JPH0811958A - 残留物放出機能を備えたエアゾ−ル容器用バルブ - Google Patents

残留物放出機能を備えたエアゾ−ル容器用バルブ

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JPH0811958A
JPH0811958A JP6172035A JP17203594A JPH0811958A JP H0811958 A JPH0811958 A JP H0811958A JP 6172035 A JP6172035 A JP 6172035A JP 17203594 A JP17203594 A JP 17203594A JP H0811958 A JPH0811958 A JP H0811958A
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JP
Japan
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stem
valve member
housing
use mode
discharge
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JP6172035A
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Inventor
Yasuo Oshima
保夫 大島
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Mitani Valve Co Ltd
Original Assignee
Mitani Valve Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部空間に対するシール作用をより確実にす
るとともに、このシール部分の構造を単純化して製造を
容易にすることを目的とする。 【構成】 容器本体1内の上部1aに入っている放出用
ガスの流入用孔部6を、容器本体1内の下部1bに入っ
ている内容物の流入用開口部3より下流側に設けたハウ
ジング2と、使用モード位置への移動にともなってそれ
までのステムラバー5(第1の弁部材)による閉動作を
解除するステム7と、ステム7の移動に対応して流入用
開口部3を開閉する第2の弁部材9とを備えたものであ
って、ステム7が使用モード位置から非使用モード位置
に復帰する際、ステムラバー5が第2の弁部材9より所
定時間だけ遅れて閉じるようにして、この所定時間にわ
たる放出用ガスの流れによって放出用通路7aの残留物
を外部に放出するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容物の放出後、ステ
ムが使用モードの位置から元の位置に戻るとき、ハウジ
ングから第1の弁部材を介して外部へ通じる放出路での
残留物を、容器本体に入っている放出用ガスで外部に放
出するようにしたエアゾール容器用バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアゾール容器は、使用の際、
押しボタン等を押し下げてステムを移動させることによ
りステムとハウジングとの間を連通させ、容器本体に入
っている液化ガス(LPGなど)の圧力によって内容物
を放出口などから外部に放出するようにしたものであ
る。
【0003】そして、ステムの復帰に対応してハウジン
グとの間の連通を遮断することにより、内容物の放出を
止めるようにしている。このとき、ハウジングとの間の
連通を遮断した部分から放出口までにはある程度の距離
があるため、内容物の放出後、かかる放出路に内容物が
残留することになる。
【0004】特に、内容物がペイントなどの硬化しやす
いものや、繊維状(パウダー)のものを含んだ化粧品、
制汗剤などであるときには、残留している間にこれらが
内周面等に付着して放出路をつまらせることになり、次
回の円滑な内容物放出の妨げになる場合がある。
【0005】したがって、内容物の放出後、放出路にお
ける残留物を外部に放出するものとして実公昭39−1
5049号公報に記載のものがある。これは、図5(a),
(b)に示すようものである。
【0006】すなわち、容器本体1の中央突出部分には
二つのステムラバー17,18を挟んだ状態でハウジング2
が取り付けられている。そして、ハウジング2内には、
コイルスプリング8による上方への付勢をステムラバー
17,18で受け止められた状態でステム7がセットされて
いる。
【0007】このステム7には、放出用通路7aに続く
上側孔部15および下側孔部16を設け、図5(a) に示す非
使用モードではそれぞれステムラバー17,18で閉塞され
ている。なお、ステムラバー18は、その内側上面が段部
7bに係止された状態となっている。
【0008】また、ハウジング2には、容器本体1内の
上部1aからステムラバー18の外側を通ってステムラバ
ー17に達する通路部19を設けるとともに、容器本体1内
の下部1b部分をハウジング2内に導くための吸上げパ
イプ4を備えている。なお、容器本体1内の上部1aに
は放出用ガスが、下部1bには内容物がそれぞれ入って
いる。
【0009】続いて、図5(b) に示すように、ステム7
を押し下げて段部7bでステムラバー18を下方に曲げ、
上側孔部15および下側孔部16のそれぞれをステムラバー
17,18による閉塞から開放した使用モードとなったとき
には、下部1bの内容物は、実線矢印で示すような、吸
上げパイプ4−ハウジング2−下側孔部16−放出用通路
7aの経路で外部に放出される。
【0010】このとき、ステムラバー17とステムラバー
18との間には隙間20が生じるため、上部1aの放出用ガ
スは、点線矢印で示すような、通路部19−隙間20−上側
孔部15−放出用通路7aの経路で、内容物と同時に外部
に放出される。
【0011】そして、この使用モードの状態からステム
7の押し下げを止めると、ステム7はコイルスプリング
8の付勢によって上方に移動するが、先ず段部7bによ
るステムラバー18の曲がりが復帰するため、最初に下側
孔部16が閉塞される。これにより、下部1bの内容物の
放出経路が断たれることになる。
【0012】このとき、隙間20から上側孔部15に続く経
路がまだ残っているため、上部1aの放出用ガスの外部
への放出経路が確保されたままであり、これにより、放
出用ガスのみが放出用通路7aに送られる。したがっ
て、放出用通路7aに残留していた内容物はこの放出用
ガスとともに外部に放出される。
【0013】その後、ステム7が元の位置に復帰するこ
とにより上側孔部15もステムラバー17に閉塞され、か
つ、ステムラバー17とステムラバー18とが当接して隙間
20がなくなるため、内容物および放出用ガスの双方とも
放出用通路7aに送られず、図5(a) に示す非使用モー
ドの状態となる。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】このように、実公昭3
9−15049号公報に記載のものは、ステム7が使用
モードから非使用モードに移動する際、ステムラバー1
7,18の間に設けた隙間20を利用して放出用ガスを放出
用通路7aに送り、この放出用通路7aの残留物を外部
に放出するようにしている。
【0015】したがって、非使用モードではステムラバ
ー17,18の両者が当接した状態となっているが、このス
テムラバー同士は密着性が悪いため、この両者間に通路
部19からの放出用ガスが容易に入り込み、上側孔部15を
介して外部に漏れてしまうといった問題点を有してい
る。
【0016】また、この公報に記載のものは、内容物を
放出用通路7aに送るための下側孔部16と放出用ガスを
放出用通路7aに送るための上側孔部15とをそれぞれ別
々にステム7に設けるとともに、これらを別々のステム
ラバー17,18で閉塞するようにしている。
【0017】したがって、非使用モードにおける外部に
対するシール部分、すなわち、放出用通路7aとの間の
シール部分が二箇所で行われるものとなる。そして、こ
れらシール部分のそれぞれを確実なものとするには、ス
テムラバー17,18およびステム7の対応外周面をある程
度の精度で形成する必要があるため、その製造が面倒で
コストの増加を招くといった問題点を有している。
【0018】そこで、本発明では、非使用モードにおけ
る放出用ガスの漏れ防止機能を向上させるとともに、外
部に対するシール部分を一箇所とすることによりその製
造が容易な、残留物放出機能を備えたエアゾール容器用
バルブを提供することを目的とする。
【0019】さらには、このエアゾール容器用バルブの
吸上げパイプに設けた重り部の吸込縁部を所定の形状に
することにより容器内のパウダーや繊維状のものが当該
吸込縁部あたりに付着しにくいようにすることを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の残留物放出機能
を備えたエアゾール容器用バルブは、基本的には図1に
示すようになっている。すなわち、容器本体1にはハウ
ジング2が設けられ、このハウジング2内には、コイル
スプリング8による上方への付勢をステムラバー5で受
け止められた状態でステム7がセットされている。
【0021】このステム7には、放出用通路7aに続く
オリフィス7cを設け、図1(a) に示す非使用モードで
はステムラバー5(第1の弁部材)で閉塞された状態と
なっている。なお、ステムラバー5は、その内側上面が
段部7bに係止された状態となっている。
【0022】また、ハウジング2には、容器本体1内の
上部1aとハウジング2内とを連通する流入用孔部6を
設けるとともに、容器本体1内の下部1b部分とハウジ
ング2内とを吸上げパイプ4を介して連通する流入用開
口部3を設けている。なお、容器本体1内の上部1aに
は放出用ガスが、下部1bには内容物がそれぞれ入って
いる。
【0023】そして、ステム7の下部には、ステム7と
一体の第2の弁部材9が設けられている。この第2の弁
部材9は、図1(a) に示す非使用モードでは流入用開口
部3を閉じるとともに、この流入用開口部3からAだけ
離れた部分に溝部10を設けている。なお、オリフィス7
cはステム7がAの距離だけ移動する前に開放されるよ
うに設定されている。
【0024】したがって、図1(b) に示すように、ステ
ム7をAの距離以上押し下げた使用モードでは、段部7
bでステムラバー5を下方に曲げてオリフィス7cを開
放するとともに、溝部10によって内容物が流入用開口部
3を通過可能となる。そして、下部1bの内容物は、実
線矢印で示すような、吸上げパイプ4−溝部10−ハウジ
ング2−オリフィス7c−放出用通路7aの経路で外部
に放出される。
【0025】また、上部1aの放出用ガスは、点線矢印
で示すような、流入用孔部6−ハウジング2−オリフィ
ス7c−放出用通路7aの経路で、内容物と同時に外部
に放出される。
【0026】そして、この使用モードの状態からステム
7の押し下げを止めると、図1(c)に示すように、ステ
ム7はコイルスプリング8の付勢によって上方に移動す
るが、先ず溝部10がハウジング2内に入り込むため最初
に流入用開口部3が第2の弁部材9によって閉じられ
る。これにより、下部1bの内容物の放出経路が断たれ
ることになる。
【0027】このとき、オリフィス7cはまだ開放され
たままであるため、上部1aの放出用ガスは、流入用孔
部6からハウジング2内に入り込み、放出用通路7aに
送られる。したがって、放出用通路7aに残留していた
内容物はこの放出用ガスとともに外部に放出される。
【0028】その後、ステム7が元の位置に戻ることに
よりオリフィス7cをステムラバー5で閉塞するため、
内容物および放出用ガスの双方とも放出用通路7aに送
られず、図1(a) に示す非使用モードの状態となる。
【0029】
【作用】以上のように、ステムラバー5(第1の弁部
材)によるオリフィス7cの閉塞を、ステム7が使用モ
ードの位置から復帰する際に、第2の弁部材9で流入用
開口部3を閉じるよりも遅らせるようにしている。した
がって、流入用開口部3が閉じた後、流入用孔部6から
の所定時間にわたる放出用ガスの流れによって放出用通
路7aの残留物を外部に放出するようにしている。
【0030】すなわち、ステム7が非使用モードの位置
に復帰するにはAの距離を戻ることになるが、流入用開
口部3の閉塞にはAの距離より短くてよく、一方、オリ
フィス7cの閉塞には略Aの距離が必要となる。このよ
うなステム7の復帰に基づく時間差を利用して流入用開
口部3を先に閉じ、次いでオリフィス7cを閉塞するこ
とにより残留物を外部に放出するようにしている。
【0031】したがって、ステム7が非使用モードに復
帰する際、第1の弁部材によるオリフィス7cの閉塞
が、第2の弁部材9による流入用開口部3の閉塞よりも
遅らせるものであれば、図1に示すように第2の弁部材
9がステム7と一体に移動するものに限定されない。
【0032】
【実施例】本発明の実施例を、図2ないし図4を参照し
て説明する。図において、1,1a,1b,2〜8は図
1に示すものと同様であり、1cはキャップ部分、11は
第2の弁部材、11aはテーパ面、11bは曲面部、12はブ
ッシュ、12aは弾性片、12bは折曲部、13は空間部、14
は重り部、14aはブッシュ、14bはエッジをそれぞれ示
している。
【0033】ここで、図2に示すように、容器本体1に
は、キャップ部分1cとの間にステムラバー5を挟んだ
状態でハウジング2が取り付けられている。このハウジ
ング2内には、コイルスプリング8による上方への付勢
をステムラバー5で受け止められた状態でステム7がセ
ットされている。
【0034】そして、図1に示すものと同様に、このス
テム7には、放出用通路7aおよび段部7b、オリフィ
ス7cを設け、非使用モードではオリフィス7cをステ
ムラバー5で閉塞するようにしている。なお、ステムラ
バー5は、その内側上面が段部7bに係止された状態と
なっている。
【0035】また、ハウジング2の側面部分には、容器
本体1内の上部1aとハウジング2内とを連通する流入
用孔部6を設けている。さらに、ハウジング2には、流
入用開口部3を設けるとともに、その下方に軟質の吸上
げパイプ4をブッシュ12によって取り付け、流入用開口
部3と吸上げパイプ4との間に空間部13を設けるように
している。
【0036】そして、空間部13には、その一部を流入用
開口部3から上方に突出させた状態で第2の弁部材11が
セットされている。この第2の弁部材11は、その上面部
分に外方に広がったテーパ面11aを備えるとともに下面
部分には曲面部11bを形成している。
【0037】ブッシュ12に設けた複数の弾性片12aの先
端部分である折曲部12が曲面部11bに当接しており、こ
のときの当該弾性片12aの作用で第2の弁部材11は上方
に付勢されている。これにより、テーパ面11aが流入用
開口部3の縁部に当接してこの流入用開口部3を閉じる
ようにしている。なお、曲面部11bの曲率と折曲部12b
のそれとは略同一になっている。
【0038】第2の弁部材11の上端は、ステム7の対応
部分から距離Aだけ離れた状態となるように設定され
る。したがって、ステム7が距離Aを移動する間は、第
2の弁部材11は何ら動作しないが、この間にステムラバ
ー5が段部7bで曲げられてオリフィス7cを開放する
ようにしている。
【0039】また、吸上げパイプ4の下端には、重り部
14がブッシュ14aによって取り付けられている。この重
り部14は、液中に浮遊するパウダーや繊維状のものを攪
拌する働きを有する。
【0040】また、重り部14に形成した開口部14cの吸
込側縁部14dに続く外表面側のエッジ14bの部分を図示
のようなテーパ状にすることにより、開口部14cの吸込
側部分に内容物(パウダーや繊維状のもの)が付着しに
くいようにしている。
【0041】本発明の使用状態について説明すると、図
2に示す非使用モードの状態から図3に示すように、ス
テム7を距離A以上押し下げた使用モードでは、オリフ
ィス7cが開放されるとともに、第2の弁部材11がステ
ム7に押し下げられてテーパ面11aを流入用開口部3か
ら離すことにより流入用開口部3を開放する。
【0042】これにより、下部1bの内容物は、実線矢
印で示すような、吸上げパイプ4−空間部13−流入用開
口部3−ハウジング2−オリフィス7c−放出用通路7
aの経路で外部に放出される。また、上部1aの放出用
ガスは、点線矢印で示すような、流入用孔部6−ハウジ
ング2−オリフィス7c−放出用通路7aの経路で、内
容物と同時に外部に放出される。
【0043】このとき、弾性片12aのそれぞれは、第2
の弁部材11の下動に伴い、折曲部12bが曲面部11bに案
内されて略中央に集まった状態に曲げられる。したがっ
て、第2の弁部材11には各弾性片12aが復帰しようとす
る力が働き、これによって第2の弁部材11を上方に付勢
する。
【0044】なお、第2の弁部材11の上方への付勢は、
このような弾性片12aによることに限定されず、例えば
コイルスプリングを空間部13に設置して第2の弁部材11
を上方に付勢するようにしてもよい。
【0045】次に、この使用モードの状態からステム7
の押し下げを止めると、ステム7はコイルスプリング8
の付勢によって上方に移動し、これに伴って第2の弁部
材11も弾性片12aの復帰作用によって上方に移動する。
そして、図4に示すように、テーパ面11aが流入用開口
部3に当接することにより第2の弁部材11の移動が規制
される。
【0046】これにより、流入用開口部3が閉じるた
め、下部1bの内容物の放出経路が断たれ、内容物はハ
ウジング2内に送られなくなる。その後、ステム7が第
2の弁部材11から離れて上方へ移動する間、オリフィス
7cはまだ開放されたままであるため、上部1aの放出
用ガスは、流入用孔部6からハウジング2内に入り込
み、放出用通路7aに送られる。
【0047】したがって、放出用通路7aに残留してい
た内容物はこの放出用ガスの流れとともに外部に放出さ
れる。すなわち、ステム7と第2の弁部材11との間に距
離Aを設けることにより、ステム7が非使用モードに復
帰する際、オリフィス7cを、流入用開口部3の閉塞よ
り所定時間だけ遅らせて閉塞し、第2の弁部材11が閉じ
た後の所定時間にわたる放出用ガスの流れで残留物を外
部に放出するようにしたものである。
【0048】なお、放出用ガスがオリフィス7cを通過
する際、このオリフィス7c付近に付着している内容物
を拭き取るため、ステム7とステムラバー5との当接時
に両者間を密着させることができ、オリフィス7cの閉
塞状態を向上させるようにしている。
【0049】そして、ステム7が元の位置に戻ることに
よりオリフィス7cをステムラバー5で閉塞するため、
内容物および放出用ガスの双方とも放出用通路7aに送
られず、図2に示す非使用モードの状態となる。
【0050】また、ステム7が非使用モードに復帰する
ときにオリフィス7cの閉塞が流入用開口部3の閉塞よ
り遅れるものであれば、ステム7の移動とともにオリフ
ィス7cの開放と流入用開口部3の開放とが同時に行わ
れるようなものであってもよい。
【0051】例えば、ステムラバー5として、段部7b
で曲げられた後、元の状態に復帰するときに一定の時間
を要する材質のもので形成されたものを用いるととも
に、非使用モードにおいてステム7と第2の弁部材11と
の間の距離Aを設けず、両者を略当接させた状態とした
ものであってもよい。
【0052】この場合、ステム7および第2の弁部材11
が使用モードから同時に非使用モードの位置に復帰する
が、ステムラバー5が元の状態に復帰するには一定の時
間を要するため、その間に放出用ガスがオリフィス7c
を通ることになり、この放出用ガスの流れによって残留
物は外部に放出される。
【0053】
【発明の効果】本発明は、ステムが非使用モードに復帰
する際、第1の弁部材による閉塞を第2の弁部材による
閉塞より遅らせるようにして、内容物の放出時と同じオ
リフィスを介した放出用ガスの流れで残留物を放出する
ようにしているため、非使用モードではこのオリフィス
を第1の弁部材によって閉塞するだけでよく、従来のよ
うに二つのステムラバーを用いたものと比べて、放出用
ガスの漏れ防止機能を向上させることができる。
【0054】また、非使用モードにおける容器内部と外
部空間との間のシール部分を一箇所としているため、製
造の際、従来のように二つの孔部を二つのステムラバー
で閉塞するものと比べて、外部に対するシールに必要な
ステムラバーおよびステム外周面の精度の設定を単純化
でき、これにより製造を容易にしてコストの低下を図る
ことができる。
【0055】また、エアゾール容器用バルブの吸上げパ
イプに設けた重り部の吸込縁部にテーパ状のエッジを形
成することにより容器内のパウダーや繊維状のものが当
該吸込縁部あたりに付着しにくいようにしているため、
ハウジングから第1の弁部材などを介して外部空間に通
じる放出路にこのパウダー等のまとまりがつまることも
少なく、放出用ガスによる残留物放出機能をより効率的
なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、残留物放出機能を備えたエアゾール
容器用バルブの基本的構成を示す断面図で、 (a)は非使
用モード、 (b)は使用モード、 (c)は残留物放出時であ
る。
【図2】本発明の、実施例の非使用モードを示す断面図
である。
【図3】図2の使用モードを示す拡大断面図である。
【図4】図2の残留物放出時を示す拡大断面図である。
【図5】従来の、残留物放出機能を備えたエアゾール容
器用バルブを示す断面図であり、 (a)は非使用モード、
(b)は使用モードをそれぞれ示している。
【符号の説明】
1・・・容器本体 1a・・上部 1b・・下部 1c・・キャップ部分 2・・・ハウジング 3・・・流入用開口部 4・・・吸上げパイプ 5・・・ステムラバー(第1の弁部材) 6・・・流入用孔部 7・・・ステム 7a・・放出用通路 7b・・段部 7c・・オリフィス 8・・・コイルスプリング 9・・・第2の弁部材 10・・・溝部 11・・・第2の弁部材 11a・・テーパ面 11b・・曲面部 12・・・ブッシュ 12a・・弾性片 12b・・折曲部 13・・・空間部 14・・・重り部 14a・・ブッシュ 14b・・エッジ 14c・・開口部 14d・・吸込側縁部 15・・・上側孔部 16・・・下側孔部 17,18・・・ステムラバー 19・・・通路部 20・・・隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体内の上部に入っている放出用ガ
    スの流入用孔部を、当該容器本体内の下部に入っている
    内容物の流入用開口部より下流側に設けたハウジング
    と、当該ハウジング内を付勢に抗して使用モード位置へ
    移動したとき、下流側の第1の弁部材の閉動作が解除さ
    れて当該ハウジング内と外部との連通状態を確保するよ
    うにしたステムと、前記ステムの移動に対応して前記流
    入用開口部を開閉する第2の弁部材とを備えたエアゾー
    ル容器用バルブであって、 前記第1の弁部材および前記第2の弁部材を、少なくと
    も前記ステムが前記使用モードの位置から復帰する際に
    は前者が後者より所定時間だけ遅れて閉じるような態様
    で設け、 前記ハウジングから前記第1の弁部材を介して外部へ通
    じる放出路での、前記復帰にともなう残留物を、前記第
    2の弁部材が閉じた後の前記所定時間にわたる前記放出
    用ガスの流れによって外部に放出するようにしたことを
    特徴とする残留物放出機能を備えたエアゾール容器用バ
    ルブ。
  2. 【請求項2】 前記第1の弁部材として、前記ステムの
    外周面に当接し、かつ、キャップ部分と前記ハウジング
    との間に固定されたステムラバーを用いることを特徴と
    する請求項1記載の残留物放出機能を備えたエアゾール
    容器用バルブ。
  3. 【請求項3】 前記第2の弁部材として、前記所定時間
    に対応する間隔だけ前記ステムから離れ、かつ、前記流
    入用開口部を閉じる方向に弾性部材で付勢されたものを
    用いることを特徴とする請求項1または2記載の残留物
    放出機能を備えたエアゾール容器用バルブ。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングに吸上げパイプを設け、 当該吸上げパイプへの連通路となる開口部、およびこの
    開口部の吸込側縁部に続く外表面部分であって前記吸上
    げパイプの方に傾斜したエッジからなる重り部を前記吸
    上げパイプの吸込側に取り付けることを特徴とする請求
    項1、2または3記載の残留物放出機能を備えたエアゾ
    ール容器用バルブ。
JP6172035A 1994-06-30 1994-06-30 残留物放出機能を備えたエアゾ−ル容器用バルブ Pending JPH0811958A (ja)

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JP6172035A JPH0811958A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 残留物放出機能を備えたエアゾ−ル容器用バルブ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012166787A (ja) * 2011-02-09 2012-09-06 Mitani Valve Co Ltd 粉状内容物詰まり防止機構および粉状内容物詰まり防止機構を備えたエアゾール式製品
JP2012197098A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Daiwa Can Co Ltd ポンプ式泡吐出容器
JP2015137139A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 株式会社三谷バルブ 噴射口詰まり防止機構およびこの噴射口詰まり防止機構を備えたエアゾール式製品

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