JPH08120310A - Cu−W混合粉末の製造法 - Google Patents
Cu−W混合粉末の製造法Info
- Publication number
- JPH08120310A JPH08120310A JP28126494A JP28126494A JPH08120310A JP H08120310 A JPH08120310 A JP H08120310A JP 28126494 A JP28126494 A JP 28126494A JP 28126494 A JP28126494 A JP 28126494A JP H08120310 A JPH08120310 A JP H08120310A
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼結法によってCu−W複合材を製造する場
合に、原料として使用できるCu−W混合粉末、すなわ
ちCuの割合が10〜30重量%で、均質かつ純度の高
いCu−W混合粉末の製造法を提供する。 【構成】 硝酸銅水溶液に三酸化タングステンを混合
し、pH1〜8にて加温して得られるCu−W混合水酸
化物沈澱を濾別し、該沈澱物を大気中にて撹拌しながら
焙焼してCu−W混合酸化物粉末としたのち、該混合粉
末を水素還元してCu−W混合粉末とすることを特徴と
している。
合に、原料として使用できるCu−W混合粉末、すなわ
ちCuの割合が10〜30重量%で、均質かつ純度の高
いCu−W混合粉末の製造法を提供する。 【構成】 硝酸銅水溶液に三酸化タングステンを混合
し、pH1〜8にて加温して得られるCu−W混合水酸
化物沈澱を濾別し、該沈澱物を大気中にて撹拌しながら
焙焼してCu−W混合酸化物粉末としたのち、該混合粉
末を水素還元してCu−W混合粉末とすることを特徴と
している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なCu−W(銅−
タングステン)混合粉末の製造法に関するものである。
タングステン)混合粉末の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気接点や、半導体のヒートシンク部材
として、従来からCu−W(銅−タングステン)複合材
が使用されている。Cu−W複合材は、多孔質のタング
ステン焼結体に溶融した銅を含浸させて製造する溶浸法
や、Cu粉末とW粉末との混合物を加圧成型して焼結す
る混合焼結法によって製造されている。
として、従来からCu−W(銅−タングステン)複合材
が使用されている。Cu−W複合材は、多孔質のタング
ステン焼結体に溶融した銅を含浸させて製造する溶浸法
や、Cu粉末とW粉末との混合物を加圧成型して焼結す
る混合焼結法によって製造されている。
【0003】しかしながら、上記溶浸法による製造方法
は、銅を含浸したブロックにおいて部分的に銅の含有率
のばらつきが多く、銅含浸ブロックはさらに研磨成型す
る工程が必要であり、工程数が多い上に材料の無駄が多
く歩留まりが悪いなどの課題を抱えている。一方、Cu
粉末とW粉末との混合物を加圧・焼結して製造する混合
焼結法は、Cu粉末とW粉末の比重の差が大きいため、
両者を均一に混合するのが難しく、偏析等が生じ易いと
いう問題点があった。また、機械的に混合するため、混
合時に銅粉末が押し潰されて扁平化し、燒結体中に銅の
プ−ルができる原因となっていた。さらに、上記混合中
に不純物が混入し易いという問題点もあった。
は、銅を含浸したブロックにおいて部分的に銅の含有率
のばらつきが多く、銅含浸ブロックはさらに研磨成型す
る工程が必要であり、工程数が多い上に材料の無駄が多
く歩留まりが悪いなどの課題を抱えている。一方、Cu
粉末とW粉末との混合物を加圧・焼結して製造する混合
焼結法は、Cu粉末とW粉末の比重の差が大きいため、
両者を均一に混合するのが難しく、偏析等が生じ易いと
いう問題点があった。また、機械的に混合するため、混
合時に銅粉末が押し潰されて扁平化し、燒結体中に銅の
プ−ルができる原因となっていた。さらに、上記混合中
に不純物が混入し易いという問題点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の焼結法によってCu−W複合材を製造する場合に、原
料として使用できる好ましいCu−W混合粉末、すなわ
ちCuの割合が10〜30重量%程度で、均質かつ純度
の高いCu−W混合粉末の製造法を提供することにあ
る。
の焼結法によってCu−W複合材を製造する場合に、原
料として使用できる好ましいCu−W混合粉末、すなわ
ちCuの割合が10〜30重量%程度で、均質かつ純度
の高いCu−W混合粉末の製造法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は以下のような構成とした。すなわち、本発
明のCu−W混合粉末の製造法は、硝酸銅水溶液に三酸
化タングステンを混合し、pH1〜8にて加温して得ら
れるCu−W混合水酸化物沈澱を濾別し、該沈澱物を大
気中にて撹拌しながら焙焼してCu−W混合酸化物粉末
としたのち、該混合粉末を水素還元してCu−W混合粉
末とすることを特徴としている。
め、本発明は以下のような構成とした。すなわち、本発
明のCu−W混合粉末の製造法は、硝酸銅水溶液に三酸
化タングステンを混合し、pH1〜8にて加温して得ら
れるCu−W混合水酸化物沈澱を濾別し、該沈澱物を大
気中にて撹拌しながら焙焼してCu−W混合酸化物粉末
としたのち、該混合粉末を水素還元してCu−W混合粉
末とすることを特徴としている。
【0006】以下、具体例を示す図1の工程図に基づい
て、詳細に説明する。本発明は発明で使用される硝酸銅
は、例えば、金属銅を硝酸に溶解して製造される。市販
の硝酸銅を使用してもよい。
て、詳細に説明する。本発明は発明で使用される硝酸銅
は、例えば、金属銅を硝酸に溶解して製造される。市販
の硝酸銅を使用してもよい。
【0007】この硝酸銅に適量の水を加えた硝酸銅水溶
液に、三酸化タングステン(WO3)粉末を加える。硝
酸銅水溶液とWO3 粉末との比は、目的とする配合比お
よび後述のpH値等に応じて適当な値とする。
液に、三酸化タングステン(WO3)粉末を加える。硝
酸銅水溶液とWO3 粉末との比は、目的とする配合比お
よび後述のpH値等に応じて適当な値とする。
【0008】上記混合液を70〜80℃程度に加温し、
撹拌しながらpHの調整を行う。このpH調整は、例え
ばNaOH水溶液を適量加えることにより行う。好まし
いpH値の範囲は酸性ないし弱アルカリ性の範囲、すな
わちpH1〜8であり、より好ましい範囲はpH4〜6
である。このpH値により最終製品であるCu−W混合
粉末の配合比を調節することが出来る。
撹拌しながらpHの調整を行う。このpH調整は、例え
ばNaOH水溶液を適量加えることにより行う。好まし
いpH値の範囲は酸性ないし弱アルカリ性の範囲、すな
わちpH1〜8であり、より好ましい範囲はpH4〜6
である。このpH値により最終製品であるCu−W混合
粉末の配合比を調節することが出来る。
【0009】pH調整を終えた混合溶液は、引き続き加
温撹拌する。温度は70〜80℃程度とするのがよく、
撹拌時間は1.5〜3時間程度とするのが好ましい。こ
の間に、Cu−W混合水酸化物の沈澱が生成し、約2時
間で96重量%以上の沈澱率が確認されている。これら
の条件は、これに限定するものではなく、他の条件に応
じて適宜選択すればよい。
温撹拌する。温度は70〜80℃程度とするのがよく、
撹拌時間は1.5〜3時間程度とするのが好ましい。こ
の間に、Cu−W混合水酸化物の沈澱が生成し、約2時
間で96重量%以上の沈澱率が確認されている。これら
の条件は、これに限定するものではなく、他の条件に応
じて適宜選択すればよい。
【0010】生成してくるCu−W混合水酸化物の沈澱
は、600メッシュのステンレスまたは黄銅の金網など
で濾別されたのち、純水にて水洗水のpHが6〜8にな
るまで水洗される。水洗されたCu−W混合水酸化物の
沈澱は、さらにロータリキルンにて焙焼されCu−W混
合酸化物粉末となる。焙焼温度は500〜600℃程
度、時間は4〜6時間程度が好ましい。
は、600メッシュのステンレスまたは黄銅の金網など
で濾別されたのち、純水にて水洗水のpHが6〜8にな
るまで水洗される。水洗されたCu−W混合水酸化物の
沈澱は、さらにロータリキルンにて焙焼されCu−W混
合酸化物粉末となる。焙焼温度は500〜600℃程
度、時間は4〜6時間程度が好ましい。
【0011】上記焙焼によって得られたCu−W酸化物
混合粉末は、最後に水素ガス雰囲気下の電気炉内にて加
熱還元されてCu−W混合粉末となる。この場合の加熱
還元条件は850〜1000℃、1.5〜3時間程度で
ある。
混合粉末は、最後に水素ガス雰囲気下の電気炉内にて加
熱還元されてCu−W混合粉末となる。この場合の加熱
還元条件は850〜1000℃、1.5〜3時間程度で
ある。
【0012】
【実施例】以下、実施例について、本発明を具体的に説
明する。 (実施例1〜5)表1に示した原料の量および処理条件
に準じて、金属銅を50w/v%硝酸水溶液450ml
に溶解したのち、水を加えて全量を4000mlにし
た。つぎに表1に示した量の三酸化タングステンを加
え、さらに撹拌しながら5w/v%水酸化ナトリウム水
溶液350mlを徐々に加え、pHを所定の値に調整し
た後、70℃で2時間加温した。得られたCu−W混合
水酸化物沈澱を濾別し、数回水洗した後ロータリキルン
にて、550℃5時間焙焼してCu−W混合酸化物粉末
を得た。さらに900℃の電気炉内にて、水素ガス雰囲
気下2時間加熱還元してCu−W混合粉末を得た。得ら
れたCu−W混合粉末の重量、純度、Cu/Wの混合割
合および平均粒径は、表1に示すとおりであった。
明する。 (実施例1〜5)表1に示した原料の量および処理条件
に準じて、金属銅を50w/v%硝酸水溶液450ml
に溶解したのち、水を加えて全量を4000mlにし
た。つぎに表1に示した量の三酸化タングステンを加
え、さらに撹拌しながら5w/v%水酸化ナトリウム水
溶液350mlを徐々に加え、pHを所定の値に調整し
た後、70℃で2時間加温した。得られたCu−W混合
水酸化物沈澱を濾別し、数回水洗した後ロータリキルン
にて、550℃5時間焙焼してCu−W混合酸化物粉末
を得た。さらに900℃の電気炉内にて、水素ガス雰囲
気下2時間加熱還元してCu−W混合粉末を得た。得ら
れたCu−W混合粉末の重量、純度、Cu/Wの混合割
合および平均粒径は、表1に示すとおりであった。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】以上の説明の如く、本発明に係るCu−
W混合粉末の製造法によれば、焼結法によってCu−W
複合材を製造する場合に、原料として使用できる、Cu
の割合が10〜30重量%の純度の高いCu−W混合粉
末を、安全にしかも効率よく製造することができ、本発
明のCu−W混合粉末の製造法は、実用性の高い優れた
方法であることが明かである。
W混合粉末の製造法によれば、焼結法によってCu−W
複合材を製造する場合に、原料として使用できる、Cu
の割合が10〜30重量%の純度の高いCu−W混合粉
末を、安全にしかも効率よく製造することができ、本発
明のCu−W混合粉末の製造法は、実用性の高い優れた
方法であることが明かである。
【図1】本発明の具体例を示す工程図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 硝酸銅水溶液に三酸化タングステンを混
合し、pH1〜8にて加温して得られるCu−W混合水
酸化物沈澱を濾別し、該沈澱物を大気中にて撹拌しなが
ら焙焼してCu−W混合酸化物粉末としたのち、該混合
粉末を水素還元してCu−W混合粉末とすることを特徴
とするCu−W混合粉末の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28126494A JPH08120310A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | Cu−W混合粉末の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28126494A JPH08120310A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | Cu−W混合粉末の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08120310A true JPH08120310A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17636656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28126494A Pending JPH08120310A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | Cu−W混合粉末の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08120310A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100421722B1 (ko) * | 2000-12-12 | 2004-03-10 | 김창욱 | 이온분산법에 의한 철계 부분확산 합금분말의 제조방법 |
KR100490880B1 (ko) * | 2002-11-30 | 2005-05-24 | 국방과학연구소 | 텅스텐-구리 복합재료의 구리 스며나옴 억제 소결법 |
US7041151B2 (en) * | 2003-01-21 | 2006-05-09 | Osram Sylvania Inc. | Electrochemical displacement-deposition method for making composite metal powders |
KR100766769B1 (ko) * | 2005-09-16 | 2007-10-17 | 주식회사 이지 | 철 분말의 제조 방법 |
CN103862058A (zh) * | 2012-12-14 | 2014-06-18 | 重庆华浩冶炼有限公司 | 一种铜铅粉的生产方法 |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP28126494A patent/JPH08120310A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100421722B1 (ko) * | 2000-12-12 | 2004-03-10 | 김창욱 | 이온분산법에 의한 철계 부분확산 합금분말의 제조방법 |
KR100490880B1 (ko) * | 2002-11-30 | 2005-05-24 | 국방과학연구소 | 텅스텐-구리 복합재료의 구리 스며나옴 억제 소결법 |
US7041151B2 (en) * | 2003-01-21 | 2006-05-09 | Osram Sylvania Inc. | Electrochemical displacement-deposition method for making composite metal powders |
CN100402204C (zh) * | 2003-01-21 | 2008-07-16 | 奥斯兰姆施尔凡尼亚公司 | 制备复合金属粉末的电化学置换-沉积方法 |
KR100766769B1 (ko) * | 2005-09-16 | 2007-10-17 | 주식회사 이지 | 철 분말의 제조 방법 |
CN103862058A (zh) * | 2012-12-14 | 2014-06-18 | 重庆华浩冶炼有限公司 | 一种铜铅粉的生产方法 |
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