JPH0811229B2 - 含油廃液処理方法 - Google Patents

含油廃液処理方法

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JPH0811229B2
JPH0811229B2 JP62052104A JP5210487A JPH0811229B2 JP H0811229 B2 JPH0811229 B2 JP H0811229B2 JP 62052104 A JP62052104 A JP 62052104A JP 5210487 A JP5210487 A JP 5210487A JP H0811229 B2 JPH0811229 B2 JP H0811229B2
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waste liquid
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裕一 東海林
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は原子力発電所等で発生する廃液、特に油分を
含む廃液の処理方法に関する。
(従来の技術) 含油廃液の処理方法として膜を利用したものが数多く
用いられている。例えば逆浸透法(RO),限外濾過法
(Uあ),精密濾過法(MF)などがある。これら処理方
法では、膜面に付着した油分,微小粒子を薬品洗浄(0.
5〜1.0%陰イオン型界面活性剤,次亜塩素酸ソーダ水)
または機械的かき取り(スポンジボール)によりはく離
させるか、あるいは処理所装置の運転方法に工夫をこら
すなどの所方法が行なわれている。しかしながら、これ
らの従来の処理方法は十分信頼性があるものとは言え
ず、また薬剤使用に二次汚染の危険性及び処理装置の複
雑化なども問題であった。
そこで、本発明者等は含油廃液を処理するために中空
糸膜フィルタによる処理に関する技術を開発した(特願
昭61−240064号)。この中で対象廃液に油分が含まれて
いると、濾過差圧の上昇が大きいこと、また通常の逆洗
では十分な差圧復帰が望めないことを報告している。
(発明が解決しようとする問題点) このように、従来の含油廃液処理技術では、含油廃液
を膜を使用して分離しようとする場合には、処理性能が
低下が大きくかつ処理水質が悪いなどの問題があった。
このため、処理性能を維持し膜寿命を長くするために
は、逆洗性を良くするか、あるいは対象廃液の性状を処
理しやすいものに変える等が必要であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、中空糸膜フィルタを用いて含油廃液を処理する際
に、油分の影響を少なくして効率の良い処理性能を備え
た含油廃液処理方法を提供することにある。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段及び作用) 上記目的は達成するために、本発明は含油廃液を中空
糸膜フィルタで処理する含油廃液処理方法において、懸
濁性固形分又は懸濁性固形分を含んだ液を前記含油廃液
に混入した後、前記中空糸膜フィルタにより当該含油廃
液を処理するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の含油廃液処理方法によると、油分がクラッド
分と接触して処理しやすいエマルジョンとなり、また膜
表面にクラッド分も付着し、直接油分が付着しにくくな
るため、逆洗性が良くなる。
本発明者らの研究によると、微小な固形懸濁物質が含
油廃液中にある一定量含まれていると、油分が中空糸膜
上に付着し膜寿命の低下する作用を防ぐことを見い出し
た。
これは、 固形分に油分が吸着し、廃液中での油分量が減る。
中空糸膜面に油分の他に固形分が付着,捕捉される確
率が増えるため膜面へ付着する油分量が減る。
固形分と油分とが安定な懸濁物を作り、この懸濁物は
逆洗によりはく離し易くなる。などの理由が考えられ
る。
そして、一般に中空糸膜モジュールの処理性の良否は
逆洗による濾過差圧の回復度と1サイクル(逆洗から次
の逆洗までの間隔)あたりの処理時間の長短で決まる。
すなわち、逆洗による回復度が大きければ差圧上昇が少
ないため長時間の運転が可能であり、また1サイクルあ
たりの処理時間が長いことはそれだけ多量の廃液を処理
できることにつながるからである。
(実施例) 本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例の系統図であり、同図にお
いて、1は廃液受入タンクであり、廃液受入タンク1内
の廃液2は移送ポンプ3により中空糸膜フィルタ装置4
へ送られる。中空糸膜フィルタ装置4は収納容器5と中
空糸膜フィルタ6のモジュールとから構成されている。
7は逆洗水を受ける逆洗水受タンクであり、その容量は
収納容器5の容量よりも大きい。この逆洗水受タンク7
には逆洗水をさらに下流の処理系へ送るための逆洗水移
送ポンプ8と、逆洗水の一部を逆洗水注入ライン10を通
じて供給するための定量ポンプ9が設置されている。ま
た逆洗水の沈降を防止するため攪拌機11が逆洗水受タン
ク7内に設置されている。収納容器5に収納された処理
水は移送配管12により受入タンク(図示せず)に移送さ
れる。
次に、本実施例の作用について説明する。
通常、含油廃液は廃液受入タンク1に貯蔵されてい
る。処理する際にはポンプ3により中空糸膜フィルタ装
置4へ供給される。すると、含油廃液は中空糸膜6の表
面で濾過され清浄水のみ処理水移送配管12を通って受入
タンクへ送られる。一方、処理する際には、予め攪拌機
11により均一にした逆洗水を定量ポンプ9を通じて、逆
洗水注入ライン10より注入し、含油廃液とクラッド分を
配管の途中で混合してから中空糸膜フィルタ4装置4に
供給する。
次に、油分量平均5ppmの条件下で、α−Fe2O3を固形
分として添加した場合と添加しない場合の比較例を示
す。
すなわち、油分だけの場合は第2図実線(a)に示す
ように処理時間と共に差圧・上昇があり、逆洗性の悪い
のに対して、この含油分液に懸濁固形分としてα−Fe2O
3(ベンガラ)を添加し廃液中のα−Fe2O3濃度を100ppm
とした場合には、第2図点線(b)に示すように濾過差
圧の上昇は見られない。すなわち逆洗性が飛躍的に向上
したため濾過差圧は下がり、長時間の廃液処理運転が可
能となった。また処理水質も油分だけの場合に比べて向
上が認められた。
第1表はα−Fe2O3添加量を0,50,100と増やした場合
の運転の寿命を試らべた表である。この表からα−Fe2O
3添加量を増やすと運転の寿命が増えてゆくことが分
る。
なお、懸濁固形分としてα−Fe2O3以外に他の鉄の酸
化物(FeO,Fe3O4),水酸化物(FeOOH)を用いてもα−
Fe2O3とほゞ同等の効果を奏することを確認した。
さらに、油分濃度をパラメータとし試験したところ、
α−Fe2O3との混合比により運転寿命が支配されている
ことが分った。最適な範囲は懸濁固形分/油分量10で
ある。しかし50倍以上としてもそれ以下に比べて顕著な
効果は生じない。
一般に、原子力発電所で使用されている中空糸膜フィ
ルタ装置の逆洗水中の懸濁固形分としては、α−Fe2O3
などの鉄の酸化物形態をもったものが主である。
本発明は、含油分廃液に懸濁固形分を添加することに
より油分の影響が少なくでき、運転時間が飛躍的に向上
することに着目したもので、発電所等でこの方法を適用
する場合には、逆洗水受タンク中の逆洗水を用いるのが
最適であるとの結論に達した。
すなわち、逆洗水以外に何らかの添加物を加えること
は、廃棄物発生量の増大につながり、得策ではないと判
断したからである。逆洗水ならば予め発電所内で発生し
た廃棄物で、この方法を適用するにあたり新たな廃棄物
の発生はなくなる訳である。
また逆洗水の濃度は通常数1000ppmあるので注入する
際には濃度を注入流量により自由に調節できる。
本実施例で使用した中空糸膜は限外濾過膜と精密濾過
膜の中間領域に属するもので、表面及び内部にほぼ均一
の孔を有するいわゆる均質膜である。平均的な孔径は約
0.1μmである。
材質はポリオレフィン系のため親油性が強く、油分を
吸着しやすいため孔を通過するほど微小油滴も吸着によ
り除去することができる。この中空糸膜を数干〜数万本
束ね、一端または両端を接着固定したものをモジュール
とする。そして、このモジュールを複数本組込んだもの
を処理装置としている。
なお、対象廃液としては、原子力施設などの機器ドレ
ン系,オイルドレン系をはじめとする各種廃液,一般産
業廃水,船舶関係のビルジ水などである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の含油廃液処理方法によ
ると、処理対象である廃液に予めα−F2O3などの懸濁性
固形分を加えてエマルジョンとした後、中空糸膜フィル
タにより処理することで逆洗性を向上させており、これ
により中空糸膜フィルタの寿命を延ばすことができ、か
つ処理水質も向上し、しかも実装置では懸濁性固形分の
供給元として逆洗水を用いており、プリコート材などを
使用しないので、二次廃棄物の発生もなく全体としても
コストダウンになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の系統図、第2図は本発明の
処理方法と従来の処理方法による濾過差圧の上昇度を比
較した図である。 1……廃液受入タンク、2……廃液 3,8……移送ポンプ 4……中空糸膜フィルタ装置、5……収納容器 6……中空糸膜フィルタ、7……逆洗水受タンク 9……定量ポンプ、10……逆洗水注入ライン 11……攪拌機、12……移送配管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含油廃液を中空糸膜フィルタで処理する含
    油廃液処理方法において、懸濁性固形分又は懸濁性固形
    分を含んだ液を前記含油廃液に混入してエマルジョンと
    した後、前記中空糸膜フィルタにより当該含油廃液を処
    理するようにしたことを特徴とする含油廃液処理方法。
  2. 【請求項2】懸濁性固形分濃度対油分量の比は10より小
    さくない特許請求の範囲第1項記載の含油廃液処理方
    法。
  3. 【請求項3】懸濁性固形分は鉄の酸化物又は鉄の水酸化
    物である特許請求の範囲第1項記載の含油廃液処理方
    法。
  4. 【請求項4】懸濁性固形分を含んだ液は逆洗水の一部で
    ある特許請求の範囲第1項記載の含油廃液処理方法。
JP62052104A 1987-03-09 1987-03-09 含油廃液処理方法 Expired - Lifetime JPH0811229B2 (ja)

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JPS63221885A JPS63221885A (ja) 1988-09-14
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