JPH08102958A - 特定色相検出回路 - Google Patents

特定色相検出回路

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JPH08102958A
JPH08102958A JP6237906A JP23790694A JPH08102958A JP H08102958 A JPH08102958 A JP H08102958A JP 6237906 A JP6237906 A JP 6237906A JP 23790694 A JP23790694 A JP 23790694A JP H08102958 A JPH08102958 A JP H08102958A
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JP
Japan
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signal
hue
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circuit
axis
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JP6237906A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yamaya
聡 山家
Seiji Sato
誠司 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】全ての範囲の色相を検出でき、また操作性がよ
く、カメラのアイリス値や照明光量で色信号レベルが多
少変化しても検出色相領域を外れることがない特定色相
検出回路を得る。 【構成】赤色差信号R−Yをモジュレータ41,43に
供給し、青色差信号B−Yをモジュレータ42,44に
供給する。モジュレータ41〜44には夫々制御信号C
OL1〜COL4を供給してかけ算されるパラメータを−
1〜1の間で変化させる。モジュレータ41,42の出
力を加算器45aで加算し、全ての範囲内にある任意の
色相軸Paの信号成分SCaを得る。モジュレータ43,
44の出力を加算器45aで加算し、全ての範囲内にあ
る任意の色相軸Pbの信号成分SCbを得る。信号成分S
a,SCbを比較器46a,46bに供給し、アンド回
路47より信号成分SCa,SCbの双方が正となる検出
色相領域でハイレベルとなる特定色相検出信号SPDを得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばカラービデオ
カメラ装置等の輪郭強調回路に適用して好適な特定色相
検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、カラービデオカメラ装置の一例
の構成を示している。図において、撮像レンズ1を通し
て入射された被写体からの像光は色分解プリズム2に供
給されて赤色光、緑色光、青色光に分解されてそれぞれ
CCD固体撮像素子3R,3G,3Bに導かれる。そし
て、撮像素子3R,3G,3Bの撮像面上にはそれぞれ
被写体に係る赤色画像、緑色画像、青色画像が結像され
て撮像が行われる。撮像素子3R,3G,3Bのそれぞ
れはCCD駆動回路4でもって駆動される。
【0003】また、撮像素子3R,3G,3Bより出力
される赤色信号、緑色信号、青色信号はそれぞれビデオ
アンプ部(VA部)5を構成する信号処理回路5R,5
G,5Bに供給される。信号処理回路5R,5G,5B
は、それぞれ黒部分のシェーディング補正回路、低光量
時撮像用の+3dB、+6dB、・・・のゲインアップ
アップ回路、ホワイトバランス、ホワイトシェーディン
グ補正用のゲインコントロール回路、フレア補正回路等
を有して構成されている。
【0004】VA部5の信号処理回路5R,5G,5B
より出力される赤色信号、緑色信号、青色信号はイメー
ジエンハンサ部(IE部)6に供給される。すなわち、
信号処理回路5R,5G,5Bより出力される赤色信号
0H、緑色信号G0H、青色信号B0Hはそれぞれ水平/垂
直の輪郭強調信号形成回路(ディテール回路)7に供給
される。また、信号処理回路5R,5G,5Bより出力
される赤色信号、緑色信号、青色信号は、それぞれ遅延
回路9R,10Rの直列回路、遅延回路9G,10Gの
直列回路、遅延回路9B,10Bの直列回路に供給され
る。遅延回路9R,9G,9B,10R,10G,10
Bはそれぞれ1水平期間(1H)の遅延時間を有するも
のである。
【0005】遅延回路9R,9G,9Bよりそれぞれ出
力される1水平期間遅延された赤色信号R1H、緑色信号
1H、青色信号B1Hと遅延回路10R,10G,10B
よりそれぞれ出力される2水平期間遅延された赤色信号
2H、緑色信号G2H、青色信号B2Hは形成回路7に供給
される。形成回路7では、それぞれ赤色信号R0H
1H,R2H、緑色信号G0H,G1H,G2H、青色信号
0H,B1H,B2Hに基づいて水平輪郭強調信号および垂
直輪郭強調信号が形成されるると共に、これら水平およ
び垂直の輪郭強調信号が加算されて輪郭強調信号が形成
される。形成回路7より出力される輪郭強調信号はゲイ
ンコントロールアンプ11でレベル制御されて輪郭強調
信号SDTLとして出力される。
【0006】また、遅延回路9R,9G,9Bよりそれ
ぞれ出力される1水平期間遅延された赤色信号R1H、緑
色信号G1H、青色信号B1Hは特定色相検出回路8に供給
される。この特定色相検出回路8では特定色相、本例で
はスキントーン(肌色)の色相部分の検出が行われる。
そして、検出回路8より出力される特定色相検出信号S
PDはアンプ11にゲイン制御信号として供給される。こ
の場合、特定色相の部分ではアンプ11のゲインが小さ
くなるように制御され、アンプ11より出力される輪郭
強調信号SDTLのレベルが小さくされる。これによりス
キントーンの色相部分で輪郭強調信号SDTLのレベルが
小さくされるため、例えば人物の顔の部分の輪郭強調量
のみが低減されることとなる。
【0007】IE部6の遅延回路9R,9G,9Bより
それぞれ出力される赤色信号R1H、緑色信号G1H、青色
信号B1Hはそれぞれプロセス部(PR部)13を構成す
る加算器14R,14G,14Bに供給されて輪郭強調
信号SDTLが加算された後に信号処理回路15R,15
G,15Bに供給される。信号処理回路15R,15
G,15Bは、それぞれペデスタル成分付加回路、ダイ
ナミックレンジを圧縮するニー回路、ガンマ補正回路、
ホワイトクリップ回路、ブラッククリップ回路等を有し
て構成されている。
【0008】PR部13の信号処理回路15R,15
G,15Bより出力される赤色信号、緑色信号、青色信
号はそれぞれ伝送回路16に供給される。伝送回路16
では、例えば赤色信号、緑色信号、青色信号の3原色信
号が輝度信号と赤色差信号、青色差信号の形式に変換さ
れると共に、それぞれに変調処理が施されて所定周波数
帯域のRF信号が形成される。このRF信号は伝送ライ
ンとしてのトライアクスケーブル17を介してカメラコ
ントロールユニット(CCU)18に伝送される。CC
U18ではRF信号の復調処理や信号規格に合致するよ
うなビデオ信号を形成するエンコード処理等が行われ、
形成されるビデオ信号は図示せずもスイッチャー等の局
内システムに供給される。
【0009】なお、オート部(AU部)19はCCU1
8との間の通信、カメラ内のアナログおよびオン/オフ
回路のコントロール、自動セットアップ調整を行うため
の回路であり、シグナルジェネレータ部(SG部)20
は各種のタイミングパルスを発生するための回路であ
る。
【0010】また、21は各カメラのセットアップを行
うためのコントロールパネルを有するマスターセットア
ップユニット(MSU)である。MSU21からのデー
タはコマンドネットワークユニット(CNU)22で各
カメラのカメラコントロールユニットCCU18に振り
分け供給される。これにより、MSU21の操作でもっ
て各カメラのセットアップを行うことができる。
【0011】図7は、従来の特定色相検出回路の構成例
を示している。図において、赤色信号R、緑色信号G、
青色信号Bはそれぞれマトリックス回路30R,30B
に供給されて赤色差信号R−Y、青色差信号B−Yに変
換される。マトリックス回路30Rより出力される赤色
差信号R−Yはローパスフィルタフィルタ31Rで帯域
制限された後に比較器32R1の正側端子および比較器
32R2の負側端子に供給される。マトリックス回路3
0Bより出力される青色差信号B−Yはローパスフィル
タ31Bで帯域制限された後に比較器32B1の正側端
子および比較器32B2の負側端子に供給される。ロー
パスフィルタ31R,31Bは、それぞれ色差信号R−
Y,B−Yに含まれるCCDカメラ特有のエリアシング
成分を軽減するためのものである。
【0012】比較器32R1の負側端子および比較器3
2R2の正側端子には、それぞれ検出色相に対応した比
較基準電圧VR1,VR2(VR1<VR2)が供給され
る。比較器32R1からは赤色差信号R−Yのレベルが
電圧VR1より大きくなるときハイレベル「H」の信号
が出力され、比較器32R2からは赤色差信号R−Yの
レベルが電圧VR2より小さくなるときハイレベル
「H」の信号が出力される。比較器32R1,32R2
出力信号はアンド回路33Rに供給されて論理積がとら
れる。この場合、比較器32R1,32R2およびアンド
回路33Rでウインドコンパレータが構成され、アンド
回路33Rからは赤色差信号R−Yが電圧VR1より大
きく、かつ電圧VR2より小さい場合にハイレベル
「H」の信号が出力される。また、比較器32B1の負
側端子および比較器32B2の正側端子には、それぞれ
検出色相に対応した比較基準電圧VB1,VB2(VB1
<VB2)が供給される。比較器32B1からは青色差信
号B−Yのレベルが電圧VB1より大きくなるときハイ
レベル「H」の信号が出力され、比較器32B2からは
青色差信号B−Yのレベルが電圧VB2より小さくなる
ときハイレベル「H」の信号が出力される。比較器32
1,32B2の出力信号はアンド回路33Bに供給され
て論理積がとられる。この場合、比較器32B1,32
2およびアンド回路33Bでウインドコンパレータが
構成され、アンド回路33Bからは青色差信号B−Yが
電圧VB1より大きく、かつ電圧VB2より小さい場合に
ハイレベル「H」の信号が出力される。
【0013】アンド回路33R,33Bの出力信号はア
ンド回路34に供給されて論理積がとられる。この場
合、赤色差信号R−Yが電圧VR1より大きく、かつ電
圧VR2より小さいときで、しかも青色差信号B−Yが
電圧VB1より大きく、かつ電圧VB2より小さいとき
は、アンド回路34よりハイレベル「H」の信号が出力
される。すなわち、アンド回路34からは図8の斜線領
域部分でハイレベル「H」の信号が出力され、このアン
ド回路34の出力信号が特定色相検出信号SPDとして出
力される。ここで、比較基準電圧VR1,VR2,V
1,VB2を変化させることで斜線領域部分、従って検
出色相領域を変更でき、従って検出色相を変化させるこ
とができる。
【0014】また、図9は、従来の特定色相検出回路の
他の構成例を示している。この図において、図7と対応
する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。図において、ローパスフィルタ31R,31Bで帯
域制限された色差信号R−Y,B−Yは、それぞれ可変
抵抗器35a,36aで構成される加算比可変形加算器
35,36に供給される。加算器35,36にはそれぞ
れ加算比を制御するための制御信号CL1,CL2が供給
される。
【0015】加算器35では制御信号CL1によって色
差信号R−Y,B−Yの加算比が制御されることで、B
−Y軸〜R−Y軸までの90度の範囲内にある任意の色
相軸P1の信号成分SC1を得ることができる。一方、加
算器35では制御信号CL2によって色差信号R−Y,
B−Yの加算比が制御されることで、B−Y軸〜R−Y
軸までの90度の範囲内にある任意の色相軸P2の信号
成分SC2を得ることができる。
【0016】加算器35より出力される色相軸P1の信
号成分SC1は比較器37の正側端子に供給され、この
比較器37の負側端子は接地される。一方、加算器36
より出力される色相軸P2の信号成分SC2は比較器38
の負側端子に供給され、この比較器38の正側端子は接
地される。比較器37からは信号成分SC1が正である
ときハイレベル「H」となる信号が出力され、比較器3
8からは信号成分SC2が負であるときはハイレベル
「H」となる信号が出力される。
【0017】比較器37,38の出力信号はアンド回路
39に供給されて論理積がとられる。この場合、色相軸
1の信号成分SC1が正で、かつ色相軸P2の信号成分
SC2が負であるときは、アンド回路39よりハイレベ
ル「H」の信号が出力される。すなわち、アンド回路3
9からは図10の斜線領域部分でハイレベル「H」の信
号が出力され、このアンド回路39の出力信号が特定色
相検出信号SPDとして出力される。ここで、加算器3
5,36の加算比を制御して色相軸P1,P2を変化させ
ることで斜線領域部分、従って検出色相領域を変更で
き、従って検出色相を変化させることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7の例の
ように構成された特定色相検出回路8では、比較基準電
圧VR1,VR2,VB1,VB2を変化させることで全て
の範囲の色相を検出できるが、検出色相領域が色差信号
R−Y,B−Yのレベルで特定され、ベクトルスコープ
上の色相(HUE)と対応せず操作性が悪いばかりか、
カメラのアイリス値や照明光量によって色差信号R−
Y,B−Yが矢印aの方向(図8参照)に変化して検出
色相領域を外れてしまう等の問題点があった。
【0019】一方、図9の例のように構成された特定色
相検出回路8では、検出色相領域が色相軸で特定される
扇型となってベクトルスコープ上の色相と対応するた
め、操作性がよく、またカメラのアイリス値や照明光量
によって色差信号R−Y,B−Yが多少変化しても検出
色相領域を外れることはないが、R−Y軸から−(B−
Y)軸の90度の範囲の色相しか検出できないという問
題点があった。
【0020】そこで、この発明では、全ての範囲の色相
を検出でき、また操作性がよく、カメラのアイリス値や
照明光量で色差信号が多少変化しても検出色相領域を外
れることがない特定色相検出回路を提供するものであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る特
定色相検出回路は、第1の色差信号が供給されてそれぞ
れ検出色相に応じた第1および第3のパラメータが乗算
される第1および第3のかけ算器と、第1の色差信号と
は異なる色相軸の第2の色差信号が供給されてそれぞれ
検出色相に応じた第2および第4のパラメータが乗算さ
れる第2および第4のかけ算器と、第1および第2のか
け算器の出力信号を加算して第1の色相軸の信号を得る
第1の加算器と、第3および第4のかけ算器の出力信号
を加算して第2の色相軸の信号を得る第2の加算器と、
第1の加算器の出力信号を第1の比較基準電圧と比較す
る第1の比較器と、第2の加算器の出力信号を第2の比
較基準電圧と比較する第2の比較器と、第1および第2
の比較器の出力信号より特定色相検出信号を得る論理演
算手段とを備えるものである。
【0022】請求項2の発明に係る特定色相検出回路
は、請求項1の発明において、第1〜第4のパラメータ
は、検出色相および検出幅の情報に基づいて変換テーブ
ルより得るものである。
【0023】請求項3の発明に係る特定色相検出回路
は、請求項1の発明において、検出色相の変化に対応し
て第1〜第4のパラメータをそれぞれ正弦波状に変化さ
せるものである。
【0024】
【作用】請求項1の発明においては、第1および第2の
パラメータを変化させることで第1の色相軸を360度
の全ての範囲で任意に設定でき、また第3および第4の
パラメータを変化させることで第2の色相軸を360度
の全ての範囲で任意に設定できる。そのため、検出色相
領域を全ての範囲に設定でき、全ての範囲の色相を検出
することが可能となる。また、検出色相領域が色相軸で
特定される扇型となるため、検出色相領域をベクトルス
コープ上の色相と対応して回転できることから、操作性
がよく、またカメラのアイリス値や照明光量によって色
差信号が多少変化しても検出色相領域を外れることがな
い。
【0025】請求項2の発明においては、第1〜第4の
パラメータは検出色相および検出幅の情報に基づいて変
換テーブルより得るものであり、例えばカメラ側に変換
テーブルを備えていれば、カメラコントロールユニット
側よりケーブルを介してカメラ側に検出色相および検出
幅の情報を伝送して第1〜第4のパラメータを制御する
ことができ、ケーブルを介して伝送する情報を少なくす
ることが可能となる。
【0026】請求項3の発明においては、検出色相の変
化に対応して第1〜第4のパラメータをそれぞれ正弦波
状に変化させるものであり、検出色相摘みで調整される
検出色相と実際に検出される色相との対応がとり易くな
【0027】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明に係る
特定色信号検出回路の一実施例について説明する。この
図1において、図7および図9と対応する部分には同一
符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0028】図において、ローパスフィルタ31Rで帯
域制限された赤色差信号R−Yはバランスモジュレータ
41,43に供給される。また、ローパスフィルタ31
Bで帯域制限された青色差信号B−Yはバランスモジュ
レータ42,44に供給される。モジュレータ41〜4
4はそれぞれかけ算器として機能するものであり、これ
らモジュレータ41〜44にはそれぞれ制御信号COL
1〜COL4が供給されてかけ算されるパラメータが制御
される。各モジュレータ41〜44では、図2に示すよ
うに制御信号COL1〜COL4が例えば0〜5Vに変化
するとき、出力/入力が−1〜1に変化するように構成
される。すなわち、各モジュレータ41〜44では、そ
れぞれ制御信号COL1〜COL4が0〜5Vに変化する
ときかけ算されるパラメータが−1〜1に変化するよう
に制御される。
【0029】モジュレータ41で制御信号COL1に対
応するパラメータがかけ算された赤色差信号R−Yおよ
びモジュレータ42で制御信号COL2に対応するパラ
メータがかけ算された青色差信号B−Yは加算器45a
に供給されて加算される。上述したようにモジュレータ
41,42でそれぞれ色差信号R−Y,B−Yにかけ算
されるパラーメータは制御信号COL1,COL2に基づ
いて−1〜1の間で変化するため、加算器45aからは
360度の全ての範囲内にある任意の色相軸P aの信号
成分SCaが得られる。
【0030】また、モジュレータ43で制御信号COL
3に対応するパラメータがかけ算された赤色差信号R−
Yおよびモジュレータ44で制御信号COL4に対応す
るパラメータがかけ算された青色差信号B−Yは加算器
45bに供給されて加算される。上述したようにモジュ
レータ43,44でそれぞれ色差信号R−Y,B−Yに
かけ算されるパラーメータは制御信号COL3,COL4
に基づいて−1〜1の間で変化するため、加算器45b
からは360度の全ての範囲内にある任意の色相軸Pb
の信号成分SCbが得られる。
【0031】加算器45aより出力される色相軸Pa
信号成分SCaは比較器46aの正側端子に供給され、
この比較器46aの負側端子は接地される。一方、加算
器45bより出力される色相軸Pbの信号成分SCbは比
較器46bの正側端子に供給され、この比較器46bの
負側端子は接地される。比較器46aからは信号成分S
aが正であるときハイレベル「H」となる信号が出力
され、比較器46bからは信号成分SCbが正であると
きはハイレベル「H」となる信号が出力される。
【0032】比較器46a,46bの出力信号はアンド
回路47に供給されて論理積がとられる。この場合、色
相軸Paの信号成分SCaが正で、かつ色相軸Pbの信号
成分SCbが正であるときは、アンド回路47よりハイ
レベル「H」の信号が出力される。すなわち、アンド回
路47からは図3の斜線領域部分でハイレベル「H」の
信号が出力され、このアンド回路47の出力信号が特定
色相検出信号SPDとして出力される。制御信号COL1
〜COL4によってモジュレータ41〜44でかけ算さ
れるパラメータを制御して色相軸Pa,Pbを変化させる
ことで、斜線領域部分、従って検出色相領域を変更で
き、従って検出色相を変化させることができる。
【0033】ここで、モジュレータ41〜44でかけ算
されるパラメータ、従って制御信号COL1〜COL4
ついてさらに説明する。例えば、B−Y軸付近の色相部
分を検出するものとする。加算器45aより出力される
信号成分SCaが図3に示す色相軸Paのものであって、
加算器45bより出力される信号成分SCbが図3に示
す色相軸Pbのものであれば、B−Y軸付近の色相(図
3の斜線領域)部分、従って信号成分SCaが正で、か
つ信号成分SCbが正である色相部分でアンド回路47
より出力される特定色相検出信号SPDがハイレベル
「H」となり、B−Y軸付近の色相検出が行われる。そ
のとき、検出(角度)幅を広くしようとすれば、色相軸
aを時計方向(矢印a)に、色相軸Pbを反時計方向
(矢印b)に回転してやればよい。
【0034】その際、制御信号COL1〜COL4は以下
のような値とすればよい。すなわち、Pa軸は1より若
干少ない赤色差信号R−Yと少量の青色差信号B−Yの
加算で得られ、Pb軸は1より若干少ない赤色差信号−
(R−Y)と少量の青色差信号B−Yの加算で得られる
ので、制御信号COL1〜COL4は、図2に〜で示
すような値であればよい。
【0035】図4は、以上のような方法で、検出色相に
対応させて制御信号COL1〜COL4に必要な値をプロ
ットした図であり、横軸に色相、縦軸に電圧を示してい
る。図4において、上述したようにB−Y軸付近の色相
を検出するということは、制御信号COL1〜COL4
値をそれぞれ〜で示す値にすることに相当する。こ
こで、l,mの間隔wは検出(角度)幅に相当し、l,
mを離せば検出幅は拡がり、近づければ検出幅は狭くな
る。さらに検出位相を変化させる際には、l,mの間隔
wを保ちつつ横軸方向に移動させ、l上の,、m上
の,をそれぞれ制御信号COL1〜COL4とするこ
とで、連続して全ての範囲(360度)で所望の色相を
検出できることとなる。
【0036】このように本例においては、モジュレータ
41〜44に供給される制御信号COL1〜COL4を変
化させることで全ての範囲の色相を検出することができ
る。また、図9の例と同様に検出色相領域が色相軸で特
定される扇型となるため、検出色相領域をベクトルスコ
ープ上の色相と対応して回転できることから操作性がよ
く、またカメラのアイリス値や照明光量によって色差信
号R−Y,B−Yが多少変化しても検出色相領域を外れ
ることがない。
【0037】ここで、本例の特定色相検出回路8を図6
に示すようなカラービデオカメラ装置に適用したシステ
ムを考えてみる。上述せずも特定色相検出回路8より出
力される特定色相検出信号SPDはカメラ側よりカメラコ
ントロールユニット18に供給される。ユニット18側
では、特定色相検出信号SPDをビデオ信号と合成し、モ
ニタ画面で監視できるようにされる。操作者は、特定色
相検出信号SPDをモニタ画面で監視しながら、所望の色
相領域で特定色相検出信号SPDが得られるように、マス
ターセットアップユニット21上のコントロールパネル
の検出色相摘みや検出幅摘みを操作して検出位相および
検出幅を調整する。
【0038】この場合、検出色相摘みや検出幅摘みの操
作による検出色相および検出幅の各データは以下のフォ
ーマットでもってカメラ側に伝送される。すなわち、各
データは、送り先、コマンドの長さ、送り主(この場合
はマスターセットアップユニット)を表す3バイトのヘ
ッダと、コマンドグループ(この場合はカメラ・アナロ
グ・相対値グループ)、アドレス、データ(2バイト)
の計4バイトのコマンドと、1バイトのチェックサムと
からなる合計8バイトのブロックになり、このブロック
がコマンドネットワークユニット22を経由し、コント
ロールしようとするカメラ側に伝送される。
【0039】カメラ側のAT部19では、受け取った検
出色相と検出幅のデータから、図4におけるl,mの横
軸方向の位置が決定され、図4の関係が予め格納されて
いる変換テーブルを使用してl上の,のデータ、m
上の,のデータが求められる。AT部19で、この
ように求められる〜の各データはそれぞれ8ビット
のシリアルデータとして、ロード信号、クロック信号と
共にIE部6に送出される。IE部6では、各データが
D/A変換され、それぞれ制御信号COL1〜COL4
して特定色相検出回路8のモジュレータ41〜44(図
1参照)に供給される。
【0040】上述したようにカメラコントロールユニッ
ト18側より検出色相および検出幅のデータをカメラ側
に伝送し、カメラ側で〜のデータ、従って制御信号
COL1〜COL4に変換して特定色相検出回路8のモジ
ュレータ41〜44に供給することで、ケーブル17を
介して伝送する情報を少なくできる利益がある。
【0041】なお、上述実施例においては、検出色相と
制御信号COL1〜COL4との関係が図4に示すように
検出色相の変化に対応して制御信号COL1〜COL4
三角波状に変化するものであったが、図5に示すように
検出色相の変化に対応して制御信号COL1〜COL4
正弦波状(余弦波状)に変化するようにしてもよい。そ
の場合には、検出色相摘みで調整される検出色相と実際
に検出される色相とのずれが少なくなり対応がとり易く
なる利益がある。
【0042】また、上述実施例では、赤色差信号R−Y
および青色差信号B−Yよりモジュレータ41〜44を
使用して色相軸Pa,色相軸Pbの信号成分SCa,SCb
を得るものであるが、I軸およびQ軸の色差信号等のよ
うに、他の色相軸を異にする2つの色差信号より同様に
モジュレータ41〜44を使用して色相軸Pa,色相軸
bの信号成分SCa,SCbを得るようにしてもよい。
【0043】また、上述実施例において、比較器46
a,46bの負側端子は接地されているが、小レベルの
正の直流電圧を印加することで、信号成分SCa,SCb
のレベルが小さく飽和度の小さな部分では特定色相検出
信号SPDがハイレベル「H」となることを防止でき、小
レベルのノイズの影響を回避することができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1および第
2のパラメータを変化させることで第1の色相軸を全て
の範囲で任意に設定でき、また第3および第4のパラメ
ータを変化させることで第2の色相軸を全ての範囲で任
意に設定できるため、検出色相領域を全ての範囲に設定
でき、全ての範囲の色相を検出することができる。ま
た、検出色相領域が色相軸で特定される扇型となるた
め、検出色相領域をベクトルスコープ上の色相と対応し
て回転できることから操作性がよく、またカメラのアイ
リス値や照明光量によって色差信号が多少変化しても検
出色相領域を外れることがない。
【0045】請求項2の発明によれば、第1〜第4のパ
ラメータは検出色相および検出幅の情報に基づいて変換
テーブルより得るものであり、例えばカメラ側に変換テ
ーブルを備えていれば、カメラコントロールユニット側
よりケーブルを介してカメラ側に検出色相および検出幅
の情報を伝送して第1〜第4のパラメータを制御するこ
とができ、ケーブルを介して伝送する情報を少なくでき
る等の効果がある。
【0046】請求項3の発明によれば、検出色相の変化
に対応して第1〜第4のパラメータをそれぞれ正弦波状
に変化させるものであり、検出色相摘みで調整される検
出色相と実際に検出される色相との対応がとり易くなる
利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る特定色相検出回路の一実施例を
示す構成図である。
【図2】バランスモジュレータの入出力特性を示す図で
ある。
【図3】実施例の特定色相の検出動作を説明するための
図である。
【図4】検出色相と制御信号との関係を示す図である。
【図5】検出色相と制御信号との関係を示す図である。
【図6】カラービデオカメラ装置の構成を示す図であ
る。
【図7】従来の特定色相検出回路の一例を示す構成図で
ある。
【図8】図7の例の特定色相の検出動作を説明するため
の図である。
【図9】従来の色相検出回路の他の例を示す構成図であ
る。
【図10】図9の例の特定色相の検出動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】 1 撮像レンズ 2 色分解プリズム 3R,3G,3B CCD固体撮像素子 4 CCD駆動回路 5 ビデオアンプ部(VA部) 5R,5G,5B,15R,15G,15B 信号処理
回路 6 イメージエンハンサ部(IE部) 7 水平/垂直の輪郭強調信号形成回路 8 特定色相検出回路 9R,9G,9B,10R,10G,10B 遅延回路 11 ゲインコントロールアンプ 13 プロセス部(PR部) 14R,14G,14B,45a,45b 加算器 16 伝送回路 17 トライアクスケーブル 18 カメラコントロールユニット 19 オート部(AT部) 21 マスターセットアップユニット 22 コマンドネットワークユニット 30R,30B マトリックス回路 31R,31B ローパスフィルタ 41〜44 バランスモジュレータ 46a,46b 比較器 47 アンド回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色差信号が供給されてそれぞれ検
    出色相に応じた第1および第3のパラメータが乗算され
    る第1および第3のかけ算器と、 上記第1の色差信号とは異なる色相軸の第2の色差信号
    が供給されてそれぞれ上記検出色相に応じた第2および
    第4のパラメータが乗算される第2および第4のかけ算
    器と、 上記第1および第2のかけ算器の出力信号を加算して第
    1の色相軸の信号を得る第1の加算器と、 上記第3および第4のかけ算器の出力信号を加算して第
    2の色相軸の信号を得る第2の加算器と、 上記第1の加算器の出力信号を第1の比較基準電圧と比
    較する第1の比較器と、 上記第2の加算器の出力信号を第2の比較基準電圧と比
    較する第2の比較器と、 上記第1および第2の比較器の出力信号より特定色相検
    出信号を得る論理演算手段とを備えることを特徴とする
    特定色相検出回路。
  2. 【請求項2】 上記第1〜第4のパラメータは、上記検
    出色相および検出幅の情報に基づいて変換テーブルより
    得ることを特徴とする請求項1に記載の特定色相検出回
    路。
  3. 【請求項3】 上記検出色相の変化に対応して上記第1
    〜第4のパラメータをそれぞれ正弦波状に変化させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の特定色相検出回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100365848B1 (ko) * 1997-03-06 2003-02-20 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 순레드컬러검출회로및그회로를사용하는컬러보상회로
KR100817144B1 (ko) * 2005-12-27 2008-03-27 엠텍비젼 주식회사 Yuv 방식에서의 색상 추출 방법 및 장치
US7352409B2 (en) 2002-04-09 2008-04-01 Sanyo Electric Co., Ltd. Blue stretch circuit and level detection circuit

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