厚み方
向に位相差を有する高分子フィルムとを粘着剤を介して
貼り合わせた構造とすると、STN液晶の視野角を広く
することができる。してもよい。この場合、面内方向に
位相差を有する高分子フィルムを液晶12側に、厚み方
向に位相差を有する高分子フィルムを第3基板3側にし
て用いるのが望ましい。
【0053】また、STN液晶を用いる場合、第2基板
2として、面内方向に位相差を有し、そのリターデーシ
ョン値が300nmである高分子フィルム基板2枚を粘
着剤を介して貼り合わせたものを用いると、第2基板の
見掛け上のリターデーション値を任意に設定することが
できる。また、リターデーション値を有する2枚の高分
子フィルムを互いの延伸軸を角度を持たせて貼り合わせ
ると、リターデーション値の選択をより容易に行うこと
ができる。尚、上記粘着剤は透明性の高い両面テープで
あれば、いずれも用いることができる。
【0054】また、上記液晶12としてTN液晶を用い
る場合、第2基板として厚み方向に位相差を有する高分
子フィルムを用いると、視野角を広くすることができ
る。
【0055】また、上記液晶12として相転移ゲスト−
ホスト液晶を用いる場合、第2基板2および第3基板3
として偏光機能(ランダムな光を直線または円偏光にす
る機能)を有する必要がなく、また等方性高分子である
必要もないので、通常市販されている、同時または逐次
2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)を用い
ることができる。この場合、特殊なエンジニアリングプ
ラスチックフィルムを用いる必要が無いので、大幅なコ
ストダウンが図れる。さらに、このモードは、偏光板を
用いなくても、電圧を印加しない時に液晶中に分散され
た黒色色素が光を吸収して黒色表示が得られ、電圧を印
加した時には液晶と2色性色素とが電場方向に垂直配向
するため光を吸収しなくなって白色表示が得られる。こ
のように偏光板を必要としないので、本モードは通常の
TN液晶やSTN液晶よりも光の利用効率が高く、明る
い表示が得られる。
【0056】TN液晶および相転移ゲスト−ホスト液晶
を用いる場合、アクティブ素子は高分子基板には作製し
難いので、ガラス基板1からなる第1基板1の上に形成
するのが望ましい。この場合、アクティブ素子に接続さ
れる液晶駆動用電極15は透明電極であっても反射電極
であってもよい。反射電極を用いた場合には、視差をよ
り小さくすることができる。さらに、反射電極とした場
合には、上記高分子構造16作製時にフォトマスクを必
要としないので、フォトマスクのアライメント工程が不
要となる。
【0057】液晶表示素子に液晶駆動回路を実装する
際、上記第1基板1としてガラス基板を用い、図1
(b)に示すように、液晶駆動回路との接続用端子電極
4aを全て第1基板1上に設けるのが望ましい。この場
合、第2基板2上に形成された液晶駆動用電極4bと端
子電極4aとの電気的接続は、タンタル、クロム、ニッ
ケル、または銅等の導電性金属をコートしたシリカまた
は高分子からなる導電性ビーズ11により行ってもよ
い。この場合、高分子フィルムからなる第2基板2に端
子を形成する必要が無いので、高分子フィルムの屈曲に
より端子欠損が生じたり、液晶駆動回路を接続するとき
の熱圧着により端子電極4aが破壊されることが無い。
さらに、駆動回路との圧着前に、仮検査後のリペア作
業、つまり駆動回路が端子に設計通り接続されているか
否かの検査後、設計通りで無い時には駆動回路を端子か
ら除去し、再度アライメントして接続し直す作業、の時
に高分子フィルムからなる第2基板2上の液晶駆動用電
極4bに剥離欠損が生じない。
【0058】上記導電性ビーズ11は樹脂により第1基
板および第2基板の間に固定されていると、液晶層への
拡散を防ぐことができるので望ましい。固定するための
樹脂は紫外硬化型樹脂であっても熱硬化型樹脂であって
もよい。しかし、固定樹脂として通常の銀ペーストやカ
ーボンペーストのように溶媒蒸発型の樹脂を用いると、
固定樹脂から液晶層に溶媒が抽出することがあるので好
ましくない。これらの導電性ビーズ11の粒径は第1基
板1と第2基板2との間に設けられた液晶小領域12の
厚みを限定するスペーサー10の厚みの1.1〜1.5
倍であるのが望ましい。この範囲であれば、高分子フィ
ルムからなる第2基板2上に形成された液晶駆動用電極
4bに導電性ビーズを確実に接触させられるので、断線
が生じない。
【0059】上記第2基板2に、図1(c)に示すよう
にカラーフィルター30を設けることによりカラー表示
を得ることもできる。高分子基板と電極材料との密着力
はガラス基板に比べて小さいので、高分子基板にハード
コートを塗布して密着力を高めてもよい。
【0060】さらに、第2基板2上の液晶駆動用電極4
aおよび4bをレーザ加工プロセスまたは機械的にケガ
くプロセスにより、液晶駆動用電極4bの厚みよりも深
い加工溝を電極間に加工してもよい。この場合、上記高
分子構造16が加工溝内にまで形成され、高分子構造1
6の加工溝に対する引っ掛かり効果が生じるので、高分
子構造16の強度を向上させることができる。
【0061】また、タッチキーを構成する第2基板2上
の入力用透明電極4cとしては、酸化錫を用いると、液
晶駆動用電極4bの加工にフォトリソグラフ工程を用い
たても、酸化錫膜がエッチング用の酸に侵されないとい
う利点を有する。また、液晶駆動用電極4bをレーザ加
工プロセスにより加工する場合には上記利点はないが、
液晶配向処理プロセス等において液晶駆動用電極4bの
反対面の入力用透明電極4cに擦り傷が発生するのを防
ぐことができる。
【0062】以下、さらに具体的な実施例について説明
する。
【0063】(実施例1)この実施例では、図1(a)
に示すようなタッチキー付液晶表示素子を作製した。
【0064】厚み0.7mmのガラスからなる第1基板
1上に、波長365nmの光線透過率が60%以下であ
り、波長400〜800nmの光線透過率が90%以上
であるITOからなる透明導電膜を設けてストライプ状
の液晶駆動用電極15を形成し、さらにその上に配向膜
5を形成した。
【0065】次に、面内方向のリターデーションが45
0nmで厚み0.1mmのPCからなる第2基板2の表
面をコロナ放電処理し、両表面上に図11に示すように
厚み2μmのポリビニルアルコール(PVA)薄膜(ガ
スバリア)6′および厚み1μmのハードコート(信越
化学製X−12−2206)6を順に塗布した。そのP
C基板2の一方の表面上には、波長365nmの光線透
過率が60%以下であり、波長400〜800nmの光
線透過率が90%以上であるITOからなる透明導電膜
を設けて、ストライプ状の幅が20μm、加工線幅が1
0μmの液晶駆動用電極4bをレーザ加工機(ファイン
マシニング製SFL9400)により設けた。他方の表
面上には、酸化錫からなるタッチキー用透明電極4cを
形成した。さらに、液晶駆動用電極4bの上には配向膜
5を形成した。
【0066】その状態の第1基板と第2基板とを、液晶
駆動用電極15、4bが内側になるように貼り合わせた
時に、液晶のねじれ角が240°になるようにラビング
法により配向処理した後、紫外光硬化型シール13aを
介して貼り合わせた。
【0067】次に、STN液晶1gに対して、主成分と
して側鎖にエポキシ基を有するアクリル酸エステルと、
2官能性アクリル酸エステルを含む紫外光硬化樹脂モノ
マーとを、0.1g〜0.3gの重量比で混合したブレ
ンド液を、上記第1基板1と第2基板2との間に注入
し、紫外光を第1基板と第2基板の両方から照射した。
この時、第1基板1および第2基板2に形成されたIT
Oからなる液晶駆動用電極4b、15がマスクとなって
画素部には紫外光が照射されない。一方、画素部以外の
所には紫外光が照射され、紫外光硬化樹脂が重合して液
晶12と高分子が分離した。紫外光硬化樹脂は、基板間
において各画素を壁状に囲むようにパターン形成され
て、第1基板と第2基板とを接合する高分子構造16と
なり、壁状高分子構造16により部分的にまたは全体的
に囲まれた状態で液晶領域12が形成された。この工程
において、紫外光は図2(a)、(b)に示すようなマ
スク27を介して第1基板側または第2基板側から照射
してもよい。この場合、マスク27においては、領域2
6が紫外光をカットする。また、紫外光は両面から同時
に照射しても片面ずつ照射しても構わない。
【0068】次に、厚み0.2mmの3層からなるトリ
アセチルセルトース(TAC)/ヨウ素添加1軸延伸P
VA/PCで構成される偏光機能を有する第3基板3の
PC面に、ハードコート(信越化学製X−12−220
6)6を塗布し、その上にタッチキー用透明電極4dを
形成した。この状態の第3基板3を、透明電極4d側
と、上記第2基板2のタッチキー用透明電極4c側とが
互いに内側になるようにして、第2基板2と貼り合わ
せ、タッチキーとした。その後、第1基板1の背面に偏
光子9付反射板8を貼り付けて図1(a)に示すタッチ
キー付液晶表示素子を作製した。
【0069】このようにして得られたタッチキー付液晶
表示素子は、壁状の高分子構造16により第1基板と第
2基板とが支持されているので、ペン入力時の押圧によ
る第2基板2の変形が抑制され、第1基板1と第2基板
2との間の液晶領域12の厚み変化が小さくなる。よっ
て、セルギャップの微小変化により着色ムラが発生し易
いSTN液晶を用いても、図10に示すようなペン23
の点入力時のリング状表示不良24や描画入力時の描画
跡等25の表示不良が発生しなかった。
【0070】上記壁状の高分子構造16は、液晶表示素
子を構成する第1基板1および第2基板を接合している
のでセルギャップの変化が抑制され、温度80℃まで加
熱してもセル内に真空部が発生しなかった。
【0071】また、第2基板2として面内方向に位相差
を有する高分子フィルムを用いているので第3基板の剛
性が増加せず、点分解能を液晶表示画素サイズとほぼ同
等の0.2mmとすることができた。上記タッチキー付
液晶表示素子の特性は、コントラスト比が約15:1で
あり、応答速度は約250msであった。
【0072】また、高分子フィルムからなる第2基板2
と偏光機能を有する第3基板3とでタッチキーを形成し
ているので、素子全体を薄くできた。よって、斜めから
見ても液晶表示が二重表示ならずに見掛け上の視野角を
増大することができ、さらに、ペン入力時の視差ずれが
小さくなって肉眼ではわからなかった。
【0073】(比較例1)この比較例1においては、第
2基板2としてリターデーション1nm以下で厚み0.
1mmの日本ゼオン製ゼオニクス280フィルムを用
い、第3基板3に実施例1で用いた面内方向のリターデ
ーションが450nmで厚み0.1mmのPCフィルム
を貼り合わせた以外は、実施例1と同様にしてタッチキ
ー付液晶表示素子を作製した。
【0074】このタッチキー付液晶表示素子は点分解能
が0.4mmであり、実施例1の2倍の値であった。こ
の値は、液晶表示素子の画素サイズが0.3mm角であ
ることを考えると1画素が特定できないことを示し、詳
細な入力ができない。
【0075】(比較例2)この比較例2においては、図
9における空隙20を無くし、タッチキーを構成するガ
ラス基板18の代わりに厚み0.5mmのPC基板18
bを用いて、図8に示すようなタッチキー付液晶表示素
子を作製した。
【0076】このタッチキー付液晶表示素子22は、図
10に示すようにペン23の点入力時にリング状表示不
良24が生じ、描画入力時に描画跡等25が生じた。
【0077】(実施例2)この実施例においては、図3
に示すように、面内方向のリターデーションが450n
mで厚み0.1mmのPCフィルム2a、2bを重ねて
粘着剤により貼り合わせたものを第2基板2として用い
た以外は、実施例1と同様の材料およびプロセスにより
タッチキー付液晶表示素子を作製した。
【0078】このタッチキー付液晶表示素子において
は、第2基板2の第1基板1側にITOからなる透明電
極4bを形成し、第3基板3側に酸化錫からなる透明電
極4cを形成している。よって、透明電極4bの加工時
や液晶配向処理プロセスにおいてタッチキー用透明電極
4cが酸に侵されたり擦り傷が発生することがない。
【0079】また、このタッチキー付液晶表示素子は、
第2基板2のPCフィルム2aとPCフィルム2bとを
用いてタッチキー部と液晶表示素子部とを別々に作製
し、後で粘着剤で貼り合わせることができるので、それ
ぞれの良品だけを組み合わせることができる。よって、
下記表1に示すように、第2基板2が1枚の高分子フィ
ルムからなる場合よりも良品率を向上させることができ
る。
【0080】
【表1】
【0081】(実施例3)この実施例においては、図3
(a)、(b)に示すように、厚み方向に位相差を有す
る厚み0.05mmの同時二軸延伸PCフィルム2aを
第3基板3側にし、面内方向のリターデーションが45
0nmで厚み0.1mmのPCフィルム2bを第1基板
1側になるように重ね合わせ、粘着剤により貼り合わせ
たものを第2基板2として用いた以外は、実施例1と同
様の材料およびプロセスによりタッチキー付液晶表示素
子を作製した。
【0082】このタッチキー付液晶表示素子において
は、斜めから見た時に、正面0度から見た時のコントラ
スト比15の75%のコントラスト比が得られる視野角
左右25度を左右35度まで拡大することができ、広視
野角のタッチキー付液晶表示素子とすることができた。
【0083】尚、逐次二軸延伸フィルムでは、上述のよ
うな厚み方向に位相差を有するフィルム2aが得られ
ず、フィルム内に複雑な位相差を有するフィルムになる
と考えられる。このような逐次二軸延伸フィルムを用い
て実施例3と同様なタッチキー付液晶表示素子を作製す
ると、視野角範囲の向上を得ることができず、むしろパ
ネルが虹色に光散乱したような表示が得られた。
【0084】(実施例4)この実施例においては、実施
例1の単純マトリクス方式によりSTN液晶をデューテ
ィー駆動する代わりに、アクティブマトリクス方式によ
り各画素電極をアクティブ素子によって選択してTN液
晶を駆動させた。以下に示す以外は、実施例1と同様の
材料およびプロセスによりタッチキー付液晶表示素子を
作製した。
【0085】厚み1mmのガラスからなる第1基板1上
に、実施例1の液晶駆動用電極15の代わりに図4
(b)に示すような形状の透明電極(画素電極)15a
を作製し、この透明電極15aと、図4(a)に示すよ
うなタンタル接続配線15b−酸化タンタル絶縁層17
a−クロム電極17bからなる2端子素子とを、クロム
電極17bを介して接続させた。ここで、絶縁層17a
と金属層であるタンタルからなる接続配線15bとは異
種金属で形成しても良いが、その場合はコストがかかる
ので、金属層であるタンタルからなる接続配線15bを
陽極酸化等の方法で表面酸化することにより酸化タンタ
ル絶縁層17aとした。また、酸化タンタルは化学的に
安定であるという利点を有する。
【0086】液晶12としては、実施例1のSTN液晶
の代わりにTN液晶を用い、第2基板2としては実施例
1の面内方向に位相差を有する高分子フィルムの代わり
に厚さ方向に位相差を有する厚み0.1mmの同時二軸
延伸PCを用いた。
【0087】このタッチキー付液晶表示素子において
は、斜めから見た時に、正面0度から見た時のコントラ
スト比30の50%のコントラスト比が得られる視野角
左右30度を左右40度まで拡大することができ、広視
野角のタッチキー付液晶表示素子とすることができた。
【0088】このタッチキー付液晶表示素子の特性は、
コントラスト比が10〜20:1であり、応答速度は約
100msであった。また、素子全体を2mm以内に厚
みに抑えることができるため、ペン入力時の視差ずれが
肉眼ではわからない程度になって極めて使用に適してい
た。
【0089】さらに、壁状の高分子構造16により第1
基板1と第2基板2が支持されているので、ペン入力時
の押圧による第2基板2の変形が抑制され、図10に示
すようなペン23の点入力時のリング状表示不良24や
描画入力時の描画跡等25の表示不良が発生しなかっ
た。
【0090】アクティブ素子は、ガラスからなる第1基
板1に設けられているので、高分子フィルムからなる第
2基板2に形成するよりも作製し易い。
【0091】(比較例3)この比較例3においては、第
2基板2としてリターデーション1nm以下で厚み0.
1mmの日本ゼオン製ゼオニクス280フィルムを用い
た以外は、実施例4と同様にしてタッチキー付液晶表示
素子を作製した。
【0092】このタッチキー付液晶表示素子において
は、斜めから見た時に、正面0度から見た時のコントラ
スト比30の50%のコントラスト比が得られる視野角
が左右30度であった。
【0093】(実施例5)この実施例においては、第1
基板1に実施例4と同様なアクティブ素子を形成し、第
2基板2および第3基板3として厚み0.1mmの二軸
延伸PETフィルムを用い、液晶12aとして図5に示
すような液晶12bにジスアゾ系二色性色素12cを混
合させたゲスト−ホスト液晶12aを用いたこと以外
は、実施例1と同様の材料およびプロセスによりタッチ
キー付液晶表示素子を作製した。
【0094】このタッチキー付液晶表示素子は、ゲスト
−ホスト液晶12aを用いているので偏光板を必要とせ
ず、光の利用効率が高いので、実施例1の偏光子を必要
とするタッチキー付液晶表示素子よりも明るい表示が得
られる。
【0095】また、偏光を利用しないので、タッチキー
部を構成する第3基板3として二軸延伸PETに代表さ
れる汎用高分子フィルムを用いた場合でも、偏光がフィ
ルム位相差による複屈折干渉により着色することがない
ので、良好な白黒表示が得られる。
【0096】尚、第3基板3としては偏光板を用いても
よい。この場合、第2基板2としてリターデーション1
nm以下で厚み0.1mmの日本ゼオン製ゼオニクス2
80フィルムを用いると良好な白黒表示が得られ、厚み
方向に位相差を有する厚み0.1mmの同時二軸延伸P
Cを用いると視野角を大きくすることができる。
【0097】(実施例6)この実施例においては、図1
(b)に示すように、第1基板1上に液晶駆動回路接続
用端子電極4aを形成し、導電性ビーズ11を介して第
2基板2上の液晶駆動用電極4bと接続させた。以下に
示す以外は、実施例1と同様の材料およびプロセスによ
りタッチキー付液晶表示素子を作製した。
【0098】第2基板2とを貼り合わせるシール部に、
ニッケルを厚み100nmコートした直径10μmのシ
リカビーズ11を5重量%混入させた粘度約5000c
psの紫外光硬化樹脂を塗布した後、第1基板1および
第2基板2を貼り合わせて紫外光照射により、樹脂を硬
化させた。
【0099】ここで、第1基板1と第2基板2とは、図
6(a)に示すように、貼り合わせられている。第1基
板1上の液晶駆動用電極15と端子電極4aとは図6
(b)に示すようなパターンに形成されており、電気的
に接続されていない。また、第2基板上の液晶駆動用電
極4bは図6(c)に示すようなパターンに形成されて
いる。
【0100】このタッチキー液晶表示素子においては、
第1基板1上に形成された端子電極4aと第2基板2上
に液晶駆動用電極4bとを導電性ビーズ11を介して接
続させているので、液晶駆動回路をガラスからなる第1
基板に接続することができる。よって、接続時の熱圧着
温度を高くすることができ、接着強度を増して信頼性を
高くすることができる。また、液晶駆動回路のパターン
と第1基板1上の液晶駆動電極15のパターンがずれて
リペアが必要になっても、そのリペアは容易に行うこと
ができる。よって、高分子フィルムからなる第2基板に
液晶駆動回路を接続する必要がなく、リペアの際に第2
基板2上に形成された透明電極4bが第2基板2から剥
離し易いという問題を解消することができる。
【0101】(実施例7)この実施例においては、実施
例1と同様に液晶駆動用透明電極15および配向膜5が
形成された第1基板1上に、セルギャップコントロール
用のスペーサー10を1重量%混入させたアクリル系紫
外光硬化樹脂28を図7に示すような構造にスクリーン
印刷した。この状態の第1基板を、実施例1と同様に液
晶駆動用電極4b、タッチキー用透明電極4cおよび配
向膜5が形成された第2基板2と対向させて紫外光を照
射し、液晶パネルの外周部にある紫外光硬化樹脂を主成
分としたシール13aと共にアクリル系紫外光硬化樹脂
28を硬化させて第1基板1と第2基板2とを貼り合わ
せた。それ以外は、実施例1と同様の材料およびプロセ
スによりタッチキー付液晶表示素子を作製した。
【0102】このタッチキー付液晶表示素子において
は、スペーサー10の散布工程を必要とせず、高分子構
造28中に混入されたスペーサー10によりセルギャッ
プが制御される。
【0103】また、高分子構造28により第1基板1と
第2基板2とが支持されているので、ペン入力時の押圧
による第2基板2の変形が抑制され、第1基板1と第2
基板2との間の液晶領域12の厚み変化が小さくなる。
よって、セルギャップの微小変化により着色ムラが発生
し易いSTN液晶を用いても、図10に示すようなペン
23の点入力時のリング状表示不良24や描画入力時の
描画跡等25の表示不良が発生しなかった。
【0104】上記高分子構造28は液晶表示素子を構成
する第1基板1および第2基板2を接合しているのでセ
ルギャップの変化が抑制され、温度80℃まで加熱して
もセル内に真空部が発生しなかった。
【0105】また、点分解能を液晶表示画素サイズとほ
ぼ同等の0.2mmとすることができた。上記タッチキ
ー付液晶表示素子の特性は、コントラスト比が約15:
1であり、応答速度は約250msであった。
【0106】さらに高分子フィルムからなる第2基板2
と偏光機能を有する第3基板3とでタッチキーを形成し
ているので、素子全体を薄くできた。よって、斜めから
見ても液晶表示が二重表示ならずに見掛け上の視野角を
増大することができ、さらに、ペン入力時の視差ずれが
小さくなって肉眼ではわからなかった。
【0107】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、シール部と高分子構造とにより液晶表示素子部
を構成する第1基板と第2基板とを接合しているので、
入力の押圧に伴うタッチキー部の変形によりタッチキー
の直下にある液晶表示素子部が変形するのを防ぐことが
出来る。よって、従来のタッチキー付液晶表示素子のよ
うな表示不良が生じず、極めて良好な表示が得られる。
【0108】また、高分子フィルムからなる第2基板を
共用させることによりタッチキー部と液晶表示素子部と
を密接させて薄型化させることができるので、液晶表示
ポイントと入力ポイントの示唆ずれを肉眼では分からな
い程度にして、極めて入力し易いタッチキー付液晶表示
素子を得ることができる。高分子フィルムからなる第2
基板として位相差機能を有するものを用いると、タッチ
キーの分解能を高くすることができ、TN液晶やSTN
液晶の視野角も向上させることができる。また、第2基
板として2枚以上の積層高分子フィルムを用いると、良
品率を向上させることができる。
【0109】TN液晶やゲスト−ホスト液晶の駆動にア
クティブ素子を用いる場合、ガラスからなる第1基板上
に設けることができるので、製造が容易である。さら
に、ガラスからなる第1基板に全ての液晶駆動回路を接
続させると、フレキシブルな第2基板に接続させた場合
のように端子の強度不足による破損が無く、リペアも簡
単であり、信頼性を向上させることができる。
【0110】このようなタッチキー付液晶表示素子は、
パームトップ型、ラップトップ型およびノート型のコン
ピューターやワードプロセッサー、電子手帳などの携帯
情報ツールに幅広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)および(c)は本発明の一実施
例であるタッチキー付液晶表示素子のを示す断面図であ
る。
【図2】(a)は本発明に使用可能なマスクの例を示す
平面図であり、(b)はその断面図である。
【図3】(a)および(b)は実施例2、3のタッチキ
ー付液晶表示素子における第2基板の貼合わせ前後の断
面図である。
【図4】実施例4のタッチキー付液晶表示素子に形成さ
れる2端子素子を示す図であり、(a)は2端子素子の
配置図、(b)は2端子素子の断面図である。
【図5】(a)は実施例5のタッチキー付液晶表示素子
の断面図であり、(b)はその液晶部の拡大図である。
【図6】実施例6のタッチキー付液晶表示素子を示す図
であり、(a)は第1基板と第2基板とを上面から見た
図であり、(b)は第1基板の配線図であり、(c)は
第2基板の配線図である。
【図7】実施例7のタッチキー付液晶表示素子における
高分子構造を示す平面図である。
【図8】比較例のタッチキー付液晶表示素子を示す断面
図である。
【図9】従来のタッチキー付液晶表示素子を示す断面図
である。
【図10】従来のタッチキー付液晶表示素子において生
じる表示不良を示す図である。
【図11】第2基板表面に形成されたハードコートおよ
びガスバリアの構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 第1基板 2 第2基板 2a、2b 位相差を有する高分子フィルム 2c 粘着剤 3 第3基板 4a 液晶駆動回路接続用端子電極 4b、15、15a 液晶駆動用電極 4c、4d タッチキー用透明電極 5 液晶配向膜 6 セラミックハードコート 6′ガスバリア 7 ハードコート 8 反射板 9 反射板側偏光板 10 液晶表示素子用スペーサー 11 導電性ビーズ 12 液晶 12a ゲスト−ホスト液晶 12b 液晶分子 12c 二色性色素 13a 液晶表示素子用シール 13b タッチキー用シール 14 タッチキー用スペーサー 15b 接続配線 16、28 高分子構造体 17a 絶縁層 17b 金属層 26 フォトマスクの紫外光遮断部 27 フォトマスク 29 開口部 30 カラーフィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 3/03 380 A 3/033 350 A 7208−5E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスまたは高分子からなる第1基板
    と、1枚の高分子フィルムまたは2枚以上の積層高分子
    フィルムからなるフレキシブルな第2基板とが、各々の
    一方の表面に設けられた液晶駆動用電極形成側を対向さ
    せて配置され、両基板の外周部に設けられたシールと、
    両基板の間にパターン形成された高分子構造とにより接
    続され、両基板の間に該高分子構造により部分的にまた
    は全体的に囲まれた液晶小領域が形成されて液晶表示素
    子が構成され、該第2基板と、高分子からなるフレキシ
    ブルな第3基板とが、該第2基板の他方の表面と該第3
    の基板の一方の表面とに設けられた入力用透明電極形成
    側を対向させて配置されて感圧方式の入力素子が構成さ
    れている入力機能付液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 前記第2基板が該基板の面内方向および
    /または厚み方向に位相差を有し、前記液晶がねじれ角
    90°のTN液晶またはねじれ角180°〜270°の
    STN液晶である請求項1に記載の入力機能付液晶表示
    素子。
  3. 【請求項3】 前記第1基板上に液晶駆動回路接続用端
    子電極が形成され、前記第2基板上に形成された液晶駆
    動用電極と該液晶駆動回路接続用端子電極とが、金属を
    コートしたシリカまたは高分子からなるビーズ状導電材
    料により電気的に接続されている入力機能付液晶表示素
    子。
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