JPH0812190B2 - 陽圧缶詰の高温殺菌済み検査方法 - Google Patents

陽圧缶詰の高温殺菌済み検査方法

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JPH0812190B2
JPH0812190B2 JP63131474A JP13147488A JPH0812190B2 JP H0812190 B2 JPH0812190 B2 JP H0812190B2 JP 63131474 A JP63131474 A JP 63131474A JP 13147488 A JP13147488 A JP 13147488A JP H0812190 B2 JPH0812190 B2 JP H0812190B2
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Japan
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sterilization
positive pressure
canned
pressure
temperature
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英俊 小池
雅裕 戸田
克己 千本
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、陽圧缶詰、特に低酸性飲料陽圧缶詰が所定
の温度で殺菌済みであるか否かを検査する検査方法に関
する。
従来の技術 缶入りコーヒー等低酸性飲料の缶詰は、殺菌が不十分
であると、内容物が腐敗を起してしまい、人体に非常に
有害となるため、120℃で4分若しくはそれと同等以上
での加熱殺菌が義務付けられている。
従来、此の種の缶詰は、内容物が加熱された状態で充
填巻締、いわゆるホットパックして、冷却後缶内が負圧
になるようにして、不良缶詰の検査がし易くなるよう様
にしている。即ち、缶内を負圧状態に保っておけば、も
し殺菌が不十分で内容物が腐敗した場合、腐敗菌が発す
るガスにより缶内が陽圧になって膨らみが生じるので、
打検機等による殺菌不良缶の検査が容易である。
一方、省資源、低コストを図るため、近時従来の金属
缶に代えて、アルミ缶等の薄肉材料で形成された缶胴が
多く使用されてきている。この種缶胴は缶胴の凹み(パ
ネリング)に対する強度が弱いため、缶内に液体窒素を
添加する等、何等かの方法で缶内を陽圧にすることによ
り、缶強度を得ている。そのため、前記の様な低酸性食
品の缶詰にこの種の缶を適用する場合も、充填巻締直前
に液体窒素を添加して缶内を陽圧にし、レトルト殺菌す
る必要がある。このような陽圧缶詰は、常時膨らんでい
る状態にあるので、内容物が腐敗してガスを発生して
も、もともと缶内に封じ込められていたガスであるか、
腐敗菌によるガスであるが区別がつかず、従来の負圧缶
詰のように打検装置で不良缶詰を検査することが困難で
ある。そのため、従来、低酸性食品等は専ら負圧缶詰に
しており、陽圧缶詰は不良缶詰の検査が困難なために品
質保証の観点から用いられず、前記の柔軟材料の缶を低
酸性缶詰に使用することはできなかった。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記実状に鑑み創案されたものであって、
陽圧缶詰であっても殺菌済みであるか否かを容易に検査
できる検査方法を提供することを目的とし、それにより
低酸性飲料を陽圧缶詰にしても十分な品質保証が得られ
るようにするものである。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記目的を達成するために、種々研究し
た結果、低酸性食品陽圧缶詰の高温殺菌における特性を
見出し、それを利用して殺菌済みの缶詰を物理的に判別
する方法を知得し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明の陽圧缶詰の高温殺菌済み検査方法は、
被検査缶詰と缶種が同一の高温殺菌済み陽圧缶詰におけ
る缶詰内圧、缶蓋変位量、殺菌温度、充填量の相互関係
を表す殺菌温度検査データを予め求め、被検査缶詰の重
量、内圧、及び缶蓋の変位量を夫々測定し、該測定値か
ら前記殺菌温度検査データに基づいて、被検査缶詰の殺
菌温度を求めることにより、陽圧缶詰の高温殺菌済みを
検査することを特徴とする技術的手段を採用したもので
あり、それによって、上記目的を達成することができ
る。
作用 一般に缶詰は、加熱殺菌すると、殺菌中に加熱による
ヘッドスペース内の気体の膨張、内容物の比容積の増大
によって、缶内圧が上昇するが、特に、陽圧缶詰にあっ
ては高圧になり、その結果、容器体積が増加しようとし
て缶材に負荷がかかり、最も変形し易いアルミ蓋が変形
する。アルミ蓋の変形は、殺菌終了後も完全に元に戻り
きらず、殺菌前と比べて内圧に応じた変形度を維持する
ことが実験により確認された。但し、缶内圧力が高すぎ
て膨出変形(バックリング)を起こさない範囲内である
ことが条件となるが、このような缶詰は通常は変形度測
定器によりリジェクトされる。アルミ蓋の殺菌中の変形
は缶内圧力の大きさによって決定されるが、殺菌中の缶
内圧力は、(イ)殺菌前の缶内圧力、(ロ)内容物充填
量、(ハ)殺菌温度によって決まり、これらの何れもが
高ければ高い程、殺菌中の缶内圧力は増大する。従っ
て、予め前記(イ)〜(ハ)の値が測定されて明らかな
缶詰についてそのアルミ蓋の変形度を測定しておけば、
蓋の変形度と前記(イ)〜(ハ)との関係が明らかにな
る。これらの4つの量の相関関係が明らかになれば、そ
の中の3つの量、即ち、缶詰の缶内圧力、充填量、アル
ミ蓋の変形度を測定することによって、残りの量である
殺菌温度が判明できる。それにより、その缶詰が適正な
殺菌温度で殺菌されたか否かを検査できる。従って、本
発明によれば、個々の缶ごとに適正の温度で殺菌済であ
るか否かの検査が可能であると共に、ロットごとのサン
プル検査にも勿論適用できる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
スチール製250gDI缶に水を230.0g、234.5g、239.0g、
244.0g充填し、液体窒素を添加後直ちにリキッドポー付
アルミ蓋を巻締めることによって、缶内圧力が0〜2.5k
g/cm2の範囲内にある陽圧缶詰を試作した。このテスト
缶詰の重量、殺菌前の缶内圧力、缶底からアルミ蓋中央
の高さ(センターハイトという)を測定し、缶内圧力0k
g/cm2の缶詰のセンターハイトを基準として、蓋の変形
程度を表すセンターハイト変位量を求めた。
その後、これらの缶を105℃、115℃、125℃の温度
で、夫れ夫れ20分間加熱殺菌を行った。冷却後常温で再
び缶内圧力、センターハイト変位量を測定した。その結
果、各充填量に対する缶内圧力、センターハイトの変位
量は、殺菌前と殺菌後との間に第1表に示すような差が
みられた。
この第1表のデータを基に、第1図に示す各充填量毎
に、各殺菌温度におけるセンターハイト変位量と缶内圧
力との関係を表すグラフを得た。なお、第1図は第1表
のデータのうち、充填量が230.0g、239.0gの場合を例示
している。このグラフに基づいて、缶内圧力をパラメー
ターとして、センターハイト変位量と殺菌温度との関係
を求め、第2図に示すグラフを得た。同様なグラフを、
各充填量毎に求めておいて、殺菌温度検査データとす
る。
第2図に示す殺菌温度検査データを基に、陽圧缶詰の
殺菌済み検査を次のようにして行った。
上記と同様な缶種、即ち、スチール製250gDI缶に水23
9.0gを液体窒素充填して陽圧缶詰を得、これを加熱殺菌
し、その後の缶内圧力、センターハイト変位量を求め
た。その結果、缶内圧力は1.0kg/cm2であり、センター
ハイト変位量は1.25mmであった。これらの該測定値か
ら、第2図(b)のグラフを用いて殺菌温度を求める
と、図に示すように、115℃で殺菌されていることが判
明した。該缶詰の実際の殺菌温度を、加熱殺菌装置に内
蔵されている記録計により確認すると、確かに115℃の
温度で加熱殺菌が実施されていて、本発明による殺菌温
度の検査値と、実際の殺菌温度の一致が確認された。同
様に、他の缶種でも実施したが、前記のようにして求め
た殺菌温度検査値と実際の殺菌温度が一致し、本発明の
方法により、陽圧缶詰の殺菌温度が判明でき、確実に殺
菌済み検査ができることが確認された。
上記陽圧缶詰の殺菌済み検査方法を自動検査ラインに
適用するには、缶詰の搬送路に沿って、缶詰の重量測定
器、内圧測定器、センターハイト測定器を配置し、缶詰
がコンベヤにより移動するにつれて、缶詰の重量、内
圧、センターハイトを測定し、その測定データをマイク
ロコンピューターに入力するようにする。缶詰重量は、
マイクロコンピューターで内容物充填量に換算される。
マイクロコンピューターには、予め被検査缶詰の缶種に
対応する殺菌温度検査データが入力されており、該検査
データに基づいて、前記各測定値から殺菌温度が演算さ
れる。該殺菌温度が予めプリセットされた殺菌温度と比
較され、該温度よりも低ければリジェクト信号が出さ
れ、殺菌不足缶詰として、ライン外に排出される。な
お、上記各測定の順序は上記の場合に限らず、その順序
は適宜でよい。
また、適正な温度で殺菌が行われているにも係わら
ず、万一、例えば極端な耐熱性菌が混入する等して、細
菌膨張を起した場合は、予め入力されている缶内圧、殺
菌温度、センターハイト及び充填量の相関関係から大き
く外れる缶内圧の値が得られるため、このような缶詰
も、異常缶詰としてリジェクトされる。
効果 本発明は、以上のような技術的手段を採用することに
よって、陽圧缶詰の殺菌温度を確実に検査することがで
き、従来困難であった陽圧缶詰の殺菌済み検査を可能に
することができた。それにより、従来厳しい品質保証が
求められ、陽圧缶詰にすることができなかった低酸性飲
料の陽圧缶詰化を可能にし、ホットパックの必要性を回
避して缶詰製造工程の合理化を図ると共に、低酸性飲料
の缶材料に従来の金属缶のみならず、柔軟材料からなる
缶の適用を可能にして、缶種の多様化を図ることが出来
る等の顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の原理を説明するためのグラフを示し、第
1図(a),(b)は充填量が230.0g、239.0gの陽圧缶
詰の各殺菌温度におけるセンターハイト変位量と缶内圧
力との関係を表すグラフ、第2図(a)(b)は第1図
のグラフよりそれぞれ求めた缶内圧力ごとのセンターハ
イト変位量と殺菌温度との関係を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査缶詰と缶種が同一の高温殺菌済み陽
    圧缶詰における缶詰内圧、缶蓋変位量、殺菌温度、充填
    量の相互関係を表す殺菌温度検査データを予め求め、被
    検査缶詰の重量、内圧、及び缶蓋の変位量を夫々測定
    し、該測定値から前記殺菌温度検査データに基づいて、
    被検査缶詰の殺菌温度を求めることにより、陽圧缶詰の
    高温殺菌済みを検査することを特徴とする陽圧缶詰の高
    温殺菌済み検査方法。
JP63131474A 1988-05-31 1988-05-31 陽圧缶詰の高温殺菌済み検査方法 Expired - Lifetime JPH0812190B2 (ja)

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JPH11193016A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Toyo Seikan Kaisha Ltd 内圧検査適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体

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