JPH0811038A - 操作形工作機械 - Google Patents

操作形工作機械

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JPH0811038A
JPH0811038A JP14949794A JP14949794A JPH0811038A JP H0811038 A JPH0811038 A JP H0811038A JP 14949794 A JP14949794 A JP 14949794A JP 14949794 A JP14949794 A JP 14949794A JP H0811038 A JPH0811038 A JP H0811038A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの加工図面上の寸法に一致させて工具
の現在位置を表示し、誤加工をなくすようにした操作形
工作機械を提供する。 【構成】 X、Y、Z軸の各送り軸を手動操作により送
り、種々の加工を行う操作形工作機械において、工具径
データを設定する工具径設定手段51と、各送り軸の現
在位置データを出力するスケール8X、8Y、8Zと、
その現在位置データに工具径データを加算した加算デー
タを表示するか、現在位置データから工具径データを減
算した減算データを表示するか、または現在位置データ
をそのまま表示するかを指定する表示データ選択手段5
2と、その指定に基づき加算データまたは減算データを
求め、その結果を表示部5に送出する表示データ演算手
段31と、を備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X、Y、Z軸の各送り
軸を手動操作により送り、工具とワークを相対的に移動
させて種々の加工を行う操作形工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の汎用工作機械は、X、Y、Z軸の
各送り軸に設けられた送りネジとナット機構により、主
軸に取り付けられた工具とテーブル上に取り付けたワー
クとを相対的に移動し、手動ハンドルの操作によって機
械を動作させてワークを加工する。この汎用工作機械
は、X、Y、Z軸に平行な面の加工等簡単な加工には好
適であるが、斜線加工や円弧加工のような複雑な加工に
は熟練を要する。一方、NC工作機械は、X、Y、Z軸
の各送り軸にサーボモータを設けて、主軸に取り付けら
れた工具とテーブル上に取り付けたワークとをNCプロ
グラムに基づいて相対的に移動させてワークを加工す
る。このNC工作機械は、複雑な加工には好適である
が、簡単な加工にはその加工毎のNCプログラムを用意
しなければならず、そのNCプログラム作成に時間を要
し加工能率が低下する。そこで、これら両方の機能を兼
ね備えた複合形NC工作機械を設ければ、簡単な加工に
も複雑な加工にも好適な工作機械が実現できる。特開平
2−124247号公報に開示された複合形NC工作機
械は、NCプログラムによる本来のNC自動加工に加え
て、手動のシステム操作、ハンドル操作、データ設定等
により、X、Y、Z軸の移動範囲、斜線送り角度、円弧
送り中心位置等を入力し、種々の加工を可能としたもの
である。
【0003】しかしながら、上記の複合形NC工作機械
は、数値入力等の操作が複雑であり、その習熟を必要と
し、操作ミスが発生し易いという問題がある。本願出願
人が出願した特開平6−143091号公報および特願
平5−253596に記した操作形工作機械は、工具ま
たはワークの斜線動作や円弧動作を手動ハンドルで操作
可能とし、かつ表示画面を見ながら数値設定入力がで
き、操作性と作業能率性を向上させたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記操
作形工作機械は、工具の送り軸の現在位置表示が加工す
るワークの図面上の位置に対し工具半径分だけずれて表
示されるので、オペレータによる操作ミスが発生し易い
という問題がある。
【0005】それゆえ、本発明は上記問題のない、工具
の送り軸の現在位置表示を、工具半径分だけずれない、
すなわち加工するワークの加工図面上の寸法に一致させ
て表示し、上述のオペレータによる操作ミスを無くした
操作形工作機械を提供すること目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために本発明は、現在位置出力手段から出力される
現在位置データに、工具径設定手段で設定した工具径デ
ータを表示データ選択手段の一選択により、表示データ
演算手段で加算又は減算してワークの加工図面上の寸法
に工具の位置表示を一致させるようにした操作形工作機
械を提供する。更に詳述すると、本発明によれば、X、
Y、Z軸の各送り軸を手動操作により送り、工具とワー
クを相対的に移動させて種々の加工を行う操作形工作機
械において、前記各送り軸の現在位置データを出力する
現在位置出力手段と、前記工具の工具径データを設定す
る工具径設定手段と、前記現在位置出力手段から出力さ
れる現在位置データに前記工具径設定手段で設定した工
具径データを加算した加算データを表示するか、前記現
在位置データから前記工具径データを減算した減算デー
タを表示するか、そのまま前記現在位置データを表示す
るかを指定する表示データ選択手段と、前記表示データ
選択手段で選択した前記加算データ、または前記減算デ
ータを演算し、演算結果を表示部に送出する表示データ
演算手段と、を備えたことを特徴とする操作形工作機械
が提供される。
【0007】
【作用】本発明の操作形工作機械は、現在位置出力手段
から出力される工具の現在位置データに工具径設定手段
で設定した工具径データを表示データ選択手段の選択に
より、表示データ演算手段により加算または減算し、あ
るいは加算も減算もせずに、加工するワークの加工図面
上の寸法に一致させて工具の現在位置を表示しつつ、各
送り軸を手動操作で送り、工具とワークとを相対的に移
動させてワークを加工する。
【0008】
【実施例】図1は本発明の実施例のブロック構成図であ
る。図示されていない機械操作装置に機械操作部4と表
示部5が組み込まれ、同様に図示されていない機械制御
装置に機械制御部3と送り制御部1が組み込まれてい
る。機械操作部4には工具径設定手段51と表示データ
選択手段が設けられ、機械制御部3には表示データ演算
手段31と記憶手段32が設けられている。更にこれら
機械操作装置と機械制御装置については図3で説明す
る。図1に示される手動ハンドル操作部2にはX軸手動
ハンドル2X、Y軸手動ハンドル2Y、Z軸手動ハンド
ル2Zが設けられ、該各軸の手動ハンドル2X、2Y、
2Zに図示されていない手動パルス発生器が内蔵されて
おり、その手動ハンドル2X、2Y、2Zの操作に応じ
て各軸の送りモータ6X、6Y、6Zをそれぞれ駆動す
ることができる。機械本体7は、X軸送りモータ6X、
Y軸送りモータ6Y、Z軸送りモータ6Zを包含し、さ
らに各送り軸の機械位置を読み取る各軸のスケール8
X、8Y、8Zを有している。送り制御部1は、機械位
置の情報等を記憶するメモリ11と後述する斜線の角度
等を計算する演算部12と、各軸の手動ハンドルの操作
に応じて各軸の送りモータへ移動指令を発生する関数発
生器13とからなっている。
【0009】図2は本発明の機械操作部の外観図であ
る。機械操作部4は、動作選択スイッチ40、数値設定
ダイヤル41、英数字キー42、設定スイッチ43、指
定リセットキー44、演算指定キー45〜48および表
示部5から構成される。動作選択スイッチ40は、「通
常」、「角度」、「円弧」のモード選択が可能になって
おり、通常のX、Y、Z軸に平行な3軸の直線動作で加
工を行う場合は「通常」のモードに、X、Y、Z軸に平
行でない傾斜した角度を有する斜線に沿ってワークを加
工する場合は「角度」のモードに、さらにX、Y、Z軸
の何れか2軸または3軸の合成運動による円弧運動でワ
ークを加工する場合は「円弧」のモードにそれぞれ選択
される。数値設定ダイヤル41は、X、Y、Z軸の移動
量、斜線動作の角度、円弧動作の中心位置等の数値を入
力、設定する場合に用いる回転式の入力手段であり、設
定スイッチ43を押すと数値設定ダイヤル41で指定し
た数値が入力設定される。英数字キー42は、数値設定
ダイヤル41と同様の数値を表示部5の画面を見ながら
入力、設定する場合に用いるキー入力式スイッチであ
る。これら英数字キー42や数値設定ダイヤル41が工
具径設定手段として機能する。表示データ選択手段52
は、指定リセットキー44と位置表示シフトキー45〜
48で構成される。指定リセットキー44は、位置表示
シフトキー45〜48で指定した内容を全てリセットす
るためのスイッチである。位置表示シフトキー45、4
6、47、48は、順に+X、−X、+Y、−Yで示さ
れ、それぞれ現在位置データに工具半径をX軸方向に加
算して表示するか、X軸方向に減算して表示するか、Y
軸方向に加算して表示するか、Y軸方向に減算して表示
するかの何れかを指定するスイッチである。また、これ
らの指定リセットキー44および位置表示シフトキー4
5、46、47、48は、指定されると点灯し、指定解
除されると消灯する表示器を選択スイッチ表示手段とし
て内蔵する。この表示器により何れのキーが指定されて
いるかをオペレータに示すことができる。ここでは、X
軸とY軸の位置表示シフトキーだけしか設けていないが
必要に応じてZ軸の位置表示シフトキーを設けても良
い。
【0010】図3は本発明の操作形工作機械の概略図で
ある。図示する機械操作装置33には図1で示した機械
操作部4と表示部5が設けられ、同様に機械制御装置3
0には図1で示した機械制御部3と送り制御部1が組み
込まれている。図3に示されるベース100にはコラム
101が立設され、コラム101の前面の案内面に沿っ
てニー102が上下移動可能に設けられている。ニー1
02は、Z軸手動ハンドル2Zを操作すると上下移動可
能となるようZ軸を構成している。そのZ軸には図示さ
れていないZ軸送りモータが設けられ、自動送りも可能
になっている。テーブル103は、ニー102の案内面
に沿って左右移動可能であり、X軸手動ハンドル2Xの
操作で左右に動くようX軸を構成している。そのX軸は
Z軸と同様に図示されていないX軸送りモータの駆動に
よっても自動送りが可能になっている。
【0011】コラム101の上にラムベース104が取
り付けられ、ラムベース104の上面の案内面に沿って
ラム105が前後移動可能に装着されており、Y軸手動
ハンドル2Yを操作することにより前後に移動するよう
Y軸を構成している。そのY軸は他の軸と同様に図示さ
れていないY軸送りモータの駆動によっても自動送りが
可能になっている。ラム105の前面に主軸ヘッド10
6が取り付けられ、その中に主軸120が回転可能で、
しかもZ軸と平行に装着されている。
【0012】主軸120の先端に工具130が装着さ
れ、主軸モータ107によって回転力が与えられる。本
実施例では各軸の手動ハンドルの操作によるか又は各軸
の送りモータによる自動送りによって、工具130とワ
ーク200とを相対的に移動させて所望の加工を行うよ
うになっている。
【0013】手動ハンドル操作部2には、X軸手動ハン
ドル2X、Y軸手動ハンドル2Y、Z軸手動ハンドル2
Zが設けられている。手動ハンドル操作部2の近傍に自
動送り速度設定ダイヤル21、X軸自動送りスイッチ2
2X、Y軸自動送りスイッチ22Y、Z軸自動送りスイ
ッチ22Zが設けられ、それらのスイッチを操作するこ
とにより、手動送りか自動送りかの選択が可能になって
いる。さらに非常停止の場合等に使用する停止ボタン2
3が設けられている。
【0014】機械本体の右側には機械制御装置30があ
り、その中に機械制御部3と送り制御部1が設けられて
いる。機械制御装置30の上部には機械操作装置33が
設けられ、図2で示した種々の操作機器が取り付けられ
ている。さらにX、Y、Z軸の各送り軸には機械の現在
位置を読み取るX軸スケール8X、Y軸スケール8Y、
Z軸スケール8Zが取り付けられ、同スケールからの読
み取り出力によって機械の位置を機械操作装置31内の
表示部5に表示できるようになっている。本実施例でこ
の機械の位置とは工具中心の現在位置を意味する。スケ
ール8X、8Y、8Zに代えて、各軸送りモータ6X、
6Y、6Zに内蔵されたロータリエンコーダの出力を
X、Y、Z軸の各現在位置データとして用いても良い。
【0015】図4は本発明の表示部5の画面表示例を示
す図であり、(A)は通常動作、(B)は斜線動作、
(C)は円弧動作の各モード時の画面をそれぞれ示す図
である。動作選択スイッチ40により、通常動作、角度
動作、円弧動作の各モードが選択され、表示部5に図示
する各モードの各画面が表示される。図4の(A)の通
常動作モード時は、画面上の移動量欄に移動させたい工
具軸の目標位置のX、Y、Z軸の座標値を数値設定ダイ
ヤル41または英数字キー42により設定入力する。こ
の設定された座標値は送り制御部1のメモリ11に記憶
される。この座標値設定後、手動ハンドル2X、2Yま
たは2Zの何れか1つを回すと工具軸の現在位置aから
目標位置b、c、またはdへ向かっての工具軸の軸送り
が開始され目標位置に達すると軸送りが終了する。なお
点aから点dへは工具軸は斜めに送られる。自動送りス
イッチ22X、22Yまたは22Zを用いて、送り制御
部1の制御により軸送りすることもできる。
【0016】図4の(B)の斜線動作モード時は、画面
上の角度θの欄に、工具軸をX軸に対して斜線方向へ送
りたいとき、X軸とその斜線方向のなす角度θを数値設
定ダイヤル41または英数字キー42により設定入力す
る。この設定された角度θはメモリ11に記憶される。
この角度の設定方法として他の方法がある。この方法
は、工具軸を送りたい斜線上の2点における各X、Y軸
の座標値を数値設定ダイヤル41または英数字キー42
により設定入力し、その2点から演算して角度θを求め
るものである。角度設定後、X軸手動ハンドル2Xを回
すと工具は斜線と平行な方向へ移動し、Y軸手動ハンド
ル2Yを回すと工具は斜線と直角方向に移動する。従っ
て切削送りをX軸手動ハンドル2Xの操作で、切り込み
送りをY軸手動ハンドル2Yの操作で行う。図示する現
在位置点aにおける矢印X+、X−はX軸ハンドルによ
る動きと方向を表示し、矢印Y+、Y−はY軸ハンドル
による動きと方向を表示してオペレータの視覚に訴え誤
動作を防ぎ操作性を良くしている。
【0017】図4の(C)の円弧動作モード時は、画面
上のX0 、Y0 、Z0 の欄に円弧中心の座標を数値設定
ダイヤル41または英数字キー42により設定入力す
る。この設定された座標値はメモリ11に記憶される。
この座標値設定後、座標値を中心とした円弧運動が可能
となる。図示する矢印X+、X−はX軸ハンドルによる
動きと方向を表示し、矢印Y+、Y−はY軸ハンドルに
よる動きと方向を表示してオペレータの視覚に訴え誤動
作を防ぎ操作性を良くしている。
【0018】しかるに、図4を用いて説明したように、
通常、角度、円弧の各動作モードにおいて表示部5に表
示されるX、Y、Z軸の座標値は、工具軸の現在位置の
値を表示するが、実際ワークを加工するとき、オペレー
タは加工したいワークの寸法を記した図面を見ながら運
転操作するので、工具の送り軸の現在位置表示がワーク
の加工図面上の位置に対し工具の半径分だけずれて表示
され、オペレータによる操作ミスが発生し易い。
【0019】図5は本発明の実施例の処理を示すフロー
チャートである。本図中、Sに続く番号はステップ番号
を示す。表示部5の画面に工具径設定画面を選択して表
示する(S1)。オペレータはこの図示されていない工
具径設定画面を見ながら加工に使用する工具の半径を工
具径設定手段としての数値設定ダイヤル41または英数
字キー42により設定入力する(S2)。この設定され
た工具半径のデータは機械制御部3の記憶手段32に記
憶される。現在位置出力手段としての各送り軸の機械位
置を読み取る各軸のスケール8X、8Y、8Zより現在
位置データを読み取る(S3)。+X、−X、+Y、−
Yで示される位置表示シフトキー45、46、47、4
8において、+Xがオンか判別し、YESのときはステ
ップS13へ進み、NOのときはステップS12へ進む
(S11)。また、位置表示シフトスイッチ−Xがオン
か判別し、YESのときはステップS14へ進み、NO
のときはステップS5へ進む(S12)。位置表示シフ
トスイッチ+Xがオンのとき、現在位置データに記憶手
段32に記憶された工具半径のデータを加算し(S1
3)、位置表示シフトスイッチ−Xがオンのとき、現在
位置データからメモリ74に記憶された工具半径のデー
タを減算する(S14)。
【0020】位置表示シフトスイッチ+Yがオンか判別
し、YESのときはステップS23へ進み、NOのとき
はステップS22へ進む(S21)。また、位置表示シ
フトスイッチ−Yがオンか判別し、YESのときはステ
ップS24へ進み、NOのときはステップS5へ進む
(S22)。位置表示シフトスイッチ+Yがオンのと
き、現在位置データに記憶手段32に記憶された工具半
径のデータを加算し(S23)、位置表示シフトスイッ
チ−Yがオンのとき、現在位置データから記憶手段32
に記憶された工具半径のデータを減算する(S24)。
工具の現在位置データを、位置表示シフトスイッチの+
X、−X、+Y、−Yの指定に応じた演算結果のデータ
を表示部5の画面上に表示する(S5)。なお、上述の
ステップS13、S14、S23、S24の処理は、機
械制御部4内の表示データ演算手段31により実行され
る。
【0021】図6はワークの加工図面例を示す図であ
る。本図は加工したいワーク200の上から見た形状を
実線で囲んで示す。加工は、ワークのコーナーである加
工基準点90から開始し、ワークの加工外形形状に沿っ
て、工具が工具軸移動点91、92、…、98、91の
順に移動して加工する場合の操作と表示について以下に
説明する。
【0022】〔1〕工具径設定画面を読出して、使用す
る工具Tの工具半径5.0mmを英数字キーより入力す
る。指定リセットキー44を選択する。回転する工具T
の外周円を4等分し、図5に小丸表示するようにそれぞ
れ点A、点B、点C、点Dとする。 〔2〕加工基準点90に工具を位置決めした後、表示部
5の図示されていない表示リセットキーを押して、X、
Yの表示を0にセットする。この表示リセットキーは、
表示部5のX、Y軸の位置表示を0セットするキーであ
る。ここで画面表示は〔X:±0.000 、Y:±0.000 、
Z:±0.000 〕と示される。 〔3〕位置表示シフトスイッチ−X、+Y(以下、単に
スイッチ−X、+Yと記す)を押すことにより工具半径
分だけ位置表示がシフトする。ここで画面表示は〔X:
−5.000 、Y:+5.000 、Z:±0.000 〕と示される。
つまり図5の加工基準点90における小丸表示のように
X軸は点Bの位置を、Y軸は点Cの位置を表示する。 〔4〕位置表示が0となるようにX軸手動ハンドル2
X、Y軸手動ハンドル2Yを操作して工具を工具軸移動
点91へ移動する。ここで画面表示は〔X:±0.000 、
Y:±0.000 、Z:±0.000 〕と示される。 〔5〕Z軸手動ハンドルでZ軸の−方向に切り込み深さ
分10mm切り込むように移動させる。ここで画面表示は
〔X:±0.000 、Y:±0.000 、Z:−10.000〕と示さ
れる。
【0023】〔6〕スイッチ+Xを押すとスイッチ−X
は解除され工具中心から半径分だけシフトした位置表示
の値がXの表示部に表示される。ここで画面表示は
〔X:+10.000、Y:±0.000 、Z:−10.000〕と示さ
れる。つまり図5の移動点91における小丸表示のよう
にX軸は点Aの位置を、Y軸は点Cの位置を表示する。 〔7〕X軸手動ハンドルでX軸の−方向に位置表示が
“−150”となるまで工具を工具軸移動点92へ移動
させる。ここで画面表示は〔X:−150.000 、Y:±0.
000 、Z:−10.000〕と示される。 〔8〕スイッチ−Yを押すとスイッチ+Yが解除され工
具中心から半径分だけシフトした位置表示の値がYの表
示部に表示される。ここで画面表示は〔X:−150.000
、Y:−10.000、Z:−10.000〕と示される。つまり
図5の移動点92における小丸表示のようにX軸は点A
の位置を、Y軸は点Dの位置を表示する。
〔9〕Y軸手動ハンドルでY軸の−方向に位置表示が
“80”となるまで工具を工具軸移動点93へ移動させ
る。ここで画面表示は〔X:−150.000 、Y:+80.00
0、Z:−10.000〕と示される。 〔10〕スイッチ−Xを押すとスイッチ+Xは解除され
工具半径分だけシフトした位置表示の値がXの表示部に
表示される。ここで画面表示は〔X:−160.000 、Y:
+80.000、Z:−10.000〕と示される。つまり図5の移
動点93における小丸表示のようにX軸は点Bの位置
を、Y軸は点Dの位置を表示する。以下各移動点におけ
る小丸表示は、位置表示点を表わしており、説明は省略
する。 〔11〕X軸手動ハンドルでX軸の+方向に位置表示が
“−110”となるまで工具を工具軸移動点94へ移動
させる。ここで画面表示は〔X:−110.000 、Y:+8
0.000、Z:−10.000〕と示される。 〔12〕Y軸手動ハンドルでY軸の−方向に位置表示が
“50”となるまで工具を工具軸移動点95へ移動させ
る。ここで画面表示は〔X:−110.000 、Y:+50.00
0、Z:−10.000〕と示される。
【0024】〔13〕スイッチ+Xを押すとスイッチ−
Xは解除され工具半径分だけシフトした位置表示の値が
Xの表示部に表示される。ここで画面表示は〔X:−10
0.000 、Y:+50.000、Z:−10.000〕と示される。 〔14〕X軸手動ハンドルでX軸の+方向に位置表示が
“40”となるまで工具を工具軸移動点96へ移動させ
る。ここで画面表示は〔X:−40.000、Y:+50.000、
Z:−10.000〕と示される。 〔15〕Y軸手動ハンドルでY軸の+方向に位置表示が
“80”となるまで工具を工具軸移動点97へ移動させ
る。ここで画面表示は〔X:−40.000、Y:+80.000、
Z:−10.000〕と示される。 〔16〕スイッチ−Xを押すとスイッチ+Xは解除され
工具半径分だけシフトした位置表示の値がXの表示部に
表示される。ここで画面表示は〔X:−50.000、Y:+
80.000、Z:−10.000〕と示される。 〔17〕X軸手動ハンドルでX軸の+方向に位置表示が
“0”となるまで工具を工具軸移動点98へ移動させ
る。ここで画面表示は〔X:±0.000 、Y:+80.000、
Z:−10.000〕と示される。 〔18〕スイッチ+Yを押すとスイッチ−Yが解除され
工具半径分だけシフトした位置表示の値がYの表示部に
表示される。ここで画面表示は〔X:±0.000、Y:+9
0.000、Z:−10.000〕と示される。 〔19〕Y軸手動ハンドルでY軸の−方向に位置表示が
“0”となるまで工具を工具軸移動点91へ移動させ
る。ここで画面表示は〔X:±0.000 、Y:±0.000 、
Z:−10.000〕と示される。 〔20〕指定リセットキー44を押しZ軸手動ハンドル
でZ軸の原点までZ軸の−方向へ工具を移動する。ここ
で画面表示は〔X:±0.000 、Y:±0.000 、Z:±0.
000 〕と示される。 〔21〕工具をφ20mmのドリルに交換し、指定リセッ
トキー44を押して工具中心位置の座標をそのまま表示
するようにする。そしてX軸およびY軸手動ハンドル
で、穴加工の中心点99へ工具軸を移動、位置決めをす
る。ここで画面表示は〔X:−20.000、Y:+30.000、
Z:±0.000 〕と示される。 〔22〕例えばZ軸を−方向へ20mm送ってワークを
加工する。軸送り後の画面表示は〔X:−20.000、Y:
+30.000、Z:−20.000〕と示される。もう1つの穴加
工も同様に行う。
【0025】ここで、スイッチ+Xを押すことはすなわ
ち図5の工具Tの外周円上の点AのX軸の位置を表示部
5に表示することであり、スイッチ−Xを押すことは点
BのX軸の位置を表示部5に表示することであり、スイ
ッチ+Yを押すことは点CのY軸の位置を表示部5に表
示することであり、スイッチ−Yを押すことは点DのY
軸の位置を表示部5に表示することである。また指定リ
セットキー44を押すと工具Tの中心位置のX軸、Y軸
の位置を表示部5に表示することである。位置表示シフ
トキー45〜48は次加工を目標にして予め選択してお
くのが良い。なお、表示データ選択手段52は、本実施
例では指定リセットキー44と位置表示シフトキー45
〜48で構成したが、別の態様、例えばX、Y、Z軸の
各押釦スイッチと、+、−の各押釦スイッチと、指定リ
セットキーがあり、X、Y、Z軸の押釦スイッチのいず
れかと、+、−の押釦スイッチのいずれかを押すように
しても良い。また選択スイッチ表示手段として、本実施
例では指定リセットキー44、位置表示シフトキー45
〜48のうち選択されているキーが点灯するようにした
が、別の態様、例えば各キー44〜48を2段高さの押
釦スイッチとして構成し、ONのときはへこみ位置に、
OFFのときは出張り位置になるようにしても良いし、
キー44〜48のうちのいずれのキーが選択されている
かを表示部5に表示しても良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の操作形工
作機械によれば、位置決め毎に工具径を考慮した移動量
をオペレータが計算する必要がなくなり、簡単な操作で
工具の現在位置をワークの加工図面上の寸法に一致させ
て画面表示するので、工具径を考慮しながら加工するの
と比してオペレータの操作ミスがなくなり、ひいては加
工ミスが減少して生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の機械操作部の外観図である。
【図3】本発明の操作形工作機械を示す概略図である。
【図4】本発明の表示部の画面表示例を示す図であり、
(A)は通常動作、(B)は斜線動作、(C)は円弧動
作の各モード時の画面をそれぞれ示す図である。
【図5】本発明の実施例の処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】ワークの加工図面例を示す図である。
【符号の説明】
1…送り制御部 2…手動ハンドル操作部 3…機械制御部 4…機械操作部 5…表示部 6X、6Y、6Z…送りモータ 7…機械本体 8X、8Y、8Z…各軸スケール 31…表示データ演算手段 32…記憶手段 40…動作選択スイッチ 41…数値設定ダイヤル 42…英数字キー 43…設定スイッチ 44…指定リセットキー 45〜48…位置表示シフトスイッチ 51…工具径設定手段 52…表示データ選択手段 90…加工基準点 91〜98…工具軸移動点 100…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/4061

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X、Y、Z軸の各送り軸を手動操作によ
    り送り、工具とワークを相対的に移動させて種々の加工
    を行う操作形工作機械において、 前記各送り軸の現在位置データを出力する現在位置出力
    手段と、 前記工具の工具径データを設定する工具径設定手段と、 前記現在位置出力手段から出力される現在位置データに
    前記工具径設定手段で設定した工具径データを加算した
    加算データを表示するか、前記現在位置データから前記
    工具径データを減算した減算データを表示するか、その
    まま前記現在位置データを表示するかを指定する表示デ
    ータ選択手段と、 前記表示データ選択手段で選択した前記加算データ、ま
    たは前記減算データを演算し、演算結果を表示部に送出
    する表示データ演算手段と、を備えたことを特徴とする
    操作形工作機械。
  2. 【請求項2】 前記表示データ選択手段は、X、Yまた
    はZ軸の送り軸の選択と、前記加算データ、減算データ
    またはそのままの現在位置データの選択とを行うスイッ
    チ手段でなり、かついずれのスイッチ手段が選択されて
    いるかを表示する選択スイッチ表示手段を有してなる請
    求項1に記載の操作形工作機械。
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