JPH08106931A - ボルト型コネクター - Google Patents

ボルト型コネクター

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Publication number
JPH08106931A
JPH08106931A JP25977194A JP25977194A JPH08106931A JP H08106931 A JPH08106931 A JP H08106931A JP 25977194 A JP25977194 A JP 25977194A JP 25977194 A JP25977194 A JP 25977194A JP H08106931 A JPH08106931 A JP H08106931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type connector
nut
hole
bolt
bolt type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25977194A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ishibashi
研史 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saneisha Seisakusho KK
Original Assignee
Saneisha Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Saneisha Seisakusho KK filed Critical Saneisha Seisakusho KK
Priority to JP25977194A priority Critical patent/JPH08106931A/ja
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  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高い軸力を得て電線接続が完全となるボルト型
コネクターを提供する。 【構成】ネジ部の両側を貫通する貫通孔1を先端面から
当該ネジ部に沿って有するボルト型本体2の外周にナッ
ト3を螺着し、このナット3に回動自在に係止された中
具4が上記貫通孔1内を摺動自在で、上記貫通孔1の内
端と上記中具4とで電線を把持自在なボルト型コネクタ
ーにおいて、上記中具4にヴィッカース硬さがHv15
0以上の高強度材料を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は配電線からトランス、
開閉器等への引下げ線の接続等、その他電線接続一般に
使用されるボルト型コネクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボルト型コネクターは図1に示すごと
く、ネジ部の両側を貫通する貫通孔1を先端面から当該
ネジ部に沿って有するボルト型本体2の外周ネジ部にナ
ット3を螺着し、このナット3に回動自在に係止された
中具4が上記貫通孔1内を摺動自在となっている。また
これらの材質はナット3及びボルト型本体2にシリコン
ブロンズが用いられており、中具4にはタフピッチ銅が
用いられている。そして上記貫通孔1内に接続する電線
を入れて、ナット3を回して締め付けていくことによ
り、当該貫通孔1の内端1aと上記中具4とで電線を把
持する。このナット3による締め付けを行うと、ナット
3とボルト型本体2、ナット3と中具4に夫々摩擦力が
発生する。この時の摩擦係数が小さい程大きい軸力が出
て電線を強固に締め付けることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら一般に銅
合金では、低い荷重では摩擦係数が0.2程度である
が、ある荷重値を越えるとカジリが発生し、急激に0.
6〜1.2と大きくなる。そのために高い軸力が出なく
なり、強固な電線の接続が得られなくなる。図3はボル
ト型本体に使用される高強度なシリコンブロンズと各種
銅合金材質を組合せて動摩擦係数を測定したものである
が、従来品の材質の組合せでは、タフピッチ銅において
は非常に低い荷重値で材料のカジリが発生し、摩擦係数
は1〜1.2と急激に大きくなる。またシリコンブロン
ズ材同志では負荷荷重が55Kgf/cm2までは動摩
擦係数が0.1〜0.2と低く、それ以上でカジリが発
生して0.8程度に上がる。また同じ材質でも冷間加工
度よにり硬さが低い場合は、低い負荷荷重でカジリが発
生して摩擦係数は高くなる。そのため従来の材質のボル
ト型コネクターでは高い軸力が得られず、電線の接続に
対して完全とは言えない。
【0004】この発明は以上の点に鑑みてなされたもの
であり、高い軸力を得て電線接続が完全となるボルト型
コネクターを提供し、上記課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】一般に摩擦係数は材質の
組合せにより当然ながら異なってくるし、その材料の硬
さ及び表面粗さによって変わる。その為摩擦係数を下げ
ると同時に、カジリが発生する荷重値を上げることが必
要であり、それには材料の硬さが最も効果のある因子で
ある。ボルト型コネクターにおいては、摩擦が起こるナ
ットと本体、ナットと中具との摩擦係数を低くすること
により高い軸力が得られ、その結果高い電線保持力を有
する接続ができる。
【0006】そこで請求項1項の発明は、ネジ部の両側
を貫通する貫通孔を先端面から当該ネジ部に沿って有す
るボルト型本体の外周にナットを螺着し、このナットに
回動自在に係止された中具が上記貫通孔内を摺動自在
で、上記貫通孔の内端と上記中具とで電線を把持自在な
ボルト型コネクターにおいて、上記中具にヴィッカース
硬さがHv150以上の高強度材料を用いたボルト型コ
ネクターとした。
【0007】また請求項2項の発明は、ネジ部の両側を
貫通する貫通孔を先端面から当該ネジ部に沿って有する
ボルト型本体の外周にナットを螺着し、このナットに回
動自在に係止された中具が上記貫通孔内を摺動自在で、
上記貫通孔の内端と上記中具とで電線を把持自在なボル
ト型コネクターにおいて、銅合金の表面に硬質メッキ、
溶射、真空蒸着等の方法で金属層を被覆させることによ
り、その表面のヴィッカース硬さがHv150以上とな
った中具を用いたボルト型コネクターとした。
【0008】
【作用】材料の硬さは選定材質及び冷間加工度の大きさ
により決まり、硬さが高い程摩擦係数は低く、カジリ発
生の荷重値も高くなり、軸力が高くなる。摩擦部の表面
粗さは製品の加工方法によって決まるので、経済性も加
味して決めなれければならない。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例について説明する。第
1実施例のボルト型コネクターは、上記中具4の材質を
シリコンブロンズ(C65100)、黄銅(C2680
0)、リン青銅(C51900)、Sn入り銅(Cu−
1.5Sn)の各種同合金にて夫々製造し、これらの表
面硬さ(Hv)を150以上とした。そしてボルト型本
体2及びナット3は従来のままとした。
【0010】これらのボルト型コネクターの性能試験を
行った。上記各種銅合金にて各5個を試作し、試作品の
表面粗さはRmax5〜10μmとした。そして円筒回
転式の摩擦摩耗試験機(京都試験機研究書製)を用い、
軸力はアムスラー試験機に特殊な治具をセットし、トル
クレンチで締め付けてトルク(100と200Kgf−
cm)を測定しながら軸力を上記試験機で読み取り、評
価した。その結果を表1に示す。
【0011】またこの比較例として従来のタフピッチ銅
(C11000)と冷間加工度の低いシリコンブロンズ
(C65100)の中具を作成し、同様に軸力の測定を
行った。
【0012】
【表1】
【0013】この測定の結果は、表1に示すように第1
実施例のものは銅合金の種類にかかわらず、全て高い軸
力を示した。一方比較例ではこれらの材料は表面硬さが
低いため、高い軸力は得られなかった。
【0014】また第2実施例のボルト型コネクターは、
タフピッチ銅から成る中具4の表面を加工して5〜9μ
mのNiメッキ層とし、かつ表面硬さ(Hv)を150
以上とした。またボルト型本体2及びナット3は従来の
ままとした。
【0015】そして上記第1実施例と同様に軸力の測定
を行った結果を上記表1に示す。これによりタフピッチ
銅の中具4の表面加工により、表面の硬さを高めるだけ
でも軸力は高くなることが分かった。
【0016】
【発明の効果】請求項1項の発明においては、ボルト型
コネクターの中具をヴィッカース硬さHv150以上の
高強度材料を用いているため、ナットとの摩擦係数が低
く、カジリ発生の荷重値も高いので、大きい軸力が得ら
れ、高い電線保持力を有するものである。
【0017】また請求項2項の発明においては、ボルト
型コネクターの銅合金から成る中具の表面をヴィッカー
ス硬さHv150以上の高強度材料で被っているため、
ナットとの摩擦係数が低く、大きい軸力が得られ、高い
電線保持力を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のボルト型コネクターの正面一部断面
図である。
【図2】この発明のボルト型コネクターの側面一部断面
図である。
【図3】各種銅合金の負荷荷重と摩擦係数との関係グラ
フ図である。
【符号の説明】
1 貫通孔 2 ボルト型本体 3 ナット 4 中具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネジ部の両側を貫通する貫通孔を先端面
    から当該ネジ部に沿って有するボルト型本体の外周にナ
    ットを螺着し、このナットに回動自在に係止された中具
    が上記貫通孔内を摺動自在で、上記貫通孔の内端と上記
    中具とで電線を把持自在なボルト型コネクターにおい
    て、上記中具にヴィッカース硬さがHv150以上の高
    強度材料を用いたことを特徴とする、ボルト型コネクタ
    ー。
  2. 【請求項2】 ネジ部の両側を貫通する貫通孔を先端面
    から当該ネジ部に沿って有するボルト型本体の外周にナ
    ットを螺着し、このナットに回動自在に係止された中具
    が上記貫通孔内を摺動自在で、上記貫通孔の内端と上記
    中具とで電線を把持自在なボルト型コネクターにおい
    て、銅合金の表面に硬質メッキ、溶射、真空蒸着等の方
    法で金属層を被覆させることにより、その表面のヴィッ
    カース硬さがHv150以上となった中具を用いたこと
    を特徴とする、ボルト型コネクター。
JP25977194A 1994-09-30 1994-09-30 ボルト型コネクター Pending JPH08106931A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25977194A JPH08106931A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 ボルト型コネクター

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Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08106931A true JPH08106931A (ja) 1996-04-23

Family

ID=17338747

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25977194A Pending JPH08106931A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 ボルト型コネクター

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JP (1) JPH08106931A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10340612B2 (en) 2015-09-03 2019-07-02 Hubbell Incorporated Pressure bar for connectors

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