JPH0810335A - インプラントされた液状薬剤注入システムのカテーテルをフラッシングする装置 - Google Patents
インプラントされた液状薬剤注入システムのカテーテルをフラッシングする装置Info
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- JPH0810335A JPH0810335A JP7161252A JP16125295A JPH0810335A JP H0810335 A JPH0810335 A JP H0810335A JP 7161252 A JP7161252 A JP 7161252A JP 16125295 A JP16125295 A JP 16125295A JP H0810335 A JPH0810335 A JP H0810335A
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- A61M5/14—Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
- A61M5/142—Pressure infusion, e.g. using pumps
- A61M5/145—Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons
- A61M5/1452—Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons
- A61M5/1454—Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons spring-actuated, e.g. by a clockwork
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カテーテルのフラッシングを制御可能にする
ことによって、カテーテルの詰まりの除去や、オリフィ
ス周辺の付着物の除去が効果的に可能になるようにす
る。 【構成】 ほぼ一定の所定圧力によりシリンジのピスト
ンを駆動する駆動ユニット２を備え、前記シリンジが、
フラッシング液を充填され、カテーテルをフラッシング
するポートに接続されるようにし、更に、前記駆動ユニ
ット２がブロック手段を有し、このブロック手段の解除
により、シリンジのピストンの駆動が、制御装置１４の
作動中に限り可能となるようにする。
ことによって、カテーテルの詰まりの除去や、オリフィ
ス周辺の付着物の除去が効果的に可能になるようにす
る。 【構成】 ほぼ一定の所定圧力によりシリンジのピスト
ンを駆動する駆動ユニット２を備え、前記シリンジが、
フラッシング液を充填され、カテーテルをフラッシング
するポートに接続されるようにし、更に、前記駆動ユニ
ット２がブロック手段を有し、このブロック手段の解除
により、シリンジのピストンの駆動が、制御装置１４の
作動中に限り可能となるようにする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インプラントされた液
状薬剤注入システムのカテーテルをフラッシングする装
置、それも前記システムがフラッシングポートを備えて
いる形式の装置に関するものである。
状薬剤注入システムのカテーテルをフラッシングする装
置、それも前記システムがフラッシングポートを備えて
いる形式の装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の注入システムの１つの問題は、
薬剤が、インプラントされたカテーテル内表面に沈着し
たり、カテーテル先端周囲に付着して次第に量を増する
ことがある点である。このため、システムの働きが妨害
される。たとえば、カテーテルが詰まれば、各ポンプ行
程に分与される薬剤量が減少したり、薬剤が全く投与さ
れなくなったりする。カテーテルの流れ機能の変化を検
知し、それにより機能不全を予知する１つの方法が、ス
エーデン特許出願９３０３４８４−１号明細書に開示さ
れている。
薬剤が、インプラントされたカテーテル内表面に沈着し
たり、カテーテル先端周囲に付着して次第に量を増する
ことがある点である。このため、システムの働きが妨害
される。たとえば、カテーテルが詰まれば、各ポンプ行
程に分与される薬剤量が減少したり、薬剤が全く投与さ
れなくなったりする。カテーテルの流れ機能の変化を検
知し、それにより機能不全を予知する１つの方法が、ス
エーデン特許出願９３０３４８４−１号明細書に開示さ
れている。
【０００３】カテーテルの詰まる度合の変化に起因する
カテーテルの流れ機能障害を除去する試みは、これまで
のところ、システムの出口側に設けられたフラッシング
ポートに接続したりシリンジにより、カテーテルを手動
式にフラッシングするというものであった。使用される
シリンジの寸法は様々であり、筋力も各人によって異な
り、使用フラッシング圧も極めて様々である。フラッシ
ング圧が過大であれば、システムが損傷される。たとえ
ば、注入システムのポンプからカテーテルが外れたり、
フラッシングが有効でなかったりすることがある。いず
れの場合にも、注入システムは体内から取出さねばなら
ない。
カテーテルの流れ機能障害を除去する試みは、これまで
のところ、システムの出口側に設けられたフラッシング
ポートに接続したりシリンジにより、カテーテルを手動
式にフラッシングするというものであった。使用される
シリンジの寸法は様々であり、筋力も各人によって異な
り、使用フラッシング圧も極めて様々である。フラッシ
ング圧が過大であれば、システムが損傷される。たとえ
ば、注入システムのポンプからカテーテルが外れたり、
フラッシングが有効でなかったりすることがある。いず
れの場合にも、注入システムは体内から取出さねばなら
ない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の手動式の方法とは異なり、有効な、制御されたカテー
テル・フラッシングを達成し、それにより、カテーテル
内の詰まりの除去、及び又はカテーテルオリフィス周囲
の付着物の除去による流路の開通、及びカテーテル機能
の回復をはかることにある。
の手動式の方法とは異なり、有効な、制御されたカテー
テル・フラッシングを達成し、それにより、カテーテル
内の詰まりの除去、及び又はカテーテルオリフィス周囲
の付着物の除去による流路の開通、及びカテーテル機能
の回復をはかることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的は、冒頭に述べ
た種類の装置の場合に、次のようにすることにより達せ
られた。すなわち、ほぼ一定の所定圧力によりシリンジ
のピストンを駆動するユニットが備えられ、前記シリン
ジがフラッシング液を充填され、カテーテルをフラッシ
ングするポートに接続されるようにし、更に、前記駆動
ユニットがブロック手段を有し、このブロック手段が解
除されることにより、シリンジのピストンの駆動が、制
御装置の作動中は可能になるようにしたのである。
た種類の装置の場合に、次のようにすることにより達せ
られた。すなわち、ほぼ一定の所定圧力によりシリンジ
のピストンを駆動するユニットが備えられ、前記シリン
ジがフラッシング液を充填され、カテーテルをフラッシ
ングするポートに接続されるようにし、更に、前記駆動
ユニットがブロック手段を有し、このブロック手段が解
除されることにより、シリンジのピストンの駆動が、制
御装置の作動中は可能になるようにしたのである。
【０００６】本発明による装置により、インプラント・
カテーテルのフラッシングは、ほぼ一定の、制御された
所定圧力で可能となった。この圧力は、システムが確実
に耐えられる限界値の直ぐ下のレベルに選定するのが有
利である。この結果、きわめて効果的なカテーテルのフ
ラッシングが可能となり、しかもフラッシング中にシス
テムが損傷される危険はない。
カテーテルのフラッシングは、ほぼ一定の、制御された
所定圧力で可能となった。この圧力は、システムが確実
に耐えられる限界値の直ぐ下のレベルに選定するのが有
利である。この結果、きわめて効果的なカテーテルのフ
ラッシングが可能となり、しかもフラッシング中にシス
テムが損傷される危険はない。
【０００７】本発明によるフラッシング装置により、使
用フラッシング液量及びフラッシング流量の制御が可能
になるのに加えて、フラッシング圧力の制御も可能にな
る。注入用シリンジの寸法及びシリンジ内のフラッシン
グ液量が既知の場合、シリンジ・ピストンの移動距離
が、放出フラッシング液量を直接に示す尺度となる。更
に、駆動ユニットのブロック手段は、制御装置の作動中
にのみ解除され、駆動ユニットがシリンジ・ピストンを
駆動できるので、フラッシングは、必要とあれば、手動
式のフラッシングと同様に、どの任意のピストン位置で
も即時停止可能である。
用フラッシング液量及びフラッシング流量の制御が可能
になるのに加えて、フラッシング圧力の制御も可能にな
る。注入用シリンジの寸法及びシリンジ内のフラッシン
グ液量が既知の場合、シリンジ・ピストンの移動距離
が、放出フラッシング液量を直接に示す尺度となる。更
に、駆動ユニットのブロック手段は、制御装置の作動中
にのみ解除され、駆動ユニットがシリンジ・ピストンを
駆動できるので、フラッシングは、必要とあれば、手動
式のフラッシングと同様に、どの任意のピストン位置で
も即時停止可能である。
【０００８】本発明による装置の場合、シリンジ・ピス
トンの移動速度を観察することにより、流量を容易に観
察できる。
トンの移動速度を観察することにより、流量を容易に観
察できる。
【０００９】本発明の装置の有利な一実施例によれば、
ばね部材は、リセット機構により初めの位置へリセット
され、“次の”フラッシングに備えることができる。リ
セット機構は、有利にはレバー腕構造体を有し、この構
造体により、ばね部材のプッシュロッドを戻すことがで
きる。プッシュロッドの引込めは、したがって、レバー
腕の適切な構成により相応に大きい力によって行なうこ
とができる。
ばね部材は、リセット機構により初めの位置へリセット
され、“次の”フラッシングに備えることができる。リ
セット機構は、有利にはレバー腕構造体を有し、この構
造体により、ばね部材のプッシュロッドを戻すことがで
きる。プッシュロッドの引込めは、したがって、レバー
腕の適切な構成により相応に大きい力によって行なうこ
とができる。
【００１０】本発明の装置の別の有利な実施例によれ
ば、ばね部材が、ノーマル位置に対して予張力を与えら
れており、レバー腕の引込み運動の初期段階にブロック
手段の解除手段に対して可動であり、それにより解除手
段はその解除位置を取ることができる。この解除位置で
は、ロッドが、レバー腕の引込み運動の残りの段階の間
に解放され、引込められる。ばね部材は、したがって、
容易に片手を用いるだけでリセットできる。
ば、ばね部材が、ノーマル位置に対して予張力を与えら
れており、レバー腕の引込み運動の初期段階にブロック
手段の解除手段に対して可動であり、それにより解除手
段はその解除位置を取ることができる。この解除位置で
は、ロッドが、レバー腕の引込み運動の残りの段階の間
に解放され、引込められる。ばね部材は、したがって、
容易に片手を用いるだけでリセットできる。
【００１１】本発明の装置の更に別の有利な実施例によ
れば、ばね部材が気体ばねから成っている。この気体ば
ねにより、実質的に一定のばね力を及ぼすことのできる
ばね手段が、簡単に実現される。
れば、ばね部材が気体ばねから成っている。この気体ば
ねにより、実質的に一定のばね力を及ぼすことのできる
ばね手段が、簡単に実現される。
【００１２】
【実施例】以下で本発明の一実施例を添付図面につき詳
説する。
説する。
【００１３】本発明による装置は、ケーシング６内の底
板４上に取付けられた気体ばね２の形式の駆動ユニット
を有している。気体ばね２のプッシュロッド８は、引張
りロッド１０にねじ固定されている。引張りロッド１０
は、ケーシング内部に可動に支承されている。引張りロ
ッド１０は、プッシュロッド８の運動を注入シリンジの
ピストンに伝達する。このシリンジは、図１に符号１２
で略示されており、ケーシング６に付加取付けされてい
る。シリンジ１２のオリフィスは、更に、カニューレそ
の他を介して注入システムの出力側のフラッシングポー
トに接続されており、それによって、シリンジピストン
（図示せず）の運動によりシステムのカテーテルのフラ
ッシングが可能になる。
板４上に取付けられた気体ばね２の形式の駆動ユニット
を有している。気体ばね２のプッシュロッド８は、引張
りロッド１０にねじ固定されている。引張りロッド１０
は、ケーシング内部に可動に支承されている。引張りロ
ッド１０は、プッシュロッド８の運動を注入シリンジの
ピストンに伝達する。このシリンジは、図１に符号１２
で略示されており、ケーシング６に付加取付けされてい
る。シリンジ１２のオリフィスは、更に、カニューレそ
の他を介して注入システムの出力側のフラッシングポー
トに接続されており、それによって、シリンジピストン
（図示せず）の運動によりシステムのカテーテルのフラ
ッシングが可能になる。
【００１４】気体ばね２はブロック手段を有し、このブ
ロック手段は、解除されない場合、プッシュロッド８を
ロックする。このブロック手段は、制御ピン１４の形式
の制御部材により解除される。制御ピン１４は、プッシ
ュロッド８側の端部とは反対側の気体ばね端部に配置さ
れている。ブロック手段は、気体ばね２内の制御ピン１
４に作用する内側軸方向圧力により解除される。したが
って、ブロック手段が解除されると、気体ばね２は、実
質的に一定の力でプッシュロッド８を押出す。この運動
が、既述のようにシリンジピストンに伝えられる。気体
ばね２の圧力は、ばねの構成によって制御されている。
この圧力は、システムを損傷するおそれのない範囲内で
出来るかぎり高いフラッシング圧が得られるように選択
されている。
ロック手段は、解除されない場合、プッシュロッド８を
ロックする。このブロック手段は、制御ピン１４の形式
の制御部材により解除される。制御ピン１４は、プッシ
ュロッド８側の端部とは反対側の気体ばね端部に配置さ
れている。ブロック手段は、気体ばね２内の制御ピン１
４に作用する内側軸方向圧力により解除される。したが
って、ブロック手段が解除されると、気体ばね２は、実
質的に一定の力でプッシュロッド８を押出す。この運動
が、既述のようにシリンジピストンに伝えられる。気体
ばね２の圧力は、ばねの構成によって制御されている。
この圧力は、システムを損傷するおそれのない範囲内で
出来るかぎり高いフラッシング圧が得られるように選択
されている。
【００１５】制御ピン１４は制御ボタン１６により操作
され、ボタン１６の運動は、弾性的に取付けられた旋回
腕１８を介してピン１４に伝えられる。したがって、ボ
タン１６が押されると、その運動がピン１４に伝えら
れ、ピン１４は下へ押され、ブロック手段を解除し、プ
ッシュロッド８が動かされ、フラッシングが行なわれ
る。制御ボタン１６が放されると、旋回腕１８はノーマ
ル位置へ戻り、ピン１４は気体ばね２の外方へ移動し、
プッシュロッド８がブロックされる。制御ボタン１６が
放されると直ちに、フラッシングは、プッシュロッド８
の位置とは無関係に、したがって、またシリンジピスト
ンの位置とも無関係に直ちに停止される。このことは、
フラッシング装置の重要な安全機能である。
され、ボタン１６の運動は、弾性的に取付けられた旋回
腕１８を介してピン１４に伝えられる。したがって、ボ
タン１６が押されると、その運動がピン１４に伝えら
れ、ピン１４は下へ押され、ブロック手段を解除し、プ
ッシュロッド８が動かされ、フラッシングが行なわれ
る。制御ボタン１６が放されると、旋回腕１８はノーマ
ル位置へ戻り、ピン１４は気体ばね２の外方へ移動し、
プッシュロッド８がブロックされる。制御ボタン１６が
放されると直ちに、フラッシングは、プッシュロッド８
の位置とは無関係に、したがって、またシリンジピスト
ンの位置とも無関係に直ちに停止される。このことは、
フラッシング装置の重要な安全機能である。
【００１６】プッシュロッド８は所定行程長さを有して
いる。図１にはプッシュロッド８の２つの位置が示され
ている。１つは外方の端位である。
いる。図１にはプッシュロッド８の２つの位置が示され
ている。１つは外方の端位である。
【００１７】次のフラッシング前に装置をリセットする
ためには、力をシリンジに伝える引張りロッド１０は、
初めの位置へ戻さねばならない。プッシュロッド８と気
体ばね２も、その場合には、圧縮されたばね位置に相応
する初めの位置へ引込められねばならない。気体ばね２
は、ブロック手段により圧縮に抗してロックされる。ブ
ロック手段は、したがって、気体ばね自体の力を超える
力がプッシュロッドに加えられ、それによりばねが初め
の位置へ戻されると同時に、解除される。
ためには、力をシリンジに伝える引張りロッド１０は、
初めの位置へ戻さねばならない。プッシュロッド８と気
体ばね２も、その場合には、圧縮されたばね位置に相応
する初めの位置へ引込められねばならない。気体ばね２
は、ブロック手段により圧縮に抗してロックされる。ブ
ロック手段は、したがって、気体ばね自体の力を超える
力がプッシュロッドに加えられ、それによりばねが初め
の位置へ戻されると同時に、解除される。
【００１８】プッシュロッド８は、掴み機構又はラチェ
ット機構とレバー腕２２とを介して起動され、気体ばね
をその初めの位置へ戻す。
ット機構とレバー腕２２とを介して起動され、気体ばね
をその初めの位置へ戻す。
【００１９】レバー腕２２は、その一端が旋回可能に支
承され、部材２４が、このレバー腕端部のところに付加
取付けされている。部材２４の自由端部は、プッシュロ
ッド８にまたがるクランプ２６の内側へそう入されてい
る。プッシュロッド８は、クランプ２６の一方の脚２８
の穴を貫通し、クランプの他方の脚３０にはアーチ形の
切欠きが設けられ、プッシュロッド８に当付けられてい
る。これら穴と切欠きのいずれもが、プッシュロッド８
の半径よりいく分大きい半径を有しており、したがっ
て、クランプ２６は、部材２４が作用すると、プッシュ
ロッド８に対していくぶん傾くことができる。
承され、部材２４が、このレバー腕端部のところに付加
取付けされている。部材２４の自由端部は、プッシュロ
ッド８にまたがるクランプ２６の内側へそう入されてい
る。プッシュロッド８は、クランプ２６の一方の脚２８
の穴を貫通し、クランプの他方の脚３０にはアーチ形の
切欠きが設けられ、プッシュロッド８に当付けられてい
る。これら穴と切欠きのいずれもが、プッシュロッド８
の半径よりいく分大きい半径を有しており、したがっ
て、クランプ２６は、部材２４が作用すると、プッシュ
ロッド８に対していくぶん傾くことができる。
【００２０】底板４に付加取付けされた引張りばね４４
は、脚２８の下端から延びており、クランプ２６の正確
な傾きが容易になる。
は、脚２８の下端から延びており、クランプ２６の正確
な傾きが容易になる。
【００２１】レバー腕２２の自由端３２が、このように
押下げられると、部材２４の自由端は、図で見て右方へ
旋回せしめられ、クランプ２６がプッシュロッド８に対
し僅かに傾斜する。穴の半径がプッシュロッド８の半径
より僅かに大きいからである。クランプ２６は、その場
合、いわゆる机の引出し効果によりプッシュロッド８を
掴む。ブロック手段は解除されると、それによりプッシ
ュロッド８が、レバー腕２２の運動の残りの段階の間、
気体ばね２の内方へ移動する。この目的のためには、プ
ッシュロッド８とは反対側の気体ばね端部がケーシング
３４内側に弾性的に付加取付けされている。ケーシング
３４内では、ばね３６の力が克服されている間は、気体
ばね２がケーシング３４に対して軸方向に運動可能であ
る。このばね３６は、プッシュロッド８と等方向に、言
いかえると、プッシュロッド８の力の反動力と逆の方向
に作用する。ばね３６の力は気体ばね２の力より幾分大
である。ブロック手段の制御ピン１４は、ケーシング３
４のところにねじ込まれたナット４０によりロックされ
ている（図４）。
押下げられると、部材２４の自由端は、図で見て右方へ
旋回せしめられ、クランプ２６がプッシュロッド８に対
し僅かに傾斜する。穴の半径がプッシュロッド８の半径
より僅かに大きいからである。クランプ２６は、その場
合、いわゆる机の引出し効果によりプッシュロッド８を
掴む。ブロック手段は解除されると、それによりプッシ
ュロッド８が、レバー腕２２の運動の残りの段階の間、
気体ばね２の内方へ移動する。この目的のためには、プ
ッシュロッド８とは反対側の気体ばね端部がケーシング
３４内側に弾性的に付加取付けされている。ケーシング
３４内では、ばね３６の力が克服されている間は、気体
ばね２がケーシング３４に対して軸方向に運動可能であ
る。このばね３６は、プッシュロッド８と等方向に、言
いかえると、プッシュロッド８の力の反動力と逆の方向
に作用する。ばね３６の力は気体ばね２の力より幾分大
である。ブロック手段の制御ピン１４は、ケーシング３
４のところにねじ込まれたナット４０によりロックされ
ている（図４）。
【００２２】レバー腕２２の運動の初期段階の間、全気
体ばね２は、図面で見て右方へ幾分移動せしめられ、こ
れによりピン１４は、ナット４０に対し接触するため、
気体ばね２内へ押込まれる。これにより、ブロック手段
が解除され、プッシュロッド８が、レバー腕２２の下方
運動の残りの段階の間に、部品２４とクランプ２６とを
介して気体ばね２内へ戻される。レバー腕２２の自由端
部３２は取手４２により押下げられる。取手４２は端部
３２を押圧し、ケーシング６を通過するので装置の外部
から操作できる。
体ばね２は、図面で見て右方へ幾分移動せしめられ、こ
れによりピン１４は、ナット４０に対し接触するため、
気体ばね２内へ押込まれる。これにより、ブロック手段
が解除され、プッシュロッド８が、レバー腕２２の下方
運動の残りの段階の間に、部品２４とクランプ２６とを
介して気体ばね２内へ戻される。レバー腕２２の自由端
部３２は取手４２により押下げられる。取手４２は端部
３２を押圧し、ケーシング６を通過するので装置の外部
から操作できる。
【００２３】レバー腕２２は、ばね張力を与えられてい
るので、最下位に達し、取手４２に加わる圧力が弱まる
と、もとの位置へ旋回する。部材２４も、その場合に
は、はね返り、ばね３６の作用を受けた気体ばね２が、
図面の左方へ僅かに移動する。これにより、制御ピン１
４が再びブロック手段をロックし、プッシュロッド８
は、その位置に停止する。同時にクランプ２６は、脚３
０の切欠きがプッシュロッド８を押圧する位置へ旋回し
て戻り、クランプ２６が、図面の左方へ、プッシュロッ
ド８に沿って少し移動する。これは、部材２４の旋回運
動の結果である。レバー腕の自由端部３２が、再び図面
で見て下方へ移動せしめられると、クランプ２６は、傾
き、更にプッシュロッド８に沿って、いくぶん移動し新
しい位置を掴む。この手順が反復される。これによっ
て、プッシュロッド８の段階的な引込みは、プッシュロ
ッド８が、その初めの位置に達するまで、レバー腕行程
を反復することにより可能になる。
るので、最下位に達し、取手４２に加わる圧力が弱まる
と、もとの位置へ旋回する。部材２４も、その場合に
は、はね返り、ばね３６の作用を受けた気体ばね２が、
図面の左方へ僅かに移動する。これにより、制御ピン１
４が再びブロック手段をロックし、プッシュロッド８
は、その位置に停止する。同時にクランプ２６は、脚３
０の切欠きがプッシュロッド８を押圧する位置へ旋回し
て戻り、クランプ２６が、図面の左方へ、プッシュロッ
ド８に沿って少し移動する。これは、部材２４の旋回運
動の結果である。レバー腕の自由端部３２が、再び図面
で見て下方へ移動せしめられると、クランプ２６は、傾
き、更にプッシュロッド８に沿って、いくぶん移動し新
しい位置を掴む。この手順が反復される。これによっ
て、プッシュロッド８の段階的な引込みは、プッシュロ
ッド８が、その初めの位置に達するまで、レバー腕行程
を反復することにより可能になる。
【００２４】本発明による装置をリセットする場合の操
作を、以下で簡単に説明する。ラチェット機構又はグリ
ップ機構２６，２８，３０を介して、レバー腕２２から
プッシュロッド８へ、増大する力を加えて、プッシュロ
ッドを戻す。しかし、この戻り運動は、初期段階では気
体ばね２のブロック手段によって阻止される。戻し力
が、予張力を与えられたばね３６の力を超える値に達す
ると、気体ばね２全体が軸方向に移動し、ピン１４が気
体ばね２内へ押込まれブロック部材が解除される。予張
力ばね３６の力は、気体ばね２の力より強く、その力が
プッシュロッド８に加えられるため、プッシュロッド
は、ブロックが解除されると、押込まれる。戻り力が、
いくぶん減少すると、プッシュロッド８は、外方へ移動
する機会が生じる前に再びブロックされる。グリップ機
構は初めの位置に戻り、この運動が反復される。
作を、以下で簡単に説明する。ラチェット機構又はグリ
ップ機構２６，２８，３０を介して、レバー腕２２から
プッシュロッド８へ、増大する力を加えて、プッシュロ
ッドを戻す。しかし、この戻り運動は、初期段階では気
体ばね２のブロック手段によって阻止される。戻し力
が、予張力を与えられたばね３６の力を超える値に達す
ると、気体ばね２全体が軸方向に移動し、ピン１４が気
体ばね２内へ押込まれブロック部材が解除される。予張
力ばね３６の力は、気体ばね２の力より強く、その力が
プッシュロッド８に加えられるため、プッシュロッド
は、ブロックが解除されると、押込まれる。戻り力が、
いくぶん減少すると、プッシュロッド８は、外方へ移動
する機会が生じる前に再びブロックされる。グリップ機
構は初めの位置に戻り、この運動が反復される。
【００２５】本発明による装置の既述の形式により、駆
動ユニットは片手を用いて簡単にリセットできる。レバ
ー腕の寸法は、適宜の大きさの、必要な戻り力が得られ
る寸法とする。操作を簡単化するには、更に、装置は、
気体ばねのプッシュロッドを引込める力が常に下方へ向
くように構成する。底板には、摩擦台を備えるように
し、それによりしっかりとした基礎の上に置かれること
ができるようにするのが好ましい。傾斜モーメント、横
力その他が、装置を用いるさいに生じることはない。装
置の構成を、更に、使用される形式のシリンジに適合さ
せるようにすることによって、フラッシング圧力は最適
なものとなる。フラッシング量は、予め定められた量を
シリンジに充填することで容易に制御される。加えて、
フラッシングは、制御ボタンを放すことにより、どの任
意の位置ででも直ちに停止させることができる。フラッ
シング液流は、シリンジピストン運動の速度を観察する
ことで容易にチェック可能である。
動ユニットは片手を用いて簡単にリセットできる。レバ
ー腕の寸法は、適宜の大きさの、必要な戻り力が得られ
る寸法とする。操作を簡単化するには、更に、装置は、
気体ばねのプッシュロッドを引込める力が常に下方へ向
くように構成する。底板には、摩擦台を備えるように
し、それによりしっかりとした基礎の上に置かれること
ができるようにするのが好ましい。傾斜モーメント、横
力その他が、装置を用いるさいに生じることはない。装
置の構成を、更に、使用される形式のシリンジに適合さ
せるようにすることによって、フラッシング圧力は最適
なものとなる。フラッシング量は、予め定められた量を
シリンジに充填することで容易に制御される。加えて、
フラッシングは、制御ボタンを放すことにより、どの任
意の位置ででも直ちに停止させることができる。フラッ
シング液流は、シリンジピストン運動の速度を観察する
ことで容易にチェック可能である。
【図１】本発明による装置の側面図である。
【図２】図１の装置の一部を示した部分斜視図である。
【図３】本発明の装置の平面図である。
【図４】本発明の装置の一部を切断して示した部分縦断
面図である。
面図である。
２ 気体ばね ４ 底板 ６ ケーシング ８ プッシュロッド １０ 引張りロッド １２ 注入シリンジ １４ 制御ピン １６ 制御ボタン １８ 旋回腕 ２２ レバー腕 ２６ クランプ ２８，３０ 脚 ３２ 自由端部 ３４ ケーシング ３６ ばね ４２ 取手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヤン ローセン スウェーデン国 グリルビー リツレナ ハルビー （番地なし) (72)発明者 ブルーノ スレッテンマルク スウェーデン国 イェルフェラ オリオン ヴェーゲン 69
Claims (10)
- 【請求項１】 インプラントされた液状薬剤注入システ
ムのカテーテルをフラッシングする装置であって、前記
注入システムがフラッシングポートを有する形式のもの
において、シリンジのピストンをほぼ一定の所定圧力で
駆動するユニットが備えられ、前記シリンジが、フラッ
シング液を充填され、かつカテーテルをフラッシングす
るポートに接続されており、更に、前記駆動ユニットが
ブロック手段を有し、このブロック手段が解除されるこ
とにより、制御装置の作動中はシリンジ・ピストンの駆
動が可能となることを特徴とする、インプラントされた
液状薬剤注入システムのカテーテルをフラッシングする
装置。 - 【請求項２】 前記駆動ユニットがばね手段を有し、こ
のばね手段がプッシュロッドを介して、ほぼ一定の圧縮
力を及ぼし、前記プッシュロッドが、有利には引張りロ
ッドを介してシリンジのピストンに結合されるようにす
ることを特徴とする、請求項１記載の装置。 - 【請求項３】 前記ばね手段が、リセット機構を介して
初めの位置へリセット可能であることを特徴とする、請
求項２記載の装置。 - 【請求項４】 前記リセット機構が、ばね手段のプッシ
ュロッドを引込めるレバー腕構造体を有することを特徴
とする、請求項３記載の装置。 - 【請求項５】 前記レバー腕構造体が、掴み機構に連結
されたレバー腕を有し、前記掴み機構が、レバー腕の戻
り運動時に、プッシュロッドを掴み、これを引込めるよ
うに配置されていることを特徴とする、請求項４記載の
装置。 - 【請求項６】 前記掴み機構が、レバー腕の戻り行程中
にプッシュロッドを掴み、次いでプッシュロッドを解放
し、レバー腕の戻り行程中に掴み機構の掴み位置をずら
し、それによりプッシュロッドを段階的に引込めること
を特徴とする、請求項５記載の装置。 - 【請求項７】 前記ブロック手段が、プッシュロッドの
引込み運動の間に解除可能であることを特徴とする、請
求項４から６のいずれか１項記載の装置。 - 【請求項８】 前記ブロック手段が解除手段を有し、こ
の解除手段が、常時ブロック位置を占め、この位置では
ブロック手段が、プッシュロッドをロックして、その運
動を阻止し、前記解除手段が制御装置を介し気体ばねに
対して解除位置へ移動可能であり、この位置でブロック
手段が解除されることを特徴とする、請求項２から７ま
でのいずれか１項記載の装置。 - 【請求項９】 前記ばね手段が、ノーマル位置方向へ予
張力を与えており、かつまたレバー腕戻り運動の初期段
階の間に解除手段に対して可動であり、それにより解除
手段がその解除位置に達し、それによってプッシュロッ
ドが、解放され、レバー腕戻り運動の続く間に、引込め
られることを特徴とする、請求項８記載の装置。 - 【請求項１０】 前記ばね手段が気体ばねを有すること
を特徴とする、請求項２から９までのいずれか１項記載
の装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| SE9402298-5 | 1994-06-29 | ||
| SE9402298A SE9402298D0 (sv) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | Anordning för spolning av kateter vid implanterat infusionssystem för läkemedel |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0810335A true JPH0810335A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=20394570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7161252A Pending JPH0810335A (ja) | 1994-06-29 | 1995-06-27 | インプラントされた液状薬剤注入システムのカテーテルをフラッシングする装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0810335A (ja) |
| FR (1) | FR2721828A1 (ja) |
| SE (1) | SE9402298D0 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2919193B1 (fr) * | 2007-07-25 | 2009-10-09 | M2Ct Sarl | Materiel dit a pression positive pour eviter l'effet d'aspiration lors du retrait d'une aiguille de huber. |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE8006721U1 (de) * | 1980-03-12 | 1981-09-03 | Becker, Michael, 5020 Frechen | Injektionsvorrichtung zur intramuskulaeren einspritzung eines medikamentes, insbesondere von insulin |
| US4313439A (en) * | 1980-03-24 | 1982-02-02 | Biotek, Inc. | Automated, spring-powered medicament infusion system |
| US4608042A (en) * | 1985-09-25 | 1986-08-26 | Warner-Lambert Company | Apparatus for sequential infusion of medical solutions |
| JPH07509A (ja) * | 1992-07-31 | 1995-01-06 | Nissho Corp | 薬液注入装置 |
-
1994
- 1994-06-29 SE SE9402298A patent/SE9402298D0/xx unknown
-
1995
- 1995-06-15 FR FR9507137A patent/FR2721828A1/fr active Pending
- 1995-06-27 JP JP7161252A patent/JPH0810335A/ja active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| FR2721828A1 (fr) | 1996-01-05 |
| SE9402298D0 (sv) | 1994-06-29 |
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