JPH08116678A - ブリッジ型インバ−タ装置 - Google Patents

ブリッジ型インバ−タ装置

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JPH08116678A
JPH08116678A JP7068776A JP6877695A JPH08116678A JP H08116678 A JPH08116678 A JP H08116678A JP 7068776 A JP7068776 A JP 7068776A JP 6877695 A JP6877695 A JP 6877695A JP H08116678 A JPH08116678 A JP H08116678A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブリッジ型インバータの電力損失を低減させ
る。 【構成】 直流電源1の一端と他端との間に第1及び第
2の主スイッチTR1 、TR2 の直列回路と第1及び第
2の補助スイッチS1 、S2 の直列回路とを接続する。
第1及び第2の主スイッチTR1 、TR2 の接続中点と
第1及び第2の補助スイッチS1 、S2 の接続中点との
間に共振用コンデンサC1 を接続すると共に、第3及び
第4の補助スイッチS3 、S4 の逆並列回路を介して共
振用リアクトルL1 を接続する。L1 C1 の共振で第1
及び第2の主スイッチTR1 、TR2 をZVS動作させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブリッジ型又はハーフ
ブリッジ型又は多相のインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】直流を
交流に変換するためのブリッジ型インバータのスイッチ
をオン・オフ動作させると、スイッチング損失が生じ
る。この種の問題を解決するために部分共振を使用して
スイッチをZCS(ゼロ電流スイッチング)又はZVS
(ゼロ電圧スイッチング)させることによってスイッチ
ング損失、サージ電圧、ノイズの軽減を図ることが提案
されている。しかし、主スイッチのみならず部分共振用
スイッチの損失の低減を確実且つ容易に達成することが
できるインバータ装置が要求されている。
【0003】そこで本発明の目的は上記要求に応えるこ
とができるブリッジ型インバータ装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に従う発明は、実施例を示す図面の符号を参
照して説明すると、直流電源の一端と他端との間に少な
くとも1個のスイッチ回路が接続され、前記スイッチ回
路によって負荷に第1の方向の電流とこれと反対の第2
の方向の電流を流すように構成されたブリッジ型又はハ
ーフブリッジ型又は多相ブリッジ型インバータ装置にお
いて、前記スイッチ回路が、前記直流電源1の一端と他
端との間に接続された第1及び第2の主スイッチTR1
、TR2の直列回路と、前記直流電源1の一端と他端と
の間に接続された第1及び第2の補助スイッチS1 、S
2 の直列回路と、前記第1及び第2のスイッチTR1 、
TR2 に逆並列接続された第1及び第2のダイオードD
1 、D2 と、前記第1及び第2の補助スイッチS1 、S
2 に逆並列接続された第3及び第4のダイオードD3 、
D4 と、前記第1及び第2の主スイッチTR1 、TR2
の相互接続中点と前記第1及び第2の補助スイッチS1
、S2 の相互接続中点との間に接続された共振用コン
デンサC1 と、前記共振用コンデンサC1 に対して並列
に第3及び第4の補助スイッチS3 、S4 の逆並列回路
を介して接続された共振用リアクトルL1 とから成り、
且つ前記第1及び第2の主スイッチTR1 、TR2 を制
御するための第1及び第2の主制御パルスと第1、第
2、第3及び第4の補助スイッチ(S1 、S2 、S3 、
S4 )を制御するための第1、第2、第3、第4の補助
制御パルスとを発生する制御回路が設けられていること
を特徴とするインバ−タ装置に係わるものである。請求
項2に示すように請求1項の制御回路が、第1及び第2
の主制御パルスを相互間に所定時間間隔Ta を有して交
互に発生し、前記所定時間間隔Ta が前記コンデンサC
1 と前記リアクトルL1 とに基づく正弦波状共振電流波
形の0度から90度以上までに相当する時間幅に設定さ
れ、前記第1の制御パルスの後縁と同時又はこれよりも
前の時点で前記第2及び第4の移動スイッチS2 、S4
をオン状態に制御し、前記第2の主制御パルスの前縁と
同時又はこれよりも後の時点で前記第2の補助スイッチ
S2 をオフ状態に制御し、前記第2の補助スイッチS2
がオフ状態に転換した時点から前記共振電流波形の90
〜180度区間に相当する時間が経過した時点で前記第
4の補助スイッチS4 を自然又は強制的にオフ状態に転
換させ、前記第2の主制御パルスの後縁と同時又はこれ
よりも前の時点で前記第1及び第3の補助スイッチS1
、S3 をオン状態に制御し、前記第1の主制御パルス
の前縁と同時又はこれよりも後の時点で前記第1の補助
スイッチS1 をオフ状態に制御し、前記第1の補助スイ
ッチS1 がオフ状態に転換した時点から前記共振電流波
形の90〜180度区間に相当する時間が経過した時点
で前記第3の補助スイッチS3 を自然又は強制的にオフ
状態に転換させるように構成されていることが望まし
い。また請求項3に従う発明は、直流電源の一端と他端
との間に1個又は複数個のスイッチ回路が接続され、前
記スイッチ回路によって負荷に第1の方向の電流とこれ
と反対の第2の方向の電流を流すように構成されたブリ
ッジ型又はハーフブリッジ型又は多相ブリッジ型インバ
ータ装置において、少なくとも1個の前記スイッチ回路
が、前記直流電源1の一端と他端との間に接続された第
1及び第2の主スイッチTR1 、TR2 の直列回路から
成り、前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2
)の相互接続中点が負荷に接続されている主変換回路
と、前記直流電源1の一端と他端との間に接続された第
1及び第2の補助スイッチS1 、S2 の直列回路と、前
記第1及び第2のスイッチTR1 、TR2 に逆並列接続
された第1及び第2のダイオードD1 、D2 と、前記第
1及び第2の補助スイッチS1 、S2 に逆並列接続され
た第3及び第4のダイオードD3 、D4 と、前記第3及
び第4のダイオードD3 、D4 と同一の方向性を有して
前記直流電源1の一端と他端との間に接続された第5及
び第6のダイオードDa 、Db の直列回路と、前記第1
及び第2の主スイッチTR1 、TR2 の相互接続中点と
前記第5及び第6のダイオードDa 、Db の相互接続中
点との間に接続された共振用コンデンサC1 と、前記第
1及び第2の主スイッチTR1 、TR2 の相互接続中点
と前記第1及び第2の補助スイッチS1 、S2 の相互接
続中点との間に接続されたリアクトルL1 と、前記第1
及び第2の補助スイッチS1 、S2 の相互接続中点と前
記第5及び第6のダイオードDa 、Db の相互接続中点
との間に接続された第3及び第4の補助スイッチS3 、
S4 の逆並列回路と、前記第5のダイオードDa又は前
記第6のダイオードDb に並列に接続されたコンデンサ
充電回路とから成り、且つ前記第1及び第2の主スイッ
チTR1 、TR2 を制御するための第1及び第2の主制
御パルスと第1、第2、第3及び第4の補助スイッチ
(S1 、S2、S3 、S4 )を制御するための第1、第
2、第3、第4の補助制御パルスとを発生する制御回路
が設けられていることを特徴とするインバ−タ装置に係
わるものである。請求項4に示すように請求項3の制御
回路が、第1及び第2の主制御パルスを相互間に所定時
間間隔Ta を有して交互に発生し、前記所定時間間隔T
a が前記コンデンサC1 と前記リアクトルL1 とに基づ
く正弦波状共振電流波形の0度から90度以上までに相
当する時間幅に設定され、前記第1の主制御パルスの後
縁と同時又はこれよりも前の時点で前記第2及び第4の
補助スイッチS2 、S4 をオン状態に制御し、前記第2
の主制御パルスの前縁と同時又はこれよりも後の時点で
前記第2の補助スイッチS2 をオフ状態に制御し、前記
第2の補助スイッチS2 がオフ状態に転換した時点から
前記共振電流波形の90〜180度区間に相当する時間
が経過した時点で前記第4の補助スイッチS4 を自然又
は強制的にオフ状態に転換させ、前記第2の主制御パル
スの後縁と同時又はこれよりも前の時点で前記第1及び
第3の補助スイッチS1 、S3 をオン状態に制御し、前
記第1の主制御パルスの前縁と同時又はこれよりも後の
時点で前記第1の補助スイッチS1 をオフ状態に制御
し、前記第1の補助スイッチS1 がオフ状態に転換した
時点から前記共振電流波形の90〜180度区間に相当
する時間が経過した時点で前記第3の補助スイッチS3
を自然又は強制的にオフ状態に転換させる用に構成され
ていることがのぞましい。また、請求項6に従う発明
は、直流電源の一端と他端との間に少なくとも1個のス
イッチ回路が接続され、前記スイッチ回路によって負荷
に第1の方向の電流とこれと反対の第2の方向の電流を
流すように構成されたブリッジ型又はハーフブリッジ型
又は多相ブリッジ型インバータ装置において、前記スイ
ッチ回路が、前記直流電源1の一端と他端との間に接続
された第1及び第2の主スイッチTR1 、TR2 の直列
回路から成り、前記第1及び第2の主スイッチ(TR1
、TR2 )の相互接続中点が負荷に接続されている主
変換回路と、前記直流電源1の一端と他端との間に接続
された第1及び第2の補助スイッチS1 、S2 の直列回
路と、前記第1及び第2のスイッチTR1 、TR2 に逆
並列接続された第1及び第2のダイオードD1 、D2
と、前記第1及び第2のダイオードD1 、D2 と同一の
方向性を有して前記直流電源1の一端と他端との間に接
続された第3及び第4のダイオードD3 、D4 の直列回
路と、前記第1及び第2の補助スイッチS1 、S2 の直
列回路中に配置され且つ前記第1及び第2の補助スイッ
チS1 、S2 の相互間において互いに直列に接続された
第1及び第2のリアクトルL1a、L1bと、前記第1及び
第2のリアクトルL1a、L1bの相互接続中点と前記第3
及び第4のダイオードD3 、D4 の相互接続中点との間
に接続された共振用コンデンサC1 と、前記第1のリア
クトルL1aと前記コンデンサC1 とに対して並列に接続
された第3の補助スイッチS3 と、前記第3の補助スイ
ッチS3 と反対の方向性を有して前記第2のリアクトル
L1bと前記コンデンサC1 とに対して並列に接続された
第4の補助スイッチS4 と、前記第3のダイオードD3
又は前記第4のダイオードD4 に対して並列に接続され
たコンデンサ充電回路7とから成り、且つ前記第1及び
第2の主スイッチTR1 、TR2 を制御するための第1
及び第2の主制御パルスと第1、第2、第3及び第4の
補助スイッチ(S1 、S2 、S3 、S4 )を制御するた
めの第1、第2、第3、第4の補助制御パルスとを発生
する制御回路が設けられていることを特徴とするインバ
−タ装置に係わるものである。なお、請求項7に示すよ
うに請求項6の制御回路が、第1及び第2の主制御パル
スを相互間に所定時間間隔Ta を有して交互に発生し、
前記所定時間間隔Taが前記コンデンサC1 と前記第2
のリアクトルL1bとに基づく正弦波状共振電流波形の0
度から90度以上までに相当する時間幅に設定され、前
記第1の制御パルスの後縁と同時又はこれよりも前の時
点で前記第2の補助スイッチS2 をオン状態に制御し、
前記第2の主制御パルスの前縁と同時又はこれよりも後
の時点で前記第2の補助スイッチS2 をオフ状態に制御
し、前記第2の主制御パルスの前縁と前記第2の補助ス
イッチS2 がオフ状態転換時点との間で前記第4の補助
スイッチS4 をオン状態に転換し、この転換時点から前
記コンデンサC1 と前記第2のリアクトルL1bとの共振
電流波形の90〜180度区間に相当する時間が経過し
た時点で前記第4の補助スイッチS4 を自然又は強制的
にオフ状態に転換させ、前記第2の主制御パルスの後縁
と同時又はこれよりも前の時点で前記第1の補助スイッ
チS1 をオン状態に制御し、前記第1の主制御パルスの
前縁と同時又はこれよりも後の時点で前記第1の補助ス
イッチS1 をオフ状態に制御し、前記第1の主制御パル
スの前縁と前記第1の補助スイッチS1 のオフ状態転換
時点との間で前記第3の補助スイッチS3 をオン状態に
転換し、この転換時点から前記コンデンサC1 と前記第
1のリアクトルL1aと共振電流波形の90〜180度区
間に相当する時間が経過した時点で前記第3の補助スイ
ッチS3 を自然又は強制的にオフ状態に転換させるよう
に構成されていることが望ましい。なお、請求項5及び
8に示すようにコンデンサC1 の充電回路を設けること
が望ましい。
【0005】
【発明の作用及び効果】各請求項の発明によれば、第1
〜第4の補助スイッチS1 〜S4 の働きによって共振電
流を正確に流すことができ、第1及び第2の主スイッチ
TR1 、TR2のZVS効果を確実に得ることができ
る。また、第1〜第4の補助スイッチS1〜S4 のZV
S又はZCS効果を得ることもできる。また、直流電源
の中点電位を使用しない簡単な回路でZVS又はZCS
効果を得ることができる。
【0006】
【第1の実施例】次に、図1〜図4を参照して本発明の
第1の実施例のブリッジ型インバータ装置を説明する。
このインバータ装置は図1に示すように、直流電源1の
直流電圧をブリッジ型インバータ回路によって交流に変
換して負荷2に供給するように構成されている。直流電
源1は整流回路又は電池から成り、負荷2は例えば出力
トランス3とここに接続された負荷回路4とから成る。
【0007】インバータ回路は、典型的なインバータと
同様に第1、第2、第3及び第4の主スイッチTR1 、
TR2 、TR3 、TR4 と、第1、第2、第3、第4、
第5、第6、第7及び第8のダイオードD1 、D2 、D
3 、D4 、D5 、D6 、D7、D8 を有する他に、第
1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の補
助スッチS1 、S2 、S3 、S4 、S5 、S6 、S7 、
S8 と、第1及び第2のコンデンサC1 、C2 と、第1
及び第2のリアクトルL1 、L2 とを有する。
【0008】第1〜第4の主スイッチTR1 〜TR4 及
び第1、第2、第5及び第6の補助スイッチS1 、S2
、S5 、S6 はバイポーラトランジスタで構成されて
いる。しかし、第3、第4、第7及び第8の補助スイッ
チS3 、S4 、S7 、S8 はサイリスタで構成されてい
る。第1の主スイッチTR1 は電源1の一端と負荷2の
一端との間に接続され、第2の主スイッチTR2 は負荷
2の一端と電源1の他端との間に接続され、第3の主ス
イッチTR3 は電源1の一端と負荷2の他端との間に接
続され、第4の主スイッチTR4 は負荷2の他端と電源
1の他端との間に接続されている。第1及び第2の主ス
イッチTR1 、TR2 の直列回路は第1の主変換回路と
して働き、第3及び第4の主スイッチTR3 、TR4 の
直列回路は第2の主変換回路として働く。
【0009】第1、第2、第3、第4、第5、第6、第
7及び第8のダイオードD1 、D2、D3 、D4 、D5
、D6 、D7 、D8 は第1、第2の主スイッチTR1
、TR2 と第1及び第2の補助スイッチS1 、S2 と
第3及び第4の主スイッチTR3、TR4 と第5及び第
6の補助スイッチS5 、S6 にそれぞれ逆方向並列に接
続されている。なお、第1〜第4の主スイッチTR1 〜
TR4 及び第1、第2、第5及び第6の補助スイッチS
1 、S2 、S5 、S6 を、ソースがサブストレートに接
続された構造の絶縁ゲート型(MOS型)電界効果トラ
ンジスタとした場合には、これに内蔵されたダイオード
をD1 〜D8 とすることができる。
【0010】第1及び第2の補助スイッチS1 、S2 は
電源1の一端と他端との間において互いに直列に接続さ
れ、第5及び第6の補助スイッチS5 、S6 も電源1の
一端と他端との間において互いに直列に接続されてい
る。第3及び第4の補助スイッチS3 、S4 は互いに逆
並列回路を形成し、これが第1のリアクトルL1 を介し
て第1及び第2の主スイッチTR1 、TR2 の相互接続
中点と第1及び第2の補助スイッチS1 、S2 の相互接
続中点との間に接続されている。第1のコンデンサC1
は第3及び第4の補助スイッチS3 、S4 の逆並列回路
と第1のリアクトルL1 の直列回路に対して並列に接続
されている。第5及び第6の補助スイッチS5 、S6 は
電源1の一端と他端との間で直列に接続されている。第
7及び第8の補助スイッチS7 、S8 は互いに逆並列回
路を形成し、この逆並列回路が第2のリアクトルL2 を
介して第3及び第4の主スイッチTR3 、TR4 の相互
接続中点と第5及び第6の補助スイッチS5 、S6 の相
互接続中点との間に接続されている。第2のコンデンサ
C2 は第3及び第4の主スイッチTR3 、TR4 の相互
接続中点と第5及び第6の補助スイッチS5 、S6 の相
互接続中点との間に接続されている。図1において負荷
2の左側の点線で囲んで示す第1のスイッチ回路(第1
のハーフブリッジ回路)5aと負荷2の右側の点線で囲
んで示す第2のスイッチ回路(第2のハーフブリッジ回
路)5bとは同一構成である。
【0011】図1では相互間の接続ラインの一部が図示
の都合で省略されているが、各スイッチTR1 〜TR4
、S1 〜S8 の制御端子(ベース)又はゲートは制御
回路6に接続されている。制御回路6は図2に原理的に
示すように、第1、第2、第3及び第4の主制御パルス
発生回路7、8、9、10と、第1〜第8の補助制御パ
ルス発生回路11、12、13、14、15、16、1
7、18と、発振器19と、位相制御回路20とを有す
る。第1及び第2の主制御パルス発生回路7、8は発振
器19に制御されて図3の(A)(B)に示す第1及び
第2の主制御パルスを発生し、第1及び第2の主スイッ
チTR1 、TR2 のベースに供給する。第3及び第4の
主制御パルス発生回路9、10は発振器19と位相制御
回路20に制御されて図3(C)(D)に示す第3及び
第4の主制御パルスを発生し、第3及び第4の主スイッ
チTR3 、TR4 のベースに供給する。第1及び第2の
主制御パルスと第3及び第4の主制御パルスとは相互間
に位相差を有している他は同一である。図3(A)
(B)の第1及び第2の主制御パルスは相互に時間間隔
Taを有して交互に発生し、図3(C)(D)の第3及
び第4の主制御パルスも時間間隔Taを有して交互に発
生する。この時間間隔Taは各コンデンサC1 、C2 が
充電された状態において補助スイッチS3 、S4 、S7
、S8 がオンになり、共振動作でC1 、C2 の電荷の
ほぼ全部が放出されるまでに要する時間に設定されてい
る。即ち、Ta は正弦波共振電流波形の0〜90度以上
の時間幅に設定されている。
【0012】第1及び第3の補助制御パルス発生回路1
1、13は第2の主制御パルス発生回路8に接続され、
図3(E)(G)に示すように図3(B)の第2の主制
御パルスの後縁時点t6 に同期して主制御パルスの相互
時間間隔(デッド・タイム)Ta以上のパルスを発生す
る。第1の補助スイッチS1 に供給する第1の補助制御
パルスの幅は図3のt6 時点から少なくともt7 時点以
上までの幅であると共に第1の主制御パルスの後縁時点
t12よりも前までの幅であることが望ましい。また、第
3の補助スイッチS3 に供給する第3の補助制御パルス
の幅はt6 時点から少なくとも第1の補助制御パルスの
後縁時点t8 以上までの幅であると共に第1の主制御パ
ルスの後縁時点t12よりも前までの幅であることが望ま
しい。第2及び第4の補助制御パルス発生回路14は第
1の主制御パルス発生回路7に接続され、図3(F)
(H)に示すように図3(A)の第1の主制御パルスの
後縁時点t0 に同期して相互時間間隔(デッド・タイ
ム)Ta以上のパルスを発生する。第2の補助スイッチ
S2 に供給する第2の補助制御パルスの幅は図3のt0
時点から少なくともt1 時点以上までの幅であると共
に、第2の主制御パルスの後縁時点t6 よりも前までの
幅であることが望ましい。また、第4の補助スイッチS
4 に供給する第4の補助制御パルスの幅はt0 時点から
少なくとも第2の補助制御パルスの後縁時点t2 以上ま
での幅であると共に、第2の主制御パルスの後縁時点t
6 よりも前までの幅であることが望ましい。第5〜第8
の補助制御パルス発生回路15〜18は図2に示すよう
に第3及び第4の主制御パルス発生回路10に接続さ
れ、第1〜第4の補助制御パルスの第1及び第2の主制
御パルスの関係と同様な関係が第3及び第4の主制御パ
ルスとの間に得られるように第5〜第8の補助制御パル
スが形成される。
【0013】
【動作】図1のインバータ回路の基本的動作は周知のイ
ンバータと同一である。即ち、第1及び第4の主スイッ
チTR1 、TR4 が同時にオンの期間に電源1と第1の
主スイッチTR1 と負荷2と第4の主スイッチTR4 と
から成る回路で第1の方向の電流が負荷2に流れ、第2
及び第3の主スイッチTR2 、TR3 が同時にオンの期
間に電源1と第3の主スイッチTR3 と負荷2と第2の
主スイッチTR2とから成る回路で負荷2に第2の方向
の電流が流れる。
【0014】次に、第1〜第4の主スイッチTR1 〜T
R4 のターンオン及びターンオフ期間における動作を説
明する。但し、図3のt0 〜t3 に示す第1の主スイッ
チTR1 のターンオフと第2の主スイッチTR2 のター
ンオンの期間の動作と、t6〜t9 に示す第2の主スイ
ッチTR2 のターンオフと第1の主スイッチTR1 のタ
ーンオンの期間の動作と、第3の主スイッチTR3 のタ
ーンオフと第4の主スイッチTR4 のターンオフとの期
間の動作と、第4の主スイッチTR4 のターンオフと第
3の主スイッチTR3 のターンオフの期間の動作とは実
質的に同一であるので、図3のt0 〜t3 期間の動作を
図4を参照して詳しく説明し、その他の期間の動作の説
明を省略する。
【0015】
【コンデンサ充電動作】この実施例では、第1及び第2
のコンデンサC1 、C2 を例えば図1に示す方向に予め
充電することが必要になる。この充電を行うために、第
1、第4の主スイッチTR、TR4 のオン期間に同期し
て第2及び第5の補助スイッチS2 、S5 をオンにす
る。勿論、これとは逆に第1の補助スイッチS1 と第2
の主スイッチTR2 とを同時にオン、第3の主スイッチ
TR3 と第6の補助スイッチS6 とを同時にオンにする
ことができる。コンデンサC1 、C2 の充電エネルギー
はL1 、L2 との共振動作を繰返す内に損失によって時
間の経過と共に低下するので、時々第1、第2、第3、
第4の主スイッチTR1 〜TR4 に同期してS2 、S1
、S5 、S6 をオンし、エネルギーを補充する。
【0016】
【ターンオフ、ターンオン動作】図4は負荷回路4を無
負荷とし、負荷2をトランスのみの遅れ負荷とした場合
における図3のt0 〜t3 区間及びこの近傍における図
1の各部の状態を示す。第1のコンデンサC1 がほぼ電
源電圧Vに充電されている状態のt0 時点で第1の主ス
イッチTR1 がオフになり、第2及び第4の補助スイッ
チがオンになると、第1のコンデンサC1 のエネルギー
が第1のコンデンサC1 と第1のリアクトルL1 と第4
の補助スイッチS4 とから成る共振回路で放出され、第
1のコンデンサC1 の電圧Vc1は図4(F)に示すよう
に正弦波の90〜180度区間の波形で低下する。この
時第2の補助スイッチS2 がオンであるので、第2の主
スイッチTR2 の両端には第1のコンデンサC1 の電圧
Vc1が印加されることになり、図4(H)に示すように
t0 〜t1 で第2の主スイッチTR2 の電圧Vtr2 がゼ
ロに向かって低下する。また、第1の主スイッチTR1
の電圧Vtr1 は電源電圧Vから第2の主スイッチTR2
の電圧Vtr2 を差し引いた値になり、図4(G)に示す
ようにゆっくりと立上る。第1のコンデンサC1 と第1
のリアクトルL1 と第4の補助スイッチS4 とから成る
閉回路の共振電流I1 は図4(F)に示すようにt0 〜
t1 区間において正弦波の0〜90度区間の波形を有し
て流れる。t1 時点で第1のコンデンサC1 の電圧Vc1
がゼロになると、第2のダイオードD2 の逆バイアスが
解除され、第1のリアクトルL1 の蓄積エネルギーの放
出による電流I1 は第2の補助スイッチS2 に転流し、
第1のリアクトルL1 と第4の補助スイッチS4 と第2
の補助スイッチS2 と第2のダイオードD2 の閉回路を
循環電流として流れる。t1 〜t2 の期間では第1のコ
ンデンサC1 の電圧はゼロボルトであり、第2の主スイ
ッチTR2 の電圧Vtr2 もゼロボルトである。従って、
t1 〜t2 期間から選ばれた例えばt1 で第2の主スイ
ッチTR2 をオンにすると、ZVSが達成される。ま
た、t0 では第1の主スイッチTR1 のZVSが達成さ
れている。第2の主スイッチTR2 のオン時点t1 以後
のt2 で第2の補助スイッチS2 をオフにすると、第1
のリアクトルL1 と第1のコンデンサC1 との共振が再
び生じ、第1のコンデンサC1 が図1とは逆に充電さ
れ、この電圧Vc1は図4(F)に示すように−Vに向か
って変化する。共振電流I1は図4(E)に示すように
t2 〜t3 期間で正弦波の90〜180度区間の波形で
変化し、t3 時点でゼロになる。第4の補助スイッチS
4 はサイリスタであるので、電流がゼロになった時に自
然にオフに成る機能を有する。図4では第4の補助スイ
ッチS4 のオン制御時間幅をt0 〜t3 としているが、
これよりも短いオン制御パルスとし、この短いオン制御
パルスをトリガ信号としてt0 時点に同期して発生させ
ることもできる。第4の補助スイッチS4 には図4
(E)の共振電流I1 が流れるが、t0 、t3 の電流の
ゼロ時にターンオン及びターンオフするので、スイッチ
ング損失は実質的にゼロである。また、第2の補助スイ
ッチS2 のターンオン時点t0 での電流はゼロであって
ZCVが達成され、また、この電圧Vs2はターンオフ時
点t2 から徐々に増大するので、ZVSが達成される。
【0017】上述から明らかなように、第1の主スイッ
チTR1 のターンオフ時、第2の主スイッチTR2 のタ
ーンオン時にZVSが達成されてスイッチング損失が少
なくなると共に、第2の補助スイッチS2 がZVS、第
4の補助スイッチS4 がZCSでオン・オフするので、
ここでのスイッチング損失も少なくなる。
【0018】第2の主スイッチTR2 のターンオフ時に
は、第1及び第3の補助スイッチS1 、S3 がオンにな
り、第1のコンデンサC1 と第3の補助スイッチS3 と
第1のリアクトルL1 との共振回路が形成され、この回
路で図4のt0 〜t1 区間及びt2 〜t3 区間に相当す
る電流I1 が流れ、また、図4のt1 〜t2 区間に相当
する電流は第1のリアクトルL1 と第1のダイオードD
1 と第1の補助スイッチS1 と第3の補助スイッチS3
とから成る閉回路で流れ、図4の場合と同様な作用効果
が得られる。また、第2のスイッチ回路5bにおいても
第1のスイッチ回路5aと同様の動作が生じる。
【0019】図4では無負荷として説明したが、負荷2
が抵抗とみなせる場合には、負荷2に印加される電圧に
対応した電流が第1〜第4の主スイッチTR1 〜TR4
を通って流れる。この時、主スイッチTR1 〜TR4 の
ストレージ電流が流れたとしても、ターンオフ時点直後
の電圧は正弦波状に変化するので、電流と電圧の積に基
づく電力損失は小さい。また、負荷2がインダクタンス
を含む遅れ負荷の場合には、例えば第1の主スイッチT
R1 のオフ時に、負荷2に流れていた電流(蓄積エネル
ギー)は、負荷2と第2のコンデンサC2 と第7の補助
スイッチS7 と電源1と第4のダイオードD4 と第1の
コンデンサC1 とから成る回路に継続して流れ、第1及
び第2のコンデンサC1 、C2 が放電し終わると第2及
び第5のダイオードD2 、D5 が順バイアスとなり、負
荷2と第5のダイオードD5 と電源1と第2のダイオー
ドD2 の回路で流れる。また、負荷2が進み負荷の場合
には、第1の主スイッチTR1 のオン期間において第1
のダイオードD1 に電流が流れている状態で第1の主ス
イッチTR1 をオフ、第2及び第4の補助スイッチS2
、S4 をオンにすると、負荷2と第1のリアクトルL1
と第4の補助スイッチS4 と第3のダイオードD3 と
電源1と第8のダイオードD8 と第7の補助スイッチS
7 と第2のリアクトルL2 とから成る回路に電流が流
れ、第1及び第2のリアクトルL1 、L2 の電流が負荷
電流と等しくなるまで上昇するとダイオードD1 、D6
はカットオフする。
【0020】
【第2の実施例】次に、図5及び図6を参照して本発明
の第2の実施例に係わるブリッジ型インバータ装置を説
明する。但し、図5及び後述する図7〜図11において
図1と共通する部分には同一の符号を付してその説明を
省略する。図5のインバータ回路は図1のインバータ回
路に更に第5及び第6のダイオードと呼ぶことができる
2つの共振回路形成用ダイオードDa、Dbを付加し、
コンデンサC1 と第3及び第4の補助スイッチS3 、S
4 の接続箇所を変更し、更に充電回路7を設けたもので
ある。
【0021】2つのダイオードDa、Dbの直列回路は
電源1の一端と他端との間に接続されている。コンデン
サC1 は第1及び第2の主スイッチTR1 、TR2 の相
互接続中点とダイオードDa、Dbの相互接続中点との
間に接続されている。リアクトルL1 は第1及び第2の
主スイッチTR1 、TR2 の相互接続中点と第1及び第
2の補助スイッチS1 、S2 の相互接続中点との間に接
続されている。第3及び第4の補助スイッチS3 、S4
の逆並列回路は第1及び第2の補助スイッチS1 、S2
の相互接続中点とダイオードDa、Dbの相互接続中点
との間に接続されている。充電回路7は抵抗又はスイッ
チから成り、ダイオードDbに並列に接続されている。
【0022】図5のブリッジ型インバータ装置は負荷2
の左側の第1のスイッチ回路(第1のハーフブリッジ回
路)5aと負荷2の右側の第2のスイッチ回路(第2の
ハーフブリッジ回路)5bとの組み合せから成る。第1
及び第2のスイッチ回路5a、5bは同一回路構成であ
るので、図5及び後述する実施例の図7においては第2
のスイッチ回路5bの詳しい説明を省略する。
【0023】
【動作】図5のインバータ回路の基本的動作は図1のイ
ンバータと同一である。即ち、第1及び第4の主スイッ
チTR1 、TR4 が同時にオンの期間に電源1と第1の
主スイッチTR1 と負荷2と第4の主スイッチTR4 と
から成る回路で第1の方向の電流が負荷2に流れ、第2
及び第3の主スイッチTR2 、TR3 が同時にオンの期
間に電源1と第3の主スイッチTR3 と負荷2と第2の
主スイッチTR2とから成る回路で負荷2に第2の方向
の電流が流れる。
【0024】次に、第1〜第4の主スイッチTR1 〜T
R4 のターンオン及びターンオフ期間における動作を図
3及び図4のt0 〜t3 期間に対応する期間を示す図6
を参照して説明する。なお、他の区間におけるターンオ
フ、ターンオンの動作は図6と実質的に同一であるの
で、その説明を省略する。
【0025】
【コンデンサ充電動作】この実施例では、第1及び第2
のコンデンサC1 、C2 を例えば図5に示す方向に予め
充電することが必要になる。この充電を行うために、イ
ンバータ動作を開始する前に第1の主スイッチTR1 を
オンにする。これにより、第1の主スイッチTR1 とコ
ンデンサC1 と充電回路7とから成る回路でコンデンサ
C1 が充電される。なお、共振動作を繰返すうちに損失
によってコンデンサC1 の電荷が減少する分は、インバ
ータ動作中の第1の主スイッチTR1 のオン期間に補充
される。
【0026】
【ターンオフ、ターンオン動作】図6は負荷回路4を無
負荷とし、負荷2をトランスのみの遅れ負荷とした場合
における図5の各部の状態を示す。第1のコンデンサC
1 がほぼ電源電圧Vに充電されている状態において、t
0 時点で第1の主スイッチTR1がオフになり、第2及
び第4の補助スイッチがオンになると、第1のコンデン
サC1 のエネルギーが第1のコンデンサC1 と第1のリ
アクトルL1 と第2の補助スイッチS2 とダイオードD
6 とから成る共振回路で放出され、第1のコンデンサC
1 の電圧Vc1は図6(F)に示すように正弦波の90〜
180度の区間の波形で低下する。この時ダイオードD
6 がオンであるので、第2の主スイッチTR2 の両端に
は第1のコンデンサC1 の電圧Vc1が印加されることに
なり、図6(H)に示すようにt0 〜t1 で第2の主ス
イッチTR2 の電圧Vtr2 がゼロに向かって低下する。
また、第1の主スイッチTR1 の電圧Vtr1 は電源電圧
Vから第2の主スイッチTR2 の電圧Vtr2 を差し引い
た値になり、図6(G)に示すようにゆっくりと立上
る。第1のコンデンサC1 と第1のリアクトルL1 との
直列共振回路の共振電流I1 は図6(E)に示すように
t0 〜t1 区間において正弦波の0〜90度区間の波形
を有して流れる。t1 時点で第1のコンデンサC1 の電
圧Vc1がゼロになると、第2のダイオードD2 の逆バイ
アスが解除され、第1のリアクトルL1 の蓄積エネルギ
ーの放出による電流I1 は第1のリアクトルL1 と第2
の補助スイッチS2 と第2のダイオードD2 の閉回路を
循環電流として流れる。t1〜t2 の期間では第1のコ
ンデンサC1 の電圧はゼロボルトであり、第2の主スイ
ッチTR2 の電圧Vtr2 もゼロボルトである。従って、
t1 〜t2 期間から選ばれた例えばt1 で第2の主スイ
ッチTR2 をオンにすると、ZVSが達成される。ま
た、t0 では第1の主スイッチTR1 のZVSが達成さ
れている。第2の主スイッチTR2 のオン時点t1 以後
のt2 で第2の補助スイッチS2 をオフにすると、第1
のリアクトルL1 と第4の補助スイッチS4 と第1のコ
ンデンサC1 との閉回路によってLC直列共振が再び生
じ、第1のコンデンサC1 が図6とは逆に充電され、こ
の電圧Vc1は図6(F)に示すように−Vに向かって変
化する。共振電流I1 は図6(E)に示すようにt2 〜
t3 期間で正弦波の90〜180度区間の波形で変化
し、t3 時点でゼロになる。第4の補助スイッチS4 は
サイリスタであるので、電流がゼロになった時に自然に
オフに成る機能を有する。図6では第4の補助スイッチ
S4 のオン制御時間幅をt0 〜t3 としているが、これ
よりも短いオン制御パルスとし、この短いオン制御パル
スをトリガ信号としてt0 時点又はt1 時点又はt2 時
点に同期して発生させることもできる。第4の補助スイ
ッチS4 には図6(E)の共振電流I1 が流れるが、t
0 、t3 の電流のゼロ時にターンオン及びターンオフす
るので、スイッチング損失は実質的にゼロである。ま
た、第2の補助スイッチS2 のターンオン時点t0 での
電流はゼロであってZCSが達成され、また、この電圧
Vs2は図6(I)に示すようにターンオフ時点t2 から
徐々に増大するので、ZVSが達成される。
【0027】上述から明らかなように、第1の主スイッ
チTR1 のターンオフ時、第2の主スイッチTR2 のタ
ーンオン時にZVSが達成されてスイッチング損失が少
なくなると共に、第2の補助スイッチS2 がZCS及び
ZVS、第4の補助スイッチS4 がZCSでオン・オフ
するので、ここでのスイッチング損失も少なくなる。
【0028】第2の主スイッチTR2 のターンオフ時に
は、第1及び第3の補助スイッチS1 、S3 がオンにな
り、第1のコンデンサC1 とダイオードDaと第1の補
助スイッチS1 と第1のリアクトルL1 との共振回路が
形成され、この回路で図6のt0 〜t1 区間に相当する
電流I1 が流れ、また、図6のt1 〜t2 区間に相当す
る電流I1 は第1のリアクトルL1 と第1のダイオード
D1 と第1の補助スイッチS1 とから成る閉回路で流
れ、図6のt2 〜t3 区間に相当する共振電流I1 はリ
アクトルL1 とコンデンサC1 と第3の補助スイッチS
3 とから成る閉回路で流れ、図6の場合と同様な作用効
果が得られる。また、第2のスイッチ回路5bにおいて
も同様の動作が生じる。
【0029】図6では無負荷として説明したが、負荷2
が抵抗とみなせる場合には、負荷2に印加される電圧に
対応した電流が第1〜第4の主スイッチTR1 〜TR4
を通って流れる。この時、主スイッチTR1 〜TR4 の
ストレージ電流が流れたとしても、ターンオフ時点直後
の電圧は正弦波状に変化するので、電流と電圧の積に基
づく電力損失は小さい。また、負荷2がインダクタンス
を含む遅れ負荷の場合には、例えば第1の主スイッチT
R1 のオフ時に、負荷2に流れていた電流(蓄積エネル
ギー)は、負荷2と第2のスイッチ回路5bと電源1と
ダイオードD6 と第1のコンデンサC1とから成る回路
に継続して流れ、コンデンサC1 が放電し終わると第2
のダイオードD2 が順バイアスとなり、負荷2と第2の
スイッチ回路5bと電源1と第2のダイオードD2 の回
路で流れる。また、負荷2が進み負荷の場合には、第1
の主スイッチTR1 のオン期間において第1のダイオー
ドD1 に流れている状態で第1の主スイッチTR1 をオ
フ、第2及び第4の補助スイッチS2 、S4 をオンにす
ると、負荷2と第1のリアクトルL1 と第2の補助スイ
ッチS2 と電源1と第2スイッチ回路5bとから成る回
路に電流が流れ、リアクトルL1 の電流が負荷電流と等
しくなるまで上昇するとダイオードD1 はカットオフす
る。
【0030】
【第3の実施例】次に、図7及び図8を参照して第3の
実施例のインバータ装置を説明する。図7の回路は、コ
ンデンサC1 とリアクトルL1a、L1bと、第3及び第4
の補助スイッチS3 、S4 の接続箇所を変更し、また充
電回路7を付加したものである。即ち、第1及び第2の
補助スイッチS1 、S2 の間に第1及び第2のリアクト
ルL1a、L1bが互いに直列に接続されている。コンデン
サC1 は2つのリアクトルL1a、L1bの相互接続中点と
第3及び第4のダイオードD3 、D4 の相互接続中点と
の間に接続されている。第3の補助スイッチS3 はコン
デンサC1 と第1のリアクトルL1aとに対して並列に接
続され、第4の補助スイッチS4 はコンデンサC1 と第
2のリアクトルL1bとに対して並列に接続されている。
充電回路7は抵抗又はスイッチから成り、第4のダイオ
ードD4 に並列に接続されている。図7において、この
他は図1と同一に構成されている。
【0031】
【動作】第1及び第2の主スイッチTR1 、TR2 のオ
ン・オフによるインバータ動作は図1の回路と同一であ
る。図7のインバータ装置においては図5の場合と同様
にコンデンサC1 を予め充電する必要がある。このた
め、第1の主スイッチTR1 をオンにし、これとコンデ
ンサC1 と充電回路7とから成る回路で充電電流を流
す。次に、コンデンサC1 に図7の極性が充電されてい
るものとして図3及び図4のt0 〜t3 区間に相当する
区間における図7の回路の動作を図8を参照して説明す
る。
【0032】図8は負荷回路4を無負荷とし、負荷2を
トランスのみの遅れ負荷とした場合における図7の各部
の状態を示す。第1のコンデンサC1 がほぼ電源電圧V
に充電されている状態において、t0 時点で第1の主ス
イッチTR1 がオフになり、第2の補助スイッチS2 が
オンになると、第1のコンデンサC1 のエネルギーが第
1のコンデンサC1 と第2のリアクトルL1bと第2の補
助スイッチS2 と第4のダイオードD4 とから成る共振
回路で放出され、第1のコンデンサC1 の電圧Vc1は図
8(F)に示すように正弦波の90〜180度の波形で
低下する。この時、第4のダイオードD4 がオンである
ので、第2の主スイッチTR2 の両端には第1のコンデ
ンサC1 の電圧Vc1が印加されることになり、図8
(H)に示すようにt0 〜t1 で第2の主スイッチTR
2 の電圧Vtr2 がゼロに向かって低下する。また、第1
の主スイッチTR1 の電圧Vtr1 は電源電圧Vから第2
の主スイッチTR2 の電圧Vtr2 を差し引いた値にな
り、図8(G)に示すようにゆっくりと立上る。第1の
コンデンサC1 と第2のリアクトルL1bと第2の補助ス
イッチS2 と第4のダイオードD4 とから成る閉回路の
共振電流I1 は図8(E)に示すようにt0 〜t1 区間
において正弦波の0〜90度区間の波形を有して流れ
る。t1 時点で第1のコンデンサC1 の電圧Vc1がゼロ
になると、第2のダイオードD2 の逆バイアスが解除さ
れ、第2のリアクトルL1bの蓄積エネルギーの放出によ
る電流I1 が第2のリアクトルL1bと第2の補助スイッ
チS2 と第2のダイオードD2 の閉回路を循環電流とし
て流れる。t1 〜t2 の期間では第1のコンデンサC1
の電圧はゼロボルトであり、第2の主スイッチTR2 の
電圧Vtr2 もゼロボルトである。従って、t1 〜t2 期
間から選ばれた例えばt1 で第2の主スイッチTR2 を
オンにすると、ZVSが達成される。また、t0 では第
1の主スイッチTR1 のZVSが達成されている。第2
の主スイッチTR2 のオン時点t1 以後のt2 で第2の
補助スイッチS2 をオフにし、第4の補助スイッチS4
をt2 と同時又はこの直前にオンにすると、第2のリア
クトL1bと第4の補助スイッチS4 と第1のコンデンサ
C1 との閉回路で共振が再び生じ、第1のコンデンサC
1 が図7とは逆に充電され、この電圧Vc1は図8(F)
に示すように−Vに向かって変化する。共振電流I1 は
図8(E)に示すようにt2 〜t3 期間で正弦波の90
〜180度区間の波形で変化し、t3 時点でゼロにな
る。第4の補助スイッチS4 はサイリスタであるので、
電流がゼロになった時に自然にオフに成る機能を有す
る。図8では第4の補助スイッチS4 のオン制御時間幅
をt2 の直前からt3 としているが、t2 の直前からt
2 の直後までの短いオン制御パルスとすることもでき
る。第4の補助スイッチS4 には図8(E)の共振電流
I1 が流れるが、電流のゼロ時にターンオフするのでZ
CVが達成される。また、第2の補助スイッチS2 のタ
ーンオン時には電流がゼロであるので、ZCSが達成さ
れ、またこの電圧Vs2はターンオフ時点t2 から徐々に
増大するので、ZVSが達成される。
【0033】上述から明らかなように、第1の主スイッ
チTR1 のターンオフ時、第2の主スイッチTR2 のタ
ーンオン時にZVSが達成されてスイッチング損失が少
なくなると共に、第2の補助スイッチS2 がZCS及び
ZVSでオン・オフし、第4の補助スイッチS4 がZC
Sでターンオフするので、ここでのスイッチング損失も
少なくなる。
【0034】第2の主スイッチTR2 のターンオフ時に
は、第1の補助スイッチS1 がオンになり、第1のコン
デンサC1 と第3のダイオードD3 と第1の補助スイッ
チS1 と第1のリアクトルL1aとの共振回路が形成さ
れ、この回路で図8のt0 〜t1 区間に相当する電流I
1 が流れる。図8のt1 〜t2 区間に相当する電流は第
1のリアクトルL1 と第1のダイオードD1 と第1の補
助スイッチS1 とから成る回路で流れる。図8のt2 〜
t3 区間に相当する電流は第1のリアクトルL1aとコン
デンサC1 と第3の補助スイッチS3 とから成る閉回路
で流れる。また、第2のスイッチ回路5bにおいても第
1のスイッチ回路5aと同様の動作が生じる。
【0035】図8では無負荷として説明したが、負荷2
が抵抗とみなせる場合には、負荷2に印加される電圧に
対応した電流が第1〜第4の主スイッチTR1 〜TR4
を通って流れる。この時、主スイッチTR1 〜TR4 の
ストレージ電流が流れたとしても、ターンオフ時点直後
の電圧は正弦波状に変化するので、電流と電圧の積に基
づく電力損失は小さい。また、負荷2がインダクタンス
を含む遅れ負荷の場合には、例えば第1の主スイッチT
R1 のオフ時に、負荷2に流れていた電流(蓄積エネル
ギー)は、負荷2と第2のスイッチ回路5bと電源1と
第4のダイオードD4 と第1のコンデンサC1 とから成
る回路に継続して流れ、第1のコンデンサC1 が放電し
終わると第2のダイオードD2 が順バイアスとなり、負
荷2と第2スイッチ回路5bと電源1と第2のダイオー
ドD2 の回路で流れる。また、負荷2が進み負荷の場合
には、第1の主スイッチTR1 のオン期間において第1
のダイオードD1 に電流が流れている状態で第1の主ス
イッチTR1 をオフ、第2の補助スイッチS2 をオンに
すると、負荷2と第2のリアクトルL1bと第2の補助ス
イッチS2 と電源1と第2のスイッチ回路5bとから成
る回路に電流が流れ、第2のリアクトルL1bの電流が負
荷電流と等しくなるまで上昇するとダイオードD1 はカ
ットオフする。
【0036】
【第4の実施例】次に、図9に示すハーフブリッジ型イ
ンバータ装置を説明する。図9のインバータ回路は図1
のインバータ装置の第2のスイッチ回路5bを同一容量
の第1及び第2の電力供給用コンデンサCa、Cbに置
き換えた構成になっている。即ち、電源1の一端と他端
との間に第1及び第2の電力供給用コンデンサCa、C
bの直列回路が接続され、これ等の接続中点に負荷2の
他端(右端)が接続されている。
【0037】このハーフブリッジ型インバータ回路で
は、最初に第1及び第2の電力供給用コンデンサCa、
Cbが電源1の電圧Vの1/2の値にそれぞれ充電され
ている。この状態で第1の主スイッチTR1 をオン、第
2の主スイッチTR2 をオフにすると、電源1と第1の
主スイッチTR1 と負荷2と第2の電力供給用コンデン
サCbとの回路で第1の方向の電流が流れて第2の電力
供給用コンデンサCbを充電する。また、第1の電力供
給用コンデンサCaと第1の主スイッチTR1 と負荷2
とから成る回路で第1の方向の放電電流が流れる。この
時、負荷2にはV/2の電圧が印加される。次に、第2
の主スイッチTR2 のオン期間には、電源1と第1の電
力供給用コンデンサCaと負荷2と第2の主スイッチT
R2 とから成る回路で第2の方向の電流が流れると共
に、第2の電力供給用コンデンサCbと負荷2と第2の
主スイッチTR2 とから成る回路で第2の方向の放電電
流が流れる。図9のハーフブリッジ型インバータにおい
ても、コンデンサC1 、リアクトルL1 等が図1と同様
に設けられているので、図1と同様な効果が得られる。
【0038】
【第5の実施例】次に、図10に示す3相ブリッジ型イ
ンバータ装置を説明する。この実施例では電源1に第1
のスイッチ回路5aと同一構成の第2及び第3のスイッ
チ回路5b、5cが接続されている。各スイッチ回路5
a、5b、5cにおける第1及び第2の主スイッチの接
続中点から各相の出力ラインが導出され、3相負荷2に
接続されている。第1〜第3相のスイッチ回路5a、5
b、5cは周知のように120度の角度間隔を有して駆
動される。この3相インバータにおいても、各相のスイ
ッチ回路5a、5b、5cは図1のスイッチ回路5aと
同一に構成されているので、同一の作用効果を有する。
【0039】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図5及び図7のスイッチ回路5aを使用して図
9のハーフブリッジ型インバータ装置又は図10の3相
ブリッジ型インバータ装置を構成することができる。 (2) 図4及び図6において、第2の補助スイッチS
2 のオフ転換時点を第2の主スイッチTR2 のオン転換
時点と同じt1 時点とすることができる。 (3) 図6において、第4の補助スイッチS4 のオン
時点を第2の補助スイッチS2 のオフ時点t2 と同時又
はこの直前とすることができる。 (4) 図4、図6及び図8において、t1 〜t2 期間
を実質的にゼロにするように第2の補助スイッチS2 の
オフ時点をt1 に移すことができる。 (5) 図5及び図7において充電回路7をトランジス
タ等のスイッチとする場合には第1の主スイッチTR1
と同時にオンにしてコンデンサC1 を充電する。また、
充電回路7はダイオードDa又はD3 に対して並列に接
続し、第2の主スイッチTR2 のオン期間にコンデンサ
C1 の左側がプラスとなるように充電することができ
る。また、起動前にコンデンサC1 の両端に直接に独立
の充電回路を接続して充電し、その後この充電回路を切
り離すことができる。また、図11に示すように充電回
路7をダイオ−ドDa に並列に接続し、第2の主スイッ
チTR2 のオン期間に充電してもよい。また、図7にお
いても充電回路7をダイオ−ドD3 に並列に接続するこ
とができる。 (6) 主スイッチTR1 、TR2 に並列にターンオフ
時の電圧立上りをゆるくするため又はノイズ吸収用のコ
ンデンサを接続することができる。 (7) 主スイッチTR1 〜TR4 、補助スイッチS1
〜S8 をFET等の半導体スイッチとすることができ
る。 (8) 各実施例において図12に示すように第1及び
第3の補助スイッチS1 、S3 を制御するための第1及
び第3の補助制御パルスの前縁を第2の主制御パルスの
後縁よりも前の時点とし、第2及び第4の補助スイッチ
S2 、S4 を制御するための第2及び第4の補助制御パ
ルスの前縁を第1の主制御パルスの後縁よりも前の時点
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のインバータ装置を示す
回路図である。
【図2】図1の制御回路を原理的に示すブロック図であ
る。
【図3】図2の各部の状態を示す電圧波形図である。
【図4】図1の各部の状態を示す図である。
【図5】第2の実施例のインバータ装置を示す回路図で
ある。
【図6】図5の各部の状態を示す図である。
【図7】第3の実施例のインバータ装置を示す回路図で
ある。
【図8】図7の各部の状態を示す回路図である。
【図9】第4の実施例のインバータ装置を示す図であ
る。
【図10】第5の実施例のインバータ装置を示す図であ
る。
【図11】変形例のインバ−タ装置を示す回路図であ
る。
【図12】変形例の制御パルスを示す波形図である。
【符号の説明】
TR1 〜TR4 主スイッチ S1 〜S4 補助スイッチ C1 、C2 コンデンサ L1 、L2 リアクトル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の一端と他端との間に1個又は
    複数個のスイッチ回路が接続され、前記スイッチ回路に
    よって負荷に第1の方向の電流とこれと反対の第2の方
    向の電流を流すように構成されたブリッジ型又はハーフ
    ブリッジ型又は多相ブリッジ型インバータ装置におい
    て、少なくとも1個の前記スイッチ回路が、 前記直流電源(1)の一端と他端との間に接続された第
    1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2 )の直列回路
    から成り、前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、T
    R2)の相互接続中点が負荷に接続されている主変換回路
    と、 前記直流電源(1)の一端と他端との間に接続された第
    1及び第2の補助スイッチ(S1 、S2 )の直列回路
    と、 前記第1及び第2のスイッチ(TR1 、TR2 )に逆並
    列接続された第1及び第2のダイオード(D1 、D2 )
    と、 前記第1及び第2の補助スイッチ(S1 、S2 )に逆並
    列接続された第3及び第4のダイオード(D3 、D4 )
    と、 前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2 )の相
    互接続中点と前記第1及び第2の補助スイッチ(S1 、
    S2 )の相互接続中点との間に接続された共振用コンデ
    ンサ(C1 )と、 前記共振用コンデンサ(C1 )に対して並列に第3及び
    第4の補助スイッチ(S3 、S4 )の逆並列回路を介し
    て接続された共振用リアクトル(L1 )とから成り、 且つ前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2 )
    を制御するための第1及び第2の主制御パルスと第1、
    第2、第3及び第4の補助スイッチ(S1 、S2 、S3
    、S4 )を制御するための第1、第2、第3、第4の
    補助制御パルスとを発生する制御回路が設けられている
    ことを特徴とするインバ−タ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記第1及び第2の主
    制御パルスを相互間に所定時間間隔(Ta )を有して交
    互に発生し、前記所定時間間隔(Ta )が前記コンデン
    サ(C1 )と前記リアクトル(L1 )とに基づく正弦波
    状共振電流波形の0度から90度以上までに相当する時
    間幅に設定され、前記第1の制御パルスの後縁と同時又
    はこれよりも前の時点で前記第2及び第4の移動スイッ
    チ(S2 、S4 )をオン状態に制御し、前記第2の主制
    御パルスの前縁と同時又はこれよりも後の時点で前記第
    2の補助スイッチ(S2 )をオフ状態に制御し、前記第
    2の補助スイッチ(S2 )がオフ状態に転換した時点か
    ら前記正弦波状共振電流波形の90〜180度区間に相
    当する時間が経過した時点で前記第4の補助スイッチ
    (S4 )を自然又は強制的にオフ状態に転換させ、前記
    第2の主制御パルスの後縁と同時又はこれよりも前の時
    点で前記第1及び第3の補助スイッチ(S1、S3 )を
    オン状態に制御し、前記第1の主制御パルスの前縁と同
    時又はこれよりも後の時点で前記第1の補助スイッチ
    (S1 )をオフ状態に制御し、前記第1の補助スイッチ
    (S1 )がオフ状態に転換した時点から前記正弦波状共
    振電流波形の90〜180度区間に相当する時間が経過
    した時点で前記第3の補助スイッチ(S3 )を自然又は
    強制的にオフ状態に転換させるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 直流電源の一端と他端との間に1個又は
    複数個のスイッチ回路が接続され、前記スイッチ回路に
    よって負荷に第1の方向の電流とこれと反対の第2の方
    向の電流を流すように構成されたブリッジ型又はハーフ
    ブリッジ型又は多相ブリッジ型インバータ装置におい
    て、少なくとも1個の前記スイッチ回路が、 前記直流電源(1)の一端と他端との間に接続された第
    1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2 )直列回路か
    ら成り、前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR
    2 )の相互接続中点が負荷に接続されている主変換回路
    と、 前記直流電源(1)の一端と他端との間に接続された第
    1及び第2の補助スイッチ(S1 、S2 )の直列回路
    と、 前記第1及び第2のスイッチ(TR1 、TR2 )に逆並
    列接続された第1及び第2のダイオード(D1 、D2 )
    と、 前記第1及び第2の補助スイッチ(S1 、S2 )に逆並
    列接続された第3及び第4のダイオード(D3 、D4 )
    と、 前記第3及び第4のダイオード(D3 、D4 )と同一の
    方向性を有して前記直流電源(1)の一端と他端との間
    に接続された第5及び第6のダイオード(Da、Db )
    の直列回路と、 前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2 )の相
    互接続中点と前記第5及び第6のダイオード(Da 、D
    b )の相互接続中点との間に接続された共振用コンデン
    サ(C1 )と、 前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2 )の相
    互接続中点と前記第1及び第2の補助スイッチ(S1 、
    S2 )の相互接続中点との間に接続されたリアクトル
    (L1 )と、 前記第1及び第2の補助スイッチ(S1 、S2 )の相互
    接続中点と前記第5及び第6のダイオード(Da 、Db
    )の相互接続中点との間に接続された第3及び第4の
    補助スイッチ(S3 、S4 )の逆並列回路とから成り、 且つ前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2 )
    を制御するための第1及び第2の主制御パルスと第1、
    第2、第3及び第4の補助スイッチ(S1 、S2 、S3
    、S4 )を制御するための第1、第2、第3、第4の
    補助制御パルスとを発生する制御回路が設けられている
    ことを特徴とするインバ−タ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、前記第1及び第2の主
    制御パルスを相互間に所定時間間隔(Ta )を有して交
    互に発生し、前記所定時間間隔(Ta )が前記コンデン
    サ(C1 )と前記リアクトル(L1 )とに基づく正弦波
    状共振電流波形の0度から90度以上までに相当する時
    間幅に設定され、前記第1の主制御パルスの後縁と同時
    又はこれよりも前の時点で前記第2及び第4の補助スイ
    ッチ(S2 、S4 )をオン状態に制御し、前記第2の主
    制御パルスの前縁と同時又はこれよりも後の時点で前記
    第2の補助スイッチ(S2 )をオフ状態に制御し、前記
    第2の補助スイッチ(S2 )がオフ状態に転換した時点
    から前記正弦波状共振電流波形の90〜180度区間に
    相当する時間が経過した時点で前記第4の補助スイッチ
    (S4 )を自然又は強制的にオフ状態に転換させ、前記
    第2の主制御パルスの後縁と同時又はこれよりも前の時
    点で前記第1及び第3の補助スイッチ(S1 、S3 )を
    オン状態に制御し、前記第1の主制御パルスの前縁と同
    時又はこれよりも後の時点で前記第1の補助スイッチ
    (S1 )をオフ状態に制御し、前記第1の補助スイッチ
    (S1 )がオフ状態に転換した時点から前記正弦波状共
    振電流波形の90〜180度区間に相当する時間が経過
    した時点で前記第3の補助スイッチ(S3 )を自然又は
    強制的にオフ状態に転換させるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載のインバータ装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記コンデンサ(C1 )を充電す
    るために前記第5のダイオード(Da )又は前記第6の
    ダイオード(Db )に並列に接続されたコンデンサ充電
    回路を有する請求項3又は4に従うインバ−タ装置。
  6. 【請求項6】 直流電源の一端と他端との間に1個又は
    複数個のスイッチ回路が接続され、前記スイッチ回路に
    よって負荷に第1の方向の電流とこれと反対の第2の方
    向の電流を流すように構成されたブリッジ型又はハーフ
    ブリッジ型又は多相ブリッジ型インバータ装置におい
    て、少なくとも1個の前記スイッチ回路が、 前記直流電源(1)の一端と他端との間に接続された第
    1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2 )直列回路か
    ら成り、前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR
    2 )の相互接続中点が負荷に接続されている主変換回路
    と、 前記直流電源(1)の一端と他端との間に接続された第
    1及び第2の補助スイッチ(S1 、S2 )の直列回路
    と、 前記第1及び第2のスイッチ(TR1 、TR2 )に逆並
    列接続された第1及び第2のダイオード(D1 、D2 )
    と、 前記第1及び第2のダイオード(D1 、D2 )と同一の
    方向性を有して前記直流電源(1)の一端と他端との間
    に接続された第3及び第4のダイオード(D3、D4 )
    の直列回路と、 前記第1及び第2の補助スイッチ(S1 、S2 )の直列
    回路中に配置され且つ前記第1及び第2の補助スイッチ
    (S1 、S2 )の相互間において互いに直列に接続され
    た第1及び第2のリアクトル(L1a、L1b)と、 前記第1及び第2のリアクトル(L1a、L1b)の相互接
    続中点と前記第3及び第4のダイオード(D3 、D4 )
    の相互接続中点との間に接続された共振用コンデンサ
    (C1 )と、 前記第1のリアクトル(L1a)と前記コンデンサ(C1
    )とに対して並列に接続された第3の補助スイッチ
    (S3 )と、 前記第3の補助スイッチ(S3 )と反対の方向性を有し
    て前記第2のリアクトル(L1b)と前記コンデンサ(C
    1 )とに対して並列に接続された第4の補助スイッチ
    (S4 )とから成り、 且つ前記第1及び第2の主スイッチ(TR1 、TR2 )
    を制御するための第1及び第2の主制御パルスと第1、
    第2、第3及び第4の補助スイッチ(S1 、S2 、S3
    、S4 )を制御するための第1、第2、第3、第4の
    補助制御パルスとを発生する制御回路が設けられている
    ことを特徴とするインバ−タ装置。
  7. 【請求項7】 前記制御回路は、前記第1及び第2の主
    制御パルスを相互間に所定時間間隔(Ta )を有して交
    互に発生し、前記所定時間間隔(Ta )が前記コンデン
    サ(C1 )と前記第2のリアクトル(L1b)とに基づく
    正弦波状共振電流波形の0度から90度以上までに相当
    する時間幅に設定され、前記第1の制御パルスの後縁と
    同時又はこれよりも前の時点で前記第2の補助スイッチ
    (S2)をオン状態に制御し、前記第2の主制御パルス
    の前縁と同時又はこれよりも後の時点で前記第2の補助
    スイッチ(S2 )をオフ状態に制御し、前記第2の主制
    御パルスの前縁と前記第2の補助スイッチ(S2 )がオ
    フ状態転換時点との間で前記第4の補助スイッチ(S4
    )をオン状態に転換し、この転換時点から前記コンデ
    ンサ(C1 )と前記第2のリアクトル(L1b)との正弦
    波状共振電流波形の90〜180度区間に相当する時間
    が経過した時点で前記第4の補助スイッチ(S4 )を自
    然又は強制的にオフ状態に転換させ、前記第2の主制御
    パルスの後縁と同時又はこれよりも前の時点で前記第1
    の補助スイッチ(S1 )をオン状態に制御し、前記第1
    の主制御パルスの前縁と同時又はこれよりも後の時点で
    前記第1の補助スイッチ(S1 )をオフ状態に制御し、
    前記第1の主制御パルスの前縁と前記第1の補助スイッ
    チ(S1 )のオフ状態転換時点との間で前記第3の補助
    スイッチ(S3 )をオン状態に転換し、この転換時点か
    ら前記コンデンサ(C1)と前記第1のリアクトル(L1
    a)と正弦波状共振電流波形の90〜180度区間に相
    当する時間が経過した時点で前記第3の補助スイッチ
    (S3 )を自然又は強制的にオフ状態に転換させるよう
    に形成されていることを特徴とする請求項6記載のイン
    バータ装置。
  8. 【請求項8】 更に、前記コンデンサ(C1 )を充電す
    るために前記第3のダイオード(D3 )又は前記第4の
    ダイオード(D4 )に対して並列に接続されたコンデン
    サ充電回路(7)を有する請求項6又は7に従うインバ
    −タ装置。
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