JPH0812191B2 - マグヌス装置 - Google Patents

マグヌス装置

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JPH0812191B2
JPH0812191B2 JP1096271A JP9627189A JPH0812191B2 JP H0812191 B2 JPH0812191 B2 JP H0812191B2 JP 1096271 A JP1096271 A JP 1096271A JP 9627189 A JP9627189 A JP 9627189A JP H0812191 B2 JPH0812191 B2 JP H0812191B2
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修 中川
範明 久野
伸夫 細谷
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薬理活性物質のプライマリースクリーニン
グに用いられるマグヌス法を行うマグヌス装置に関す
る。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
マグヌス法は、例えば骨格筋、神経筋標本、心房ある
いは平滑筋などの伸縮運動を行う検体をある程度の緊張
を保ちつつ栄養液中に浸し、検体の機能を維持したまま
で種々の薬液と反応させてそれぞれの薬液が検体に及ぼ
す影響を測定する試験方法である。
薬液が検体に及ぼす影響は、例えば、検体の張力の変
化あるいは長さの変化から検体の伸縮量を測定すること
によって調べることができる。このため、検体の張力の
変化を電気信号に変換して伸縮量や拍動の測定を行うよ
うにしたマグヌス装置が従来使用されている。
上記マグヌス装置では、栄養液や薬液を入れるマグヌ
ス管と称する容器を用い、検体の両端に糸などを取り付
けてその下端をマグヌス管内の突起に引っ掛けるととも
に上端を信号変換装置に取り付け、この信号変換装置を
マグヌス管に対して上下動させて検体に所定の張力を加
えるようにしている。そして、測定時には信号変換装置
から出力される信号に基づいて張力の周期変化がペンレ
コーダ等により記録される。
ところで、上記のように張力を検出して測定を行う場
合は、マグヌス管内の栄養液に検体を浸した際に検体に
係る初期張力を一定値に設定する必要がる。このため、
例えば信号変換装置を支柱等にネジ止めした場合では、
ペンレコーダの記録チャート等で張力を確認し、位置調
整が必要ならばネジを緩め、張力を確認しながら張力が
所定値になるように信号変換装置の上下位置を調節し、
ネジを締めなおすという作業が繰り返し行われている。
このように従来のマグヌス装置によれば、測定値は記
録チャートからノギスなどで読み取らなければならず測
定に手間がかかるばかりか、前記のように初期張力を一
定に設定する作業は容易でなく、特に、複数の検体を用
いて同時に多くの試験を行う場合には大変手間がかかっ
て使い勝手が悪いという問題がある。なお、初期設定作
業を自動化することが要求されているが、この初期設定
は周期的に変化する張力値のボトム値に対して調整する
必要があるため、自動化に際して、拍動のピークやボト
ム値を自動的に検出する必要がある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するためになした本発明のマグヌス
装置は検体の張力を検出する信号変換部と、この信号変
換部の検出信号に基づいて検体の張力を測定する制御部
とを有するマグヌス装置であって、前記制御部は、前記
信号変換部で検出される張力を一定周期でサンプリング
し、検体の拍動による張力のピーク値と弛緩状態でのボ
トム値を検出し、該ピーク値とボトム値の間の所定の値
を閾値として設定し、次にサンプリングする張力が前記
閾値を越えピーク値とボトム値を経て再度該閾値を越え
るまでの間を一周期とし、該一周期におけるピーク値と
ボトム値を検出し、該検出したピーク値が前回の周期の
ピーク値を上回る場合はピーク値を更新し、ボトム値が
前回の周期のボトム値を下回る場合はボトム値を更新
し、ピーク値とボトム値の少なくとも一方が更新された
時、前記更新されたピーク値とボトム値とにづいて上記
閾値を順次更新し、該順次更新される閾値に基づく上記
一周期内における張力の最大値及び最小値を検出するよ
うにしたことを特徴とする。
また、検体の張力を検出する信号変換部と、上記検体
に張力を付加する張力付加手段と、上記信号変換部の検
出信号に基づいて検体の張力を測定するとともに該測定
した張力に基づいて上記張力付加手段を制御する制御部
とを有するマグヌス装置であって、前記制御部は、前記
信号変換部で検出される張力を一定周期でサンプリング
し、検体の拍動による張力のピーク値と弛緩状態でのボ
トム値を検出し、該ピーク値とボトム値の間の所定の値
を閾値として設定し、次にサンプリングする張力が前記
閾値を越えピーク値とボトム値を経て再度該閾値を越え
るまでの間を一周期とし、該一周期におけるピーク値と
ボトム値を検出し、該検出したピーク値が前回の周期の
ピーク値を上回る場合はピーク値を更新し、ボトム値が
前回の周期のボトム値を下回る場合はボトム値を更新
し、ピーク値とボトム値の少なくとも一方が更新された
時、前記更新されたピーク値とボトム値とにづいて上記
閾値を順次更新し、該順次更新される閾値に基づく上記
一周期内における張力の最大値と最小値を検出しなが
ら、上記検出されるボトム値が予め設定された張力の設
定範囲内になるように前記張力付加手段を制御するよう
にしたことを特徴とする。
〔作用〕
制御部は、信号変換部で検出される検体の張力を一定
周期でサンプリングし、検体の拍動による張力のピーク
値と弛緩状態でのボトム値を検出し、該ピーク値とボト
ム値の間の所定の値を閾値として設定し、次にサンプリ
ングする張力が前記閾値を越えピーク値とボトム値を経
て再度該閾値を越えるまでの間を一周期として、該一周
期におけるピーク値とボトム値を検出する。そして、検
出したピーク値が前回の周期のピーク値を上回る場合は
ピーク値を更新し、ボトム値が前回の周期のボトム値を
下回る場合はボトム値を更新し、ピーク値とボトム値の
少なくとも一方が更新された時、前記更新されたピーク
値とボトム値とに基づいて上記閾値を順次更新する。こ
のように、順次更新される閾値に基づく上記一周期内に
おける張力のピークを検出し、上記同様の動作を繰り返
す。
また、前記張力付加手段を制御するものにあっては、
制御部は上記ピークが検出される毎に、検出されるボト
ム値が予め設定された張力の設定範囲内になるように張
力付加手段を制御する。
〔実施例〕
第6図は本発明実施例のマグヌス装置の正面図、第7
図はその一部破断側面図である。
図において、10は栄養液中に検体を浸漬するためのマ
グヌス管、20は検体の張力を電気信号として検出するト
ランスデューサであり、マグヌス管10は恒温槽30内に8
個配設され、トランスデューサ20は各マグヌス管10と対
をなすように8台配設されている。また、40は円筒座標
型の搬送ロボットで、この搬送ロボット40のアーム40a
には薬液を注入するためのシリンジ50が取り付けられ、
このアーム40aの動作範囲内にはマグヌス管10の他に薬
液の薬ビンを収納する冷却恒温槽60aおよびシリンジ50
の洗浄を行う洗浄容器60b,60cとロート型洗浄容器60dが
配設されている。
そしてこの装置は、8個のマグヌス管10により多点の
検体あるいは複数の薬液についての検査・測定が行える
とともにシリンジ50を搬送ロボット40の動作で移動させ
ることによりマグヌス管10内への薬液の注入とシリンジ
50の洗浄が自動的に行われるようになっている。
なお、マグヌス管10は、第8図に示したように上部に
オーバーフロー用管路101aが形成された細長管体101と
この細長管体101の上部を囲む外側管体102とで構成され
ており、細長管体101の底部はY字管やゴム管を介して
栄養液の注入路70aと排出路70bに接続され、外側管体10
2の底部は同様に排出路70bに接続されている。また、装
置の下部には栄養液を貯蔵する栄養液タンク80a、洗浄
液を貯蔵する洗浄液タンク80bおよび排液を溜める排液
タンク80cが収容されており、注入路70aに配設された電
磁弁90aと排出路70b側に配設された電磁弁90bの開閉を
制御して、栄養液の注入と排出が行われる。
第4図は実施例のトランスデューサ20を示す図であ
り、同図(a)は側面図、同図(b)はA−A矢視図、
同図(c)はB−B矢視図である。
検体Sは上端に糸L1、下端に糸L2が取り付けられ、下
端側の糸L2はマグヌス管10内の突起10aに引っ掛けられ
て上端側の糸L1により信号変換部1にけん吊され、マグ
ヌス管10内の栄養液中に浸漬されている。
トランスデューサ20は、検体Sに掛かる張力を電気信
号に変換する上記信号変換部1とこの信号変換部1を昇
降させる昇降手段2とを備えており、信号変換部1から
の電気信号は後述説明する制御部に出力される。なお、
信号変換部1としては、例えば歪ゲージを用いるものや
差動インダクタンスによる変換を行うものを用いること
ができる。
昇降手段2は、後述説明する制御部の制御によって駆
動されるACモータ21、このACモータ21に直結された減速
機22、カップリング23を介して減速機22の出力軸に連結
された送りネジ軸24、一端に信号変換部1が取り付けら
れた支持棒26を保持する支持棒取付金具25を備えてお
り、減速機22はプレート2aを介してテーブル2bに固定さ
れている。また、プレート2aに立設された取付基台27に
は軸受27a,27bが設けられ、この軸受27a,27bによって送
りネジ軸24が軸支されている。
送りネジ軸24の一部にはネジ山部24aが形成され、支
持棒取付金具25に取り付けられたナット25aが上記ネジ
山部24aに螺合されている。また、支持棒取付金具25に
は取付基台27に設けられたレール27cに沿って上下にス
ライド移動するガイド28が取り付けられており、支持棒
取付金具25は、上下軸に対して回転しない状態で昇降可
能になっている。
そして、ACモータ21の駆動により送りネジ軸24が回転
されると、ACモータ21の回転方向に応じて支持棒取付金
具25が昇降して信号変換部1の高さが変化し、その高さ
に応じて検体Sに係る張力が変化する。また、取付基台
27の上部には、支持棒取付金具25の側面に取り付けられ
た金具25bを検出する上限近接スイッチ29aと下限近接ス
イッチ29bとがそれぞれ配設されており、この各スイッ
チ29a,29bにより支持棒取付金具25の上限位置と下限位
置が検出され、各検出信号は制御部に出力される。
なお、送りネジ軸24は信号変換部1の上下移動に必要
な範囲の部分だけをネジ山部24aとしてその上下の部分
は細く形成され、支持棒取付金具25はこのネジ山部24a
の上方部分あるいは下方部分で解放状態となるようにな
っているため、例えば、上限近接スイッチ29aあるいは
下限近接スイッチ29bの故障などでACモータ21が回り続
けるような事態が生じても、このACモータ21の駆動力に
よって昇降手段2自体が破損されることがない。
第1図は実施例における制御系のブロック図であり、
前記信号変換部1からの電気信号はアンプ3およびA/D
変換器(ADC)4を介して制御部5に入力され、前記上
限近接スイッチ29aおよび下限近接スイッチ29bからの検
出信号はディジタルI/Oポート(DIO)6を介して制御部
5に入力される。また、調整値入力手段7からは、初期
設定時の目標の張力値として一定幅を持たせた張力の上
限値と下限値とが入力される。
スピードコントローラ(SPC)8は、制御部5からの
制御信号に基づいてACモータ21の正逆両方向の回転駆動
と停止の制御を行うとともに、ACモータ21の駆動開始時
から一定時間は回転速度を徐々に増加させ、所定の回転
速度になるとその速度を維持するように制御する。な
お、ACモータ21およびスピードコントローラ8として
は、例えばスロースタート機能付きのオリエンタルモー
タ株式会社製の「スピードコントロールモータ」を使用
することができる。
制御部5はマイクロコンピュータ等から構成されてお
り、後述説明する制御フローによって実現される張力測
定手段と張力調整手段とを有している。張力測定手段は
ADC4を介して入力したデータをサンプリングして、検体
Sの拍動による張力のピークを検出し、このピーク検出
前の弛緩状態での張力(ボトム値)を測定する。また、
張力調整手段は測定されるボトム値が調整値入力手段7
で設定された張力範囲(設定張力)になるようにスピー
ドコントローラ8を制御して張力の初期設定を自動的に
行う。
なお、制御部5は、トランスデューサの状態すなわち
信号変換部1を上昇、下降および停止させた各状態を記
憶している。また、測定張力が設定張力の上限値を超過
したことを示すフラグ(以後、超過フラグという。)お
よび測定張力が設定張力の範囲内であったことを示すフ
ラグ(以下、範囲内フラグという。)を記憶し、さら
に、前記上限近接スイッチ29aおよび下限近接スイッチ2
9bからの信号で信号変換部1が上昇端あるいは下降端に
なったことを記憶する。そして、この記憶内容と測定張
力に応じてトランスデューサの制御を行う。
なお、この実施例においては前記のようにマグヌス管
とトランスデューサは複数対(8対)設けられており、
制御部5は8台の各トランスデューサの状態を内部メモ
リに記憶し、各トランスデューサについてピーク検出と
初期設定のための制御を時分割で行うようにしている。
また、それぞれのトランスデューサについて、ピークが
検出されない状態が連続した回数をカウントするピーク
検出カウンタ(PEAK)が設定されており、後述説明する
ようにこのカウンタの値が所定値に達すると調整失敗と
判定される。
第2図および第3図は制御部5の制御を示すフローチ
ャートであり、8台の各トランスデューサを時分割で制
御するメインルーチンから起動されるサブルーチンを示
す。なお、第2図(a)はピーク値とボトム値および閾
値の初期値を設定するフロー、同図(b)はピーク検出
のフロー、第3図は初期張力設定動作のフローをそれぞ
れ示す。
ここで、第2図(b)のピーク検出フローは各トラン
スデューサについて5ms周期で起動され、第3図の初期
張力設定動作のフローは各トランスデューサについて1s
ec周期で起動されるものとし、以後、1台のトランスデ
ューサについての制御を説明する。なお、上記ピーク検
出フローを5ms周期で起動するにはタイマー割込み等を
用いることができ、後述説明するように信号変換部から
の信号は5msでサンプリングされる。
第2図(a)のように、制御部5は一定周期(例えば
5ms周期)で一定時間(例えば5秒)張力をサンプリン
グし、サンプリング値の最大値を初期のピーク値、最小
値を初期のボトム値とするとともに、このピーク値とボ
トム値に対する初期の閾値(例えば、ピーク値付近のス
ライスレベル)を求める。
次に、5ms周期でピーク検出フローが起動されると
(第2図(b))、張力信号を入力して張力が最大値を
上回る場合には最大値を更新し、最小値を下回る場合に
は最小値を更新する。そして入力した張力が閾値以下で
あればメインルーチンに復帰して他のトランスデューサ
についてピーク検出を行い、入力した張力が閾値を越え
ると、そのときの最大値をピーク値、最小値をボトム値
とする。そして、このピーク値とボトム値に基づいて閾
値を更新するとともに、現在のトランスデューサについ
てのピーク検出カウンタ(PEAK)を“0"にリセットす
る。
このようにして、各トランスデューサについてピーク
が検出される毎に張力のピーク値とボトム値が記憶さ
れ、そのつどピークが検出されたことがピーク検出カウ
ンタ(PEAK)のリセット状態によって記憶される。
前記超過フラグおよび範囲内フラグは予めリセットさ
れており、その後、初期張力設定動作のフロー(第3
図)が1sec毎に起動されると、ピーク検出カウンタ(PE
AK)の値を1増加させ、このピーク検出カウンタの値が
1より大きい場合はピーク検出無しと判定し、1以下の
とき(すなわち1のとき)はピーク検出有りと判定す
る。すなわち、ピーク検出カウンタは、ピークが検出さ
れる毎にリセットされるとともにこの初期張力設定動作
のフローが起動されるごとに1増加されるため、上記判
定処理の時点でピークが検出されていれば1になり、ピ
ークが検出されていなければそれまでに検出されない状
態が連続した回数よい1大きな値になっている。
ピークが検出されていないときはピーク検出カウンタ
の値が所定値(この例では“20")以上かどうかを判定
し、この所定値を越えている場合は調整失敗とし、所定
値を越えていないときはそのままメインフローに復帰す
る。
ピークが検出されていると、トランスデューサ(TD)
の状態を記憶内容から読み取るとともに、ピーク検出時
の測定張力(ボトム値)を読み取り、範囲内フラグをリ
セットしてこの測定張力の値に応じて以下の制御を行
う。
(測定張力が上限値超過の場合) 超過フラグを“ON"にしてトランスデューサが下降端
かどうかを判定し、下降端であれば調整失敗として信号
変換部1を予め設定された初期位置に移動させ、下降端
でなければトランスデューサを下降状態にする。そし
て、範囲内フラグが“OFF"でなければそのまま復帰し、
範囲内フラグが“OFF"である場合には、測定張力が範囲
内であった回数をカウンタ(以後、範囲内カウンタ(EX
TENT)という。)を“0"にリセットして復帰する。
(測定張力が下限値未満の場合) 超過フラグを“OFF"にしてトランスデューサが上昇端
かどうかを判定し、上昇端であれば調整失敗として信号
変換部1を予め設定された初期位置に移動させ、上昇端
でなければトランスデューサを上昇状態にする。そし
て、範囲内フラグが“OFF"でなければそのまま復帰し、
範囲内フラグが“OFF"である場合には、範囲内カウンタ
(EXTENT)をリセットして復帰する。
(測定張力が範囲内の場合) 超過フラグの状態を読み取り、超過フラグが“ON"で
あれば、トランスデューサを下降状態にするとともに、
範囲内フラグが“OFF"でなければそのまま復帰し、範囲
内フラグが“OFF"であれば範囲内カウンタをリセットし
て復帰する。
超過フラグが“ON"でない場合は、範囲内フラグを“O
N"にして、測定張力が後述の停止張力値になっているか
どうかを判定し、測定張力が上記停止張力値でなければ
範囲内カウンタ(EXTENT)を1増加させ、測定張力が停
止張力値であればトランスデューサを停止状態にして範
囲内カウンタ(EXTENT)を1増加させる。
次に、範囲内カウンタ(EXTENT)が予め設定された所
定値を越えたかどうかを判定し、所定値に達している場
合のみ調整完了を示すフラグをセットする。そして、範
囲内フラグが“OFF"でなければそのまま復帰し、範囲内
フラグが“OFF"であれば範囲内カウンタをリセットして
復帰する。
前記停止張力値は設定張力の設定範囲内における所定
範囲の張力値で、その値域は、設定張力の上限値を上限
とし、設定張力の下限値からその設定幅の例えば10%程
度大きな値を下限として決められている。このように停
止張力値の下限値とトランスデューサを上昇状態に転じ
るときの設定張力の下限値との間に幅を設けることによ
り、測定張力の変動による制御状態の振動を回避するこ
とができる。
第5図は、一例として上記の制御フローによるトラン
スデューサの状態の変化を概念的に示す図であり、同図
において縦軸は信号変換部1の上下方向の位置、横軸は
経過時間、実線は信号変換部の軌跡をそれぞれ示し、図
示のY0はACモータ21の加速状態に相当する仮想的な変位
を、また、y0,y1,y2は停止張力値の下限値と設定張力
の下限値および上限値にそれぞれ相当する位置を示して
いる。
以下、同図に基づいて初期設定動作の一例を説明す
る。なお、以下の説明で〜の番号を付記した動作は
第2図に付した同番号が示す流れに対応している。
制御の開始時刻t0では測定張力が下限値未満になって
おり、信号変換部1は上昇されて超過フラグは“OFF"に
され、時刻t1〜t2のときはいずれも下限値未満である
ためACモータ21の回転速度が次第に速くなって信号変換
部1は高速で上昇される。
時刻t3で上限値を超過すると超過フラグは“ON"にさ
れて信号変換部1は下降され、時刻t5で下限値未満に
なるまで下降状態が続く。なお、この間に時刻t4で測定
張力が範囲内になっても、そのとき超過フラグが“ON"
になっているので下降状態が維持される。
時刻t5では測定張力が下限値未満になるため信号変換
部1は上昇されて超過フラグは“OFF"にされ、時刻t6
まで、上記同様の動作が繰り返される。
時刻t6で上昇に転じて時刻t7で停止張力値(y0〜y2
の範囲内になると、時刻t6で既に超過フラグが“OFF"に
されているので()信号変換部1は停止され、範囲内
カウンタ(EXTENT)が1増加される。その後、測定張
力が連続して設定張力の範囲内にある毎に範囲内カウン
タ(EXTENT)が増加され、その値が所定値になると、調
整が完了される。
上記第5図の例からわかるようにこの実施例において
は、信号変換部1は制御開始から測定張力が設定範囲に
近付くまではACモータ21の高速域によって高速で移動さ
れるため、設定張力に対応する目標位置まで速やかに近
付けることができ、測定張力が設定範囲に近くなって上
下移動の反転が頻繁に行われるような場合には、ACモー
タの駆動開始直後の低速域で移動されるため、目標位置
付近での微調整に適した動作が行われる。
以上のように、検体の拍動による張力の周期的なピー
クを検出して信号変換部1の昇降に伴って変化するボト
ム値を逐次検出し、このボトム値に基づいて初期張力を
調整するようにしているので、拍動する検体に対しても
張力の初期設定を自動的に行うことができる。
また、上記初期設定終了後に測定を行う場合にも上記
同様のピーク検出の制御を行い、ピーク検出時のピーク
値とボトム値およびピークの周期を記憶することにより
自動的に拍動を測定を行うことができる。なお、ピーク
の周期は、例えば、ピーク検出間のサンプリング回数を
計数するカウンタなどを用いることにより検出すること
ができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明のマグヌス装置によれば、
検体の張力を一定周期でサンプリングしながら、検体の
拍動による張力のピーク値と弛緩状態でのボトム値を検
出し、該ピーク値とボトム値の間の所定の値を閾値とし
て設定し、次にサンプリングする張力が前記閾値を越え
ピーク値とボトム値を経て再度該閾値を越えるまでの間
を一周期として、該一周期におけるピーク値とボトム値
を検出するとともに、順次更新される閾値に基づく上記
一周期における張力のピークを検出するようにしたの
で、検体の拍動及び伸縮量を自動で測定することができ
る。また、張力の初期設定にあたっては、上記ボトム値
が予め設定された張力の設定範囲になるように張力付加
手段を制御するようにしたので、自動的に初期設定を行
うことができる、使い勝手が優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のブロック図、 第2図は実施例に係わる初期値設定とピーク検出のフロ
ーチャート、 第3図は実施例に係わる初期張力設定動作のフローチャ
ート、 第4図は実施例におけるトランスデューサを示す図、 第5図は実施例における制御時のトランスデューサの状
態変化の一例を説明する図、 第6図は実施例のマグヌス装置の正面図、 第7図は実施例のマグヌス装置の一部破断側面図、 第8図は実施例のマグヌス装置におけるマグヌス管を示
す図である。 1…信号変換部、2…昇降手段、5…制御部、10…マグ
ヌス管、20…トランスデューサ、S…検体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−129832(JP,A) 特開 昭58−10630(JP,A) 特開 昭63−298059(JP,A) 特開 昭63−289449(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検体の張力を検出する信号変換部と、この
    信号変換部の検出信号に基づいて検体の張力を測定する
    制御部とを有するマグヌス装置であって、 前記制御部は、前記信号変換部で検出される張力を一定
    周期でサンプリングし、検体の拍動による張力のピーク
    値と弛緩状態でのボトム値を検出し、該ピーク値とボト
    ム値の間の所定の値を閾値として設定し、 次にサンプリングする張力が前記閾値を越えピーク値と
    ボトム値を経て再度該閾値を越えるまでの間を一周期と
    し、該一周期におけるピーク値とボトム値を検出し、 該検出したピーク値が前回の周期のピーク値を上回る場
    合はピーク値を更新し、ボトム値が前回の周期のボトム
    値を下回る場合はボトム値を更新し、ピーク値とボト値
    の少なくとも一方が更新された時、前記更新されたピー
    ク値とボトム値とにづいて上記閾値を順次更新し、 該順次更新される閾値に基づく上記一周期内における張
    力の最大値と最小値を検出するようにしたことを特徴と
    するマググヌス装置。
  2. 【請求項2】検体の張力を検出する信号変換部と、上記
    検体に張力を付加する張力付加手段と、上記信号変換部
    の検出信号に基づいて検体の張力を測定するとともに該
    測定した張力に基づいて上記張力付加手段を制御する制
    御部とを有するマグヌス装置であって、 前記制御部は、前記信号変換部で検出される張力を一定
    周期でサンプリングし、検体の拍動による張力のピーク
    値と弛緩状態でのボトム値を検出し、該ピーク値とボト
    ム値の間の所定の値を閾値として設定し、 次にサンプリングする張力が前記閾値を越えピーク値と
    ボトム値を経て再度該閾値を越えるまでの間を一周期と
    し、該一周期におけるピーク値とボトム値を検出し、 該検出したピーク値が前回の周期のピーク値を上回る場
    合はピーク値を更新し、ボトム値が前回の周期のボトム
    値を下回る場合はボトム値を更新し、ピーク値とボトム
    値の少なくとも一方が更新された時、前記更新されたピ
    ーク値とボトム値とにづいて上記閾値を順次更新し、 該順次更新される閾値に基づく上記一周期内における張
    力の最大値と最小値を検出しながら、上記検出されるボ
    トム値が予め設定された張力の設定範囲内になるように
    前記張力付加手段を制御するようにしたことを特徴とす
    るマグヌス装置。
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