JPH08109056A - ポリマーコンクリート - Google Patents

ポリマーコンクリート

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JPH08109056A
JPH08109056A JP24389894A JP24389894A JPH08109056A JP H08109056 A JPH08109056 A JP H08109056A JP 24389894 A JP24389894 A JP 24389894A JP 24389894 A JP24389894 A JP 24389894A JP H08109056 A JPH08109056 A JP H08109056A
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unsaturated carboxylic
binder
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Application number
JP24389894A
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English (en)
Inventor
C Richard Costin
シー・リチャード・コスティン
A Bailey Michael
マイケル・エイ・ベイリー
Walter R Nagel
ウォルター・アール・ナイジェル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sartomer Co Inc
Original Assignee
Sartomer Co Inc
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 α、β−エチレン不飽和カルボン酸から成る
金属塩を用いて基材に対するポリマーコンクリートの接
着を改善するポリマーコンクリート製造用組成物を調製
する。 【構成】 骨材と、骨材を養生時にポリマーコンクリー
トに結合するのに効果的な量のモノマー結合材と、架橋
に対して効果的な量のα、β−エチレン不飽和カルボン
酸を含む金属塩と、重合触媒とを含有するポリマーコン
クリート製造用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材への接着を改善さ
せるポリマーコンクリートに関し、特に、α、β−エチ
レン不飽和カルボン酸から成る金属塩を用いて基材に対
するポリマーコンクリートの接着を改善するポリマーコ
ンクリートを調製する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】本文で用いる「ポリマーコンクリート」
とは、骨材に添加する際に液体モノマーを重合すること
によって形成される複合材料である。重合した液体モノ
マーは、骨材の結合材として役立つ。液体モノマーは、
一般に、一種以上のモノマーと重合添加材すなわち触媒
を有する。また、液体モノマーは、架橋剤、カップリン
グ剤、開始剤、溶剤、散剤、界面活性剤、促進剤、粘度
調整剤を含み得る。ポリマーコンクリート材料歯、実質
的に無水の組成物から調整される。
【0003】ポリマーコンクリート材料は、ポリマー含
浸コンクリートおよびポリマーポルトランドセメントコ
ンクリートとは異なる。ポリマー含浸コンクリートは、
現場で重合されるモノマーで実質的に含浸したプレキャ
ストポルトランドセメントコンクリートである。ポリマ
ーポルトランドセメントコンクリートは、モノマーまた
はポリマーを液体、粉末または分散相中のフレッシュコ
ンクリート混合物に添加し、実質的に重合し、必要に応
じて養生するプレミックス材料である。
【0004】ポリマーコンクリート組成物、ポリマー含
浸コンクリート、ポリマーポルトランドセメントコンク
リートは、「Chemical, Polymer and Fiber Additives
forLoow Maintenance Highways」 G.C. Hoff ら編、Che
mical Technology Review No.130, Noyes Data Corpora
tion, Park Ridge, N.J.,1979年と、Chemical Material
s for Constructions」 Phillip Maslow, Structures P
ublishing Company,Farmington, Michigan, 1979年に説
明されている。ポリマーコンクリート材料に関する代表
的な特許は、米国特許第4,500,679号および同第4,460,6
25である。
【0005】一般に、ポリマーコンクリートを調製する
組成物は、骨材と、モノマー結合材と、重合触媒から成
る実質的に無水のスラリーである。これらの化合物は、
個別に充填し、現場で混合し、早期重合を避けることが
できる。結合材として使用されるモノマーには、メタク
リル酸メチルや単独でまたは添加して、また時には他の
一官能モノマーもしくはトリメチロールプロパントリメ
タクリレートなどの多官能モノマーとともに使用される
スチレンなとがあるがこの限りではない。ポリエステル
スチレン、フラン、ビニルエステル、エポキシ樹脂もポ
リマーコンクリートを調製する際に使用されており、各
場合に応じて、組成物の養生を開始および促進またはい
ずれか一方を行う適切な触媒が組み合わされてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のポリマーコンク
リート材料では、モノマー結合材は一般に急速に養生し
固化する。さらに、モノマー結合材は、一般にポリマー
コンクリートを適用した基材が結果的に脱湿するのに伴
い収縮してしまうという欠点があった。
【0007】従って、本発明の目的は、従来のポリマー
コンクリートの固化時間を維持する一方、基材接着を改
善する組成物および方法をポリマーコンクリートに提供
することにある。
【0008】基材に対する接着を改善しながらも固化時
間を急速に維持するポリマーコンクリートを提供できる
ことは、すでに分かっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明のポリマーコンクリート調製組成物は、骨材
と、前記骨材を養生時にポリマーコンクリートに結合す
るのに効果的な量のモノマー結合材と、架橋に対して効
果的な量のα、β−エチレン不飽和カルボン酸を含む金
属塩と、重合触媒と、を有することを特徴とする。
【0010】また、本発明は、基材を保護しリコンディ
ショニングする方法を提供し、基材を上述のスラリーで
コーティング、パッチング、または含浸した後、スラリ
ーを周囲条件下で養生する。
【0011】また、本発明は、本発明の方法を実戦する
ことによって得られる表面を有する。さらに、本発明で
は、製品として現場での基材に対する添加をするための
マルチパッケージシステムを有し、パッケージには
(A)骨材と、モノマー結合材と、α、β−エチレン不
飽和カルボン酸と、重合触媒とを各々含むか、(B)骨
材と、モノマー結合材と、α、β−エチレン不飽和カル
ボン酸金属塩とをそれぞれ、該骨材パッケージ中にまた
は骨材パッケージとモノマー結合材パッケージに分配し
た重合触媒とともに含むことを特徴とする。
【0012】
【実施例】本文で用いるように、「基材」とは、金属、
材木、セメント、従来のコンクリート、モルタル、アス
ファルト、ガラス、ゴム、プラスチックを意味する。
【0013】本発明は、特定のα、β−エチレン不飽和
カルボン酸を含む金属塩が、特に、アクリル酸とメタク
リル酸を、本文に開示する方法および組成物で架橋促進
剤として共に用いた場合に、基材に対して接着特性を著
しく改善するポリマーコンクリートを生成するという予
期せぬ発見に基づいている。この結果は、不飽和カルボ
ン酸金属塩の添加で基材に対するポリマーコンクリート
の接着力は落ちると考えられたので、驚くべきものであ
った。α、β−エチレン不飽和カルボン酸金属塩は、本
発明で使用できるものであるが、金属にイオン結合した
カルボン酸を少なくとも一つ有する。使用できる不飽和
カルボン酸にはアクリル酸やメタクリル酸などの酸を含
む。
【0014】不飽和カルボン酸金属塩を含む金属化合物
は、マグネシウム、カルシウム、バリウム、チタン、モ
リブデン、鉄、ニッケル、カリウム、銀、カドミニウ
ム、水銀、アルミニウム、鉛、アンチモン、亜鉛などが
あるが、この限りではない。好ましい金属は、カルシウ
ム、マグネシウム、亜鉛である。亜鉛は特に好ましい金
属である。
【0015】本発明に使用することができる不飽和カル
ボン酸金属塩は、次の式で示される一般構造式に一致す
る。
【0016】
【化1】
【0017】式中、RおよびR’は、水素、ヒドロキシ
ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリル、アラ
ルキル、アルカリルから独立して選択される。Meは、
上述に列挙した金属から選択された金属原子であり、n
は1から6までの整数である。
【0018】ブレンディング後、不飽和カルボン酸金属
塩を骨材、モノマー結合剤、またはポリマーコンクリー
ト組成物に添加することができる。不飽和カルボン酸金
属塩は、モノマー結合剤に添加することが好ましい。本
発明で使用すべき不飽和カルボン酸金属塩の量は、架橋
促進に効果的な量であることが望ましい。特に、不飽和
カルボン酸金属塩は、骨材の約 1から25重量部までの量
で存在するか、モノマー結合材の約 2.5から 750重量部
までの量で存在するか、ポリマーコンクリート組成物
の約 1から15重量部までの量で存在することが望まし
い。ポリマーコンクリート組成物の約 5から10重量部ま
でを使用することが特に好ましいる好ましい金属塩は、
ジアクリル酸亜鉛である。
【0019】本発明のポリマーコンクリート組成物の骨
材は、不活性無機粒状物質であっても良い。一般に、骨
材は、さまざまな種類の砂、砂利、砕石、砕岩、丸石、
ポルトランドセメントや粉末チョーク、粘土、フライア
ッシュ、シリカ粉末などの微細に分割した材料、あるい
はそれらの混合物どある。一般に、骨材は、間隙を満た
し作業性を良くするために最小量のモノマー結合材料に
必要な間隙容量を提供するために用いられる。十分にえ
り分けした骨材の場合、最大粒子サイズが大きいほど、
樹脂には必要がなく、最大粒子サイズが小さいほどポリ
マーコンクリートの強度が高くなる。従って、モノマー
結合剤のタイプおよび粘度によって、当業者は、適切な
骨材粒度組成、最大粒子サイズ、所望のコンクリート強
度を選択することができる。一般的な組成では、骨材と
モノマー結合剤の比率は約9:1から1:5までである
が、約5:1から1:1までが好ましい。
【0020】モノマー結合剤は、一種以上のモノマーを
含み得る。第1のモノマー結合材は、イソデシルメタク
リレート、セチルステアリルメタクリレート、ドデシル
ペンタデシルメタクリレート、セチルエイコシルメタク
リレート、ステアリルメタクリレート、イソボルニルメ
タクリレート、ジシクロペンテニルアクリレートまたは
ジシクロペンテニルオキシアルキル(メト)アクリレー
トから選択した化合物であることが好ましい。このよう
な化合物とそれを調製する方法は、US-A-4,097,677に開
示されている。好ましくは、少なくとも一つは、ジクロ
ペンテニルオキルエチルメタクリレート、ジクロペンテ
ニルオキシイソプロピルメタクリレート、ジクロペンテ
ニルオキシエチルアクリレート、ジクロペンテニルオキ
シイソプロピルアクリレート、ジクロペンテニルオキシ
ネオペンチルメタクリレートから選択することが好まし
い。
【0021】第2の結合剤は、2種結合剤システムで第
1の結合剤とともに使用することができる。ヒドロキシ
エチルメタクリレートなどのヒドロキシアルキルメタク
リレートを第2の結合剤として使用することが好まし
い。
【0022】使用するモノマー結合剤の相対量は、表面
積と骨材の多孔度によって異なる。使用されるモノマー
結合材の量は、一般に、ポリマーコンクリート組成物の
重量の 2%から40%までの量で存在することが望まし
く、約15%から20%までが好ましい。2種結合材システ
ムを使用した場合、第1の結合材と第2の結合材の比率
は、それぞれの重量で25%から75%までとさまざまなで
あるが、モノマー結合材の総量に基づいている。
【0023】選択された特定のモノマー結合材の重合に
適切な既知の触媒装置を使用する。一般には、重合触媒
は、放射線に反応しないタイプである。適切な触媒は、
たとえば、有機過酸化物またはヒドロペルオキシドを金
属塩または複合促進剤を組み合わせて使用したものであ
る。過酸化物またはヒドロペルオキシドを使用した場
合、養生に誘導するにはポリマーコンクリート組成物を
加熱する必要があるだろう。
【0024】本発明で使用することができる有機過酸化
物とヒドロペルオキシドは、モノマー結合剤に溶解でき
るように約 3個から18個の炭素原子を含む炭化水素由来
の過酸化水素物、ヒドロペルオキシドなどであるが、こ
の限りではない。適切な有機ヒドロペルオキシド、クメ
ンヒドロペルオキシド、メチルエチルケトン、ヒドロペ
ルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシ
ドなどである。適切な有機水酸化物は、ベンゾイルペル
オキシド、tert−ブチルペルベンゾエート、2,2-bis-
(tertブチルペルオキシ)-ブタン、bis-(1-ヒドロキ
シ-シクロヘキシル)-ペルオキシド、tert-ブチルペル
オキシ-イシプロピルカルボネート、エチルメチルケト
ンペルオキシドなどである。
【0025】本発明に係る重合触媒に使用することがで
きる金属塩促進剤、乾性油の酸化養生に触媒作用を及ぼ
す金属含有塩などがあるが、この限りではない。このよ
うな金属塩は、「ドライヤー」として知られている。こ
のような物質には、ブチレート、ペンタノエート、ヘキ
サノエートなどの高級脂肪酸を含む金属塩、特に、 8個
から約30個の炭素原子を有する酸塩、または、結合剤を
可溶にするナフテン酸を含む金属塩などがある。一般
に、有機過酸化物またはヒドロペルオキシドと使用され
る促進剤との比率は、約20: 1から約 1: 1である。
【0026】一般に、本発明に係るモノマー結合剤にも
っとも適したドライヤー塩は、ナフテン酸塩である。こ
の塩を含む金属化合物の例は、カルシウム、銅、亜鉛、
マンガン、カリウム、鉛、コバルト、鉄、バナジウム、
ジルコニウムなどである。好ましいドライヤー塩は、コ
バルト、カリウム、カルシウムを含むもので、ナフテン
酸コバルト、ナフテン酸カリウム、ナフテン酸カルシウ
ムなどである。特に、ナフテン酸カルシウムが好まし
い。
【0027】金属塩および有機過酸化物または有機ヒド
ロペルオキシドは、適用以前にモノマー結合材に添加す
ることができる。適用前に添加される金属塩の比率は、
重量で約0.0005%から約 2%であり、有機過酸化物また
はヒドロペルオキシドの量は、モノマー結合材に基づ
き、約 0.1重量%から約 3重量%までである。
【0028】同様に、芳香族アミンを有する有機過酸化
物、場合によっては金属塩を有する有機過酸化物は、適
用前に生成することができる。有機過酸化物とモノマー
結合材との比率は、約 0.1重量%から約 3重量%までで
あるが、芳香族アミン促進剤は、一般にモノマー結合の
約 0.1重量%から約 5重量%までで使用すると効果的で
ある。典型的な芳香族アミンには、アニリンと、N,N-ジ
メチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、トルイジン、
N,N-ジメチル p-ポルチジン、N,N-di(ヒドロキシエチ
ル)トルイジン、p-ジメチルアミノベンズアルデヒドな
どがある。
【0029】重合触媒化合物は、充填され、本発明に係
る組成物の使用現場に個別に搬送され、そこで組成物を
組み合わせることができる。その代わりに、芳香剤アミ
ン促進剤、モノマー結合材、有機過酸化物を保存および
搬送用のパッケージで化合させて、適用直前に本発明に
係る組成物を生成することもできる。本発明に係るポリ
マーコンクリート組成物から成る化合物を骨材にプレミ
ックスし、金属塩促進材をモノマー結合材とプレミック
スすることができる。
【0030】本発明に係るポリマーコンクリート組成物
は、所望の特性および効果によってさまざまな添加剤を
含ませることができる。さまざまなタイプの充填材およ
び流量調整剤を添加し、用途に役立てたり、養生したポ
リマーコンクリート組成物の特性を修正したりすること
ができる。顔料や染料などの着色剤をブレンディング後
に骨材またはポリマーコンクリート組成物に添加するこ
ともできる。着色材料やその他の薬剤は、水溶性媒体の
みで、あるいは乳化剤を添加し、ポリマーコンクリート
またはその化合物をブレンディングする前に添加剤を分
散させる必要がある。この小量の水が存在しても、本発
明に係るポリマーコンクリート組成物に対する条件とし
て「実質的に無水」であることに変わりはない。
【0031】本発明に係る組成物の成分は、モノマー結
合剤の重合調整に適し、ポリマーコンクリートの使用に
便利な方法であれば、添加することができる。たとえ
ば、金属塩成分、モノマー結合剤成分、重合触媒を別々
のパッケージに入れて利用現場に運び、手作業でまたは
既知の計量/ブレンディング装置を使用して必要な割合
で混合し、目的の用途に合った粘度およびポットライフ
を有するポリマーコンクリート成分を得ることができ
る。
【0032】たとえば、基材を部分的にパッチングする
場合は、数時間または数分のポットライフで十分であ
る。逆に、連続的にコーティング、改善、含浸すること
によって基材のリコンディショニングをするなど、継続
的または大量に使用する場合、4から8時間以上のポッ
トライフが必要になる。どのように利用する場合でも、
周囲温度は用途に所望される養生率の観点から考慮して
重要である。ポリマーコンクリートの熟練配合者や利用
者は、このような条件やその他の条件を十分心得ている
ので、ポリマーコンクリート組成物の要素、比率のほ
か、特定の使用に適した利用法を容易に選択することが
できる。
【0033】本発明に係るポリマーコンクリート組成物
は、コーティング、パッチング、含浸、あるいはその他
の技術など、従来の応用技術を問わず、基材の保護およ
びリコンディショニングまたはいずれか一方を行うため
に、さまざまな状況で使用することができる。すでに構
築または施工された床、道路、橋台や、プラットホー
ム、反応炉、ダム構造、産業通路などの防音や酸防蝕を
妨げるコーティングなどに使用し、パッチングするのが
一般的である。さらに、本発明に係る組成物を使用し、
駐車場、中庭、ドライブウェイなどを構築したり、パッ
チングしたりすることができる。
【0034】さらに、本発明を以下の例を検討してさら
に詳しく説明するが、以下の例はあくまでも本発明を具
体的に述べるために用いるものである。
【0035】以下の例では、特に言及しない限りは、成
分をすべて重量部で表している。
【0036】例1から17に使用した試験手順を以下に
述べる。結果については、表1および2にまとめた。
【0037】ポリマーコンクリート組成物を50mlビーカ
ーに入れて計量した。25.4mm×101.6mmの金属試験スト
リップを組成物中央に直立させて、約12.7mmで表面に垂
直に横切るようにした。組成物を次に養生させた。その
後、せん断結合接着をThwing-Albert Intellect-II STD
引張試験機を用いて試験した。報告されたせん断結合
接着性を金属ストリップを平方インチあたりのポンドで
測定し、養生組成物からストリップを引き抜くのに必要
な力として算出した。
【0038】実施例1 骨材を汎用砂70部とシリカ( 120μ)15部の割合で均等
に混合して調製した。骨材を15部のジシクロペンテニル
オキシエチルアクリレート(DCPOEA)でスラリー
にして完全に混ぜた。 0.3部のクメンヒドロペルオキシ
ドをスラリーに混合して 0.1部6%のナフテン酸コバル
トを添加し、完全に混合した。次に、ポリマーコンクリ
ート組成物を上述のせん断結合接着試験用に調製し、一
晩25℃で養生し、七日間ポストキュアーした。組成物を
上述のように試験した。
【0039】実施例2−4 ポリマーコンクリートを調製し、実施例1の手順を繰り
返して養生した。ただし、表1に見られる配合に従っ
た。
【表1】
【0040】実施例5−9 実施例1の手順を繰り返し、ポリマーコンクリート組成
物を生成した。ただし、配合は表1に従った。組成物を
上述のせん断結合テストで組成物を調製し、25℃で70分
間養生した。次に、組成物を上述の方法で試験した。
【0041】実施例10−11 実施例1の手順を繰り返し、ポリマーコンクリート組成
物を生成した。ただし、配合は表1に従った。組成物を
上述のせん断結合テストで組成物を調製し、強制通風路
で90℃で 4時間養生した。次に、組成物を上述の方法で
試験した。
【0042】実施例12 ポリマーコンクリート組成物を63.3部の砂と、 5.5部の
シリカと、 6.7部のジアクリル酸亜鉛を乾燥ブレンディ
ングして調製した。次に、骨材を15.0部のDCOPEA
と、 9.1部のヒドロキシエチルメタクリレート(HEM
A)でスラリーにして、 0.1部 6%のナフテン酸コバル
トを添加した。完全に混合した後、0.3部のクメンヒド
ロペルオキシドを添加し、混合物を勢いよく混合した。
組成物を上述のせん断結合テストで組成物を調製し、強
制通風路で80℃で 1.5時間養生した。次に、組成物を
上述の方法で試験した。
【0043】実施例13−17 例12の手順を繰り返し、ポリマーコンクリート組成物
を生成した。ただし、配合は表2に従った。
【表2】
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るポリ
マーコンクリート組成物は、骨材と、骨材を養生時にポ
リマーコンクリートに結合するのに効果的な量のモノマ
ー結合材と、架橋に対して効果的な量のα、β−エチレ
ン不飽和カルボン酸を含む金属塩と、重合触媒とを有
し、この組成物を利用して、基材を保護またはリコンデ
ィショニングするので、従来のポリマーコンクリートの
固化時間を維持する一方、基材接着を高めることができ
るという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/26 MMB // C23F 11/00 B 8414−4K C04B 111:34 (72)発明者 シー・リチャード・コスティン アメリカ合衆国19380ペンシルベニア州ウ エスト・チェスター、ノース・チャーチ・ ストリート386番 (72)発明者 マイケル・エイ・ベイリー アメリカ合衆国19061ペンシルベニア州ブ ースウィン、ガルブレイス・アベニュー 903番 (72)発明者 ウォルター・アール・ナイジェル アメリカ合衆国19380ペンシルベニア州ウ エスト・チェスター、アラン・レイン1410 番

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーコンクリートを調製する組成物
    において、 骨材と、 前記骨材を養生時にポリマーコンクリートに結合するの
    に効果的な量のモノマー結合材と、 架橋に対して効果的な量のα、β−エチレン不飽和カル
    ボン酸を含む金属塩と、 重合触媒と、を有することを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 前記α、β−エチレン不飽和カルボン酸
    がアクリル酸またはメタクリル酸から成る金属塩である
    ことを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記金属塩がジアクリル酸カルシウム、
    ジアクリル酸マグネシウム、ジアクリル酸亜鉛またはジ
    メタクリル酸亜鉛であることを特徴とする請求項2記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】 前記α、β−エチレン不飽和カルボン酸
    から成る金属塩が前記骨材の 100重量部あたり 1から25
    重量部までの量で存在することを特徴とする請求項1か
    ら3までのいずれか記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記α、β−エチレン不飽和カルボン酸
    から成る金属塩が前記モノマー結合材の 100重量部あた
    り 2.5から 750重量部までの量で存在することを特徴と
    する請求項1から3までのいずれか記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記α、β−エチレン不飽和カルボン酸
    から成る金属塩が前記ポリマーコンクリート組成物 100
    重量部あたり 1から15重量部までの量で存在することを
    特徴とする請求項1から3までのいずれか記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】 前記モノマー結合材をメタクリル酸ジシ
    クロペンテニルオキシアルキルとアクリル酸ジシクロペ
    ンテニルオキシアルキルから選択することを特徴とする
    請求項1から6のいずれか記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記モノマー結合材が前記ポリマーコン
    クリート組成物の重量の 2%から40%までの量で存在す
    ることを特徴とする請求項1から7のいずれか記載の組
    成物。
  9. 【請求項9】 第2の結合材をさらに含むことを特徴と
    する請求項1から8いずれか記載の組成物。
  10. 【請求項10】 第2の結合材がメタクリル酸ヒドロキ
    シアルキルであることを特徴とする請求項9記載の組成
    物。
  11. 【請求項11】 基材をポリマーコンクリート組成物で
    コーティング、パッチングまたは含浸するステップから
    成る基材を保護またはリコンディショニングする方法に
    おいて、骨材と、 前記骨材を養生時にポリマーコンクリートに結合するの
    に効果的な量のモノマー結合材と、 架橋に対して効果的な量のα、β−エチレン不飽和カル
    ボン酸を含む金属塩と、 重合触媒と、を有し、 前記ポリマーコンクリート組成物を周囲条件下で効果さ
    せるステップを有することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項11の方法によって得られた保
    護基材またはリコンデイショニング基材。
  13. 【請求項13】 貯蔵し、使用現場に輸送し、混合して
    養生自在なポリマーコンクリートスラリーを周囲条件下
    でポリマーコンクリートに形成するのに適したマルチパ
    ッケージシステムにおいて、該パッケージが(A)請求
    項1の前記骨材と、前記モノマー結合材と、前記α、β
    −エチレン不飽和カルボン酸と、前記重合触媒とを各々
    含むか、(B)請求項1の骨材と、モノマー結合材と、
    α、β−エチレン不飽和カルボン酸金属塩とをそれぞ
    れ、該骨材パッケージ中にまたは骨材パッケージとモノ
    マー結合材パッケージに分配した重合触媒とともに含む
    ことを特徴とするマルチパッケージシステム。
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