JPH08117844A - 湾曲ベント管の製造方法 - Google Patents

湾曲ベント管の製造方法

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JPH08117844A
JPH08117844A JP28876194A JP28876194A JPH08117844A JP H08117844 A JPH08117844 A JP H08117844A JP 28876194 A JP28876194 A JP 28876194A JP 28876194 A JP28876194 A JP 28876194A JP H08117844 A JPH08117844 A JP H08117844A
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JP
Japan
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work
core
flange
reduced diameter
core metal
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JP28876194A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Miyamae
利昭 宮前
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MIYAMAE KK
Miyamae Co Ltd
Original Assignee
MIYAMAE KK
Miyamae Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワーク合わせ部のフランジを巻き締め加工し
て、溶接作業によらずに湾曲ベント管の製造を自動化す
ると共に外観を綺麗に仕上げる。縮径ストレート部も、
巻き締め加工後に追加工で仕上げ、縮径ストレート部の
接続時のシール性を確保し、巻き締め加工を主とする加
工の流れを良くする。 【構成】 湾曲ベント管を内外周壁で2分割した形状で
且つ合わせ部にフランジを一体形成したワークを抱き合
わせ、その縮径ストレート部を第1芯金に外嵌させてワ
ークを仮止めし、ワークの他端から第2芯金を侵入させ
て第1芯金と先端同士を分離可能に連結して加工箇所の
内面に当接させ、第1及び第2芯金の一部を迫り出して
加工箇所内面に当接させ、ワーク一端側からフランジを
連続的に側方へ倒して巻き締め加工し、第2芯金を退避
させ、取り出したワークの縮径ストレート部の巻き締め
加工部を内方へ押し込む平滑加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調設備等に使われる
ベント管のうち、湾曲し且つ少なくとも一端に縮径スト
レート部を有したものを対象として、内外周壁で2分割
した形状のワークを分割部分に設けたフランジを巻き締
め加工して組み付けるようにした製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の湾曲ベント管を製造する
場合、湾曲部と縮径ストレート部とを合わせた複合的な
形状であるため、例えば図20に示すように、湾曲ベン
ト管をその内周壁(イ)及び外周壁(ロ)で2分割した
形状のワーク(ハ),(ニ)を製造しておき、このワー
ク(ハ),(ニ)を抱き合わせて、合わせ部を溶接する
ことにより行っていた。ここで、縮径ストレート部と
は、ストレートに伸びたベント管部分であって、他の部
分よりも直径が小さく形成されている部分のことをい
い、他のベント管との接続時、他のベント管に嵌入する
部分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うに溶接による方法では、手作業によらねばならず、し
かも熟練を要する作業であるから、生産効率の向上に限
界があり、コスト的に高くつく。また、溶接によるとワ
ーク(ハ),(ニ)が焼けて外観が損なわれ、また塗装
により、これを修復するとしても、コストがかさむ。そ
して、縮径ストレート部は、他のベント管に嵌入する部
分であるから、シール性を確保するためには、外壁を平
滑に仕上げる必要がある。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、ワークの合わ
せ部に一体的に設けたフランジを巻き締め加工して接合
することにより、溶接作業を不要にして、縮径ストレー
ト部を有する湾曲ベント管の製造の自動化を進めると共
に外観を綺麗に仕上げることにあり、その場合に縮径ス
トレート部についても、まず巻き締め加工をしておいて
から後加工で仕上げるようにして、縮径ストレート部の
接続時におけるシール性を確保しつつ、巻き締め加工を
主とするワーク加工全体の流れを良くするようにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の湾曲ベント管の製造方法は、少なくとも
一端に縮径ストレート部を有する湾曲ベント管を製造す
る湾曲ベント管の製造方法であって、湾曲ベント管を内
外周壁で2分割した形状で且つ合わせ部にフランジを一
体形成したワークを抱き合わせ、その縮径ストレート部
を第1芯金に外嵌させてワークを仮止めし、次いでワー
クの他端から第2芯金を侵入させて第1芯金と先端同士
を分離可能に連結して加工箇所の内面に当接させ、その
後に第1及び第2芯金の一部を迫り出して加工箇所内面
に当接させ、次にワーク一端側からフランジを連続的に
側方へ倒して巻き締め加工し、さらに第2芯金を退避さ
せ、取り出したワークの縮径ストレート部の巻き締め加
工部を内方へ押し込む平滑加工を行う構成としている。
【0006】
【作用】ワークを抱き合わせて第1芯金に外嵌させてか
ら仮止めすれば、後は第2芯金の侵入及び第1芯金との
連結、第1及び第2芯金の一部迫り出し、巻き締め加工
が順次行われ、第2芯金の退避後にワークを取り出して
縮径ストレート部の平滑加工をすれば製造が完了する。
従って、溶接作業はない。また巻き締め加工により湾曲
ベント管自体のシール性が確保され、しかも内方へ押し
込むという簡便な加工により平滑加工が完了でき、他の
ベント管と密着性を高めて接続される。
【0007】
【実施例】以下、実施例を説明する。実施例の製造方法
により製造する湾曲ベント管Vは、図19に示すよう
に、両端にストレート部Sa,Sbを有しており、その
内周壁及び外周壁で2分割した形状の2つの半割りワー
クL,Rを抱き合わせ、その合わせ面のフランジLf,
Rfを巻き締め加工して接合してなるものである。図1
〜図7は、この一連の製造工程の前半を行う巻き締め加
工装置Xを示し、図12及び図13は後半を行う平滑加
工装置Yを示す。
【0008】まず、巻き締め加工装置Xを説明する。図
1〜図7において、1はベース、10はベース1に固定
された厚板製のフレーム板であって、その一側にセット
されたワークL,Rの分割面に対してほぼ平行に立設さ
れている。400はベース1に固定された第1芯金、5
00は水平方向に往復作動するエアシリンダ等のアクチ
ュエータ14を介してベース1に連結された第2芯金で
あって、これら第1芯金400及び第2芯金500がワ
ークL,Rの内部において、その加工箇所の内面に当接
し、これを支持するようにしている。フレーム板10に
は、ワーク分割面に沿う一定幅のガイド長孔15が貫設
されている。上記フレーム板10のワーク側には、箱型
鋼材製の従動アーム20が配置されている。この従動ア
ーム20の中途部にはピン21が嵌合され、このピン2
1が上記ガイド長孔15に摺動自在に嵌合している。ま
た、上記フレーム板10の反ワーク側には、厚板製の駆
動アーム30が支軸31によって回動自在に支持され、
この支軸31にギヤ32が固定されている。この駆動ア
ーム30の先端には、長孔33が形成され、この長孔3
3に上記ピン21が嵌入している。40は駆動手段であ
って、モータ41と、フレーム板10に軸支されて上記
支軸31のギヤ32に噛み合うギヤ42と、モータ41
及びギヤ42に掛け渡されたチェン43とを備えてお
り、モータ41によりチェン43、ギヤ42,32を介
して駆動アーム30を回動するようにしている。
【0009】上記フレーム板10には、上記従動アーム
20の移動を案内するガイド部50,60が設けられて
いる。このうち、まずトルクガイド50を説明すると、
フレーム板10におけるワーク湾曲部外周側のフレーム
板周縁16が上記ガイド長孔15に対応した形状に形成
され、このフレーム板周縁16に沿ってガイドレール5
1が設けられている。このガイドレール51は、フレー
ム板周縁16に沿った側面形状の底板51aと、この底
板51aの上に2枚の縦壁51bを平行に配置して固定
したものである。一方、上記従動アーム20の一端には
側方に延びるアーム52が設けられ、このアーム52の
先端に、上記ガイドレール51の縦壁51bの間に嵌ま
って縦壁51bの側方から接触する2つのコマ53が従
動アーム20の移動方向に所定距離だけ離して軸支され
ている。次にトラッキングガイド60を説明すると、フ
レーム板10のワーク側には、図4に示すように、縦方
向に延びてから横方向に曲がって延びる一対のレール6
1a,61bが設けられていると共に、これに平行して
縦方向に延びてから4分の1回転して横方向に曲がって
延びる一対のレール65a,65bが設けられ、上記従
動アーム20の反ワーク側には上記レール61a,61
b及び65a,65bにそれぞれ係合する係合部が6
2,66が設けられている。
【0010】そして、上記従動アーム20に、ワーク
L,RのフランジLf,Rfを押圧するローラ611,
612,621,622が軸支されている。ローラ61
1,612はワークL,Rの内周壁フランジLf,Rf
を両側から挟んで押圧するように、またローラ621,
622はワークL,Rの外周壁フランジLf,Rfを両
側から挟んで押圧するよう位置調整されており、従動ア
ーム20の移動に伴ってワーク一端側からフランジL
f,Rfを連続的に側方へ倒して巻き締め加工するよう
に構成している。
【0011】上記第1芯金400及び第2芯金500
を、図5〜図7に基づいて詳しく説明する。これらの図
に示すように、第1芯金400及び第2芯金500は、
それぞれ固定支持部410,510と、一対の移動支持
部421及び422,521及び522とを備える。第
1芯金400の場合、固定支持部410は、いずれもワ
ークL,Rの形状に応じて湾曲形成された厚板製の第1
部材411及び第2部材412で構成されており、第1
部材411は一端がベース1に固定され、第2部材41
2は第1部材411に対して隙間をあけて平行に固定さ
れている。一方、第2芯金500においても、固定支持
部510は、いずれもワークL,Rの形状に応じて湾曲
形成された厚板製の第1部材511及び第2部材512
で構成されており、第1部材511は一端がアクチュエ
ータ14に固定され、第2部材512は第1部材511
に対して隙間をあけて平行に固定されている。そして、
上記第1芯金400の固定支持部410及び第2芯金5
00の固定支持部510は、ワークL,Rへの侵入時及
びワークL,Rからの脱出時に、ワークL,Rと干渉し
ないような形状に成形され、また第1芯金400及び第
2芯金500の先端は、湾曲ベント管Vの内部で突き合
わされると、互いに分離可能に接合するような形状に形
成されている。
【0012】上記第1芯金400の第1部材411と第
2部材412との間において、内周側には、湾曲した形
状を有した厚板製の移動支持部421が配され、そのベ
ース側の端部がピンにより揺動自在に支持されており、
また外周側には、湾曲した形状を有した厚板製の移動支
持部422が配され、そのベース側の端部がピンにより
それぞれ揺動自在に支持されている。一方、第2芯金5
00の第1部材511と第2部材512との間において
も、上記同様に移動支持部521及び522が内側Rが
配され、そのベース側の端部がピンによりそれぞれ揺動
自在に支持されている。これらの移動支持部421,4
22,521及び522は、揺動により、第1部材と第
2部材との間に完全に収納されると第1芯金400及び
第2芯金500の移動時にワークL,Rと干渉せず、逆
に第1部材と第2部材との間から迫り出すとワーク内周
壁の加工箇所の内面に一様に当接するように構成されて
いる。
【0013】第1芯金400の固定支持部410の先端
には、押し出しピン430が、第1芯金400と第2芯
金500との接合線に添う方向に移動できるように設け
られ、また第2芯金500の固定支持部510の先端に
は上記押し出しピン430を押し出すためのカム部53
0が形成されている。従って、第1芯金400及び第2
芯金500がワークL,R内で突き合わされると、上記
押し出しピン430がカム部530に押されて内周側に
押し出され、これによって移動支持部422,522を
迫り出すと共に、収納されないように保持するようにし
ている。さらに、第2芯金500には、プッシュロッド
540がアクチュエータ14の進退方向に摺動可能に支
持され且つコイルスプリング(図示省略)により第1芯
金400に向かって付勢されている。このプッシュロッ
ド540は、移動支持部521,522とカム機構(図
示省略)で連係しており、コイルスプリングに付勢され
た図5の状態では移動支持部521,522が第1部材
511と第2部材512との間に完全に収納され、第2
芯金500の前進によりプッシュロッド540が第1芯
金400に突き当たると、コイルスプリングの付勢力に
抗して固定支持部510内に引っ込み、移動支持部52
1,522が第1部材511と第2部材512との間か
ら迫り出すように構成している。また、第1芯金400
の移動支持部422は、第2芯金500の移動支持部5
22が突き当たることによって迫り出すものである。
【0014】次に、浮き上がり防止機構100について
説明する。図6において、101は第1芯金400内で
固定された円柱形でウレタンゴム製の押金ゴム、102
は第1芯金400の側方に配置され且つ一部が第1芯金
400内まで延びて上記押金ゴム101に固定された押
金であって、この押金102は押金ゴム101の弾性復
元力を受けて、その上部でワークL,Rの縮径ストレー
ト部Saの外壁に圧接し、固定支持部410との間で縮
径ストレート部Saを挟持し、フランジの加工時にワー
クL,Rが浮き上がらないようにしている(図9の状
態)。そして、上記従動アーム20には、押金102の
背に沿って転動するローラ613が軸支されており、従
動アーム20の回動により押金102の下部にローラ6
13が乗り上げたときには、その押圧力を受けて押金1
02が押金ゴム101の弾性復元力に抗しつつ垂直面内
で揺動して、上部が縮径ストレート部Saから離れる
(図6及び図11の状態)。
【0015】また、持ち上げ機構200について説明す
る。図5において、210は第1芯金400の外側に遊
嵌する押上リングであって、この押上リング210は第
1芯金400に沿って上下に摺動できる。押上リング2
10には、斜め方向にスリット211が形成されてい
る。一方、第1芯金400側には押上レバー220が、
水平面内で回動可能に設けられ、上記スリット211を
貫通している。従って、押上レバー220を特定方向に
回動操作すると、スリット211の縁を押し上げて押上
リング210を上昇させ、その上端でワークL,Rを持
ち上げる、逆の方向に回動させると、スリット211の
縁を押し下げて押上リング210を下降させるようにな
っている。
【0016】さらに、振れ止め機構300について説明
する。図1において、301は、下端がワーク上面に面
接触するよう逆U字形に形成された支持具、302は支
持具301とベース1とを連結するリンク、303は支
持具301とベース1とを連結するエアシリンダであっ
て、ワーク加工前における待機状態にあるときはエアシ
リンダ303を不作動とし、このときに支持具301を
引き下ろしてワーク上面に接触させると、ワークL,R
の左右方向への首振りを防止できる一方、ワークの加工
が終了すると、エアシリンダ303を収縮作動させて、
支持具301を上方へ退避させ、ワークL,Rの取り出
しを可能とするものである。
【0017】なお、この実施例では、各図に示した湾曲
ベント管Vのみではなく、アールが異なり、また管直径
が異なる他の湾曲ベント管Vも製造加工できるよう工夫
されている。すなわち、従動アーム20にはローラ61
1,612及び,621,622を台座ごと取り付ける
ための取付孔が、長手方向に距離をあけて複数形成され
ていて、湾曲ベント管の寸法に応じて必要部位にローラ
付台座を取付けるようになっている。また、ガイド長孔
15は、これを空けた板材をフレーム板10にボルト止
めすることにより形成されるようになっており、この板
材を湾曲ベント管の寸法に応じて交換することによって
ガイド長孔15の位置、形状が変わるようになってい
る。
【0018】また、平滑加工を行う平滑加工装置Yを、
図12及び図13により説明する。これらの図におい
て、701は門形フレーム、702は門形フレーム70
1に支持された主芯金、703及び704は主芯金70
2の側方において支持された副芯金であって、主芯金7
02及び副芯金703,704により、ワークL,Rの
縮径ストレート部Sa又はSbの内壁にほぼ一様に接触
して、これを支持する芯金が合体形成される。主芯金7
02と、副芯金703,704との接触面は上方から見
てハの字形に成形されており、主芯金702の前進によ
り、副芯金703,704が左右に広がってワーク縮径
ストレート部Sa又はSbを内圧をかけた状態で確実に
支持できるようになっている。主芯金702の上面及び
下面には、平滑加工時に巻き締め加工済みのフランジL
f,Rf部分を逃がすための溝702aが形成されてい
る。711,712は、主芯金702の上方及び下方に
おいて支持された上側押金及び下側押金であって、主芯
金702への近接時に、ワーク縮径ストレート部Sa又
はSbにおいて巻き締め加工済みのフランジLf,Rf
部分を押圧して上記溝702aの内へ押し込むようにし
ている。720は油圧プレスとの接続金具であって、こ
こに油圧プレス(図示省略)が接続されている。油圧プ
レスが作動すれば、主芯金702が前進すると共に、上
側押金711及び下側押金712が主芯金702に向か
って近接移動する。
【0019】次に、上記巻き締め加工装置X及び平滑加
工装置Yを用いた製造方法を説明する。まず、図5〜図
7に示すように、第2芯金500を第1芯金400から
離れるように水平方向に退避させた状態で、第1芯金4
00に図14のようにワークL,Rを抱き合わせ、その
縮径ストレート部Saを第1芯金400に外嵌させてワ
ークL,Rをセットする。このとき、浮き上がり防止機
構100は不作動であり、押上リング210は下降され
ており、各芯金400,500の移動支持部421,4
22,521,522は収納されている。そして、振れ
止め機構300によりワークL,Rの首振りを防止して
仮止めを完了する。次いで、第1製造装置の駆動手段4
0を作動させて巻き締め加工を行う。すなわち、ワーク
L,Rの他の縮径ストレート部Sbから第2芯金500
を侵入させて第1芯金400と先端同士を分離可能に連
結し、各芯金400,500の移動支持部421,42
2,521,522を迫り出して加工箇所内面に当接さ
せる。そして、駆動アーム30を回動させると、ピン2
1を介して従動アーム20が駆動される。その場合、従
動アーム20は、ピン21がガイド長孔15に沿って摺
動し且つガイド部50,60が案内するから、ワーク分
割面にならって移動していく。すなわち、図8及び図9
に示すように、まずローラ613が浮き上がり防止装置
100を作動させ、次いでローラ611,612及び6
21,622が、ワークL,RのフランジLf,Rfを
連続的に側方へ倒して巻き締め加工していく。そして、
巻き締め加工を終えて、ローラ611,612及び62
1,622が原位置に戻ってくると、図10及び図11
に示すように、まずローラ613により浮き上がり防止
装置100が不作動となり、アクチュエータ14が収縮
して、第2芯金500が第1芯金400から離れるよう
に水平方向に退避し、振れ止め機構300が上方に退避
する。この状態で押上レバー220を操作して押上リン
グ210を上昇させると、ワークL,Rを取り出すこと
ができる。巻き締め加工装置は、巻き締め加工の段階に
応じて複数台用意されており、それぞれに組み込まれた
ローラ611,612及び621,622は、巻き締め
加工の段階に応じて第1〜第3の3組が用意されてお
り、段階が進むにつれて次段階の巻き締め加工装置Xで
巻き締め加工を行う。すなわち、まず図15に示すよう
に、フランジLfの先端を第1のローラ組でほぼ90度
曲げて倒し、フランジRfを挟み込む。次に、図16に
示すように、第2のローラ組で両フランジLf,Rfを
45度ほど曲げて倒す。そして、図17に示すように、
第3のローラ組で両フランジLf,Rfを更に45度ほ
ど曲げて完全に倒す。さらに、巻き締め加工装置Xによ
り巻き締め加工が終わると、次に平滑加工装置Yによ
り、図18に示すように、取り出したワークL,Rの縮
径ストレート部Sa,Sbの巻き締め加工部を内方へ押
し込む平滑加工を順次行う。これにより、図19のよう
な湾曲ベント管Vが完成する。
【0020】従って、上記製造方法によれば、ワーク
L,Rの合わせ面に一体的に設けたフランジLf,Rf
を巻き締め加工して接合するようにしたので、溶接作業
を不要にして、両端に縮径ストレート部Sa,Sbを有
する湾曲ベント管Vの製造の自動化を進めることができ
た。しかも、溶接のようにワークL,Rが焼けることが
ないので、外観を綺麗に仕上げることができる。また、
芯金400,500を、ワークL,Rと干渉させること
なくベント管湾曲部の内外周壁の内面に良好に当接させ
て確実に支持することができるから、ワークL,Rのフ
ランジLf,Rfを自動的に巻き締め加工することがで
きる。
【0021】また、巻き締め加工により湾曲ベント管自
体のシール性が確保され、しかも内方へ押し込むという
簡便な加工により平滑加工が完了でき、他のベント管と
密着性を高めて接続することができる。
【0022】さらに、縮径ストレート部Saの第1芯金
400への外嵌、及び振れ止め機構300によるワーク
L,Rの支持により、ワークL,Rを正規の位置に確実
に仮止めできる。また、浮き上がり防止機構100によ
り、巻き締め加工中にワークL,Rが浮き上がることを
防止でき、正確な加工が行える。しかも、持ち上げ機構
200により、巻き締め加工完了後のワークL,Rの取
り出しを簡単に行うことができる。
【0023】また、従動アーム20の移動中、トルクガ
イド50においては縦壁51bに2つのコマ53,53
が接触するから従動アーム20のねじれが抑制され、ま
たトラッキングガイド60においては係合部62,66
がレール61a,61b及び65a,65bに係合して
案内されるから、従動アーム20がワーク分割面に沿っ
て正確に移動することができる。
【0024】なお、上記実施例及び変形例では、第1芯
金400をフレーム板10に固定すると共に、第2芯金
500をアクチュエータ14でベース1に対して水平方
向に往復移動可能に設けたが、第1芯金400,500
についても垂直方向に往復作動するエアシリンダ等のア
クチュエータを介してベース1に連結して、垂直方向に
往復移動可能としてもよい。
【0025】また、上記実施例では、トラッキングガイ
ド60を、二対のレール61a,61b及び65a,6
5bと二つの係合部62,66とで構成したが、一対の
レールと一つの係合部だけで構成してもよい。また、ト
ラッキングガイドの形状は、ガイド長孔15によるガイ
ド機能を一時的にでも補う形状であればよく、従って上
記実施例で示した一対のレール61a,61bと一つの
係合部62のみで構成してもよい。さらに、トラッキン
グガイド60としてはレール61a,61b及び65
a,65bに代えてフレーム板10に溝を刻設し、この
溝に係合部を嵌めてもよい。係合部としては、先端にコ
ロを軸支したものでもよい。さらに、上記実施例では、
ガイド長孔15をワーク分割面に沿って形成し、ピン2
1を従動アーム20に連結し、ピン21が嵌入する長孔
33を駆動アーム30に形成したが、ガイド長孔を駆動
アームの回転中心まわりに円弧状に形成し、ピンを従動
アームに代えて駆動アームに連結し、ピンが嵌入する長
孔を駆動アームに代えて従動アームに形成するようにし
てもよい。その場合には、トラッキングガイド60とし
ては直角にガイドする機能をもったものが必要であり、
例えば上記実施例で示したレール61a,61bと一つ
の係合部62だけでもよいし、レール65a,65bと
一つの係合部66だけでもよい。
【0026】上記実施例では、両端に縮径ストレート部
を有する湾曲ベント管の製造を例示したが、少なくとも
一端に縮径ストレート部を有する湾曲ベント管であれ
ば、本発明の製造方法は適用できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の湾曲ベ
ント管の製造方法によれば、ワークのフランジを巻き締
め加工し、縮径ストレート部の巻き締め加工部を内方へ
押し込んで平滑加工したので、縮径ストレート部を有す
る湾曲ベント管の製造の自動化を進めて生産効率の向
上、コスト低減を図ることができると共に、溶接作業を
不要にして外観を綺麗に仕上げることができ、その場合
に縮径ストレート部の外壁を後加工で平滑に仕上げるの
で、他のベント管との接続時におけるシール性を確保し
つつ、巻き締め加工を主とするワーク加工全体の流れを
良くして生産効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の巻き締め加工を行う巻き締め装置にお
いて、ローラまわりを取り外して示した左側面図、
【図2】同じく巻き締め装置の右側面図、
【図3】同じく一部縦断正面図、
【図4】同じくトラッキングガイドを示す要部左側面
図、
【図5】ワークセット時における芯金まわりを、固定支
持部の手前側部材を取り外して示す要部縦断左側面図、
【図6】ワークセット時における芯金まわりをアクチュ
エータで切断して示す背面図
【図7】ワークセット時における芯金まわりを、ワーク
を略して示す平面図、
【図8】芯金を連結して巻き締め加工を開始した直後に
おける図5相当図、
【図9】芯金を連結して巻き締め加工を開始した直後に
おける図6相当図、
【図10】巻き締め加工完了時における図5相当図、
【図11】巻き締め加工完了時における図6相当図、
【図12】実施例の平滑加工を行う平滑加工装置の正面
図、
【図13】同じく側面図、
【図14】セット時におけるワークの斜視図、
【図15】第1ローラによる巻き締め加工を示す説明
図、
【図16】第2ローラによる巻き締め加工を示す説明
図、
【図17】第3ローラによる巻き締め加工を示す説明
図、
【図18】平滑加工を示す説明図、
【図19】完成時におけるワークの斜視図、
【図20】従来の湾曲ベント管を示す斜視図である。
【符号の説明】
V 湾曲ベント管 Sa 縮径ストレート部 Sb 縮径ストレート部 L ワーク Lf フランジ R ワーク Rf フランジ X 巻き締め装置 100 浮き上がり防止機構 200 持ち上げ機構 300 振れ止め機構 400 第1芯金 421 移動支持部 422 移動支持部 500 第2芯金 521 移動支持部 522 移動支持部 611 ローラ 612 ローラ 621 ローラ 622 ローラ 613 ローラ Y 平滑加工装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一端に縮径ストレート部を有す
    る湾曲ベント管を製造する湾曲ベント管の製造方法であ
    って、湾曲ベント管を内外周壁で2分割した形状で且つ
    合わせ部にフランジを一体形成したワークを抱き合わ
    せ、その縮径ストレート部を第1芯金に外嵌させてワー
    クを仮止めし、次いでワークの他端から第2芯金を侵入
    させて第1芯金と先端同士を分離可能に連結して加工箇
    所の内面に当接させ、その後に第1及び第2芯金の一部
    を迫り出して加工箇所内面に当接させ、次にワーク一端
    側からフランジを連続的に側方へ倒して巻き締め加工
    し、さらに第2芯金を退避させ、取り出したワークの縮
    径ストレート部の巻き締め加工部を内方へ押し込む平滑
    加工を行うことを特徴とする湾曲ベント管の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103934326A (zh) * 2014-04-10 2014-07-23 珠海格力电器股份有限公司 换热器小弯头的加工方法及其加工设备
CN104226755A (zh) * 2014-09-05 2014-12-24 常熟市佳泰金属材料有限公司 一种冷凝器用翻转式弯头自动成型机

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