JPH08121113A - タービン軸受給油温度制御装置 - Google Patents

タービン軸受給油温度制御装置

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JPH08121113A
JPH08121113A JP26723394A JP26723394A JPH08121113A JP H08121113 A JPH08121113 A JP H08121113A JP 26723394 A JP26723394 A JP 26723394A JP 26723394 A JP26723394 A JP 26723394A JP H08121113 A JPH08121113 A JP H08121113A
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橋 晃 高
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野 晴 彦 宇
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービン速度に見合った適正な軸受給油温度
を実現すること。 【構成】 タービン軸受に供給される軸受油を冷却する
油冷却器(1)と、油冷却器(1)の冷却媒体ラインに
介挿された制御弁(2)と、軸受油の温度を検出する温
度検出器(3)と、タービン速度に応じた油温設定値を
出力する関数発生器(5)と、油温設定値と実油温との
偏差を演算する偏差演算器(6)と、その偏差にPID
演算を施して制御弁(2)の開度を制御する流量制御器
(7)とを備えたタービン軸受給油温度制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電プラントの
主タービンや原子炉給水ポンプ(RFP)タービン等の
軸受に供給する潤滑油の温度を制御するタービン軸受給
油温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントにおけるタービンは
一般に通常運転時は毎分数千回転もの高速で回転してい
るが、運転停止(出力停止)中にもロータの熱変形を防
止するため毎分数回転程度の低い速度でターニング運転
がなされている。一方、タービン軸受給油は適切な粘度
に保たれるように適正温度に調節してやらなければなら
ない。そこで原子力発電プラントにおいては一般にター
ビン軸受給油温度制御装置が設けられ、それによって軸
受給油に対する温度制御が行われている。その場合、タ
ービン軸の高速回転中は軸受給油が高温に保たれ、又、
ターニング中は低温に保持されるようにタービン運転中
かターニング中かにより軸受給油に対する設定温度を切
換えている。
【0003】図16は従来の原子力発電プラント向けタ
ービン軸受給油温度制御装置を示すもので、油冷却器1
に冷却媒体、たとえば冷却水を供給する冷却水ラインの
途中に温度調節用制御弁2が介挿されている。また油冷
却器1にタービン軸受給油を通流させる給油ラインには
実油温を検出する油温検出器3が取付けられており、タ
ービン軸受に実際に供給される油の温度すなわち実油温
aを検出し、それを温度調節計8に送出する。温度調節
計8の内部では、タービンの高速回転時に適正な軸受給
油温度を得るための第1の温度設定器10によって設定
された油温設定値e、または低速回転時に適正な軸受給
油温度を得るための第2の温度設定器11によって設定
された油温設定値fが切換器9によりタービン速度に応
じて切換えられ、偏差演算器6に油温設定値bとして入
力される。切換器9の切換条件としては、タービンのタ
ーニング運転中又はタービントリップ中には低速用の油
温設定値fが出力され、ターニング離脱のときは高速用
の油温設定値eが出力される。このタービン速度状態に
従って選択された油温設定値bが偏差演算器6に導か
れ、ここで油温検出器3からの実油温aと比較され、油
温偏差c=a−bが出力される。
【0004】この油温偏差cは、流量制御器7において
比例・積分・微分の演算処理(PID演算処理)を施さ
れた後、油温偏差cを減少させるための弁開度指令dと
して制御弁2の制御入力端に導かれる。これにより油冷
却器1に供給される冷却水の流量が調節され、タービン
軸受給油の温度が油温設定値bに近付くように制御され
る。
【0005】図17は、図16の軸受給油温度制御装置
内で処理される油温設定値b、軸受給油の温度である実
油温a及び制御弁2に対する開度指令dの時間的推移を
示したものである。油温設定値bは低速回転時の適正な
温度設定値fからタービン速度が上昇することにより高
速回転時の適正な温度設定値eに瞬時に切換わる。これ
に対し軸受給油の温度すなわち実油温aは破線で示すよ
うに時間遅れを伴って上昇して行き、先に設定された温
度設定値eの値を超えると制御弁2への開度指令dが弁
開方向の信号を出力する。その開度指令dは実油温aと
温度設定値b=eの差すなわち油温偏差c=a−bがゼ
ロになった時点の開度でバランスする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来のター
ビン軸受給油温度制御装置においては、高速回転中にお
ける温度設定値と低速回転中における温度設定値の間で
瞬時に切換える2点切換方式であるため、冷機起動等に
おけるタービンのヒートソーク運転時にその速度に見合
った適正な軸受給油温度にすることができないという不
都合があった。
【0007】また従来のタービン軸受給油温度制御装置
においては、油温設定値の切換に際して高速回転時の温
度設定値と低速回転時の温度設定値が瞬時に切換わるた
め、軸受給油温度のオーバーシュートに対して的確に対
処することができないという不都合もあった。
【0008】したがって本発明の目的は、タービン速度
に見合った適正な軸受給油温度を実現しうる軸受給油温
度制御装置を提供することである。
【0009】本発明のさらなる目的は、タービン速度の
上昇変化時にオーバーシュートの少ない安定した軸受給
油温度を実現しうる軸受給油温度制御装置を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、タービン軸受に供給される
軸受油を冷却する油冷却器と、この油冷却器の冷却媒体
ラインに介挿された制御弁と、軸受油の温度を検出する
油温検出器と、タービン速度に応じた油温設定値を求め
る関数発生手段と、この関数発生手段によって求められ
る油温設定値と油温検出器によって検出された軸受油温
度との偏差を演算する偏差演算手段と、この偏差演算手
段によって求められた偏差にPID演算処理を施し制御
弁を介して油冷却器に供給される冷却媒体の流量を制御
する流量制御手段とを備えたものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の軸受給油温度制御装置において、偏差演算手段によっ
て求められた偏差に応じて開度制御手段のPID各要素
のパラメータを求め、それらのパラメータを開度制御手
段のPID各要素のパラメータとして設定するパラメー
タ設定用関数発生手段をさらに備えたものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の軸受給油温度制御装置において、タービン速度が異常
となった時それを検出する速度異常検出手段と、タービ
ン高速回転時用の油温設定値を出力する第1の油温設定
手段と、タービン低速回転時用の油温設定値を出力する
第2の油温設定手段と、タービン速度に応じて第1の油
温設定手段または第2の油温設定手段から出力される油
温設定値を選択的に出力する第1の切換手段と、関数発
生手段と偏差演算手段との間に設けられ、速度異常検出
手段の出力に従いタービン速度が正常なときは関数発生
手段によって求められた油温設定値に、またタービン速
度が異常なときは第1の切換手段から出力される油温設
定値に切換えて偏差演算手段に対する油温設定値として
出力する第2の切換手段とをさらに備えたものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の軸受給油温度制御装置において、タービン高速回転時
用の油温設定値を出力する第1の油温設定手段と、ター
ビン低速回転時用の油温設定値を出力する第2の油温設
定手段と、タービン速度に応じて第1の油温設定手段ま
たは第2の油温設定手段から出力される油温設定値を選
択的に出力する第1の切換手段と、第1の切換手段の出
力段に接続され、第1の切換手段からの油温設定値に変
化率制限を付して出力する変化率制限手段と、関数発生
手段と偏差演算手段との間に設けられ、関数発生手段に
よって求められた油温設定値と変化率制限手段から出力
される油温設定値のうちの低値のものを優先して偏差演
算手段に対する油温設定値として出力する低値優先手段
とをさらに備えたものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の軸受給油温度制御装置において、油温設定値に対する
正の補正量を出力する第1の補正手段と、油温設定値に
対する負の補正量を出力する第2の補正手段と、検出さ
れた軸受油の温度に応じて第1の補正手段または第2の
補正手段から出力される補正量を選択的に出力する切換
手段と、検出された軸受油の温度に切換手段から出力さ
れる補正量を加算し油温設定値として出力する加算手段
と、関数発生手段と偏差演算手段との間に設けられ、関
数発生手段によって求められた油温設定値と加算手段か
ら出力される油温設定値のうちの低値のものを優先して
出力する低値優先手段と、低値優先手段と偏差演算手段
との間に設けられ、低値優先手段から出力される油温設
定値に変化率制限を付して偏差演算手段に対する油温設
定値として出力する変化率制限手段とをさらに備えたも
のである。
【0015】請求項6に記載の発明は、タービン軸受に
供給される軸受油を冷却する油冷却器と、この油冷却器
の冷却媒体ラインに介挿された制御弁と、軸受油の温度
を検出する油温検出器と、タービン高速回転時用の油温
設定値を出力する第1の油温設定手段と、タービン低速
回転時用の油温設定値を出力する第2の油温設定手段
と、タービン速度に応じて第1の油温設定手段または第
2の油温設定手段から出力される油温設定値を選択的に
出力する第1の切換手段と、第1の切換手段の出力段に
接続され、第1の切換手段からの油温設定値に変化率制
限を付して出力する変化率制限手段と、この変化率制限
手段から出力される油温設定値と油温検出器によって検
出された軸受油温度との偏差を演算する偏差演算手段
と、この偏差演算手段によって求められた偏差にPID
演算処理を施し制御弁を介して油冷却器に供給される冷
却媒体の流量を制御する流量制御手段とを備えたもので
ある。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の軸受給油温度制御装置において、油温検出器によって
検出された軸受油の温度を基にタービン速度に対応した
軸受油の温度の上下限設定値を演算する先行信号演算手
段と、開度制御手段と制御弁の間に接続され、開度制御
手段の出力信号に先行信号演算手段の出力信号を加算し
て制御弁に与える加算手段とをさらに備えたものであ
る。
【0017】
【作用】請求項1の軸受給油温度制御装置においては、
長時間のヒートソーク運転等、タービンの速度に応じた
適正な軸受給油温度を得るためにタービン速度に応じて
給油温度を設定することにより、不適切な油温に基づく
タービン軸受油膜不良による軸受の異常振動を防止する
ことができる。
【0018】請求項2の軸受給油温度制御装置において
は、実油温と設定油温の偏差量を基に開度制御手段のP
ID各要素の設定値を変化させるため、偏差が大きい時
の制御系の感度を良くすることができ、タービンの定格
速度附近での軸受給油温度の上昇遅れから来るオーバー
シュート量を減少させることができる。
【0019】請求項3の軸受給油温度制御装置において
は、請求項1のタービン速度異常時でも、バックアップ
装置としてタービン速度に応じた油温を設定することが
できるので、適正な軸受給油温度を得てタービン軸受油
膜不良により発生する軸受の異常振動を防止することが
できる。
【0020】請求項4の軸受給油温度制御装置において
は、請求項1の軸受給油温度の上昇遅れに伴うオーバー
シュートに対し、それを補うための低値優先手段が設け
られており、軸受給油温度が規定の温度に達したときに
油温設定値の変化率の制限を変えることにより実油温オ
ーバーシュート量を減少させることができる。
【0021】請求項5の軸受給油温度制御装置において
は、夏期と冬期などの気温差により油温設定値に補正量
±αの補正を加え、また実油温の上昇遅れに伴うオーバ
ーシュートに対してはそれを補うための低値優先手段を
設け、実油温の上昇率又は下降率が高くなった場合には
変化率制限手段により制限をかけることにより、夏期な
どの高温時であれ冬期などの低温時であれ実油温のオー
バーシュート量をより的確に減少させることができる。
【0022】請求項6の軸受給油温度制御装置において
は、油温設定値の変化速度を変化率制限手段により制限
することにより、温度偏差が急増した場合であっても実
油温の上昇に見合った温度設定を行い、実油温のオーバ
ーシュート量を減少させることができる。
【0023】請求項7の軸受給油温度制御装置において
は、開度制御手段により演算された制御弁開度にタービ
ン速度および実油温から演算した上下限設定値を先行的
に加算して制御弁を制御することにより、タービン速度
の上昇過程で一旦一定速度点に滞留したとしても油温設
定値のランプ状の上昇を抑えて制御弁の開度を先行的に
適切な値に調節することができ、それにより一層安定し
た適切な軸受給油温度を実現することができる。
【0024】
【実施例】
(請求項1の実施例)図1を参照して請求項1の実施例
を説明する。図1において図16と同一符号は同一部分
を示すものであるから、その個々の説明は省略する。
【0025】図1の軸受給油温度制御装置には油温検出
器3のほかにタービン速度を検出する速度検出器4が設
けられており、それによって検出されたタービン速度n
が温度調節計8に入力される。温度調節計8内には関数
発生器5が設けられている。関数発生器5はタービン速
度nに対する適正な油温設定値bを出力するようにター
ビン速度nに対する油温設定値bの関係が予め関数とし
て設定されている。関数発生器5から出力された油温設
定値bは偏差演算器6に導かれ、ここで油温検出器3か
らの実油温aと比較され、油温偏差c=a−bが演算さ
れる。この油温偏差cはPID要素を有する流量制御器
7において比例・積分・微分の演算処理(PID演算)
を施された後、開度指令dとして制御弁2に導かれる。
この制御弁2により油冷却器1に冷却媒体として供給さ
れる冷却水の流量調節を行ってタービン軸受給油の温度
すなわち実油温aが調節される。かくして実油温aはタ
ービン速度に応じた油温設定値bの値に近付くように制
御される。
【0026】図2は図1の軸受給油温度制御装置におけ
る油温設定値b、軸受給油の実油温a及び制御弁2に対
する開度指令dの時間的推移を示したものである。油温
設定値bはターニング等における低速回転時の適正な設
定値からの速度上昇に応じて設定値が連続的に変化して
いく。この時、タービン速度nがヒートソーク運転等で
一定値に保持された場合、油温設定値bもその速度に応
じた油温設定値に保持される。その保持時間が長くな
り、実油温aが油温設定値bを超えると制御弁2への開
度指令dが弁開方向の指令内容となり、その開度指令d
は油温設定値bと実油温aの差すなわち油温偏差cがゼ
ロになった時点の開度のところでバランスする。
【0027】ヒートソーク運転が解除され再びタービン
速度nが定格速度に向けて上昇すると油温設定値bも速
度に応じた値に連続的に変化していく。このとき油温設
定値bと実油温aとの間に偏差が生ずると、それを減少
させるべく開度指令dが変化する。タービン速度nが定
格値に達すると油温設定値bも定格速度に対応した油温
設定値へと連続的に変化する。これに対し実油温aは遅
れて上昇し、油温設定値bを超える(オーバーシュート
する)と制御弁2への開度指令dが開方向の値に変化す
る。開度指令dは油温設定値bと実油温aとの間の偏差
cが無くなった時点の開度でバランスする。
【0028】以上により常にタービン速度に応じた適切
な軸受給油温度を維持することができる。 (請求項2の実施例)図3は請求項2の実施例を示すも
のである。この実施例は、図1の制御装置における流量
制御器7(PID各要素の設定は固定)の代わりに3つ
の制御入力端を有する流量制御器25を設け、これらの
制御入力端を介してそれぞれ関数発生器26,27,2
8の出力によりPID各要素の設定を適宜変更するよう
にしたものである。各関数発生器26,27,28の入
力信号は偏差演算器6から出力される油温偏差cであっ
て、それぞれ油温偏差cに応じてPID制御器25の比
例ゲイン(Pゲイン)ないし積分(I)時間、微分
(D)時間の設定を変える。関数発生器26では油温偏
差cが大きい場合は開度指令dの感度が向上するように
Pゲインの値を設定し、又、油温偏差cが少ない場合は
開度指令dの感度が鈍くなるようにPゲインの値を設定
する。関数発生器27,28においても関数発生器26
と同様に油温偏差cが大きい場合は開度指令dの感度が
良くなるように積分時間及び微分時間の設定を変更し、
油温偏差cが少なくなると開度指令dの感度が鈍くなる
ように積分時間及び微分時間の設定を変更する。これら
の関数発生器26,27,28の設定値p,q,rは流
量制御器25へと入力され、制御弁2に対する開度指令
dの値を微妙に調節する。
【0029】図4は、図3の制御装置における油温設定
値b、実油温a及び開度指令dの時間的推移を示したも
のである。油温信号aが油温設定値bを超えて油温偏差
cが出始めると、予め油温偏差cを用いて関数発生器2
6,27,28から出力されるP・I・D各要素の設定
値p,q,rが大きく変化し開度指令dを急激に変化さ
せる。又、この作用を受けて油温偏差cが少なくなると
各設定値p,q,rは安定時の設定値へと変化する。
【0030】以上により軸受給油温度はタービンの定格
速度附近での給油温度の上昇遅れに起因するオーバーシ
ュート等による大きな偏差が発生しそうになった時で
も、開度指令dを迅速に対応させ、オーバーシュート量
を減少させることができる。 (請求項3の実施例)図5を参照して請求項3の実施例
について説明する。図5において図1と同一符号は同一
部分を示している。
【0031】図5の装置においては図1の装置との比較
において、関数発生器5の前段に速度異常検出器12を
設けたこと、および図16に示したものと同様の切換器
9、温度設定器10および温度設定器11を設けたこ
と、さらに偏差演算器6の油温設定値入力端の前段に切
換器13を設けたことを特徴としている。切換器13は
速度異常検出器12からの速度異常検出信号を切換指令
として切換動作する。つまりタービン速度nが正常であ
る場合はタービン速度nを基に関数発生器5で演算され
た油温設定値gが切換器13を介して偏差演算器6に入
力される。他方、タービン速度nが異常となった場合は
切換器9で選択された油温設定値hがさらに切換器13
を介して偏差演算器6に入力される。切換器9は、ター
ビントリップ時又はターニング中は温度設定器11から
出力される低速回転時の油温設定値fを、ターニングを
離脱すると温度設定器10から出力される高速回転時の
油温設定値eを切換器13に対し油温設定値hとして送
出する。つまり図5の装置はタービン速度nの異常時で
もタービンの状態信号により、従来装置と同様の機能を
有するように考慮したバックアップ機能を設けたことを
特徴とするものということができる。
【0032】図6は図5の制御装置における油温設定値
b、実油温a及び開度指令dの時間的推移を示したもの
である。油温設定値bから分かるように温度設定値はタ
ーニング等における低速回転時の適正な温度設定値から
タービン速度の上昇に応じて連続的に上昇していく。こ
の時、タービン速度がヒートソーク運転等で保持された
場合は油温設定値bもその速度に応じた温度設定値に保
持される。ここでもしタービン速度nが異常になると、
油温設定値bはタービンの状態信号(ターニング離脱)
により高速回転時の油温設定値eへと変化する。
【0033】以上により油温設定値bはタービン速度n
が異常になっても、従来装置と同等の機能をバックアッ
プとして有することになり、タービン速度が異常になっ
た場合であっても適正な給油温度を得ることができる。 (請求項4の実施例)図7は請求項4の実施例を示すも
のである。図7において図1または図5と同一符号は同
一部分を示すものである。
【0034】図7の実施例は図5の制御装置において、
温度設定器10,11の代わりに温度設定器10A,1
1Aを設け、速度異常検出器12を除去し、切換器13
の代わりに低値優先器15を設け、さらに切換器9の出
力段に変化率制限器14を介挿したものに相当する。関
数発生器5によりタービン速度nをそれに対応する油温
設定値gに変換し、これを低値優先器15の第1の入力
信号として導入する。低値優先器15の第2の入力信号
は変化率制限器14から出力される油温設定値iであ
る。低値優先器15は両入力信号のうち低値のものを油
温設定値bとして選択的に通過させて偏差演算器6の設
定値入力端に与える。切換器9の切換条件としては、油
温検出器3により検出される実油温aが低速回転用温度
設定器11の温度設定値fを上廻った時、温度設定器1
1の出力信号fから高速回転用温度設定器10の出力設
定値eへと切換わるようにする。その場合、設定値が急
変すると制御系が不安定動作をする原因となりうるの
で、切換わり時の設定値の変化率を変化率制限器14に
より適切に変更して低値優先器15へ与える。
【0035】低値優先器15から出力される油温設定値
bは偏差演算器6に導かれて実油温aと比較され、その
油温偏差c=a−bが出力される。そして油温偏差cを
減少させるべく油温偏差cは流量制御器7において比例
・積分・微分(PID)の演算処理を施された後、制御
弁2へ導かれ油冷却器1に供給される冷却水の流量を制
御する。
【0036】図7の実施例によれば低値優先器15およ
び変化率制限器14の採用により油温設定値に対する軸
受給油温度の上昇遅れから来るオーバーシュート量を減
少させることができる。
【0037】図8は、図7の制御装置においてタービン
速度を意図的に変えたときの油温設定値b、実油温a及
び開度指令dの時間的推移を示したものである。油温設
定値bはターニング等における低速回転時の適正な温度
設定値fから速度上昇に応じて設定値が連続的に変化し
ていく。この時、油温設定値bが所定の温度設定値まで
上昇すると油温設定値bはその温度設定値に一時的に保
持される。時間が経過し、実油温aが油温設定値fを上
廻った時点で開度指令dが弁開方向の指令となる。この
時、油温設定値bは変化率制限器14の作用を受けて実
油温aの上昇よりも緩やかに上昇をし始める。つまり制
御弁2による冷却水流量の制御を通して油温調節を行い
ながら油温設定値bは定格回転時の設定値へと移行す
る。
【0038】以上により実油温aは制御弁2を通して制
御されながら上昇するため、定格速度附近での油温の上
昇遅れから来るオーバーシュート量を減少させることが
できるのである。 (請求項5の実施例)図9は請求項5の実施例を示すも
のである。図9において図1ないし6と同一の符号は同
一部分を示すものである。
【0039】図9に示す実施例においては、図7の制御
装置の変化率制限器14を低値優先器15の出力段に移
動し、低値優先器15の入力段に加算器16を設けてい
る。加算器16には第1の入力信号として切換器9から
油温変化値hが導入され、第2の入力信号として実油温
aが導入される。さらに油温設定器10,11の代わり
に油温設定器10A,10Bを設けている。油温設定器
10A,10Bはそれぞれ+α又は−αの油温変化値を
発生する。これらの信号は切換器9によって切換えられ
るのであるが、ターニング離脱時は+αの油温変化値
e′が、ターニング中又はタービントリップ時は−αの
油温変化値f′が出力変化値h′として出力されるよう
に切換え動作する。
【0040】実油温aに切換器9からの油温変化値h′
が加算され低値優先器15へと導かれる。低値優先器1
5からはタービン速度nに応じて関数発生器5から出力
される油温設定値gと加算器16からの信号のうちのよ
り低値のものが優先して出力され、その出力値が変化率
制限器14へと入力される。変化率制限器14ではプラ
ントの特性に応じた変化率を任意に設定することができ
る。変化率制限器14から出力される油温設定値bは偏
差演算器6に導かれて実油温aと比較され、油温偏差c
=a−bが出力される。油温偏差cは流量制御器7を介
して制御弁2に対する開度指令dに変換され、この開度
指令dにより制御弁2の開度すなわち冷却水の流量が制
御される。
【0041】図10は、図9の制御装置においてタービ
ン速度を意図的に変えたときの油温設定値b、実油温a
及び開度指令dの時間的推移を示したものである。ター
ニング等の低速回転時の油温設定値としては実油温aに
+αされた設定値b′が設定される。タービン速度が上
昇し、実油温aの変化率が大きくなると、油温設定値は
b′からbへと移行しタービンの定格速度まである変化
率をもって変化していく。この時点で制御弁2に対する
開度指令dが出力され始め、実油温aは油温設定値bに
対応する設定値になるように制御されながら、定格速度
回転時の適正な軸受給油温度へと移行する。
【0042】以上により軸受給油温度の上昇遅れから来
るオーバーシュート量を防止することができる。 (請求項6の実施例)図11は請求項6の実施例を示す
ものである。図11において図1ないし8と同一の符号
は同一部分を示すものである。
【0043】図11に示す実施例においては、図7の制
御装置から関数発生器5および低値優先器15を除去
し、変化率制限器14の出力端を偏差演算器6の油温設
定値入力端に直接接続したものに相当する。この制御装
置においては切換器9がタービンの状態信号により低速
回転時の油温設定値f又は高速回転時の油温設定値eに
切換え、それを油温設定値hとして変化率制限器14に
導く。変化率制限器14では実油温aの上昇変化率より
も低くなるように変化率が制限され、その制限された油
温設定値bが偏差演算器6に導かれる。
【0044】図12は、図11の制御装置においてター
ビン速度を意図的に変えたときの油温設定値b、実油温
a及び開度指令dの時間的推移を示したものである。実
油温aの上昇率はプラント毎にほぼ決っていることに着
目し、油温設定値bの変化率をタービンの定格速度近く
で実油温aと逆転するような変化率制限値とする。この
ように設定することにより、タービンの定格速度近くで
は開度指令dは既に開方向にあり、軸受給油温度を示す
実油温aは制御弁2を介して制御されながら上昇する。
【0045】以上により定格速度付近での油温の上昇遅
れに起因する実油温のオーバーシュート量を減少させる
ことができる。 (請求項7の実施例)図13は請求項7の実施例を示す
ものである。この実施例は、図11の制御装置における
流量制御器7の出力段に加算器16を介挿し、この加算
器16の第1の入力端に流量制御器7から出力される開
度指令dを、第2の入力端に先行信号演算器17から出
力される先行要素信号jをそれぞれ入力し、両者を加算
してその和に相当する信号を制御弁2に対する開度指令
d′として出力する。先行信号演算器17の入力はター
ビン速度nおよび実油温aである。先行信号演算器17
の詳細を図14に示す。
【0046】図14に示すように先行信号演算器17は
関数発生器18,19と比較演算器20,21、零信号
設定器22、切換器13及びバイアス設定器23,24
から構成されている。第1の関数発生器18はタービン
速度に対する油温の上限設定値kを出力する。この上限
設定値kは比較演算器20で実油温aと比較される。第
2の関数発生器19はタービン速度に対する油温の下限
設定値sを出力する。この下限設定値sは比較演算器2
1で実油温aと比較される。これらの比較演算器20,
21の出力信号は切換器13に導かれる。この切換器1
8は実油温aが上限設定値kよりも高い時はバイアス設
定器23により開度指令に対するバイアス値+Kを選択
し、実油温aが下限設定値sよりも低い時はバイアス設
定器24により開度指令に対するバイアス値−Kを選択
し、それ以外の時は零信号設定器22からのゼロバイア
ス信号を選択するように構成されている。先行要素信号
jはバイアス設定器23のバイアス値+Kが選択された
時は制御弁2を開く方向に作用し、逆にバイアス設定器
24のバイアス値−Kが選択された時は制御弁2を閉じ
る方向に作用する。
【0047】以上の作用により図13の制御装置は実油
温aが常に上限設定値kと下限設定値sとの間に納まり
最適温度に保持される。
【0048】図15は、図13及び図14の制御装置に
おける油温設定値b、実油温a及び上限設定値k、下限
設定値s、開度指令d′の時間的推移を示したものであ
る。油温設定値bはタービンの状態信号により、一定の
時間が経過して定格速度回転時の温度設定値へと変化す
る。これに対して上限/下限の設定値はタービン速度を
基に上限設定値k及び下限設定値sに設定される。ここ
で実油温aが上限設定値kに達すると切換器13からバ
イアス設定器23からのバイアス値+Kが出力され、流
量制御器7により演算された開度指令dに加算器16を
介して加算される。こうして補正された開度指令d′は
先行要素信号j相当分だけ先行的に開くことになる。
【0049】以上の作用により実油温aは常に上限制御
値kと下限制限値sの間に納まるように制御され、適正
な軸受給油温度にすることができる。 (変形実施例)以上述べた各実施例においては油温調節
計8内の各制御要素をディスクリート部品であるものと
して説明したが、それらはマイクロプロセッサのソフト
ウェアによって実現することもできる。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、タービン速度
に応じた給油温度を設定することができ、不適切な油温
に基づくタービン軸受油膜不良による軸受の異常振動を
防止することができる。
【0051】請求項2の軸受給油温度制御装置において
は、油温偏差が大きい時の制御系のPID各要素の設定
を最適にし、タービンの定格速度附近での軸受給油温度
の上昇遅れから来るオーバーシュート量を減少させるこ
とができる。
【0052】請求項3の軸受給油温度制御装置において
は、タービン速度異常時でもバックアップ装置としてタ
ービン速度に応じた油温を設定することができるので、
適正な軸受給油温度を得てタービン軸受油膜不良により
発生する軸受の異常振動を防止することができる。
【0053】請求項4の軸受給油温度制御装置において
は、軸受給油温度の上昇遅れに伴うオーバーシュートに
対し、それを補うための低値優先手段を設け、さらに軸
受給油温度が規定の温度に達したときに油温設定値の変
化率の制限を変えることにより実油温のオーバーシュー
ト量を減少させることができる。
【0054】請求項5の軸受給油温度制御装置において
は、夏期と冬期の気温差により油温設定値を補正量±α
だけ補正して設定し、また実油温の上昇遅れに伴うオー
バーシュートに対してはそれを補うための低値優先手段
が設けられており、実油温の上昇率又は下降率が高くな
った場合には変化率制限手段により制限をかけることに
より、夏期であれ冬期であれ実油温のオーバーシュート
量をより的確に減少させることができる。
【0055】請求項6の軸受給油温度制御装置において
は、油温設定値の変化速度を変化制限手段により制限す
ることにより、温度偏差が急増した場合であっても実油
温の上昇に見合った温度設定を行い、実油温のオーバー
シュート量を減少させることができる。
【0056】請求項7の軸受給油温度制御装置において
は、タービン速度の上昇過程で一旦一定速度点に滞留し
たとしても油温設定値のランプ状の上昇を抑えて制御弁
の開度を先行的に適切な値に調節することができ、それ
により一層安定した軸受給油温度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の実施例による軸受給油温度制御装置
のブロック図。
【図2】図1の制御装置の制御態様を示す線図。
【図3】請求項2の実施例による軸受給油温度制御装置
における温度調節計のブロック図。
【図4】図3の制御装置の制御態様を示す線図。
【図5】請求項3の実施例による軸受給油温度制御装置
における温度調節計のブロック図。
【図6】図5の制御装置の制御態様を示す線図。
【図7】請求項4の実施例による軸受給油温度制御装置
における温度調節計のブロック図。
【図8】図7の制御装置の制御態様を示す線図。
【図9】請求項5の実施例による軸受給油温度制御装置
における温度調節計のブロック図。
【図10】図9の制御装置の制御態様を示す線図。
【図11】請求項6の実施例による軸受給油温度制御装
置のブロック図。
【図12】図11の制御装置の制御態様を示す線図。
【図13】請求項7の実施例による軸受給油温度制御装
置における温度調節計のブロック図。
【図14】図13の温度調節計における先行信号演算器
のブロック図。
【図15】図13の制御装置の制御態様を示す線図。
【図16】従来の軸受給油温度制御装置のブロック図。
【図17】図16の制御装置の制御態様を示す線図。
【符号の説明】
1 油冷却器 2 制御弁 3 油温検出器 4 速度検出器 5 関数発生器 6 偏差演算器 7 流量制御器 8 油温調節計 9 切換器 10 温度設定器 11 温度設定器 12 速度異常検出器 13 切換器 14 変化率制限器 15 低値優先器 16 加算器 17 先行信号演算器 18 関数発生器 19 関数発生器 20 比較演算器 21 比較演算器 22 零信号設定器 23 バイアス設定器 24 バイアス設定器 25 流量制御器 26 関数発生器 27 関数発生器 28 関数発生器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービン軸受に供給される軸受油を冷却す
    る油冷却器と、 この油冷却器の冷却媒体ラインに介挿された制御弁と、 軸受油の温度を検出する油温検出器と、 タービン速度に応じた油温設定値を求める関数発生手段
    と、 この関数発生手段によって求められる油温設定値と油温
    検出器によって検出された軸受油温度との偏差を演算す
    る偏差演算手段と、 この偏差演算手段によって求められた偏差にPID演算
    処理を施し制御弁を介して油冷却器に供給される冷却媒
    体の流量を制御する流量制御手段とを備えたタービン軸
    受給油温度制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の軸受給油温度制御装置に
    おいて、 偏差演算手段によって求められた偏差に応じて開度制御
    手段のPID各要素のパラメータを求め、それらのパラ
    メータを開度制御手段のPID各要素のパラメータとし
    て設定するパラメータ設定用関数発生手段をさらに備え
    たタービン軸受給油温度制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の軸受給油温度制御装置に
    おいて、 タービン速度が異常となった時それを検出する速度異常
    検出手段と、 タービン高速回転時用の油温設定値を出力する第1の油
    温設定手段と、 タービン低速回転時用の油温設定値を出力する第2の油
    温設定手段と、 タービン速度に応じて第1の油温設定手段または第2の
    油温設定手段から出力される油温設定値を選択的に出力
    する第1の切換手段と、 関数発生手段と偏差演算手段との間に設けられ、速度異
    常検出手段の出力に従いタービン速度が正常なときは関
    数発生手段によって求められた油温設定値に、またター
    ビン速度が異常なときは第1の切換手段から出力される
    油温設定値に切換えて偏差演算手段に対する油温設定値
    として出力する第2の切換手段とをさらに備えたタービ
    ン軸受給油温度制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の軸受給油温度制御装置に
    おいて、 タービン高速回転時用の油温設定値を出力する第1の油
    温設定手段と、 タービン低速回転時用の油温設定値を出力する第2の油
    温設定手段と、 タービン速度に応じて第1の油温設定手段または第2の
    油温設定手段から出力される油温設定値を選択的に出力
    する第1の切換手段と、 第1の切換手段の出力段に接続され、第1の切換手段か
    らの油温設定値に変化率制限を付して出力する変化率制
    限手段と、 関数発生手段と偏差演算手段との間に設けられ、関数発
    生手段によって求められた油温設定値と変化率制限手段
    から出力される油温設定値のうちの低値のものを優先し
    て偏差演算手段に対する油温設定値として出力する低値
    優先手段とをさらに備えたタービン軸受給油温度制御装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の軸受給油温度制御装置に
    おいて、 油温設定値に対する正の補正量を出力する第1の補正手
    段と、 油温設定値に対する負の補正量を出力する第2の補正手
    段と、 検出された軸受油の温度に応じて第1の補正手段または
    第2の補正手段から出力される補正量を選択的に出力す
    る切換手段と、 検出された軸受油の温度に切換手段から出力される補正
    量を加算し油温設定値として出力する加算手段と、 関数発生手段と偏差演算手段との間に設けられ、関数発
    生手段によって求められた油温設定値と加算手段から出
    力される油温設定値のうちの低値のものを優先して出力
    する低値優先手段と、 低値優先手段と偏差演算手段との間に設けられ、低値優
    先手段から出力される油温設定値に変化率制限を付して
    偏差演算手段に対する油温設定値として出力する変化率
    制限手段とをさらに備えたタービン軸受給油温度制御装
    置。
  6. 【請求項6】タービン軸受に供給される軸受油を冷却す
    る油冷却器と、 この油冷却器の冷却媒体ラインに介挿された制御弁と、 軸受油の温度を検出する油温検出器と、 タービン高速回転時用の油温設定値を出力する第1の油
    温設定手段と、 タービン低速回転時用の油温設定値を出力する第2の油
    温設定手段と、 タービン速度に応じて第1の油温設定手段または第2の
    油温設定手段から出力される油温設定値を選択的に出力
    する切換手段と、 切換手段の出力段に接続され、切換手段からの油温設定
    値に変化率制限を付して出力する変化率制限手段と、 この変化率制限手段から出力される油温設定値と油温検
    出器によって検出された軸受油温度との偏差を演算する
    偏差演算手段と、 この偏差演算手段によって求められた偏差にPID演算
    処理を施し制御弁を介して油冷却器に供給される冷却媒
    体の流量を制御する流量制御手段とを備えたタービン軸
    受給油温度制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の軸受給油温度制御装置に
    おいて、 油温検出器によって検出された軸受油の温度を基にター
    ビン速度に対応した軸受油の温度の上下限設定値を演算
    する先行信号演算手段と、 開度制御手段と制御弁の間に接続され、開度制御手段の
    出力信号に先行信号演算手段の出力信号を加算して制御
    弁に与える加算手段とをさらに備えたタービン軸受給油
    温度制御装置。
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CN108564869A (zh) * 2018-06-06 2018-09-21 北京理工大学 一种用于教学的温度控制实验装置、升温方法和冷却方法
CN116533059A (zh) * 2023-05-04 2023-08-04 广州和兴机电科技有限公司 一种数控机床供油系统

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