JPH08115714A - 防爆形密閉電池 - Google Patents

防爆形密閉電池

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JPH08115714A
JPH08115714A JP6275810A JP27581094A JPH08115714A JP H08115714 A JPH08115714 A JP H08115714A JP 6275810 A JP6275810 A JP 6275810A JP 27581094 A JP27581094 A JP 27581094A JP H08115714 A JPH08115714 A JP H08115714A
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宏 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過充電時や短絡時においても電池の発火や破
裂を防止することができる防爆形密閉電池を提供する。 【構成】 リード体取り付け部材1に薄肉部1aを該リ
ード体取り付け部材1の厚み方向の両端面より内部側に
設け、該薄肉部1aに電池内圧の上昇に伴い内圧方向に
変形を生じる防爆弁3の突出部3aを溶接し、上記リー
ド体取り付け部材1にリード体8を取り付け、通常の状
態では、リード体取り付け部材1と防爆弁3の電気的接
続を確保して電路として機能させ、過充電や短絡などに
より電池内圧が上昇して所定の圧力に達したときは、防
爆弁3が電池内圧を受けて内圧方向に変形し、リード体
取り付け部材1の薄肉部1aを破断させるか、またはリ
ード体取り付け部材1の薄肉部1aと防爆弁3の突出部
3aとの溶接部分5を剥離させて、リード体取り付け部
材1と防爆弁3との電気的接続を消失させ、電流を遮断
させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防爆形密閉電池に関
し、さらに詳しくは、過充電時や短絡時においても電流
を遮断させて発火や破裂を防止することができる防爆形
密閉電池に関する。
【0002】
【従来の技術】最近は、たとえばリチウム電池やリチウ
ム二次電池などの有機溶媒系電解液を用いた密閉電池
が、時計やカメラなどの携帯用機器の電源として広く使
用されている。
【0003】ところが、このような有機溶媒系の電解液
を用いた密閉電池は、電池内部の発電要素が化学変化を
起こして、電池内部の圧力が上昇し、高圧下で破裂する
場合がある。
【0004】たとえば、リチウム二次電池を過充電状態
にしたり、あるいは短絡状態になって大電流が流れる
と、電解液が分解し、その結果、電池内部にガスが発生
し、その発生したガスによって電池内部の圧力が上昇
し、最後には電池が高圧下で破裂してしまうことがあ
る。
【0005】また、リチウム一次電池においても、強制
的に過充電や過放電したり、あるいは他の電池からの強
制放電などによって、電池内部の圧力が上昇し、最後に
は発火にいたるおそれがある。
【0006】そこで、従来からも、電池内部に発生した
ガスを電池外部へ放出して、電池の高圧下での破裂を防
止する、いわゆる防爆機能を電池に備えさせることが行
われている。
【0007】たとえば、図8に示すように、封口板を兼
ねるリード体取り付け部材1にガスが通過し得る圧力導
入口1bを設け、端子板2にガス排出孔2aと切刃2b
を設け、リード体取り付け部材1と端子板2との間に可
撓性薄板16を配設し、電池内部にガスが発生して電池
の内圧が上昇したときに、上記可撓性薄板16が端子板
2側に膨らんで切刃2bに接触して破壊され、それによ
って、電池内部のガスを端子板2のガス排出孔2aから
電池外部に放出させて、電池の高圧下での破裂を防止す
る、いわゆる防爆機能を電池に備えさせることが行われ
ている(たとえば、実開平2−71966号公報)。
【0008】また、図9に示すように、電池ケース6の
底部に十字状に薄肉部6aを設け、電池内部にガスが発
生して、電池の内圧が上昇したときに、該薄肉部6aが
切裂破壊して、電池内部のガスを電池外部に放出させ、
電池の高圧下での破裂を防止することも行われている
(たとえば、特開昭63−285859号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の防爆形密閉電池は、電池内圧の上昇による
高圧下での破裂は防止し得るものの、たとえば過充電状
態になった場合、充電電流が流れ続けるため、電池内部
の電解液や活物質が分解を続け、それによって電池の温
度が上昇すると共に電池内圧も上昇を続け、最後には発
火や破裂に至ってしまうという問題があった。
【0010】したがって、本発明は、上記のような従来
の防爆形密閉電池が持っていた問題点を解決し、過充電
時や短絡時においても電池の発火や破裂を防止すること
ができる安全性の高い防爆形密閉電池を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成を、その実施例に対応する図1〜図4を
用いて説明すると、本発明は、リード体取り付け部材1
に薄肉部1aを該リード体取り付け部材1の厚み方向の
両端面より内部側に設け、該薄肉部1aに電池内圧の上
昇に伴い内圧方向に変形を生じる防爆弁3の突出部3a
を溶接し、上記リード体取り付け部材1にリード体8を
取り付けておくことによって、電池内圧が上昇して所定
の圧力に達したとき、リード体取り付け部材1の厚み方
向の両端面より内部側に設けた薄肉部1aが、防爆弁3
の内圧方向への変形に伴って生じる剪断力により破壊す
るか、または薄肉部1aと防爆弁3の突出部3aとの溶
接部分5が剥離して、電流を遮断するようにして、上記
目的を達成したものである。
【0012】すなわち、通常の状態では、図1に示すよ
うに、リード体8を取り付けたリード体取り付け部材1
と防爆弁3とは、その薄肉部1aと防爆弁3の突出部3
aとが溶接により一体化しているため、正極9から端子
板2までの電気的接続は、リード体8、リード体取り付
け部材1、防爆弁3およびそれらの溶接部分5によって
確保されていて、電路として機能するが、過充電あるい
は短絡などによる異常反応により電解液や活物質が分解
して電池内部にガスが発生した場合には、図5に示すよ
うに、その電池内部に発生したガスによって防爆弁3が
内圧方向(内圧が拡散していく方向)に押圧されて変形
することにより、リード体取り付け部材1の薄肉部1a
に剪断力を生じさせて該薄肉部1aを破断させるか、ま
たは図6に示すように、リード体取り付け部材1の薄肉
部1aと防爆弁3の突出部3aとの溶接部分5を剥離さ
せる。
【0013】その結果、過充電時や短絡時の初期段階で
正極9から端子板2までの電気的接続が消失し、電流が
遮断されて反応が停止し、充電電流または短絡電流によ
る電池の温度上昇や内圧上昇が抑えられ、電池の発火や
破裂が防止される。
【0014】本発明において、上記薄肉部1aをリード
体取り付け部材1の厚み方向の両端面より内部側に設け
ているのは、そうする方が、いずれか一方の端面に薄肉
部1aを設けた場合よりも、薄肉部1aに作用する引張
り応力を抑制することができ、薄肉部1aを破断するの
に必要な剪断力をより大きく作用させることができるの
で、電流を遮断する信頼性が向上するからである。
【0015】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。ただし、本発明は実施例に例示のもののみに限
定されることはない。
【0016】図1は本発明の防爆形密閉電池の一実施例
を示す縦断面図である。図2は上記図1に示す防爆形密
閉電池に使用されているリード体取り付け部材を示すも
のであり、図2の(a)はその平面図、図2の(b)は
その縦断面図である。図3は上記図1に示す防爆形密閉
電池に使用されている防爆弁を示すものであり、図3の
(a)はその平面図、図3の(b)はその縦断面図であ
る。図4はリード体取り付け部材の薄肉部周辺の拡大断
面図である。図5は図1に示す防爆形密閉電池の防爆弁
が電池内圧を受けて内圧方向に変形し、リード体取り付
け部材に設けた薄肉部が破断した時の状態を示す縦断面
図である。図6は図1に示す防爆形密閉電池の防爆弁が
電池内圧を受けて内圧方向に変形し、リード体取り付け
部材の薄肉部と防爆弁の突出部との溶接部分が剥離した
時の状態を示す縦断面図である。
【0017】まず、図1により、電池の構成部材を概略
的に説明すると、1はリード体取り付け部材、2は端子
板、3は防爆弁、4は絶縁パッキング、5は溶接部分、
6は電池ケース、7は環状ガスケット、8は正極側のリ
ード体、9は正極、10は負極、11はセパレータ、1
2は電解液、13は絶縁体、14は絶縁体、15は負極
側のリード体である。
【0018】リード体取り付け部材1は、封口板として
の機能を有するものであり、このリード体取り付け部材
1はアルミニウム、チタン、ニッケル、ステンレス鋼な
どからなり、円板状をしていて、図2に示すように、中
央部に薄肉部1aを厚み方向の両端面より内部側に設
け、かつ上記薄肉部1aの周囲に防爆弁3に電池内圧を
作用させるための圧力導入口1bとして4カ所に孔を設
けている。そして、この薄肉部1aの上面に防爆弁3の
突出部3aが溶接され、溶接部分5を構成している。
【0019】なお、上記のリード体取り付け部材1に設
けた薄肉部1aや防爆弁3の突出部3aなどは、図面上
での理解がしやすいように、切断面のみを図示してお
り、切断面後方の輪郭線は図示を省略している。また、
リード体取り付け部材1の薄肉部1aと防爆弁3の突出
部3aとの溶接部分5も、図面上での理解が容易なよう
に、実際よりは誇張した状態に図示されている。
【0020】端子板2は、鉄にニッケルメッキを施した
金属材料、ステンレス鋼あるいはステンレス鋼にニッケ
ルメッキを施した金属材料で形成され、周縁部が鍔状に
なった帽子状をしており、この端子板2にはガス排出孔
2aが設けられている。
【0021】防爆弁3は、アルミニウム、チタン、ニッ
ケル、ステンレス鋼などの金属材料からなり、円板状を
しており、その中央部には発電要素側(図1では、下
側)に先端部を有する突出部3aが設けられ、その突出
部3aの下面が、前記したように、リード体取り付け部
材1の薄肉部1aの上面に溶接され、溶接部分5を構成
している。
【0022】絶縁パッキング4は、ポリプロピレンなど
の耐電解液性を有する合成樹脂で形成されていて、環状
をしており、リード体取り付け部材1と防爆弁3とを絶
縁するとともに、両者の間から電解液が漏れないように
両者の間隙を封止する。
【0023】電池ケース6は鉄にニッケルメッキを施し
た金属材料、あるいはステンレス鋼などの金属材料で形
成されており、環状ガスケット7はポリプロピレンなど
の耐電解液性を有する合成樹脂で形成されている。リー
ド体8はアルミニウム、チタン、ステンレス鋼などの金
属材料からなり、前記リード体取り付け部材1と正極9
とを接続している。
【0024】正極9は、たとえば、MnO2 、Ti
2 、MoS2 、V2 5 、Lix MnOy 、Lix
iO2 、Lix CoO2 などを活物質とし、これに必要
に応じて、カーボンブラックなどの導電助剤とポリテト
ラフルオロエチレンなどの結着剤などを加えて混合して
調製した正極合剤を成形したものであり、その成形にあ
たってはステンレス鋼製網などが集電作用を兼ねた芯材
として使用されているが、この図1では繁雑化を避ける
ため、ステンレス鋼製網などの芯材は図示していない。
【0025】負極10は、たとえば、金属リチウム、リ
チウム合金、リチウムをドープし、かつ脱ドープし得る
カーボンなどを用いて作製されたものであり、この負極
10の作製にあたってもステンレス鋼製網などが集電作
用を兼ねた支持体として使用されているが、この図1で
は繁雑化を避けるため、ステンレス鋼製網などの支持体
は図示していない。
【0026】セパレータ11は、ポリプロピレン不織
布、ポリエチレン不織布などの合成繊維不織布からな
り、前記正極9と負極10はこのセパレータ11を介し
て重ね合わせられ、渦巻状に巻回して渦巻状電極体とし
て電池ケース6内に収容されている。
【0027】電解液12は、たとえば、プロピレンカー
ボネート、エチレンカーボネート、1,2−ジメトキシ
エタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクト
ン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラ
ン、1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホ
ランなどの有機溶媒の単独または2種以上の混合溶媒
に、LiClO4 、LiPF6 、LiSbF6 、LiA
S 6 、LiBF4 、Li(C6 5 4 、LiCF3
SO3 、LiC4 9 SO3 、(CF3 SO2 2 NL
i、(CF3 SO2 3 CLiなどの電解質を溶解させ
たものからなり、電池ケース6内に注入されている。
【0028】上記電池ケース6の底部にはポリテトラフ
ルオロエチレンシートなどからなる絶縁体13が設置さ
れ、前記正極9、負極10およびセパレータ11からな
る渦巻状電極体や、電解液12、渦巻状電極体上部の絶
縁体14などは、この電池ケース6内に収容されてい
る。そして、それらの収容後、電池ケース6の開口端近
傍部分に底部が内方に突出した環状の溝が形成される。
【0029】そして、上記電池ケース6の開口部に、リ
ード体取り付け部材1、絶縁パッキング4、防爆弁3が
挿入された環状ガスケット7を入れ、さらにその上から
端子板2を挿入し、電池ケース6の溝から先の部分を内
方に締め付けることによって電池ケース6の開口部が封
口されている。
【0030】上記のような電池組立にあたっては、あら
かじめ負極10と電池ケース6とをニッケル、銅、ステ
ンレス鋼などの金属製のリード体15で接続し、正極9
とリード体取り付け部材1とを前記のようにアルミニウ
ム、チタン、ステンレス鋼などの金属製のリード体8で
接続しておくのが好ましい。
【0031】上記のようにして組み立てられた電池にお
いては、リード体取り付け部材1の薄肉部1aと防爆弁
3の突出部3aとが溶接部分5で接触し、防爆弁3の周
縁部と端子板2の周縁部とが接触し、正極9とリード体
取り付け部材1とは正極側のリード体8で接続されてい
るので、正極9と端子板2とはリード体8、リード体取
り付け部材1、防爆弁3およびそれらの溶接部分5によ
って電気的接続が得られ、電路として正常に機能する。
【0032】そして、電池に異常事態が起こり、電池内
部にガスが発生して電池の内圧が上昇した場合には、そ
の内圧上昇により、図5に示すように、防爆弁3の中央
部が内圧方向(図5では、上側の方向)に変形し、それ
に伴って溶接部分5で一体化されている薄肉部1aに剪
断力が働いて、該薄肉部1aが破断するか、または図6
に示すように、防爆弁3の突出部3aとリード体取り付
け部材1の薄肉部1aとの溶接部分5が剥離し、それに
よって、正極9と端子板2との電気的接続が消失して、
電流が遮断されるようになる。
【0033】その結果、電池反応が進行しなくなるの
で、過充電時や短絡時でも、充電電流や短絡電流による
電池の温度上昇や内圧上昇がそれ以上進行しなくなっ
て、電池の発火や破裂が防止されるようになる。
【0034】なお、上記防爆弁3には薄肉部3bが設け
られており、たとえば、充電が極度に進行して電解液や
活物質などの発電要素が分解し、大量のガスが発生した
場合は、防爆弁3が変形して、防爆弁3の突出部3aと
リード体取り付け部材1の薄肉部1aとの溶接部分5が
剥離した後、この防爆弁3に設けた薄肉部3bが開裂し
てガスを端子板2のガス排出孔2aから電池外部に排出
させて電池の破裂を防止することができる。
【0035】つぎに、図1に示す構造で、正極活物質と
して二酸化マンガン(MnO2 )を用い、負極にリチウ
ムを用い、電解液としてエチレンカーボネートと1,3
−ジオキソランとの体積比1:2の混合溶媒にLiCF
3 SO3 を0.6mol/l溶解させたものを用いた防
爆形密閉電池を作製し、この実施例の電池について、試
験雰囲気20℃、2.8A定電流充電の条件下で過充電
試験を行ったときの、充電時間と電池電圧、充電電流、
電池温度の関係を図7に示す。なお、この実施例の電池
ではリード体取り付け部材1はアルミニウム製で、その
本体部分の厚みは0.6mmであり、薄肉部1aの厚み
は0.1mmである。そして、この薄肉部1aはその下
面がリード体取り付け部材1の下面から0.1mm内部
に入った位置(図4では、その下面からの距離をt2で
表す)に設けており、薄肉部1aの厚み(図4では、薄
肉部1aの厚みをt1で表している)と同じにしてい
る。
【0036】図7に示すように、実施例の電池は過充電
状態(電池温度の勾配が立ち上がりはじめた時点)にな
ると、充電電流が遮断されて、電池温度が降下しはじめ
る。これは、過充電状態になると、電池内圧の上昇によ
って防爆弁3が内圧方向に変形し、それによって、薄肉
部1aが破断したり、あるいは薄肉部1aと防爆弁3の
突出部3aとの溶接部分5が剥離して、正極9と端子板
2との電気的接続が消失し、充電電流を遮断するからで
ある。そして、その充電電流の遮断によって、電池の発
火や破裂が防止される。
【0037】これに対して、活物質、電解液の構成を実
施例の電池と同一にして防爆機能を図8に示す構成にし
た従来電池について同様の試験を行ったところ、防爆機
能は作動し電池の破裂は防止されたものの、充電電流が
流れ続けたために発火した。
【0038】また、図10に示すように、薄肉部1aを
その下面がリード体取り付け部材1の下面と同一面にな
るように設け、また、図11に示すように、薄肉部1a
をその上面がリード体取り付け部材1の上面と同一面に
なるように設け、それらのリード体取り付け部材1を用
い、それ以外は実施例と同様の電池を作製し、それらの
電池ならびに実施例の電池について、各電池とも100
個ずつ、前記と同様の条件下で過充電試験を行ったとこ
ろ、実施例の電池は試験に供した100個の電池のいず
れも防爆機能が正常に作動したが、図10に示すよう
に、薄肉部1aをリード体取り付け部材1の下面側に設
けたものでは、試験に供した100個の電池のうち55
個しか防爆機能が正常に作動せず、また図11に示すよ
うに、薄肉部1aをリード体取り付け部材1の上面側に
設けたものでは、試験に供した100個の電池のうちの
50個しか防爆機能が正常に作動しなかった。
【0039】上記実施例では、薄肉部1aをリード体取
り付け部材1の下面から薄肉部1aの厚みと同じ長さ離
れた位置(図4のt2参照)に設けたが、それに限られ
ることなく、薄肉部1aはリード体取り付け部材1の厚
み方向の両端面より内部側であれば、どの位置に設けて
もよいし、また実施例では薄肉部1aの周囲のリード体
取り付け部材1の側面形状1cをストレートにしたが、
それに限られることなく、たとえば防爆弁3側を逆ハ字
形のテーパ状にし、リード体8側をハ字形のテーパ形状
にしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、リー
ド体取り付け部材1に薄肉部1aを該リード体取り付け
部材1の厚み方向の両端面より内部側に設け、該薄肉部
1aに電池内圧の上昇に伴い内圧方向に変形を生じる防
爆弁3の突出部3aを溶接し、通常の状態では上記溶接
部分5により防爆弁3とリード体取り付け部材1との電
気的接続を確保して電路として機能させ、過充電や短絡
などの異常反応により、電池内圧が上昇して所定の圧力
に達したときは、防爆弁3がその内圧を受けて内圧方向
に変形し,それに伴って、この防爆弁3と溶接部分5と
で一体化している薄肉部1aに剪断力を働かせて該薄肉
部1aを破断させるか、または薄肉部1aと防爆弁3の
突出部3aとの溶接部分5を剥離させ、電流を遮断する
ことができるようにしておくことによって、過充電時や
短絡時においても発火や破裂を防止することができる安
全性の高い防爆形密閉電池を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防爆形密閉電池の一実施例を示す縦断
面図である。
【図2】図1に示す防爆形密閉電池に使用されたリード
体取り付け部材を拡大して示すもので、(a)はその平
面図、(b)はその縦断面図である。
【図3】図1に示す防爆形密閉電池に使用された防爆弁
を拡大して示すもので、(a)はその平面図、(b)は
その縦断面図である。
【図4】図1に示す防爆形密閉電池に使用されたリード
体取り付け部材の薄肉部とその周辺を示す拡大断面図で
ある。
【図5】図1に示す電池の防爆弁が電池内圧を受けて内
圧方向に変形し、リード体取り付け部材に設けた薄肉部
が破断した状態を拡大して示す要部縦断面図である。
【図6】図1に示す電池の防爆弁が電池内圧を受けて内
圧方向に変形し、防爆弁の突出部とリード体取り付け部
材の薄肉部との溶接部分が剥離した状態を拡大して示す
要部縦断面図である。
【図7】本発明の実施例の電池の過充電試験を行ったと
きの、充電時間と電池電圧、充電電流、電池温度の関係
を示す図である。
【図8】従来の防爆形密閉電池の要部縦断面図である。
【図9】従来の防爆形密閉電池に使用されている電池ケ
ースの要部を示す図で、(a)はその底面図、(b)は
その縦断面図である。
【図10】本発明とは構成が異なるリード体取り付け部
材の薄肉部とその周辺を示す拡大断面図である。
【図11】本発明とは構成が異なるリード体取り付け部
材の薄肉部とその周辺を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 リード体取り付け部材 1a 薄肉部 1b 圧力導入口 2 端子板 2a ガス排出孔 3 防爆弁 3a 突出部 4 絶縁パッキング 5 溶接部分 6 電池ケース 7 環状ガスケット 8 リード体 9 正極 10 負極 11 セパレータ 12 電解液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池内圧の上昇に伴い内圧方向に変形を
    生じる防爆弁3の突出部3aと、リード体取り付け部材
    1に設けた薄肉部1aとを溶接し、上記リード体取り付
    け部材1にリード体8を取り付ける防爆形密閉電池であ
    って、上記薄肉部1aをリード体取り付け部材1の厚み
    方向の両端面より内部側に設けたことを特徴とする防爆
    形密閉電池。
JP27581094A 1994-10-14 1994-10-14 防爆形密閉電池 Expired - Fee Related JP3349601B2 (ja)

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