JPH08110382A - 時計用表示窓付ベゼル - Google Patents

時計用表示窓付ベゼル

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JPH08110382A
JPH08110382A JP24581794A JP24581794A JPH08110382A JP H08110382 A JPH08110382 A JP H08110382A JP 24581794 A JP24581794 A JP 24581794A JP 24581794 A JP24581794 A JP 24581794A JP H08110382 A JPH08110382 A JP H08110382A
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shaped
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JP24581794A
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Kaneto Miyamoto
金十 宮本
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Yamamoto Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベゼルを回動させても表示体上面の数字が常
に正立状態となるようにする。 【構成】 時計本体の側部1の上方には、リング状のベ
ゼル4が文字盤3の中心部を中心に回動自在に設けられ
ている。ベゼル4にはその周方向に沿って12個の孔5
が形成され、この孔内4には上面に1〜12の数字が描
画された表示体6が回動自在に設けられている。表示体
6の下面側にはピン状部材8が取付けられており、この
ピン状部材8の先端は、時計本体の側部1上面に形成さ
れた溝10に係合している。ピン状部材8の取付け位置
は、表示体6の回動中心7から所定距離ずらせた位置に
ある。また、溝10は、ベゼル4を回動させたときに表
示体6の回動中心7が描く軌跡の円に等しい半径を持
ち、且つベゼル4の回動中心から前記所定距離に等しい
距離だけずらせた位置を中心とするリング状に形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は時計用表示窓付ベゼルに
係り、特に、アナログ式腕時計等において時刻が記され
た文字盤の周囲に回転自在に設けられた時計用表示窓付
ベゼルに関する。
【0002】
【従来の技術】ダイバーズウオッチ等のアナログ式腕時
計においては、時刻を記した表示板の周囲にベゼルが回
動自在に設けられているのが一般的である。このベゼル
には、例えば図8に示すように、その表面に1〜12の
数字が円周方向に沿って等間隔で描画されており、酸素
ボンベの容量に合わせてベゼルを所定角度回動させてお
くことにより、潜水中での酸素ボンベ内の酸素残量また
は潜水時間を知ることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、数字がベゼル表面に直接描画されている
ため、図8にも示しているように、ベゼルを回動させる
と、左右側または下側では数字が傾いたり逆さになった
りしてしまい、数字の確認が非常に困難となる。特にダ
イバーズウオッチは水中で使用されるため、6と9の判
別が難しく、6を9と認識したり9を6と認識したりす
る恐れがある。このような誤認は、深く潜ったときなど
光の強度が弱くなった所で生じる。
【0004】本発明の目的は、ベゼルを回動させても表
示体上面の数字が常に正立状態となるようにして、数字
を正確に認識することができる時計用表示窓付ベゼルを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の時計用ベゼル表示窓は、時刻が記された文
字盤の周囲に回動自在に設けられ、円周方向に沿って少
なくとも1つの孔が穿設されたリング状のベゼルと、前
記ベゼルの孔内に回動自在に設けられ、その回動軸が前
記ベゼルの回動軸とほぼ平行であるとともに、時刻を表
示するための数字が上面に描画された表示体と、前記ベ
ゼルを回動させたとき、前記表示体を前記孔内で回動さ
せ、表示体上面の前記数字の向きを常に同一方向に規制
する規制手段と、を備えたものである。
【0006】また、本発明は、上記規制手段として、ベ
ゼルを保持する時計本体の側部上面に形成され、ベゼル
を回動させたときに表示体の回動中心が描く軌跡円と半
径が等しく、且つ前記軌跡円の中心から所定距離ずらせ
た位置を中心とするリング状の溝部と、前記溝部に先端
が係合し且つ基部が前記表示体に取付けられ、その取付
け位置が表示体の回動中心から前記所定距離に等しい距
離だけずれているピン状部材と、を備えた構成としてい
る。
【0007】また、ベゼルと溝部との間に、前記ピン状
部材が挿通される孔が円周方向に沿って少なくとも1つ
穿設されたリング状板材を設けた構成としてもよい。
【0008】
【作用】上記構成によれば、ベゼルをその中心軸回りに
回動させると、ベゼルの孔内に設けられた表示体もベゼ
ルの中心軸回りに回動する。このとき、表示体は規制手
段の作用によってベゼルの孔内で回動(自転)し、向き
が常に同一方向となるよう規制される。これによって、
表示体上面の数字は常に正立状態とすることができ、そ
の数字の確認が容易となる。
【0009】また、規制手段として、上記構成のような
溝部とピン状部材とを設けておけば、ベゼルを回動させ
たとき、表示体に取付けられたピン状部材の先端は溝部
に係合しながら移動し、すなわちピン状部材が溝部によ
って引きづられた格好となり、表示体がベゼルの孔内で
回動(自転)する。この場合、溝部は、ベゼルを回動さ
せたときに表示体の回動中心が描く軌跡円と半径が等し
く、且つ軌跡円の中心から所定距離ずらせた位置を中心
とするリング状に形成され、さらにピン状部材は、その
取付け位置が表示体の回動中心から前記所定距離に等し
い距離だけずれているので、ベゼルを回転させたとき、
表示体上面の数字を正立状態に維持することが可能とな
る。
【0010】なお、表示体のピン状部材は溝部に係合し
ているため、ベゼルを180度を越えて回動させると、
表示体上面の数字が正立状態からずれてしまう場合があ
る。これは、ベゼルの回動に伴って180度回動したピ
ン状部材が溝部に引きづられて回動方向とは逆方向に移
動し、ピン状部材とピン状部材との間隔が狭くなること
により生じる。そこで、ピン状部材とピン状部材との間
隔を常に一定とするリング状板材を表示体と溝部の間に
設けておけば、表示体が正立状態からずれることを回避
でき、表示体上面の数字を常に正立状態に維持すること
が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。図1は本発明の時計用表示窓付ベゼルの一部分の
構成を示したものである。図において、1は時計本体の
側部、2は時刻が記された文字盤3を覆うガラスであ
る。時計本体の側部1の上方には、リング状のベゼル4
が文字盤3の中心部(長針、短針および秒針の回転中
心)を中心に回動自在に設けられている。ベゼル4は手
で回転させることができ、その外周部には手が滑らない
よう加工が施されている。
【0012】また、リング状のベゼル4にはその周方向
に沿って12個の孔5が形成され、この孔内4に12個
の表示体6が設けられている。各表示体6は軸7を中心
として回動自在であり、その上面には各々1から12の
数字が描画されている。表示体6はその中間部に段付き
部6Aが形成され、この段付き部6Aがベゼル4の段付
き部4Aに係合し、表示体5のベゼル4からの脱落を防
止している。また、表示体6の下面側にはピン状部材8
が取付けられており、このピン状部材8の先端は、時計
本体の側部1上面に形成された溝10に係合するように
なっている。ピン状部材8の取付け位置は、表示体6の
回動中心(軸7)から所定距離ずらせた位置にある。
【0013】また、時計本体の側部1上面に形成された
溝10は、図2に示すように、ベゼル4を回動させたと
きに表示体6の回動中心が描く軌跡円(一点鎖線で表
示)11に等しい半径Rを持ち、且つベゼル4の回動中
心Aから所定距離Lだけずらせた位置Bを中心とするリ
ング状に形成されている。そして、表示体6の回動中心
7とピン状部材8との距離も所定距離Lとなっている。
なお、図1において、符号9はOリングを示している。
【0014】上記構成において、ベゼル4をその中心軸
Aの回りに回動させると、表示体6もAを中心として回
転する。このとき、表示体6に設けられたピン状部材8
は溝10に係合しているので、ピン状部材8が溝10に
よって引きづられた格好となり、表示体6はベゼル4の
孔5内で回動を始める。この場合、リング状の溝10の
半径はRで、ベゼル4を回動させたときに表示体6の回
動中心7が描く軌跡円11の半径に等しく、またピン状
部材8と表示体6の回動軸7との距離が、溝10の中心
Bと軌跡円11の中心Aとの距離Lに等しく構成されて
いるので、ベゼル4を回動させたとき、ピン状部材8は
溝10内で距離Lを維持できる位置を移動することにな
る。その結果、表示体6は常に同一方向に向くようにな
り、表示体6上面の数字を常に正立状態に維持すること
が可能となる。
【0015】なお、図3はベゼルを矢印C方向に回動さ
せたとき、1つの表示体についてピン状部材8がどのよ
うな挙動を行うかを、順次示したものである。図におい
て、回動軸7回りに示した円弧状の矢印は、ベゼルを回
動させたときのピン状部材8の回動角(自転の角度)を
表している。すなわち、ベゼルを360度回動させる
と、ピン状部材8も180度回動(自転)することにな
る。
【0016】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。上述した実施例では、ピン状部材8は溝10に係合
しながら移動するため、ベゼル4を180度を越えて回
動させると、表示体6上面の数字が正立状態からずれて
しまう場合がある。すなわち、図4に示すように、ベゼ
ルの回動に伴って180度回動したピン状部材8が溝1
0に引きづられて回動方向とは逆方向に移動し、ピン状
部材8とピン状部材8との間隔が狭くなってしまうこと
がある。
【0017】そこで本発明では、図5に示すように、ピ
ン状部材8が挿通される孔20が円周方向に沿って等間
隔に穿設されたリング状板材21を、表示体6と溝10
の間に設ける。このリング状板材21を設けることによ
り、ピン状部材8とピン状部材8との間隔は常に一定に
保持されるため、ベゼルを180度を越えて回動させて
も、表示体6上面の数字が正立状態からずれてしまうこ
とを回避でき、表示体6上面の数字を常に正立状態に維
持することが可能となる。
【0018】図6は、図1においてリング状板材21を
設けた様子を示している。なお、この場合、リング状板
材21はピン状部材8の移動に応じて図の左右方向に往
復移動するので、リング状板材21の外周側と内周側
(図6においてリング状板材21の左右側)には空間2
2を設けておく必要がある。
【0019】図7は表示体の変形例を示している。すな
わち、図のように上下の円形板30,31は棒材32で
接続され、下側の円形板31にピン状部材33が取付け
られている。ピン状部材33の取付け位置は棒材32
(すなわち表示体の回転軸)から所定距離だけ偏心して
いる。この偏心量は前述の実施例の場合と同じである。
そして、ピン状部材33の先端が、時計本体の側部1に
形成された溝10に係合している。このような構成の表
示体でも前述の実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベゼルを回動させたとき表示体上面に描画された数字は
常に正立状態であるから、その数字を極めて容易に読み
取ることができる。特に、本発明の表示窓付ベゼルをダ
イバーズウオッチ等に適用すれば、潜水中に酸素ボンベ
の残量を正確に且つ容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の時計用表示窓付ベゼルの一部を示した
断面図である。
【図2】本発明の時計用表示窓付ベゼルの要部を示した
図である。
【図3】ピン状部材が溝に沿って移動する様子の一例を
示した図である。
【図4】ピン状部材が溝に沿って移動する様子の他の例
を示した図である。
【図5】リング状板材の正面図である。
【図6】図1においてリング状板材を設けた場合の図で
ある。
【図7】表示体の変形例を示した図である。
【図8】従来のベゼルの正面図である。
【符号の説明】
1 時計本体の側部 2 ガラス 3 文字盤 4 ベゼル 4A,6A 段付き部 5,20 孔 6 表示体 7 回転軸 8,33 ピン状部材 9 Oリング 10 溝 11 軌跡円 21 リング状板材 22 空間 30,31 円形板 32 棒材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻が記された文字盤の周囲に回動自在
    に設けられ、円周方向に沿って少なくとも1つの孔が穿
    設されたリング状のベゼルと、前記ベゼルの孔内に回動
    自在に設けられ、その回動軸が前記ベゼルの回動軸とほ
    ぼ平行であるとともに、時刻を表示するための数字が上
    面に描画された表示体と、前記ベゼルを回動させたと
    き、前記表示体を前記孔内で回動させ、表示体上面の前
    記数字の向きを常に同一方向に規制する規制手段と、を
    備えた時計用表示窓付ベゼル。
  2. 【請求項2】 時刻が記された文字盤の周囲に回動自在
    に設けられ、円周方向に沿って少なくとも1つの孔が穿
    設されたリング状のベゼルと、前記ベゼルの孔内に回動
    自在に設けられ、その回動軸が前記ベゼルの回動軸とほ
    ぼ平行であるとともに、時刻を表示するための数字が上
    面に描画された表示体と、前記ベゼルを保持する時計本
    体の側部上面に形成され、ベゼルを回動させたときに前
    記表示体の回動中心が描く軌跡円と半径が等しく、且つ
    前記軌跡円の中心から所定距離ずらせた位置を中心とす
    るリング状の溝部と、前記溝部に先端が係合し且つ基部
    が前記表示体に取付けられ、その取付け位置が表示体の
    回動中心から前記所定距離に等しい距離だけずれている
    ピン状部材とを備え、前記ベゼルを回動させたとき、前
    記ピン状部材が前記溝部に沿って移動することにより前
    記表示体を前記孔内で回動させ、表示体の向きを常に同
    一方向とする構成にした時計用表示窓付ベゼル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の時計用表示窓付ベゼルに
    おいて、前記ベゼルと前記溝部との間に、前記ピン状部
    材が挿通される孔が円周方向に沿って少なくとも1つ穿
    設されたリング状板材を設けたことを特徴とする時計用
    表示窓付ベゼル。
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