JPH08110332A - 多関節ロボットによる超音波検査方法、およびその装置 - Google Patents

多関節ロボットによる超音波検査方法、およびその装置

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JPH08110332A
JPH08110332A JP6272855A JP27285594A JPH08110332A JP H08110332 A JPH08110332 A JP H08110332A JP 6272855 A JP6272855 A JP 6272855A JP 27285594 A JP27285594 A JP 27285594A JP H08110332 A JPH08110332 A JP H08110332A
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JP
Japan
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ultrasonic
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robot
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inspected
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Application number
JP6272855A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Ono
数彦 小野
Yoshihiro Nishinaga
嘉浩 西永
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多関節ロボットによる超音波検査装置におい
て、ティーチング作業を容易化し、溶接部に存在する溶
接欠陥の種類等の被検査物における検査対象の分布を容
易に獲得する場合に適用される、多関節ロボットによる
超音波検査装置を提供する。 【構成】 被検査物に固定された直行座標系、または極
座標系(これらの座標系をステーション座標系と定義す
る)を設定し、ロボットコントローラから常時出力され
る、前記ステーション座標系における探触子の位置座標
と、超音波検査装置から得られたエコー情報と、超音波
の屈折角情報とから被検査物における検査対象の分布を
得る多関節ロボットによる超音波検査方法、およびその
ためのロボットコントローラと、探触子の位置座標情報
と、超音波測定器から得られたエコー情報と、超音波の
屈折角情報とから、被検査物における検査対象の分布を
解析する検出コントローラとからなる多関節ロボットに
よる超音波検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多関節ロボットによる
超音波検査装置において、ティーチング作業を容易化
し、溶接部に存在する溶接欠陥等の被検査物における検
査対象の分布を容易に獲得する場合に適用される、多関
節ロボットによる超音波検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットを用いた自動超音波探傷
装置が考えられているが、その探傷方法はロボットに固
定された座標系(ベース座標と定義する)を用いて、各
走査パターンをティーチングするものであった。また、
一走査方向に対しては所定の振幅で振動(ウィービン
グ)させ、直交する方向に対してはティーチングにより
走査方向および距離を設定し走査させるものとして、
「特開昭60−259953」がある。前記欠陥分布を
得るための探触子の位置座標については、ロボットに固
定された座標系での位置座標を常時出力して走査量を計
算しているが、その他に探触子の位置座標を得る方法と
しては走査開始点と終了点の座標、走査時間および走査
速度から計算により求めるようにしている。また、探傷
データは、探傷移動量に関わらず、超音波探傷器から常
時入力していた。
【0003】次に前記従来の技術、「特開昭60−25
9953」について説明する。図10において、51
a,51bはそれぞれ側部に管軸方向に縦溶接ビード5
2a,52b(以後、縦ビードという)が形成され、端
部が付き合わされると共に、周溶接ビード53(以後、
周ビードという)が形成されて接合された被溶接物であ
る、同一径の2個の管、54は両管51a,51bの下
側に両管51a,51bの管軸方向に平行に配設された
載置台、55は載置台54上に回転自在に設けられた、
両管51a,51bを搭載した状態で回転させるための
複数個のターンローラ、56は両管51a,51bの管
軸方向に平行に配設されたレール、57はレール56に
沿って移動自在に載置された移動台、58は移動台57
の上面前端部に配置された超音波記憶装置、59は移動
台57の上面後端部に固定された基台、60は基台59
に回転自在に設けられた回転台、61は回転台60に回
転移動自在に連結された第1アーム、62は第1アーム
61に回転移動自在に連結された第2アームであり、基
台59、回転台60、両アーム61,62により多関節
ロボット63が構成され、図示されない制御手段により
制御される。
【0004】図11において、64は第2アーム62の
先端に回転自在に取り付けられた支持体、65は2個の
挟持板65a,65b間にばね等からなる緩衝体65c
が挟持されて構成され、一方の挟持板65aは支持体6
4に回転自在に連結され、66は他方の挟持板65bに
回転自在に取り付けられた超音波探触子であり、この探
触子66からの超音波が各ビード52a,52b,53
を横切るように、探触子66が各ビード52a,52
b,53の長さ方向とほぼ直角方向に振動(ウィービン
グ)させながら移動される。
【0005】次に、前記多関節ロボット63による探傷
方法について説明する。探傷の開始に先立ち、前記制御
手段に、各溶接ビード52a,52b,53を探傷する
際の探触子66の振幅データ、及び溶接ビード52a,
52b,53を探傷する際のロボット63全体の移動デ
ータを予め入力する。次に、例えば縦ビード52bの探
傷を行う場合(縦ビード52aの探傷についても同様で
ある)には、第11図中の1点鎖線矢印に示すように、
超音波探触子66からの超音波が縦ビード52bのほぼ
全幅にわたって横切るように、超音波探触子66を縦ビ
ード52bの長さ方向とほぼ直角方向に振動(ウィービ
ング)させながら、矢印Sのように管51b上を摺動さ
せる。
【0006】すなわち、前記制御手段によりロボット6
3を制御し、各アーム61,62を移動して超音波探触
子66を縦ビード52bの近傍の管51bへ押し付けな
がら探触子66を摺動させるのであるが、探触子66の
管51bへの押し付けの反作用により緩衝材65cに加
わる力を前記制御手段により検出し、緩衝材65cに加
わる力が常に一定になるように、すなわち、探触子66
の管51bへ押し付け力が常に一定になるように、各ア
ーム61,62の位置を制御し、探触子66を、一定の
押付力で押し付けると共に、第11図中の実線矢印Sに
示すように、前記制御手段に予め入力された振幅データ
に従い、探触子66に管51b上を縦ビード52bの長
さ方向とほぼ直角方向に所定の振幅で振動(ウィービン
グ)させながら摺動させ、探触子66からの超音波が縦
ビード52bのほぼ全幅にわたって横切るようにする。
【0007】前記探触子66の振動(ウィービング)方
法は、図12(A)に示すように、予め入力されたロボ
ット63の移動データに従い、前記制御手段によりロボ
ット63のレール56上の移動を停止させ、管51b上
のA点からB点まで縦ビード52bの長さ方向と直角方
向に探触子66を一定の押付力で押し付けながら摺動さ
せた後、前記制御手段によりロボット63を移動台57
ごとレール56上を図12(A)中の矢印A方向へ少し
移動させ、管51b上のB点からC点まで縦ビード52
bの長さ方向に平行に探触子66を同様に一定の押付力
で押し付けながら摺動させ、以降これらの動作を繰り返
して縦ビード52bの全長にわたる探傷を行う。
【0008】また、周ビード53の探傷を行う場合、図
12(B)に示すように、各ターンローラ55を回転さ
せて両管51a,51bを図12(B)中の矢印B方
向、すなわち、図10(B)中の矢印B方向へ一定速度
回転させ、前記縦ビード52bの探傷と同様に、探触子
66を一定の押付力で管51bに押し付けると共に、探
触子66をビード53の長さ方向と直角方向、すなわ
ち、管軸方向と平行に前記制御手段に予め入力された所
定の振幅で振動させながら摺動させ、探触子66からの
超音波がビード53のほぼ全幅を横切るようにしてビー
ド53の全長にわたって探傷を行う。なお、この場合の
探触子66の軌跡は図12(B)中の1点鎖線に示すよ
うな正弦波状になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の技
術においては、ロボットに固定された座標系(ベース座
標系)を用いて、各走査パターンをティーチングする場
合、走査方向が変化する節目の点、例えば図12(A)
のA〜Dを全てティーチングしてやらなければならず、
しかも、被検査物毎のティーチングが必要であり、その
ために非常に多くの時間と労力が必要であった。また、
図10(B)、図12(B)に示すような周ビード53
の探傷を行う場合のように、管51a,51bを一定速
度で回転させ、探触子66をビード53の長さ方向と直
角方向、すなわち、管軸方向と平行に前記制御手段に予
め入力された所定の振幅で振動させながら摺動させ、探
触子66からの超音波がビード53のほぼ全幅を横切る
ようにしてビード53の全長にわたって探傷を行う走査
方法では、走査軌跡がサインカーブとなるため、探触子
の位置座標を得るのが困難である。
【0010】また、欠陥分布を得るための探触子の位置
座標については、走査開始点と終了点の座標、走査時間
および走査速度から計算により求める方法では、走査開
始点近傍と終了点近傍でのロボットの加速度、または減
速度が大きいため、その走査開始点近傍と終了点近傍で
の位置情報の精度が低下する。これは探傷速度が速い程
顕著になり、高速では位置情報の精度の低下が著しく殆
ど実用不可能となる。また、ロボットに固定された座標
(ベース座標)における位置座標を常時出力する場合、
常に、直交三軸方向の変化量を監視して、例えば図12
(A)のA〜Dのような各節目からの移動量(走査量)
を指定移動量に達するまで計算させなければならない。
つまり、常に、移動量=√{(Xi −X0 )2+(Yi −
Y0 )2+(Zi −Z0 )2}を計算し、指定ピッチ(移動
量)に達するまで、計算させなければならず、データ処
理装置の負担が重くなる。このように、従来の探傷デー
タの取得ではデータ量が莫大になり、データ解析(例え
ば3次元分布表示)には特に多大な時間を要していた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多関節ロボ
ットによる超音波検査方法は、多関節ロボットのアーム
先端に選択的に装着された超音波探触子を用いた多関節
ロボットによる超音波検査方法において、前記超音波探
触子の一走査方向を一軸とする、被検査物に固定された
直交座標系、または溶接線により形成される被検査物断
面の中心を中心とする被検査物に固定された極座標系
(ステーション座標系)を設定し、ロボットコントロー
ラから常時出力される、前記ステーション座標系におけ
る超音波探触子の位置座標と、超音波検査装置から得ら
れたエコー情報と、超音波の屈折角情報とから被検査物
における検査対象の分布を得る。
【0012】前記多関節ロボットによる超音波検査方法
において、各被検査物の走査方向にばらつきがあるた
め、接触型または非接触型センサを用いて走査位置の補
正を行う時には、各被検査物に対応する一走査方向を一
軸とするステーション座標系に座標変換する。前記多関
節ロボットによる超音波検査方法において、丸棒または
パイプのような軸対象被検査物に対して、前記ステーシ
ョン座標系の極座標の中心位置座標に、回転ポジショナ
ーの回転角情報を付加することにより、前記ステーショ
ン座標系における超音波探触子の位置座標を得る。前記
多関節ロボットによる超音波検査方法において、被検査
物の検査対象は溶接欠陥であり、また超音波検査装置は
超音波探傷器であり、その溶接欠陥を検出するための探
傷移動量と同期して、ステーション座標系における超音
波探触子の位置座標と、超音波探傷器から得られたエコ
ー情報と、超音波の屈折角情報とを取得する。前記多関
節ロボットによる超音波検査方法において、前記エコー
情報は任意の移動量より小さい単位移動量で収集され、
その最大値のみを任意の移動量に達した時点で保存す
る。
【0013】本発明に係る多関節ロボットによる超音波
検査装置は、多関節ロボットのアーム先端に選択的に装
着された超音波探触子を用いた多関節ロボットによる超
音波検査装置において、ロボットに固定された座標系
(ベース座標系)を、超音波探触子の一走査方向を一軸
とする、被検査物に固定された直交座標系(ステーショ
ン座標系)、または溶接線により形成される被検査物断
面の中心を中心とする被検査物に固定された極座標系
(ステーション座標系)に座標変換するロボットコント
ローラと、そのロボットコントローラから常時出力され
る、前記ステーション座標系における超音波探触子の位
置座標情報と、超音波検査装置から得られたエコー情報
と、超音波の屈折角情報とを入力し、これらの各情報か
ら被検査物における検査対象の分布を解析する検出コン
トローラとからなる。
【0014】前記多関節ロボットによる超音波検査装置
のロボットコントローラは、被検査物の位置制御情報、
および起動・終了の処理機能を有する。前記多関節ロボ
ットによる超音波検査装置のロボットコントローラは、
被検査物における検査対象の分布を解析する検出コント
ローラは、その解析結果を保存・表示、あるいは合否判
定の機能を有する。前記多関節ロボットによる超音波検
査装置の検出コントローラは、超音波検査装置の制御、
被検査物の位置制御情報、および起動・終了の処理機能
を有する。前記多関節ロボットによる超音波検査装置の
ロボットコントローラと、検出コントローラとの機能は
必要に応じて一体化してもよい。
【0015】
【作用】前記構成によるときは次のように作用する。本
発明に係る多関節ロボットによる超音波検査方法は、ロ
ボットコントローラにおいて超音波探触子の一走査方向
を一軸とする、被検査物に固定された直交座標系、また
は溶接線により形成される被検査物断面の中心を中心と
する被検査物に固定された極座標系(ステーション座標
系)を設定し、そのロボットコントローラから常時出力
される、前記ステーション座標系における超音波探触子
の位置座標と、超音波検査装置から得られたエコー情報
と、超音波の屈折角情報とから、超音波探触子の被検査
物上での位置座標に対応する被検査物の検査対象の分布
が得られる。
【0016】前記多関節ロボットによる超音波検査方法
において、各被検査物の走査方向にばらつきがあるた
め、接触型または非接触型センサを用いて走査位置の補
正を行う時には、各被検査物毎に対応する一走査方向を
一軸とするステーション座標系に座標変換して、各被検
査物毎にその被検査物の検査対象の分布が得られる。前
記多関節ロボットによる超音波検査方法において、丸棒
またはパイプのような軸対象被検査物に対して、前記ス
テーション座標系の極座標の中心位置座標と、回転ポジ
ショナーの回転位置制御情報とにより、被検査物におけ
る検査対象の分布が得られる。前記多関節ロボットによ
る超音波検査方法において、被検査物の検査対象が溶接
欠陥であり、また超音波検査装置が超音波探傷器であれ
ば、その溶接欠陥を測定するための探傷ピッチ(探傷分
解能)と同期して、ステーション座標系における超音波
探触子の位置座標と、超音波探傷器から得られたエコー
情報と、超音波の屈折角情報とにより、被検査物におけ
る溶接欠陥の分布を得る。前記多関節ロボットによる超
音波検査方法において、前記エコー情報は任意の移動量
より小さい単位移動量で収集され、その最大値のみを任
意の移動量に達した時点で保存する。
【0017】本発明に係る多関節ロボットによる超音波
検査装置は、そのロボットコントローラにより、ロボッ
トに固定された座標系(ベース座標系)を、超音波探触
子の一走査方向を一軸とする、被検査物に固定された直
交座標系(ステーション座標系)、または溶接線により
形成される被検査物断面の中心を中心とする被検査物に
固定された極座標系(ステーション座標系)に座標変換
すると、そのロボットコントローラから常時出力され
る、前記ステーション座標系における超音波探触子の位
置座標情報と、超音波検査装置から得られたエコー情報
と、超音波の屈折角情報とを検出コントローラが入力
し、この検出コントローラにおいて前記各情報から被検
査物における検査対象の分布が解析される。
【0018】前記多関節ロボットによる超音波検査装置
のロボットコントローラは、被検査物の位置制御情報を
処理したり、被検査物駆動のための起動や終了を行う。
前記多関節ロボットによる超音波検査装置の検出コント
ローラは、その解析結果を保存・表示したり、あるいは
前記解析結果に基づいて被検査物の合否判定を行う。前
記多関節ロボットによる超音波検査装置の検出コントロ
ーラは、超音波検査装置を制御したり、被検査物の位置
制御情報を処理したり、また被検査物駆動のための起動
や終了を行う。前記多関節ロボットによる超音波検査装
置のロボットコントローラと、検出コントローラとの機
能は必要に応じて一体化してもよい。
【0019】
【実施例】本発明に係る、多関節ロボットによる超音波
検査方法、およびその装置の一実施例として、溶接欠陥
を検出するための超音波探傷方法、および超音波探傷器
について図1〜図9を参照して詳述する。なお、本発明
に係る、多関節ロボットによる超音波検査方法、および
その装置は、多関節ロボットのアーム先端に選択的に装
着される超音波探触子を用いる超音波検査方法、および
その装置であればよく、本実施例の超音波探傷方法、お
よび超音波探傷器に限らないことは勿論である。図1
は、多関節ロボットによる超音波探傷方法、および超音
波探傷器を示す図で、(A)は多関節ロボットによる超
音波探傷方法、および超音波探傷器を示す図、(B)は
(A)における各コントローラの機能を示す図である。
図1(A)において、1は複数のアームを備えた多関節
ロボット、2は超音波探触子で、この多関節ロボット1
のアーム先端に選択的に装着され、被検査物である溶接
物Wの表面を摺動・走査させて溶接欠陥を検出する。3
はロボットコントローラで、多関節ロボット1を制御す
ると共に、その多関節ロボット1に装着された複数の各
アームの回転角と各アーム長とから算出される、多関節
ロボット1に固定された座標系(ベース座標系)におけ
る超音波探触子2の位置座標を、その超音波探触子2の
一走査方向を一軸とする、溶接物Wに固定された直行座
標系(ステーション座標系)、または溶接線により形成
される溶接物Wの断面の中心を中心とする溶接物Wに固
定された極座標系(ステーション座標系)に座標変換
し、そのステーション座標情報を常時出力する。
【0020】4は検出コントローラで、ロボットコント
ローラ3から常時出力されるステーション座標系での超
音波探触子2の位置座標情報であるロボット座標情報
と、超音波検査装置である超音波探傷器5から得られた
エコー情報(EH;エコー強度、ED;ビーム路程)と
超音波の屈折角情報とから、溶接欠陥の溶接物Wにおけ
る位置を入力して溶接物Wにおける溶接欠陥の分布状態
を解析・保存・表示する。超音波探傷器5は検出コント
ローラ4の信号により制御されると共に、超音波探傷器
5からの制御情報を検出コントローラ4に出力する。6
は演算プロセッサで、検出コントローラ4の演算・解析
のためのプロセッサである。7は溶接物Wの駆動部で、
ロボットコントローラ3と検出コントローラ4により駆
動部7の駆動を起動・終了すると共に、駆動部7の駆動
の起動・終了情報を検出コントローラ4に出力する。な
お、8は公知のインタフェスである。図1(B)におい
て、ロボットの座標変換、すなわちベース座標からステ
ーション座標への座標変換はロボットコントローラ3で
行い、探傷情報の処理と超音波探傷器の制御は検出コン
トローラ4にて行い、その他の制御はロボットコントロ
ーラ3と検出コントローラ4の両方にて行う。
【0021】図2は本発明に係る、多関節ロボットによ
る超音波検査方法の一実施例として、溶接欠陥を検出す
るための超音波探傷方法における、ベース座標系とステ
ーション座標系との比較を示す図で、(A)はベース座
標系における直交三軸の座標軸を示す図、(B)はベー
ス座標系における溶接物Wを示す図、(C)はステーシ
ョン座標系における直交三軸の座標軸を示す図、(D)
はステーション座標系における溶接物Wを示す図、
(E)は溶接物W上の超音波探触子2の移動軌跡を示す
図である。図2(B)、(D)、(E)において、11
は第1部材、12は第2部材、13は溶接ビード、14
は裏当材である。図2(A)、(B)のベース座標系に
おいては、溶接ビード13の方向と、ベース座標系にお
ける直交三軸の座標軸とはいずれも一致していないた
め、溶接物W上の三点はP1 (X1 ,Y1 ,Z1 ),P
2 (X2 ,Y2 ,Z3 ),P3 (X3 ,Y3 ,Z3 )と
なるため、探触子2の移動量をカウントするには3軸
(X,Y,Z)を監視する必要がある。図2(C)、
(D)のステーション座標系においては、溶接ビード1
3の方向と、ベース座標系における直交三軸のY座標軸
とが一致しているため、溶接物W上の三点はQ1 (X1
,Y1 ,Z1 ),Q2 (X2 ,Y1 ,Z1 ),Q3
(X1,Y2 ,Z1 )となるため、超音波探触子2の移
動量をカウントするには1軸(X、またはY)を監視す
るだけでよい。図2(E)において、溶接ビード13の
方向およびこれと直交する方向に探触子2を振動(ウィ
ービング)させた時の超音波探触子2の移動軌跡を示
す。
【0022】図3は本発明において、ベース座標からス
テーション座標への座標変換過程の一実施例を示す図
で、(A)はアームの先端に超音波探触子2を装着し
た、多関節ロボット1に固定された直交三軸X,Y,Z
のベース座標を示す図、(B)は基準ステーション座標
を示す図、(C)はステーション座標を示す図である。
次に、ベース座標からステーション座標への座標変換過
程について説明する。先ず、(A)に示すベース座標系
における任意の位置(Xb0,Yb0,Zb0)をベース座標
系回転マトリクスMb'(詳細については後述する)によ
り、(B)に示す、(Xb ,Yb ,Zb )を基準点とす
る、直交三軸X,Y,Zの基準ステーション座標系にお
ける位置(Xb1,Yb1,Zb1)に座標変換する。これ
を、(Xb1,Yb1,Zb1)=Mb'(Xb0,Yb0,Zb0)
にて示す。次に、(B)に示す基準ステーション座標系
における任意の位置(Xb1,Yb1,Zb1)をステーショ
ン座標系回転マトリクスMs'(詳細については後述す
る)により、(C)に示す、(Xs ,Ys ,Zs )を基
準点とする、直交三軸X,Y,Zのステーション座標系
における位置(Xsi,Ysi,Zsi)に座標変換する。こ
れを、(Xsi,Ysi,Zsi)=Ms'(Xb1,Yb1,Zb
1)にて示す。前記ステーション座標(Xsi,Ysi,Zs
i)におけるi は、任意のステーション座標系における
位置を示すが、本発明においては、ステーション座標系
における直交三軸X,Y,Zのいずれか一軸を、探触子
の一走査方向に一致するように選択したものである。
【0023】前記ベース座標系回転マトリクスMb'によ
り、ベース座標系から基準ステーション座標系へ座標変
換するための計算方法について説明する。基準ステーシ
ョン座標系の基準点;Xb ,Yb ,Zb 、X方向成分;
Xx ,Yx ,Zx 、Y方向成分;Xy ,Yy ,Zy とす
る。 (1)基準点を原点に平行移動 (Xx2、Yx2、Zx2)=(Xx 、Yx 、Zx )−(Xb
、Yb 、Zb ) (Xy2、Yy2、Zy2)=(Xy 、Yy 、Zy )−(Xb
、Yb 、Zb ) (2)ZX平面上に回転するマトリクス、及び回転後の
方向成分を求める。 Cz =Xx2/√(Xx22 +Yx22 ) 但し、Xx2
2 +Yx22 =0 SZ =Yx2/√(Xx22 +Yx22 ) の時、Cz
=1,SZ =0 Xx3=Cz ×Xx2+SZ ×Xx2 Yx3=SZ ×Xx2+Cz ×Xx2 Zx3=Zx2 Xy3=Cz ×Xy2+SZ ×Yy2 Yy3=SZ ×Xy2+Cz ×Yy2 Zy3=Zy2 (3)X軸上に回転するマトリクス、及び回転後の方向
成分を求める。 Cy =Xx3/√(Xx32 +Zx32 ) 但し、Xx3
2 +Zx32 =0 Sy =Z x3/√(Xx32 +Zx32 ) の時、Cy
=1,Sy =0 Xx4=Cy ×Xx3−Sy ×Zx3 Yx4=Yx2 Zx4=Sy ×Xx3+Cy −Zx3 Xy4=Cy ×Xy3−Sy ×Zy3 Yy4=Yy2 Zy4=Sy ×Xy3+Cy ×Zy3 (4)XY平面上に回転するマトリクスを求める。 Cx =Zy4/√(Yy42 +Zy42 ) 但し、YY4
2 +ZY42 =0 SX =Yy4/√(Yy42 +Zy42 ) の時、CX
=1,SX =0 (5)回転マトリクス合成 以上により、(Xb1,Yb1,Zb1)=Mb'(Xb0,Yb
0,Zb0)となる。また、ステーション座標系回転マト
リクスMs'についても、前記Mb'と同様の計算を行うこ
とにより、(Xsi,Ysi,Zsi)=Ms'(Xb1,Yb1,
Zb1)となる。
【0024】図4は、図1(A)に示す、多関節ロボッ
ト1のアーム先端に選択的に装着された超音波探触子2
の位置Pと溶接欠陥の位置Qの関係を示す図で、11は
溶接物を構成する第1母材、12は同じく第2母材、1
3は第1母材11と第2母材12とを溶接した3層の溶
接ビード、14は溶接中に溶融金属が溶け落ちしないよ
うにする裏当て板、15は超音波探触子2から発信され
た超音波が溶接欠陥の位置Qの部分で反射されて超音波
探触子2に受信されるまでの時間と、伝達速度から算出
されるビーム路程Lを示す。図1において詳述したよう
に、多関節ロボット1に装着される超音波探触子2の位
置Pは、溶接物に固定されたステーション座標系に変換
することにより、自動的、かつ正確に測定されると共
に、超音波が超音波探触子2から発信されてから受信さ
れるまでの時間と、超音波の伝達時間と伝達速度から求
められるビーム路程Lと、超音波の屈折角θとから超音
波探触子2の位置Pに対する溶接欠陥の位置Qの相対位
置が算出される。
【0025】図5は本発明に係る、多関節ロボットによ
る超音波検査方法の一実施例である、多関節ロボットに
よる溶接欠陥の超音波探傷方法(X−Y方向の場合)に
関するフローチャートを示す図である。次に図5に示す
フローチャートについて説明する。先ずステップS1に
おいて、ステーションデータを読み込んだ後、ステップ
S2で探触子2を溶接物Wの探傷開始位置へ移動させ、
ステップS3でステーション座標による探触子2の位置
座標を読み込み、ステップS4で探傷動作が開始され
る。次に、ステップS5でステーション座標による現在
の探触子2の位置座標を読み込み、ステップS6ではス
テップS5で読み込んだステーション座標による現在の
探触子2の位置座標(X)が表示され、ステップS7で
A/D変換ボードより超音波エコーデータがサンプリン
グされ、最大値を更新した後、ステップS8で探触子2
が予め指定された移動量だけ移動する。ステップS9で
超音波エコーの最大値と探触子2のX座標が保存され、
ステップS10で一走査分の探傷が完了していなければ
ステップS5に戻りX軸方向走査が実施される。ステッ
プS10で一走査分の探傷が完了していればステップS
11に進み、ステップS11で探傷作業が全て完了して
いればステップS15で探傷データ解析後、ステップS
16で探傷データ解析結果を表示する。ステップS11
で探傷作業が全て完了していなければステップS12で
前記X軸方向走査と同様にY軸方向走査が実施され、ス
テップS13で一走査分の探傷が終了していなければス
テップS12に戻りY軸方向走査が継続される。ステッ
プS13で一走査分の探傷が終了すればステップS14
に進み、ステップS14で探傷作業が全て完了していれ
ばステップS15で探傷データ解析後、ステップS16
で探傷データ解析結果を表示する。ステップS14で探
傷作業が全て完了していなければステップS5に戻り、
次のX軸方向走査が実施される。
【0026】図6は、図1において直交三軸のステーシ
ョン座標系を適用する場合の、多関節ロボット1と溶接
鉄骨材17および支持装置16の外観図で、本発明の第
1実施例を示す図である。図6において、1は多関節ロ
ボットで、この多関節ロボット1のアームに設置された
超音波探触子2、および図1のコントローラ3,4とに
より超音波探傷器が構成される。16は支持装置で、溶
接鉄骨材17を支持した状態で所定の位置に回転させて
溶接鉄骨材17の溶接ビード部を超音波探傷するのに適
した位置に位置決めする。図6では、先ず、溶接鉄骨材
17を支持した支持装置16を回転させることにより、
溶接鉄骨材17の溶接ビード部を超音波探触子2で超音
波探傷するのに適した位置に位置決めする。次に、図3
に示す方法により超音波探触子2の一走査方向が、溶接
鉄骨材17に固定された直交三軸のステーション座標系
の一軸となるように、図1に示したロボットコントロー
ラ3によって座標変換する。このように設定した後、溶
接鉄骨材17の溶接ビード部を超音波探触子2で超音波
探傷すれば、溶接鉄骨材17に対する超音波探触子2の
相対位置を直接検出することができると共に、超音波探
触子2の一走査方向が、溶接鉄骨材17に固定された直
交三軸のステーション座標系の一軸となっているため、
図2(C),(D)に示すように、超音波探触子2の走
査方向のみを検出することにより超音波探触子2の位置
を検出できる。
【0027】図7は、図1において円筒状溶接材23の
横断面の中心線を、円筒状溶接材23に固定された極座
標系の中心とするステーション座標系を適用する場合
の、多関節ロボット1と円筒状溶接材23との外観図
で、本発明の第2実施例を示す図である。図7におい
て、1は多関節ロボットで、この多関節ロボット1のア
ーム27先端に設置された超音波探触子2、および図1
のコントローラ3,4とにより超音波探傷器が構成され
る。23は円筒状溶接材で、移動、および回転しないよ
うに所定のテーブルに固定される。図7では、多関節ロ
ボット1のアーム27の手前のアーム(第6軸である
が、この軸に限らない)の軸心を円筒状溶接材23の中
心線、すなわちステーション座標系の極座標の中心とす
るステーション座標系を図1に示すロボットコントロー
ラ3により設定する。このように設定することにより、
ステーション座標系の極座標の中心線上における超音波
探触子2の位置が決まれば、回転基準位置からの回転角
θを図1のロボットコントローラ3で検出することによ
り、円筒状溶接材23に対する超音波探触子2の回転位
置を検出することができる。 したがって、ステーショ
ン座標系では極座標の中心線上における超音波探触子2
の位置のみを検出すれば、円筒状溶接材23に対する超
音波探触子2の相対位置を直接検出することができる。
【0028】図8は、図1において溶接丸棒材18の横
断面の中心線を、溶接丸棒材18に固定された極座標系
の中心とするステーション座標系を適用する場合の、多
関節ロボット1と溶接丸棒材18および支持装置19の
外観図で、本発明の第3実施例を示す図である。図8
(A)は本発明の第3実施例を示す、多関節ロボット1
と溶接丸棒材18および支持装置19の外観図、(B)
は探接子2の軌跡の第1例を示す図、(C)は探接子2
の軌跡の第2例を示す図である。図8において、1は多
関節ロボットで、この多関節ロボット1のアームに設置
された超音波探触子2、および図1のコントローラ3,
4とにより超音波探傷器が構成される。18は溶接丸棒
材で、支持装置19のローラ19a上に載置され、回転
ポジショナー20により回転させる。21はエンコーダ
で、回転ポジショナー20の回転角を検出してリード線
22により図1に示す検出コントローラ4に出力する。
図8(A),(B)では、溶接丸棒材18の溶接ビード
18aにより形成される横断面の中心線を、溶接丸棒材
18に固定された極座標の中心とするステーション座標
系を図1に示したロボットコントローラ3により設定す
る。このように設定することにより、ステーション座標
系の極座標の中心線上における超音波探触子2の位置が
決まれば、回転ポジショナー20の回転角をエンコーダ
21により検出して、リード線22、または図1のロボ
ットコントローラ3から検出コントローラ4に出力する
ことにより、溶接丸棒材18に対する超音波探触子2の
回転位置を検出することができる。したがって、ステー
ション座標系では極座標の中心線上における超音波探触
子2の位置のみを検出することによって、溶接丸棒材1
8に対する超音波探触子2の相対位置を直接検出するこ
とができる。また、図8(C)に示すように、必要に応
じて測定時間・測定精度によりスパイラル形状の軌跡を
描く検出も可能である。
【0029】図9は、本発明の一実施例による、パイプ
材の溶接部に関する多関節ロボットによる超音波探傷方
法の解析結果を示す図で、(A)は平面図、(B)は正
面図、(C)は側面図、(D)は(A)〜(C)に図示
される超音波のエコー強度の基準を階層別に示す図であ
る。図9(A)〜(D)に示される超音波のエコー強度
は実際には色で表示されるため、図示の場合よりもより
鮮明に表示される。図9において、24は溶接ビードの
長手方向に展開表示したパイプ材、24aは溶接ビー
ド、25は溶融金属の融け落ちを防止するための裏あて
材である。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によるときは
次のような効果を得ることができる。 (1)ロボットの先端に選択的に装着された超音波探触
子を一走査方向が一軸となるような、三軸直交座標系
(ステーション座標系)、または極座標系を用いて走査
させることにより、ティーチングは基本的に探傷開始点
のみに対して行えばよい。つまり、通常行われる長方形
の走査領域における走査方向(XまたはY)を予め走査
順にプログラムしておけば、ティーチング時には走査開
始点と、XまたはY方向の移動量および走査回数のみの
変更で探傷に必要な矩形走査が可能となる。 (2)しかも、ステーション座標系における超音波探触
子の位置座標が出力されることにより、X軸、またはY
軸方向のみの座標の変化量を監視しておけばよく、互い
に直交する二軸の走査装置と同様に探傷開始点からの相
対的位置が簡単に求められる。 (3)また、探傷データの取得は探傷器から常にエコー
データを取得しつつも各探傷移動量間内で常に最大値を
更新し、探傷移動量に達したときに、その最大値のみを
保存することにより、少ないエコーデータで最大エコー
の軌跡(欠陥エコー分布)を得ることができる。 (4)なお、この技術および装置は超音波探傷に限った
ものではなく、渦流検査等にも適用可能であり、また、
ロボットも多関節に限らず、直交ロボット等にも適用で
きることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】多関節ロボットによる超音波探傷方法、および
超音波探傷器を示す図で、(A)は多関節ロボットによ
る超音波探傷方法、および超音波探傷器を示す図、
(B)は(A)における各コントローラの機能を示す図
である。
【図2】本発明に係る、多関節ロボットによる超音波検
査方法の一実施例として、溶接欠陥を検出するための超
音波探傷方法における、ベース座標系とステーション座
標系との比較を示す図で、(A)はベース座標系におけ
る直交三軸の座標軸を示す図、(B)はベース座標系に
おける溶接物Wを示す図、(C)はステーション座標系
における直交三軸の座標軸を示す図、(D)はステーシ
ョン座標系における溶接物Wを示す図、(E)は溶接物
W上の超音波探触子2の移動軌跡を示す図である。
【図3】本発明において、ベース座標からステーション
座標への座標変換過程の一実施例を示す図で、(A)は
アームの先端に超音波探触子2を装着した、多関節ロボ
ット1に固定された直交三軸X,Y,Zのベース座標を
示す図、(B)は基準ステーション座標を示す図、
(C)はステーション座標を示す図である。
【図4】超音波探触子2の位置Pと溶接欠陥の位置Qと
の関係を示す図である。
【図5】本発明に係る、多関節ロボットによる超音波検
査方法の一実施例である、多関節ロボットによる溶接欠
陥の超音波探傷方法に関するフローチャートを示す図で
ある。
【図6】図1において直交三軸のステーション座標系を
適用する場合の、多関節ロボット1と溶接鉄骨材17お
よび支持装置16の外観図で、本発明の第1実施例を示
す図である。
【図7】図1において円筒状溶接材23の横断面の中心
線を、円筒状溶接材23に固定された極座標系の中心と
するステーション座標系を適用する場合の、多関節ロボ
ット1と円筒状溶接材23との外観図で、本発明の第2
実施例を示す図である。
【図8】図1において溶接丸棒材18の横断面の中心線
を、溶接丸棒材18に固定された極座標系の中心とする
ステーション座標系を適用する場合の、多関節ロボット
1と溶接丸棒材18および支持装置19の外観図で、本
発明の第3実施例を示す図で、(A)は本発明の第3実
施例を示す、多関節ロボット1と溶接丸棒材18および
支持装置19の外観図、(B)は探接子2の軌跡の第1
例を示す図、(C)は探接子2の軌跡の第2例を示す図
である。
【図9】本発明の一実施例による、パイプ材の溶接部に
関する多関節ロボットによる超音波探傷方法の解析結果
を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)
は側面図、(D)は(A)〜(C)に図示される超音波
のエコー強度の基準を階層別に示す図である。
【図10】従来の技術を示す図である。
【図11】従来の技術を示す図である。
【図12】従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1・・・多関節ロボット 2・・・超音波探触子 3・・・ロボットコントローラ 4・・・検出コントローラ 5・・・超音波探傷器 6・・・演算プロセッサ 7・・・溶接物Wの駆動部 11・・・第1部材 12・・・第2部材 13,18a,24a・・・溶接ビード 14,23,25・・・裏あて材 L・・・ビーム路程 θ・・・超音波の屈折角 P・・・超音波探触子2の位置 Q・・・溶接欠陥の位置 16,19・・・支持装置 17・・・溶接鉄骨材 18・・・溶接丸棒材 19a・・・ローラ 20・・・回転ポジショナー 21・・・エンコーダ 22・・・リード線 23・・・円筒状溶接材 24・・・パイプ材 27・・・アーム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多関節ロボットのアーム先端に選択的に
    装着された超音波探触子を用いた多関節ロボットによる
    超音波検査方法において、前記超音波探触子の一走査方
    向を一軸とする、被検査物に固定された三軸直交座標
    系、または溶接線により形成される被検査物断面の中心
    を中心とする被検査物に固定された極座標系(これらの
    座標系をステーション座標系と定義する)を設定し、ロ
    ボットコントローラから常時出力される、前記ステーシ
    ョン座標系における超音波探触子の位置座標と、超音波
    検査装置から得られたエコー情報と、超音波の屈折角情
    報とから被検査物における検査対象の分布を得ることを
    特徴とする多関節ロボットによる超音波検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、各被検査物の走査方
    向にばらつきがあるため、接触型または非接触型センサ
    を用いて走査位置の補正を行う時に、各被検査物に対応
    する一走査方向を一軸とするステーション座標系に座標
    変換することを特徴とする多関節ロボットによる超音波
    検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、丸棒またはパイプの
    ような軸対象被検査物に対して、前記ステーション座標
    系の極座標の中心位置座標に、回転ポジショナーの回転
    位置制御情報を付加することにより、前記ステーション
    座標系における超音波探触子の位置座標を得ることを特
    徴とする多関節ロボットによる超音波検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、被検査物の検査対象
    は溶接欠陥であり、また超音波検査装置は超音波探傷器
    であり、その溶接欠陥を検出するための探傷ピッチ(探
    傷分解能)と同期して、ステーション座標系における探
    触子の位置座標と、超音波探傷器から得られたエコー情
    報と、超音波の屈折角情報とを取得することを特徴とす
    る多関節ロボットによる超音波検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記エコー情報は任
    意の移動量より小さい単位移動量で収集され、その最大
    値のみを任意の移動量に達した時点で保存することを特
    徴とする多関節ロボットによる超音波検査方法。
  6. 【請求項6】 多関節ロボットのアーム先端に選択的に
    装着された超音波探触子を用いた多関節ロボットによる
    超音波検査装置において、ロボットに固定された座標系
    (ベース座標系と定義する)を、超音波探触子の一走査
    方向を一軸とする、被検査物に固定された直行座標系、
    または溶接線により形成される被検査物断面の中心を中
    心とする被検査物に固定された極座標系(これらの座標
    系をステーション座標系と定義する)に座標変換するロ
    ボットコントローラと、そのロボットコントローラから
    常時出力される、前記ステーション座標系における超音
    波探触子の位置座標情報と、超音波検査装置から得られ
    たエコー情報と、超音波の屈折角情報とを入力し、これ
    らの各情報から被検査物における検査対象の分布を解析
    する検出コントローラとからなることを特徴とする多関
    節ロボットによる超音波検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のロボットコントローラ
    は、被検査物の位置制御情報、および起動・終了の処理
    機能を有することを特徴とする多関節ロボットによる超
    音波検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、被検査物における検
    査対象の分布を解析する検出コントローラは、その解析
    結果を保存・表示、あるいは合否判定の機能を有するこ
    とを特徴とする多関節ロボットによる超音波検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の検出コントローラは、
    超音波検査装置の制御、被検査物の位置制御情報、およ
    び起動・終了の処理機能を有することを特徴とする多関
    節ロボットによる超音波検査装置。
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