JPH08114200A - 水陸両用ポンプ - Google Patents

水陸両用ポンプ

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JPH08114200A
JPH08114200A JP27849894A JP27849894A JPH08114200A JP H08114200 A JPH08114200 A JP H08114200A JP 27849894 A JP27849894 A JP 27849894A JP 27849894 A JP27849894 A JP 27849894A JP H08114200 A JPH08114200 A JP H08114200A
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JP
Japan
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motor
case
fan
pump
closed
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JP27849894A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Kori
亨一 郡
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NIPPON SYST KURIEISHIYON KK
Original Assignee
NIPPON SYST KURIEISHIYON KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、水陸両用ポンプに関し、水中用、
陸上用のいずれとしも使用できることを目的とする。 【構成】 密閉ケース1に収容されたモーター2に、該
密閉ケース1の下側において回転ポンプ6を取付け、前
記密閉ケース1から上方に突出している前記モーター2
のモーター軸2cと前記密閉ケース1の上方に昇降可能
に設けられたロータリーファン13との間に結合、解離
可能な結合手段を設け、ロータリーファン13と昇降を
連動し、そのの送風をガイドするファンカバー11にフ
ロート12を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全体が水中に埋没した
状態でも、下部のポンプ、若しくは水の吸い込み口のみ
を水中に入れた状態でも使用が可能な水陸両用ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の全体を水中に埋没させて使用する
水中ポンプにおいては、モーターのケースを水密構造と
し、ポンプで汲み上げた水を密閉ケースの外周に設けた
ウオータージャケットに通し、或いは密閉ケースが水中
に埋没することでモーターから発散する熱の冷却を行っ
ていた。
【0003】又、下部のポンプ、若しくは液体の吸い込
み口のみを水中に入れて使用するポンプにおいては、モ
ーターの軸に冷却ファンを取り付けておき、その回転に
伴う空気流をモーター内に、或いはその外周に吹きつけ
て冷却を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように水中に埋没
させて使用する水中ポンプと、ポンプ部や吸い込み口の
みを水中に入れる陸上ポンプとでは、前記のようにその
冷却方法が異なっているので、これを水陸両用として使
用することはできず、両者を別に用意しなければならな
っかた。
【0005】本発明は、従来の水中ポンプと陸上ポンプ
が別体で、状況に応じて使い分けなければならなっかた
のを、一体の水陸両用ポンプとして何れの場合にも対応
させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明は、前述の目的を達成す
るための水陸両用ポンプの手段に関し、請求項1記載の
手段は、密閉ケースに収容されたモーターと、該密閉ケ
ースの下側に設けられ、前記モーターで駆動されるポン
プと、前記密閉ケースに着脱自在で密閉ケースより上方
に突出している前記モーターの軸を覆うカバ−と、該カ
バーを取り外した状態で前記モーター軸に対して着脱自
在に取付けられる冷却ファンと、前記密閉ケースに着脱
自在で冷却ファンをカバーするファンカバーとを具備し
たものである。
【0007】請求項2記載の手段は、密閉ケースに収容
されたモーターと、該密閉ケースの下側に設けられ前記
モーターで駆動されるポンプと、前記密閉ケースの上方
に昇降可能に設けられたファンカバーと、該ファンカバ
ーの昇降に連動すると共に前記密閉ケースより上方に突
出しているモーターの軸に対して着脱自在に係合する冷
却ファンと、前記ファンカバーに取り付けられたフロー
トとを具備したものである。
【0008】請求項3記載の手段は、密閉ケースに収容
されたモーターと、該密閉ケースの下側に設けられ前記
モーターで駆動されるポンプと、前記密閉ケースより上
方に配置された冷却ファンを駆動する駆動水車と、前記
ポンプに接続されている吐出管と前記駆動水車との間を
接続する接続管と、該接続管に設けられフロートの上下
動によって弁が開閉するバルブとを具備したものであ
る。
【0009】請求項4記載の手段は、密閉ケースに収容
されたモーターと、該密閉ケースの下側に設けられ前記
モーターで駆動されるポンプと、前記密閉ケースより上
方に突出している前記モーター軸に対して係合、離脱自
在な冷却ファンと、前記モーターの軸と冷却ファンの軸
との間に設けられた圧力連結手段と、該圧力連結手段に
連結されフロートの上下動によって圧力変化が生じ前記
圧力連結手段を制御する圧力検知手段とを具備したもの
であり、請求項5記載の手段は、請求項4において前記
モーター軸の外周に間隙を介在させて、水圧で収縮する
ラバーカップリングを設けた圧力連結室を設けて圧力連
結手段とし、接続されているフロートの昇降で開閉する
バルブとしたことを特徴とする。
【0010】請求項6記載の手段は、密閉ケースに収容
されたモーターと、該密閉ケースの下側に設けられ前記
モーターで駆動されるポンプと、前記密閉ケースより上
方に取付けられた冷却ファンと、前記密閉ケースに取付
けられて冷却ファンを覆い吸入口が設けられているファ
ンカバーと、フロートの下降で前記吸入口を開口する吸
入口蓋と、該吸入口蓋の開口を密閉すると共に吸入口蓋
の開口に連動してファンカバーの密閉ケース側の送風口
を開口する送風口とを具備したものであり、請求項7記
載の手段は、請求項6記載の送風口に設けた蓋に、これ
を密閉するフロートを取り付けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の請求項1記載の水陸両用ポンプにおい
ては、モーターは密閉ケースに収容されており、且つ密
閉ケースの上方に突出して結合手段が設けられているモ
ーター軸は、密閉ケースにカバーを取り付けることによ
って軸受けに浸水することがなく、全体を水中に埋没し
ても密閉ケース内に水が侵入して絶縁不良となるのが防
止され、モーターは水中に埋没している密閉ケースを介
して冷却されるので、水中ポンプとして使用できる。
【0012】又、ファンカバーを取り外して、上方に突
出しているモーター軸に結合手段で回転の伝達を可能と
して冷却ファンを取り付ければ、冷却ファンの送風がフ
ァンカバーによって密閉ケースの外周を流れてこれを冷
却するので、モーターの冷却が密閉ケースを介して行わ
れ、水中に開口させたポンプにより揚水できるものであ
る。
【0013】請求項2記載の水陸両用ポンプにおいて
は、フロートが水面から押し上げられるに従ってファン
カバーと、これに昇降が連動する冷却ファンも上昇し、
モーター軸と冷却ファンとの間の結合手段が切り離さ
れ、モーターの回転が冷却ファンに伝達されなくなる
が、このフロートが押し上げられた際には、密閉ケース
の大部分が水中に没しているので、この没している密閉
ケースを介してモーターの水冷が行われる。
【0014】しかし、密閉ケースの水没が少なく、水冷
が行われ難くなった場合には、フロートが下降状態とな
り、ファンカバーとこれに連動して昇降する冷却ファン
も下降し、モーター軸と冷却ファン間の結合手段が結合
して冷却ファンを回転させ、その回転による空気流が密
閉ケースを介してモーターの冷却を行い、何れの場合に
もモーターによってポンプは回転しているので、揚水が
行われるものである。
【0015】請求項3記載の水陸両用ポンプにおいて
は、密閉ケースの大部分以上が水没状態となった際に
は、密閉ケースが水冷状態となるのでモーターの冷却が
密閉ケースを介して行われ、且つバルブのフロートが押
し上げられてバルブは閉状態となるので、ポンプからの
吐出管に接続されている接続管が遮断され、駆動水車へ
の吐出圧の伝達がなくなり、駆動水車が回転しないため
冷却ファンも回転しなくなる。
【0016】しかし、密閉ケースの水没が少なくなって
水冷が行われなくなると、フロートが下降してバルブを
開状態とするので、吐出管からの水が接続管を介して駆
動水車に流れ、これを駆動するので冷却ファンが回転
し、冷却ファンによる送風が密閉ケースを冷却する。
【0017】請求項4、5記載の水陸両用ポンプにおい
ては、密閉ケースの大部分以上が水没状態となった際に
は密閉ケースが水冷状態となるが、同時に圧力検知手段
(バルブ)がフロートの上昇でオフ状態となるので、吐
出管からの水流が圧力連結手段(圧力連結室)には到達
せず、圧力連結室の場合にはラバーカップリングとモー
ター軸との間の間隙を残し、従ってモーターの回転が冷
却ファンを回転させることはない。
【0018】しかし、密閉ケースが水冷されない場合に
はフロートが下降し、圧力検知手段(バルブ)がオン状
態となって吐出管からの水流が圧力連結手段(圧力連結
室)に導入され、圧力連結手段が冷却ファンとモーター
間を連結し、(圧力連結室の場合にはラバーカップリン
グを締めつけてモーター軸との間の間隙をなくしてラバ
ーカップリングとモーターを連結し)、モーターの回転
を冷却ファンに伝え、その回転による空気流で密閉ケー
スを介してのモーターの冷却が行われる。
【0019】請求項6、7記載の水陸両用ポンプにおい
ては、密閉ケースの大部分以上が水没状態となった際に
は密閉ケースが水冷状態となるが、それと同時にフロー
トの上昇で吸入口蓋が冷却ファンの吸入口を閉鎖するの
で、冷却ファンは空転するのみで、空気流を生ぜず、従
って送風口は空気流の発生がないので、送風口はフロー
トを取り付けた場合を含んで密閉状態となる。
【0020】しかし、この程度の水没がない場合には、
フロートの下降によって吸入口蓋が開口し、この開口で
冷却ファンは空気流を発生するので、その圧力で送風口
はフロートを設けた場合を含んで開口し、密閉ケースへ
の冷却空気流を送り出すものである。
【0021】
【実施例】次に、本発明の請求項1に該当する第1実施
例を、図1、図2について以下に説明する。この実施例
においては、内部に水が侵入できない密閉ケース1内
に、モーター2のステーター2aとローター2bが収容
され、そのローター2bに取り付けられたモーター軸2
cは密閉ケース1の上部と下部に設けられた軸受け3に
よって軸支されている。
【0022】前記密閉ケース1の一側に設けられたコー
ド導入口1aから電源コード4が導入されて、モーター
2に電流を供給すると共に、コード導入口1aと電源コ
ード4との間にはパッキン5を圧入し、密閉ケース1内
への水の侵入を防止している。
【0023】前記密閉ケース1の下側には羽根車6のケ
ーシング7が取り付けられていて、このケーシング7内
にまでモーター軸2cの下部は延長されており、このモ
ーター軸2cにケーシング7内で回転する羽根車6が取
り付けられている。
【0024】この羽根車6がモーター2に連動して回転
すると、羽根車6はケーシング7の下側に開口している
吸水口7aから吸水し、ケーシング7の一側に設けられ
た吐出口7bに向かって吐水させる。
【0025】又、密閉ケース1の上側にはモーター軸2
cの突出部2dが突出しており、このモーター軸2cを
覆って、密閉ケース2内に水の侵入を防止するカバー8
が着脱自在に密閉ケース1に取り付け可能となってお
り、且つ前記モーター軸2cの突出部2dにはキー溝等
の結合手段の一方が形成されている。
【0026】更に、回転で円周方向に送風可能なファン
9の中心には、前記突出部2dに嵌合する嵌合孔9aが
設けられており、この嵌合孔9aには前記の突出部2d
の結合手段の一方に対して結合するキー凸部等の結合手
段の他方が形成されている。
【0027】前記密閉ケース1の外周面に向かって開口
10aが設けられているファンカバー10が、ファン9
の上部と外周を覆うべく、密閉ケース1の上方に着脱自
在に取り付け可能となっている。
【0028】従って、この水陸両用ポンプを水中に沈め
て使用する際には、カバー8がモーター軸2cの突出部
2dを覆うように密閉ケース1に取り付ければ、該突出
部2dからモーター2への浸水がないと共に、密閉ケー
ス1の外周が沈められている水によって冷却され、モー
ター2の発熱を冷却できる。又、同時に羽根車6がモー
ター2によって回転するので、ケーシング7の下側の吸
水口7aから吸水して、吐出口7bに向かって送水でき
る。
【0029】しかし、この水陸両用ポンプを、少なくと
もその密閉ケース1の大部分が空気中にある陸上用とし
て使用する場合には、密閉ケース1からカバー8を取り
除いてモーター軸2cの突出部2dを露出させた後、互
いの結合手段を結合した状態でファン9の嵌合部9aを
前記突出部2dに嵌着する。
【0030】そして、ファンカバー10を密閉ケース1
に取り付けてファン9を覆い、その回転による危険を防
止した後、この水陸両用ポンプを回転すれば、ファン9
の回転に伴う送風がファンカバー10で密閉ケース1の
外周に吹き出し、その冷却を行うので、モーター2の発
熱を冷却でき、且つ羽根車6による揚水も行われる。
【0031】次に、請求項2に該当する第2実施例を、
図3〜図5について以下に説明するが、密閉ケース1、
モーター2、軸受け3、電源コード4、パッキン5、羽
根車6、ケーシング7については前実施例と同一なの
で、図面並びに説明を省略する。
【0032】この実施例においては、密閉ケース1の上
方に、密閉ケース1の外周の複数箇所に設けたガイド1
bによって、垂直方向にガイドされるホルダー11aを
設けたファンカバー11が設けられており、このホルダ
ー11aの下端にはフロート12が取り付けられてい
る。
【0033】そして、ファンカバー11には、その頂部
に安全のためのネット11bが貼られている空気吸入口
11cを設けると共に、吸入口11cの下部の中心に設
けた支持アーム11bには、回転で円周方向に送風でき
るファン13が回転自在に軸支されている。
【0034】従ってファンカバー11の上下に伴ってフ
ァン13も昇降し、ファン13とファンカバー11の関
係位置は変わらないので、ファン13による送風はファ
ン13及びファンカバー11の上下に係わらず、ファン
カバー11によって常に一定の状態で水密ケース1の外
周に向かって送風が行われる。
【0035】一方、モーター2の突出部2dには、上面
に凹凸等の係合手段の一方が設けられている係合片14
が取り付けられ、ファン13の下面には前記係合片14
の凹凸等と係合可能な係合部13aが設けられている。
【0036】従って、この水陸両用ポンプを水中に沈ま
せる等の密閉ケース1の大部分が水没する状態で使用す
ると、図5のように水面でフロート12が押し上げられ
るので、ファンカバー11およびこれと連動してファン
13が上昇し、ファン13の係合部13aと係合片14
間の係合が離脱する。
【0037】そのために、ファン13は回転しないの
で、冷却用の送風は行われないが、密閉ケース1はその
大部分以上が水没しているので水冷が行われ、モーター
2の発熱が冷却される。
【0038】又、この水陸両用ポンプが密閉ケース1の
殆どを水没しない陸上用として使用される場合には、フ
ロート12が水面で押し上げられないので、フロート1
2が下降し、それに伴ってファンカバー11とファン1
3も下降し、ファン13の係合部13aと係合片14間
が係合してモーター2の回転がファン13に伝達され、
従って、ファン13よりの送風で密閉ケース1の冷却が
行われる。
【0039】しかし、水中用、陸上用のいずれの場合に
も、モーター軸2aに取り付けられている羽根車6は前
実施例と同様にモーター2で回転され、揚水を行うもの
である。
【0040】次に、請求項3に該当する第3実施例を、
図6〜図8について以下に説明するが、密閉ケース1、
モーター2、軸受け3、電源コード4、パッキン5、羽
根車6、ケーシング7については前実施例と同一なの
で、図面並びに説明を省略する。
【0041】この実施例においては、モーター2を収容
した密閉ケース1の上部に、密閉ケース1の外周に向か
って送風する形状のファンカバー15でカバーされてい
るファン16が設置されており、このファン16には水
圧で駆動される駆動水車17が直結されている。
【0042】一方羽根車6のケーシング7の吐出口7b
には羽根車6の揚水を上方に導く吐出管18が接続され
ており、この吐出管18から分岐した接続管19が駆動
水車17に接続され、駆動水車17からの排出管20は
ケーシング7の吸水口7aに設けられた吸込管7cに接
続されているが、この排出管20は大気中に開放しても
差し支えない。
【0043】前記接続管20の中間には、密閉ケース1
の水没程度によって浮上するフロート21によって動作
されるバルブ22が設けられており、このバルブ22は
フロート21が浮上した際には、図7のように接続管1
8を閉鎖し、水面がフロート21を浮上させない場合に
は、バルブ22を開くものである。
【0044】従って、この水陸両用ポンプの水没量が大
きくてフロート21が浮上した際には、バルブ22が閉
じて吐出管18から分岐した接続管19を介して駆動水
車17への送水がなくなり、駆動水車17が回転しない
のでファン16も回転せず、密閉ケース1は水没してい
る水によって冷却される。
【0045】しかし、密閉ケース1の水没量が少なく、
フロート21が浮上していない場合には、バルブ22が
開いた状態となり、吐出管18から接続管19に流入し
て圧力の高い水は駆動水車17を駆動し、ファン16が
回転されてファンカバー15で密閉ケース1の外周に送
風し、これを冷却するもので、前記いずれの場合でも前
実施例と同様に羽根車6で揚水されるものである。
【0046】次に請求項4、5に該当する第4実施例
を、図9、図10について以下に説明するが、この実施
例においても密閉ケース1、モーター2、軸受け3、電
源コード4、パッキン5、羽根車6、ケーシング7につ
いては前実施例と同一なので、図面並びに説明を省略す
る。
【0047】この実施例においては、前実施例の吐出管
18から分岐した接続管19の中間に、フロート21の
昇降で開閉されるバルブ22が設けられることは変わり
はないが、接続管19の先端はダイヤフラム室23に接
続され、そのダイヤフラム23aによって吐出管18内
の圧力のみが圧力管24に伝達されるようになってい
る。
【0048】一方、密閉ケース1から上方に突出してい
るモーター軸2cの突出部2dを囲繞するラバーカップ
リング25aを設けたカップリング室25が形成されて
おり、このカップリング室25に設けた軸部25bには
ファン16が取り付けられると共に、軸部25bはファ
ンカバー15に設けた軸受け15aに軸支され、且つこ
の軸部25bに回転可能な状態で前記圧力管24が接続
されている。
【0049】従って、前実施例と同様に密閉ケース1の
水没量が多い場合には、フロート21が浮上してバルブ
22で接続管19を遮断し、吐出管18の圧力が圧力管
24に伝達されない。なお、バルブ22にはダイヤスラ
ム室23の圧力を逃がすバイパス22a(図7、図8に
も示しているが前記した第3実施例の場合には不要)が
形成されている。
【0050】そのためにカップリング室25のラバーカ
ップリング25aがモーター軸2cの突出部2dを締め
つけず、モーター軸2cはラバーカップリング25aに
対して空転状態となるので、モーター軸2cの回転がカ
ップリング室25に伝達されず、ファン16が回転する
ことはない。
【0051】然るに、密閉ケース1の水没量が少ない場
合には、吐出管18内の圧力のみがカップリング室25
に伝達されて、その圧力でラバーカップリング25aが
モーター軸2cの突出部2dを締めつけるので、カップ
リング室25とモーター軸2cとは連動回転状態とな
る。
【0052】そこで、ファン16も回転してその送風が
ファンカバー15でガイドされ外周に吹き出し、密閉ケ
ース1によるモーター2の空冷が行われるもので、この
実施例においても、モーター2の回転で揚水が行われる
ことは前各実施例と同様である。
【0053】本実施例において、請求項4記載の圧力検
知手段としてバルブ22に代えて圧力の低下時にオンと
なる圧力応動スイッチを、圧力連結手段としてカップリ
ング室25に代えて電磁クラッチを採用し、フロート2
1が浮上した場合には圧力応動スイッチがオンせず、従
って電磁クラッチを非連結状態としてファン16を回転
させない。
【0054】そして、フロート21が浮上しない場合に
は、圧力応動スイッチがオンして電磁クラッチを連結状
態にし、モーター軸2cの回転をファン16を連動回転
させ、その送風で密閉ケース1によるモーター2の冷却
を行わさせることもできる。
【0055】なお、前記した実施例は泥水を揚水する場
合であるが、清水を揚水する場合にはカップリング室2
5が詰まることがないので、ダイヤフラム室23は不要
となる。すなわち、バルブ22が開放されて流入する清
水を直接カップリング室25に供給して、ラバーカップ
リング25aでモーター軸2cの突出部2dを締めつけ
一体化してファン16を回転させる。
【0056】次に請求項6に該当する第5実施例を、図
11〜図14について以下に説明するが、この実施例に
おいても密閉ケース1、モーター2、軸受け3、電源コ
ード4、パッキン5、羽根車6、ケーシング7について
は前実施例と同一なので、図面並びに説明を省略する。
【0057】この実施例においては、密閉ケース1の上
部に突出するモーター軸2cの突出部2dにファン16
が固定的に取り付けられると共に、そのファンカバー1
5が密閉ケース1の上部に取り付けられている。
【0058】このファンカバー15の空気吸入口15a
には、蓋板26に設けたホルダー27をファンカバー1
5に設けたガイド28でガイドされて昇降可能な蓋板2
6が設けられていて、ファンカバー15の支柱15bに
支承されているリンク29の一端に連結され、リンク2
9の他端にはフロート21が取り付けられている。
【0059】又、ファンカバー15の空気吹き出し口1
5cにはベローズ30が取り付けられ、このベローズ3
0の下側には、密閉ケース1の外周に突出する鍔部31
との間をパッキン32を介在して密閉する吹き出し蓋3
3が形成されている。
【0060】従って、ファン16は常にモーター2と連
動回転してファンカバー15により密閉ケース1の外周
に向かって送風しようとするが、図11のように密閉ケ
ース1の水没量が多くなってフロート21が押し上げら
れると、リンク29が回動して蓋板26を下降させ、フ
ァンカバー15の空気吸入口15aを閉鎖する。
【0061】そのために、空気吸入口15aから空気を
吸入することができずに送風不能となって送風は行われ
ず、ベローズ30は自己の弾性で収縮し、空気吹き出し
口15cは閉鎖され、吹き出し蓋33がパッキン32に
密着し、密閉ケース1への送風は行われず、モーター2
は水没している水での水冷となる。
【0062】しかし、密閉ケース1の水没量が少なくな
るとフロート21が下降状態となるので蓋板26は空気
吸入口15aから離れ、ファン16による送風が行わ
れ、その送風圧力で吹き出し蓋33が押されて鍔部31
とベローズ30間の空気吹き出し口が開き、密閉ケース
1の外周への送風によるモーター2の空冷が行われる。
この実施例においても、前各実施例と同様に、空冷、水
冷のいずれの場合にも羽根車6による揚水は行われる。
【0063】図15に示す請求項7記載の第6実施例に
おいては、前実施例の吹き出し蓋33にフロート34を
取付け、その浮力で吹き出し蓋33をパッキン32に密
着させて、鍔部31と吹き出し蓋33間からの送風の阻
止を確実化したものである。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、モーター
を水没させて、水冷を行う水中用のポンプとして、又モ
ーターを水没させずにファンで空冷を行う陸上用のポン
プのいずれとしても使用可能なため、使用する場所によ
って水冷用、空冷用の2種類のポンプを用意したり、使
い分けたりする必要がなくなる。
【0065】そして、請求項2記載の水陸両用ポンプに
おいては、冷却ファンを取り付けたり、これを取り外し
てカバーを取り付けることによりモーターの水密性を確
保でき、その作業も簡単で、設備費用も僅少であり、モ
ーターへの水の浸水を確実に防止できる等の効果を有す
るものである。
【0066】又、請求項1、請求項3〜請求項7記載の
水陸両用ポンプにおいては、モーターの密閉ケースの水
没程度をフロートで判断して、冷却ファンの回転しない
水中用、冷却ファンを回転させて空冷を行う陸上用とに
切り換えるので、水中と陸上での使用に自動的に切替え
が行われ、手動の面倒さが除外される。
【0067】そして、請求項1、4、5においては、冷
却ファンとモーター軸との結合をフロートで制御するの
で、水中用ポンプとなる場合には前記結合の解除を行え
ば良く、請求項3においては、ポンプからの圧力水のフ
ァン駆動水車への供給と遮断によって行えば良いので、
その操作系統の簡略化ができる。
【0068】更に、請求項6、7においては冷却ファン
は常時駆動されているが、その通路の遮断と開放とをフ
ロートで切替えが行われ、従って通路制御で足りるので
その操作機構が簡単であると共に、故障を生じる危険性
が少ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を水中用とした場合の断面
図である。
【図2】同上の陸上用とした場合の断面図である。
【図3】本発明の第2実施例が陸上用の場合の要部の断
面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】同上の水中用の場合の断面図である。
【図6】本発明の第3実施例の要部の側面図である。
【図7】同上のバルブの閉じ状態の断面図である。
【図8】同上の開状態の断面図である。
【図9】本発明の第4実施例が陸上用の場合の要部の断
面図である。
【図10】同上の水中用の場合のカップリング室の断面
図である。
【図11】本発明の第5実施例が水中用の場合の要部の
断面図である。
【図12】同上の平面図である。
【図13】図12が陸上用の場合の要部の断面図であ
る。
【図14】同上のベローズ付近の拡大断面図である。
【図15】本発明の第6実施例のベローズ付近の拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 密閉ケース 2 モーター 2a モーター軸 6 羽根車 8 カバー 9 ファン 9a 嵌合孔 10 ファンカバー 11 ファンカバー 12 フロート 13 ファン 14 係合片 15 ファンカバー 15a 空気吸入口 16 ファン 17 駆動水車 18 吐出管 19 接続管 21 フロート 22 バルブ 25 カップリング室 25a ラバーカップリング 26 吸入口蓋 30 ベローズ 33 吹き出し蓋 34 フロート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケースに収容されたモーターと、該
    密閉ケースの下側に設けられ、前記モーターで駆動され
    るポンプと、前記密閉ケースに着脱自在で密閉ケースよ
    り上方に突出している前記モーターの軸を覆うカバ−
    と、該カバーを取り外した状態で前記モーター軸に対し
    て着脱自在に取付けられる冷却ファンと、前記密閉ケー
    スに着脱自在で冷却ファンをカバーするファンカバーと
    を具備したことを特徴とする水陸両用ポンプ。
  2. 【請求項2】 密閉ケースに収容されたモーターと、該
    密閉ケースの下側に設けられ前記モーターで駆動される
    ポンプと、前記密閉ケースの上方に昇降可能に設けられ
    たファンカバーと、該ファンカバーの昇降に連動すると
    共に前記密閉ケースより上方に突出しているモーターの
    軸に対して着脱自在に係合する冷却ファンと、前記ファ
    ンカバーに取り付けられたフロートとを具備したことを
    特徴とする水陸両用ポンプ。
  3. 【請求項3】 密閉ケースに収容されたモーターと、該
    密閉ケースの下側に設けられ前記モーターで駆動される
    ポンプと、前記密閉ケースより上方に配置された冷却フ
    ァンを駆動する駆動水車と、前記ポンプに接続されてい
    る吐出管と前記駆動水車との間を接続する接続管と、該
    接続管に設けられフロートの上下動によって弁が開閉す
    るバルブとを具備したことを特徴とする水陸両用ポン
    プ。
  4. 【請求項4】 密閉ケースに収容されたモーターと、該
    密閉ケースの下側に設けられ前記モーターで駆動される
    ポンプと、前記密閉ケースより上方に突出している前記
    モーター軸に対して係合、離脱自在な冷却ファンと、前
    記モーターの軸と冷却ファンの軸との間に設けられた圧
    力連結手段と、該圧力連結手段に連結されフロートの上
    下動によって圧力変化が生じ前記圧力連結手段を制御す
    る圧力検知手段とを具備したことを特徴とする水陸両用
    ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記モーター軸の外周に間隙を介在させ
    て、水圧で収縮するラバーカップリングを設けた圧力連
    結室を設けて圧力連結手段とし、接続されているフロー
    トの昇降で開閉するバルブとしたことを特徴とする請求
    項4記載の水陸両用ポンプ。
  6. 【請求項6】 密閉ケースに収容されたモーターと、該
    密閉ケースの下側に設けられ前記モーターで駆動される
    ポンプと、前記密閉ケースより上方に取付けられた冷却
    ファンと、前記密閉ケースに取付けられて冷却ファンを
    覆い吸入口が設けられているファンカバーと、フロート
    の下降で前記吸入口を開口する吸入口蓋と、該吸入口蓋
    の開口を密閉すると共に吸入口蓋の開口に連動してファ
    ンカバーの密閉ケース側の送風口を開口する送風口とを
    具備したことを特徴とする水陸両用ポンプ。
  7. 【請求項7】 送風口蓋に、これを密閉するフロートを
    取り付けたことを特徴とする請求項6記載の水陸両用ポ
    ンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351157A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Tsurumi Mfg Co Ltd 竪型電動ポンプの気中空冷装置
JP2005351158A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Tsurumi Mfg Co Ltd 竪型電動ポンプの気中空冷装置

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JP4530729B2 (ja) * 2004-06-10 2010-08-25 株式会社鶴見製作所 竪型電動ポンプの気中空冷装置
JP4530728B2 (ja) * 2004-06-10 2010-08-25 株式会社鶴見製作所 竪型電動ポンプの気中空冷装置

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