JPH08114700A - 簡易放射線遮蔽容器 - Google Patents

簡易放射線遮蔽容器

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Publication number
JPH08114700A
JPH08114700A JP6250358A JP25035894A JPH08114700A JP H08114700 A JPH08114700 A JP H08114700A JP 6250358 A JP6250358 A JP 6250358A JP 25035894 A JP25035894 A JP 25035894A JP H08114700 A JPH08114700 A JP H08114700A
Authority
JP
Japan
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shielding
container
containers
radiation
shielding material
Prior art date
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Pending
Application number
JP6250358A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Totsuka
文夫 戸塚
Hideho Morishima
秀穂 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08114700A publication Critical patent/JPH08114700A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】放射線源を有する設備からの放射線を遮蔽する
設備に関し、高放射線下での遮蔽体の設置,変更,撤去
等の遮蔽設置作業量を少なくすることができる簡易遮蔽
容器を得る。 【構成】容器1の上面を凸形状,容器1の下面を凹形状
とし、上面の凸形状部2には、遮蔽材4を充填するため
の上部注入口5を下面の凹形状部3には下部注入口6を
設け、容器1を積み上げて両注入口5,6を連結し、ま
た、遮蔽容器1の側面も、凹凸形状とし連通口9を設
け、左右の容器を連結して、必要遮蔽寸法を確保した
後、上部注入口5より注入し、連結した縦横全遮蔽容器
を満杯にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線源を有する設備の
放射線を遮蔽する設備に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線源を有する機器を設置する施設
は、一般に鉛あるいは、コンクリートを用いて被ばく防
止上必要な遮蔽厚を確保した遮蔽壁を構築している。遮
蔽具として特開平5−142392 号公報に記載されている放
射線遮蔽具は、中空状金属製ケーシングにホウ素含有系
流動物とその中に混入した金属酸化物とを充填して固化
状態としたもので、Na247 ,B23や、Bpo,
Fe23等が使用され、ボロンや水素によって主として
中性子線を遮蔽し、かつ、ケーシング及びその金属によ
ってガンマ線を遮蔽するものである。また、特開平4−3
05198 号公報に記載されている放射線の遮蔽構造体は、
遮蔽構造体の外殻を鉄板等の剛性を有する部材で作製
し、外殻に遮蔽材の充填口と抜取口を設けたものであ
る。粉粒体とこの粉粒体を固化させない性質の液体を混
合したものを遮蔽材に用いている。遮蔽材の充填,抜取
は、各口に連結管を取付け後、充填用ポンプ,抜取用ポ
ンプに接続し、各ポンプは、抜き取った遮蔽材を貯蔵す
るためのタンクに接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−142392 号公
報は、金属製遮蔽容器によりガンマ線を、容器に内包す
る遮蔽材(ホウ素含有物)により中性子線を遮蔽する方
法だが、設備への初期計画時に有効と考えられるが、容
器が金属製であるため、重要が多く、また、遮蔽材にホ
ウ素含有物を用いているため遮蔽効果は高いが、あらか
じめ遮蔽材を容器に密封しておく必要が有り、遮蔽具保
管場所の確保、及び搬出入作業等、応急的かつ早急な遮
蔽追設時の工事性は良いとは言えない。また、特開平4
−305198 号公報は、遮蔽必要寸法が遮蔽構造体より大
きい場合には、遮蔽構造体が連結構造を持たないため、
各体を接続し、遮蔽必要寸法を確保する上で完全な遮蔽
体を構築することが可能とは言えない。
【0004】本発明の目的は、放射線源を有する設備に
おいて、早急にかつ応急的に放射線を遮断する必要が生
じた場合に、高放射線下での遮蔽作業量を少なくし、作
業員の被ばく低減効果の高い簡易放射線遮蔽容器を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の数個の空の遮蔽容器を必要遮蔽寸法まで構
築し、最上部の遮蔽容器の上部注入口から遮蔽材を注入
し、空容器設備から全遮蔽容器に充填するまでの作業時
間が短時間に終了する。
【0006】
【作用】請求項1では、遮蔽材(流動性物質)を充填す
るための上部注入口と下部注入口を設けた遮蔽容器を積
み上げ、両注入口を連結させ、必要遮蔽寸法を確保し、
上部注入口より遮蔽材を注入することにより、連結した
縦一列全遮蔽容器を満杯にすることを可能とする。
【0007】請求項2では、遮蔽容器側面に連通口を設
置し、遮蔽材の左右方向への流動を可能とする。
【0008】請求項3では、遮蔽容器材質を軽量な可燃
性物質とし、用済み後の焼却廃棄処理を可能とし放射性
廃棄物量を少なくする。
【0009】請求項4では、作業性向上を目指し遮蔽容
器寸法を遮蔽材上から必要最低限とし、かつ容器自体は
自立するようブロック化する。
【0010】請求項5では、遮蔽容器内に充填する遮蔽
材を水とする。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図を用い
て説明する。
【0012】(実施例1)図1は、簡易放射線遮蔽容器
の実施例1を示す。
【0013】簡易遮蔽をする容器1には、容器1の上部
の凸形状部2に遮蔽材4(流動性物質)を充填するため
の上部注入口5を、容器1の下部の凹形状部3に下部注
入口6を、容器1の下部前面に排出口7を設け、容器1
を積み上げることにより上部注入口5と下部注入口6を
連結する。空の容器1を複数個上下に連結させ、必要遮
蔽寸法を確保した後、上部注入口5より遮蔽材4を注入
することにより連結した縦一列全遮蔽容器1を満杯にす
る。容器1側面には、容器1を左右に設置する場合に容
器1同士の連結性を高めるよう凹凸形状の垂直ガイド8
A(凹形状),8B(凸形状)がある。容器1上部の凸
形状部2,容器1下部の凹形状部3,容器1側面の凹凸
形状の垂直ガイド8A,8Bは、単に接続する容器1同
士の連結性を高めるだけではなく、線源側容器1接続部
の隙間から進入する放射線をこの凹凸形状により阻止す
る効果がある。容器1は、例えば、原子力発電所である
ならば、発電所運転中に何らかの理由で放射性核種が線
源となっているエリアや高放射線量エリアに立ち入る必
要が生じた場合に、線源近傍に仮設遮蔽設備として設置
し、立ち入る作業者などへの被ばく線量の低減を図るた
めに用いる。設置場所は、一般的に高線量率条件下であ
るため、容器1の設置時の被ばく線量を極力低減するに
は、作業が短時間であることが第一に必要となる。容器
1の寸法は、例えば、遮蔽材4を水とする場合、遮蔽材
が無い場合に対して遮蔽材4による線量率低減効果を1
/10とするためには、図2に示すようにCo−60γ
線(1.25Mev)に対し、厚さは約70cm程度必要と
なる。このため容器1の寸法は、搬出入性を考え、厚さ
70cm,幅100cm,高さ100cmが適当である。容器
1の材質は、容器1を積み上げて遮蔽材4を注入した場
合に十分な強度を維持する材質であれば良く、搬出入の
容易性及び撤去後の廃棄処理性を勘案し、可燃性物質、
例えば、強化プラスチックとし、重量も軽量化する。据
付けは、軽量の空の容器1のみを搬入据付けし、空の容
器1へ低線量率エリアから遮蔽材4を注入するホースを
接続し、注入操作する。据付けに伴う被ばくも空の容器
1の搬入時のみであり、被ばく線量の低減に有効で有
る。撤去は、容器1の設置エリアの高放射線の発生が無
くなる発電所定期検査期間中に、連結した容器1の最下
段容器1の排出口7を開放することにより、遮蔽材4を
自重で排出し、構築した容器1を、順次、撤去する。従
来の遮蔽材、例えば、鉛よりも軽いため容器1の搬出入
の作業性は向上する。
【0014】(実施例2)図3は、簡易放射線遮蔽容器
の実施例2を示すものである。
【0015】実施例1の容器1側面の垂直ガイド8A,
8Bに連通口9A,9Bを設け、遮蔽材4を注入した
際、連結された左右の容器1へ遮蔽材4が外部漏洩無し
に流通する。容器1を左右に連結する場合に両連通口が
垂直ガイド8A,8Bに容易に挿入可能なように両ガイ
ド上端を角面取りする。連通口9A,9Bは、容器1を
左右に連結しない場合には、内包した遮蔽材4が容器1
外に漏洩しない構造とする。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、放射線源を有する設備
からの放射線を遮蔽する設備に関し、高放射線下での作
業は空の遮蔽容器の設置のみとなり、遮蔽容器が軽量と
なるため、設置が短時間で終了し、高放射線下での遮蔽
作業量を少なくさせ、作業員の被ばく量を低減する。ま
た、遮蔽容器に可燃性物質を用いることにより使用後の
廃棄処理性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の斜視図。
【図2】点状線源に対する水遮蔽体中の減衰率を示した
特性図。
【図3】本発明の実施例2の構成を示した斜視図。
【符号の説明】
1…容器、2…凸形状部、3…凹形状部、4…遮蔽材、
5…上部注入口、6…下部注入口、7…排出口、8A,
8B…垂直ガイド、9A,9B…連通口。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線源を有する設備からの放射線を遮蔽
    する設備において、容器の側面は、凹凸形状,前記容器
    の上面を凸形状,前記容器の下面を凹形状とし、前記凸
    形状部には、遮蔽材を充填するための上部注入口を前記
    凹形状部には下部注入口を設け、前記容器を積み上げる
    ことにより両注入口を連結し、必要遮蔽寸法を確保した
    後、前記上部注入口より前記遮蔽材を注入することによ
    り、連結した縦一列全遮蔽容器を満杯することを特徴と
    する簡易放射線遮蔽容器。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記遮蔽容器の側面に
    も連通口を設置し、前記遮蔽材の左右方向への流動を可
    能とした簡易放射線遮蔽容器。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記遮蔽容器
    の材質を可燃性物質とした簡易放射線遮蔽容器。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、前記容器
    自体をブロック化した簡易放射線遮蔽容器。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、前記
    遮蔽容器内に充填する前記遮蔽材に水を使用する簡易放
    射線遮蔽容器。
JP6250358A 1994-10-17 1994-10-17 簡易放射線遮蔽容器 Pending JPH08114700A (ja)

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JP6250358A JPH08114700A (ja) 1994-10-17 1994-10-17 簡易放射線遮蔽容器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013170894A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ihi Corp 放射線防護体
JP2013170891A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ihi Corp 放射線防護体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013170894A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ihi Corp 放射線防護体
JP2013170891A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ihi Corp 放射線防護体

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