JPH08120711A - 走行作業車の転倒警報装置 - Google Patents

走行作業車の転倒警報装置

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JPH08120711A
JPH08120711A JP28601494A JP28601494A JPH08120711A JP H08120711 A JPH08120711 A JP H08120711A JP 28601494 A JP28601494 A JP 28601494A JP 28601494 A JP28601494 A JP 28601494A JP H08120711 A JPH08120711 A JP H08120711A
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Japan
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work vehicle
angle
traveling work
plate portion
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JP28601494A
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English (en)
Inventor
Noritsugu Fujimori
紀次 藤森
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FUJISAN DENKI KOGYO KK
Original Assignee
FUJISAN DENKI KOGYO KK
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Publication date
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つのセンサで走行作業車の全方向の傾斜と
転倒を検知でき、しかも検出信号の処理回路により誤動
作のない装置を得ることを目的とする。 【構成】 走行作業車の振動により、傾斜検知センサ6
2からパルス信号を出力するが、傾斜角度が所定値以下
であるときは、すぐに中央まで戻ってくるため、傾斜検
知センサ62の出力は、パルス幅の狭い信号となり、充
放電回路66は一定値に達する前にすぐに放電する。こ
のため、傾斜検知センサ62からのパルス幅の小さな信
号では出力回路71から出力が現われず、誤動作が防止
される。走行作業車が転倒したり、30度以上傾斜して
危険な状態になったりすると、傾斜検知センサ62の出
力は、パルス幅の広い信号となり、設定電圧に達して出
力回路71から出力が現われる。この出力によって警報
器60でクラクション、ブザーなどの警報音が発生する
とともに、閃光ランプ61から警告の光が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクター、ブルドー
ザー、ショベル車、クレーン車などの農業用、土木用な
どに用いられる走行作業車が、転倒したり、一定角度以
上に傾いたときに音および/または光による警報を発す
るための走行作業車の転倒警報装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の走行作業車は、傾斜
地、ぬかるみ、大きな障害物などのあるところで作業を
しなければならない。そのため、走行作業車が、転倒し
たり、一定角度以上に傾いたりして、人命にかかわる事
故となり、それを回りで気づかないことがある。そこ
で、そのようなときに警報を発して回りに知らせるため
の転倒警報装置が装備されている。
【0003】本出願人は、この目的のための走行作業車
の転倒警報装置として、特願平4−113082号(特
開平5−286686号)をすでに提案した。図8およ
び図9により説明する。作業車に、走行方向に直角な方
向(X軸方向とする)の傾きを検出する第1の傾き検出
装置11と走行方向に一致した方向(Y軸方向とする)
の傾きを検出する第2の傾き検出装置12を設けてお
く。 (1)作業車が水平か、前後左右の傾きが所定角度、例
えば10度以内にある場合、第1、第2の傾き検出装置
11、12のそれぞれの第1、第2、第3センサ17、
18、19は、すべて回転盤14によって遮断され、ブ
ザーもクラクションも作動しない。
【0004】(2)作業車がX軸またはY軸方向(図9
のAまたはB方向)に10〜20度の範囲で傾いた場
合、第1または第2の傾き検出装置11、12の第1ま
たは第3センサ17、19で検出され、対応する傾斜灯
が点灯し、かつブザーが間欠音を発生する。また、作業
車が、X軸とY軸の組合せによる斜め方向に、10〜2
0度の範囲で傾いた場合、対応する両方の傾斜灯が点灯
し、かつブザーが間欠音を発生する。
【0005】(3)作業車がX軸またはY軸方向に20
〜30度の範囲で傾いた場合、第1または第2の傾き検
出装置11、12の第2、第3センサ18、19または
第1、第2センサ17、18で検出され、対応する傾斜
灯が点灯し、かつブザーが間欠音を発生する。また、作
業車がX軸とY軸の組合せによる斜め方向に、20〜3
0度の範囲で傾いた場合、対応する両方の傾斜灯が点灯
し、かつブザーが間欠音を発生する。
【0006】(4)作業車がX軸、Y軸または斜め方向
に30度以上傾いた場合、第1または/および第2の傾
き検出装置11、12の第1、第2、第3センサ17、
18、19で検出され、対応する傾斜灯が点灯し、かつ
ブザーが間欠音を発生する。ブザーは連続音となるとと
もに、クラクションが連続的に鳴り出し、運転手にはも
ちろん、周囲の人にも大きく傾斜している状態、すなわ
ち、危険状態か、転倒している状態であることを知らせ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような走行作業
車は、傾斜地、ぬかるみ、大きな障害物などのあるとこ
ろで作業をするので、走行中大きな揺れや振動を発生す
る。そのため、第1および第2の傾き検出装置11、1
2が敏感に作動すると、傾斜灯やブザーが頻繁に作動し
過ぎるという問題がある。そこで、前記従来の構成で
は、前記ハウジング13の下端部であって、前記第1、
第2の回り止め26、27の中間の中心線22の線上に
ストッパ28を設けるとともに、前記回転盤14の両側
にわずかな隙間をおいて、マグネットが設けられ、かつ
回転盤14を導電性物体とすることにより電磁制動方式
の制動装置29が構成され、回転盤14の急激な回転に
制動をかけて誤信号の出力を防止している。また、この
制動装置29は、前記電磁制動方式の他、空気制動方
式、液体制動方式などとすることもできるとしている。
【0008】しかし、これらの機械的構成による制動方
式だけではまだ不十分であり、検出信号の処理回路での
改善が望まれていた。また、前記従来例では、X軸方向
用とY軸方向用の2つの傾き検出装置を用いていたの
で、部品点数が多くなり、かつ調整がやや面倒で、か
つ、斜め方向もやや不正確になるなどの若干の問題があ
った。
【0009】本発明は、1つのセンサで全方向が検知で
き、しかも検出信号の処理回路により誤動作のない装置
を得ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行作業車の
傾斜角度を傾斜検知センサ62で検出し、走行作業車が
一定角度以上に傾いたときに警報器60にて警報を発す
るようにした装置において、前記傾斜検知センサ62か
らのパルス信号の立上りで充電し、立下りで急速放電す
る充放電回路66と、この充放電回路66の充電電圧が
所定値に達すると警報器60の駆動信号を出力する出力
回路71とを具備し、前記傾斜検知センサ62からのパ
ルス幅の小さな信号による誤動作を防止するようにした
ことを特徴とする走行作業車の転倒警報装置である。
【0011】
【作用】走行作業車の振動により、水銀37または反射
ボール43が導電板34まで達して信号を出力するが、
傾斜角度が所定値以下であるときは、すぐに中央まで戻
ってくるため、傾斜検知センサ62の出力は、パルス幅
の狭い信号となり、充放電回路66は一定値に達する前
にすぐに放電する。このため、出力回路71から出力が
現われず、誤動作が防止される。つぎに、走行作業車が
転倒したり、30度以上傾斜して危険な状態になったり
すると、傾斜検知センサ62の出力は、パルス幅の広い
信号となり、設定電圧に達して出力回路71から出力が
現われる。この出力によって警報器60でクラクショ
ン、ブザーなどの警報音が発生するとともに、閃光ラン
プ61から警告の光が発生する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1において、62は、1個でX軸、Y軸、斜めの
全方向の傾斜を検出できる傾斜検知センサである。この
傾斜検知センサ62は、水銀スイッチ30からなる場合
と、ボールスイッチ39からなる場合があり、具体的構
造については後述する。
【0013】傾斜検知センサ62が水銀スイッチ30か
らなる場合、後述の導電性ピン36側を抵抗64と反転
回路65に接続し、後述の基板32側を接地する。前記
反転回路65の出力側には、誤動作防止のための充放電
回路66を介して出力回路71に接続されている。この
充放電回路66は、充電抵抗67とコンデンサ68から
なる充電回路と、放電抵抗69と急速放電用ダイオード
70からなる急速放電回路とで構成されている。前記出
力回路71は、コンデンサ68の充電電圧が所定電圧ま
で達すると出力するものである。
【0014】この出力回路71の出力側は、スイッチ素
子72のベースに接続され、このスイッチ素子72のコ
レクタにはソレノイド73が接続され、コレクタとエミ
ッタとの間には自己保持スイッチ74とリセットスイッ
チ75が直列に接続されている。また、前記ソレノイド
73により開閉される第1リレースイッチ76と第2リ
レースイッチ77が並列に接続され、第1リレースイッ
チ76には警報器60が接続され、第2リレースイッチ
77には閃光ランプ61が接続されている。63は電源
端子である。
【0015】前記傾斜検知センサ62が水銀スイッチ3
0の場合の具体的構成が図3(a)に示されている。こ
の図において、アース電極となる導電性円板の基板32
の下面に、導電性金属板によりすり鉢状の円錐ハウジン
グ31が一体に設けられている。この円錐ハウジング3
1の底面部分の角度が走行作業車の傾斜検知角度、例え
ば30度に形成され、内部に所定量の水銀37が移動自
在に収納されている。また、前記円錐ハウジング31の
内部には、球状体を一部切り取ったような絶縁板33が
下向きに突出して設けられ、この絶縁板33の外周面
に、中心点から一定距離のリング状の導電板34が設け
られている。この導電板34には導電性ピン36が接続
され、前記基板32の絶縁物35を介して外部に突出し
ている。そして、図3(b)に示すように、この水銀ス
イッチ30の基板32がいずれの方向でも30度以上傾
斜すると、内部の水銀37が円錐ハウジング31の底部
を移動して周縁部まで移動して、円錐ハウジング31と
導電板34とを短絡するようになっている。
【0016】以上のような構成による傾き検出動作と誤
動作防止作用とを説明する。走行作業車が略水平状態
か、傾斜角度30度以内で走行作業中には、車体の振動
により、水銀スイッチ30内の水銀37も円錐ハウジン
グ31で振動する。この振動により、水銀37が導電板
34まで達したとしても傾斜角度が所定値以下であるた
め、すぐに中央まで戻ってくる。そのため、傾斜検知セ
ンサ62としての水銀スイッチ30が図2(a)のt1
−t2のように短時間のオン、オフをし、反転回路65
の出力は、図2(b)のようなパルス幅の狭い信号とな
る。
【0017】このパルス幅の狭い電圧が、図2(c)の
ように、充電抵抗67を介してコンデンサ68に充電さ
れるが、すぐに立ち下がるので、出力回路71の設定電
圧Rrefに達する前に、急速放電用ダイオード70、
放電抵抗69を介して反転回路65内を通り放電する。
図2(a)のt3−t4、t5−t6におけるパルス信
号のときも同様である。
【0018】つぎに、走行作業車が転倒したり、30度
以上傾斜して危険な状態になったりすると、水銀スイッ
チ30内の水銀37が図3(b)のように円錐ハウジン
グ31の周縁部まで移動して円錐ハウジング31と導電
板34とを短絡する。このとき、車体の振動により水銀
37が円錐ハウジング31の中央へ移動したとしても、
すぐに周縁部へ戻ってきて傾斜検知センサ62としての
水銀スイッチ30が図2(a)のt7−t8のようにオ
ン状態を長時間継続し、反転回路65の出力は、図2
(b)のようなパルス幅の広い信号となる。
【0019】このパルス幅の広い信号による電圧が、図
2(c)のように、充電抵抗67を介してコンデンサ6
8に充電されると、t8時に出力回路71の設定電圧V
refに達して出力回路71から出力が現われる。この
出力によってスイッチ素子72がオンし、ソレノイド7
3が励磁されて自己保持スイッチ74、第1リレースイ
ッチ76、第2リレースイッチ77が閉じる。自己保持
スイッチ74が閉じることによりソレノイド73は自己
保持される。したがって、t9−t10のように、コン
デンサ68の充電電圧が放電して一時的に設定電圧Vr
ef以下になっても、リセットスイッチ75によって解
除するまではソレノイド73は励磁を続ける。第1リレ
ースイッチ76と第2リレースイッチ77が閉じること
により、警報器60でクラクション、ブザーなどの警報
音が発生するとともに、閃光ランプ61から警告の光が
発生する。
【0020】つぎに傾斜検知センサ62としてボールス
イッチ39を用いた場合の具体例を図4により説明す
る。ハウジング40はその内部が円筒形をなし、かつ円
錐状底板部41が傾斜角30度などのすり鉢状をなし、
さらに、この円錐状底板部41の中心部には、下面まで
貫通した貫通孔45が形成されている。このハウジング
40の内壁部分は、光に対して無反射処理がなされ、ま
た、内部には貫通孔45を塞ぐような反射ボール43が
収納されるとともに、制動用としてシリコン液などの透
明液体42が充填されている。前記貫通孔45の下面は
透明板44で密閉され、この透明板44に臨ませて、発
光素子47と受光素子48からなるフォトインタラプタ
46が設けられている。
【0021】以上のように構成された傾斜検知センサ6
2としてのボールスイッチ39は、図1における点線の
ように、電源端子63と反転回路65との間に挿入され
る。走行作業車が略水平状態か、傾斜角度30度以内で
走行作業中であるとすると、走行作業車とともにハウジ
ング40内の反射ボール43が貫通孔45を塞いでいる
ため、発光素子47からの光が反射ボール43で反射さ
れて受光素子48で受光する。また、反射ボール43は
少し上下振動したとしても透明液体42により上下振動
が抑制されており、すぐに中央の貫通孔45まで戻って
くる。そのため、傾斜検知センサ62としてのボールス
イッチ39が短時間のオン、オフをし、反転回路65の
出力は、パルス幅の狭い信号となる。したがって、前記
同様警報動作はしない。
【0022】つぎに、走行作業車が転倒したり、30度
以上傾斜して危険な状態になったりすると、ハウジング
40内の反射ボール43が図4(b)のように円錐ハウ
ジング31の周縁部まで移動して発光素子47からの光
が反射せず、受光素子48はオフしたままとなる。その
ため、反転回路65の出力は、パルス幅の広い信号とな
る。したがって、前記同様にして充電抵抗67を介して
コンデンサ68に充電され、出力回路71から出力が現
われ、スイッチ素子72がオンし、ソレノイド73が励
磁されて自己保持スイッチ74、第1リレースイッチ7
6、第2リレースイッチ77が閉じ、リセットスイッチ
75によって解除するまではソレノイド73は励磁続
け、警報器60でクラクション、ブザーなどの警報音が
発生するとともに、閃光ランプ61から警告の光が発生
する。
【0023】つぎに、図5は、傾斜検知センサ62が水
銀スイッチ30からなる場合において、1つの傾斜検知
センサ62により20度〜30度の範囲の傾斜検出と、
30度以上の傾斜検出の2通りの検知ができる場合の具
体例を示すものである。この図5において、円錐ハウジ
ング31は、中央部分で20度の傾斜を持つ中央底板部
50と、その外周の30度の傾斜を持つ外周底板部51
とからなる。また、導電板34は、中央底板部50と外
周底板部51の結合部分に対峙した絶縁板33の位置に
設けたリング状の第2電極板部53と、さらにその外周
に設けた第1電極板部52とからなる。また、導電性ピ
ン36は、第2電極板部53に接続した第2導電ピン5
5と、第1電極板部52に接続した第1導電ピン54と
からなる。
【0024】以上のように構成された傾斜検知センサ6
2としての水銀スイッチ30の作用を説明する。走行作
業車が略水平状態か、傾斜角度20度以内で走行作業中
であるとすると、走行作業車とともに水銀スイッチ30
内の水銀37が振動する。この振動により、水銀37が
第2電極板部53、第1電極板部52まで達したとして
もすぐに中央まで戻ってくる。そのため、短時間のオ
ン、オフをし、反転回路65の出力は、パルス幅の狭い
信号となり、警報作動はしない。
【0025】つぎに、走行作業車が20度〜30度傾斜
すると、水銀37が中央底板部50と外周底板部51の
連結部分に移動し、第2電極板部53、第2導電ピン5
5を介して走行作業車が20度〜30度傾斜したとする
パルス幅の広い信号が出力して、対応する警報音、例え
ば間欠音を発生する。
【0026】つぎに、走行作業車が転倒したり、30度
以上傾斜して危険な状態になったりすると、水銀37が
外周底板部51の周縁部まで移動して外周底板部51と
第1電極板部52とを短絡し、第1導電ピン54を介し
てパルス幅の広い信号が出力する。すると、クラクショ
ン、ブザーなどの警報音が発生するとともに、警告の光
が発生する。
【0027】なお、円錐ハウジング31を構成する中央
底板部50と外周底板部51の角度は、前記実施例の場
合に限定されるものではなく、また、検出角度を3段以
上とすることもできることは勿論である。
【0028】つぎに、走行作業車による作業開始前に、
傾斜検知センサ62の内部機構に故障がないかどうか、
傾斜検知センサ62に接続されたケーブルの短絡や断線
などがないかどうかなど、傾斜検知センサ62が正常に
作動するかどうかを点検することが望ましい。そこで、
傾斜検知センサ62を車両本体84に固定的に取り付け
るのではなく、作業車が傾いたときの状態を傾斜検知セ
ンサ62の傾きだけでテストするようにしたものであ
る。
【0029】具体的には、図6(a)(b)に示すよう
に、まず、傾斜検知センサ62をセンサ取付け台79に
取付けねじ81によって水平に取り付ける。また、車両
本体84に車両本体側取付け台78を取付けねじ81に
よって水平に取り付ける。前記センサ取付け台79を車
両本体側取付け台78の上に載せて、一端部をヒンジ8
0により回動自在に取り付ける。走行作業車による作業
開始前に、傾斜検知センサ62の内部機構に故障がない
かどうか、傾斜検知センサ62に接続されたケーブルの
短絡や断線などがないかどうかなど、傾斜検知センサ6
2が正常に作動するかどうかを点検するには、図7に示
すように、センサ取付け台79とともに傾斜検知センサ
62を傾ける。そして、設定角度、例えば30度以上傾
いたとき、クラクション、ブザーなどの警報音が発生す
るとともに、警告の光が発生するかどうかをテストす
る。正常に作動することを確認した後、センサ取付け台
79の取付け切欠き85を車両本体側取付け台78の蝶
ねじ82に係合して水平にセットし、蝶ナット83を蝶
ねじ82に螺合して固定する。
【0030】
【発明の効果】本発明は、傾斜検知センサ62からのパ
ルス信号の立上りで充電し、立下りで急速放電する充放
電回路66と、この充放電回路66の充電電圧が所定値
に達すると警報器60の駆動信号を出力する出力回路7
1とを具備したので、走行作業車が傾斜地、ぬかるみ、
大きな障害物などのあるところで作業をして、走行中大
きな揺れや振動を発生しても、敏感に作動することがな
く、パルス幅の小さな信号による誤動作を防止できるも
のである。
【0031】本発明は、傾斜検知センサ62として、水
銀スイッチ30またはボールスイッチ39で構成し、基
板32の下面に、底面部分の角度が走行作業車の傾斜検
知角度に設定されたすり鉢状の円錐ハウジング31を一
体に設けたので、X軸方向、Y軸方向、これらの組合せ
の斜め方向の全方向の傾きについて、1つのスイッチで
検出でき、しかも部品点数が少なく、かつ調整も容易
で、検出角度が正確であるなどの効果を有する。
【0032】また、走行作業車による作業開始前に、傾
斜検知センサ62の内部機構に故障がないかどうか、傾
斜検知センサ62に接続されたケーブルの短絡や断線が
ないかどうかなど、傾斜検知センサ62が正常に作動す
るかどうかを、作業車を実際に傾けることなく傾斜検知
センサ62の傾きだけでテストすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による走行作業車の転倒警報装置の一実
施例を示す電気回路図である。
【図2】図1における各部の波形図である。
【図3】傾斜検知センサ62が水銀スイッチ30の場合
の断面図で、(a)は水平時の断面図、(b)は30度
以上傾斜時の断面図である。
【図4】傾斜検知センサ62がボールスイッチ39の場
合の断面図で、(a)は水平時の断面図、(b)は30
度以上傾斜時の断面図である。
【図5】傾斜検知センサ62が水銀スイッチ30の場合
の他の例の断面図で、(a)は水平時の断面図、(b)
は20〜30度傾斜時の断面図、(c)は30度以上傾
斜時の断面図である。
【図6】傾斜検知センサ62の角度テストのための取付
け状態を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図
である。
【図7】傾斜検知センサ62の角度テスト状態を示す正
面図である。
【図8】従来の傾斜検知センサ62の縦断側面図であ
る。
【図9】図8の一部切り欠いた正面図である。
【符号の説明】
11…第1の傾き検出装置、12…第2の傾き検出装
置、13…ハウジング、14…回転盤、15…回転軸、
16…軸受、17…ホトカプラからなる第1センサ、1
8…ホトカプラからなる第2センサ、19…ホトカプラ
からなる第3センサ、20…ホトダイオード、21…ホ
トトランジスタ、22…中心線、23…重錘、24…第
1の切欠、25…第2の切欠、26…第1の回り止め、
27…第2の回り止め、28…ストッパ、29…制動装
置、30…水銀スイッチ、31…円錐ハウジング、32
…基板、33…絶縁板、34…導電板、35…絶縁物、
36…導電性ピン、37…水銀、39…ボールスイッ
チ、40…ハウジング、41…円錐状底板部、42…透
明液体、43…反射ボール、44…透明板、45…貫通
孔、46…フォトインタラプタ、47…発光素子、48
…受光素子、50…中央底板部、51…外周底板部、5
2…第1電極板部、53…第2電極板部、54…第1導
電ピン、55…第2導電ピン、60…警報器、61…閃
光ランプ、62…傾斜検知センサ、63…電源端子、6
4…抵抗、65…反転回路、66…充放電回路、67…
充電抵抗、68…コンデンサ、69…放電抵抗、70…
急速放電用ダイオード、71…出力回路、72…スイッ
チ素子、73…ソレノイド、74…自己保持スイッチ、
75…リセットスイッチ、76…第1リレースイッチ、
77…第2リレースイッチ、78…車両本体側取付け
台、79…センサ取付け台、80…ヒンジ、81…取付
けねじ、82…蝶ねじ、83…蝶ナット、84…車両本
体、85…取付け切欠き。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 9/24 J 7515−3F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行作業車の傾斜角度を傾斜検知センサ
    62で検出し、走行作業車が一定角度以上に傾いたとき
    に警報器60にて警報を発するようにした装置におい
    て、前記傾斜検知センサ62からのパルス信号の立上り
    で充電し、立下りで急速放電する充放電回路66と、こ
    の充放電回路66の充電電圧が所定値に達すると警報器
    60の駆動信号を出力する出力回路71とを具備し、前
    記傾斜検知センサ62からのパルス幅の小さな信号によ
    る誤動作を防止するようにしたことを特徴とする走行作
    業車の転倒警報装置。
  2. 【請求項2】 充放電回路66は、充電抵抗67とコン
    デンサ68とからなる充電回路と、放電抵抗69と急速
    放電用ダイオード70とからなる急速放電回路とで構成
    した請求項1記載の走行作業車の転倒警報装置。
  3. 【請求項3】 傾斜検知センサ62は、水銀スイッチ3
    0からなり、この水銀スイッチ30は、基板32の下面
    に、底面部分の角度が走行作業車の傾斜検知角度に設定
    されたすり鉢状の円錐ハウジング31を一体に設け、内
    部に水銀37を移動自在に収納し、前記円錐ハウジング
    31の内部に、中心点から一定距離のリング状の導電板
    34を設け、この導電板34に導電性ピン36を接続し
    てなり、前記水銀スイッチ30がいずれの方向でも傾斜
    検知角度以上になると、内部の水銀37が円錐ハウジン
    グ31の底部を移動して、円錐ハウジング31と導電板
    34とを短絡するようにした請求項1記載の走行作業車
    の転倒警報装置。
  4. 【請求項4】 傾斜検知センサ62は、ボールスイッチ
    39からなり、このボールスイッチ39は、ハウジング
    40の内部が円筒形をなし、かつ円錐状底板部41を走
    行作業車の傾斜検知角度に設定されたすり鉢状とし、こ
    の円錐状底板部41の中心部に、下面まで貫通した貫通
    孔45を形成し、この貫通孔45を塞ぐような反射ボー
    ル43を収納し、前記ハウジング40の内部に制動用の
    透明液体42を充填し、前記貫通孔45の下面を透明板
    44で密閉し、この透明板44に臨ませて、発光素子4
    7と前記反射ボール43からの反射光の有無を受光する
    受光素子48とからなるフォトインタラプタ46を設け
    てなる請求項1記載の走行作業車の転倒警報装置。
  5. 【請求項5】 傾斜検知センサ62は、水銀スイッチ3
    0からなり、この水銀スイッチ30は、基板32の下面
    に、底面部分の角度が走行作業車の傾斜検知角度に設定
    されたすり鉢状の円錐ハウジング31を一体に設け、内
    部に水銀37を移動自在に収納し、前記円錐ハウジング
    31の内部に、中心点から一定距離のリング状の導電板
    34を設け、この導電板34に導電性ピン36を接続し
    てなり、前記円錐ハウジング31が中央部分で第1の傾
    斜角を持つ中央底板部50と、その外周の第2の傾斜角
    を持つ外周底板部51とからなり、前記導電板34が中
    央底板部50と外周底板部51の結合部分に対峙した絶
    縁板33の位置にリング状の第2電極板部53と、さら
    にその外周の第1電極板部52とからなり、前記導電性
    ピン36が第2電極板部53に接続した第2導電ピン5
    5と第1電極板部52に接続した第1導電ピン54とか
    らなる請求項1記載の走行作業車の転倒警報装置。
  6. 【請求項6】 傾斜検知センサ62を取り付けたセンサ
    取付け台79を、傾斜角度テスト時に回動自在で、テス
    ト終了時に固定するように車両本体側取付け台78に取
    り付けてなる請求項1、2、3、4または5記載の走行
    作業車の転倒警報装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102967295A (zh) * 2012-11-26 2013-03-13 葛宪琪 起重机吊钩倾斜角度测量仪
JP2019163669A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社Kcm 作業車両

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CN102967295A (zh) * 2012-11-26 2013-03-13 葛宪琪 起重机吊钩倾斜角度测量仪
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