JPH08114574A - 排気センサ - Google Patents

排気センサ

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JPH08114574A
JPH08114574A JP7249791A JP24979195A JPH08114574A JP H08114574 A JPH08114574 A JP H08114574A JP 7249791 A JP7249791 A JP 7249791A JP 24979195 A JP24979195 A JP 24979195A JP H08114574 A JPH08114574 A JP H08114574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なシールパッケージを有する排気センサ
を提供する。 【解決手段】 本発明は平坦なプレート型式の感知素子
(10)を取り巻く交互に重なった複数のガラス層(6
0)及びステアタイト層(62)を有する平坦なプレー
ト型式の排気ガスセンサを提供する。セラミック本体
(64)はガラス層及びステアタイト層を取り巻き、こ
れらの層から保護金属ハウジング(40、42、44)
まで半径方向に延びている。セラミックプランジャ(5
8)は感知素子に接続した電気コネクタ(77)を取り
巻き、熱によるコネクタの損傷を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンのための排
気センサに関し、特に、平坦なプレート型式の感知素子
と多層シールを取り巻く管状セラミック本体を有するシ
ールパッケージとを備えたセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の平坦なプレート型式の自動
車用排気センサを示す。この排気センサは平坦なプレー
ト型式の加熱感知素子138を有し、この素子は、管状
ハウジング116内で、第1のセメント化合物140、
ガラスシール142及び第2のセメント化合物144に
より適所に保持される。これらの化合物及びガラスシー
ルは平坦なプレート型式の加熱感知素子からセンサの管
状壁116まで半径方向に延びている。平坦なプレート
型式の加熱感知素子は空気チャンネルを備え、センサの
上方部分に設けた空気源に連通するようにセンサ内に位
置している。ガラスシールは、排気ガスがセンサの下端
から管状ハウジングを通ってセンサの上方部分へ流入す
るのを阻止し、加熱感知素子の電解質本体に設けた空気
チャンネル内の空気の汚染を防止する。ガラスシールが
望ましい理由は、炉内でガラスフリットを着火すること
によりガラスシールを容易に形成できるからである。こ
のようなセンサは、エンジンの排気ガス中の成分(例え
ば、酸素)を監視し、空燃比を含むエンジンの作動条件
を調整するために使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガラスシー
ル、平坦なプレート型式の加熱感知素子及び管状シェル
は異なる熱膨張係数を有する。センサがエンジンの燃焼
排気ガスによる高温に晒されたとき、ガラスシール、平
坦なプレート型式の加熱感知素子及び管状シェルは異な
る割合で膨張し収縮する。このため、ガラスシールと管
状シェルとの間に漏洩経路が生じ、平坦なプレート型式
の加熱感知素子がガラスシールの膨張により損傷し、又
は、平坦なプレート型式の排気センサがハウジング内で
緩んでしまう。
【0004】本発明は従来のセンサの上述の欠点を克服
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、平坦なプレー
ト型式の感知素子を取り巻き、交互に重なった複数のガ
ラス層及びステアタイト層を有する平坦なプレート型式
の排気ガスセンサを提供する。セラミック本体はガラス
層及びステアタイト層の各々を取り巻き、これら各層か
ら保護用金属ハウジングまで半径方向に延びる。セラミ
ックプランジャは組立て作業中高温の間にガラス層及び
ステアタイト層を圧迫する。プランジャは感知素子への
電気コネクタを取り巻き、コネクタの熱損傷を防止し、
各リード(ワイヤ)を電気的に絶縁する。また、プラン
ジャは感知素子の空気チャンネルへの水の侵入を阻止す
る連続的なシール表面として作用する。
【0006】
【発明の実施の形態】図2は本発明に係る排気センサの
感知素子10を示し、この感知素子は重なった関係で位
置する次の諸要素を有する。すなわち、感知素子は、誘
電性のヒーター保護テープ12と、印刷回路ヒーター1
4と、空気チャンネル20を備えたアルミナ支持基体1
8と、誘電部分26及び電解質本体部分28を有する一
体鋳造の複合テープ24の一面に印刷した内側電極22
と、一体鋳造した複合テープの反対面に印刷された外側
電極30及びセンサパッド15と、濃密なアルミナ部分
及び複合テープ32の電解質本体部分28に重なる多孔
性のアルミナ部分36を有する外側保護テープ32とを
具備する。テープ24は穴16を備え、この穴を介し
て、パッド15と内側電極22とが接触する。一体鋳造
の複合テープ24の第1部分即ち誘電部分26はアルミ
ナの如き誘電材料で構成され、第2部分即ち電解質本体
部分28はジルコニアの如き濃密な性電解質材料で構成
され、感知素子の一端近傍に位置する。一体鋳造の複合
テープはスラリー鋳造加工、圧延圧縮加工、カレンダー
加工等の如き種々の方法で製造することができる。この
ような方法は、例えば、1994年2月15日付で出願
された米国特許出願第08/196863号明細書に記
載されている。感知素子の種々の層は一緒に着火処理さ
れ、単一の平坦なプレート型式の感知素子を形成する。
【0007】本発明は図2示すような上述の平坦なプレ
ート型式の加熱感知素子10又は普通の平坦なプレート
型式の感知素子を有する。
【0008】図3は本発明に係る排気ガスセンサを示
し、このセンサはユニークなシールパッケージを有す
る。排気センサは管状の上方シェル40と、中間シェル
42と、管状の下方シェル44とを有する。管状の上方
シェルは感知素子から熱を取り除く通気口41を備える
ことができる。ステンレス鋼製のリテーナ46は管状の
上方シェル40の内壁に圧入され、上方のO−リング8
4のための下方押さえ壁を形成し、上方シェルの通気口
41を通ってくる水のための跳ね返り防止シールドとし
て作用する。管状の上方シェル40の下端は外方に開拡
した足部48を備え、この足部は中間シェル42の頂部
近傍のクリンプ部分50の下方に位置する。中間シェル
は、その外面に形成されたレンチ用平坦部52と、排気
装置(パイプ又はマニホルド)のマニホルドボス内に螺
入されるネジ部54とを有する。管状の下方シェル44
はルーバー又は孔を備え、これらを通って排気ガスが進
入し、感知素子10に接触する。管状の下方シェルは中
間シェルの内壁の面取り部57に着座する。管状の上方
シェル40、中間シェル42及び管状の下方シェル44
はセンサハウジングを構成する。
【0009】平坦なプレート型式の排気ガス成分感知素
子10はセンサハウジング内に担持されている。好まし
くはステアタイトで作った上方のセラミックプランジャ
58はハウジングの上方シェル内に位置し、感知素子の
上方部分を受け入れるための穴を有する。感知素子の中
間部分は交互に重なった複数のガラス層60及びスペー
サ層(好ましくは、ステアタイト層)62により取り囲
まれている。ガラス層60は固形ガラスフリットプリフ
ォーム(好ましくは、ホウケイ酸塩)で作られる。各ガ
ラス層は約0.05インチ(約1.27mm)から約
0.20インチ(約5.08mm)までの範囲内の厚さ
を有する。各ステアタイト層は約0.05インチ(約
1.27mm)から約0.20インチ(約5.08m
m)までの範囲内の厚さを有する。ガラス層及びステア
タイト層の幅即ち直径はセラミックチューブの内径に応
じて変わる。チューブが大きい程、ガラス層及びステア
タイト層の直径も大きくなる。交互に重なった複数のガ
ラス層及びステアタイト層はセラミック酸化物、窒化
物、カーバイド材料等でできた管状のセラミック本体6
4により取り巻かれている。管状のセラミック本体6
4、ステアタイト層62及び感知素子10は約0.00
1インチ(約0.025mm)ないし約0.01インチ
(約0.25mm)の十分な公差をもって組立てられ、
ガラス層60の加熱の際に、ガラスの薄い層100がス
テアタイト層62の外側とセラミック本体64との間を
通って下方へ流れ、ガラスの薄い層102がステアタイ
ト層の内側と感知素子との間を通って下方へ流れる。好
ましくは、管状のセラミック本体はアルミナ、ジルコニ
ア、ステアタイトのうちから選んだ少なくとも1つの酸
化物で作る。管状のセラミック本体64は実質上真っす
ぐな壁を備えた上方部分66と、これより厚い中間部分
と、比較的薄い下方部分72とを有する。管状のセラミ
ック本体はまた、上方、下方及び内側の傾斜肩部68、
70、71を具備する。薄い下方部分72は固相焼結さ
れた複数のガラス層及びステアタイト層を支持する内方
に延びたリップ部74を有する。上方セラミックプラン
ジャ58は管状セラミック本体の上方部分66内に収容
され、最上方のガラス層60に接触する。このセラミッ
ク(ステアタイト)プランジャ58は、管状セラミック
本体の薄い上方部分66と厚い中間部分とを接続する内
壁の内側傾斜肩部71により支持される。
【0010】ワイヤ(電線)76はテフロン(登録商標
名;正式名はポリテトラフルオルエチレン)ストッパ7
8を貫通して延び、これらのワイヤに取り付けた電気コ
ネクタ77を介して平坦なプレート型式の感知素子に接
続する。テフロンストッパは上方金属シェル40の頂部
に連結された金属キャップ80内に担持される。
【0011】センサは、ハウジング内で種々の素子を摩
擦的に保持し、環境用シールを提供する複数個のO−リ
ング82、84を有する。上方のステアタイトプランジ
ャ58はセラミック本体から管状上方シェル40の頂部
近傍のO−リング84まで延びる壁88を有する。管状
上方シェルの内壁とステアタイトプランジャの外壁との
間にギャップ90が形成される。管状上方シェル40に
設けた穴41はギャップ90に連通する。従って、シェ
ルの傾斜した肩部におけるシールが破損したとしても、
排気ガスはセラミック本体64の外表面に沿って上方に
進み、クリンプ部分50を通って管状上方シェルの穴4
1から流出し、感知素子のための基準用空気を汚染する
ことはない。O−リング84はまた、感知素子のための
基準用空気を汚染するような水の侵入を阻止する(すな
わち、環境用シールを提供する)。
【0012】管状セラミック本体、平坦なプレート型式
の感知素子を取り巻く交互に重なった複数のガラス層及
びステアタイト層、並びに、セラミック(ステアタイ
ト)プランジャは、炉内に置かれて、ガラスが活性化す
る850−950℃の温度で加熱される。約1ポンド
(約453グラム)ないし約10ポンド(約4.53キ
ログラム)の荷重をセラミック(ステアタイト)プラン
ジャ58に作用させ、感知素子とステアタイト層との間
のギャップ及びステアタイト層とセラミック本体との間
のギャップをガラスで埋めるために溶融状態のガラス層
を圧縮する。代わりに、加熱工程中にガラスを圧縮する
ために、約0.25ポンド(約113グラム)ないし約
2.5ポンド(約1.13キログラム)の荷重をプラン
ジャの頂部に作用させてもよい。次いで、セラミック組
立体を冷却する。この組立体が室温まで冷却された後、
管状の下方シェルを中間シェル内へ挿入し、管状の上方
シェルをセラミック組立体上に嵌め込み、次いで中間シ
ェルにクリンプ部分50を形成する。
【0013】平坦なプレート型式の感知素子はアルミナ
支持基体18と濃密なジルコニア電解質部分28とを有
し、排気ガス中に存在する種々の成分を測定する。好ま
しくは、セラミック本体はアルミナの如きセラミック酸
化物から作られ、実質的な強度を提供すると共に、平坦
なプレート型式の感知素子の膨張係数に実質上適合(対
応)できるようにする。ガラスシール層を使用する理由
は、センサハウジングを通って排気ガスが上方へ移動し
て感知素子の空気チャンネルへ侵入するのを阻止する良
好なシールを提供するからである。複数のステアタイト
層を使用する理由は、感知素子のアルミナ支持基体と同
様の膨張係数を有し、センサパッケージを通る熱の流れ
に対する良好な熱抵抗を提供し、コネクタテフロンの過
剰な加熱を阻止するからである。
【0014】好ましくは、ガラス層60はホウケイ酸塩
と、高温加圧加工時のガラスの破壊強度及び均一分布を
保証するためのムライト(重量百分率で約7%)とを含
む。好ましくは、ガラスは、常温(室温)から250℃
の温度まで、約4.8in/in℃の熱膨張係数、約4
68℃のガラス転移点、及び、約696℃の軟化点を有
する。ステアタイト層62は40−900℃の温度で約
8.5ないし9.3in/in℃の熱膨張係数を有す
る。アルミナセラミック本体64及びアルミナ支持基体
を有する加熱感知素子10の熱膨張係数は共に40−1
000℃の温度で約8.3in/in℃である。
【0015】セラミック本体内で交互に重なった複数の
ガラス層及びステアタイト層を使用することにより、セ
ラミック本体と複数の層との間及び複数の層と感知素子
との間に一層矛盾のないセラミック対セラミックのシー
ルが形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスシールを有する従来のセンサの断面図で
ある。
【図2】本発明にとって有用な平坦なプレート型式の排
気ガス成分感知素子の分解部品斜視図である。
【図3】本発明に係るシールパッケージを備えた排気セ
ンサの断面図である。
【符号の説明】
10 平坦なプレート型式の感知素子 18 アルミナ支持基体 40 上方シェル 42 中間シェル 44 下方シェル 41 穴 58 セラミックプランジャ 60 ガラス層 62 ステアタイト層 64 セラミック本体 66 上方部分(円筒状部分) 74 リップ部 76 ワイヤ 77 電気コネクタ 90 ギャップ 100、102 薄いガラス層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気センサにおいて、 外側ハウジングと;この外側ハウジング内に担持された
    平坦なプレート型式の感知素子と;この平坦なプレート
    型式の感知素子を取り巻き、交互に重なった複数の、固
    相焼結されたガラス層及びスペーサ層と;上記固相焼結
    されたガラス層及びスペーサ層の各々を取り巻き、これ
    らの層から上記外側ハウジングまで延びるセラミック本
    体と;を備えたことを特徴とする排気センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1の排気センサであって、上記セ
    ラミック本体が上記固相焼結されたガラス層及びスペー
    サ層から上方に延びた円筒状部分を有し;排気センサが
    上記平坦なプレート型式の感知素子の上方部分を受け入
    れるための穴を備えたセラミックプランジャを有し、こ
    のセラミックプランジャが上記セラミック本体の上記上
    方に延びた円筒状部分内に収容される下方部分を有し、
    上記セラミックプランジャが上記外側ハウジングに接続
    した上方部分と、当該外側ハウジングとの間にギャップ
    を形成するために同外側ハウジングから所定距離だけ離
    れて位置した中間部分とを有し;上記ギャップに隣接し
    た上記外側ハウジングの部分に穴を設けたことを特徴と
    する排気センサ。
  3. 【請求項3】 上記平坦なプレート型式の感知素子がア
    ルミナ支持基体を有し、上記セラミック本体がアルミナ
    で構成されていることを特徴とする請求項1の排気セン
    サ。
  4. 【請求項4】 上記外側ハウジングが下方シェルに溶着
    した中間シェルに溶着された上方シェルを有し、上記セ
    ラミック本体が上記中間シェルの内壁に適合する形状を
    有することを特徴とする請求項1の排気センサ。
  5. 【請求項5】 上記平坦なプレート型式の感知素子に接
    続した電気コネクタを有するワイヤを備え、上記セラミ
    ックプランジャが熱損傷を防止するために上記電気コネ
    クタを取り巻いていることを特徴とする請求項2の排気
    センサ。
  6. 【請求項6】 上記セラミック本体が、その下端に、上
    記固相焼結され交互に重なった複数のガラス層及びスペ
    ーサ層を支持するための内方に延びたリップ部を有する
    ことを特徴とする請求項1の排気センサ。
  7. 【請求項7】 上記各スペーサ層がステアタイトで構成
    されていることを特徴とする請求項1の排気センサ。
  8. 【請求項8】 上記セラミック本体と上記各スペーサ層
    との間に位置し、固相焼結されたガラスの薄い層、及
    び、当該各スペーサ層と上記平坦なプレート型式の感知
    素子との間に位置し、固相焼結されたガラスの薄い層を
    備えたことを特徴とする請求項1の排気センサ。
JP7249791A 1994-09-27 1995-09-27 排気センサ Expired - Lifetime JP2800883B2 (ja)

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