JPH081125A - 廃棄物処分方法 - Google Patents

廃棄物処分方法

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JPH081125A
JPH081125A JP5133787A JP13378793A JPH081125A JP H081125 A JPH081125 A JP H081125A JP 5133787 A JP5133787 A JP 5133787A JP 13378793 A JP13378793 A JP 13378793A JP H081125 A JPH081125 A JP H081125A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】廃棄物処分場に於て、従来廃棄物層を被覆する
ため廃棄物層の表面に、覆土層として土砂層を全く使用
せず、土砂を相当の厚みで被覆される土砂層に代わり、
廃棄焼却場からの焼却灰及び粉砕した非燃焼廃棄物を、
被覆し、これを互層、サンドウィッチ状として処分空間
と貴重な土砂を節約する。 【構成】覆土材として廃棄物層の表面に、覆土材として
被覆される焼却灰に、所要に応じ、該焼却灰の風による
飛散又は豪雨による流出を、粘着力を有する泡状溶液又
は混合物によりほぼ完全に防止するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、廃棄物処分法に関
し、更に詳しくは所要厚みで投了、廃棄、埋立てされる
廃棄物と、その表面に環境対策として、所要厚みで被覆
される土砂層とで互層とされる廃棄物処分場に於て、生
ごみ、建築物廃材等の廃棄物を投了、埋立てながら最終
処分する際、環境対策として廃棄物層表面に被覆する土
砂層に代わり、廃棄物処分場から発生する焼却灰を所要
厚みに投入し、所要範囲の全面に敷き均して廃棄物の被
覆層とし、微量の増粘剤を単独又は所要に応じ微量の起
泡剤を空気と共に送入し、水と混合、攪拌し、粘着力を
有する溶液を圧送し、該焼却灰で形成した該環境対策用
被覆層の表面に全体的に均等の厚みとなるように噴射、
散布して該被覆層の表面から所要の深さまで浸透させ、
焼却灰粒子が互いに増粘液で結合して薄いが風による飛
散や豪雨等による流出に耐えられる連続性を有する被膜
を形成する廃棄物処分法に関する。
【0002】
【従来の技術】国民生活の向上に伴い例えば家庭から出
る生ごみ、プラスチック製包装容器、事業所から排出さ
れるOA機器に使用された紙類、その他のごみ類、建築
物廃材等の廃棄物の量は、年々増加の一途をたどり、そ
の処分空間の確保は緊急課題となっている。しかるに廃
棄物処分場は、その候補地近隣の住民から敬遠され、新
設地を求めることが極めて困難になっている。
【0003】又廃棄物処分場を建設するに当たっても、
処分廃棄物から出る汚染水が外部に滲出しないように、
内陸部処分場では、その底部へ遮水膜を張りつめ、海面
水域処分場では、完全な遮水護岸とする必要がある。そ
して処分場内部へ浸透した雨水等は地下で集めて浄化処
理し、無害にして放流している。更に処分場では、ごみ
収集、搬入用の多数の運搬車が出入りするので、それら
の進入道路を設ける必要があり、これらの投下費用は莫
大となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来廃棄物処分場に於
て、トラック等で搬入、投棄された廃棄物は、ブルドー
ザ等で3mの層厚で押し拡げ、輾圧しながら積重ねてい
く。この場合、廃棄物層が3mの各層で一区切り作業が
終わる毎に、その表面からごみが飛散したり、蠅等の有
害虫が発生したり、カラスや野犬等の掘出し或いは腐臭
が拡散するのを防止するため、環境対策として0.3m
〜0.5mの厚さで土砂を敷きつめて被覆していき、こ
れを所要層繰返して即ち該廃棄物層と該土砂層とで互層
としている。従って廃棄物処分空間のうち3mの廃棄物
層毎に、0.3m〜0.5mの厚さの廃棄物以外の物質
を入れて互層とし、サンドウィッチ構造とすることは、
有効廃棄物空間を相当無駄にし、且つそのために相当膨
大な量の貴重な土を必要とすることになる。
【0005】覆土のうち即日覆土(その上に次の廃棄物
を受入れるまでの期間、一時的な被覆のために実施され
る覆土層)に於ては、該覆土層は長期にわたる被覆膜と
しての効果は求められず、むしろ廃棄物が好気性菌によ
り速やかに腐敗が進行するように空気の流通を阻害する
膜でなく、空気の透過性や透水性の良い膜であることが
要求される。
【0006】勿論環境保全上は、廃棄物中の生物(ナマ
モノ)に起因する蠅等の有害虫の発生や廃棄物に付着し
た有害菌が廃棄物と共に飛散し、拡散することは防止し
なければならない。この場合廃棄物のうち、焼却場より
発生する高温で焼却された焼却灰を、不燃焼性廃棄物の
上に50cm以上の厚さで全面的に敷き均すならば、有
害虫の発生や有害菌が付着した廃棄物の飛散は防止出来
る。しかしこの50cm以上に敷き均した焼却灰につい
ても、烈風の場合、灰自信の飛散や豪雨等の表流水によ
り洗い流され、処分場外へ流出して環境破壊の問題を起
こすものである。従ってこの50cm以上に敷き均した
焼却灰の表層の部分に、微量の増粘剤や起泡剤を水に加
え、発泡させた粘着力を有する溶液を添加することで、
焼却灰各粒子を結合させ、団塊化させることで、飛散や
流出が起こらなくなる。その結果従来の土砂による覆土
材と同等又はそれ以上の機能を有する覆土層とすること
が出来るようになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、公知の廃棄
物処分場の処分方法が有する前述の欠陥を除去するもの
であり、その要旨は、所要厚みで投了、廃棄、埋立てさ
れる廃棄物と、その表面に環境対策として所要厚みで被
覆される土砂層とで互層とされる廃棄物処分場に於い
て;廃棄物層の表面に環境対策として所要厚みで被覆さ
れる土砂層に代わり、生ごみ、建築物廃材等の廃棄物を
投了、埋立てながら最終処分する際、環境対策として廃
棄物層表面に被覆する土砂層に代わり、廃棄物焼却場か
ら発生する焼却灰を所要厚みに投入し、所要範囲の全面
に敷き均して廃棄物の被覆層とし、微量の増粘剤を単独
又は所要に応じ微量の起泡剤を空気と共に送入し、水と
混合、攪拌し、粘着力を有する溶液を圧送し、該焼却灰
で形成した該被覆層の表面全体に均等の厚みとなるよう
に噴射、散布して該被覆層の表面から所要の深さまで浸
透させ、焼却灰粒子が互いに粘着液で結合して薄いが風
による飛散や豪雨等による流出に耐えられる連続性を有
する環境対策用被覆層を形成し、該廃棄物層と該環境対
策用被覆層とを互層とする方法である。
【0008】又廃棄物層の表面に、環境対策として搬入
され、被覆する土砂層の代わりに、廃棄物焼却場から発
生する焼却灰を所要厚み又はそれ以上の厚みに投入し、
所要範囲の全面に敷き均して廃棄物の被覆層とし、微量
の増粘剤を単独又は所要に応じ微量の起泡剤を空気と共
に送入し、水と混合、攪拌し、粘着力を有する溶液と
し、該溶液を廃棄物焼却場の焼却灰と所要粒度以下に篩
い分けした該焼却灰の主材料に添加して混合し、該焼却
灰の粒子が互いに粘結した流動性を有する混合物とし、
該混合物を圧送して該被覆層の表面全体に均等の厚みに
なるように散布し、所要に応じ軽く均して確実な厚みと
連続性とを有し、且つ風による飛散や豪雨等による流出
に耐えられる被覆層を形成して該環境対策用被覆層と互
層とする方法である。
【0009】更に所望厚みで投了、廃棄、埋立てられる
廃棄物を粉砕、輾圧しながら敷き均して表面を締め固
め、微量の増粘剤を水と混合、攪拌し、粘着力を有する
溶液を、締め固めた該廃棄物の表面に噴射、散布して所
要の深さまで浸透させ、該廃棄物の粒子が互いに粘着液
で結合し、薄いが連続性を有する被膜層を形成して該環
境対策用被覆層と互層とする方法である。
【0010】加えて相当の年月を経過し、特に有害物を
含まない一般不燃性廃棄物を、所要粒径以下に粉砕し、
廃棄物層の表面に、環境対策として搬入し、被覆する廃
棄物焼却場から発生する焼却灰の代わりに、混合材の主
材料として使用する廃棄物処分方法である。
【0011】
【実施例】この発明の特許請求の範囲の各請求項に記載
された発明を添付図面の実施例について説明する。生活
廃棄物、産業廃棄物等の埋立てに起因する周辺の環境悪
化を防止するためには、即日覆土材として従来砂質土が
好ましいとされている。それに比較し、この発明に係る
廃棄物処分方法に於ては、即日覆土材に求められる作
用、効果について該砂質土と比較するため次の2種類の
実験を実施した。
【0012】
【実施例1a】予め微量の例えば非イオン性セルローズ
・エーテルの増粘剤[第一工業製薬(株)「セスカ」登
録商標]を、単独又は所要に応じ微量の高級アルコール
系硫酸エステル・ソーダ塩の起泡剤[第一工業製薬
(株)「モノゲンY−100」登録商標]を空気と共に
送入し、水と混合、攪拌して粘着力を有する溶液を得
る。図1に於て、廃棄物処分場に3mの深さに廃棄投
了、埋立てられ、所要期間経過した生ごみ、木材、紙、
ビニール等の生活廃棄物、ガラス、コンクリート・ガラ
等の建築物廃材等の産業廃棄物16の表面に、被覆する
土砂層(覆土層)の代わりに、廃棄物焼却場から発生す
る焼却灰14を50cmの厚みに投入し、所要範囲全面
に敷き均して該廃棄物16の被覆層18とする。
【0013】次に粘着力を有する該溶液を圧送して該焼
却灰14で形成した該被覆層の表面全体に、均等の厚み
になるように噴射、散布して該被覆層14の表面から3
cm〜7cmの深さまで浸透させ、該焼却灰14の微粒
子が互いに粘着液で結合して薄いが風による飛散や豪雨
等による流出に耐えられる連続性を有する被覆層18を
形成し、該焼却灰14のみによる覆土材としての欠陥を
補うことにより、従来の土砂層による覆土に代替させる
ものである。
【0014】
【実施例1a】埋立てに生ごみ等から発生する蠅等の有害虫増殖に対す
る抑止力の実験 図2に示す通り、プラスチック製植木鉢2の底にローム
質土10を敷き、微量の魚汁を添加したキャベツのミン
チを和紙の上に薄く延ばし、1日経過したものの表面
に、イエ蝿に産卵させて検体12aを作り、該ローム質
土10の上に該検体12aを置き、その上の空間2aに
次ぎの各種類2個ずつ4種類計8個の供試体12aを得
た。
【0015】(1)植木鉢2内のイエ蝿が産卵した検体
12a上の空間2aに、何物も充填しない空(カラ)の
状態の実施例。 (2)同じく検体12a上の空間2aに、焼却灰14を
30cmの厚さで充填した実施例。 (3)同じく焼却灰14を30cmの厚さで充填し、そ
の焼却灰の細粒分が多いため表面を鋤き起しながら前述
の微量の非イオン性セルローズ・エーテルの増粘剤と微
量の高級アルコール系硫酸エステル・ソーダ塩の起泡剤
を空気を送りながら水と混合、攪拌して得た粘着力を有
する泡状溶液20及び噴射装置(図示せず)の直径4.
5mmの4個のノズルを介して霧と共に1.2気圧で表
面から7cmの距離で噴射し、その後軽く押し均して深
さ約5cm迄浸透させた実施例。 (4)焼却灰14を25cmの厚さで充填し、その表面
に前述の微量の非イオン性セルローズ・エーテルの増粘
剤と微量の高級アルコール系硫酸エステル・ソーダ塩の
起泡剤を空気を送りながら水と混合、攪拌して得た粘着
力を有する泡状溶液20及び25mm以下に篩分けした
焼却灰14に投入し、攪拌して得た混合物18を約5c
mの厚さで敷き均した実施例。
【0016】以上4種類の各2個ずつ計8個の供試体1
2aに細目の網を被せ、28日間約25°cに保温した
室内で養生し、28日後開いたところ、(1)からは7
匹と11匹の成虫が飛翔した。(2)、(3)、(4)
からは、いずれも成虫はなく、蛆が15個発見されたに
過ぎなかった。
【0017】
【実施例2】
【実施例2a】生ごみ等空発散する臭気の拡散防止力の実験 図3に示す通り、プラスチック製バケツ4の内側に、底
に多数の孔2bを穿設したプラスチック製植木鉢2を入
れ、側面から漏気しないように密着させる。臭気拡散物
としては、アンモニア水を使用し、陶器製皿6に満たし
て予めバケツ4の底に静置した。該植木鉢2の空間2a
は、図3のように4種類とし、各2個ずつ計8個の供試
体12aを作成した。 (1)植木鉢2内ののイエ蠅が産卵した検体12a上の
空間2aに、何物も充填しない空(カラ)の状態の実施
例。 (2)同じく検体12a上の空間2aに、焼却灰14を
15cmの厚さで充填した実施例。 (3)同じく焼却灰14を15cmの厚さで充填し、そ
の表面に前述の微量の非イオン性セルローズ・エーテル
の増粘剤と微量の高級アルコール系硫酸エステル・ソー
ダ塩の起泡剤及び空気を送りながら水と混合、攪拌して
得た粘着力を有する泡状溶液20を、噴霧装置(図示せ
ず)の直径4.5mmの4個のノズルを介して霧と共に
1.2気圧で表面から7cmの距離で噴射し、深さ約5
cm迄浸透させた実施例。 (4)同じく焼却灰14を25cmの厚さで充填し、そ
の表面に前述の微量の非イオン性セルローズ・エーテル
の増粘剤と微量の高級アルコール系硫酸エステル・ソー
ダ塩の起泡剤及び空気を送りながら水と混合、攪拌して
得た粘着力を有する泡状溶液20及び25mm以下に篩
い分けした焼却灰に投入、攪拌して得た混合物を、木製
モールド内に約6.5cmの厚さに充填した実施例。
【0018】以上4種類の各2個ずつ計8個の供試体
に、上面を食品包装用ラップフィルム[旭化成工業
(株)製「サランラップ」(登録商標)]で被覆して密
閉し、20分後北川式アンモニア・ガス検知管(5〜2
60ppm)で測定した結果、(1)からは45ppm
と58ppmであった。(2)、(3)、(4)の6個
の供試体についてはいずれも不検出であった。
【0019】
【実施例3】即日覆上材として焼却灰14丈でも30c
m以上の厚みに敷き均した場合、蠅等の有害虫の増殖や
臭気の拡散抑止に相当の効果を有する。しかしこの焼却
灰は、廃棄物の一種である丈に烈風により灰の粒子が処
分場の場外に飛散したり、豪雨で場外に流出した場合、
環境問題が発生する。そこで焼却灰のみの被覆層とこの
発明に係る被覆材と方法により被覆層(覆土)を形成し
た実施例を比較するため、次の2種類の実験をした。
【0020】
【実施例3a】各種覆土層について烈風により灰の粒子が飛散する量の
測定実験 3種類の各2個ずつ計6個の供試体を作成した。即ち (1)焼却灰14をそのまま木製モールド(図示せず)
内に充填した実施例。 (2)焼却灰14を木製モールド内に充填し、その表面
に前述の微量の非イオン性セルローズ・エーテルの増粘
剤と微量の高級アルコール系硫酸エステル・ソーダ塩の
起泡剤及び空気を送りながら水と混合、攪拌して得た粘
着力を有する泡状溶液を、噴霧装置の直径4.5mmの
4個のノズルを介して霧と共に1.2気圧で表面から7
cmの距離で噴射し、深さ約5cm迄浸透させた実施
例。 (3)焼却灰14を主材とし、前述の微量の非イオン性
セルローズ・エーテルの増粘剤と微量の高級アルコール
系硫酸エステル・ソーダ塩の起泡剤及び空気を送りなが
ら水と混合、攪拌して得た粘着力を有する泡状溶液を投
入して得た混合物を、木製モールド内に6.5cmの厚
みに充填した実施例。
【0021】この木製モールドは、内径55cm x
40cm、深さ6.5cmで、充填する焼却灰は25m
m以下とする。この3種類の各2個ずつ計6個の供試体
12を図4に示す送風機22から、風速15m/秒の風
を5分間該供試体の表面に当て、飛散した粒子を5.3
m x3.5mの収集シート24で集めて、その乾燥重
量を測定した。各種の平均値を出したものは、下記の通
りである。 供試体の種類 飛散粒子の乾燥重量 (1) 33.98g (2) 0.71g (3) 1.18g 砂質土(供試体の作成後 6.99g 3日後のもの)
【0022】以上の実験から焼却灰の表面に増粘材等を
添加、加工したものは、無いものより遥かに飛散量が少
なく、更に従来覆土として良好とされている砂質土より
も勝ることが判る。
【0023】
【実施例3b】各種覆土について降水の表面浸蝕で起きる粒子の流出量
試験 この試験は、集中豪雨の際に表流水で洗い流され、処分
場の場外に流出する事を想定し、覆土材としては良好と
されている砂質土と焼却灰丈を覆土材とした場合及びこ
の発明に係る覆土材及び方法によるもの2種計4種につ
いて各種2個ずつ計8個の供試体を作成して実験した。
【0024】この4種は、 (1)砂質土をモールド内に厚さ6.5cmに充填した
実施例。 (2)焼却灰丈をモールド内に厚さ6.5cmに充填し
た実施例。 (3)焼却灰をモールド内に厚さ6.5cmに充填し、
その表面に前述の微量非イオン性セルローズ・エーテル
の増粘剤と微量の高級アルコール系硫酸エステル・ソー
ダ塩の起泡剤及び空気を送りながら水と混合、攪拌して
得た粘着力を有する泡状溶液を、前述の通り霧と共に直
径4.5mmの4個のノズルを介し1.2気圧で表面か
ら7cmの距離で噴射し、深さ約5cm迄浸透させた実
施例。 (4)焼却灰を主材とし、その表面に前述の微量非イオ
ン性セルローズ・エーテルの増粘剤と微量の高級アルコ
ール系硫酸エステル・ソーダ塩の起泡剤及び空気を送り
ながら水と混合、攪拌して得た粘着力を有する泡状溶液
を投入、攪拌して得た混合物を、木製モールド内に約
6.5cmの厚さで敷き均した実施例。
【0025】以上4種類の各2個ずつ計8個の供試体1
2で図5に示す通り降水装置26により時間雨量180
mmの降水を実施し、10分間供試体12に当て、表面
から流出する表流水量及びそれと共に流出した粒子の乾
燥重量は次の通りである。 供試体の種類 表流水量 表流水による流出粒子の乾燥重量 (1) 0.92リッター 0.101g (2) 0.10リッター 0.053g (3) 0.19リッター 0.060g (4) 0.23リッター 0.058g
【0026】相当多量の降水にも拘らず、前述の通り材
料がいずれも透水性が良いので表流水となるものが少な
く、且つ(3)、(4)の供試体に於ては粘着液で各粒
子が繋がれ、流出し難くなっていて、良質の覆土材とさ
れる砂質土より流出粒子が少ない結果となっている。
【0027】
【実施例4】廃棄物の埋立地は長く、好気性菌で腐敗が
進められる事が好ましいので、即日覆土層は、空気の通
気性及び透水性が良い事が求められるので、この発明に
係る覆土材及び方法と公知の良質の覆土材とされている
砂質土によるものと比較実験した。
【0028】空気の通気性試験 次の3種の試料を夫々の種類で各2個ずつプラスチック
製植木鉢2に充填し、計6個の供試体を作成し、図6に
示す通り、空気透過量測定装置28を使用して測定し
た。この場合56.7リッターの空気が微小の圧力差で
試料を通過した時、その水頭差(圧力差)と全量(5
6.7リッター)が通過に要した時間から得た透過係数
は、次の通りである。各試料とは、 (1)植木鉢内に砂質土を10cmの厚さに充填した実
施例。 (2)植木鉢内に焼却灰を10cmの厚さに充填し、そ
の表面に前述の微量非イオン性セルローズ・エーテルの
増粘剤と微量の高級アルコール系硫酸エステル・ソーダ
塩の起泡剤及び空気を送りながら水と混合、攪拌して得
た粘着力を有する泡状溶液を、前述の通り霧と共に直径
4.5mmのノズルを介して1.2気圧で表面から7c
mの距離で噴射し、深さ約5cm迄浸透させた実施例。 (3)同じく焼却灰14を5cmの厚さで充填し、その
表面に前述の微量非イオン性セルローズ・エーテルの増
粘剤と微量の高級アルコール系硫酸エステル・ソーダ塩
の起泡剤及び空気を送りながら水と混合、攪拌して得た
粘着力を有する泡状溶液を、主材となる25mm以下に
篩分けした焼却灰に投入、攪拌して得た混合物を厚さ5
cmに詰めて均した実施例。
【0028】各供試体の透過係数は、次の通りである。 試料の種類 透過係数 (1) 0.45 (2) 0.59 (3) 0.66 3供試体共大略同じ様な空気の透過性を有する事が判
る。
【0029】水の透水性試験 次の3種の試料を夫々2個ずつプラスチック製植木鉢に
10cmの厚さで充填し、供試体を作成した。3種と
は、前述の空気の透過性試験の場合と同様、この植木鉢
に充填したもので、その試料の上に荒目の布を置き、表
面が荒らされない様にして静かに7リッターの水を注入
し、それが試料表面から消えた時迄の時間を計測して得
た透過係数は次ぎに示す通りである。 供試体の種類 透過係数 (1) 0.067 (2) 0.28 (3) 0.365 覆土材として好ましいとされる砂質土に対して、この発
明に係る(2)、(3)の供試体共透水性が極めて良い
事を示している。
【0030】又廃棄物焼却場から発生する覆土材として
の焼却灰の風による飛散又は豪雨による流出を防止する
泡状溶液の他の実施例に於ては、100リッターの水に
1500gの前述の非イオン性セルローズ・エーテルの
増粘剤と300gの高級アルコール系硫酸エステル塩の
起泡剤を、空気を送り込みながら激しく攪拌、混合して
得るものとする。更に混合物としては、25mm以下に
篩分けした焼却灰1mに、前述の粘着力を有する泡状
溶液を、150リッター〜250リッター投入し、ミキ
サーで均質に混合して得たものである。
【0031】
【実施例5】請求項3に於て、廃棄物処分場に廃棄処分
され、4年経過した非燃焼性廃棄物を掘起し、4cm以
下の粒径に粉砕したものを主材料とする。これに微量の
増粘材[第一工業製薬(株)「セスカ」登録商標]を単
独又は所要に応じ微量の高級アルコール系硫酸エステル
・ソーダ塩の起泡剤[第一工業製薬(株)「モノゲン1
00」登録商標]を空気と共に送入し、水と混合、攪拌
して粘着力を有する溶液を作り、前記主材料(粉砕した
非燃焼物)とコンクリート・ミキサーで混合して混合物
を作る。この混合物を使用して焼却灰14を主材料とす
る混合物に替え、実施例1b、3a、3b並びに4と同
様の方法で、生ごみから発生する蠅等の有害虫増殖に対
する抑止力の実験、粉砕廃棄物粒子の烈風による飛散量
の測定実験、廃棄物覆土について降水の表面浸蝕で起き
る粒子の流出量実験、空気の通気性試験、水の透水性試
験、を実施したが、いずれも良好な結果を得た。
【0032】ちなみにこの実験で使用した掘起した廃棄
物を粉砕したものの乾燥重量比は、 土砂、コンクリートがら、焼却灰等 43% 金属類 11% 木材、紙等 4% プラススチック類 5% 微粉末で判別困難なもの 37% であった。
【0033】前述の実施例に於ては、この発明に係る方
法に於て使用される増粘剤と起泡剤とを例示的に記載し
たが、この発明の方法には公知の各種の増粘剤と起泡剤
とを使用可能である。
【0034】
【発明の作用】前述の通り、この出願発明の各実施例に
於ては、環境対策として土砂を全く使用せず、廃棄物焼
却場から発生する覆土材としての焼却灰及び粉砕した不
燃性燃焼廃棄物の風による飛散又は豪雨による流出を、
前述の粘着力を有する泡状溶液又は混合物を、覆土材と
して廃棄物層の表面に噴射又は散布する事により防止す
るものである。
【0035】
【発明の効果】公知の廃棄物処分場に於ては、環境対策
として廃棄物層の表面に、覆土材として0.3m〜0.
5mの厚さの貴重な土砂を覆土層として敷き均し、これ
を互層とし、サンドウィッチ状としていたが、この発明
に於ては貴重な土砂を全く使用せず、被覆される土砂層
に代わり、投了、埋立てられる廃棄物層の表面に、当然
廃棄されるべき廃棄物焼却場の焼却灰及び粉砕した非燃
焼廃棄物を、廃棄物層の表面に、覆土材として被覆し、
これを互層、サンドウィッチ状とし、該覆土材として焼
却灰の風による飛散又は豪雨による流出を前述の粘着力
を有する泡状溶液又は混合物によりほぼ完全に防止する
ものである。従って貴重な土砂を全く使用しないから、
廃棄空間の節約にも役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る廃棄物処分方法により廃棄物処
分場に於て、廃棄物層の表面に焼却灰を覆土し、これを
互層、サンドウィッチ状とした実施例の部分断面略図で
ある。
【図2】植木鉢内に、砂質土、供試体、焼却灰等を充填
し、害虫の繁殖を抑制する実施例の断面略図である。
【図3】バケツ内に、植木鉢内に焼却灰、被膜層等を充
填し、臭気抑制試験を実施した例の断面略図である。
【図4】風速15m/sで風を5分間供試体の表面に当
て、飛散した粒子を3.5mx 3.5mの収集シート
で集め、その乾燥重量を測定する状態を示す図である。
【図5】供試体に時間雨量180mmで降水し、10分
間供試体に当て、表面から流出する表流水量及びそれと
共に流出した粒子の乾燥重量を計測する図である。
【図6】空気透過量測定装置の断面略図である。
【図7】図6に示す空気透過量測定装置により供試体を
充填した実施例の断面略図である。
【符号の説明】
2・・・植木鉢; 2a・・・空間; 2b・・・底の透孔; 4・・・バケツ; 6・・・皿及びアンモニア水; 8・・・ラップフィルム; 10・・・ローム質土; 12・・・供試体; 12a・・・検体; 14・・・焼却灰; 16・・・廃棄物層; 18・・・被覆層; 20・・・泡状溶液; 22・・・送風機; 24・・・収集シート; 26・・・降水装置; 26a・・・散水用ノズル; 26b・・・散水範囲; 26c・・・表流水収集用樋; 24d・・・ 28・・・空気透過量測定装置; 28a・・・送水管; 28b・・・水量調節バルブ; 30・・・水タンク; 32・・・密閉水タンク; 32a・・・送気管; 34・・・他のバケツ; 34a・・・密閉蓋; 34b・・・空気孔。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、廃棄物処分法に関
し、更に詳しくは所要厚みで投了、廃棄、埋立てされる
廃棄物と、その表面に環境対策として、所要厚みで被覆
される土砂層とで互層とされる廃棄物処分場に於て、生
ごみ、建築物廃材等の廃棄物を投了、埋立てながら最終
処分する際、環境対策として廃棄物層表面に被覆する土
砂層に代わり、廃棄物処分場から発生する焼却灰を所要
厚みに投入し、所要範囲の全面に敷き均して廃棄物の被
覆層とし、微量の増粘剤を単独又は所要に応じ微量の起
泡剤を空気と共に送入し、水と混合、攪拌し、粘着力を
有する溶液を圧送し、該焼却灰で形成した該環境対策用
被覆層の表面に全体的に均等の厚みとなるように噴射
、押圧して該被覆層の表面から所要の深さまで浸透さ
せ、焼却灰粒子が互いに増粘液で結合して薄いが風によ
る飛散や豪雨等による流出に耐えられる連続性を有する
被膜を形成する廃棄物処分法に関する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、公知の廃棄
物処分場の処分方法が有する前述の欠陥を除去するもの
であり、その要旨は、所要厚みで投了、廃棄、埋立てさ
れる廃棄物と、その表面に環境対策として所要厚みで被
覆される土砂層とで互層とされる廃棄物処分場に於い
て;廃棄物層の表面に環境対策として所要厚みで被覆さ
れる土砂層に代わり、生ごみ、建築物廃材等の廃棄物を
投了、埋立てながら最終処分する際、環境対策として廃
棄物層表面に被覆する土砂層に代わり、廃棄物焼却場か
ら発生する焼却灰を所要厚みに投入し、所要範囲の全面
に敷き均して廃棄物の被覆層とし、微量の増粘剤を単独
又は所要に応じ微量の起泡剤を空気と共に送入し、水と
混合、撹拌し、粘着力を有する溶液を圧送し、該焼却灰
で形成した該被覆層の表面全体に均等の厚みとなるよう
に噴射し、押圧して該被覆層の表面から所要の深さまで
浸透させ、焼却灰粒子が互いに粘着液で結合して薄いが
風による飛散や豪雨等による流出に耐えられる連続性を
有する環境対策用被覆層を形成し、該廃棄物層該環境
対策用被覆層とする方法である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】又廃棄物層の表面に、環境対策として搬入
され、被覆する土砂層の代わりに、廃棄物焼却場から発
生する焼却灰を所要厚み又はそれ以上の厚みに投入し、
所要範囲の全面に敷き均して廃棄物の被覆層とし、微量
の増粘剤を単独又は所要に応じ微量の起泡剤を空気と共
に送入し、水と混合、攪拌し、粘着力を有する溶液と
し、該溶液を所要粒度以下に篩い分けした該焼却灰の主
材料に添加して混合し、該焼却灰の粒子が互いに粘結し
た流動性を有する混合物とし、該混合物を圧送して該被
覆層の表面全体に均等の厚みになるように散布し、所要
に応じ軽く均して確実な厚みと連続性とを有し、且つ風
による飛散や豪雨等による流出に耐えられる被覆層を形
成して該環境対策用被覆層とする方法である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】更に所望厚みで投了、廃棄、埋立てられる
廃棄物を粉砕、輾圧しながら敷き均して表面を締め固
め、微量の増粘剤を水と混合、攪拌し、粘着力を有する
溶液を、締め固めた該廃棄物の表面に噴射し、押圧
て所要の深さまで浸透させ、該廃棄物の粒子が互いに粘
着液で結合し、薄いが連続性を有する被膜層を形成して
該環境対策用被覆層とする方法である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】次に粘着力を有する該溶液を圧送して該焼
却灰14で形成した該被覆層の表面全体に、均等の厚
みになるように噴射し、押圧して該被覆層14の表面か
ら3cm〜7cmの深さまで浸透させ、該焼却灰14の
微粒子が互いに粘着液で結合して薄いが風による飛散や
豪雨等による流出に耐えられる連続性を有する被覆層1
8を形成し、該焼却灰14のみによる覆土材としての欠
陥を補うことにより、従来の土砂層による覆土に代替さ
せるものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【実施例2】
【実施例2a】生ごみ等から発散する臭気の拡散防止力の実験 図3に示す通り、プラスチック製バケツ4の内側に、底
に多数の孔2bを穿設したプラスチック製植木鉢2を入
れ、側面から漏気しないように密着させる。臭気拡散物
としては、アンモニア水を使用し、陶器製皿6に満たし
て予めバケツ4の底に静置した。該植木鉢2の空間2a
は、図3のように4種類とし、各2個ずつ計8個の供試
体12aを作成した。 (1)植木鉢2内のイエ蠅が産卵した検体12a上の空
間2aに、何物も充填しない空(カラ)の状態の実施
例。 (2)同じく検体12a上の空間2aに、焼却灰14を
15cmの厚さで充填した実施例。 (3)同じく焼却灰14を15cmの厚さで充填し、そ
の表面に前述の微量の非イオン性セルローズ・エーテル
の増粘剤と微量の高級アルコール系硫酸エステル・ソー
ダ塩の起泡剤及び空気を送りながら水と混合、攪拌して
得た粘着力を有する泡状溶液20を、噴霧装置(図示せ
ず)の直径4.5mmの4個のノズルを介して霧と共に
1.2気圧で表面から7cmの距離で噴射し、深さ約5
cm迄浸透させた実施例。 (4)同じく焼却灰14を10cmの厚さで充填し、そ
の表面に前述の微量の非イオン性セルローズ・エーテル
の増粘剤と微量の高級アルコール系硫酸エステル・ソー
ダ塩の起泡剤空気を送りながら水と混合、攪拌して得
た粘着力を有する泡状溶液2025mm以下に篩い分
けした焼却灰に投入、攪拌して得た混合物を、焼却灰1
4上に約6.5cmの厚さに充填した実施例。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要厚みで投了、廃棄、埋立てされる廃
    棄物とその表面に、環境対策として所要厚みで被覆され
    る土砂層とで互層とされる廃棄物処分場に於いて;廃棄
    物層の表面に環境対策として搬入し、被覆する土砂層に
    代わり、廃棄物焼却場から発生する焼却灰を所要厚み又
    はそれ以上の厚みに投入し、所要範囲の全面に敷き均し
    て廃棄物の被覆層とする工程と;微量の増粘剤を、単独
    又は所要に応じ微量の起泡剤を空気と共に送入し、水と
    混合、攪拌し、粘着力を有する溶液を圧送し、該焼却灰
    で形成した該被覆層の表面に、全体的に均等の厚みとな
    るように噴射、散布して該被覆層の表面から所要の深さ
    まで浸透させ、焼却灰粒子が互いに粘着液で結合して薄
    いが風による飛散や豪雨等による流出に耐えられる連続
    性を有する被膜層を形成する工程と;から成る廃棄物処
    分方法。
  2. 【請求項2】 所要厚みで投了、廃棄、埋立てされる廃
    棄物と、その表面に環境対策として所要厚みで被覆され
    る土砂層とで互層とされ、且つ覆土としての効果が特に
    長期間要求される廃棄物処分場に於いて;廃棄物層の表
    面に、環境対策として搬入し、被覆する土砂層に代わ
    り、廃棄物焼却場から発生する焼却灰を、所要厚み又は
    それ以上の厚みに投入し、所要範囲の全面に敷き均して
    廃棄物の被覆層とする工程と;微量の増粘剤を、単独又
    は所要に応じ微量の起泡剤を空気と共に送入し、水と混
    合、攪拌して得た粘着力を有する溶液を、廃棄物焼却場
    の焼却灰を所要粒度以下に篩分けた該焼却灰の主材料に
    添加して混合し、該焼却灰の粒子が互いに粘結した流動
    性を有する混合物とする工程と;該混合物を圧送して該
    被覆層の表面に、全体的に均等の厚みになる様に散布
    し、所要に応じ軽く均して確実な厚みを有する連続性を
    有し、且つ風による飛散や豪雨流出に耐えられる被覆層
    を形成する工程と;から成る廃棄物処分方法。
  3. 【請求項3】 特に有害物を含まず、相当の年月を経過
    した一般不燃性廃棄物が得られる場合に於て、請求項
    1、2記載の焼却灰に代えて、廃棄物層の表面に環境対
    策として所要粒径以下に粉砕された該一般不燃性廃棄物
    を所要厚み又はそれ以上の厚みに投入、被覆し、所要に
    応じ該粉砕一般不燃性廃棄物被覆層表面に粘着性を有す
    る溶液を散布し、又は該粉砕一般不燃性廃棄物被覆層に
    粘着性を有する溶液を混合して得た混合物を散布して確
    実な厚みを有する連続性を有する層を形成する請求項
    1、2記載の廃棄物処分方法。
  4. 【請求項4】 所要厚みで投了、廃棄、埋立てされる廃
    棄物と、その表面に環境対策として所要厚みで被覆さ
    れ、且つ覆土としての効果が極めて短期間満たせば良い
    廃棄物処分場に於いて;所要厚みで投了、廃棄、埋立て
    される廃棄物を粉砕、輾圧しながら敷き均して表面を締
    め固める工程と;微量の増粘剤を水と混合、攪拌して得
    た粘着力を有する溶液を、締め固めた該廃棄物の表面
    に、噴射、散布して所要の深さまで浸透させ、該廃棄物
    の粒子が互いに粘着液で結合して薄いが連続性を有する
    被覆層を形成する工程と;から成る廃棄物処分方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002186928A (ja) * 2000-12-20 2002-07-02 Taiyo Kogyo Corp 廃棄物処分場用の代替覆土材料、及びそれを用いた廃棄物を覆う層を形成する方法
JP2012050958A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Mitsubishi Paper Mills Ltd 覆土材料

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