JPH08122388A - 層間短絡検出装置 - Google Patents

層間短絡検出装置

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JPH08122388A
JPH08122388A JP6256466A JP25646694A JPH08122388A JP H08122388 A JPH08122388 A JP H08122388A JP 6256466 A JP6256466 A JP 6256466A JP 25646694 A JP25646694 A JP 25646694A JP H08122388 A JPH08122388 A JP H08122388A
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coil
partial discharge
interlayer
short
detection device
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JP6256466A
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Kenji Takahashi
賢司 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、層間短絡に移行する前の層間で長期
間続く部分放電の段階を検出する層間短絡検出装置を提
供することにある。 【構成】本発明は、誘導機、誘導電圧調整器、同期機、
変圧器、計器用変成器等の電気機器の層間短絡検出装置
において、試験電源として可変電圧電源を用い、電気機
器のコイルに沿って走査する電極を設けているので、電
気機器コイルの層間短絡に至る前の初期段階の部分放電
を検出できる。したがって、時間的余裕をもって劣化コ
イルの更新が可能てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導機、誘導電圧調整
器、同期機、変圧器、計器用変成器等の電気機器の製作
工場、又はこれら機器が現場に据え付けられた後の層間
短絡を診断する層間短絡検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、電気機器の層間絶縁と対地絶縁の
区別を図4を参照して説明する。図4(a)に示すよう
に、電気機器のコイル導体15の外周には層間絶縁8が
施され、コイルを必要回数巻いた後、対地絶縁9が施さ
れている。このような巻線構成では対地絶縁9の破壊
(地絡事故16)の前に必ず層間絶縁8の破壊(層間短
絡12)が存在する。
【0003】層間短絡12は図4(b)に示すように、
これら電気機器のコイル導体15の層間絶縁の弱い部分
より部分放電3が始まるが、従来の層間短絡検出装置で
はこの初期の段階の部分放電は層間にかかる電圧が小さ
いため検出できなかった。この部分放電から図4(c)
に示すように、層間短絡事故17に進展すればコイルの
ターン間が層間短絡するので、コイルのインピーダンス
が小さくなるから検出は容易になり、この状態の層間短
絡検出装置は各種提案されている。
【0004】しかし、層間短絡に進展すると、短絡箇所
のインピーダンスが小さいため、大きな短絡電流が流れ
急速に対地絶縁9を熱劣化させ、その結果、短時間のう
ちに図4(d)に示すように、地絡事故16等の重大事
故に進展する。
【0005】従って、従来種々提案されている層間短絡
検出装置では、実用に供する事が困難であり、現実にも
製品として見当らない。また、層間短絡の保護リレーと
して特殊なものを除き、現在の産業分野では使用されて
いない。現在、広く使用されているのは層間短絡から地
絡又は相間短絡に至った状態で始めて動作する各種地絡
検出リレー、差動リレー、過電流リレー等である。
【0006】誘導機、誘導電圧調整器、同期機、変圧
器、計器用変成器等の電気機器は、発電所を始めとして
各種産業プラントに広く使われており、社会的にもそれ
らの停止は重大な影響をもたらすため地絡、短絡に至る
前に定期点検等を利用して層間短絡の初期状態を検出
し、層間短絡の初期状態が検出されたコイルは次回定検
時に更新すると言うような予防保全措置が必要である。
【0007】次に、従来の代表的な層間短絡検出装置の
原理を図5により説明する。まず、S相とT相の被検査
コイル2に対して外部のサージ電圧発生装置18により
サージ電圧19を印加する。S相とT相の被検査コイル
2が層間短絡を起こしていなければ両コイルの長さ(サ
ージ伝搬距離)とインピーダンスは基本的に等しいか
ら、これら被検査コイル2に流れる電流は等しく、鉄心
20の中のこれら電流による起磁力は打ち消し合い、鉄
心20に巻いた検出巻線21にはコイル間の電磁結合ア
ンバランス分による小電流しか流れない。
【0008】しかし、層間短絡がS相またはT相の被検
査コイルのいずれかに発生すれば、図4(c)の層間短
絡事故17よりも明らかなように、コイルのターン数が
減るのでサージ伝搬距離に差異ができる。即ち反射を含
むサージ伝搬状況に差ができ、それが電流の差として検
出される。これからも分かるように、従来の検出装置は
層間短絡の初期状態では無く、完全に層間短絡に移行し
た状態を検出するようになっており、このような状態に
なってからでは短時間のうちに図4(c)の対地絶縁9
が劣化してしまうので、時間的余裕をもって対処する事
ができない。また層間絶縁の劣化状態が健全レベルにあ
るか又は要注意レベルにあるか又は不合格レベルにある
のか診断する事もできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】通常、層間短絡は最初
層間絶縁8の劣化により図4(b)のように部分放電3
から始まる。この部分放電3は層間に運転中かかる電圧
が小さいため長期間続くので、この間の定期点検でこの
初期状態を捕まえれば次回計画停止又は定期点検まで時
間的余裕があり当該コイルの更新を行える。ここで、運
転中の層間電圧が低い事例として、6.6KV−280
KW−8Pの誘導電動機の層間電圧を示すと約8Vにす
ぎない。
【0010】本発明は上記問題を解消するためになされ
たもので、その目的は層間短絡に移行する前の層間で長
期間続く部分放電の段階を検出する層間短絡検出装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、誘導機、誘導電圧調整器、同
期機、変圧器、計器用変成器等の電気機器の層間短絡検
出装置において、試験電源として可変電圧電源を用い、
前記電気機器のコイルに沿って走査する電極を設け、前
記電極の部分放電による高周波電位振動を検出すること
により前記電気機器コイルの部分放電部位を特定したこ
とを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2は、請求項1記載の層間
短絡検出装置において、試験電源として可変周波数電源
を用いたことを特徴とする。本発明の請求項3は、請求
項1記載の層間短絡検出装置において、試験電源として
可変電圧・可変周波数電源を用いたことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項4は、請求項1乃至請求項
3記載の層間短絡検出装置において、前記電気機器の検
査コイル上を走査する可動電極が最大の電位を示す箇所
を、前記電気機器コイルの部分放電個所であると判定す
ることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項5は、請求項1記載乃至請
求項3記載の層間短絡検出装置において、前記電気機器
の検査コイル上を走査する可動電極として、部分放電部
位より発せられる音響を一つ又は複数の可動のマイクロ
フォン又は超音波センサー又はAE(ACOUSTIC EMISSIO
N )センサーを用いて検出することにより前記電気機器
コイルの部分放電部位を特定したことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項6は、請求項1乃至請求項
3記載の層間短絡検出装置において、前記電気機器の検
査コイル上を走査する可動電極として、部分放電部位温
度が他の健全部より高くなることを一つ又は複数の可動
赤外線センサーを用いて検出することにより前記電気機
器コイルの部分放電部位を特定したことを特徴とする。
【0016】本発明の請求項7は、請求項1乃至請求項
3記載の層間短絡検出装置において、前記電気機器の検
査コイル上を走査する可動電極として、部分放電部位よ
り放射される電磁波を一つ又は複数の指向性のあるアン
テナでコイル上を走査することによって部分放電部位を
特定したことを特徴とする。
【0017】本発明の請求項8は、請求項1乃至請求項
3記載の層間短絡検出装置において、前記電気機器の被
検査コイル上を走査する可動電極として、被検査コイル
中の部分放電のパルスが乗った電流を計測する手段を設
けたことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項9は、請求項1乃至請求項
3記載の層間短絡検出装置装置において、可動のマイク
ロフォン、超音波センサー、AEセンサー、可動赤外線
センサー、指向性のあるアンテナセンサーの任意の組み
合わせ又は全てを組み合わせたことを特徴とする。
【0019】
【作用】まず、本発明の原理について説明する。被検査
コイル層間にかかる電圧を高め、部分放電を検出し易く
する。(運転時層間にかかる電圧は小さいが、層間絶縁
の許容耐圧値は運転時の層間電圧よりはるかに高いの
で、電圧を高くして部分放電を検出しやすくすることが
可能である。)また、検査対象機仕様により層間電圧が
変わるので、それらに対応するため試験電源は可変電圧
の電源とする。
【0020】被検査機器が回転機の場合、固定子コイル
エンド部(コイルの左右の端部)の部分放電箇所を特定
するとき、回転子は挿入したまま可変電圧の電源によっ
て高電圧を固定子コイルに掛けても励磁インピーダンス
が大きいため被検査コイル2に流れる電流が定格電流を
越えることは無いが、コイル直線部の部分放電を検出す
る時は回転子を抜く必要がある。この場合、電源から見
たインピーダンスは漏れリアクタンスと巻線抵抗のみと
なり、小さくなってしまい、可変電圧の電源によって試
験電圧を印加すると流れる電流が定格電流を越えてしま
う。かかる場合、可変周波数又は可変電圧・可変周波数
の電源を使用し、周波数を上げる事によりコイルインピ
ーダンスを上げ、目的の試験電圧が層間にかかるように
する。
【0021】電源周波数を高くすればコイルのインピー
ダンスはωLに比例し高くなるので、高電圧をかけられ
る。また電源を可変電圧・可変周波数の電源とすること
で、より柔軟に印加する層間電圧を低電圧から高電圧ま
で変えられ、層間絶縁の状態が健全レベルにあるか又は
要注意レベルにあるか又は不合格レベルにあるのか診断
することができ、層間絶縁の劣化状態の診断もできる。
層間短絡に移行する前の部分放電を検出するため被検査
コイル2の表面に沿って走査する可動電源4を設ける。
【0022】さて、層間で部分放電が発生すると、その
周囲の空間の電界は図6に示すように、高周波23が重
畳して振動する。この電界の強さは距離の自乗に反比例
して減衰するので、この電界の中に可動電極4を持って
くると、可動電極4にはこの電界変動に応じて電荷が誘
導される。即ち可動電極の電位は部分放電の電界振動に
応じて変化することになる。部分放電による高周波電界
振動は、部分放電箇所より離れるに従って距離の自乗に
反比例して減衰するから、可動電極4でコイル上を走査
し、可動電極の電位が最大の電位を示す箇所が部分放電
の箇所と判定できる。
【0023】コイルに部分放電が発生すると、その部分
よりボイド中の気体の絶縁破壊による微小音響が発生す
る。従って、可動電極4の替わりにこの音を検出する為
にマイクロフォン又はAEセンサー又は超音波センサー
を用いてコイル上を走査し、これらセンサー出力信号を
監視することにより、部分放電箇所を特定できる。又こ
れらセンサーを複数個用いて各々のセンサーに到達する
音響の時間遅れを検出することにより部分放電部位をよ
り正確に特定することができる。
【0024】コイルに部分放電が発生すれば、そこには
電力損失を伴う。このことは部分放電箇所において熱の
発生を意味するので、部分放電を起こしている箇所の温
度は他のコイル部分より温度が高くなる。従って、可動
電極4の替わりに赤外線センサーでコイル上を走査すれ
ば部分放電部位を特定できる。
【0025】コイルに部分放電が発生すれば、送電線の
部分放電でラジオに部分放電によるノイズが入るように
部分放電箇所より電磁波が放射される。よって、可動電
極4の替わりに指向性のあるアンテナでコイル上を走査
すれば部分放電部位を特定できる。
【0026】コイルに部分放電が発生すると、コイル中
にはパルス状の高周波電流が重畳される。従って被検査
コイルを流れる電流をコイルのいずれかの側(電圧印加
点側又はその反対側)で監視すれば、非検査コイルのい
ずれかの箇所で部分放電が発生していることが判明す
る。上記の各種検出方法の任意の組み合わせ又はすべて
の組み合わせにより部分放電部位の検出精度を向上させ
ることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1は本発明の第1実施例の構成図で、同図(a)
は構成図、同図(b)と同図(c)は可動電圧電源を被
検査コイル上に載置した側面図と正面図である。
【0028】図1に示すように、本実施例の試験装置本
体7は、可動電圧電源1と部分放電監視装置6より構成
されている。可動電圧又は可変周波数又は可変電圧・可
変周波数の電源1より試験電圧を作り出し、被検査コイ
ル2に直接印加する。部分放電3があると、部分放電3
による高周波電位振動5は被検査コイル2上を走査する
可動電極4により検出され、部分放電監視装置6に導か
れる。
【0029】図1(b)と(c)に示すように、被検査
コイル2の外周にはコイル層間絶縁8があり、更にその
外周に対地絶縁9が設けられている。この対地絶縁9上
を走査する可動電極4を配置する。可動電極4は絶縁棒
10により被検査コイル2に沿って走査しながらコイル
内部の部分放電を検出する。
【0030】次に、本実施例の作用について説明する。
電源装置1により層間耐圧値の試験電圧を発生させて、
この発生した電圧を直接被検査コイル2に印加する。被
検査コイル2の層間絶縁8が劣化していれば、耐圧値を
かける事により部分放電3が劣化箇所に発生する。部分
放電が層間で発生すれば可動電極4に部分放電による高
周波電位振動が現れ、検出リード11を通して部分放電
監視装置6に導かれる。このため、部分放電箇所は可動
電極4を絶縁棒10により被検査コイル2に沿って走査
しつつ、部分放電監視装置6で電極の電位が最大になる
位置を探す事により部分放電部位を特定できる。また印
加電圧はコイル間にかかるのみで対地絶縁9にはかから
ないため対地絶縁9とは分離して層間の絶縁状態を試験
できる。
【0031】このように本実施例によれば、層間短絡に
至る前の初期段階の部分放電を検出できるので、時間的
余裕をもって劣化コイルの更新が計画可能となる。な
お、図1の可動電極4の代わりに音を検出するセンサ
ー、温度を検出する赤外線センサー、電磁波を検出する
アンテナのいずれかを用いてもよく、さらにはこれらセ
ンサーの任意の組み合わせ又はこれら全ての組み合わせ
たものを用いても上記実施例と同様な効果が得られる。
【0032】図2は本発明の第2実施例の構成図であ
る。同図において、本実施例では、電源装置1として試
験電圧を発生する可変電圧又は可変周波数又は可変電圧
・可変周波数の電源1と、この電源1と電圧印加点の間
に無誘導抵抗13を設ける。この無誘導抵抗13の両端
の電圧は電流監視装置14に接続される。被検査コイル
2のR相とS相は直列につながれている。4は被検査コ
イル上を走査する可動の電極、マイクロフォン、超音波
センサー、AE(ACOUSTIC EMISSION )センサー、赤外
線センサー、アンテナの任意の組み合わせ又は全てを組
み合わせたセンサーである。これらセンサーのリード1
1は部分放電監視装置6に接続される。12は層間短絡
箇所、7は試験装置本体である。
【0033】本実施例では、上記第1実施例による部分
放電検出機能の他に層間短絡に移行した状態をも検出で
きる層間短絡検出機能を備えている。前者の部分放電検
出機能は第1の実施例で説明済みであるので、後者の層
間短絡検出機能作用について説明する。
【0034】試験電源1より印加される電圧を被検査コ
イルのインピーダンスで除した電流が無誘導抵抗13を
通じて流れる。無誘導抵抗13の両端には電流に比例し
た電圧が現れ、電流監視装置14にて監視できる。
【0035】図2はR相とS相コイルの試験をしている
状態を示すが、接続を代えて同じようにS相とT相コイ
ル、最後にT相とR相コイルについて電圧を印加し、そ
れぞれの時の電流監視装置14の電流の大きさから相間
短絡がどの相で発生しているか判断できる。例えば、R
相に相間短絡が発生していれば、R相のインピーダンス
は小さくなる。これをZ1 とし健全コイルのインピーダ
ンスをZ2 とすれば R相−S相試験時のインピーダンス=Z1 +Z2 (イン
ピーダンス小) S相−T相試験時のインピーダンス=2Z2 (インピー
ダンス大) T相−R相試験時のインピーダンス=Z1 +Z2 (イン
ピーダンス小) の関係となる。R相−S相試験時とT相−R相試験時の
電流監視装置の指示が等しく、S相−T相試験時の電流
監視装置の指示がR相−S相、T相−R相試験時の電流
指示より小さければ、R相に相間短絡が有ると判断でき
る。又は試験成績表のインピーダンス値と比較すること
によっても判断ができる。どの部位で層間短絡が発生し
ているかは被検査コイル上を走査する可動の電極、マイ
クロフォン、超音波センサー、AE(ACOUSTIC EMISSIO
N )センサー、赤外線センサー、アンテナの任意の組み
合わせ又は全てを組み合わせて検出する。
【0036】図3は本発明の第3実施例であり、第2実
施例と異なる点は被検査コイルが三角結線となっている
ことと、無誘導抵抗13が二つの試験コイルに各々一つ
づつ取り付けられ、それらが電流監視装置14に導かれ
ている点である。
【0037】本実施例では、被検査コイルであるR相と
T相コイルと対地間に無誘導抵抗を入れておき、その両
端の電圧を電流監視装置14に入れ、電流の大小の比較
ができるようにしておく。
【0038】このように接続することにより、各相巻線
のインピーダンスの大小関係が電流監視装置で判定でき
る。図はR相、T相の場合であるが、接続を代えてT相
とS相を計れば層間短絡がどの相で発生しているか知る
ことができる。
【0039】層間短絡発生箇所は被検査コイル上を走査
する可動の電極、マイクロフォン、超音波センサー、A
E(ACOUSTIC EMISSION )センサー、赤外線センサー、
アンテナの任意の組み合わせ又は全てを組み合わせて検
出することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
層間短絡に至る前の初期段階の部分放電を検出できるの
で、時間的余裕をもって劣化コイルの更新が計画可能に
なる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は本発明の一実施例の構成図、同図
(b)と同図(c)は可動電圧電源を被検査コイル上に
載置した側面図と正面図。
【図2】本発明の第2実施例の構成図。
【図3】本発明の第3実施例の構成図。
【図4】電機機器コイルの対地絶縁及び層間絶縁と地絡
事故及び層間短絡を説明するための図。
【図5】従来の層間短絡を検出する回路図。
【図6】部分放電による高周波振動を説明するための波
形図。
【符号の説明】
1…電源、2…被検査コイル、3…部分放電、4…可動
電極、5…高周波電位振動、6…部分放電監視装置、7
…試験装置本体、8…コイル層間絶縁、9…対地絶縁、
10…絶縁棒、11…センサーリード、12…層間短
絡、13…無誘導抵抗、14…電流監視装置、15…コ
イル導体、16…地絡事故、17…層間短絡事故、18
…サージ電圧発生装置、19…サージ電圧、20…鉄
心、21…検出巻線。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導機、誘導電圧調整器、同期機、変圧
    器、計器用変成器等の電気機器の層間短絡検出装置にお
    いて、試験電源として可変電圧電源を用い、前記電気機
    器のコイルに沿って走査する電極を設け、前記電極の部
    分放電による高周波電位振動を検出することにより前記
    電気機器コイルの部分放電部位を特定したことを特徴と
    する層間短絡検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の層間短絡検出装置におい
    て、試験電源として可変周波数電源を用いたことを特徴
    とする層間短絡検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の層間短絡検出装置におい
    て、試験電源として可変電圧・可変周波数電源を用いた
    ことを特徴とする層間短絡検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の層間短絡検
    出装置において、前記電気機器の検査コイル上を走査す
    る可動電極が最大の電位を示す箇所を、前記電気機器コ
    イルの部分放電個所であると判定することを特徴とする
    層間短絡検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3記載の層間短絡検
    出装置において、前記電気機器の検査コイル上を走査す
    る可動電極として、部分放電部位より発せられる音響を
    一つ又は複数の可動のマイクロフォン又は超音波センサ
    ー又はAEセンサーを用いて検出することにより前記電
    気機器コイルの部分放電部位を特定したことを特徴とす
    る層間短絡検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項3記載の層間短絡検
    出装置において、前記電気機器の検査コイル上を走査す
    る可動電極として、部分放電部位温度が他の健全部より
    高くなることを一つ又は複数の可動赤外線センサーを用
    いて検出することにより前記電気機器コイルの部分放電
    部位を特定したことを特徴とする層間短絡検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項3記載の層間短絡検
    出装置において、前記電気機器の検査コイル上を走査す
    る可動電極として、部分放電部位より放射される電磁波
    を一つ又は複数の指向性のあるアンテナで前記検査コイ
    ル上を走査することにより前記電気機器コイルの部分放
    電部位を特定したことを特徴とする層間短絡検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項3記載の層間短絡検
    出装置において、前記電気機器の被検査コイル上を走査
    する可動電極として、被検査コイル中の部分放電のパル
    スが乗った電流を計測する手段を設けたことを特徴とす
    る層間短絡検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項3記載の層間短絡検
    出装置装置において、可動のマイクロフォン、超音波セ
    ンサー、AEセンサー、可動赤外線センサー、指向性の
    あるアンテナの任意の組み合わせ又は全てを組み合わせ
    たことを特徴とする層間短絡検出装置。
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JP2006098170A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Soken Denki Kk 部分放電測定システム
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