JPH08122041A - 移動機械の位置検出装置 - Google Patents

移動機械の位置検出装置

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Publication number
JPH08122041A
JPH08122041A JP6262296A JP26229694A JPH08122041A JP H08122041 A JPH08122041 A JP H08122041A JP 6262296 A JP6262296 A JP 6262296A JP 26229694 A JP26229694 A JP 26229694A JP H08122041 A JPH08122041 A JP H08122041A
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JP
Japan
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movement amount
position detecting
increment
amount data
wheels
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Application number
JP6262296A
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English (en)
Inventor
Shin Ninomiya
慎 二宮
Hajime Ohashi
元 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行レールを有する移動機械において、雨や
油などによる車輪とレール間の摩擦係数低下によるすべ
りや、経年変化に対するレールの勾配変化及び車輪の摩
耗などによっても安定した位置検出精度を保つ。 【構成】 回転式位置検出手段を複数設置するととも
に、走行レール状態を記憶するなどして、走行中のすべ
り、走行レールの勾配等による位置データの誤差を排除
し、現在位置データの制御を行う。 【効果】 走行中の位置検出用車輪のすべり、走行レー
ルの勾配等の影響を受けることなく、位置検出精度を保
つとともに位置決め精度を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は移動機械の位置検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の移動機械の構成図であ
り、図に於いて10は移動機械に取付られた位置検出車
輪であり、11は位置検出用車輪10の軸に結合された
回転式位置検出手段であり、20は回転式位置検出手段
11から出力された移動量データを移動開始時の現在位
置データに単位時間毎に加算していく現在位置検出手段
である。21は現在位置検出手段20から出力される現
在位置と目標移動位置を設定する目標位置設定手段22
から出力される目標移動位置とを比較し残移動量を演算
する残移動量演算手段であり、残移動量が0もしくは、
ある設定値以下になった場合に制動用ブレーキ26を作
動させる。又、残移動量により移動機械の移動方向の判
定が行われ方向指令が駆動手段24に出力され、電動機
25を駆動し移動機械を目標位置に移動させる。なお、
前記検出用車輪10は走行用車輪を利用してもよいし、
別に位置検出専用車輪としてもよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動機械の位置
検出装置は、以上のように構成されており、雨や油等に
よる位置検出用車輪10と走行レールとの摩擦係数の低
下によるすべりのために発生する、絶対位置と検出位置
の誤差により、自動位置決め制御のシステムの自動化に
重要な移動機械の停止精度にばらつきが生じるという問
題があった。また、経年変化に対する位置検出専用車輪
10の摩耗等により発生する、絶対位置と検出位置の誤
差、走行レール上の状態により発生する、絶対位置と検
出位置の誤差、または、走行レールの勾配やうねり、継
ぎ目等により発生する絶対位置と検出位置の誤差等によ
り、自動位置決め制御のシステムの自動化に重要な移動
機械の停止精度にばらつきが生じるという問題があっ
た。
【0004】この発明は前記のような問題点を解決する
ためになされたもので、雨や油などによる車輪とレール
間の摩擦係数低下によるすべりや、車輪の摩耗や、経年
変化によるレール勾配変化などによって位置検出に影響
を受けずに安定して位置検出をすることができる移動機
械の位置検出装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動機械
の位置検出装置は、複数の位置検出用車輪と、前記各々
の位置検出用車輪に取り付けられ移動量データを出力す
る複数の回転式位置検出手段と、前記各々の回転式位置
検出手段に対して設けられ入力される移動量データから
単位時間毎の移動量増分量を算出する複数の増分検出手
段と、前記複数の単位時間毎の移動量増分量を比較し、
最大値を示す単位時間毎の移動量増分量を正常移動量デ
ータとして出力する増分比較手段とを備えたものであ
る。
【0006】また、車輪径の異なる2台の位置検出用車
輪と、前記各々の位置検出用車輪に取り付けられ移動量
データを出力する回転式位置検出手段と、前記各々の回
転式位置検出手段に対して設けられ入力される移動量デ
ータから単位時間毎の移動量増分量を算出する増分検出
手段と、前記各々の単位時間毎の移動量増分量に基づい
て前記2台の位置検出用車輪の回転数の比を求め、前記
各々の位置検出用車輪の摩耗量を算出する摩耗量演算手
段と、前記摩耗量に基づいて移動量データを補正する補
正手段とを備えたものである。
【0007】また、複数の位置検出用車輪と、前記各々
の位置検出用車輪に取り付けられ移動量データを出力す
る回転式位置検出手段と、前記各々の回転式位置検出手
段に対して設けられ入力される移動量データから単位時
間毎の移動量増分量を算出する増分検出手段と、走行レ
ール上の移動量検出に誤差を発生させる誤差発生要素の
位置をこの位置の前後の所定の範囲に存在するものとし
てあらかじめ記憶する記憶手段とを備え、前記複数の位
置検出用車輪は、前記走行レール上の各々の誤差発生要
素の位置を規定する所定の範囲に同時に位置しないよう
に設けられており、前記走行レール上の誤差発生要素の
位置を規定する所定の範囲に位置する位置検出用車輪に
対応する増分検出手段が出力する、単位時間毎の移動量
増分量を無効とし、前記所定の範囲に位置しない位置検
出用車輪に対応する増分検出手段が出力する単位時間毎
の移動量増分量を正常移動量データと判断して現在位置
を検出するものである。
【0008】また、位置検出用車輪と、前記位置検出用
車輪に取り付けられ移動量データを出力する回転式位置
検出手段と、前記移動量データを加算して位置を検出す
る現在位置検出手段とを備え、走行レールより移動する
移動機械の位置検出装置において、前記走行レール上の
移動距離と実際の移動距離が異なることによる移動量デ
ータの誤差をあらかじめ記憶しておき、移動量データに
対応して前記誤差を補正する現在位置補正手段を備えた
ものである。
【0009】
【作用】この発明における移動機械の位置検出装置は、
複数の回転式位置検出手段に対して設けられ入力される
移動量データから単位時間毎の移動量増分量を算出する
複数の増分検出手段と、複数の単位時間毎の移動量増分
量を比較する増分比較手段とを備えたことにより、複数
の単位時間毎の移動量増分量のうち最大値を示す単位時
間毎の移動量増分量をすべりが最小のものとして正常移
動量データと判断して出力する。
【0010】また、車輪径の異なる2台の位置検出用車
輪と、各々の位置検出用車輪に取り付けられ移動量デー
タを出力する回転式位置検出手段と、前記各々の移動量
データから単位時間毎の移動量増分量を算出する増分検
出手段と、位置検出用車輪の摩耗量を算出する摩耗量演
算手段と、摩耗量に基づいて移動量データを補正する補
正手段とを備えたことにより、各々の単位時間毎の移動
量増分量に基づいて2台の位置検出用車輪の回転数の比
を求め、位置検出用車輪の摩耗量即ち車輪径の減少を算
出し、算出された摩耗量から増分検出手段の移動量検出
ピッチを補正する。
【0011】また、走行レール上の各々の誤差発生要素
の位置を規定する所定の範囲に同時に位置しないよう設
けられた複数の位置検出用車輪と、移動量データを出力
する回転式位置検出手段と、入力される移動量データか
ら単位時間毎の移動量増分量を算出する増分検出手段
と、誤差発生要素の位置を記憶する記憶手段とを備えた
ことにより、誤差発生要素の位置をこの位置の前後の所
定の範囲に存在するものとしてあらかじめ記憶してお
き、位置検出用車輪が走行レール上の誤差発生要素の位
置を規定する所定の範囲に位置するとき、出力される位
置データを無効とし、位置検出用車輪が所定の範囲に位
置しないとき、出力される位置データを正常移動量デー
タと判断して現在位置を検出する。
【0012】また、位置検出用車輪と、移動量データを
出力する回転式位置検出手段と、移動量データを加算し
て位置を検出する現在位置検出手段と、検出された現在
位置データと絶対位置との差を補正する現在位置補正手
段とを備えたことにより、走行レール上の移動距離と実
際の移動距離が異なることによる移動量データの誤差を
あらかじめ記憶しておき、移動量データに対応して前記
誤差を補正する。
【0013】
【実施例】この発明の実施例を図について説明する。
【0014】実施例1.図1は、この発明の実施例1に
よる移動機械の位置検出装置を示す構成図である。図1
において、増分検出手段12a,12bは位置検出専用
車輪10a,10bに接続された回転式位置検出手段1
1a,11bから入力される移動量データから単位時間
t毎の移動量増分量を算出し増分比較手段13へ出力す
る。尚、単位時間tは増分検出手段12の機能として可
能な最小単位時間であり十分小さいものとする。走行移
動手段にレールと位置検出専用車輪10との間にすべり
が生じることにより、回転式位置検出手段11aから出
力される移動量データの単位時間毎移動量データa1と
回転式位置検出手段11bから出力される移動量データ
の単位時間毎移動量データb1の間に (移動量データa1)≠(移動量データb1) (1) の関係が生じる。増分比較手段13は位置検出専用車輪
10bがすべった場合は図2の時間7t〜8t間のよう
に移動量データb1が正常に変化しない為、次式が成立
し (移動量データa1)>(移動量データb1) (2) 移動量データa1を正常移動量データとし現在位置検出
手段20へ出力する。位置検出専用車輪10aがすべっ
た場合は図2の時間3t〜4t間のように移動量データ
a1が正常に変化しない為、次式が成立し (移動量データa1)<(移動量データb1) (3) 移動量データb1を正常移動量データとし現在位置検出
手段20へ出力する。このように、レールと位置検出専
用車輪10間のすべりによる移動量の誤差が発生した移
動量データを無視し常時すべりのない正常移動量データ
を現在位置検出手段20に出力することにより正常な位
置検出をおこなえる。尚、単位時間毎の各増分検出手段
12の算出する移動量データが等しい場合、即ち次式が
成立する場合は (移動量データa1)=(移動量データb1) (4)
【0015】増分比較手段13はどの移動量データを現
在位置検出手段20へ出力しても良い。尚、増分検出の
ソフトウェアによる処理の一例を図3に示す。まず、3
1にて移動機械が移動を開始すると32にて増分量及び
増分検出間隔用の単位時間タイマーをリセットします。
33でタイマーリセット時からの移動機械の移動量を回
転式位置検出手段から読み込み始め、34にて単位時間
タイマーのカウントを開始し、35でこのタイマーがカ
ウントアップを検出し、カウントアップしていない時は
再び33へカウントアップにてタイマー間の移動量を現
在位置データの増分量として出力し、増分量及び単位時
間タイマーをリセットする。この繰り返し処理によりソ
フトウェアによる増分検出が可能である。また、増分検
出手段12等の移動量データの検出を2台のラインとし
て説明したが前記検出ラインを3台以上設置して検出ラ
インから出力される移動量データのうち最大値を示すも
のを正常移動量データとして判断することにより更に高
精度に位置検出が可能となる。更に実施例1と組み合わ
せてより高精度の位置検出ができる。
【0016】実施例2.図4は、この発明の実施例2に
よる移動機械の位置検出装置を示す構成図である。図4
において、増分検出手段12a,12bは車輪径の異な
る位置検出用車輪10a,10bに接続された回転式位
置検出手段11a,11bから入力される移動量データ
から単位時間t毎の増分量を算出し摩耗量演算手段14
へ出力する。尚、単位時間tは増分検出手段12a及び
12bの機能として可能な最小単位時間であり十分小さ
いものとする。位置検出用車輪10a及び10bに摩耗
が生じることにより増分検出に対する移動機械の実際移
動量に誤差が発生する。例えば位置検出用車輪10a及
び10bの車輪径がΔr減少した場合、車輪一回転によ
る回転式位置検出手段11a及び11bから増分検出手
段12a及び12bに出力される移動量データは同じで
ある為、一回転分の移動量データによる移動機械の実際
移動量に下記計算式により算出される誤差が発生する。 (誤差)=2*(円周率)*(Δr) (5)
【0017】この為、この誤差を考慮し増分検出手段1
2a及び12bが出力する移動量の検出ピッチを補正す
る。ここで、半径R1の位置検出用車輪10aに回転式
位置検出手段11aを設置し、半径R2の位置検出用車
輪10bに回転式位置検出手段11bを設置した構成と
して説明する。図5に示すような手順にて検出ピッチを
補正するが、まず41にて位置検出用車輪10aの摩耗
量をr1、位置検出用車輪10bの摩耗量をr2とした
場合、次式にて表される、位置検出用車輪10a一回転
に対する位置検出用車輪10bの回転数の比、回転数比
kを算出し 回転数比k=(R1−r1)/(R2−r2) (6) 42で位置検出用車輪10a,10bに摩耗のない時点
の初期回転数比m=R1/R2からの変化を検出した時
点で、43にて回転数比kにより位置検出用車輪10
a,10bの各々の摩耗量を算出する。これと同時に、
44で移動量検出ピッチを補正する。ここで摩耗のない
位置検出用車輪10aが一回転した時、増分検出手段1
2aから出力される移動量データAを摩耗量演算手段1
4が検出するとし、摩耗のない位置検出用車輪10bが
一回転した時、増分検出手段12bから出力される移動
量データBを摩耗量演算手段14が検出するとした時、
位置検出専用車輪10aにより増分検出手段12aが出
力する移動量検出ピッチP1及び位置検出専用車輪10
bにより増分検出手段12bが出力する移動量検出ピッ
チP2は次式にて表される。ここで、検出ピッチP1,
P2とは回転式位置検出手段11a及び11bから増分
検出手段12a及び12bに出力される移動量データの
単位データ当たりの移動機械の実際移動距離のことであ
る。 P1=(2*π*R1)/A (7) P2=(2*π*R2)/B (8)
【0018】車輪径の摩耗は図6に示すように車輪の回
転数に比例する、即ち半径に反比例するとして、位置検
出用車輪10bの摩耗量r2は、位置検出用車輪10a
の摩耗量r1により、次式で表される。 (R1/R2)*r1=r2 (9) 位置検出用車輪10一回転の移動量は図7に示すように
摩耗量に反比例し変化していく為、位置検出用車輪10
a一回転に対する位置検出用車輪10bの回転数比は、
図8に示されるように初期回転数比m=R1/R2か
ら、R2>R1の場合は減少方向、R2<R1の場合は
増加方向に変化していく。摩耗量演算手段14が位置検
出用車輪10a側の増分検出手段12aから一回転分の
移動量データAを入力した時、位置検出用車輪10b側
の増分検出手段12bによりk回転分の移動量を検出し
たとする。この時、次の(10)式が成立する。 R1−r1=k*(R2−r2) 但しk≠R1/R2=m (10) r1=(k*R22 −R1*R2)/(k*R1−R2) (11)
【0019】上記(9)式及び(10)式により成立す
る(11)式にて摩耗量演算手段14は摩耗量V1 ,V
2 を演算し補正手段15へ出力し、補正手段15は位置
検出用車輪10aが回転することにより増分検出手段1
2aが出力する移動量検出ピッチP1及び位置検出用車
輪10bが回転することにより増分検出手段12bが出
力する移動量検出ピッチP2をそれぞれ次式で表される
検出ピッチP1’及びP2’に補正を行う。 P1’=P1*(R1−r1)/R1 (12) P2’=P2*(R2−r2)/R2 (13) このように位置検出用車輪10の摩耗による増分検出手
段12から出力される移動量検出ピッチに誤差が発生し
た場合、以上の移動量検出ピッチ補正を行うことによ
り、即ち、ピッチP1’を増分検出手段12aから出力
される移動量データの単位データ数を乗算、及び、ピッ
チP2’を移動量12bの単位データ数を乗算すること
により移動機械の正確な移動距離検出を行うことができ
る。なお、この実施例の内容と実施例1の内容を組み合
わせて、前記実施例1による位置検出を平行して行うこ
とができるようになり、より高精度に位置検出が可能と
なる。
【0020】実施例3.図9は、この発明の実施例3に
よる移動機械の位置検出装置を示す構成図である。図9
において、増分検出手段12a,12bは走行レール上
での例えばレールの継ぎ目のようにあらかじめ計測可能
である移動量検出に対し誤差発生要素の位置間隔に等し
くならないような間隔で接置された位置検出用車輪10
a,10bに接続された回転式位置検出手段11a,1
1bから入力される移動量データから単位時間t毎の増
分量を算出し記憶手段16へ出力する。尚、単位時間t
は増分検出手段12の機能として可能な最小単位時間で
あり十分小さいものとする。走行移動時に位置検出用車
輪10が誤差発生要素たるレールの継ぎ目を通過するこ
とにより位置検出データに誤差が生じることがある。そ
の為、レールの継ぎ目の位置を記憶手段16のメモリに
あらかじめ数値データとして入力させることにより、各
増分データを入力された記憶手段16は、図10に示す
ように位置検出用車輪10aのレール継ぎ目通過手段で
は増分検出手段12aから出力される移動量データa1
を無視する。
【0021】位置検出用車輪10b側による移動量デー
タ、即ち増分検出手段12bから出力される移動量デー
タb1を正常移動量データとして現在位置検出手段20
へ出力することにより、移動量データa1の7t〜8t
間の位置検出用車輪10aがレール継ぎ目通過時に起こ
る異常移動量データを無視することができる。位置検出
用車輪10bのレール継ぎ目通過範囲では増分検出手段
12bから出力される移動量データb1を無視する。位
置検出用車輪10a側による移動量データ、即ち増分検
出手段1aから出力される移動量データa1を正常移動
量データとして現在位置検出手段20へ出力することに
より、移動量データb1の3t〜4t間の位置検出用車
輪10aがレール継ぎ目通過時に起こる異常移動量デー
タを無視することができる。このように、レールの継ぎ
目を通過する位置検出用車輪10側の移動量データをレ
ールの継ぎ目前後にて無視することにより、常時レール
継ぎ目通過による移動量デ−タに誤差のない正常増分デ
ータを現在位置検出手段20に出力することにより正常
な位置検出をおこなえる。
【0022】なお、この実施例の内容と実施例1と組み
合わせて、実施例1の内容を満たす位置検出が平行して
可能となり、より高精度に位置検出ができるようにな
る。また、誤差発生要素は前記レールの継ぎ目だけに限
らずあらかじめ誤差発生要素として認識可能なものは全
て該当し、同様の効果がある。
【0023】実施例4.図11は、この発明の実施例4
による移動機械の位置検出装置を示す構成図である。図
11において、現在位置検出手段20は位置検出用車輪
10に接続された回転式位置検出手段11から入力され
る移動量データを単位時間毎に加算していくことにより
現在位置を検出する。走行移動時にレールの勾配等によ
り現在位置検出手段20が回転式位置検出手段11から
出力される移動量データを移動開始時位置に加算した現
在位置と絶対的な位置データ、即ち走行軸水平方向位置
に対し誤差が生じる。図12に示したように絶対位置に
対し現在位置検出手段20が検出する現在位置の間に誤
差xが発生した場合、誤差として認識される誤差の最小
単位である検出誤差最小単位Δx毎に現在値を補正す
る。
【0024】補正前は、現在位置検出手段20の検出す
る現在位置Y,絶対位置X及び誤差xには以下式の関係
が成立する。 Y=X+x (14) このとき、誤差xがΔxとなる毎に補正をするため、x
≦Δxである。常に現在位置を次式のようにするため Y=X (15) 現在位置補正手段17はx=Δxとなる毎に現在位置検
出手段20へΔxの補正量を出力する。この補正量の入
力により現在位置検出手段20は現在位置出力値を絶対
位置と等しくなるように補正し残移動量演算手段21へ
出力する。換言すれば、走行レール上の移動距離と実際
の移動距離が異なることによる移動量データの誤差をあ
らかじめ記憶しておき、例えば、あらかじめ移動機械を
走行レール上で移動させ回転式位置検出手段11からの
移動量と実際の走行距離を比較することにより走行レー
ル中での回転式位置検出手段11により検出された走行
位置の移動量の誤差を記憶させておき、常に移動量に対
し前記誤差分を補正する。このように、走行レール勾配
等により発生する定常誤差を考慮し、常に現在位置検出
手段20により出力される現在位置を補正することによ
り正常な位置検出が行える。尚、この実施例では、実施
例1の内容を組み合わせることにより、より精度の高い
位置検出が行える。また、実施例1〜3では増分検出器
12を使用した位置検出装置について説明したが、絶対
値式位置検出手段においても、単位時間毎に絶対位置の
変化分データを算出し、移動量データとすることで、同
様の効果が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、移動
機械の位置検出装置は複数の回転式位置検出手段に対し
て設けられ入力される移動量データから単位時間毎の移
動量増分量を算出する複数の増分検出手段と、複数の単
位時間毎の移動量増分量を比較する増分比較手段とを備
えたことにより、複数の単位時間毎の移動量増分量のう
ち最大値を示す単位時間毎の移動量増分量を正常移動量
データと判断して出力するので、雨や油等による位置検
出用車輪とレールとの間の摩擦係数の低下によるすべり
等が有っても、安定して高精度に位置検出及び目標地点
停止を行える効果がある。
【0026】また、車輪径の異なる2台の位置検出用車
輪と、各々の位置検出用車輪に取り付けられ移動量デー
タを出力する回転式位置検出手段と、前記各々の移動量
データから単位時間毎の移動量増分量を算出する増分検
出手段と、位置検出用車輪の摩耗量を算出する摩耗量演
算手段と、摩耗量に基づいて移動量データを補正する補
正手段とを備え、各々の単位時間毎の移動量増分量に基
づいて2台の位置検出用車輪の回転数の比を求め、位置
検出用車輪の摩耗量即ち車輪径の減少を算出し、算出さ
れた摩耗量から増分検出手段の移動量検出ピッチを補正
することにより、位置検出用車輪が径年変化によって摩
耗しても、常時安定して高精度に位置検出及び目標地点
停止を行える効果がある。
【0027】また、走行レール上の各々の誤差発生要素
の位置を規定する所定の範囲に同時に位置しないよう設
けられた複数の位置検出用車輪と、移動量データを出力
する回転式位置検出手段と、入力される移動量データか
ら単位時間毎の移動量増分量を算出する増分検出手段
と、誤差発生要素の位置を記憶する記憶手段とを備え、
誤差発生要素の位置をこの位置の前後の所定の範囲に存
在するものとしてあらかじめ記憶しておき、位置検出用
車輪が走行レール上の誤差発生要素の位置を規定する所
定の範囲に位置するとき、出力される位置データを無効
とし、位置検出用車輪が所定の範囲に位置しないとき、
出力される位置データを正常移動量データと判断するこ
とにより、走行レール上に誤差発生要素が有っても、誤
差発生要素により誤検出をすることなく安定して高精度
に位置検出及び目標地点停止を行える効果がある。
【0028】また、位置検出用車輪と、移動量データを
出力する回転式位置検出手段と、移動量データを加算し
て位置を検出する現在位置検出手段と、検出された現在
位置データと絶対位置との差を補正する現在位置補正手
段とを備え、走行レール上の移動距離と実際の移動距離
が異なることによる移動量データの誤差をあらかじめ記
憶しておき、移動量データに対応して誤差を補正するこ
とにより、走行レール上の移動距離と実際の移動距離が
異なることで、移動量データに誤差が発生することが有
っても、誤検出をすることなく安定して高精度に位置検
出及び目標地点停止を行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による移動機械の位置検
出装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施例1における移動機械の移動
時間と増分量の関係を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施例1による移動機械の位置検
出装置の増分検出器のソフトウェア処理を示すフロー図
である。
【図4】 この発明の実施例2による移動機械の位置検
出装置を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施例2による移動機械の位置検
出装置の移動量検出ピッチ補正を示すフロー図である。
【図6】 この発明の実施例2における移動機械の移動
量と位置検出用車輪の摩耗量の関係を示す説明図であ
る。
【図7】 この発明の実施例2における移動機械の位置
検出用車輪摩耗量と位置検出用車輪一回転の移動量の関
係を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施例2における移動機械の移動
量と位置検出用車輪の回転数比の関係を示す説明図であ
る。
【図9】 この発明の実施例3による移動機械の位置検
出装置を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施例3における移動機械の現
在移動位置と増分量の関係を示す説明図である。
【図11】 この発明の実施例4による移動機械の位置
検出装置を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施例4における移動機械の現
在検出位置と現在絶対位置の関係を示す説明図である。
【図13】 従来の移動機械の位置検出装置構成図であ
る。
【符号の説明】
10 位置検出用車輪、11 回転式位置検出手段、1
2 増分検出手段、13 増分比較手段、14 摩耗量
演算手段、15 補正手段、16 記憶手段、17 現
在位置補正手段、20 現在位置検出手段、21 比較
手段、22 目標位置設定手段、24 駆動手段、25
電動機、26 制動用ブレーキ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の位置検出用車輪と、前記各々の位
    置検出用車輪に取り付けられ移動量データを出力する複
    数の回転式位置検出手段と、前記各々の回転式位置検出
    手段に対して設けられ入力される移動量データから単位
    時間毎の移動量増分量を算出する複数の増分検出手段
    と、前記複数の単位時間毎の移動量増分量を比較し、最
    大値を示す単位時間毎の移動量増分量を正常移動量デー
    タとして出力する増分比較手段とを備えたことを特徴と
    する移動機械の位置検出装置。
  2. 【請求項2】 車輪径の異なる2台の位置検出用車輪
    と、前記各々の位置検出用車輪に取り付けられ移動量デ
    ータを出力する回転式位置検出手段と、前記各々の回転
    式位置検出手段に対して設けられ入力される移動量デー
    タから単位時間毎の移動量増分量を算出する増分検出手
    段と、前記各々の単位時間毎の移動量増分量に基づいて
    前記2台の位置検出用車輪の回転数の比を求め、前記各
    々の位置検出用車輪の摩耗量を算出する摩耗量演算手段
    と、前記摩耗量に基づいて移動量データを補正する補正
    手段とを備えたことを特徴とする移動機械の位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の位置検出用車輪と、前記各々の位
    置検出用車輪に取り付けられ移動量データを出力する回
    転式位置検出手段と、前記各々の回転式位置検出手段に
    対して設けられ入力される移動量データから単位時間毎
    の移動量増分量を算出する複数の増分検出手段と、走行
    レール上の移動量検出に誤差を発生させる誤差発生要素
    の位置をこの位置の前後の所定の範囲に存在するものと
    してあらかじめ記憶する記憶手段とを備え、前記複数の
    位置検出用車輪は、前記走行レール上の各々の誤差発生
    要素の位置を規定する所定の範囲に同時に位置しないよ
    う設けられており、前記走行レール上の誤差発生要素の
    位置を規定する所定の範囲に位置する位置検出用車輪に
    対応する増分検出手段が出力する単位時間毎の移動量増
    分量を無効とし、前記所定の範囲に位置しない位置検出
    用車輪に対応する増分検出手段が出力する単位時間毎の
    移動量増分量を正常移動量データと判断して現在位置を
    検出することを特徴とする移動機械の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 位置検出用車輪と、前記位置検出用車輪
    に取り付けられ移動量データを出力する回転式位置検出
    手段と、前記移動量データを加算して位置を検出する現
    在位置検出手段とを備え、走行レールにより移動する移
    動機械の位置検出装置において、前記走行レール上の移
    動距離と実際の移動距離が異なることによる移動量デー
    タの誤差をあらかじめ記憶しておき、移動量データに対
    応して前記誤差を補正する現在位置補正手段を備えたこ
    とを特徴とする移動機械の位置検出装置。
JP6262296A 1994-10-26 1994-10-26 移動機械の位置検出装置 Pending JPH08122041A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014070963A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Nissan Motor Co Ltd 同軸度判定方法及び同軸度判定装置

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