JPH081105B2 - 制振装置 - Google Patents
制振装置Info
- Publication number
- JPH081105B2 JPH081105B2 JP4324254A JP32425492A JPH081105B2 JP H081105 B2 JPH081105 B2 JP H081105B2 JP 4324254 A JP4324254 A JP 4324254A JP 32425492 A JP32425492 A JP 32425492A JP H081105 B2 JPH081105 B2 JP H081105B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- arm
- vibration damping
- damping device
- extension
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物等の制振装置の
改良に関する。
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物等の振動を抑制する制振装置とし
て、図3に示すようにマス1をアーム3を介して構造物
2から振子状に吊り下げるとともに、このマス1の揺動
を抑制するアクチュエータまたはダンパ10を構造物2
とマス1との間に介装した制振装置が知られている。
て、図3に示すようにマス1をアーム3を介して構造物
2から振子状に吊り下げるとともに、このマス1の揺動
を抑制するアクチュエータまたはダンパ10を構造物2
とマス1との間に介装した制振装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような制振装置に
おいて良好な制振作用を得るには、制振対象となる建造
物の固有振動の周期とマス1の振子の固有振動の周期と
を一定の関係に保つことが必要である。マス1による振
子の固有振動の周期Tは、
おいて良好な制振作用を得るには、制振対象となる建造
物の固有振動の周期とマス1の振子の固有振動の周期と
を一定の関係に保つことが必要である。マス1による振
子の固有振動の周期Tは、
【数1】 で表される。
【0004】しかしながら、この式によれば例えば振子
の固有周期Tを5秒に設定したいとするとアーム3の長
さLは約6.2mにもなり、制振装置が極めて大きくな
ってしまう。
の固有周期Tを5秒に設定したいとするとアーム3の長
さLは約6.2mにもなり、制振装置が極めて大きくな
ってしまう。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決すべくなさ
れたもので、コンパクトで大きな固有周期を持った制振
装置を提供することを目的とする。
れたもので、コンパクトで大きな固有周期を持った制振
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、構
造物から揺動自由に吊り下げたマスと構造物との間にこ
れらの相対変位を抑制するアクチュエータまたはダンパ
を介装した構造物の制振装置において、構造物に固定し
た支点を中心として揺動する剛性を有するアームにマス
を吊り下げるとともに、このアームを前記吊り下げ支点
の反対側へ延長し、この延長部に別のマスを支持してい
る。
造物から揺動自由に吊り下げたマスと構造物との間にこ
れらの相対変位を抑制するアクチュエータまたはダンパ
を介装した構造物の制振装置において、構造物に固定し
た支点を中心として揺動する剛性を有するアームにマス
を吊り下げるとともに、このアームを前記吊り下げ支点
の反対側へ延長し、この延長部に別のマスを支持してい
る。
【0007】
【作用】マスが揺動すると、アームは吊り下げ点を支点
に回転変位し、アーム延長部に支持された別のマスが倒
立振子としてこれと一体に揺動する。この時の振子の固
有周期は吊り下げ振子と倒立振子の各アームの長さやマ
スの質量によって異なり、質量を適切に設定することに
より、アームの長さを長くせずに好ましい固有周期を得
ることができる。
に回転変位し、アーム延長部に支持された別のマスが倒
立振子としてこれと一体に揺動する。この時の振子の固
有周期は吊り下げ振子と倒立振子の各アームの長さやマ
スの質量によって異なり、質量を適切に設定することに
より、アームの長さを長くせずに好ましい固有周期を得
ることができる。
【0008】
【実施例】図1及び図2に本発明の実施例を示す。
【0009】図1において、1は質量M1のマスであ
り、ユニバーサルジョイント4を介して構造物2に連結
した剛性部材のアーム3により揺動自由に吊り下げられ
る。
り、ユニバーサルジョイント4を介して構造物2に連結
した剛性部材のアーム3により揺動自由に吊り下げられ
る。
【0010】マス1と構造物2との間にはこれらの相対
変位を抑制するための図示されないアクチュエータまた
はダンパが水平方向に介装される。
変位を抑制するための図示されないアクチュエータまた
はダンパが水平方向に介装される。
【0011】また、アーム3はユニバーサルジョイント
4を越えて反対方向に延びる一体のアーム延長部3Aを
備える。そして、このアーム延長部3Aの先端に質量M
2のマス5が支持される。
4を越えて反対方向に延びる一体のアーム延長部3Aを
備える。そして、このアーム延長部3Aの先端に質量M
2のマス5が支持される。
【0012】次に作用を説明する。
【0013】マス1が図2の矢印に示すようにユニバー
サルジョイント4を支点に時計回りに揺動すると、アー
ム延長部3Aに支持されたマス5もユニバーサルジョイ
ント4を支点に時計回りに揺動する。 この時、マス1
により生じる時計回りのトルクT1は、 T1=−M1・g・L1・sinθ・cosθ ≒−M1・g・L1・θ ただし、θ〈〈1とする。マス5により生じる時計回り
のトルクT2は、 T2=M2・g・L2・sinθ・cosθ ≒M2・g・L2・θ ただし、θ〈〈1とする。振子の支点回りの慣性モーメ
ントIは I=M1・g・L1 2+M2・g・L2 2 この系の角運動方程式は、 T=T1+T2 =−(M1・L1−M2・L2)・g・θ よって、この系の固有角振動Wnと固有周期Tnは、
サルジョイント4を支点に時計回りに揺動すると、アー
ム延長部3Aに支持されたマス5もユニバーサルジョイ
ント4を支点に時計回りに揺動する。 この時、マス1
により生じる時計回りのトルクT1は、 T1=−M1・g・L1・sinθ・cosθ ≒−M1・g・L1・θ ただし、θ〈〈1とする。マス5により生じる時計回り
のトルクT2は、 T2=M2・g・L2・sinθ・cosθ ≒M2・g・L2・θ ただし、θ〈〈1とする。振子の支点回りの慣性モーメ
ントIは I=M1・g・L1 2+M2・g・L2 2 この系の角運動方程式は、 T=T1+T2 =−(M1・L1−M2・L2)・g・θ よって、この系の固有角振動Wnと固有周期Tnは、
【数2】
【0014】この式に明らかなように、固有周期Tnは
M1、M2、L1、L2の設定により決定する。したがっ
て、アーム3の長さL1やアーム延長部3Aの長さL2が
小さいコンパクトな制振装置でも、質量M1とM2の設定
により固有周期Tを大きくすることができる。
M1、M2、L1、L2の設定により決定する。したがっ
て、アーム3の長さL1やアーム延長部3Aの長さL2が
小さいコンパクトな制振装置でも、質量M1とM2の設定
により固有周期Tを大きくすることができる。
【発明の効果】以上のように、本発明はマスを剛性のア
ームを介して吊り下げるとともに、このアームを吊り下
げ支点の反対側へ延長し、この延長部に別のマスを支持
したので、アームやアーム延長部を長くすることなく、
マスの質量の設定により固有周期を長くすることができ
る。このため、長い固有周期を必要とする制振装置をも
コンパクトに構成することができ、制振装置を小型化す
る上で大きな効果がある。
ームを介して吊り下げるとともに、このアームを吊り下
げ支点の反対側へ延長し、この延長部に別のマスを支持
したので、アームやアーム延長部を長くすることなく、
マスの質量の設定により固有周期を長くすることができ
る。このため、長い固有周期を必要とする制振装置をも
コンパクトに構成することができ、制振装置を小型化す
る上で大きな効果がある。
【図1】本発明の実施例を示す制振装置の概略側面図で
ある。
ある。
【図2】制振装置の変位状態を説明する概略側面図であ
る。
る。
【図3】従来例を示す制振装置の概略側面図である。
1,5 マス 2 構造物 3 アーム 3A アーム延長部 4 ユニバーサルジョイント
Claims (1)
- 【請求項1】 構造物から揺動自由に吊り下げたマス
と構造物との間にこれらの相対変位を抑制するアクチュ
エータまたはダンパを介装した構造物の制振装置におい
て、構造物に固定した支点を中心として揺動する剛性を
有するアームにマスを吊り下げるとともに、このアーム
を前記吊り下げ支点の反対側へ延長し、この延長部に別
のマスを支持したことを特徴とする制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4324254A JPH081105B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4324254A JPH081105B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 制振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0666047A JPH0666047A (ja) | 1994-03-08 |
JPH081105B2 true JPH081105B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=18163753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4324254A Expired - Fee Related JPH081105B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081105B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004045433B3 (de) * | 2004-09-15 | 2006-05-11 | Tutech Innovation Gmbh | Vorrichtung zur Dämpfung von Schwingungsbewegungen bei einem Bauwerk sowie Bauwerk mit einer oder mehrerer dieser Vorrichtungen |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6231735A (ja) * | 1985-08-05 | 1987-02-10 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 2節振子式動吸振器 |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP4324254A patent/JPH081105B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0666047A (ja) | 1994-03-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |