JPH08107808A - 染毛料塗布用具 - Google Patents

染毛料塗布用具

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JPH08107808A
JPH08107808A JP24654494A JP24654494A JPH08107808A JP H08107808 A JPH08107808 A JP H08107808A JP 24654494 A JP24654494 A JP 24654494A JP 24654494 A JP24654494 A JP 24654494A JP H08107808 A JPH08107808 A JP H08107808A
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JP
Japan
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hair dye
coating
hair
conduit
handle
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Application number
JP24654494A
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English (en)
Inventor
Jiro Kawase
次朗 川瀬
Harunobu Hirayama
▲晴▼信 平山
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性に優れ、一人で染毛する場合でも、染
毛料の地肌への付着を抑えて容易に染毛を行うことがで
きる染毛料塗布用具の提供。 【構成】 吐出機構2を備えた柄部3と、柄部3に着脱
自在に取り付けられた首部4と、首部4に着脱自在に取
り付けられた塗布部5とを具備し、吐出機構2が、染毛
料を首部4に導く吐出管路を形成するとともに弾性部材
を介して柄部3の長手方向に相対移動自在に配設された
筒状部材9、10を主体として構成され、筒状部材9、
10に吐出管路を開閉する逆止弁が配設されるととも
に、筒状部材9、10のいずれかに弾性部材と染毛料と
の接触を防止する接触防止壁部が設けられ、塗布部5
が、第2の管路に通じる孔54を有するガイド面51
と、ガイド面51に一方向に並設された複数の櫛歯52
とを有する櫛部材50を備え、且つ櫛部材50が孔54
の軸回りに回動可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染毛料、特に酸性染毛
料を塗布する際に好適に使用される染毛料塗布用具に関
する。
【0002】
【従来の技術】適量の染毛料を毛髪に塗布して染毛を行
う従来技術として、図7に示すような染毛料塗布用具3
0が知られている。この染毛料塗布用具30は、櫛部3
1を有する染毛料収容部32に把持部33が一体的に形
成されたものであり、上記染毛料収容部32内に染毛料
を所定量収容した後に、把持部33を移動させてブラッ
シングしながら染毛するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の染毛
料塗布用具においては、別容器に収容された染毛料を、
一旦上記染毛料収容部32に所定量収容した後に、染毛
を行わなければならず、操作性が悪かった。また、上記
染毛料収容部32と把持部33とが固定されているた
め、塗布時に染毛料の地肌への付着を抑えて染毛するに
は、操作性が必ずしも良好ではなかった。
【0004】従って、本発明の目的は、操作性に優れ、
一人で染毛する場合でも、染毛料の地肌への付着を抑え
て容易に染毛を行うことができる染毛料塗布用具を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の染毛料塗布用具は、吐出口を通じて染毛料を吐出する
吐出機構を備え内部に染毛料が充填される柄部と、上記
吐出口に連通する第1の管路を有し上記柄部に着脱自在
に取り付けられた首部と、上記第1の管路に連通する第
2の管路を有し上記首部に着脱自在に取り付けられた塗
布部とを具備してなる染毛料塗布用具であって、上記吐
出機構が、上記染毛料を上記首部に導く吐出管路を形成
するとともに弾性部材を介して上記柄部の長手方向に相
対移動自在に配設された第1、第2の筒状部材を主体と
して構成されており、これら第1、第2の筒状部材に、
上記吐出管路を開閉する第1、第2の逆止弁が配設され
るとともに、該第1、第2の筒状部材のいずれかに、上
記弾性部材と上記染毛料との接触を防止する接触防止壁
部が設けられ、上記塗布部が、上記第2の管路に通じる
孔が形成され且つ上記塗布部の長さ方向に略平行に配設
されるガイド面と、該ガイド面に一方向に並設された複
数の櫛歯とを有する櫛部材を備えており、且つ、上記櫛
部材が、上記孔の軸回りに回動可能に設けられているこ
とを特徴とする染毛料塗布用具を提供することにより、
上記目的を達成したものである。
【0006】また、本発明の請求項2に記載の染毛料塗
布用具は、上記請求項1に記載の染毛料塗布用具におい
て、上記塗布部に代えて、上記第1の管路に連通する第
2の管路と、該第2の管路に通じる塗布管路と、該塗布
管路の先端開口部を囲繞するように植設されたブリッス
ルとを有する塗布部を備えており、上記ブリッスルが上
記塗布管路の軸回りに回動可能に設けられ、上記ブリッ
スルの先端部が上記塗布部を側面視したときに上記塗布
管路の長さ方向に対して所定の傾斜角を有するように植
設されていることを特徴とする染毛料塗布用具を提供す
ることにより、上記目的を達成したものである。
【0007】さらに、本発明の請求項3に記載の染毛料
塗布用具は、請求項1に記載の染毛料塗布用具におい
て、上記塗布部に代えて、上記第1の管路に連通し、且
つ先端開口部の断面形状がスリット状に形成された第2
の管路を有する塗布部を備えており、上記塗布部の先端
面部が、該塗布部を側面視したときに、その長さ方向に
対して所定角度傾斜するように形成され、該先端面部
に、上記開口部を囲繞するようにブリッスル又は櫛歯が
植設されていることを特徴とする染毛料塗布用具を提供
することにより、上記目的を達成したものである。
【0008】
【作用】本発明の請求項1に記載の染毛料塗布用具にお
いては、上記吐出機構を、上記弾性部材が弾性変形・弾
性復帰するように動作させると、上記第1の筒状部材の
第1の逆止弁及び上記第2筒状部材の第2の逆止弁が吐
出管路を開閉し、上記柄部内に充填された染毛料が吐出
管路内に導かれ、さらに首部内の第1の管路及び塗布部
内の第2の管路を通じて吐出される。上記塗布部の第2
の管路を通じて吐出された染毛料は、櫛部材内に保持さ
れる。そして、染毛箇所に応じて、上記櫛部材を反転す
るように回転させ、地肌に対して上記櫛歯を立てた状態
で、染毛料が地肌へ付着しないように確認しながらブラ
ッシングすることによって、毛の生え際から毛先までが
むらなく確実且つ容易に染毛される。なお、上記吐出管
路内に導かれた染毛料は、上記第1、第2の筒状部材の
何れかに設けられた接触防止壁部によって弾性部材と染
毛料との接触が回避され、弾性部材の腐食が防止され
る。また、上記柄部、首部及び塗布部を分解することに
よって上記首部及び塗布部の洗浄等の際の取り扱いが容
易になされる。
【0009】本発明の請求項2に記載の染毛料塗布用具
においては、上記請求項1に記載の染毛料用具における
作用と同様に、上記吐出機構を動作させることにより、
上記柄部内に充填された染毛料が、上記吐出管路、吐出
口、首部の管路及び塗布部の管路を通じて吐出される
が、上記染毛料が上記塗布管路を通じて吐出されると、
植設されたブリッスルの中心部から染毛料が吐出し、ブ
リッスルに染毛料がしみ込んだ状態となる。この状態
で、ブリッスルを所定の角度に回転させるとともに、ブ
リッスルの先端部が形成する傾斜面を確認しながら染毛
することで、染毛料が地肌へ付着しないように確認しな
がら、毛の全体を、むらなく確実且つ容易に染毛するこ
とができる。また、上記柄部、首部及び塗布部を分解す
ることによって上記首部及び塗布部の洗浄等の際の取り
扱いが容易になされる。
【0010】本発明の請求項3に記載の染毛料塗布用具
においては、上記請求項1に記載の染毛料用具における
作用と同様に、上記吐出機構を動作させることにより、
上記柄部内に充填された染毛料が、上記吐出管路、吐出
口、首部の管路及び塗布部の管路を通じて吐出される
が、上記染毛料が上記塗布部の管路から吐出されると、
ブリッスル又は櫛歯に染毛料がしみ込むか又は付着した
状態となる。この状態で、ブリッスル又は櫛歯の先端を
確認しながら染毛することで、染毛料が地肌へ付着しな
いように確認しながら、毛をむらなく確実且つ容易に染
毛することができる。また、上記柄部、首部及び塗布部
を分解することによって上記首部及び塗布部の洗浄等の
際の取り扱いが容易になされる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1〜図3は、本発明に係る染毛
料塗布用具の一実施例を示すものである。図において符
号1は、染毛料塗布用具(以下、「塗布用具」という)
を示している。
【0012】図1及び図2に示すように、上記染毛料塗
布用具1は、染毛料が充填されるとともに、染毛料を吐
出する吐出口2aを有する吐出機構2を備えた柄部3
と、上記吐出口2aに連通する管路(第1の管路)4a
を有し上記柄部3に着脱自在に螺着された首部4と、管
路4aに連通する管路5a(図3参照)を有し上記首部
4に着脱自在に螺着された塗布部5とを具備した構成と
されている。
【0013】上記柄部3は、筒状の柄部本体6を主体と
して構成されており、この柄部本体6の下端部に底板7
が嵌着固定され、上端部に上記吐出機構2が配設された
構成とされている。上記柄部本体6の内部であって、そ
の長さ方向中間部には、後述する吐出機構2を構成する
金属製のスプリング(弾性部材)2bの弾性復帰に伴っ
て当該柄部本体6内を上方向に液密摺動して染毛料を押
し上げるピストン部材2cが配設されている。なお、上
記底板7の周縁部には、通気孔7aが形成されるととも
に、中央部には断面円弧状に上方に湾曲する凸面部7b
が形成されている。
【0014】上記吐出機構2は、基本的には、従来公知
のポップル機構であり、図2に示すように、染毛料を上
記首部4に導く吐出管路8を形成するとともに、スプリ
ング2bを介して上記柄部3の長手方向に相対移動自在
に配設された筒状部材9、10を主体として構成されて
いる。本実施例においては、上記筒状部材(第1の筒状
部材)9が、上記柄部本体6の上端部に螺着固定されて
おり、さらに、この筒状部材9の上端部に筒状部材(第
2の筒状部材)10がスプリング2bを介して上下動自
在に嵌着されている。
【0015】上記筒状部材9の下端部には、上記吐出管
路8を開閉する逆止弁(第1の逆止弁)9aが取り付け
られており、上端部には、上記スプリング2bを収める
凹所を備えたスプリング受け部材11が嵌着固定されて
いる。
【0016】上記筒状部材10の上端部には、上記吐出
管路8を開閉して吐出口2aを通じた染毛料の吐出を規
制する逆止弁(第2の逆止弁)10aが取り付けられて
おり、下端部には、上記スプリング2bの上端部を受け
るスプリング受け部10bが形成されている。また、筒
状部材10の下端部には、筒状のステム部材12が嵌着
されている。このステム部材12は、その内面が筒状部
材10の内面に略面一となるように設定されている。こ
のステム部材12の周壁部12aは、上記スプリング2
bと上記吐出管路8に導かれた染毛料との接触を防止す
る接触防止壁部を構成しており、さらに、この上記周壁
部12aの長さ方向中間部には、上記第1の筒状部材の
内周面に摺接するピストン部材13が取り付けられてい
る。なお、筒状部材10の上端部外周には、吐出操作の
操作性を高めるために外側に張り出した操作板部10c
が形成されている。
【0017】図1及び図3に示したように、上記首部4
の先端部に螺着された上記塗布部5は、先端部の一側面
部5bに水平方向に伸びる筒状壁部5cが形成されてお
り、上記管路5aは、この筒状壁部5c内に連通するよ
うに略直角に折曲形成されている。そして、上記筒状壁
部5cに櫛部材50が、いわゆるノッチ機構(図示せ
ず)を介して回動可能に取り付けられた構成とされてい
る。
【0018】この櫛部材50は、平面視して矩形状のガ
イド面51と、このガイド面51に一方向に並設された
複数の櫛歯52とが、側面視して三角形状の側板部5
3、53を介して所定角度をなすように一体成形されて
いる。上記ガイド面51には、上記筒状壁部5cが挿入
される孔54形成されており、この孔54に上記筒状壁
部5cを挿通させることにより、当該ガイド面51が塗
布部5の長さ方向に平行に取り付けられるようになして
ある。そして、上記管路5aを通じて吐出された所望量
の染毛料が、上記ガイド面51、櫛歯52及び側板部5
3とで形成されるポケット55に保持されるように構成
されている。なお、上記筒状壁部5c及び孔54には、
上記櫛部材50を回動させたときに、上記櫛歯52の並
設方向が当該塗布部の長さ方向に平行となるように係止
されるノッチ機構(図示せず)を備えている。
【0019】、本実施例において、上記櫛歯52と上記
ガイド面51との角度θは110°に設定されている。
この角度θについても、この110°に限定されるもの
ではなく、本発明の効果を奏し得る範囲において変更が
可能であり、90〜125°の範囲内で好ましく設定す
ることができる。上記角度θが90°未満であると、櫛
歯の先端部が鏡で見え難くなるからであり、125°を
超えると所望量の染毛料を保持し辛いからである。
【0020】また、本実施例において、上記櫛歯52の
並設幅(側板部53の間隔)は30mmに設定されてい
る。なおこの並設幅は、この30mmに限定れるものでは
なく、本発明の効果を奏し得る範囲において変更が可能
であり、30〜40mmの範囲で好ましく設定することが
できる。
【0021】さらに、本実施例において、櫛歯52の長
さは10mmに設定されている。なおこの櫛歯52の長さ
は、10mmに限定されるものではなく、本発明の効果を
奏し得る範囲において変更が可能であり、好ましくは2
0mm以下、より好ましくは10〜15mmの範囲で設定す
ることができる。
【0022】上記染毛料塗布用具1を使用して染毛を行
うには、上記吐出機構2を作動させることにより、上記
柄部3内に充填された染毛料を、上記吐出管路8、吐出
口2a、首部4の管路4a及び塗布部5の管路5aを通
じて上記ガイド面51に吐出させる。
【0023】即ち、先ず、上記筒状部材10の操作板部
10cを下方に押し下げると、上記スプリング2bが弾
性変形しながら上記ステム部材12が下降する。そし
て、ステム部材12に取り付けられた上記ピストン部材
13が上記筒状部材9の内部を摺動することにより、上
記筒状部材9の内部の空気が上方に押し上げられて上記
逆止弁10aが開き、上記吐出口2a、吐出管路8、管
路4a及び塗布管路5aを通じて外部に排気される。
【0024】次いで、上記筒状部材10の操作板部10
cから手をはなすと、上記スプリング2bの弾性復帰に
ともなって上記ピストン部材2cが上昇し、当該ステム
部材12及び筒状部材10により形成された空間内が負
圧となり、逆止弁9aが開いて染毛料が当該空間内に導
かれる。これに伴って、上記ピストン部材2cが上昇
し、柄部本体6と当該ピストン部材2c及び筒状部材9
により形成された染毛料充填空間が常に密充填状態に維
持される。以降、この操作を繰り返すと、染毛料が吐出
管路8内を上昇し、吐出口2aを通じて首部4内の管路
4a、塗布部5の管路5aに達し、さらに上記ポケット
55内に保持される。
【0025】このようにして所望料の染毛料をポケット
55内に保持した状態で、必要に応じて上記櫛部材50
を適宜回動させて、櫛歯52の先端部を、鏡(図示せ
ず)で確認しながら、染毛する毛の生え際にあわせた
後、ブラッシングするように柄部3を移動させて生え際
から毛先までの毛髪全体を染毛する。
【0026】染毛を終えた場合には、上記塗布部5、首
部4及び柄部3をそれぞれ分解し、塗布部5及び首部4
は、水等の洗浄液で洗浄する。この場合、柄部3内の気
密は、上記逆止弁10aによって保たれるため、染毛料
の乾燥を防ぐことができる。また、染毛途中で染毛料を
使い切った場合には、首部4と柄部3を分解し、予め染
毛料の充填してある柄部に首部4を取り付けることによ
り再び染毛を行うことができる。
【0027】このように、本実施例に係る染毛料塗布用
具1によれば、櫛部材50のガイド面51と櫛歯52と
の角度を110°としたので、生え際の染毛において櫛
歯52を地肌に対して立てた状態で、染毛料が地肌へ付
着しないように確認しながらブラッシングすることによ
って、生え際から毛先までの全体に亘ってむらなく簡単
且つ確実に染毛することができる。しかも、櫛部材50
を反転回動可能したので、柄部3を持ち替えても上記効
果を維持して染毛を行うことが可能である。
【0028】また、柄部3の吐出機構2を構成する筒状
部材10に、接触防止壁部を構成するステム部材12を
取り付けたので、柄部3内の染毛料によるスプリング2
bの腐食を防ぐことができる。
【0029】さらに、首部4および塗布部5が、それぞ
れ取り外し可能であるので、使用後の洗浄作業などを容
易に行うことができる。
【0030】本発明に係る染毛料塗布用具は、上記実施
例の塗布部5に代えて、図4に示す塗布部5’を上記実
施例における首部4に装着することによっても実施する
ことができる。
【0031】図4に示す上記塗布部5’は、上記首部4
aの管路4aに連通し、先端部の一側面部5b’におい
て開口部が形成されるように折曲形成された管路5a’
が内部に設けられている。上記開口部には上記管路5
a’に通じる塗布管路21を形成する筒状のブリッスル
植設部材20がノッチ機構を介して取り付けられてお
り、このブリッスル植設部材20の先端部に、ブリッス
ル22が上記塗布管路21の先端開口部を囲繞するよう
に植設されている。そして、上記図示しないノッチ機構
により上記ブリッスル22が上記塗布管路21の軸回り
に所定の角度で係止されるようになっている。
【0032】本実施例において、上記ブリッスル22
は、その先端部を側面視したときに、上記塗布管路21
の軸に対して45°の傾斜角を有するよう植設されてい
る。上記傾斜角は、上記の角度に制限されるのもではな
く、上記塗布管路21の軸に対して、80〜30°、好
ましくは60〜35°で設定することができる。上記傾
斜角が30°未満であると、染毛料をブリッスル先端部
に吐出して馴染ませにくくなり、80°を越えると、ブ
リッスルの先端部が生え際などの塗布すべき場所にあた
る位置がわかりづらくなるとともに、毛の根元ぎりぎり
に染毛料を塗布しづらくなるからである。
【0033】また、本実施例では、上記ブリッスル植設
部材20の内径は、30mmに設定されているが、この内
径は、上記30mmに限定されるものではなく、本発明の
目的を逸脱しない範囲において変更が可能であるが、3
0〜40mmの範囲において、好ましく設定することがで
きる。
【0034】さらに、上記ブリッスル22の長さは、上
記ブリッスル植設部材20の先端からブリッスル22の
先端までの長さが最長で30mmとなるように設定されて
いる。上記ブリッスル22の長さは、上記長さに限定さ
れるものではなく、上記傾斜面の傾斜角、ブリッスルの
素材等に応じて適宜選択でき、上記長さが10〜30mm
となる範囲で好ましく設定することができる。
【0035】上記塗布部5’を使用して染毛を行う場合
には、例えば、上記第1実施例における塗布部5を取り
外してこの塗布部5’を取り付け、上記吐出機構2を動
作させることによって塗布管路21を通じて染毛料を吐
出させ、ブリッスル22に染毛料をしみ込ませて、ブリ
ッスル22の先端部を鏡(図示せず)等で確認しながら
柄部3を移動させて染毛する。この実施態様の塗布部
5’は、染毛面積が広い場合に特に好適である。柄部3
の持ち手を代える場合には、上記ブリッスル植設部材2
0をその軸回りに180°回転させて染毛することがで
きる。
【0036】本発明に係る染毛料塗布用具は、上記実施
例の塗布部5に代えて、図5または図6に示す塗布部3
5または塗布部45を上記首部4に装着することによっ
ても実施することができる。
【0037】図5に示すように、上記塗布部35は、先
端部が偏平に形成されており、その内部には、上記首部
4の管路4aに連通し、且つ先端開口部36の断面が細
長いスリット状に形成された管路(第2の管路)37が
形成されている。また、上記塗布部35は、その先端面
部38が当該塗布部35を側面視したときに、その長さ
方向に対して所定角度傾斜するように形成されている。
そして、この先端面部38に、上記先端開口部36を囲
繞するようにブリッスル39が先端面部38に対して略
垂直に等間隔に植設されている。
【0038】上記スリット状の先端開口部36の幅は、
染毛料を吐出し得る幅であれば制限されないが、2〜8
mm、好ましくは3〜5mmの範囲で設定することができ
る。上記幅が2mm未満であると、ピストン部10cへの
押圧が高くなり、スムーズに押しにくくなるほか、使用
後に先端開口部を洗浄しづらくなるからであり、8mmを
越えると、先端開口部が大きくなりすぎて生え際等の細
部への塗布がしづらいからである。
【0039】この塗布部35を使用して染毛を行う場合
には、例えば、上記実施例における塗布部5を取り外し
てこの塗布部35を上記首部4に装着し、上記吐出機構
2を動作させることによって先端開口部36から染毛料
を吐出させ、ブリッスル39間に染毛料をしみ込ませ
て、ブリッスル39の先端部を鏡(図示せず)等で確認
しながら上記柄部3を移動させることによって染毛する
ことができる。
【0040】また、図6に示すように、上記塗布部45
は、上記塗布部35におけえるブリッスル39に代え
て、塗布部45の先端面部48に櫛歯49が植設された
構成とされている。
【0041】この塗布部45における上記櫛歯49は、
先端面部48に一体的に形成してもよく、別部品として
形成したものを植設してもよいが、その植設間隔は、
1.5〜2.0mmで植設することが望ましい。植設間隔
が1.5mm未満であると、櫛歯の列間に染毛料を保持し
た状態で、櫛歯が毛髪の内部に入りにくくなり、ブラッ
シング操作がし辛くなるためであり、2.0mmを越える
と、染毛料が櫛歯の間から外側へ吐出してしまい、細部
への塗布に好ましくないからである。
【0042】この塗布部45を使用して染毛を行う場合
には、例えば、上記実施例における塗布部5を取り外し
てこの塗布部45を上記首部4に装着し、上記吐出機構
2を動作させることによって先端開口部46から染毛料
を吐出させ、櫛歯49の列間で染毛料を保持した状態
で、当該櫛歯49の先端部を鏡(図示せず)等で確認し
ながら上記柄部3を移動させてブラッシングするように
毛髪を櫛くことによって簡単に染毛することができる。
【0043】本発明に係る染毛料塗布用具は、当該染毛
料塗布用具によって塗布可能な染毛料であれば、いずれ
にも適用することができるが、中でも、酸性染毛料を使
用した染毛に好適である。
【0044】なお、本発明に係る染毛料塗布用具は、上
記各実施例に制限されるものではなく、本発明の目的を
逸脱しない範囲内において、その寸法、形状等を適宜変
更することができる。
【0045】例えば、上記実施例においては、塗布部5
と首部4、首部4と柄部3の取り付けは、螺着によった
が、これらを嵌合、或いは嵌合と螺着を適宜組み合わせ
て取り付けることも可能である。
【0046】また、染毛箇所に応じて、上記実施例に係
る染毛料塗布用具1の塗布部5を、上記塗布部5’、3
5あるいは45に適宜変更させて使用することによっ
て、生え際から毛先までに亘って効率よく染毛すること
も可能である。
【0047】さらに、柄部3から筒状部材10を取り外
して染毛料塗布用具1を分解し、柄部本体6の上端開口
部6aをシールしたものを、いわゆるリフィール容器と
し、塗布部5(5’、35又は45)、首部4及び吐出
機構2は再利用し、当該リフィール容器のみを適宜取り
替えるようにしてもよい。
【0048】また、再使用までに間隔があく場合には、
上記柄部の第2の筒状部材の上端部に更に気密を高めた
密閉蓋(図示せず)を螺着させる等して染毛料の乾燥を
さらに確実に抑えるようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る染毛料塗布用具によれば、
以下の効果を奏することができる。請求項1に記載の染
毛料塗布用具によれば、一人で染毛する場合でも、染毛
料が地肌へ付着しないように確認しながら、毛を生え際
から毛先までむらなく確実且つ容易に染毛することがで
きる。また、柄部内に接触防止壁部が設けられているの
で、酸性染毛料を使用する場合にも、弾性部材の腐蝕を
防止することができる。さらに、上記柄部、首部及び塗
布部をそれぞれ分解することができるようにしたので、
洗浄等の際の取り扱いを容易に行うことができる。
【0050】請求項2に記載の染毛料塗布用具によれ
ば、一人で染毛する場合でも、染毛料が地肌へ付着しな
いように確認しながら、毛の全体をむらなく確実且つ容
易に染毛することができる。
【0051】請求項3に記載の染毛料塗布用具によれ
ば、一人で染毛する場合でも、染毛料が地肌へ付着しな
いように確認しながら、むらなく確実且つ容易に染毛す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る染毛料塗布用具の一実施例の全体
構成を示す斜視図である。
【図2】同染毛料塗布用具の塗布部を除く部分の半断面
図である。
【図3】同染毛料塗布用具の塗布部の構成を示す図であ
り、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図4】同染毛料塗布用具の塗布部の他の実施態様を示
す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図5】同染毛料塗布用具の塗布部の他の実施態様を示
す図であり、(a)は側面図、(b)はブリッスルの先
端側から見た図である。
【図6】同染毛料塗布用具の塗布部の他の実施態様を示
す図であり、(a)は側面図、(b)はブリッスルの先
端側から見た図である。
【図7】従来の染毛料塗布用具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 染毛料塗布用具 2 吐出機構 2a 吐出口 2b スプリング(弾性部材) 3 柄部 4 首部 4a 第1の管路 5、5’、35、45 塗布部 5a、5a’、37、47 第2の管路 8 吐出管路 9 第1の筒状部材 9a 第1の逆止弁 10 第2の筒状部材 10a 第2の逆止弁 12 接触防止壁部 21 塗布管路 22、39 ブリッスル 36、46 先端開口部 38、48 先端面部 49、52 櫛歯 50 櫛部材 51 ガイド面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口2aを通じて染毛料を吐出する吐
    出機構2を備え内部に染毛料が充填される柄部3と、上
    記吐出口2aに連通する第1の管路4aを有し上記柄部
    3に着脱自在に取り付けられた首部4と、上記第1の管
    路4aに連通する第2の管路5aを有し上記首部4に着
    脱自在に取り付けられた塗布部5とを具備してなる染毛
    料塗布用具であって、 上記吐出機構2が、上記染毛料を上記首部4に導く吐出
    管路8を形成するとともに弾性部材2bを介して上記柄
    部3の長手方向に相対移動自在に配設された第1、第2
    の筒状部材9、10を主体として構成されており、 これら第1、第2の筒状部材9、10に、上記吐出管路
    8を開閉する第1、第2の逆止弁9a、10aが配設さ
    れるとともに、該第1、第2の筒状部材9、10のいず
    れかに、上記弾性部材2bと上記染毛料との接触を防止
    する接触防止壁部12が設けられ、 上記塗布部5が、上記第2の管路5aに通じる孔54が
    形成され且つ上記塗布部5の長さ方向に略平行に配設さ
    れるガイド面51と、該ガイド面51に一方向に並設さ
    れた複数の櫛歯52とを有する櫛部材50を備えてお
    り、且つ、上記櫛部材50が、上記孔54の軸回りに回
    動可能に設けられていることを特徴とする染毛料塗布用
    具。
  2. 【請求項2】 上記塗布部5に代えて、上記第1の管路
    4aに連通する第2の管路5a’と、該第2の管路5
    a’に通じる塗布管路21と、該塗布管路21の先端開
    口部を囲繞するように植設されたブリッスル22とを有
    する塗布部5’を備えており、 上記ブリッスル22が上記塗布管路21の軸回りに回動
    可能に設けられ、上記ブリッスル22の先端部が上記塗
    布部5’を側面視したときに上記塗布管路21の長さ方
    向に対して所定の傾斜角を有するように植設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の染毛料塗布用具。
  3. 【請求項3】 上記塗布部5に代えて、上記第1の管路
    4aに連通し、且つ先端開口部36の断面形状がスリッ
    ト状に形成された第2の管路37(47)を有する塗布
    部35(45)を備えており、 上記塗布部35(45)の先端面部38(48)が、該
    塗布部35(45)を側面視したときに、その長さ方向
    に対して所定角度傾斜するように形成され、該先端面部
    38(48)に、上記開口部36(46)を囲繞するよ
    うにブリッスル39又は櫛歯49が植設されていること
    を特徴とする請求項1に記載の染毛料塗布用具。
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