JPH08106540A - 編集装置 - Google Patents
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- JPH08106540A JPH08106540A JP24310794A JP24310794A JPH08106540A JP H08106540 A JPH08106540 A JP H08106540A JP 24310794 A JP24310794 A JP 24310794A JP 24310794 A JP24310794 A JP 24310794A JP H08106540 A JPH08106540 A JP H08106540A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複雑な図式を容易に理解するための編集装置
を提供する。 【構成】 入力手段2によって図式(を表すデータ)1
を入力する。設定手段4によって図式上の所望の部分に
所望の優先度3を設定する。検出手段6が図式上の難読
部分を検出する。伝搬手段7が図式1の各部分に設定さ
れた優先度3を図式1の他の部分に伝搬してこれら他の
部分の優先度3を設定する。表示手段5が優先度3に基
づいて図式1を表示する。指示手段8から図式のうち表
示する部分を指示する。
を提供する。 【構成】 入力手段2によって図式(を表すデータ)1
を入力する。設定手段4によって図式上の所望の部分に
所望の優先度3を設定する。検出手段6が図式上の難読
部分を検出する。伝搬手段7が図式1の各部分に設定さ
れた優先度3を図式1の他の部分に伝搬してこれら他の
部分の優先度3を設定する。表示手段5が優先度3に基
づいて図式1を表示する。指示手段8から図式のうち表
示する部分を指示する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複雑な図式を容易に理
解することによって編集を効率化する編集装置に関する
ものである。
解することによって編集を効率化する編集装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ソフトウェアシステムやハードウェアシ
ステムの分析・設計など、図式により記述された表現を
利用することが一般的である分野は多い。例えば、状態
遷移図を用いてシステムの動作を図式的に記述したり、
データフローダイアグラムを用いてシステム中でのデー
タの流れる様子を記述する。さらには、オブジェクト指
向分析やオブジェクト指向設計などにおいても、オブジ
ェクトどうしの関係をオブジェクト図と呼ばれる図式に
より表現している。
ステムの分析・設計など、図式により記述された表現を
利用することが一般的である分野は多い。例えば、状態
遷移図を用いてシステムの動作を図式的に記述したり、
データフローダイアグラムを用いてシステム中でのデー
タの流れる様子を記述する。さらには、オブジェクト指
向分析やオブジェクト指向設計などにおいても、オブジ
ェクトどうしの関係をオブジェクト図と呼ばれる図式に
より表現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図式を利用すること
は、視覚的にシステム全体を把握できるという利点をも
たらす。しかし、図式表現を利用する場合の問題点とし
て、大規模あるいは複雑な図式をそのまま記述したので
は、視覚的な把握が困難になり、図式を利用する利点が
減殺されるという問題点がある。
は、視覚的にシステム全体を把握できるという利点をも
たらす。しかし、図式表現を利用する場合の問題点とし
て、大規模あるいは複雑な図式をそのまま記述したので
は、視覚的な把握が困難になり、図式を利用する利点が
減殺されるという問題点がある。
【0004】視覚上の把握が困難となる原因は、同時に
多くの情報が表示されることによるものであるから、何
らかの方法により同時に表示される情報を制限すること
が必要となる。一般に、心理的な実験によれば、人間が
同時に把握することのできる情報の要素は7つ前後であ
るといわれているので、図式表現を利用する場合にもこ
のことを意識すべきである。実際、後述するような図式
表現を利用する方法論においても、この7という数字を
踏まえた指導がなされている。
多くの情報が表示されることによるものであるから、何
らかの方法により同時に表示される情報を制限すること
が必要となる。一般に、心理的な実験によれば、人間が
同時に把握することのできる情報の要素は7つ前後であ
るといわれているので、図式表現を利用する場合にもこ
のことを意識すべきである。実際、後述するような図式
表現を利用する方法論においても、この7という数字を
踏まえた指導がなされている。
【0005】複雑かつ大規模な図式表現を簡潔に表す方
法として、階層化を行なう方法がしばしば利用されてい
る。例えば、(DeMarco,Structured
An−alysis Specification,
Prentice Hall,1978)においては、
データフローダイアグラムの記述において、まず抽象的
なレベルでの簡潔な図式表現を記述しておき、その個々
の要素の詳細な情報は別に記述するという方法が採用さ
れている。
法として、階層化を行なう方法がしばしば利用されてい
る。例えば、(DeMarco,Structured
An−alysis Specification,
Prentice Hall,1978)においては、
データフローダイアグラムの記述において、まず抽象的
なレベルでの簡潔な図式表現を記述しておき、その個々
の要素の詳細な情報は別に記述するという方法が採用さ
れている。
【0006】オブジェクト指向分析・設計(James
Martin and Jmaes J.Odel
l:Object−Oriented Analysi
s ans Design,Prentice Hal
l,1992)においては、システムが扱う対象となる
実体(オブジェクト)だけでなく、複数のオブジェクト
を抽象化したクラスを導入している。しかしながら、複
雑なシステムに対して理解困難な図式表現(この場合は
オブジェクト図)が作成されてしまうことは回避できて
おらず、適当な手段によって図式表現を簡略化しなけれ
ば、視覚的把握は困難である。
Martin and Jmaes J.Odel
l:Object−Oriented Analysi
s ans Design,Prentice Hal
l,1992)においては、システムが扱う対象となる
実体(オブジェクト)だけでなく、複数のオブジェクト
を抽象化したクラスを導入している。しかしながら、複
雑なシステムに対して理解困難な図式表現(この場合は
オブジェクト図)が作成されてしまうことは回避できて
おらず、適当な手段によって図式表現を簡略化しなけれ
ば、視覚的把握は困難である。
【0007】状態遷移図を利用する場合においても、階
層的な方法が考案されている。文献(On Visua
l Formalisms,D.Harel,Comm
u−nications of the ACM,Vo
l.31,No.5,1988)においては、状態遷移
図中の複数の状態を1つの大きな状態としてまとめるこ
とができる記述方法が提案されており、STATE C
HARTと命名されている。しかしこの方法を大規模な
システムに適用する場合には、図式上の多数の状態につ
いてそれぞれ検討を加えた上で、ひとまとめの状態を作
成する必要があり実際の運用は必ずしも効率的でない。
さらに、従来の状態遷移図に加えて特殊な記述を導入し
ていたので、この方法を利用するためにはその習得を新
たに行なう必要があった。
層的な方法が考案されている。文献(On Visua
l Formalisms,D.Harel,Comm
u−nications of the ACM,Vo
l.31,No.5,1988)においては、状態遷移
図中の複数の状態を1つの大きな状態としてまとめるこ
とができる記述方法が提案されており、STATE C
HARTと命名されている。しかしこの方法を大規模な
システムに適用する場合には、図式上の多数の状態につ
いてそれぞれ検討を加えた上で、ひとまとめの状態を作
成する必要があり実際の運用は必ずしも効率的でない。
さらに、従来の状態遷移図に加えて特殊な記述を導入し
ていたので、この方法を利用するためにはその習得を新
たに行なう必要があった。
【0008】また、オブジェクト指向分析・設計のため
のツールであるOOATool spv1.1(Obj
ect International Inc.社)で
は、ユーザが画面上で指定した複数のオブジェクトおよ
びオブジェクト間の接続情報を図式で置き換えるという
機能が提供されている。この機能を利用することで、同
時に見る必要のない詳細部分を縮約して表示することが
できる。しかしながら、縮約すべき部分の判定はユーザ
に委ねられているため、ユーザは複雑な図式を一旦理解
する必要がある。従って、図式を動的に縮約しながら、
段階的に図式全体の理解を進めるという目的には不向き
である。
のツールであるOOATool spv1.1(Obj
ect International Inc.社)で
は、ユーザが画面上で指定した複数のオブジェクトおよ
びオブジェクト間の接続情報を図式で置き換えるという
機能が提供されている。この機能を利用することで、同
時に見る必要のない詳細部分を縮約して表示することが
できる。しかしながら、縮約すべき部分の判定はユーザ
に委ねられているため、ユーザは複雑な図式を一旦理解
する必要がある。従って、図式を動的に縮約しながら、
段階的に図式全体の理解を進めるという目的には不向き
である。
【0009】プログラム機能シュミレーション装置(特
開昭60−215243)においては、プログラムのモ
ジュール呼び出し構造を入力することで、現在処理中で
ないモジュールのフローチャート表示を簡略化するとい
う方式が提案されている。この方法は、プログラムのモ
ジュール構造として、すでに階層構造が導入された後を
対象としているので、利用者の要求に従って表現を変化
させることはできない。
開昭60−215243)においては、プログラムのモ
ジュール呼び出し構造を入力することで、現在処理中で
ないモジュールのフローチャート表示を簡略化するとい
う方式が提案されている。この方法は、プログラムのモ
ジュール構造として、すでに階層構造が導入された後を
対象としているので、利用者の要求に従って表現を変化
させることはできない。
【0010】フローチャートシンボルの自動レイアウト
方法(特開昭60−89169)においては、通常のフ
ローチャートで使う記号以外に多くの記号を用意し、そ
れらをできるだけ規則的に配置するという方法が提案さ
れている。この方法では、拡張された記号の使い方に関
して利用者が新たに習得しなければならないという問題
がある。
方法(特開昭60−89169)においては、通常のフ
ローチャートで使う記号以外に多くの記号を用意し、そ
れらをできるだけ規則的に配置するという方法が提案さ
れている。この方法では、拡張された記号の使い方に関
して利用者が新たに習得しなければならないという問題
がある。
【0011】流れ図の段階的作成装置(特開平3−25
9334)においては、段階的に複雑な流れ図を作成す
る場合に、マルチウィンドウ上で上位の情報と詳細情報
を同時に見ながら扱うための方法が提案されている。こ
の方法では、図式表現を作成する場合のみ実益を有する
方法であり、すでに作成された図式を表示するためには
利用できないという問題がある。
9334)においては、段階的に複雑な流れ図を作成す
る場合に、マルチウィンドウ上で上位の情報と詳細情報
を同時に見ながら扱うための方法が提案されている。こ
の方法では、図式表現を作成する場合のみ実益を有する
方法であり、すでに作成された図式を表示するためには
利用できないという問題がある。
【0012】フローチャート作成方法(特開平4−15
2430)においては、プログラムを解析して得られた
フローチャートを解り易く表示するための方法として、
必要に応じてもとのプログラムからフローチャート上に
情報を補い、利用者がより多くの情報を得ることができ
るようにしている。この方法は、フローチャートと対応
するプログラムのように詳細な情報が容易に得られる場
合にのみ有効である。
2430)においては、プログラムを解析して得られた
フローチャートを解り易く表示するための方法として、
必要に応じてもとのプログラムからフローチャート上に
情報を補い、利用者がより多くの情報を得ることができ
るようにしている。この方法は、フローチャートと対応
するプログラムのように詳細な情報が容易に得られる場
合にのみ有効である。
【0013】フローチャート表示装置(特開4−199
424)においては、フローチャートを分岐などに注目
して解析し、所定の単位の命令列ごとに分けてフローチ
ャートを表示しようとする方法が提案されている。この
方法は、処理内容が具体的に記述されていることが必要
であり、概念レベルで記述された図式表現には適用でき
ない。
424)においては、フローチャートを分岐などに注目
して解析し、所定の単位の命令列ごとに分けてフローチ
ャートを表示しようとする方法が提案されている。この
方法は、処理内容が具体的に記述されていることが必要
であり、概念レベルで記述された図式表現には適用でき
ない。
【0014】以上のように、従来の技術はいずれも、図
式に適当な記述を導入することで図式表示の複雑さを克
服しようとするものであった。このため、複雑に作成さ
れている図式を容易に理解することは困難であった。
式に適当な記述を導入することで図式表示の複雑さを克
服しようとするものであった。このため、複雑に作成さ
れている図式を容易に理解することは困難であった。
【0015】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、複雑
な図式を容易に理解するための編集装置を提供すること
である。また、本発明の他の目的は、効率的に図式を編
集する編集装置を提供することである。
を解決するために提案されたもので、その目的は、複雑
な図式を容易に理解するための編集装置を提供すること
である。また、本発明の他の目的は、効率的に図式を編
集する編集装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、図式を編集する編集装置におい
て、前記図式上の所望の部分に所望の優先度を設定する
ための設定手段と、前記優先度に基づいて前記図式を表
示する表示手段とを有することを特徴とする。
め、請求項1の発明は、図式を編集する編集装置におい
て、前記図式上の所望の部分に所望の優先度を設定する
ための設定手段と、前記優先度に基づいて前記図式を表
示する表示手段とを有することを特徴とする。
【0017】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
編集装置において、図式上の難読部分を検出する検出手
段を有することを特徴とする。
編集装置において、図式上の難読部分を検出する検出手
段を有することを特徴とする。
【0018】また、請求項3の発明は、ノードとこのノ
ード間のアークを含む前記図式を編集する請求項2記載
の編集装置において、前記検出手段は、ノードから出る
アーク数、ノードから到達できる所定の範囲のノードの
数、ノードに入るアーク数に基づいて各ノードの複雑さ
を順序付けることによって前記難読部分の検出を行うよ
うに構成されたことを特徴とする。
ード間のアークを含む前記図式を編集する請求項2記載
の編集装置において、前記検出手段は、ノードから出る
アーク数、ノードから到達できる所定の範囲のノードの
数、ノードに入るアーク数に基づいて各ノードの複雑さ
を順序付けることによって前記難読部分の検出を行うよ
うに構成されたことを特徴とする。
【0019】また、請求項4の発明は、請求項1記載の
編集装置において、前記図式の各部分に設定された前記
優先度を図式の他の部分に伝搬してこれら他の部分の優
先度を設定する伝搬手段を有することを特徴とする。
編集装置において、前記図式の各部分に設定された前記
優先度を図式の他の部分に伝搬してこれら他の部分の優
先度を設定する伝搬手段を有することを特徴とする。
【0020】また、請求項5の発明は、請求項1記載の
編集装置において、図式のうち表示する部分を指示する
ための指示手段を備えたことを特徴とする。
編集装置において、図式のうち表示する部分を指示する
ための指示手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
【作用】上記のような構成を有する本発明は次のような
作用を有する。すなわち、請求項1の編集装置では、図
式を編集する場合、ユーザは設定手段によって図式上の
所望の部分に所望の優先度を設定でき、表示手段がこの
優先度に基づいて図式を表示する。このため、重要性や
読解すべき順序などに基づいて優先度を設定しておき、
表示すべき部分の優先度を指定することによって、所望
の優先度の部分を表示することができる。例えば、一定
以上の優先度を持つ部分のみを表示したり強調表示する
などである。このため、同時に理解すべき要素が限定さ
れるので本来複雑な図式でも容易に理解することができ
る。
作用を有する。すなわち、請求項1の編集装置では、図
式を編集する場合、ユーザは設定手段によって図式上の
所望の部分に所望の優先度を設定でき、表示手段がこの
優先度に基づいて図式を表示する。このため、重要性や
読解すべき順序などに基づいて優先度を設定しておき、
表示すべき部分の優先度を指定することによって、所望
の優先度の部分を表示することができる。例えば、一定
以上の優先度を持つ部分のみを表示したり強調表示する
などである。このため、同時に理解すべき要素が限定さ
れるので本来複雑な図式でも容易に理解することができ
る。
【0022】また、請求項2の発明では、検出手段が図
式上の難読部分を検出するので、ユーザは優先度の設定
を、検出された部分についてのみ集中して行えばよく、
作業が効率化される。
式上の難読部分を検出するので、ユーザは優先度の設定
を、検出された部分についてのみ集中して行えばよく、
作業が効率化される。
【0023】また、請求項3の発明では、前記検出手段
が、ノードから出るアーク数、ノードから到達できる所
定の範囲のノードの数、ノードに入るアーク数に基づい
てノードの複雑さを順序付ける。そして、ノードから出
るアーク数とノードから到達できる所定の範囲のノード
の数は当該ノードが直接間接に影響を与える他のノード
の多さを表し、また、ノードに入るアーク数は当該ノー
ドに影響を与えるノードの多さを表す。このため、請求
項3の発明では、他のノードとの関係が複雑なノードが
検出されるので、検出対象が実際の難読部分に優れた一
致を示す。
が、ノードから出るアーク数、ノードから到達できる所
定の範囲のノードの数、ノードに入るアーク数に基づい
てノードの複雑さを順序付ける。そして、ノードから出
るアーク数とノードから到達できる所定の範囲のノード
の数は当該ノードが直接間接に影響を与える他のノード
の多さを表し、また、ノードに入るアーク数は当該ノー
ドに影響を与えるノードの多さを表す。このため、請求
項3の発明では、他のノードとの関係が複雑なノードが
検出されるので、検出対象が実際の難読部分に優れた一
致を示す。
【0024】また、請求項4の発明では、伝搬手段が図
式の各部分に設定された優先度を図式の他の部分に伝搬
してこれら他の部分の優先度を設定するので、図式の一
部分に入力した優先度も図式全体に反映され、図式全体
に自然な優先度が設定される。
式の各部分に設定された優先度を図式の他の部分に伝搬
してこれら他の部分の優先度を設定するので、図式の一
部分に入力した優先度も図式全体に反映され、図式全体
に自然な優先度が設定される。
【0025】また、請求項5の発明では、図式のうち表
示する部分を自由に指示できるので、ユーザの図式理解
に応じて柔軟に図式を表示させることができる。
示する部分を自由に指示できるので、ユーザの図式理解
に応じて柔軟に図式を表示させることができる。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に従って
具体的に説明する。なお、後述する実施例はコンピュー
タ上に実現され、実施例の各機能は所定の手順(プログ
ラム)がこのコンピュータを制御することで実現され
る。
具体的に説明する。なお、後述する実施例はコンピュー
タ上に実現され、実施例の各機能は所定の手順(プログ
ラム)がこのコンピュータを制御することで実現され
る。
【0027】本明細書における各「手段」や「部」は実
施例の各機能に対応する概念で、必ずしも特定のハード
ウェアやソフトウェア・ルーチンに1対1には対応しな
い。同一のハードウェア要素が場合によって異なった手
段を構成する。例えば、コンピュータはある命令を実行
するときにある手段となり別の命令を実行するときは別
の手段となりうる。また、一つの手段がわずか1命令に
よって実現される場合もあれば多数の命令によって実現
される場合もある。
施例の各機能に対応する概念で、必ずしも特定のハード
ウェアやソフトウェア・ルーチンに1対1には対応しな
い。同一のハードウェア要素が場合によって異なった手
段を構成する。例えば、コンピュータはある命令を実行
するときにある手段となり別の命令を実行するときは別
の手段となりうる。また、一つの手段がわずか1命令に
よって実現される場合もあれば多数の命令によって実現
される場合もある。
【0028】したがって、本明細書では、以下、実施例
の各機能を有する仮想的回路ブロック(手段)を想定し
て実施例を説明する。但し、コンピュータの使用は一例
であり、本発明の機能の全部又は一部は、可能ならば、
カスタムチップ(専用の集積回路)のような電子回路上
に実現してもよい。
の各機能を有する仮想的回路ブロック(手段)を想定し
て実施例を説明する。但し、コンピュータの使用は一例
であり、本発明の機能の全部又は一部は、可能ならば、
カスタムチップ(専用の集積回路)のような電子回路上
に実現してもよい。
【0029】実施例に用いられるコンピュータは、一般
には、CPU(中央演算処理装置)と、RAM(随時書
込読出型記憶素子)からなる主記憶装置とを有する。ま
た、前記コンピュータの規模は自由であり、マイクロコ
ンピュータ・パーソナルコンピュータ・スモールコンピ
ュータ・ワークステーション・メインフレームなど、い
かなる規模のものを用いてもよい。
には、CPU(中央演算処理装置)と、RAM(随時書
込読出型記憶素子)からなる主記憶装置とを有する。ま
た、前記コンピュータの規模は自由であり、マイクロコ
ンピュータ・パーソナルコンピュータ・スモールコンピ
ュータ・ワークステーション・メインフレームなど、い
かなる規模のものを用いてもよい。
【0030】また、前記コンピュータのハードウェア
は、典型的には、キーボードやマウスなどの入力装置
と、ハードディスク装置などの外部記憶装置と、CRT
表示装置やプリンタ印字装置などの出力装置と、必要な
入出力制御回路を含む。
は、典型的には、キーボードやマウスなどの入力装置
と、ハードディスク装置などの外部記憶装置と、CRT
表示装置やプリンタ印字装置などの出力装置と、必要な
入出力制御回路を含む。
【0031】但し、前記コンピュータのハードウェア構
成は自由であり、本発明が実施できる限り、上記の構成
要素の一部を追加・変更・除外してもよい。例えば、実
施例は、複数のコンピュータを接続したコンピュータネ
ットワーク上に実現してもよい。また、CPUの種類は
自由であり、CPUを複数同時に用いたり、単一のCP
Uをタイムシェアリング(時分割)で使用し、複数の処
理を同時平行的に行ってもよい。
成は自由であり、本発明が実施できる限り、上記の構成
要素の一部を追加・変更・除外してもよい。例えば、実
施例は、複数のコンピュータを接続したコンピュータネ
ットワーク上に実現してもよい。また、CPUの種類は
自由であり、CPUを複数同時に用いたり、単一のCP
Uをタイムシェアリング(時分割)で使用し、複数の処
理を同時平行的に行ってもよい。
【0032】また、他の入力装置(例えば、タッチパネ
ル・ライトペン・トラックボールなどのポインティング
デバイスや、デジタイザ・イメージ読取装置やビデオカ
メラなどの画像入力装置・音声識別装置・各種センサな
ど)を用いてもよい。また、他の外部記憶装置(例え
ば、フロッピーディスク装置・RAMカード装置・磁気
テープ装置・光学ディスク装置・光磁気ディスク装置・
バブルメモリ装置・フラッシュメモリなど)を用いても
よい。また、他の出力装置(例えば、液晶表示装置・プ
ラズマディスプレイ装置・ビデオプロジェクター・LE
D表示装置・音響発生回路・音声合成回路など)を用い
てもよい。
ル・ライトペン・トラックボールなどのポインティング
デバイスや、デジタイザ・イメージ読取装置やビデオカ
メラなどの画像入力装置・音声識別装置・各種センサな
ど)を用いてもよい。また、他の外部記憶装置(例え
ば、フロッピーディスク装置・RAMカード装置・磁気
テープ装置・光学ディスク装置・光磁気ディスク装置・
バブルメモリ装置・フラッシュメモリなど)を用いても
よい。また、他の出力装置(例えば、液晶表示装置・プ
ラズマディスプレイ装置・ビデオプロジェクター・LE
D表示装置・音響発生回路・音声合成回路など)を用い
てもよい。
【0033】また、前記コンピュータにおいて実施例を
実現するためのソフトウェアの構成としては、典型的に
は、実施例の各機能を実現するためのアプリケーション
プログラムが、OS(オペレーティングシステム)上で
実行される態様が考えられる。また、実施例を実現する
ためのプログラムの態様としては、典型的には、高級言
語やアセンブラからコンパイル(翻訳)された機械語が
考えられる。但し、前記コンピュータのソフトウェア構
成も自由であり、本発明が実施できる限り、ソフトウェ
ア構成を変更してもよい。例えば、必ずしもOSを用い
る必要はなく、また、プログラムの表現形式も自由であ
り、BASICのようなインタプリタ(逐次解釈実行
型)言語を用いてもよい。
実現するためのソフトウェアの構成としては、典型的に
は、実施例の各機能を実現するためのアプリケーション
プログラムが、OS(オペレーティングシステム)上で
実行される態様が考えられる。また、実施例を実現する
ためのプログラムの態様としては、典型的には、高級言
語やアセンブラからコンパイル(翻訳)された機械語が
考えられる。但し、前記コンピュータのソフトウェア構
成も自由であり、本発明が実施できる限り、ソフトウェ
ア構成を変更してもよい。例えば、必ずしもOSを用い
る必要はなく、また、プログラムの表現形式も自由であ
り、BASICのようなインタプリタ(逐次解釈実行
型)言語を用いてもよい。
【0034】また、プログラムの格納態様も自由であ
り、ROM(読出し専用メモリ)に格納しておいてもよ
く、また、ハードディスク装置のような外部記憶装置に
格納しておき、コンピュータの起動時や処理の開始時に
主メモリ上にロード(読み込み)してもよい。また、プ
ログラムを複数の部分に分割して外部記憶装置に格納し
ておき、処理内容に応じて必要なモジュールのみを随時
主メモリ上にロード(読み込み)してもよい。さらに、
プログラムの部分ごとに異なった態様で格納してもよ
い。
り、ROM(読出し専用メモリ)に格納しておいてもよ
く、また、ハードディスク装置のような外部記憶装置に
格納しておき、コンピュータの起動時や処理の開始時に
主メモリ上にロード(読み込み)してもよい。また、プ
ログラムを複数の部分に分割して外部記憶装置に格納し
ておき、処理内容に応じて必要なモジュールのみを随時
主メモリ上にロード(読み込み)してもよい。さらに、
プログラムの部分ごとに異なった態様で格納してもよ
い。
【0035】また、本実施例における各手順の各ステッ
プは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複
数同時に実行し、また、実行ごとに異なった順序で実行
してもよい。このような順序の変更は、例えば、ユーザ
が実行可能な処理を選択するなどメニュー形式のインタ
ーフェース手法によって実現することができる。
プは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複
数同時に実行し、また、実行ごとに異なった順序で実行
してもよい。このような順序の変更は、例えば、ユーザ
が実行可能な処理を選択するなどメニュー形式のインタ
ーフェース手法によって実現することができる。
【0036】また、本明細書における「入力」は、本来
の情報の入力のみならず、情報の入力と密接に関連する
他の処理を含む。このような処理は、例えば、入力内容
のエコーバックや修正・編集である。また、本明細書に
おける「出力」は、本来の情報の出力のみならず、情報
の出力と密接に関連する他の処理を含む。このような処
理は、例えば、出力すべき範囲の入力や、画面スクロー
ルの指示である。なお、対話的入出力手順によって入力
と出力を一体的操作によって実現してもよく、このよう
な一体的操作によって、選択・指定・特定などの処理を
行ってもよい。
の情報の入力のみならず、情報の入力と密接に関連する
他の処理を含む。このような処理は、例えば、入力内容
のエコーバックや修正・編集である。また、本明細書に
おける「出力」は、本来の情報の出力のみならず、情報
の出力と密接に関連する他の処理を含む。このような処
理は、例えば、出力すべき範囲の入力や、画面スクロー
ルの指示である。なお、対話的入出力手順によって入力
と出力を一体的操作によって実現してもよく、このよう
な一体的操作によって、選択・指定・特定などの処理を
行ってもよい。
【0037】また、本明細書におけるデータ(情報)や
データの格納手段は前記コンピュータ上においていかな
る態様で存在してもよい。例えば、データのハードウェ
ア上の所在部分は、主記憶装置・外部記憶装置・CPU
のレジスタやキャッシュメモリなどいかなる部分でもよ
い。また、データの保持態様も自由である。例えば、デ
ータは、ファイル形式で保持されるのみならず、メモリ
やディスクなどの記憶装置を物理的アドレスで直接アク
セスすることによって実現してもよい。また、データの
表現形式も自由で、例えば、文字列を表すコードの単位
は、文字単位でも単語単位でもよい。また、データは必
要とされる一定時間だけ保持されれば十分で、その後消
滅してもよく、保持時間の長短は自由である。また、辞
書データのように当面変更されない情報は、ROMに格
納してもよい。
データの格納手段は前記コンピュータ上においていかな
る態様で存在してもよい。例えば、データのハードウェ
ア上の所在部分は、主記憶装置・外部記憶装置・CPU
のレジスタやキャッシュメモリなどいかなる部分でもよ
い。また、データの保持態様も自由である。例えば、デ
ータは、ファイル形式で保持されるのみならず、メモリ
やディスクなどの記憶装置を物理的アドレスで直接アク
セスすることによって実現してもよい。また、データの
表現形式も自由で、例えば、文字列を表すコードの単位
は、文字単位でも単語単位でもよい。また、データは必
要とされる一定時間だけ保持されれば十分で、その後消
滅してもよく、保持時間の長短は自由である。また、辞
書データのように当面変更されない情報は、ROMに格
納してもよい。
【0038】また、本明細書において、特定の情報への
言及は確認的で、言及されない情報の存在を否定するも
のではない。すなわち、本発明の動作では、動作に必要
な一般的な情報、例えば、各種ポインタ、カウンタ、フ
ラグ、パラメータ、バッファなどが適宜用いられる。
言及は確認的で、言及されない情報の存在を否定するも
のではない。すなわち、本発明の動作では、動作に必要
な一般的な情報、例えば、各種ポインタ、カウンタ、フ
ラグ、パラメータ、バッファなどが適宜用いられる。
【0039】実施例の各部分が処理に要する情報は、特
に記載がない場合、当該情報を保持している他の部分か
ら獲得される。このような情報の獲得は、例えば、当該
情報を格納している変数やメモリをアクセスすることに
よって実現することができる。なお、情報の消去・抹消
は、当該情報の内容自体を必ずしも記憶領域から現実に
削除せず、消去を表すフラグを設定するなど、情報の意
味付けの変更によって行うことができる。
に記載がない場合、当該情報を保持している他の部分か
ら獲得される。このような情報の獲得は、例えば、当該
情報を格納している変数やメモリをアクセスすることに
よって実現することができる。なお、情報の消去・抹消
は、当該情報の内容自体を必ずしも記憶領域から現実に
削除せず、消去を表すフラグを設定するなど、情報の意
味付けの変更によって行うことができる。
【0040】(1)実施例の構成 本実施例は、請求項1〜5に対応するもので、その目的
は、複雑な図式を容易に理解するための編集装置を提供
することである。また、本発明の他の目的は、効率的に
図式を編集する編集装置を提供することである。
は、複雑な図式を容易に理解するための編集装置を提供
することである。また、本発明の他の目的は、効率的に
図式を編集する編集装置を提供することである。
【0041】図1は本実施例の編集装置の構成を示す機
能ブロック図である。本実施例の編集装置は、図式(を
表すデータ)1を入力するための入力手段2と、図式上
の所望の部分に所望の優先度3を設定するための設定手
段4と、前記優先度3に基づいて前記図式1を表示する
表示手段5とを有する。
能ブロック図である。本実施例の編集装置は、図式(を
表すデータ)1を入力するための入力手段2と、図式上
の所望の部分に所望の優先度3を設定するための設定手
段4と、前記優先度3に基づいて前記図式1を表示する
表示手段5とを有する。
【0042】また、本実施例の編集装置は、図式上の難
読部分を検出する検出手段6と、図式1の各部分に設定
された優先度3を図式1の他の部分に伝搬してこれら他
の部分の優先度3を設定する伝搬手段7と、図式のうち
表示する部分を指示するための指示手段8とを有する。
読部分を検出する検出手段6と、図式1の各部分に設定
された優先度3を図式1の他の部分に伝搬してこれら他
の部分の優先度3を設定する伝搬手段7と、図式のうち
表示する部分を指示するための指示手段8とを有する。
【0043】(2)実施例の作用及び効果 上記のような構成を有する本実施例の編集装置は、次の
ような作用を有する。
ような作用を有する。
【0044】[図の入力]図2は本装置によって編集す
る図式の例である。このような図式は例えばマウスやキ
ーボードなどを用いる入力手段2から入力しメモリ上に
格納しておく。この図式はソフトウェアなどのシステム
の動作を記述するためのもので、通常、状態遷移図を呼
ばれる。状態遷移図はシステムの動作を、複数の状態と
状態間の遷移(状態遷移)で表すもので、図2では、円
形のノードが状態を、矢印で示すアークが状態間の状態
遷移を示す。各状態や各遷移には図2に示すように所望
の名前を付けることができる。図2では、図中に17個
の状態(○)と23本のアーク(→)という多数の要素
が含まれるため解読性が低下しており、図式の意図をす
ぐに読み取ることは困難である。
る図式の例である。このような図式は例えばマウスやキ
ーボードなどを用いる入力手段2から入力しメモリ上に
格納しておく。この図式はソフトウェアなどのシステム
の動作を記述するためのもので、通常、状態遷移図を呼
ばれる。状態遷移図はシステムの動作を、複数の状態と
状態間の遷移(状態遷移)で表すもので、図2では、円
形のノードが状態を、矢印で示すアークが状態間の状態
遷移を示す。各状態や各遷移には図2に示すように所望
の名前を付けることができる。図2では、図中に17個
の状態(○)と23本のアーク(→)という多数の要素
が含まれるため解読性が低下しており、図式の意図をす
ぐに読み取ることは困難である。
【0045】[難読部分の検出]このように与えられた
図式について、検出手段6が、解読性を低下させている
難読部分を検出する。図3は、検出手段6による難読部
分検出の手順を示すフローチャートである。すなわち、
この手順では、各ノードについて、ノードから出るアー
ク数(以下「出力アーク数」という)、ノードから到達
できる所定の範囲のノードの数(以下では子孫ノード数
という)、ノードに入るアーク数(以下「入力アーク
数」という)、に基づいてノードの複雑さを順序付け
る。
図式について、検出手段6が、解読性を低下させている
難読部分を検出する。図3は、検出手段6による難読部
分検出の手順を示すフローチャートである。すなわち、
この手順では、各ノードについて、ノードから出るアー
ク数(以下「出力アーク数」という)、ノードから到達
できる所定の範囲のノードの数(以下では子孫ノード数
という)、ノードに入るアーク数(以下「入力アーク
数」という)、に基づいてノードの複雑さを順序付け
る。
【0046】すなわち、まず出力アーク数の多い順にノ
ードを順序付ける(ステップ31〜38)。なお、フロ
ーチャートにおいて「出力」とあるのは所定のメモリ領
域に出力する処理を意味する。次に、出力アーク数が同
一のノード同士は(ステップ35)、子孫ノード数が多
い順に順序付ける(ステップ39〜45)。さらに、子
孫ノード数が同一のノード同士は(ステップ42)、入
力アーク数が多い順に順序付ける(ステップ46〜5
1)。なお、出力アーク数、子孫ノード数、入力アーク
数ともに同一のノード同士は、同一の順序で並列する。
ードを順序付ける(ステップ31〜38)。なお、フロ
ーチャートにおいて「出力」とあるのは所定のメモリ領
域に出力する処理を意味する。次に、出力アーク数が同
一のノード同士は(ステップ35)、子孫ノード数が多
い順に順序付ける(ステップ39〜45)。さらに、子
孫ノード数が同一のノード同士は(ステップ42)、入
力アーク数が多い順に順序付ける(ステップ46〜5
1)。なお、出力アーク数、子孫ノード数、入力アーク
数ともに同一のノード同士は、同一の順序で並列する。
【0047】また、子孫ノードとしては、ノードから到
達できる第n世代のノードを用いる。なお、一のノード
の第n世代ノードとは、当該一のノードからパス(経
路)が存在し、最短のパスがn個のアークから構成され
るノードである。ここでは、n=5を採用する。
達できる第n世代のノードを用いる。なお、一のノード
の第n世代ノードとは、当該一のノードからパス(経
路)が存在し、最短のパスがn個のアークから構成され
るノードである。ここでは、n=5を採用する。
【0048】例えば、図2に上記手順を適用すると、出
力アーク数4の「ファイルオープン処理」ノードが第1
位のノードとして最初に(所定のメモリ領域に)出力さ
れる。ともに出力アーク数が3である「ファイル読み込
み処理」ノードと「ファイル名入力要求」ノードについ
ては、各々の子孫ノード数に基づいて比較される。この
結果、子孫ノード数16(自分自身以外の全ノード)の
「ファイル名入力要求」ノードが、子孫ノード数6(フ
ァイル読み込み終了処理、ファイルクローズ処理、終了
状態、ファイル処理中断、領域不足処理、ファイル形式
違反)の「ファイル読み込み処理」ノードよりも、複雑
なものとして高く順位付けられる。他のノードについて
も同様に複雑さの順序が計算される。
力アーク数4の「ファイルオープン処理」ノードが第1
位のノードとして最初に(所定のメモリ領域に)出力さ
れる。ともに出力アーク数が3である「ファイル読み込
み処理」ノードと「ファイル名入力要求」ノードについ
ては、各々の子孫ノード数に基づいて比較される。この
結果、子孫ノード数16(自分自身以外の全ノード)の
「ファイル名入力要求」ノードが、子孫ノード数6(フ
ァイル読み込み終了処理、ファイルクローズ処理、終了
状態、ファイル処理中断、領域不足処理、ファイル形式
違反)の「ファイル読み込み処理」ノードよりも、複雑
なものとして高く順位付けられる。他のノードについて
も同様に複雑さの順序が計算される。
【0049】上記の手順では、ノードから出るアーク数
とノードから到達できる所定の範囲のノードの数はノー
ド及び当該ノードが直接間接に影響を与える他のノード
の多さを表し、また、ノードに入るアーク数は当該ノー
ドに影響を与えるノードの多さを表す。このため、本実
施例では、他のノードとの関係が複雑なノードが検出さ
れるので、検出対象が実際の難読部分に優れた一致を示
す。
とノードから到達できる所定の範囲のノードの数はノー
ド及び当該ノードが直接間接に影響を与える他のノード
の多さを表し、また、ノードに入るアーク数は当該ノー
ドに影響を与えるノードの多さを表す。このため、本実
施例では、他のノードとの関係が複雑なノードが検出さ
れるので、検出対象が実際の難読部分に優れた一致を示
す。
【0050】したがって、この順序に従って、図式を単
純化すれば、効率良く図式の理解を行なえることにな
る。すなわち、図2では、「ファイルオープン処理」ノ
ード、「ファイル名入力要求」ノード及び「ファイル読
み込み処理」ノードは最も難読な部分となっている。
純化すれば、効率良く図式の理解を行なえることにな
る。すなわち、図2では、「ファイルオープン処理」ノ
ード、「ファイル名入力要求」ノード及び「ファイル読
み込み処理」ノードは最も難読な部分となっている。
【0051】ここでは、計17個のノード全てではな
く、その一部(上位3つ)のノードのみが選択され、次
に説明する優先度指定の対象とされる。なぜなら、全て
のノードに対して優先度を設定すると、手順が繁雑にな
って自動検出の意味が稀薄化し、また、複雑さの低いノ
ードにも優先度を設定すると、表示時に図が単純化され
過ぎる可能性があるからである。
く、その一部(上位3つ)のノードのみが選択され、次
に説明する優先度指定の対象とされる。なぜなら、全て
のノードに対して優先度を設定すると、手順が繁雑にな
って自動検出の意味が稀薄化し、また、複雑さの低いノ
ードにも優先度を設定すると、表示時に図が単純化され
過ぎる可能性があるからである。
【0052】このように検出対象を限定するには、装置
全体を制御する制御手段から検出ノード数を検出手段6
に伝達し、検出手段6の動作手順では指定された数のノ
ードが検出された時点で処理を停止する態様や、ノード
複雑さのしきい値をあらかじめ定めておく態様が考えら
れる。
全体を制御する制御手段から検出ノード数を検出手段6
に伝達し、検出手段6の動作手順では指定された数のノ
ードが検出された時点で処理を停止する態様や、ノード
複雑さのしきい値をあらかじめ定めておく態様が考えら
れる。
【0053】上記のように検出された3つのノードのリ
ストは設定手段4に送られ、優先度設定の対象となる。
このため、ユーザは優先度の設定を、検出された部分に
ついてのみ集中して行えばよく、作業が効率化される。
ストは設定手段4に送られ、優先度設定の対象となる。
このため、ユーザは優先度の設定を、検出された部分に
ついてのみ集中して行えばよく、作業が効率化される。
【0054】[優先度の設定]次に、ユーザは設定手段
4によって、図式上の所望の部分、この場合は検出され
たノードの出力アーク間に、表示のための所望の優先度
を設定する。この場合優先度は、重要性や読解すべき順
序など所望の基準にしたがって自由に定めればよい。例
えば、「ファイルオープン処理」、「ファイル名入力要
求」、「ファイル読み込み処理」という3つの各ノード
のうち、最も複雑さの高い「ファイルオープン処理」ノ
ードについて優先度の設定を例示する。
4によって、図式上の所望の部分、この場合は検出され
たノードの出力アーク間に、表示のための所望の優先度
を設定する。この場合優先度は、重要性や読解すべき順
序など所望の基準にしたがって自由に定めればよい。例
えば、「ファイルオープン処理」、「ファイル名入力要
求」、「ファイル読み込み処理」という3つの各ノード
のうち、最も複雑さの高い「ファイルオープン処理」ノ
ードについて優先度の設定を例示する。
【0055】図4は「ファイルオープン処理」ノードに
おけるアーク間の優先度設定のための画面表示例であ
る。この図に示すように、「ファイルオープン処理」ノ
ードとノードの出力アーク、第1世代ノードがディスプ
レイ装置上に表示される。この時点で名称を持たないア
ークについては、優先度の入力で用いるための適当な記
号や名称が自動的に付される。図4では、4本のアーク
w,x,y,zに対して、キーボード装置からz<x,
w<x,y<z,y<wのような形式で優先順序を入力
する。例えば、z<xはアークxをアークzよりも優先
して表示することを示す。
おけるアーク間の優先度設定のための画面表示例であ
る。この図に示すように、「ファイルオープン処理」ノ
ードとノードの出力アーク、第1世代ノードがディスプ
レイ装置上に表示される。この時点で名称を持たないア
ークについては、優先度の入力で用いるための適当な記
号や名称が自動的に付される。図4では、4本のアーク
w,x,y,zに対して、キーボード装置からz<x,
w<x,y<z,y<wのような形式で優先順序を入力
する。例えば、z<xはアークxをアークzよりも優先
して表示することを示す。
【0056】また、図5,図6はそれぞれ、「ファイル
名入力要求」ノード及び「ファイル読み込み処理」ノー
ドの優先度の設定の画面の表示例を示す。
名入力要求」ノード及び「ファイル読み込み処理」ノー
ドの優先度の設定の画面の表示例を示す。
【0057】以上のように、本実施例では、検出手段6
による難読部分の検出処理と、設定手段による優先度の
設定処理4を別個に構成している。このため、検出手段
6を用いるか否かは自由である。また、難読部分の検出
の基準及び手順と、設定の手順は別個独立に柔軟かつ自
由に決定・変更することができる。
による難読部分の検出処理と、設定手段による優先度の
設定処理4を別個に構成している。このため、検出手段
6を用いるか否かは自由である。また、難読部分の検出
の基準及び手順と、設定の手順は別個独立に柔軟かつ自
由に決定・変更することができる。
【0058】[ランクの決定]難読部分のアークの優先
度の設定に続いて、伝搬手段7が、設定された優先度を
他の各ノード及び各アークに伝搬することによって難読
部分以外の部分の優先度を決定する。なお、本実施例の
優先度の設定では優先度をアーク間の相対的順序で表し
たが、ここで相対的順序を数値に変換し、図式の表示の
際にはこれら相対的順序を数値列に変換した優先度(以
下「ランク」という)を用いる。
度の設定に続いて、伝搬手段7が、設定された優先度を
他の各ノード及び各アークに伝搬することによって難読
部分以外の部分の優先度を決定する。なお、本実施例の
優先度の設定では優先度をアーク間の相対的順序で表し
たが、ここで相対的順序を数値に変換し、図式の表示の
際にはこれら相対的順序を数値列に変換した優先度(以
下「ランク」という)を用いる。
【0059】なお、図に含まれる各ノード及び各アーク
をそれぞれ図の表示において表示するか否かは、ノード
を単位に行い、特定のノードを表示しない場合は当該ノ
ードに出入りするアーク全てを非表示とすることが望ま
しい。なぜなら、アークを単位に表示・非表示を決定す
るとノード又はアークの一方だけが表示されてかえって
難解になるからである。このため、まず、設定されたア
ークの優先度に基づいて各ノードの優先度(ランク)を
決定し、以降の処理はノードのランクに基づくようにし
ている。なお、ランクは数値が小さいほど表示の必要性
が高いものとする。
をそれぞれ図の表示において表示するか否かは、ノード
を単位に行い、特定のノードを表示しない場合は当該ノ
ードに出入りするアーク全てを非表示とすることが望ま
しい。なぜなら、アークを単位に表示・非表示を決定す
るとノード又はアークの一方だけが表示されてかえって
難解になるからである。このため、まず、設定されたア
ークの優先度に基づいて各ノードの優先度(ランク)を
決定し、以降の処理はノードのランクに基づくようにし
ている。なお、ランクは数値が小さいほど表示の必要性
が高いものとする。
【0060】図7は、アーク及びノードのランクの決定
の手順を示すフローチャートである。すなわち、この手
順では、まず、全てのノードに未処理のマークが付けら
れ(ステップ71)、処理が済んだノードのマークが処
理済に順次変更される(ステップ77,85)。そし
て、各アークに設定された優先順序が数値化される(ス
テップ27)。例えば、「ファイルオープン処理」ノー
ドの4つのアーク(x,y,z,w)に付けられた順序
関係z<x,w<x,y<z,y<wから、アークxは
1に、アークz,wは2に、そしてアークyは3に数値
化されランクとなる。この数値化は、優先順序における
極大元(すなわちx)に1を対応させ、極大元の直後元
に2を対応させる、という手順の繰り返しによって算出
することができる。例えば、「ファイル名入力要求」ノ
ードの場合には、3つの出力アークの順序が図5のよう
に付けられているので、アークaは3に、アークcは2
に、アークbは1に数値化される。
の手順を示すフローチャートである。すなわち、この手
順では、まず、全てのノードに未処理のマークが付けら
れ(ステップ71)、処理が済んだノードのマークが処
理済に順次変更される(ステップ77,85)。そし
て、各アークに設定された優先順序が数値化される(ス
テップ27)。例えば、「ファイルオープン処理」ノー
ドの4つのアーク(x,y,z,w)に付けられた順序
関係z<x,w<x,y<z,y<wから、アークxは
1に、アークz,wは2に、そしてアークyは3に数値
化されランクとなる。この数値化は、優先順序における
極大元(すなわちx)に1を対応させ、極大元の直後元
に2を対応させる、という手順の繰り返しによって算出
することができる。例えば、「ファイル名入力要求」ノ
ードの場合には、3つの出力アークの順序が図5のよう
に付けられているので、アークaは3に、アークcは2
に、アークbは1に数値化される。
【0061】優先度が設定されていないアークは、∞と
いう特別な値として表現されている(ステップ73)。
これは、通常の計算機上で実現する場合には、数値と区
別できる記号であれば何を用いてもよい。
いう特別な値として表現されている(ステップ73)。
これは、通常の計算機上で実現する場合には、数値と区
別できる記号であれば何を用いてもよい。
【0062】この処理では、ユーザが、優先度を設定し
たノード(複雑さ指定ノードという)の1つを処理の開
始点とする注目ノードとして指定し(ステップ74)、
この注目ノードから処理を開始する。そして、注目ノー
ドから所定の範囲の各子孫ノードまで(ステップ75,
81,82)、最短パス中のアークのランクを結合して
子孫ノードのランクとする(ステップ76〜80)。
たノード(複雑さ指定ノードという)の1つを処理の開
始点とする注目ノードとして指定し(ステップ74)、
この注目ノードから処理を開始する。そして、注目ノー
ドから所定の範囲の各子孫ノードまで(ステップ75,
81,82)、最短パス中のアークのランクを結合して
子孫ノードのランクとする(ステップ76〜80)。
【0063】例えば、「ファイル名入力要求」ノードが
選択された場合、まず、このノードの第1世代ノードで
ある「空ファイル名入力」ノード、「不当ファイル名入
力」ノード、「ファイルオープン処理」ノードの3つの
ノードが取り出される。そして、これら3つのノード各
々に対して、「ファイル名入力要求」ノードから至るア
ークに付けられた数値がランクとして割り当てられ、
「空ファイル名入力」ノードのランクは3、「不当ファ
イル名入力」ノードのランクは2、「ファイルオープン
処理」ノードのランクは1となる。
選択された場合、まず、このノードの第1世代ノードで
ある「空ファイル名入力」ノード、「不当ファイル名入
力」ノード、「ファイルオープン処理」ノードの3つの
ノードが取り出される。そして、これら3つのノード各
々に対して、「ファイル名入力要求」ノードから至るア
ークに付けられた数値がランクとして割り当てられ、
「空ファイル名入力」ノードのランクは3、「不当ファ
イル名入力」ノードのランクは2、「ファイルオープン
処理」ノードのランクは1となる。
【0064】続いて、「ファイル名入力要求」ノードの
第2世代ノードである「ファイル読み込み処理」ノー
ド、「ファイル使用中」ノード、「ファイル許可違反」
ノード、「ファイルが存在しない」ノード、「開始状
態」ノードの5つが処理される。すなわち、「不当ファ
イル入力」ノードから「開始状態」ノードに至るアーク
は∞と数値化されているので、このノードのランクは2
∞となる。フローチャート中で、“パスPのアークのラ
ンクを連結結合しPPとする”という記述は、アークA
1(ランクR1)とアークA2(ランクR2)のパスP
1に対してそのランクをR1R2とすることを意味す
る。
第2世代ノードである「ファイル読み込み処理」ノー
ド、「ファイル使用中」ノード、「ファイル許可違反」
ノード、「ファイルが存在しない」ノード、「開始状
態」ノードの5つが処理される。すなわち、「不当ファ
イル入力」ノードから「開始状態」ノードに至るアーク
は∞と数値化されているので、このノードのランクは2
∞となる。フローチャート中で、“パスPのアークのラ
ンクを連結結合しPPとする”という記述は、アークA
1(ランクR1)とアークA2(ランクR2)のパスP
1に対してそのランクをR1R2とすることを意味す
る。
【0065】残る4つの第2世代ノードについても同様
にパス中のアークのランクを連結する。その結果、「フ
ァイル読み込み処理」ノードのランクは11に、「ファ
イル使用中」ノードのランクは13に、「ファイル許可
違反」ノードのランクは12に、「ファイル存在しな
い」ノードのランクは12のようになる。
にパス中のアークのランクを連結する。その結果、「フ
ァイル読み込み処理」ノードのランクは11に、「ファ
イル使用中」ノードのランクは13に、「ファイル許可
違反」ノードのランクは12に、「ファイル存在しな
い」ノードのランクは12のようになる。
【0066】なお、注目ノードの子孫ノードでない未処
理のノードについてはランクとして∞が設定される(ス
テップ13〜15)。このようにして全てのノードにラ
ンクが割れ当てられれば、フローチャートの手続きは停
止する。
理のノードについてはランクとして∞が設定される(ス
テップ13〜15)。このようにして全てのノードにラ
ンクが割れ当てられれば、フローチャートの手続きは停
止する。
【0067】伝搬手段7によるランクの決定では、全て
のノードに数値列(桁中に∞を含む)を割り当ててい
る。このため、数値列集合上に自然に導入される辞書式
順序などの順序関係を利用した柔軟かつ高速な処理を行
うことができる。ここで、数値列は、桁中に特別な記号
∞を含むようにしたため、∞と他の数値との順序関係を
ユーザが設定することで、さらに柔軟性が拡張されてい
る。例えば、∞を他のどの数値との比較不能とする順序
を設定することで、ノードの数値列集合を半順序集合と
することができる。
のノードに数値列(桁中に∞を含む)を割り当ててい
る。このため、数値列集合上に自然に導入される辞書式
順序などの順序関係を利用した柔軟かつ高速な処理を行
うことができる。ここで、数値列は、桁中に特別な記号
∞を含むようにしたため、∞と他の数値との順序関係を
ユーザが設定することで、さらに柔軟性が拡張されてい
る。例えば、∞を他のどの数値との比較不能とする順序
を設定することで、ノードの数値列集合を半順序集合と
することができる。
【0068】図8は伝搬後のランクを示したもので、各
桁の数値が1のみであるノードを大きな楕円で、そのよ
うなノード間の遷移を実線矢印で表している。また、各
桁の数値が1のみではないノードを小さな楕円で、その
ようなノードに出入りする遷移を破線矢印で表してい
る。
桁の数値が1のみであるノードを大きな楕円で、そのよ
うなノード間の遷移を実線矢印で表している。また、各
桁の数値が1のみではないノードを小さな楕円で、その
ようなノードに出入りする遷移を破線矢印で表してい
る。
【0069】以上のように、本実施例では、伝搬手段7
が図式の各部分に設定された優先度を図式の他の部分に
伝搬してこれら他の部分の優先度を設定するので、図式
の一部分に入力した優先度も図式全体に反映され、図式
全体に自然な優先度が設定される。
が図式の各部分に設定された優先度を図式の他の部分に
伝搬してこれら他の部分の優先度を設定するので、図式
の一部分に入力した優先度も図式全体に反映され、図式
全体に自然な優先度が設定される。
【0070】[図の表示]このように優先度が設定され
た図式を、表示手段5が優先度に基づいて表示する。こ
のとき、どの優先度の部分を表示すべきかを指定するこ
とによって、所望の優先度の部分を表示することができ
る。例えば、一定以上の優先度を持つ部分のみを表示し
たり強調表示するなどである。このため、同時に理解す
べき要素が限定されるので本来複雑な図式でも容易に理
解することができる。
た図式を、表示手段5が優先度に基づいて表示する。こ
のとき、どの優先度の部分を表示すべきかを指定するこ
とによって、所望の優先度の部分を表示することができ
る。例えば、一定以上の優先度を持つ部分のみを表示し
たり強調表示するなどである。このため、同時に理解す
べき要素が限定されるので本来複雑な図式でも容易に理
解することができる。
【0071】また、本実施例では、指示手段8によって
図式のうち表示する部分を自由に制御できるので、ユー
ザの図式理解に応じて、優先順序の実ならず表示の範囲
を適宜変化させながら図式を解読し、及び図式を様々な
角度から検討することも可能である。
図式のうち表示する部分を自由に制御できるので、ユー
ザの図式理解に応じて、優先順序の実ならず表示の範囲
を適宜変化させながら図式を解読し、及び図式を様々な
角度から検討することも可能である。
【0072】例えば、図9は各桁の数値が1であるノー
ドに限定した表示例であり、図式の流れの把握が容易で
ある。また、図10は各桁の数値が1又は2のノードに
限定した表示例である。
ドに限定した表示例であり、図式の流れの把握が容易で
ある。また、図10は各桁の数値が1又は2のノードに
限定した表示例である。
【0073】(3)他の実施例 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく実
施態様の変更は自由であるから、次に例示するような他
の実施例をも包含するものである。
施態様の変更は自由であるから、次に例示するような他
の実施例をも包含するものである。
【0074】例えば、本発明の編集装置は状態遷移図の
みを対象とするものではなく、回路図・建築図面などあ
らゆる図式に適用することができる。
みを対象とするものではなく、回路図・建築図面などあ
らゆる図式に適用することができる。
【0075】また、優先度設定の対象となる難読部分は
検出手段によらずユーザが手作業で直接指定してもよ
い。例えば、対象の選定について自動選択モードとユー
ザ指定モードの2つを設け、いずれのモードを用いるか
をユーザが指定できるようにしてもよい。さらに、ユー
ザ指定モードにおいても、ディスプレイ装置に自動選択
モードで計算されるような難読部分を表示し、ユーザは
表示を参照にして指定を行なうことも考えられる。
検出手段によらずユーザが手作業で直接指定してもよ
い。例えば、対象の選定について自動選択モードとユー
ザ指定モードの2つを設け、いずれのモードを用いるか
をユーザが指定できるようにしてもよい。さらに、ユー
ザ指定モードにおいても、ディスプレイ装置に自動選択
モードで計算されるような難読部分を表示し、ユーザは
表示を参照にして指定を行なうことも考えられる。
【0076】また、難読部分の検出基準は自由であり、
様々な基準を用いることができる。例えば、第n世代ノ
ードに与えられるnの値として5を採用しているが、こ
の値はユーザが自由に変更することができる。
様々な基準を用いることができる。例えば、第n世代ノ
ードに与えられるnの値として5を採用しているが、こ
の値はユーザが自由に変更することができる。
【0077】また、優先度の指定の態様は不等号には限
定されず、他の態様、例えばマウスクリックの順序によ
って指定したり、日本語処理技術を利用して“アークx
をアークzよりも優先する”のような入力文を解析する
ことによって行ってもよい。さらに、設定した優先度に
よる図式表示を行ないながら優先度設定を行えば、ユー
ザの負担はより減少する。
定されず、他の態様、例えばマウスクリックの順序によ
って指定したり、日本語処理技術を利用して“アークx
をアークzよりも優先する”のような入力文を解析する
ことによって行ってもよい。さらに、設定した優先度に
よる図式表示を行ないながら優先度設定を行えば、ユー
ザの負担はより減少する。
【0078】さらに、図9や図10で得られたようなあ
る段階の図式の表示に対して、さらに難読部分検出や優
先度設定を行い、さらに簡潔な図式を得ることも可能で
ある。複雑度が極めて高い図式に対しては、そのように
して本発明の装置を繰り返し適用することが有効であ
る。
る段階の図式の表示に対して、さらに難読部分検出や優
先度設定を行い、さらに簡潔な図式を得ることも可能で
ある。複雑度が極めて高い図式に対しては、そのように
して本発明の装置を繰り返し適用することが有効であ
る。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、同時に
理解すべき要素が限定されるので本来複雑な図式でも容
易に理解することができ、図式の編集が効率化される。
理解すべき要素が限定されるので本来複雑な図式でも容
易に理解することができ、図式の編集が効率化される。
【図1】本発明の実施例の編集装置の構成を示す機能ブ
ロック図
ロック図
【図2】本発明の実施例において編集する図式の例
【図3】本発明の実施例における検出手段による難読部
分検出の手順を示すフローチャート
分検出の手順を示すフローチャート
【図4】本発明の実施例における「ファイルオープン処
理」ノードにおけるアーク間の優先度設定のための画面
表示例
理」ノードにおけるアーク間の優先度設定のための画面
表示例
【図5】本発明の実施例における「ファイル名入力要
求」ノードにおけるアーク間の優先度設定のための画面
表示例
求」ノードにおけるアーク間の優先度設定のための画面
表示例
【図6】本発明の実施例における「ファイル読み込み処
理」ノードにおけるアーク間の優先度設定のための画面
表示例
理」ノードにおけるアーク間の優先度設定のための画面
表示例
【図7】本発明の実施例におけるアーク及びノードのラ
ンクの決定の手順を示すフローチャート
ンクの決定の手順を示すフローチャート
【図8】本発明の実施例における伝搬後のランク
【図9】本発明の実施例において各桁の数値が1である
ノードに限定した表示例
ノードに限定した表示例
【図10】本発明の実施例において各桁の数値が1又は
2のノードに限定した表示例
2のノードに限定した表示例
1:図式(データ) 2:入力手段 3:優先度(データ) 4:設定手段 5:表示手段 6:検出手段 7:伝搬手段 8:指示手段
Claims (5)
- 【請求項1】 図式を編集する編集装置において、 前記図式上の所望の部分に所望の優先度を設定するため
の設定手段と、 前記優先度に基づいて前記図式を表示する表示手段とを
有することを特徴とする編集装置。 - 【請求項2】 図式上の難読部分を検出する検出手段を
有することを特徴とする請求項1記載の編集装置。 - 【請求項3】 ノードとこのノード間のアークを含む前
記図式を編集する請求項2記載の編集装置において、 前記検出手段は、ノードから出るアーク数、ノードから
到達できる所定の範囲のノードの数、ノードに入るアー
ク数に基づいて各ノードの複雑さを順序付けることによ
って前記難読部分の検出を行うように構成されたことを
特徴とする請求項2記載の編集装置。 - 【請求項4】 前記図式の各部分に設定された前記優先
度を図式の他の部分に伝搬してこれら他の部分の優先度
を設定する伝搬手段を有することを特徴とする請求項1
記載の編集装置。 - 【請求項5】 図式のうち表示する部分を指示するため
の指示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の編
集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24310794A JPH08106540A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 編集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24310794A JPH08106540A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 編集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08106540A true JPH08106540A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17098905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24310794A Pending JPH08106540A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 編集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08106540A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014130647A (ja) * | 2007-07-26 | 2014-07-10 | Ab Initio Technology Llc | エラーハンドリングをもつトランザクションのグラフ型計算 |
US9507682B2 (en) | 2012-11-16 | 2016-11-29 | Ab Initio Technology Llc | Dynamic graph performance monitoring |
US9753751B2 (en) | 2010-06-15 | 2017-09-05 | Ab Initio Technology Llc | Dynamically loading graph-based computations |
US9886241B2 (en) | 2013-12-05 | 2018-02-06 | Ab Initio Technology Llc | Managing interfaces for sub-graphs |
US9886319B2 (en) | 2009-02-13 | 2018-02-06 | Ab Initio Technology Llc | Task managing application for performing tasks based on messages received from a data processing application initiated by the task managing application |
US10108521B2 (en) | 2012-11-16 | 2018-10-23 | Ab Initio Technology Llc | Dynamic component performance monitoring |
US10657134B2 (en) | 2015-08-05 | 2020-05-19 | Ab Initio Technology Llc | Selecting queries for execution on a stream of real-time data |
US10671669B2 (en) | 2015-12-21 | 2020-06-02 | Ab Initio Technology Llc | Sub-graph interface generation |
-
1994
- 1994-10-06 JP JP24310794A patent/JPH08106540A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107423046A (zh) * | 2007-07-26 | 2017-12-01 | 起元技术有限责任公司 | 用于处理基于图的计算的方法、系统以及计算机可读介质 |
CN107423046B (zh) * | 2007-07-26 | 2021-08-06 | 起元技术有限责任公司 | 用于处理基于图的计算的方法、系统以及计算机可读介质 |
JP2014130647A (ja) * | 2007-07-26 | 2014-07-10 | Ab Initio Technology Llc | エラーハンドリングをもつトランザクションのグラフ型計算 |
US10528395B2 (en) | 2009-02-13 | 2020-01-07 | Ab Initio Technology Llc | Task managing application for performing tasks based on messages received from a data processing application initiated by the task managing application |
US9886319B2 (en) | 2009-02-13 | 2018-02-06 | Ab Initio Technology Llc | Task managing application for performing tasks based on messages received from a data processing application initiated by the task managing application |
US9753751B2 (en) | 2010-06-15 | 2017-09-05 | Ab Initio Technology Llc | Dynamically loading graph-based computations |
US10108521B2 (en) | 2012-11-16 | 2018-10-23 | Ab Initio Technology Llc | Dynamic component performance monitoring |
US9507682B2 (en) | 2012-11-16 | 2016-11-29 | Ab Initio Technology Llc | Dynamic graph performance monitoring |
US9886241B2 (en) | 2013-12-05 | 2018-02-06 | Ab Initio Technology Llc | Managing interfaces for sub-graphs |
US10180821B2 (en) | 2013-12-05 | 2019-01-15 | Ab Initio Technology Llc | Managing interfaces for sub-graphs |
US10318252B2 (en) | 2013-12-05 | 2019-06-11 | Ab Initio Technology Llc | Managing interfaces for sub-graphs |
US10901702B2 (en) | 2013-12-05 | 2021-01-26 | Ab Initio Technology Llc | Managing interfaces for sub-graphs |
US10657134B2 (en) | 2015-08-05 | 2020-05-19 | Ab Initio Technology Llc | Selecting queries for execution on a stream of real-time data |
US10671669B2 (en) | 2015-12-21 | 2020-06-02 | Ab Initio Technology Llc | Sub-graph interface generation |
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