JPH08101983A - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JPH08101983A
JPH08101983A JP26125594A JP26125594A JPH08101983A JP H08101983 A JPH08101983 A JP H08101983A JP 26125594 A JP26125594 A JP 26125594A JP 26125594 A JP26125594 A JP 26125594A JP H08101983 A JPH08101983 A JP H08101983A
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JP
Japan
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resistors
amplification factor
output
value
slv
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Pending
Application number
JP26125594A
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English (en)
Inventor
Eiji Hirooka
英司 廣岡
Mikio Mochizuki
幹夫 望月
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Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火災感知器の感度調整作業が容易である火災
感知器を提供することを目的とするものである。 【構成】 火災感知器内の増幅回路の出力信号を入力
し、この入力した信号のレベルを所定の基準レベル領域
と比較するレベル比較手段を設け、増幅率調整抵抗とし
て使用する抵抗の組合せを順次、自動的に変化し、この
組合せ変化過程で、レベル比較手段が入力した信号が所
定の基準レベル領域に入っているときに、増幅率調整抵
抗として使用する抵抗の組合せを感度調整完了時におけ
る増幅率調整抵抗とし、抵抗の組合せ変化を自動的に停
止するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災報知設備における
煙感知器の感度調整に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来の減光式煙感知器SEを
示すブロック図である。
【0003】この従来例は、送光部20からの光を受光
部10内の受光素子40が受け、この受光素子40の出
力信号を増幅回路50が増幅し、この出力信号のピーク
値をサンプルホールド回路60がホールドし、このピー
ク値に基づいてマイクロプロセッサMPUが火災判定す
るものである。
【0004】また、感知器SEを設置するときには、感
度を調整する必要があり、この場合には、煙が存在しな
い雰囲気中に減光式煙感知器を設置し、モード切換スイ
ッチ96を監視モード側から調整モード側に切り換え、
このときにおける増幅回路50の出力レベルが所定値に
なるように、増幅回路50の増幅率調整抵抗RSV(可
変抵抗)を手動で調整する。具体的には、センサレベル
出力端子71に電圧計を接続し、この電圧値が所定の電
圧(たとえば8V)になるように、増幅率調整抵抗RS
Vをドライバ等で回わして調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、減光式煙感知器の感度調整を行うときに、可
変抵抗器RSVを手動で調整するようにしているので、
減光式煙感知器の感度調整作業が煩雑であるという問題
がある。
【0006】この問題は、減光式煙感知器に限らず、散
乱光式煙感知器、イオン化式煙感知器、熱式感知器、炎
式感知器、臭い式検知器、ガス式検知器等の他の火災感
知器についても生じる問題である。
【0007】本発明は、火災感知器の感度調整作業が容
易である火災感知器を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、火災感知器内
の増幅回路の出力信号を入力し、この入力した信号のレ
ベルを所定の基準レベル領域と比較するレベル比較手段
を設け、増幅率調整抵抗として使用する抵抗の組合せを
順次、自動的に変化し、この組合せ変化過程で、レベル
比較手段が入力した信号が所定の基準レベル領域に入っ
ているときに、増幅率調整抵抗として使用する抵抗の組
合せを感度調整完了時における増幅率調整抵抗とし、抵
抗の組合せ変化を自動的に停止するものである。
【0009】
【作用】本発明は、火災感知器内の増幅回路の出力信号
を入力し、この入力した信号のレベルを所定の基準レベ
ル領域と比較するレベル比較手段を設け、増幅率調整抵
抗として使用する抵抗の組合せを順次、自動的に変化
し、この組合せ変化過程で、レベル比較手段が入力した
信号が所定の基準レベル領域に入っているときに、増幅
率調整抵抗として使用する抵抗の組合せを感度調整完了
時における増幅率調整抵抗とし、抵抗の組合せ変化を自
動的に停止するので、火災感知器の感度調整作業が容易
である。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例である減光式煙
感知器SE1を示すブロック図である。
【0011】減光式煙感知器SE1は、受光部100
と、送光部20と、受光部100と送光部20とを接続
する同期線兼電源線30とで構成されている。送光部2
0は、インタフェース回路21と発光タイマ回路22と
発振回路23とドライブ回路24と発光素子25と電流
制限回路26と定電圧回路27とを有する。
【0012】受光部100は、受光部100の全体を制
御するマイクロプロセッサMPU1と、受光素子40
と、受光素子40の負荷抵抗RL1と、増幅回路150
と、サンプルホールド回路60と、D/A変換回路70
と、ROM180と、インタフェース回路91と、作業
用のRAM92と、送受信回路93と、無極性化回路9
3aと、火災表示灯94と、故障表示灯95と、監視モ
ードと調整モードとを切り換えるモード切換スイッチ9
6と、定電圧回路97とを有する。
【0013】ROM180は、図2、図3、図4に示す
フローチャートのプログラムを格納する領域である。
【0014】負荷抵抗RL1は、抵抗R10、R11、
R12、R13、R14とで構成され、抵抗R10は、
受光素子40のホット側とアースとの間に接続され、抵
抗R11、R12、R13、R14の各一端が受光素子
40のホット側と接続され、各他端のそれぞれは、マイ
クロプロセッサMPU1のポートP11、P12、P1
3、P14に接続されている。
【0015】なお、抵抗R11、R12、R13、R1
4は、受光素子の負荷抵抗として使用可能な複数の抵抗
の例であり、互いに同じ抵抗値を有するものであるとし
てもよく、2倍づつ抵抗値が増加するものであるとして
もよい。
【0016】また、マイクロプロセッサMPU1とRO
M180とは、上記複数の抵抗のうちの少なくとも1つ
を、受光素子の負荷抵抗として受光素子に切り換え接続
する抵抗接続手段の例であり、また、増幅回路の出力信
号を入力し、この入力した信号のレベルを所定の基準レ
ベル領域と比較するレベル比較手段の例であり、さら
に、受光素子に接続する抵抗の組合せを、抵抗接続手段
を介して順次、変化させ、この組合せ変化過程で、レベ
ル比較手段が入力した信号が所定の基準レベル領域に入
っているときに、抵抗接続手段が受光素子に接続してい
る抵抗の組合せを感度調整完了時における負荷抵抗と
し、抵抗の組合せ変化を停止する負荷抵抗制御手段の例
である。
【0017】次に、上記第1実施例の動作について説明
する。
【0018】図2は、上記第1実施例において、マイク
ロプロセッサMPU1の動作を示すフローチャートであ
る。
【0019】マイクロプロセッサMPU1は、モード切
換スイッチ96の状態を判断し(S101)、監視モー
ド側に切り換えられていれば、通常監視を行う(S10
2)。つまり、出力ポートP1からインタフェース9
1、21、同期線兼電源線30を介して発光命令を送出
する発光制御を行い、発光素子25が発光した光を受光
素子40で受け、受光素子40の出力信号を取り込む発
光信号収集を行い、減光率計算を行い、受光素子40の
出力信号に基づいて火災判定、故障判定等を実行する。
【0020】一方、モード切換スイッチ96が調整モー
ド側に切り換えられているとマイクロプロセッサMPU
1が判断すると(S101)、まず、ポートP11、P
12、P13、P14を全てオープンし(S111)、
ポートの番号nを「11」にセットし(S112)、最
初はポートP11のみをアースに接続し(S113)、
このときにおけるサンプルホールド回路60の出力値S
LVを取り込む(S114)。そして、この出力値SL
Vが、基準レベル領域(許容最低値VL 〜許容最高値V
H )に入っていれば(S115)、ポートとアースとの
そのときにおける接続状態を固定し、つまり、そのとき
にアースしてあるポートをそのままアースし、アースし
ていないポートをそのままオープンにしておく。
【0021】ところが、出力値SLVが、基準レベル領
域(許容最低値VL 〜許容最高値VH )に入っていなけ
れば(S115)、ポート番号nを「1」インクリメン
トし、つまり、ポートP12までのポートをアースに接
続し(S113)、このときにおけるサンプルホールド
回路60の出力値SLVを取り込み(S114)、この
出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL 〜許
容最高値VH )に入っていれば(S115)、そのとき
にアースしてあるポートをそのままアースし、アースし
ていないポートをそのままオープンにしておく。このよ
うにしても出力値SLVが、基準レベル領域に入らなけ
れば、出力値SLVが基準レベル領域に入るまで、上記
動作を繰り返す(S117、S113〜S115)。
【0022】このようにすれば、サンプルホールド回路
60の出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設定
が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるので、
煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0023】上記実施例においては、ポートP11〜P
14の全てをオープンにした場合から、ポートP11〜
P14のうちのポートを1つづつアースに接続するよう
にしているが、ポートP11〜P14の全てをアースに
接続にした場合から、ポートP11〜P14のうちのポ
ートを1つづつオープンにするようにしてもよく、上記
の場合、複数のポートづつオープンにしたり、複数のポ
ートづつアースに接続したりしてもよい。つまり、ポー
トP11〜P14を任意の組合せでオープンにしてもよ
く、アースに接続するようにしてもよい。また、ポート
P11〜P14の代わりに、4つ以外のポートを設けて
もよい。
【0024】図3は、上記第1実施例において、マイク
ロプロセッサMPU1の他の動作を示すフローチャート
である。
【0025】この実施例は、複数の抵抗のいくつかによ
る第1の組合せによって負荷抵抗を構成した場合におけ
る増幅回路150の出力値SLVと、複数の抵抗の別の
いくつかによる第2の組合せによって負荷抵抗を構成し
た場合における増幅回路150の出力値SLVとに基づ
いて、抵抗値対出力電圧値の特性曲線を想定し、この特
性曲線と感度設定に必要な増幅回路150の出力電圧と
に応じて、望ましい負荷抵抗値を演算し、この演算され
た負荷抵抗値に応じて、アースに接続すべき抵抗(つま
りアースに接続すべき出力ポート)を決定するものであ
る。
【0026】図3において、マイクロプロセッサMPU
1は、モード切換スイッチ96の状態を判断し(S12
1)、監視モード側に切り換えられていれば、図2のS
102と同様の通常監視を行い(S122)、調整モー
ド側に切り換えられていれば、ポートP11〜P14を
全てオープンし(S131)、このときにおけるサンプ
ルホールド回路60の出力値SLVをSLV1としてR
AM92に格納し(S132)、ポートP11〜P14
を全てアースに接続し(S133)、このときにおける
サンプルホールド回路60の出力値SLVをSLV2と
してRAM92に格納する(S134)。
【0027】そして、出力値SLV1とSLV2とに応
じて、望ましい負荷抵抗値をマイクロプロセッサMPU
1が演算する(S135)。つまり、出力値SLV1と
SLV2とが既知であり、出力値SLV1、SLV2に
それぞれ対応する負荷抵抗の値も既知であり、負荷抵抗
の値と出力値SLVとはほぼ比例するので、上記既知デ
ータに基づいて負荷抵抗値対出力電圧値の特性曲線を想
定でき、所望の出力値SLVを特定すれば、この特定さ
れた出力値SLVに対応する負荷抵抗を、比例計算によ
って求めることができる。ここで、基準レベル領域(許
容最低値VL 〜許容最高値VH )が定まっており、基準
レベル領域の中心値VC (=(VL +VH )/2)を求
め、この基準レベル領域の中心値VC に対応する望まし
い負荷抵抗値を、上記比例計算によって求める。
【0028】この比例計算によって求めた望ましい負荷
抵抗値に応じて、アースに接続すべきポートをP11〜
P14の中から選択し、この選択されたポートをアース
に接続する(S136)。そして、このときにおけるサ
ンプルホールド回路60の出力値SLVを取り込み、こ
の出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL
許容最高値VH )に入っていれば(S137)、そのと
きにアースしてあるポートをそのままアースし、アース
していないポートをそのままオープンにしておく。
【0029】このようにしても出力値SLVが、基準レ
ベル領域に入らなければ、SLV1をSLV2に置き換
え、SLVをSLV1に代入し(S138)、そのとき
における出力値SLVが基準レベル領域に入るまで、上
記動作を繰り返す(S135、S136、S137、S
138)。このようにすれば、サンプルホールド回路6
0の出力値SLVが基準レベル領域に次第に近付き、や
がては出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設定
が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるので、
煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0030】なお、ステップS138において、SLV
2の値をSLV1に代入し、SLVの値をSLV2に代
入するようにしてもよい。
【0031】図4は、上記第1実施例において、マイク
ロプロセッサMPU1の別の動作を示すフローチャート
である。
【0032】このフローチャートは、負荷抵抗RL1を
調整することによって出力値SLVが最大になる場合の
値と最小になる場合の値との平均値が出力されるように
ポートP11〜P14を制御し、この制御された後の出
力値SLVの大小に応じて、上記最大になる値か上記最
小になる値を選択し、この選択された値と上記制御後の
出力値SLVとの平均値が出力されるようにポートP1
1〜P14を制御し、これらの動作を繰り返すものであ
る。
【0033】つまり、モード切換スイッチ96が監視モ
ード側に切り換えられていれば(S141)、図2のS
102と同様の通常監視を行い(S142)、調整モー
ド側に切り換えられていれば、ポートP11〜P14を
全てオープンし(S151)、このときにおけるサンプ
ルホールド回路60の出力値SLVをSLV1(最大出
力値)としてRAM92に格納し(S152)、ポート
P11〜P14を全てアースに接続し(S153)、こ
のときにおけるサンプルホールド回路60の出力値SL
VをSLV2(最小出力値)としてRAM92に格納す
る(S154)。
【0034】そして、出力値SLVが、(SLV1+S
LV2)/2になるように、アースに接続すべきポート
をP11〜P14の中から選択し、この選択されたポー
トをアースに接続する(S155)。このときにおける
サンプルホールド回路60の出力値SLVを取り込み、
この出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL
〜許容最高値VH )に入っていれば(S156、S15
7)、そのときにアースしてあるポートをそのままアー
スし、アースしていないポートをそのままオープンに
し、通常監視制御に移る(S142)。
【0035】もし、出力値SLVが、許容最低値VL
りも小さければ(S156)、出力値SLVをSLV2
に代入し(S158)、新たな出力値SLVが、(SL
V1+SLV2)/2になるように、アースに接続すべ
きポートをP11〜P14の中から選択し、この選択さ
れたポートをアースに接続し(S155)、このときの
出力値SLVを取り込み、この出力値SLVが、許容最
低値VL よりもさらに小さければ(S156)、出力値
SLVを再びSLV2に代入し(S158)、上記動作
を繰り返す。
【0036】一方、出力値SLVが、許容最高値VH
りも大きければ(S157)、出力値SLVをSLV1
に代入し(S159)、新たな出力値SLVが、(SL
V1+SLV2)/2になるように、アースに接続すべ
きポートをP11〜P14の中から選択し、この選択さ
れたポートをアースに接続し(S155)、このときの
出力値SLVを取り込み、この出力値SLVが、許容最
高値VH よりもさらに大きければ(S157)、出力値
SLVを再びSLV1に代入し(S159)、上記動作
を繰り返す。
【0037】このようにすれば、サンプルホールド回路
60の出力値SLVが基準レベル領域に次第に近付き、
やがては出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設
定が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるの
で、煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0038】なお、上記実施例において、マイクロプロ
セッサMPU1のポートP11〜P14の状態情報(ど
のポートをアースに接続しているかを示す情報)を不揮
発性メモリに記憶するようにし、電源再投入時にその不
揮発性メモリから状態情報を読み出し、この状態情報に
応じたポート(単数または複数のポート)をアースする
ようにしてもよく、これによって、電源再投入時に、上
記のような感度調整動作を再び行うことなく、最適の感
度設定が直ちに再現される。
【0039】なお、感知器の電源が再投入される場合と
しては、図示しない火災受信機からの電源投入または火
災復旧操作や、感知器に設けられている電源スイッチの
オンや、感知器に設けられているリセットスイッチによ
るリセット操作等が考えられる。
【0040】図5は、本発明の第2実施例である減光式
煙感知器SE2を示すブロック図である。
【0041】図5に示す実施例は、図1に示す減光式煙
感知器SE1において負荷抵抗RL1の代わりに、負荷
抵抗RL2を設け、マイクロプロセッサMPU1の代わ
りに、マイクロプロセッサMPU2を設け、ROM18
0の代わりにROM280を設けたものである。
【0042】負荷抵抗RL2は、抵抗R20と複数の抵
抗R21、R22、……、R2nのそれぞれとが直列接
続され、複数の抵抗R21、R22、……、R2nのそ
れぞれと並列に接続されている複数のスイッチング手段
T21、T22、……、T2nと、アップ/ダウンカウ
ンタUDCと、このアップ/ダウンカウンタUDCの出
力信号を解読し、複数のスイッチング手段T21、T2
2、……、T2nのうちで上記解読結果に応じた少なく
とも1つのスイッチング手段を動作させるデコーダDE
と、カウンタUDCのカウント値を格納するEEPRO
M99と、チップセレクト信号(CSの反転信号)とイ
ンクリメント信号(カウンタUDCがカウントすべきパ
ルス)(INCの反転信号)との両方を受けたときにカ
ウンタUDCのカウント値をEEPROM99に格納さ
せる制御回路C1とを具備するものである。
【0043】マイクロプロセッサMPU2は、カウンタ
UDCをアップカウンタとして動作させるか、ダウンカ
ウンタとして動作させるかを指定するアップ/ダウン信
号を出力する出力ポートP21と、インクリメント信号
を出力する出力ポートP22と、チップセレクト信号を
出力する出力ポートP23とを有する。
【0044】ROM280は、図6に示すフローチャー
トのプログラムを記憶する領域である。
【0045】なお、マイクロプロセッサMPU2と負荷
抵抗RL2とROM280とは、複数の抵抗のそれぞれ
と並列または直列に接続されている複数のスイッチング
手段と、アップ/ダウンカウンタと、このアップ/ダウ
ンカウンタの出力信号を解読し、上記複数のスイッチン
グ手段のうちで上記解読結果に応じたスイッチング手段
を動作させるデコーダとを具備し、上記複数の抵抗のう
ちの少なくとも1つを、上記受光素子の負荷抵抗として
上記受光素子に切り換え接続する抵抗接続手段の例であ
る。なお、同一の回路または部品には同一の符号を付し
てあり、その説明を省略する(以下も同じである)。
【0046】次に、上記第2実施例の動作について説明
する。
【0047】図6は、上記第2実施例において、マイク
ロプロセッサMPU2の動作を示すフローチャートであ
る。
【0048】マイクロプロセッサMPU2は、モード切
換スイッチ96の状態を判断し(S161)、監視モー
ド側に切り換えられていれば、図2のS102と同様の
通常監視を行い(S162)、調整モード側に切り換え
られていれば、スイッチング素子の順番mを「0」に
し、ポートP23の出力信号をHレベルにしてカウント
可能状態とし、ポートP21の出力信号が立ち上がり
(S171)、アップカウントが指定され、ポートP2
2の出力信号が立ち下がり(S172)、カウント用の
パルスが出力され、スイッチング素子の順番mを1イン
クリメントし(S173)、m番目のスイッチング素子
までオフする。つまり、まず1番目スイッチング素子T
21だけをオフし、受光素子40の負荷抵抗RL2が、
抵抗R20とR21とからなる直列抵抗になる。
【0049】そして、このときにおけるサンプルホール
ド回路60の出力値SLVを取り込み(S174)、こ
の出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL
許容最高値VH )に入っていれば(S175)、ポート
P23の出力信号が立ち下がり(S176)、チップセ
レクト信号が出力され、アップダウンカウンタUDCの
カウント値が固定され、このときにEEPROM99が
カウンタUDCの値を格納し、通常監視に移る(S16
2)。
【0050】このときに、出力値SLVが、基準レベル
領域(許容最低値VL 〜許容最高値VH )に入っていな
ければ(S175)、スイッチング素子の順番mを1イ
ンクリメントし(S173)、2番目のスイッチング素
子T22までオフし(素子T21とT22とをオフし、
つまり受光素子40の負荷抵抗RL2が、抵抗R20、
R21およびR22からなる直列抵抗になり)、このと
きにおけるサンプルホールド回路60の出力値SLVを
取り込む(S174)。そして、出力値SLVが基準レ
ベル領域に入っていれば(S175)、カウンタUDC
のカウント値が固定され、EEPROM99がカウンタ
UDCの値を格納するが、出力値SLVが基準レベル領
域に入っていなければ(S175)、3番目のスイッチ
ング素子T23をもオフし(素子T21とT22とT2
3とをオフし、つまり受光素子40の負荷抵抗RL2
が、抵抗R20、R21、R22およびR23からなる
直列抵抗になり)、出力値SLVを取り込み、基準レベ
ル領域に入っているか否かの判断を行い、上記一連の動
作(S171〜S175)を出力値SLVが基準レベル
領域に入るまで繰り返す。
【0051】このようにすれば、サンプルホールド回路
60の出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設定
が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるので、
煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0052】なお、図5に示す実施例において、制御回
路C1は、チップセレクト信号とインクリメント信号と
の両方を受けたときにカウンタUDCのカウント値を、
不揮発性メモリの一例としてのEEPROM99に格納
させるようにしているが、チップセレクト信号のみを受
けたときにカウンタUDCのカウント値をEEPROM
99に格納させるようにしてもよい。また、図5に示す
実施例から、EEPROM99と制御回路C1を削除す
るようにしてもよく、このようにしても、電源を落さな
い限りは、一旦設定された感度調整状態を維持する。
【0053】また、図5に示す実施例における負荷抵抗
RL2において、複数の抵抗R21〜R2nのそれぞれ
と並列に複数のスイッチング手段T21〜T2nが接続
されているが、上記複数の抵抗を互いに並列に接続し、
それら複数の抵抗のそれぞれと直列にスイッチング手段
を接続するようにしてもよい。この複数の抵抗を互いに
並列に接続する場合、複数の抵抗が互いに異なる抵抗値
を有するようにしてもよい。
【0054】図7は、本発明の第3実施例である減光式
煙感知器SE3を示すブロック図である。
【0055】減光式煙感知器SE3は、受光部300
と、送光部20と、受光部300と送光部20とを接続
する同期線兼電源線30とで構成されている。送光部2
0は、インタフェース回路21と発光タイマ回路22と
発振回路23とドライブ回路24と発光素子25と電流
制限回路26と定電圧回路27とを有する。
【0056】受光部300は、受光部300の全体を制
御するマイクロプロセッサMPU3と、受光素子40
と、増幅回路350と、サンプルホールド回路60と、
D/A変換回路70と、ROM380と、インタフェー
ス回路91と、作業用のRAM92と、送受信回路93
と、無極性化回路93aと、火災表示灯94と、故障表
示灯95と、監視モードと調整モードとを切り換えるモ
ード切換スイッチ96と、定電圧回路97とを有する。
【0057】ROM380は、図8、図9、図10に示
すフローチャートのプログラムを格納する領域である。
【0058】増幅回路350は、非反転差動増幅による
演算増幅器51と、フィードバック抵抗Rfと、演算増
幅器51の反転入力端子とアースとの間に設けられる抵
抗RS1とを有する。
【0059】抵抗RS1は、抵抗R30、R31、R3
2、R33、R34とで構成され、抵抗R30は、演算
増幅器51の反転入力端子とアースとの間に接続され、
抵抗R31、R32、R33、R34の各一端が演算増
幅器51の反転入力端子と接続され、各他端のそれぞれ
は、マイクロプロセッサMPU3のポートP31、P3
2、P33、P34に接続されている。
【0060】なお、抵抗R31、R32、R33、R3
4は、増幅回路の増幅率を調整する増幅率調整抵抗とし
て使用可能な複数の抵抗の例であり、互いに同じ抵抗値
を有するものであるとしてもよく、2倍づつ抵抗値が増
加するものであるとしてもよい。
【0061】また、マイクロプロセッサMPU3とRO
M380とは、上記複数の抵抗のうちの少なくとも1つ
を、増幅率調整抵抗として切り換え接続する抵抗接続手
段の例であり、また、増幅回路の出力信号を入力し、こ
の入力した信号のレベルを所定の基準レベル領域と比較
するレベル比較手段の例であり、さらに、上記増幅率調
整抵抗として使用する抵抗の組合せを、上記抵抗接続手
段を介して順次、変化させ、この組合せ変化過程で、上
記レベル比較手段が入力した信号が上記所定の基準レベ
ル領域に入っているときに、上記増幅率調整抵抗として
使用している抵抗の組合せを感度調整完了時における増
幅率調整抵抗とし、上記抵抗の組合せ変化を停止する増
幅率調整抵抗制御手段の例でもある。
【0062】次に、上記第3実施例の動作について説明
する。
【0063】図8は、上記第3実施例において、マイク
ロプロセッサMPU3の動作を示すフローチャートであ
る。
【0064】マイクロプロセッサMPU3は、モード切
換スイッチ96の状態を判断し(S201)、監視モー
ド側に切り換えられていれば、通常監視を行う(S20
2)。つまり、出力ポートP3からインタフェース9
1、21、同期線兼電源線30を介して発光命令を送出
する発光制御を行い、発光素子25が発光した光を受光
素子40で受け、受光素子40の出力信号を取り込む発
光信号収集を行い、減光率計算を行い、受光素子40の
出力信号に基づいて火災判定、故障判定等を行う。
【0065】一方、モード切換スイッチ96が調整モー
ド側に切り換えられているとマイクロプロセッサMPU
3が判断すると(S201)、まず、ポートP31、P
32、P33、P34を全てオープンし(S211)、
ポートの番号nを「31」にセットし(S212)、最
初はポートP31のみをアースに接続し、つまり、抵抗
R31は抵抗R30とR31との並列抵抗になり(S2
13)、このときにおけるサンプルホールド回路60の
出力値SLVを取り込む(S214)。そして、この出
力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL 〜許容
最高値VH )に入っていれば(S215)、ポートとア
ースとのそのときにおける接続状態を固定し、つまり、
そのときにアースしてあるポートをそのままアースし、
アースしていないポートをそのままオープンにしてお
く。
【0066】ところが、出力値SLVが、基準レベル領
域(許容最低値VL 〜許容最高値VH )に入っていなけ
れば(S215)、ポート番号nを「1」インクリメン
トし、つまり、ポートP32までのポートをアースに接
続し、つまり、抵抗R31は抵抗R30、R31および
R32の並列抵抗になり(S213)、このときにおけ
るサンプルホールド回路60の出力値SLVを取り込み
(S214)、この出力値SLVが、基準レベル領域
(許容最低値VL 〜許容最高値VH )に入っていれば
(S215)、そのときにアースしてあるポートをその
ままアースし、アースしていないポートをそのままオー
プンにしておく。このようにしても出力値SLVが、基
準レベル領域に入らなければ、出力値SLVが基準レベ
ル領域に入るまで、上記動作を繰り返す(S217、S
213〜S215)。
【0067】このようにすれば、サンプルホールド回路
60の出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設定
が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるので、
煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0068】上記実施例においては、ポートP31〜P
34の全てをオープンにした場合から、ポートP31〜
P34のうちのポートを1つづつアースに接続するよう
にしているが、ポートP31〜P34の全てをアースに
接続にした場合から、ポートP31〜P34のうちのポ
ートを1つづつオープンにするようにしてもよく、上記
の場合、複数のポートづつオープンにしたり、複数のポ
ートづつアースに接続したりしてもよい。つまり、ポー
トP31〜P34を任意の組合せでオープンにしてもよ
く、アースに接続するようにしてもよい。また、ポート
P31〜P34の代わりに、4つ以外のポートを設けて
もよい。
【0069】図9は、上記第3実施例において、マイク
ロプロセッサMPU3の他の動作を示すフローチャート
である。
【0070】この実施例は、複数の抵抗のいくつかによ
る第1の組合せによって増幅率調整抵抗を構成した場合
における増幅回路350の出力値SLVと、複数の抵抗
の別のいくつかによる第2の組合せによって増幅率調整
抵抗を構成した場合における増幅回路350の出力値S
LVとに基づいて、抵抗値対出力電圧値の特性曲線を想
定し、この特性曲線と感度設定に必要な増幅回路350
の出力電圧とに応じて、望ましい増幅率調整抵抗値を演
算し、この演算された増幅率調整抵抗値に応じて、アー
スに接続すべき抵抗(つまりアースに接続すべき出力ポ
ート)を決定するものである。
【0071】図9において、マイクロプロセッサMPU
3は、モード切換スイッチ96の状態を判断し(S22
1)、監視モード側に切り換えられていれば、図8のS
202と同様の通常監視を行い(S222)、調整モー
ド側に切り換えられていれば、ポートP31〜P34を
全てオープンし(S231)、このときにおけるサンプ
ルホールド回路60の出力値SLVをSLV1としてR
AM92に格納し(S232)、ポートP31〜P34
を全てアースに接続し(S233)、このときにおける
サンプルホールド回路60の出力値SLVをSLV2と
してRAM92に格納する(S234)。
【0072】そして、出力値SLV1とSLV2とに応
じて、望ましい増幅率調整抵抗値をマイクロプロセッサ
MPU3が演算する(S235)。つまり、出力値SL
V1とSLV2とが既知であり、出力値SLV1、SL
V2にそれぞれ対応する増幅率調整抵抗の値も既知であ
り、増幅率調整抵抗の値と出力値SLVとはほぼ比例す
るので、上記既知データに基づいて増幅率調整抵抗値対
出力電圧値の特性曲線を想定でき、所望の出力値SLV
を特定すれば、この特定された出力値SLVに対応する
増幅率調整抵抗を、比例計算によって求めることができ
る。ここで、基準レベル領域(許容最低値VL 〜許容最
高値VH )が定まっており、基準レベル領域の中心値V
C (=(VL +VH )/2)を求め、この基準レベル領
域の中心値VC に対応する望ましい増幅率調整抵抗値を
上記比例計算によって求める。
【0073】この比例計算によって求めた望ましい増幅
率調整抵抗値に応じて、アースに接続すべきポートをP
31〜P34の中から選択し、この選択されたポートを
アースに接続する(S236)。そして、このときにお
けるサンプルホールド回路60の出力値SLVを取り込
み、この出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値
L 〜許容最高値VH )に入っていれば(S237)、
そのときにアースしてあるポートをそのままアースし、
アースしていないポートをそのままオープンにしてお
く。
【0074】このようにしても出力値SLVが、基準レ
ベル領域に入らなければ、SLV1をSLV2に置き換
え、SLVをSLV1に代入し(S238)、そのとき
における出力値SLVが基準レベル領域に入るまで、上
記動作を繰り返す(S235、S236、S237、S
238)。このようにすれば、サンプルホールド回路6
0の出力値SLVが基準レベル領域に次第に近付き、や
がては出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設定
が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるので、
煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0075】なお、ステップS238において、SLV
2をSLV1に置き換えSLVをSLV2に代入するよ
うにしてもよい。
【0076】図10は、上記第3実施例において、マイ
クロプロセッサMPU3の別の動作を示すフローチャー
トである。
【0077】このフローチャートは、増幅率調整抵抗R
S1を調整することによって出力値SLVが最大になる
場合の値と最小になる場合の値との平均値が出力される
ようにポートP31〜P34を制御し、この制御された
後の出力値SLVの大小に応じて、上記最大になる値か
上記最小になる値を選択し、この選択された値と上記制
御後の出力値SLVとの平均値が出力されるよにポート
P31〜P34を制御し、これらの動作を繰り返すもの
である。
【0078】つまり、モード切換スイッチ96が監視モ
ード側に切り換えられていれば(S241)、図8のS
202と同様の通常監視を行い(S242)、調整モー
ド側に切り換えられていれば、ポートP31〜P34を
全てオープンし(S251)、このときにおけるサンプ
ルホールド回路60の出力値SLVをSLV2(最小出
力値)としてRAM92に格納し(S252)、ポート
P31〜P34を全てアースに接続し(S253)、こ
のときにおけるサンプルホールド回路60の出力値SL
Vを、SLV1(最大出力値)としてRAM92に格納
する(S254)。
【0079】そして、出力値SLVが、(SLV1−S
LV2)/2になるように、アースに接続すべきポート
をP31〜P34の中から選択し、この選択されたポー
トをアースに接続する(S255)。このときにおける
サンプルホールド回路60の出力値SLVを取り込み、
この出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL
〜許容最高値VH )に入っていれば(S256、S25
7)、そのときにアースしてあるポートをそのままアー
スし、アースしていないポートをそのままオープンに
し、図8のS202と同様の通常監視制御に移る(S2
42)。
【0080】もし、出力値SLVが、許容最低値VL
りも小さければ(S256)、出力値SLVをSLV2
に代入し(S258)、新たな出力値SLVが、(SL
V1+SLV2)/2になるように、アースに接続すべ
きポートをP31〜P34の中から選択し、この選択さ
れたポートをアースに接続し(S255)、このときの
出力値SLVを取り込み、この出力値SLVが、許容最
低値VL よりもさらに小さければ(S256)、出力値
SLVを再びSLV2に代入し(S258)、上記動作
を繰り返す。
【0081】一方、出力値SLVが、許容最高値VH
りも大きければ(S257)、出力値SLVをSLV1
に代入し(S259)、新たな出力値SLVが、(SL
V1+SLV2)/2になるように、アースに接続すべ
きポートをP31〜P34の中から選択し、この選択さ
れたポートをアースに接続し(S255)、このときの
出力値SLVを取り込み、この出力値SLVが、許容最
高値VH よりもさらに大きければ(S257)、出力値
SLVを再びSLV1に代入し(S259)、上記動作
を繰り返す。
【0082】このようにすれば、サンプルホールド回路
60の出力値SLVが基準レベル領域に次第に近付き、
やがては出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設
定が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるの
で、煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0083】なお、上記実施例において、マイクロプロ
セッサMPU3のポートP31〜P34の状態情報(ど
のポートをアースに接続しているかを示す情報)を不揮
発性メモリに記憶するようにし、電源再投入時にその不
揮発性メモリから状態情報を読み出し、この状態情報に
応じたポート(単数または複数のポート)をアースする
ようにしてもよく、これによって、電源再投入時に、上
記のような感度調整動作を再び行うことなく、最適の感
度設定が直ちに再現される。
【0084】なお、感知器の電源が再投入される場合と
しては、図示しない火災受信機からの電源投入、火災復
旧操作や、感知器に設けられている電源スイッチのオ
ン、感知器に設けられているリセットスイッチによるリ
セット操作等が考えられる。
【0085】図11は、本発明の第4実施例である減光
式煙感知器SE4を示すブロック図である。
【0086】図11に示す実施例は、図7に示す減光式
煙感知器SE3において増幅率調整抵抗RS1の代わり
に、増幅率調整抵抗RS2を設け、マイクロプロセッサ
MPU3の代わりに、マイクロプロセッサMPU4を設
け、ROM380の代わりにROM480を設けたもの
である。
【0087】増幅率調整抵抗RS2は、抵抗R40と複
数の抵抗R41、R42、……、R4nのそれぞれとが
直列接続され、複数の抵抗R41、R42、……、R4
nのそれぞれと並列に接続されている複数のスイッチン
グ手段T41、T42、……、T4nと、アップ/ダウ
ンカウンタUDCと、このアップ/ダウンカウンタUD
Cの出力信号を解読し、複数のスイッチング手段T4
1、T42、……、T4nのうちで上記解読結果に応じ
た少なくとも1つのスイッチング手段を動作させるデコ
ーダDEと、カウンタUDCのカウント値を格納するE
EPROM99と、チップセレクト信号とインクリメン
ト信号(カウンタUDCがカウントすべきパルス)との
両方を受けたときにカウンタUDCのカウント値をEE
PROM99に格納させる制御回路C1とを具備するも
のである。
【0088】マイクロプロセッサMPU4は、カウンタ
UDCをアップカウンタとして動作させるか、ダウンカ
ウンタとして動作させるかを指定するアップ/ダウン信
号を出力する出力ポートP41と、インクリメント信号
を出力する出力ポートP42と、チップセレクト信号を
出力する出力ポートP43とを有する。
【0089】ROM480は、図12に示すフローチャ
ートのプログラムを記憶する領域である。
【0090】なお、マイクロプロセッサMPU4と増幅
率調整抵抗RS2とROM480とは、複数の抵抗のそ
れぞれと並列または直列に接続されている複数のスイッ
チング手段と、アップ/ダウンカウンタと、このアップ
/ダウンカウンタの出力信号を解読し、上記複数のスイ
ッチング手段のうちで上記解読結果に応じたスイッチン
グ手段を動作させるデコーダとを具備し、上記複数の抵
抗のうちの少なくとも1つを上記増幅率調整抵抗として
切り換え接続する抵抗接続手段の例である。なお、同じ
回路または部品には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0091】次に、上記第4実施例の動作について説明
する。
【0092】図12は、上記第4実施例において、マイ
クロプロセッサMPU4の動作を示すフローチャートで
ある。
【0093】マイクロプロセッサMPU4は、モード切
換スイッチ96の状態を判断し(S261)、監視モー
ド側に切り換えられていれば、図8のS202と同様の
通常監視を行い(S262)、調整モード側に切り換え
られていれば、スイッチング素子の順番mを「0」に
し、ポートP43の出力信号もHレベルにしてカウント
可能状態にし、ポートP41の出力信号が立ち上がり
(S271)、アップカウントが指定され、ポートP4
2の出力信号が立ち下がり(S272)、カウント用の
パルスが出力され、スイッチング素子の順番mを1イン
クリメントし(S273)、m番目のスイッチング素子
までオフする。つまり、まず1番目スイッチング素子T
41だけをオフし、抵抗RS1は抵抗R40とR41と
からなる直列抵抗になる。
【0094】そして、このときにおけるサンプルホール
ド回路60の出力値SLVを取り込み(S274)、こ
の出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL
許容最高値VH )に入っていれば(S275)、ポート
P43の出力信号が立ち下がり(S276)、チップセ
レクト信号が出力され、アップダウンカウンタUDCの
カウント値が固定され、このときにEEPROM99が
カウンタUDCの値を格納し、図8のS202と同様の
通常監視に移る(S262)。
【0095】このときに、出力値SLVが、基準レベル
領域(許容最低値VL 〜許容最高値VH )に入っていな
ければ(S275)、スイッチング素子の順番mを1イ
ンクリメントし(S273)、2番目のスイッチング素
子T42までオフし(素子T41とT42とをオフし、
つまり抵抗RS1は抵抗R40、R41およびR42か
らなる直列抵抗になり)、このときにおけるサンプルホ
ールド回路60の出力値SLVを取り込む(S27
4)。そして、出力値SLVが基準レベル領域に入って
いれば(S275)、カウンタUDCのカウント値が固
定され、EEPROM99がカウンタUDCの値を格納
するが、出力値SLVが基準レベル領域に入っていなけ
れば(S275)、3番目のスイッチング素子T43を
もオフし(素子T41とT42とT43をオフし)、出
力値SLVを取り込み、基準レベル領域に入っているか
否かの判断を行い、上記一連の動作(S271〜S27
5)を出力値SLVが基準レベル領域に入るまで繰り返
す。
【0096】このようにすれば、サンプルホールド回路
60の出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設定
が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるので、
煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0097】なお、図11に示す実施例において、制御
回路C1は、チップセレクト信号とインクリメント信号
との両方を受けたときにカウンタUDCのカウント値
を、不揮発性メモリの一例としてのEEPROM99に
格納させるようにしているが、チップセレクト信号のみ
を受けたときにカウンタUDCのカウント値をEEPR
OM99に格納させるようにしてもよい。また、図11
に示す実施例から、EEPROM99と制御回路C1を
削除するようにしてもよく、このようにしても、電源を
落さない限りは、一旦設定された感度調整状態を維持す
る。
【0098】また、図11に示す実施例における増幅率
調整抵抗RS2において、複数の抵抗R41〜R4nの
それぞれと並列に複数のスイッチング手段T41〜T4
nが接続されているが、上記複数の抵抗を互いに並列に
接続し、それら複数の抵抗のそれぞれと直列にスイッチ
ング手段を接続するようにしてもよい。この複数の抵抗
を互いに並列に接続する場合、複数の抵抗が互いに異な
る抵抗値を有するようにしてもよい。
【0099】図13は、本発明の第5実施例である減光
式煙感知器SE5を示すブロック図である。
【0100】減光式煙感知器SE5は、受光部500
と、送光部20と、受光部500と送光部20とを接続
する同期線兼電源線30とで構成されている。送光部2
0は、インタフェース回路21と発光タイマ回路22と
発振回路23とドライブ回路24と発光素子25と電流
制限回路26と定電圧回路27とを有する。
【0101】受光部500は、受光部500の全体を制
御するマイクロプロセッサMPU5と、受光素子40
と、この受光素子40の負荷抵抗RLと、増幅回路15
0と、この増幅回路150の出力信号を分割する分割抵
抗と、サンプルホールド回路60と、D/A変換回路7
0と、ROM580と、インタフェース回路91と、作
業用のRAM92と、送受信回路93と、無極性化回路
93aと、火災表示灯94と、故障表示灯95と、監視
モードと調整モードとを切り換えるモード切換スイッチ
96と、定電圧回路97とを有する。
【0102】ROM580は、図14、図15、図16
に示すフローチャートのプログラムを格納する領域であ
る。
【0103】上記分割抵抗は、抵抗R5、R50、R5
1、R52、R53、R54とで構成され、抵抗R5、
R50は、増幅回路150の演算増幅器51の出力とア
ースとの間に直列に接続され、抵抗R51、R52、R
53、R54の各一端が抵抗R5とR50との接続点に
接続され、各他端のそれぞれは、マイクロプロセッサM
PU5のポートP51、P52、P53、P54に接続
されている。
【0104】なお、抵抗R51、R52、R53、R5
4は、増幅回路の出力信号のレベルを複数の分割比で分
割する分割抵抗として使用可能な複数の抵抗の例であ
り、互いに同じ抵抗値を有するものであるとしてもよ
く、2倍づつ抵抗値が増加するものであるとしてもよ
い。
【0105】また、マイクロプロセッサMPU5とRO
M580とは、複数の抵抗のうちの少なくとも1つを、
分割抵抗として切り換え接続する抵抗接続手段の例であ
り、また、増幅回路の出力信号を入力し、この入力した
信号のレベルを所定の基準レベル領域と比較するレベル
比較手段の例であり、さらに、分割抵抗として使用する
抵抗の組合せを、上記抵抗接続手段を介して順次、変化
させ、この組合せ変化過程で、上記レベル比較手段が入
力した信号が上記所定の基準レベル領域に入っていると
きに、上記分割抵抗として使用している抵抗の組合せを
感度調整完了時における分割抵抗とし、上記抵抗の組合
せ変化を停止する分割抵抗制御手段の例でもある。
【0106】次に、上記第5実施例の動作について説明
する。
【0107】図14は、上記第5実施例において、マイ
クロプロセッサMPU5の動作を示すフローチャートで
ある。
【0108】マイクロプロセッサMPU5は、モード切
換スイッチ96の状態を判断し(S301)、監視モー
ド側に切り換えられていれば、通常監視を行う(S30
2)。つまり、出力ポートP5からインタフェース9
1、21、同期線兼電源線30を介して発光命令を送出
する発光制御を行い、発光素子25が発光した光を受光
素子40で受け、受光素子40の出力信号を取り込む発
光信号収集を行い、減光率計算を行い、受光素子40の
出力信号に基づいて火災判定、故障判定等を実行する。
【0109】一方、モード切換スイッチ96が調整モー
ド側に切り換えられているとマイクロプロセッサMPU
5が判断すると(S301)、まず、ポートP51、P
52、P53、P54を全てオープンし(S311)、
ポートの番号nを「51」にセットし(S312)、最
初はポートP51のみをアースに接続し、つまり分割抵
抗は、抵抗R5と、抵抗R50とR51とで構成される
並列抵抗との分割になり(S313)、このときにおけ
るサンプルホールド回路60の出力値SLVを取り込む
(S314)。そして、この出力値SLVが、基準レベ
ル領域(許容最低値VL 〜許容最高値VH )に入ってい
れば(S315)、ポートとアースとのそのときにおけ
る接続状態を固定し、つまりそのときにアースしてある
ポートをそのままアースし、アースしていないポートを
そのままオープンにしておく。
【0110】ところが、出力値SLVが、基準レベル領
域(許容最低値VL 〜許容最高値VH )に入っていなけ
れば(S315)、ポート番号nを「1」インクリメン
トし、つまり、ポートP52までのポートをアースに接
続し、すなわち分割抵抗は、抵抗R5と、抵抗R50、
R51およびR52で構成される並列抵抗との分割にな
り(S313)、このときにおけるサンプルホールド回
路60の出力値SLVを取り込み(S314)、この出
力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL 〜許容
最高値VH )に入っていれば(S315)、そのときに
アースしてあるポートをそのままアースし、アースして
いないポートをそのままオープンにしておく。このよう
にしても出力値SLVが、基準レベル領域に入らなけれ
ば、出力値SLVが基準レベル領域に入るまで、上記動
作を繰り返す(S317、S313〜S315)。
【0111】このようにすれば、サンプルホールド回路
60の出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設定
が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるので、
煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0112】上記実施例においては、ポートP51〜P
54の全てをオープンにした場合から、ポートP51〜
P54のうちのポートを1つづつアースに接続するよう
にしているが、ポートP51〜P54の全てをアースに
接続にした場合から、ポートP51〜P54のうちのポ
ートを1つづつオープンにするようにしてもよく、上記
の場合、複数のポートづつオープンにしたり、複数のポ
ートづつアースに接続したりしてもよい。つまり、ポー
トP51〜P54を任意の組合せでオープンにしてもよ
く、アースに接続するようにしてもよい。また、ポート
P51〜P54の代わりに、4つ以外のポートを設けて
もよい。
【0113】図15は、上記第5実施例において、マイ
クロプロセッサMPU5の他の動作を示すフローチャー
トである。
【0114】この実施例は、複数の抵抗のいくつかによ
る第1の組合せによって分割抵抗を構成した場合におけ
る増幅回路150の出力値SLVと、複数の抵抗の別の
いくつかによる第2の組合せによって分割抵抗を構成し
た場合における増幅回路150の出力値SLVとに基づ
いて、抵抗値対出力電圧値の特性曲線を想定し、この特
性曲線と感度設定に必要な増幅回路150の出力電圧と
に応じて、望ましい分割抵抗値を演算し、この演算され
た分割抵抗値に応じて、アースに接続すべき抵抗(つま
りアースに接続すべき出力ポート)を決定するものであ
る。
【0115】図15において、マイクロプロセッサMP
U5は、モード切換スイッチ96の状態を判断し(S3
21)、監視モード側に切り換えられていれば、図14
のS302と同様の通常監視を行い(S322)、調整
モード側に切り換えられていれば、ポートP51〜P5
4を全てオープンし(S331)、このときにおけるサ
ンプルホールド回路60の出力値SLVをSLV1(最
大出力値)としてRAM92に格納し(S332)、ポ
ートP51〜P54を全てアースに接続し(S33
3)、このときにおけるサンプルホールド回路60の出
力値SLVをSLV2(最小出力値)としてRAM92
に格納する(S334)。
【0116】そして、出力値SLV1とSLV2とに応
じて、望ましい分割抵抗値をマイクロプロセッサMPU
5が演算する(S335)。つまり、出力値SLV1と
SLV2とが既知であり、出力値SLV1、SLV2に
それぞれ対応する分割抵抗の値も既知であり、分割抵抗
の値と出力値SLVとはほぼ比例するので、上記既知デ
ータに基づいて分割抵抗値対出力電圧値の特性曲線を想
定でき、所望の出力値SLVを特定すれば、この特定さ
れた出力値SLVに対応する分割抵抗を、比例計算によ
って求めることができる。ここで、基準レベル領域(許
容最低値VL 〜許容最高値VH )が定まっており、基準
レベル領域の中心値VC (=(VL +VH )/2)を求
め、この基準レベル領域の中心値VC に対応する望まし
い分割抵抗値を、上記比例計算によって求める。
【0117】この比例計算によって求めた望ましい分割
抵抗値に応じて、アースに接続すべきポートをP51〜
P54の中から選択し、この選択されたポートをアース
に接続する(S336)。そして、このときにおけるサ
ンプルホールド回路60の出力値SLVを取り込み、こ
の出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL
許容最高値VH )に入っていれば(S337)、そのと
きにアースしてあるポートをそのままアースし、アース
していないポートをそのままオープンにしておく。
【0118】このようにしても出力値SLVが、基準レ
ベル領域に入らなければ、SLV1をSLV2に置き換
え、SLVをSLV1に代入し(S338)、そのとき
における出力値SLVが基準レベル領域に入るまで、上
記動作を繰り返す(S335、S336、S337、S
338)。このようにすれば、サンプルホールド回路6
0の出力値SLVが基準レベル領域に次第に近付き、や
がては出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設定
が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるので、
煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0119】なお、ステップS338において、SLV
2をSLV1に置き換えSLVをSLV2に代入するよ
うにしてもよい。
【0120】図16は、上記第5実施例において、マイ
クロプロセッサMPU5の別の動作を示すフローチャー
トである。
【0121】このフローチャートは、抵抗R50〜R5
4で構成される分割抵抗を調整することによって出力値
SLVが最大になる場合の値と最小になる場合の値との
平均値が出力されるようにポートP51〜P54を制御
し、この制御された後の出力値SLVの大小に応じて、
上記最大になる値か上記最小になる値を選択し、この選
択された値と上記制御後の出力値SLVとの平均値が出
力されるよにポートP51〜P54を制御し、これらの
動作を繰り返すものである。
【0122】つまり、モード切換スイッチ96が監視モ
ード側に切り換えられていれば(S341)、図14の
S302と同様の通常監視を行い(S342)、調整モ
ード側に切り換えられていれば、ポートP51〜P54
を全てオープンし(S351)、このときにおけるサン
プルホールド回路60の出力値SLVをSLV1(最大
出力値)としてRAM92に格納し(S352)、ポー
トP51〜P54を全てアースに接続し(S353)、
このときにおけるサンプルホールド回路60の出力値S
LVをSLV2(最小出力値)としてRAM92に格納
する(S354)。
【0123】そして、出力値SLVが、(SLV1+S
LV2)/2になるように、アースに接続すべきポート
をP51〜P54の中から選択し、この選択されたポー
トをアースに接続する(S355)。このときにおける
サンプルホールド回路60の出力値SLVを取り込み、
この出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL
〜許容最高値VH )に入っていれば(S356、S35
7)、そのときにアースしてあるポートをそのままアー
スし、アースしていないポートをそのままオープンに
し、通常監視制御に移る(S342)。
【0124】もし、出力値SLVが、許容最低値VL
りも小さければ(S356)、出力値SLVをSLV2
に代入し(S358)、新たな出力値SLVが、(SL
V1+SLV2)/2になるように、アースに接続すべ
きポートをP51〜P54の中から選択し、この選択さ
れたポートをアースに接続し(S355)、このときの
出力値SLVを取り込み、この出力値SLVが、許容最
低値VL よりもさらに小さければ(S356)、出力値
SLVを再びSLV2に代入し(S358)、上記動作
を繰り返す。
【0125】一方、出力値SLVが、許容最高値VH
りも大きければ(S357)、出力値SLVをSLV1
に代入し(S359)、新たな出力値SLVが、(SL
V1+SLV2)/2になるように、アースに接続すべ
きポートをP51〜P54の中から選択し、この選択さ
れたポートをアースに接続し(S355)、このときの
出力値SLVを取り込み、この出力値SLVが、許容最
高値VH よりもさらに大きければ(S357)、出力値
SLVを再びSLV1に代入し(S359)、上記動作
を繰り返す。
【0126】このようにすれば、サンプルホールド回路
60の出力値SLVが基準レベル領域に次第に近付き、
やがては出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設
定が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるの
で、煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0127】なお、上記実施例において、マイクロプロ
セッサMPU5のポートP51〜P54の状態情報(ど
のポートをアースに接続しているかを示す情報)を不揮
発性メモリに記憶するようにし、電源再投入時にその不
揮発性メモリから状態情報を読み出し、この状態情報に
応じたポート(単数または複数のポート)をアースする
ようにしてもよく、これによって、電源再投入時に、上
記のような感度調整動作を再び行うことなく、最適の感
度設定が直ちに再現される。
【0128】なお、感知器の電源が再投入される場合と
しては、図示しない火災受信機からの電源投入、火災復
旧操作や、感知器に設けられている電源スイッチのオ
ン、感知器に設けられているリセットスイッチによるリ
セット操作等が考えられる。
【0129】図17は、本発明の第6実施例である減光
式煙感知器SE6を示すブロック図である。
【0130】図17に示す実施例は、図13に示す減光
式煙感知器SE5において、上記分割抵抗の代わりに、
分割抵抗R6を設け、マイクロプロセッサMPU5の代
わりに、マイクロプロセッサMPU6を設け、ROM5
80の代わりにROM680を設けたものである。
【0131】分割抵抗R6は、抵抗R60と複数の抵抗
R61、R62、……、R6nのそれぞれとが直列接続
され、複数の抵抗R61、R62、……、R6nのそれ
ぞれと並列に接続されている複数のスイッチング手段T
61、T62、……、T6nと、アップ/ダウンカウン
タUDCと、このアップ/ダウンカウンタUDCの出力
信号を解読し、複数のスイッチング手段T61、T6
2、……、T6nのうちで上記解読結果に応じた少なく
とも1つのスイッチング手段を動作させるデコーダDE
と、カウンタUDCのカウント値を格納するEEPRO
M99と、チップセレクト信号とインクリメント信号
(カウンタUDCがカウントすべきパルス)との両方を
受けたときにカウンタUDCのカウント値をEEPRO
M99に格納させる制御回路C1とを具備するものであ
る。
【0132】マイクロプロセッサMPU6は、カウンタ
UDCをアップカウンタとして動作させるか、ダウンカ
ウンタとして動作させるかを指定するアップ/ダウン信
号を出力する出力ポートP61と、インクリメント信号
を出力する出力ポートP62と、チップセレクト信号を
出力する出力ポートP63とを有する。
【0133】ROM680は、図18に示すフローチャ
ートのプログラムを記憶する領域である。
【0134】なお、マイクロプロセッサMPU6と分割
抵抗R6とROM680とは、複数の抵抗のそれぞれと
並列または直列に接続されている複数のスイッチング手
段と、アップ/ダウンカウンタと、このアップ/ダウン
カウンタの出力信号を解読し、上記複数のスイッチング
手段のうちで上記解読結果に応じたスイッチング手段を
動作させるデコーダとを具備し、上記複数の抵抗のうち
の少なくとも1つを、上記分割抵抗として切り換え接続
する抵抗接続手段の例である。なお、同一の回路または
部品には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0135】次に、上記第6実施例の動作について説明
する。
【0136】図18は、上記第6実施例において、マイ
クロプロセッサMPU6の動作を示すフローチャートで
ある。
【0137】マイクロプロセッサMPU6は、モード切
換スイッチ96の状態を判断し(S361)、監視モー
ド側に切り換えられていれば、図14のS302と同様
の通常監視を行い(S362)、調整モード側に切り換
えられていれば、スイッチング素子の順番mを「0」に
し、ポートP63の出力信号をHレベルにしてカウント
可能状態にし、ポートP61の出力信号が立ち上がり
(S371)、アップカウントが指定され、ポートP6
2の出力信号が立ち下がり(S372)、カウント用の
パルスが出力され、スイッチング素子の順番mを1イン
クリメントし(S373)、m番目のスイッチング素子
までオフする。つまり、まず1番目スイッチング素子T
61だけをオフし、分割抵抗R6は、抵抗R60、R6
1で構成される直列抵抗になる。
【0138】そして、このときにおけるサンプルホール
ド回路60の出力値SLVを取り込み(S374)、こ
の出力値SLVが、基準レベル領域(許容最低値VL
許容最高値VH )に入っていれば(S375)、ポート
P63の出力信号が立ち下がり(S376)、チップセ
レクト信号が出力され、アップダウンカウンタUDCの
カウント値が固定され、このときにEEPROM99が
カウンタUDCの値を格納し、通常監視に移る(S36
2)。
【0139】このときに、出力値SLVが、基準レベル
領域(許容最低値VL 〜許容最高値VH )に入っていな
ければ(S375)、スイッチング素子の順番mを1イ
ンクリメントし(S373)、2番目のスイッチング素
子T62までオフし(素子T61とT62とをオフし、
つまり分割抵抗R6は、抵抗R60、R61およびR6
2で構成される直列抵抗になり)、このときにおけるサ
ンプルホールド回路60の出力値SLVを取り込む(S
374)。そして、出力値SLVが基準レベル領域に入
っていれば(S375)、カウンタUDCのカウント値
が固定され、EEPROM99がカウンタUDCの値を
格納するが、出力値SLVが基準レベル領域に入ってい
なければ(S375)、3番目のスイッチング素子T6
3をもオフし(素子T61とT62とT63をオフし、
つまり、分割抵抗R6は、抵抗R60、R61、R62
およびR63で構成される直列抵抗になり)、出力値S
LVを取り込み、基準レベル領域に入っているか否かの
判断を行い、上記一連の動作(S371〜S375)を
出力値SLVが基準レベル領域に入るまで繰り返す。
【0140】このようにすれば、サンプルホールド回路
60の出力値SLVが基準レベル領域に入り、感度設定
が完了し、この感度設定動作が自動的に行われるので、
煙感知器の感度調整作業が容易になる。
【0141】なお、図17に示す実施例において、制御
回路C1は、チップセレクト信号とインクリメント信号
との両方を受けたときにカウンタUDCのカウント値を
EEPROM99に格納させるようにしているが、チッ
プセレクト信号のみを受けたときにカウンタUDCのカ
ウント値をEEPROM99に格納させるようにしても
よい。また、図17に示す実施例から、EEPROM9
9と制御回路C1を削除するようにしてもよく、このよ
うにしても、電源を落さない限りは、一旦設定された感
度調整状態を維持する。
【0142】また、図17に示す実施例における分割抵
抗R6において、複数の抵抗R61〜R6nのそれぞれ
と並列に複数のスイッチング手段T61〜T6nが接続
されているが、上記複数の抵抗を互いに並列に接続し、
それら複数の抵抗のそれぞれと直列にスイッチング手段
を接続するようにしてもよい。この複数の抵抗を互いに
並列に接続する場合、複数の抵抗が互いに異なる抵抗値
を有するようにしてもよい。
【0143】なお、上記実施例では増幅回路の出力信号
を抵抗分割したが、火災検出素子の出力信号そのもの、
増幅回路を2つ直列接続した場合における両増幅回路の
間の信号、またはサンプルホールド回路の出力信号の各
信号のレベルを、複数の分割比で抵抗分割するようにし
てもよい。
【0144】上記各実施例は減光式煙感知器についての
ものであるが、散乱光式煙感知器、イオン化式煙感知
器、熱感知器、炎感知器、臭い検知器、ガス検知器等
の、他の火災感知器に、上記各実施例を適用することが
できる。
【0145】なお、散乱光式煙感知器の場合は、発光素
子25からの光の散乱光を受光素子40が検出する点を
除けば、上記各実施例と同様である。イオン化式煙感知
器の場合は、上記各実施例において、送光部20を省略
し、受光素子40の代わりに、煙が流入するイオン化室
と基準抵抗(たとえば煙の入らないイオン化室)とで構
成され火災現象(煙)を検出するイオン化式の火災検出
素子を設け、その直列抵抗の出力信号を、増幅回路15
0、350、450に入力するようにすればよい。
【0146】また、熱感知器の場合は、火災現象である
熱を検出する火災検出素子として、たとえばサーミスタ
やダイオードを受光素子40の代わりに用い、送光部2
0を省略すればよい。臭い検知器やガス検知器の場合
は、火災現象として臭いやガスを検出する火災検出素子
として臭い検出素子やガス検出素子を設け、この代わり
に受光素子40を省略し、また、送光部20を省略すれ
ばよい。
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、煙感知器の感度調整作
業が非常に容易であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である減光式煙感知器SE
1を示すブロック図である。
【図2】上記第1実施例において、マイクロプロセッサ
MPU1の動作を示すフローチャートである。
【図3】上記第1実施例において、マイクロプロセッサ
MPU1の他の動作を示すフローチャートである。
【図4】上記第1実施例において、マイクロプロセッサ
MPU1の別の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例である減光式煙感知器SE
2を示すブロック図である。
【図6】上記第2実施例において、マイクロプロセッサ
MPU2の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施例である減光式煙感知器SE
3を示すブロック図である。
【図8】上記第3実施例において、マイクロプロセッサ
MPU3の動作を示すフローチャートである。
【図9】上記第3実施例において、マイクロプロセッサ
MPU3の他の動作を示すフローチャートである。
【図10】上記第3実施例において、マイクロプロセッ
サMPU3の別の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第4実施例である減光式煙感知器S
E4を示すブロック図である。
【図12】上記第4実施例において、マイクロプロセッ
サMPU4の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第5実施例である減光式煙感知器S
E5を示すブロック図である。
【図14】上記第5実施例において、マイクロプロセッ
サMPU5の動作を示すフローチャートである。
【図15】上記第5実施例において、マイクロプロセッ
サMPU5の他の動作を示すフローチャートである。
【図16】上記第5実施例において、マイクロプロセッ
サMPU5の別の動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第6実施例である減光式煙感知器S
E6を示すブロック図である。
【図18】上記第6実施例において、マイクロプロセッ
サMPU6の動作を示すフローチャートである。
【図19】従来の減光式煙感知器SEを示すブロック図
である。
【符号の説明】
SE1〜SE6…減光式煙感知器、 100、、200、300、400、500、600…
受光部、 40…受光素子、 150…増幅回路、 60…サンプルホールド回路、 MPU1、MPU2、MPU3、MPU4、MPU5、
MPU5…マイクロプロセッサ、 RL1、RL2…負荷抵抗、 180、280、380、480、580、680…R
OM、 P11〜P14、P21〜P24、P31〜P34、P
41〜P44、P51〜P54、P61〜P64…ポー
ト、 SLV…増幅回路の出力電圧。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災現象を検出する火災検出素子の出力
    信号を増幅回路が増幅し、この増幅回路の出力信号のレ
    ベルに応じて、火災現象を検出する火災感知器におい
    て、 上記増幅回路の増幅率を調整する増幅率調整抵抗として
    使用可能な複数の抵抗と;上記複数の抵抗のうちの少な
    くとも1つを、上記増幅率調整抵抗として切り換え接続
    する抵抗接続手段と;上記増幅回路の出力信号を入力
    し、この入力した信号のレベルを所定の基準レベル領域
    と比較するレベル比較手段と;上記増幅率調整抵抗とし
    て使用する抵抗の組合せを、上記抵抗接続手段を介して
    順次、変化させ、この組合せ変化過程で、上記レベル比
    較手段が入力した信号が上記所定の基準レベル領域に入
    っているときに、上記増幅率調整抵抗として使用してい
    る抵抗の組合せを感度調整完了時における増幅率調整抵
    抗とし、上記抵抗の組合せ変化を停止する増幅率調整抵
    抗制御手段と;を有することを特徴とする火災感知器。
  2. 【請求項2】 火災現象を検出する火災検出素子の出力
    信号を増幅回路が増幅し、この増幅回路の出力信号のレ
    ベルに応じて、火災現象を検出する火災感知器におい
    て、 上記増幅回路の増幅率を調整する増幅率調整抵抗として
    使用可能な複数の抵抗と;これら複数の抵抗のそれぞれ
    と並列または直列に接続されている複数のスイッチング
    手段と、アップ/ダウンカウンタと、このアップ/ダウ
    ンカウンタの出力信号を解読し、上記複数のスイッチン
    グ手段のうちで上記解読結果に応じたスイッチング手段
    を動作させるデコーダとを具備し、上記複数の抵抗のう
    ちの少なくとも1つを、上記増幅率調整抵抗として切り
    換え接続する抵抗接続手段と;上記増幅回路の出力信号
    を入力し、この入力した信号のレベルを所定の基準レベ
    ル領域と比較するレベル比較手段と;上記増幅率調整抵
    抗として使用する抵抗の組合せを、上記抵抗接続手段を
    介して順次、変化させ、この組合せ変化過程で、上記レ
    ベル比較手段が入力した信号が上記所定の基準レベル領
    域に入っているときに、上記増幅率調整抵抗として使用
    している抵抗の組合せを感度調整完了時における増幅率
    調整抵抗とし、上記抵抗の組合せ変化を停止する増幅率
    調整抵抗制御手段と;を有することを特徴とする火災感
    知器。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記レベル比較手段が入力した信号が上記所定の基準レ
    ベル領域に入っているときにおける上記アップ/ダウン
    カウンタの出力信号を記憶する不揮発性記憶手段を有
    し、上記不揮発性記憶手段に記憶されている上記アップ
    /ダウンカウンタの出力信号を電源起動時に読み出し、
    この読み出された信号に応じて、上記複数の抵抗のうち
    の少なくとも1つを、上記増幅率調整抵抗として切り換
    え接続することを特徴とする火災感知器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項にお
    いて、 上記増幅率調整抵抗制御手段は、上記複数の抵抗のいく
    つかによる第1の組合せによって上記増幅率調整抵抗を
    構成した場合における上記増幅回路の出力電圧値と、上
    記複数の抵抗の別のいくつかによる第2の組合せによっ
    て上記増幅率調整抵抗を構成した場合における上記増幅
    回路の出力電圧値とに基づいて、抵抗値対出力電圧値の
    特性曲線を想定し、この特性曲線と感度設定に必要な上
    記増幅回路の出力電圧とに応じて、望ましい増幅率調整
    抵抗値を演算し、この演算された増幅率調整抵抗値に応
    じて、アースに接続すべき抵抗を決定する手段であるこ
    とを特徴とする火災感知器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1項にお
    いて、 上記レベル比較手段と上記増幅率調整抵抗制御手段と
    は、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサ以外
    の回路で構成されているものであることを特徴とする火
    災感知器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1項にお
    いて、 上記増幅回路は、非反転差動増幅による演算増幅器を有
    するものであり、上記増幅率調整抵抗は、上記演算増幅
    器の反転入力端子とアースとの間に設けられる抵抗であ
    ることを特徴とする火災感知器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001356047A (ja) * 2000-06-14 2001-12-26 Hochiki Corp 炎検出装置およびその検知感度設定方法
JP2010175562A (ja) * 2010-04-28 2010-08-12 Hochiki Corp 炎検出装置およびその検知感度設定方法

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JP2001356047A (ja) * 2000-06-14 2001-12-26 Hochiki Corp 炎検出装置およびその検知感度設定方法
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