JPH08106875A - イオン注入装置および方法 - Google Patents

イオン注入装置および方法

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JPH08106875A
JPH08106875A JP6238689A JP23868994A JPH08106875A JP H08106875 A JPH08106875 A JP H08106875A JP 6238689 A JP6238689 A JP 6238689A JP 23868994 A JP23868994 A JP 23868994A JP H08106875 A JPH08106875 A JP H08106875A
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ion implantation
current
ion
semiconductor wafer
voltage
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Masatoshi Seto
昌敏 瀬戸
Toshiaki Miyashita
利明 宮下
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
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Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオンビーム照射時に発生した異常放電によ
る半導体ウエハの汚染を防止できるイオン注入装置を提
供する。 【構成】 二次電子の漏洩を防止するバイアスリング6
とイオン注入領域を決定するグランドマスク5との間で
発生した異常放電によるバイアスリング6にかけられた
バイアス電圧の変動回数を検出するオシロスコープ10
と、このオシロスコープ10と電気的に接続され、オシ
ロスコープ10に検出されたバイアス電圧の変動回数が
所定の変動回数を上回ったときに半導体ウエハ1へのイ
オン注入動作を停止させるCPU12とを有するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイオン注入技術に関し、
特に、イオン注入時に発生した放電により付着した異物
による半導体ウエハの汚染防止に適用して有効な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおけるイオ
ン注入プロセスでは、ターゲットである半導体ウエハを
イオン注入装置のウエハ保持板に固定し、イオン化され
た所定の不純物元素を10〜数百keV のエネルギーに加速
してこれに打ち込んでいる。
【0003】このように半導体ウエハにイオンを注入す
るイオン注入装置を詳しく記載している例としては、た
とえば、株式会社プレスジャーナル発行、「月刊 Semi
conductor World 」1992年7月号(平成4年6月2
0日発行)、P79〜P102がある。
【0004】今日においては半導体デバイスの微細化の
傾向が一層顕著であるが、このように微細化が進むにつ
れてウエハ処理プロセスにおける半導体ウエハの汚染が
製品歩留まりの低下や半導体デバイスの信頼性に与える
影響も大きくなってくる。したがって、上記のイオン注
入プロセス時においても半導体ウエハの汚染防止は大き
な問題となる。前記した刊行物のP97〜P102にお
いては、「イオン注入プロセスにおけるエネルギーコン
タミネーションの除去」としてこの問題を大きくクロー
ズアップしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】イオン注入プロセスに
おける半導体ウエハの汚染原因の一つとして、ビーム照
射時において、ファラデーゲージの前に置かれたマスク
とバイアスリングとの間で異常放電が発生し、このとき
に削れたマスクの微粉やバイアスリングに付着していた
異物などがイオンビーム中に飛散して半導体ウエハ上に
付着することが挙げられる。このような異常放電は、イ
オンビームの軌道や形状、バイアスリングの汚れなどに
起因するものと考えられる。つまり、バイアスリングや
マスクがイオン打ち込みにより汚れてくると、イオンビ
ームが導火線の役割を果たして両者の間で異常放電が発
生するものと推定される。
【0006】ここで、バイアスリングにはたとえば-100
0Vといった直流のバイアス電圧が印加されており、異常
放電発生時には該印加電圧が瞬間的に変動しているが、
一般的に放電は早い周期で発生するものであるため、通
常の電圧計(つまり、バイアスリングに印加されている
電圧値を表示するための電圧計)ではこの変動を検出す
ることは困難である。このような場合には、イオン注入
の完了した半導体ウエハが汚染されていることを発見し
て初めて異常放電が発生していたことが判明することに
なる。したがって、イオン注入された複数枚の半導体ウ
エハは不良品になり、作業者は事後的にバイアスリング
を新品と交換してマスクをクリーニングし異物を除去す
ることになる。
【0007】かかる後発的な異常放電の発見は製品歩留
まりの低下を招来し、作業効率を悪化させることになり
好ましくない。
【0008】そこで、本発明の目的は、イオンビーム照
射時に発生した異常放電による半導体ウエハの汚染を防
止できる技術を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の通
りである。
【0011】すなわち、本発明によるイオン注入装置
は、二次電子の漏洩を防止するバイアスリングとイオン
注入領域を決定するマスクとの間で発生した放電による
バイアスリングにかけられたバイアス電圧の変動を検出
する電圧検出手段と、この電圧検出手段と電気的に接続
され、電圧検出手段に検出されたバイアス電圧の変動を
受けて半導体ウエハへのイオン注入動作を停止させる注
入動作制御手段とを有するものである。
【0012】この場合、前記した電圧検出手段は一定時
間当たりのバイアス電圧の変動回数を検出し、前記した
注入動作制御手段はその変動回数が所定の変動回数を上
回ったときにイオン注入動作を停止させるようにするこ
とができる。また、前記した電圧検出手段はバイアス電
圧の変動幅を検出し、前記した注入動作制御手段はその
変動幅が所定の変動幅を上回ったときにイオン注入動作
を停止させるようにすることができる。
【0013】また、本発明によるイオン注入装置は、二
次電子の漏洩を防止するバイアスリングとイオン注入領
域を決定するマスクとの間で発生した放電による電流を
検出する電流検出手段と、この電流検出手段と電気的に
接続され、電流検出手段に検出された電流を受けて半導
体ウエハへのイオン注入動作を停止させる注入動作制御
手段とを有するものである。
【0014】この場合、前記した電流検出手段は放電に
より発生する電流の一定時間当たりの発生回数を検出
し、前記した注入動作制御手段はその発生回数が所定の
発生回数を上回ったときにイオン注入動作を停止させる
ようにすることができる。また、前記した電流検出手段
は放電による電流の電流値を検出し、前記した注入動作
制御手段はその電流値が所定の電流値を上回ったときに
イオン注入動作を停止させるようにすることができる。
【0015】これらの場合において、前記した電圧検出
手段または前記した電流検出手段としてはオシロスコー
プまたは波形観測用CRTを用いることが可能である。
【0016】そして、本発明によるイオン注入方法は、
イオン源で発生させたイオンを加速させてウエハ保持手
段上に保持された半導体ウエハにこれを注入するととも
に、二次電子の漏洩を防止するバイアスリングとイオン
注入領域を決定するマスクとの間で発生する放電をモニ
タし、この放電が所定の条件を逸脱した場合に前記半導
体ウエハへのイオン注入動作を停止させるものである。
【0017】
【作用】上記した手段によれば、グランドマスクとバイ
アスリング間の異常放電が電圧検出手段や電流検出手段
によって検出され、検出された電圧や電流が所定の条件
を逸脱した場合に注入動作制御手段によってイオン注入
が停止されるので、異常放電によるグランドマスクの削
れやバイアスリングに付着していた異物などの飛散によ
る半導体ウエハの汚染を未然に防止することができる。
【0018】したがって、事後的にバイアスリングを新
品と交換してマスクをクリーニングし異物を除去すると
いった作業効率の悪化や、半導体ウエハの汚染による製
品歩留まりの低下を防止することが可能になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
るイオン注入装置を示す概略図である。
【0021】本実施例のイオン注入装置は、たとえばB
(ホウ素)、P(リン)、As(ヒ素)などのような不
純物元素をイオン化し、これを加速させてターゲットで
ある半導体ウエハ1に打ち込むものであり、イオンはそ
の量と深さとが正確に制御されて半導体ウエハ1に注入
される。
【0022】図面右側には、この半導体ウエハ1のオリ
エンテーションフラットを合わせてイオンの入射角を最
適位置に固定するディスク(ウエハ保持手段)2が、図
示しないモータにより回転するシャフト3に接続されて
設けられている。したがって、半導体ウエハ1はディス
ク2によって回転されながらイオンビーム4が照射され
る。
【0023】イオン源(図示せず)において磁界中のフ
ィラメントから放出される熱電子を利用して生成され、
方向性が整えられたイオンビーム4をスキャンして注入
領域を決定するため、イオンビーム4の軌道上にはグラ
ンドマスク(マスク)5が設けられている。このグラン
ドマスク5は、たとえばカーボンから形成されてグラン
ド電位とされることで異物の付着が防止されている。
【0024】グランドマスク5から半導体ウエハ1が固
定されたディスク2に向かっては、イオンビーム4が貫
通するバイアスリング6およびファラデーゲージ7が配
置されている。
【0025】たとえばアルミニウムからなるバイアスリ
ング6は、イオンビーム4が半導体ウエハ1に注入され
る過程で発生する二次電子を発生場所から外部に漏洩し
ないようにしてイオンが単位時間に運ぶ電荷量、つまり
ビーム電流量を正確に計測可能にするものである。した
がって、バイアスリング6には、マイナスの電荷を有す
る二次電子に対応して、たとえば-1000Vのバイアス電圧
が印加されている。また、ファラデーゲージ7は半導体
ウエハ1に入射するイオンビーム4のビーム電流量を検
出する系であり、放出二次電子は前記したバイアスリン
グ6によってこのファラデーゲージ7に戻されて測定誤
差が生じないようになっている。ファラデーゲージ7と
ディスク2とはビーム電流量計8に接続されており、検
出されたビーム電流量はここに表示されるようになって
いる。
【0026】なお、拡散するイオンビーム4を正確にバ
イアスリング6とファラデーゲージ7とを貫通させて半
導体ウエハ1に導くため、グランドマスク5とバイアス
リング6との距離は約1cm程度に設定されている。
【0027】グランドマスク5の前方には、イオンビー
ム4を遮断、開放するシャッタ9が設けられている。し
たがって、このシャッタ9がビーム軌道上に位置してい
る場合には、イオンビーム4がシャッタ9により遮断さ
れて半導体ウエハ1へのイオン注入動作が停止され、ビ
ーム軌道外に位置している場合には、イオンビーム4が
半導体ウエハ1上に照射されてイオンが注入されること
になる。
【0028】ここで、前記したバイアスリング6には、
印加されたバイアス電圧の変動を検出するオシロスコー
プ(電圧検出手段)10が設けられている。すなわち、
バイアス電圧はプローブ11によってたとえば1000:1に
落とされ、これによって瞬間的な早い周期での電圧変動
もオシロスコープ10によって検出可能となっている。
【0029】オシロスコープ10はCPU(Central Pro
cessing Unit) (注入動作制御手段)12と電気的に接
続され、検出電圧はこのCPU12に伝送されるように
なっている。CPU12では、オシロスコープ10に検
出されたバイアス電圧の変動を受けて、該変動が所定の
条件を逸脱した場合にシャッタ9をビーム軌道上に位置
させて半導体ウエハ1へのイオン注入動作を停止させる
ようになっている。
【0030】つまり、CPU12において一定時間当た
りのバイアス電圧の変動回数がカウントされており、こ
れが予め設定された変動回数以下である場合にはイオン
注入が継続され、該変動回数を上回った場合にはイオン
ビーム4が遮断されるものである。
【0031】なお、このように変動回数をカウントする
のではなく、オシロスコープ10に検出されたバイアス
電圧の変動幅をCPU12に認識させ、変動幅が所定の
変動幅を外れたときにイオン注入動作を停止させるよう
にしてもよい。すなわち、許容されるバイアス電圧の変
動幅を予め設定しておき、検出された電圧の変動幅がこ
の範囲を上回った場合にシャッタ9によってイオンビー
ム4を遮断するようにすることもできる。
【0032】次に、本実施例に示すイオン注入装置を用
いて半導体ウエハ1にイオン注入を行う場合を説明す
る。
【0033】先ず、ディスク2上の所定の位置に半導体
ウエハ1を保持させる。そして、イオン源で所望のイオ
ンを発生させ、これに所定の処理を施してイオンビーム
4として半導体ウエハ1上に照射し、規定の量の不純物
を規定の深さだけ半導体ウエハ1にドーピングする。
【0034】ここで、長時間にわたるイオン注入により
グランドマスク5やバイアスリング6が汚れてくると、
両者の間で異常放電(以下「放電」ということもあ
る。)が発生する事態に至る。そして、このような異常
放電が発生すると、グランドマスク5の削れやバイアス
リング6に付着していた異物などが飛散してイオンビー
ム4に運ばれ、半導体ウエハ1上に付着してこれが汚染
されることになる。
【0035】このような放電が発生すると、バイアスリ
ング6に印加されている電圧値が瞬間的に早い周期で変
動することになるが、本実施例のイオン注入装置では、
異常放電による該電圧値の変動がオシロスコープ10に
よって検出されるようになっている。電圧値の変動はC
PU12に伝送され、ここで一定時間当たりの電圧の変
動回数がカウントされて、予め設定された変動回数内に
あるかが判断される。そして、たとえば変動回数を3回
/秒と設定した場合には、カウントされた変動回数がた
とえば2回/秒のときにはイオン注入が継続され、変動
回数がたとえば4回/秒となって3回/秒を上回った場
合にはシャッタ9によってイオンビーム4が遮断され
る。
【0036】なお、バイアス電圧の変動幅によってイオ
ン注入動作を制御する場合には、たとえばバイアス電圧
の変動幅を±100Vに設定しておき、検出された電圧の変
動幅がたとえば±50V のときにはイオン注入が継続さ
れ、たとえば±120Vとなって設定された変動幅を上回っ
たときにはイオンビーム4が遮断されることになる。
【0037】このように、本実施例によるイオン注入装
置によれば、グランドマスク5とバイアスリング6間に
発生した異常放電によるバイアス電圧の変動がオシロス
コープ10によって検出され、該変動が所定の条件を外
れた場合にCPU12によってイオン注入動作が停止さ
れるので、イオンビーム4の照射時に発生した異常放電
による半導体ウエハ1の汚染を未然に防止することが可
能になる。
【0038】なお、イオン注入動作が停止された場合に
は、速やかにグランドマスク5をクリーニングしてバイ
アスリング6を新品と交換することで、再びイオン注入
動作を開始することができる。
【0039】(実施例2)図2は本発明の他の実施例で
あるイオン注入装置を示す概略図である。
【0040】本実施例のイオン注入装置は、グランドマ
スク(マスク)5とバイアスリング6間の異常放電を両
者間に流れる電流によって検出するものである点で、前
記した実施例1のイオン注入装置と異なっている。
【0041】すなわち、本装置では、グランドマスク5
とバイアスリング6間に発生する異常放電によって流れ
る電流を検出するためのオシロスコープ(電流検出手
段)20が設けられているものである。したがって、C
PU(注入動作制御手段)12はオシロスコープ20に
検出された電流を受けて半導体ウエハ1へのイオン注入
動作を停止させるようになっている。つまり、CPU1
2が放電により流れる電流から一定時間当たりの電流の
発生回数をカウントし、発生回数が予め設定された発生
回数を上回ったときにイオン注入動作を停止させるよう
になっているものである。その他の部分は実施例1のイ
オン注入装置と同様であり、したがって、同一の部材に
は同一の符号が付されている。
【0042】なお、本実施例のイオン注入装置において
も、CPU12が放電による電流の電流値を認識し、そ
の電流値が予め設定された所定の電流値を上回ったとき
にイオン注入動作を停止させるようにしてもよい。
【0043】本実施例のイオン注入装置によれば、グラ
ンドマスク5とバイアスリング6との間で発生した異常
放電で生じた電流は、オシロスコープ20によって検出
される。該電流はCPU12に伝送され、ここで一定時
間当たりの電流の発生回数がカウントされ、予め設定さ
れた発生回数内にあるかが判断される。そして、発生し
た電流が設定範囲内のときにはイオン注入が継続され
る。一方、これを上回ったときにはシャッタ9によって
イオンビーム4が遮断されてイオン注入動作が停止され
る。
【0044】なお、電流値によってイオン注入動作を制
御する場合には、検出された電流値が予め設定された電
流値内のときにイオン注入が継続され、これを上回った
ときにイオンビーム4が遮断されることになる。
【0045】このように、本実施例によるイオン注入装
置によっても、グランドマスク5とバイアスリング6間
に発生した異常放電により生じる電流がオシロスコープ
20によって検出され、該電流が予め設定された条件を
逸脱した場合にCPU12によってイオン注入動作が停
止されるので、イオンビーム4の照射時に発生した異常
放電による半導体ウエハ1の汚染を未然に防止すること
が可能になる。
【0046】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0047】たとえば、本実施例による電圧検出手段お
よび電流検出手段としてはオシロスコープ10,20が
用いられているが、真空中の加速電子流を利用して所定
の波形の表示を行う波形観測用CRT(Cathode Ray Tu
be−陰極線管)を用いることも可能である。さらに、こ
れらのように波形観測ができないものであっても、放電
により発生する電流や放電による電圧の変動を検出して
CPU12に伝送できるものならば種々のものを用いる
ことが可能である。
【0048】異常放電に対して予め設定する電圧や電流
の値や一定時間当たりの回数は自由に決めることができ
る。また、設定する値や回数には一定の幅をもたせるこ
となく、たとえば1回でも電圧が変動すれば、あるい
は、わずかでも電流が流れればイオン注入動作を停止す
るようにしてもよい。したがって、このような場合の設
定条件はゼロという値をとることになる。
【0049】なお、イオン注入動作の停止方法として
は、本実施例に示すようにシャッタ9を閉じてイオンビ
ーム4を遮断することの他、たとえばイオン源の作動を
停止させてイオンの生成をストップしたり、装置自体を
停止させることなどが考えられる。すなわち、イオン注
入動作の停止とは、半導体ウエハにイオンが注入されな
い状態を指すものであり、そのためには種々の方法を採
ることが可能である。
【0050】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。
【0051】(1).すなわち、本発明のイオン注入技術に
よれば、グランドマスクとバイアスリング間の異常放電
が電圧検出手段や電流検出手段によって検出され、検出
された電圧や電流が所定の条件を逸脱した場合に注入動
作制御手段によってイオン注入が停止されるので、異常
放電によるグランドマスクの削れやバイアスリングに付
着していた異物などの飛散による半導体ウエハの汚染を
未然に防止することができる。
【0052】(2).したがって、事後的にバイアスリング
を新品と交換してマスクをクリーニングし異物を除去す
るといった作業効率の悪化や、半導体ウエハの汚染によ
る製品歩留まりの低下を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるイオン注入装置を示す
概略図である。
【図2】本発明の実施例2によるイオン注入装置を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 2 ディスク(ウエハ保持手段) 3 シャフト 4 イオンビーム 5 グランドマスク(マスク) 6 バイアスリング 7 ファラデーゲージ 8 ビーム電流量計 9 シャッタ 10 オシロスコープ(電圧検出手段) 11 プローブ 12 CPU(注入動作制御手段) 20 オシロスコープ(電流検出手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン源で発生させたイオンを加速させ
    てウエハ保持手段上に保持された半導体ウエハに注入す
    るイオン注入装置であって、 二次電子の漏洩を防止するバイアスリングとイオン注入
    領域を決定するマスクとの間で発生した放電による前記
    バイアスリングにかけられたバイアス電圧の変動を検出
    する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段と電気的に接続され、前記電圧検出手
    段に検出されたバイアス電圧の変動を受けて前記半導体
    ウエハへのイオン注入動作を停止させる注入動作制御手
    段とを有することを特徴とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧検出手段は一定時間当たりのバ
    イアス電圧の変動回数を検出し、前記注入動作制御手段
    はその変動回数が所定の変動回数を上回ったときにイオ
    ン注入動作を停止させることを特徴とする請求項1記載
    のイオン注入装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧検出手段はバイアス電圧の変動
    幅を検出し、前記注入動作制御手段はその変動幅が所定
    の変動幅を上回ったときにイオン注入動作を停止させる
    ことを特徴とする請求項1記載のイオン注入装置。
  4. 【請求項4】 イオン源で発生させたイオンを加速させ
    てウエハ保持手段上に保持された半導体ウエハに注入す
    るイオン注入装置であって、 二次電子の漏洩を防止するバイアスリングとイオン注入
    領域を決定するマスクとの間で発生した放電による電流
    を検出する電流検出手段と、 前記電流検出手段と電気的に接続され、前記電流検出手
    段に検出された電流を受けて前記半導体ウエハへのイオ
    ン注入動作を停止させる注入動作制御手段とを有するこ
    とを特徴とするイオン注入装置。
  5. 【請求項5】 前記電流検出手段は放電により発生する
    電流の一定時間当たりの発生回数を検出し、前記注入動
    作制御手段はその発生回数が所定の発生回数を上回った
    ときにイオン注入動作を停止させることを特徴とする請
    求項4記載のイオン注入装置。
  6. 【請求項6】 前記電流検出手段は放電による電流の電
    流値を検出し、前記注入動作制御手段はその電流値が所
    定の電流値を上回ったときにイオン注入動作を停止させ
    ることを特徴とする請求項4記載のイオン注入装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧検出手段または前記電流検出手
    段はオシロスコープまたは波形観測用CRTであること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のイオ
    ン注入装置。
  8. 【請求項8】 イオン源で発生させたイオンを加速させ
    てウエハ保持手段上に保持された半導体ウエハにこれを
    注入するとともに、二次電子の漏洩を防止するバイアス
    リングとイオン注入領域を決定するマスクとの間で発生
    する放電をモニタし、この放電が所定の条件を逸脱した
    場合に前記半導体ウエハへのイオン注入動作を停止させ
    ることを特徴とするイオン注入方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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