JPH08118651A - インクを発熱抵抗体としたインクジェット記録ヘッド及びインク噴射方法 - Google Patents
インクを発熱抵抗体としたインクジェット記録ヘッド及びインク噴射方法Info
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- JPH08118651A JPH08118651A JP7197092A JP19709295A JPH08118651A JP H08118651 A JPH08118651 A JP H08118651A JP 7197092 A JP7197092 A JP 7197092A JP 19709295 A JP19709295 A JP 19709295A JP H08118651 A JPH08118651 A JP H08118651A
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- lower electrodes
- insulating film
- recording head
- substrate
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- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2/14016—Structure of bubble jet print heads
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- B41J2/14016—Structure of bubble jet print heads
- B41J2/14088—Structure of heating means
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェット記録ヘッドのエネルギー効率
を上げる。 【解決手段】 インク吐出口17付近に電極11,12
を設け、この電極11,12間の導電性インク16に通
電して発熱させ、局所的に気泡を発生させて、その膨張
力でインク吐出口17からインクを噴射する。
を上げる。 【解決手段】 インク吐出口17付近に電極11,12
を設け、この電極11,12間の導電性インク16に通
電して発熱させ、局所的に気泡を発生させて、その膨張
力でインク吐出口17からインクを噴射する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインク噴射装置及び
インク噴射方法に関し、特にインクを発熱抵抗体として
インクを噴射させるインクジェット記録ヘッド及びイン
ク噴射方法に関する。
インク噴射方法に関し、特にインクを発熱抵抗体として
インクを噴射させるインクジェット記録ヘッド及びイン
ク噴射方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインク噴射方法は、インクの下に
保護層と発熱抵抗体を形成して、発熱抵抗体に電流を流
して熱を発生させた後、この熱を保護層を通じてインク
に伝達する。このようにして伝達された熱は、インクの
一部を沸点に到達させ、沸点に達したインクから気泡が
発生してインクが噴射される。
保護層と発熱抵抗体を形成して、発熱抵抗体に電流を流
して熱を発生させた後、この熱を保護層を通じてインク
に伝達する。このようにして伝達された熱は、インクの
一部を沸点に到達させ、沸点に達したインクから気泡が
発生してインクが噴射される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のイ
ンク噴射方法は発熱抵抗体層から発熱した熱のうち一部
のみがインク噴射に必要なエネルギーとして用いられる
のでエネルギー効率が低く、更に発熱抵抗体層、保護層
等を形成するための工程が複雑である。故に、従来のイ
ンク噴射方法を用いるインクジェット記録ヘッドにおい
ては集積度が高まると複雑な工程により生産性が低下
し、インク噴射のために多くのエネルギーを必要とする
ので、電力消耗が多くなる問題点があった。
ンク噴射方法は発熱抵抗体層から発熱した熱のうち一部
のみがインク噴射に必要なエネルギーとして用いられる
のでエネルギー効率が低く、更に発熱抵抗体層、保護層
等を形成するための工程が複雑である。故に、従来のイ
ンク噴射方法を用いるインクジェット記録ヘッドにおい
ては集積度が高まると複雑な工程により生産性が低下
し、インク噴射のために多くのエネルギーを必要とする
ので、電力消耗が多くなる問題点があった。
【0004】従って、上記の問題点を解決するために案
出した本発明は、インクを噴射させるためのエネルギー
をインク内で直接発生させる、即ち、インクの噴射に必
要な熱をインク内で直接発生してエネルギー効率を高め
るので、低電力で動作が可能であり、保護層や発熱抵抗
体層を必要としないので、生産性が高く、製作費用が少
ないインクジェット記録ヘッド及びインク噴射方法を提
供するにその目的がある。
出した本発明は、インクを噴射させるためのエネルギー
をインク内で直接発生させる、即ち、インクの噴射に必
要な熱をインク内で直接発生してエネルギー効率を高め
るので、低電力で動作が可能であり、保護層や発熱抵抗
体層を必要としないので、生産性が高く、製作費用が少
ないインクジェット記録ヘッド及びインク噴射方法を提
供するにその目的がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘ
ッドは、下部基板と;上記下部基板上に形成された絶縁
膜と;上記、絶縁膜上の所定部位に夫々分離されて形成
される複数の下部電極と;上記複数の下部電極と一定の
間隔を置いて上記複数の下部電極上方に形成され、一定
幅を有する一つの長い線状に形成される上部電極が下面
に形成されている上部基板;及び上部基板と上記絶縁膜
との間に発熱抵抗体インクが流れる長い通路が形成され
て一方向にインクが吐出されるインク吐出口を有し、複
数個に夫々分離されている下部電極が電気的に夫々絶縁
されて、一つの上記下部電極が一つの通路に位置したイ
ンクを加熱するよう絶縁体で構成されて、インクを分離
する障壁膜を含み成ることを特徴とする。
に、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘ
ッドは、下部基板と;上記下部基板上に形成された絶縁
膜と;上記、絶縁膜上の所定部位に夫々分離されて形成
される複数の下部電極と;上記複数の下部電極と一定の
間隔を置いて上記複数の下部電極上方に形成され、一定
幅を有する一つの長い線状に形成される上部電極が下面
に形成されている上部基板;及び上部基板と上記絶縁膜
との間に発熱抵抗体インクが流れる長い通路が形成され
て一方向にインクが吐出されるインク吐出口を有し、複
数個に夫々分離されている下部電極が電気的に夫々絶縁
されて、一つの上記下部電極が一つの通路に位置したイ
ンクを加熱するよう絶縁体で構成されて、インクを分離
する障壁膜を含み成ることを特徴とする。
【0006】本発明の第2実施形態に係るインクジェッ
ト記録ヘッドは、下部基板と;上記下部基板上に形成さ
れた絶縁膜と;上記絶縁膜上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極と;上記複数の下部電極と
一定の間隔を置いて上記複数の下部電極上方に形成され
る上部基板;及び上部基板と上記絶縁膜との間に発熱抵
抗体インクが流れる長い通路が形成されて一方向にイン
クが吐出されるインク吐出口を有し、複数個に夫々分離
されている一対の下部電極がインクにより電気的に導通
されて、インクを加熱することによりインクを上記イン
ク吐出口から吐出するよう絶縁体で構成されてインクを
分離する障壁膜を含み成ることを特徴とする。
ト記録ヘッドは、下部基板と;上記下部基板上に形成さ
れた絶縁膜と;上記絶縁膜上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極と;上記複数の下部電極と
一定の間隔を置いて上記複数の下部電極上方に形成され
る上部基板;及び上部基板と上記絶縁膜との間に発熱抵
抗体インクが流れる長い通路が形成されて一方向にイン
クが吐出されるインク吐出口を有し、複数個に夫々分離
されている一対の下部電極がインクにより電気的に導通
されて、インクを加熱することによりインクを上記イン
ク吐出口から吐出するよう絶縁体で構成されてインクを
分離する障壁膜を含み成ることを特徴とする。
【0007】本発明の第3実施形態に係るインクジェッ
ト記録ヘッドは、下部基板と;上記下部基板上に形成さ
れた絶縁膜と;上記絶縁膜上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極と;上記複数の下部電極と
一定の間隔を置いて上記複数の下部電極上方に形成さ
れ、インクが吐出されるよう複数のインク吐出口を有し
ている上部基板;及び上記インク吐出口が形成されてい
ない部位の上部基板と絶縁膜との間にインクが流れ込み
所定部位にに位置できる空間を形成するとともに、そこ
に流れ込んだインクを通じて電気的に導通される一対の
上記下部電極により加熱されたインクが上記インク吐出
口を通じて吐出されるよう絶縁体で構成されて、インク
を分離する障壁膜を含み成ることを特徴とする。
ト記録ヘッドは、下部基板と;上記下部基板上に形成さ
れた絶縁膜と;上記絶縁膜上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極と;上記複数の下部電極と
一定の間隔を置いて上記複数の下部電極上方に形成さ
れ、インクが吐出されるよう複数のインク吐出口を有し
ている上部基板;及び上記インク吐出口が形成されてい
ない部位の上部基板と絶縁膜との間にインクが流れ込み
所定部位にに位置できる空間を形成するとともに、そこ
に流れ込んだインクを通じて電気的に導通される一対の
上記下部電極により加熱されたインクが上記インク吐出
口を通じて吐出されるよう絶縁体で構成されて、インク
を分離する障壁膜を含み成ることを特徴とする。
【0008】本発明の第4実施形態に係るインクジェッ
ト記録ヘッドは、下部基板と;上記下部基板上に形成さ
れた絶縁膜と;上記絶縁膜上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極と;上記複数の下部電極と
一定な間隔を置いて上記の複数の下部電極上方に形成さ
れ、インクが吐出されるよう複数のインク吐出口を有し
ている上部基板;及び上記インク吐出口が形成されてい
ない部位の上部基板と絶縁膜との間にインクが流れ込み
所定部位に位置できる空間を形成するとともに、そこに
流れ込んだインクが一つの上記下部電極により加熱され
ている上記インク吐出口を通じて吐出口されるよう絶縁
体で構成されてインクを分離する障壁膜を含み成ること
を特徴とする。
ト記録ヘッドは、下部基板と;上記下部基板上に形成さ
れた絶縁膜と;上記絶縁膜上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極と;上記複数の下部電極と
一定な間隔を置いて上記の複数の下部電極上方に形成さ
れ、インクが吐出されるよう複数のインク吐出口を有し
ている上部基板;及び上記インク吐出口が形成されてい
ない部位の上部基板と絶縁膜との間にインクが流れ込み
所定部位に位置できる空間を形成するとともに、そこに
流れ込んだインクが一つの上記下部電極により加熱され
ている上記インク吐出口を通じて吐出口されるよう絶縁
体で構成されてインクを分離する障壁膜を含み成ること
を特徴とする。
【0009】更に、本発明に係るインク噴射方法は、イ
ンクを発熱抵抗体としてインク自体の抵抗によりインク
が加熱されるようにしてインクに気泡を発生することに
より、インク吐出口からインクを噴射することを特徴と
する。
ンクを発熱抵抗体としてインク自体の抵抗によりインク
が加熱されるようにしてインクに気泡を発生することに
より、インク吐出口からインクを噴射することを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して本
発明を詳細に説明すると次の通りである。先ず、導電性
を有するインクに電圧を印加すると、印加した電圧の自
乗に比例してインクに熱が発生するようになるが、この
熱がインクの沸点に達するに必要な熱以上になると、イ
ンクが沸点に達してインクに気泡が発生し、この気泡に
よりインクが押し出されてインクが噴射する物理的な現
象を利用することを本発明の技術要旨としている。これ
を具現する具体的なインクジェット記録ヘッドを以下詳
細に説明する。
発明を詳細に説明すると次の通りである。先ず、導電性
を有するインクに電圧を印加すると、印加した電圧の自
乗に比例してインクに熱が発生するようになるが、この
熱がインクの沸点に達するに必要な熱以上になると、イ
ンクが沸点に達してインクに気泡が発生し、この気泡に
よりインクが押し出されてインクが噴射する物理的な現
象を利用することを本発明の技術要旨としている。これ
を具現する具体的なインクジェット記録ヘッドを以下詳
細に説明する。
【0011】先ず、図1および図2を参照して本発明に
係る第1実施形態を詳細に説明すると次の通りである。
図1の(a)は発熱抵抗体インクを用いてインクを噴射
させる本発明の1実施形態に係るインクジェット記録ヘ
ッドの断面図であって、シリコン又はガラスで構成され
た下部基板15上に絶縁酸化膜(絶縁膜)18が形成さ
れており、酸化膜18上に夫々に分離されている複数の
下部電極11が配列され、複数の下部電極11の一定高
さには上部基板14が位置して上部基板14下面に下部
電極12が形成されている。そして、夫々に分離された
下部電極11間の間隔を覆う障壁膜13を酸化膜18及
び下部電極11の一部上に形成して、上部基板14と上
記絶縁膜18との間にインクが流れる長い通路が形成さ
れるようにして、この通路を通じて発熱抵抗体インク1
6が流れるようにする。
係る第1実施形態を詳細に説明すると次の通りである。
図1の(a)は発熱抵抗体インクを用いてインクを噴射
させる本発明の1実施形態に係るインクジェット記録ヘ
ッドの断面図であって、シリコン又はガラスで構成され
た下部基板15上に絶縁酸化膜(絶縁膜)18が形成さ
れており、酸化膜18上に夫々に分離されている複数の
下部電極11が配列され、複数の下部電極11の一定高
さには上部基板14が位置して上部基板14下面に下部
電極12が形成されている。そして、夫々に分離された
下部電極11間の間隔を覆う障壁膜13を酸化膜18及
び下部電極11の一部上に形成して、上部基板14と上
記絶縁膜18との間にインクが流れる長い通路が形成さ
れるようにして、この通路を通じて発熱抵抗体インク1
6が流れるようにする。
【0012】図1の(b)は上記図1の(a)のX−Y
方向の断面図を示し、上部電極12及び下部電極11が
インク16の流れる通路の全領域に位置するのではな
く、通路の一部領域に位置していることを示している。
方向の断面図を示し、上部電極12及び下部電極11が
インク16の流れる通路の全領域に位置するのではな
く、通路の一部領域に位置していることを示している。
【0013】次いで、図2(a)〜(e)を参照して本
発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの
製造工程を考察してみると次の通りである。先ず、図2
(a)に示すように、シリコンやガラスで構成される下
部基板15上に絶縁層である酸化膜18を形成し、図2
(b)に示すように、酸化膜18上に夫々分離された下
部電極11を複数個形成する。更に、図2(c)に示す
ように、障壁膜13が夫々分離された下部電極11の一
部領域と下部電極11との間で露出された酸化膜18上
に配置され、長い線を形成しながら下部基板15上の一
定領域を割当てるようにする。そして、図2(d)のよ
うに、もう一つの基板、即ち、上部基板14上に電極
(上部電極)12を形成して、図2(e)のように、イ
ンクジェット記録ヘッドを形成する。すなわち、図2
(d)における上部電極12を下にして、図2(c)の
障壁膜13の上に置き、上部及び下部基板14,15間
に発熱抵抗体であるインク16が流れる通路を形成し
て、この通路で発生した気泡によりインクが図1(b)
に示すインク吐出口17に沿って用紙に印刷するように
なる。
発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの
製造工程を考察してみると次の通りである。先ず、図2
(a)に示すように、シリコンやガラスで構成される下
部基板15上に絶縁層である酸化膜18を形成し、図2
(b)に示すように、酸化膜18上に夫々分離された下
部電極11を複数個形成する。更に、図2(c)に示す
ように、障壁膜13が夫々分離された下部電極11の一
部領域と下部電極11との間で露出された酸化膜18上
に配置され、長い線を形成しながら下部基板15上の一
定領域を割当てるようにする。そして、図2(d)のよ
うに、もう一つの基板、即ち、上部基板14上に電極
(上部電極)12を形成して、図2(e)のように、イ
ンクジェット記録ヘッドを形成する。すなわち、図2
(d)における上部電極12を下にして、図2(c)の
障壁膜13の上に置き、上部及び下部基板14,15間
に発熱抵抗体であるインク16が流れる通路を形成し
て、この通路で発生した気泡によりインクが図1(b)
に示すインク吐出口17に沿って用紙に印刷するように
なる。
【0014】次いで、上記本発明の動作状態を考察して
みる。図1(b)において、インクが満ちている領域の
上部及び下部電極12,11に電圧を加えると、インク
を通じて電流が流れるようになり、インク自体の抵抗に
よりインクが加熱される。加熱されたインクの温度が沸
点以上になると気泡が発生するようになり、この気泡に
よりインクがインク吐出口17から噴射される。
みる。図1(b)において、インクが満ちている領域の
上部及び下部電極12,11に電圧を加えると、インク
を通じて電流が流れるようになり、インク自体の抵抗に
よりインクが加熱される。加熱されたインクの温度が沸
点以上になると気泡が発生するようになり、この気泡に
よりインクがインク吐出口17から噴射される。
【0015】次に、図3を参照して本発明に係る第2実
施形態を詳細に説明すると、図面において21,22は
下部電極、23は障壁膜、24,25はシリコン又はガ
ラス基板、26はインク、27はインク吐出口、28は
酸化膜を夫々に示す。図3(a)は図1(a)において
上部電極12が形成されていないもので、複数個に分離
されて形成される下部電極21,22間の間隔が小さく
形成されている。そして、下部電極21,22間の間隔
を調節することにより、インク噴射量を変化させずに電
極間の抵抗を容易に調節できるが、本例においては下部
電極21,22間の間隔を短く形成することにより、電
極間の抵抗が減って、上記第1実施形態におけるより低
い電圧でもインク吐出口の方向へインク噴射が起こるよ
うに形成したのである。
施形態を詳細に説明すると、図面において21,22は
下部電極、23は障壁膜、24,25はシリコン又はガ
ラス基板、26はインク、27はインク吐出口、28は
酸化膜を夫々に示す。図3(a)は図1(a)において
上部電極12が形成されていないもので、複数個に分離
されて形成される下部電極21,22間の間隔が小さく
形成されている。そして、下部電極21,22間の間隔
を調節することにより、インク噴射量を変化させずに電
極間の抵抗を容易に調節できるが、本例においては下部
電極21,22間の間隔を短く形成することにより、電
極間の抵抗が減って、上記第1実施形態におけるより低
い電圧でもインク吐出口の方向へインク噴射が起こるよ
うに形成したのである。
【0016】本発明に係る第3実施形態を図4(a)及
び図4(b)を参照して詳細に考察してみると、図面に
おいて31,32は電極、33は障壁膜、34,35は
シリコン又はガラス基板、36はインク、37はインク
吐出口、38は酸化膜を夫々示す。図4(a)は上記図
1(a)及び図3(a)に夫々示す第1及び第2実施形
態におけるインク吐出方向とは異なる方向のインク吐出
口を形成したのである。即ち、インク噴射方向を図1
(a)及び図3(a)とは異り、一対の下部電極31,
32を用いて基板と垂直方向へインクを吐出するのであ
る。
び図4(b)を参照して詳細に考察してみると、図面に
おいて31,32は電極、33は障壁膜、34,35は
シリコン又はガラス基板、36はインク、37はインク
吐出口、38は酸化膜を夫々示す。図4(a)は上記図
1(a)及び図3(a)に夫々示す第1及び第2実施形
態におけるインク吐出方向とは異なる方向のインク吐出
口を形成したのである。即ち、インク噴射方向を図1
(a)及び図3(a)とは異り、一対の下部電極31,
32を用いて基板と垂直方向へインクを吐出するのであ
る。
【0017】下部基板35上に形成されている絶縁酸化
膜38上に電圧が印加される下部電極31,32が図4
(a)の通り短い間隔で夫々分離されており、障壁膜3
3は長い通路を作らない。即ち、図4(a)においてイ
ンク吐出口として用いられた下方の一通路が障壁膜33
で塞がれており、上側の上部基板34には、インクの通
路の終端付近上方に位置して、インクが吐出されるイン
ク吐出口37が形成されている。図4(b)は図4
(a)のX−Y断面図で、ここに詳細に示されている。
電圧が印加される一対の下部電極31,32に電圧を印
加してインクが沸点近くに到達すると、気泡の発生によ
りインク36を上部基板34間に形成されたインク吐出
口37から噴射されるようになる。インクが満ちている
領域は障壁膜33により三面が塞がれており、インク注
入のための一面と吐出口37だけが開けられている。
膜38上に電圧が印加される下部電極31,32が図4
(a)の通り短い間隔で夫々分離されており、障壁膜3
3は長い通路を作らない。即ち、図4(a)においてイ
ンク吐出口として用いられた下方の一通路が障壁膜33
で塞がれており、上側の上部基板34には、インクの通
路の終端付近上方に位置して、インクが吐出されるイン
ク吐出口37が形成されている。図4(b)は図4
(a)のX−Y断面図で、ここに詳細に示されている。
電圧が印加される一対の下部電極31,32に電圧を印
加してインクが沸点近くに到達すると、気泡の発生によ
りインク36を上部基板34間に形成されたインク吐出
口37から噴射されるようになる。インクが満ちている
領域は障壁膜33により三面が塞がれており、インク注
入のための一面と吐出口37だけが開けられている。
【0018】最後に、本発明に係る第4実施形態を図5
(a)及び図5(b)を参照して詳細に考察してみる
と、図面において41は下部電極、43は障壁膜、4
4,45は夫々シリコン又はガラスで成った上・下部基
板、46はインク、47はインク吐出口、48は酸化膜
を夫々示す。図5(a)は図4(a)及び図4(b)に
夫々示された第3実施形態におけるインク吐出方法と同
一の方法でインクを吐出するもので、下部電極とインク
の位置を異にしたのである。即ち、図4(a)は二つの
下部電極31,32を用いてインクを吐出させるもので
あるのに対し、本実施形態においては一つの電極がイン
クを吐出できるようインクが位置する領域に一つの下部
電極41の一部が位置して電圧が印加されるよう構成さ
れている。
(a)及び図5(b)を参照して詳細に考察してみる
と、図面において41は下部電極、43は障壁膜、4
4,45は夫々シリコン又はガラスで成った上・下部基
板、46はインク、47はインク吐出口、48は酸化膜
を夫々示す。図5(a)は図4(a)及び図4(b)に
夫々示された第3実施形態におけるインク吐出方法と同
一の方法でインクを吐出するもので、下部電極とインク
の位置を異にしたのである。即ち、図4(a)は二つの
下部電極31,32を用いてインクを吐出させるもので
あるのに対し、本実施形態においては一つの電極がイン
クを吐出できるようインクが位置する領域に一つの下部
電極41の一部が位置して電圧が印加されるよう構成さ
れている。
【0019】
【発明の効果】上記の通りに成る本発明は、第一、イン
ク噴射に必要な熱をインク内で直接発生させるのでエネ
ルギー効率が高く、従って低い電圧における駆動が可能
である。第二、保護層や発熱抵抗層が不要であるため、
製作工程が簡単であり、製作費用が少なく、生産性が増
加する。従って、従来よりずっと経済的であって、しか
も、性能が優れたインクジェットヘッドの供給が可能で
ある。
ク噴射に必要な熱をインク内で直接発生させるのでエネ
ルギー効率が高く、従って低い電圧における駆動が可能
である。第二、保護層や発熱抵抗層が不要であるため、
製作工程が簡単であり、製作費用が少なく、生産性が増
加する。従って、従来よりずっと経済的であって、しか
も、性能が優れたインクジェットヘッドの供給が可能で
ある。
【図1】(a)は発熱抵抗体インクを用いてインクを噴
射させる本発明の第1実施形態に係るインクジェット記
録ヘッドの断面図である。また、(b)は(a)のX−
Y断面図である。
射させる本発明の第1実施形態に係るインクジェット記
録ヘッドの断面図である。また、(b)は(a)のX−
Y断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記
録ヘッドの製作工程を示す断面図である。
録ヘッドの製作工程を示す断面図である。
【図3】(a)は発熱抵抗体インクを用いてインクを噴
射させる本発明の第2実施形態に係るインクジェット記
録ヘッドの断面図、(b)は(a)のX−Y断面図であ
る。
射させる本発明の第2実施形態に係るインクジェット記
録ヘッドの断面図、(b)は(a)のX−Y断面図であ
る。
【図4】(a)は発熱抵抗体インクを用いてインクを噴
射させる本発明の第3実施形態に係るインクジェット記
録ヘッドの断面図、(b)は(a)のX−Y断面図であ
る。
射させる本発明の第3実施形態に係るインクジェット記
録ヘッドの断面図、(b)は(a)のX−Y断面図であ
る。
【図5】(a)は発熱抵抗体インクを用いてインクを噴
射させる本発明の第4実施形態に係るインクジェット記
録ヘッドの断面図、(b)は(a)のX−Y断面図であ
る。
射させる本発明の第4実施形態に係るインクジェット記
録ヘッドの断面図、(b)は(a)のX−Y断面図であ
る。
【符号の説明】 11,12,21,22,31,32,41 電極 13,23,33,43 障壁膜 14,15,24,25,34,35,45 基板 16,26,36,46 インク 17,27,37,47 インク吐出口 18,28,38,48 酸化膜
フロントページの続き (72)発明者 リ ヒ トク 大韓民国デジョン市ユーソン区 クーソ ン・ドン,373−1 (72)発明者 リ チェ ト 大韓民国デジョン市ユーソン区 クーソ ン・ドン,373−1 (72)発明者 ユン チュン ボ 大韓民国デジョン市ユーソン区 クーソ ン・ドン,373−1 (72)発明者 キム チョン キ 大韓民国デジョン市ユーソン区 ケジョ ン・ドン,236−2,キットジュース ア パート 15−202 (72)発明者 スォ ドゥ ウァン 大韓民国ソウル市ソンパー区 チャムシル ボン・ドン,301−15
Claims (8)
- 【請求項1】 インクを発熱抵抗体としたインクジェッ
ト記録ヘッドにおいて、 下部基板15と;上記下部基板15上に形成された絶縁
膜18と;上記絶縁膜18上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極11と;上記複数の下部電
極11と一定の間隔を置いて上記複数の下部電極11上
方に形成され、一定の幅を有する一つの長い線状に形成
される上部電極12が下面に形成されている上部基板1
4;及び上部基板14と上記絶縁膜18との間に発熱抵
抗体インクが流れる長い通路が形成されて一方向へイン
クが吐出されるインク吐出口17を有し、複数個に夫々
分離されている下部電極11が電気的に夫々絶縁され
て、一つの上記下部電極11が一つの通路に位置したイ
ンクを加熱するよう絶縁体で構成されてインクを分離す
る障壁膜13;を含み成ることを特徴とするインクジェ
ット記録ヘッド。 - 【請求項2】 インクを発熱抵抗体としてインクジェッ
ト記録ヘッドにおいて、 下部基板25と;上記下部基板25上に形成された絶縁
膜28と;上記絶縁膜28上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極21,22と;上記複数の
下部電極21と一定の間隔を置いて上記複数の下部電極
21上方に形成される上部基板24;及び上部基板24
と上記絶縁膜28との間に発熱抵抗体インクが流れる長
い通路が形成されて一方向へインクが吐出されるインク
吐出口27を有し、複数個に夫々分離されている一対の
下部電極21,22がインクにより電気的に導通され
て、インクを加熱することによりインクを上記インク吐
出口27から吐出するよう絶縁体で構成されてインクを
分離する障壁膜23;を含み成ることを特徴とするイン
クジェット記録ヘッド。 - 【請求項3】 インクを発熱抵抗体としたインクジェッ
ト記録ヘッドにおいて、 下部基板35と;上記下部基板35上に形成された絶縁
膜38と;上記絶縁膜38上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極31,32と;上記複数の
下部電極31と一定の間隔を置いて上複複数の下部電極
31上方に形成され、インクが吐出されるよう複数のイ
ンク吐出口37を有している上部基板34;及び上記イ
ンク吐出口37が形成されていない部位の上部基板34
と絶縁膜38との間にインクが流れ込み所定部位に位置
できる空間を形成するとともに、そこに流れ込んだイン
クを通じて電気的に導通される一対の上記下部電極3
1,32により加熱されたインクが上記インク吐出口3
7を通じて吐出されるよう絶縁体で構成されてインクを
分離する障壁膜33;を含み成ることを特徴とするイン
クジェット記録ヘッド。 - 【請求項4】 インクを発熱抵抗体としたインクジェッ
ト記録ヘッドにおいて、 下部基板45と;上記下部基板45上に形成された絶縁
膜48と;上記絶縁膜48上の所定部位に夫々分離され
て形成される複数の下部電極41と;上記複数の下部電
極41と一定の間隔を置いて上記複数の下部電極41の
上方に形成され、インクが吐出されるよう複数のインク
吐出口47を有している上部基板44;及び上記インク
吐出口47が形成されていない部位の上部基板44と絶
縁膜48との間にインクが流れ込み所定部位に位置でき
る空間を形成するとともに、そこに流れ込んだインクが
一つの上記下部電極41により加熱されている上記イン
ク吐出口47を通じて吐出されるよう絶縁体で構成され
てインクを分離する障壁膜43;を含み成ることを特徴
とするインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項5】 請求項1,2,3または4において、 上記上・下部基板はシリコン膜で成ることを特徴とする
インクジェット記録ヘッド。 - 【請求項6】 請求項1,2,3または4において、 上記上・下部基板はガラス膜で成ることを特徴とするイ
ンクジェット記録ヘッド。 - 【請求項7】 請求項1,2,3または4において、 上記絶縁膜は酸化膜で成ることを特徴とするインクジェ
ット記録ヘッド。 - 【請求項8】 インクを発熱抵抗体としたインク噴射方
法において、 インクを発熱抵抗体としてインク自体の抵抗によりイン
クが加熱されるようにして、インクに気泡を発生するこ
とにより、インク吐出口からインクを噴射することを特
徴とするインク噴射方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019940025845A KR960013665A (ko) | 1994-10-10 | 1994-10-10 | 잉크를 발열 저항체로한 잉크젯 기록 헤드 및 잉크 분사 방법 |
KR1994-25845 | 1994-10-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08118651A true JPH08118651A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=19394750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7197092A Pending JPH08118651A (ja) | 1994-10-10 | 1995-07-10 | インクを発熱抵抗体としたインクジェット記録ヘッド及びインク噴射方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08118651A (ja) |
KR (1) | KR960013665A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114834156A (zh) * | 2021-02-01 | 2022-08-02 | 船井电机株式会社 | 形成打印头的方法 |
-
1994
- 1994-10-10 KR KR1019940025845A patent/KR960013665A/ko not_active Application Discontinuation
-
1995
- 1995-07-10 JP JP7197092A patent/JPH08118651A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114834156A (zh) * | 2021-02-01 | 2022-08-02 | 船井电机株式会社 | 形成打印头的方法 |
CN114834156B (zh) * | 2021-02-01 | 2024-03-08 | 船井电机株式会社 | 形成打印头的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR960013665A (ko) | 1996-05-22 |
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