JPH08100706A - シリンダヘッドカバーの締結装置 - Google Patents
シリンダヘッドカバーの締結装置Info
- Publication number
- JPH08100706A JPH08100706A JP25910394A JP25910394A JPH08100706A JP H08100706 A JPH08100706 A JP H08100706A JP 25910394 A JP25910394 A JP 25910394A JP 25910394 A JP25910394 A JP 25910394A JP H08100706 A JPH08100706 A JP H08100706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder head
- head cover
- hole
- flange
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases or frames
- F02F7/006—Camshaft or pushrod housings
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
［目的］ シリンダヘッドに対するシリンダヘッドカバ
ーのボルトによる締付けをやり易くし、組付け作業を能
率よく行えるようにする。 ［構成］ シリンダヘッドカバー１１の四方の周壁１１
ｂの下端にフランジ１１ｃを複数間隔をおいて設け、各
フランジ１１ｃには中間のくびれ孔部と上下の拡大した
座ぐり孔部からなる縦孔１１ｅを設け、下側の座ぐり孔
部は四方の周壁１１ｂの下面に形成した凹所１１ｄにつ
なげ、この凹所１１ｄと下側の座ぐり孔部にはゴムパッ
キング１６を装着する一方、フランジ１１ｃの上側座ぐ
り孔部には上面にワッシヤ１８を固着したゴム緩衝駒１
９を一体成形して装着し、この緩衝駒１９とパッキング
１６の中心孔にボルト１７を挿入し、シリンダヘッドカ
バー１１をシリンダヘッドＨに対し気密に取り付ける。
その際、ボルト１７には余分な部品が付設されないた
め、ボルトの締め込みがやり易い。
ーのボルトによる締付けをやり易くし、組付け作業を能
率よく行えるようにする。 ［構成］ シリンダヘッドカバー１１の四方の周壁１１
ｂの下端にフランジ１１ｃを複数間隔をおいて設け、各
フランジ１１ｃには中間のくびれ孔部と上下の拡大した
座ぐり孔部からなる縦孔１１ｅを設け、下側の座ぐり孔
部は四方の周壁１１ｂの下面に形成した凹所１１ｄにつ
なげ、この凹所１１ｄと下側の座ぐり孔部にはゴムパッ
キング１６を装着する一方、フランジ１１ｃの上側座ぐ
り孔部には上面にワッシヤ１８を固着したゴム緩衝駒１
９を一体成形して装着し、この緩衝駒１９とパッキング
１６の中心孔にボルト１７を挿入し、シリンダヘッドカ
バー１１をシリンダヘッドＨに対し気密に取り付ける。
その際、ボルト１７には余分な部品が付設されないた
め、ボルトの締め込みがやり易い。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンにおけるシリ
ンダヘッドカバーの締結装置の改良に関する。
ンダヘッドカバーの締結装置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】エンジンに対するシリンダヘッドカバー
は図５，図６のようにシリンダヘッドＨ上に取り付けら
れ、シリンダヘッドＨ上に配設されるロッカアームａや
弁棒ｂ，カムシャフトｃ等からなる動弁機構Ｍが塵埃や
水滴で汚染するのを防いでおり、最近では軽量化のため
に合成樹脂（ポリアミド，ポリブチレンテレフタレー
ト，ポリプロピレン等）で作られることが多く、又シリ
ンダヘッドカバー１の内側には天井壁１ａに沿って中仕
切板２が架設されて分離室３が形成され、その分離室３
内において天井壁１ａと中仕切板２に下向き、上向きの
衝突板４ａ，４ｂが交互に設けられ、中仕切板２は一側
部にブローバイガスの入口２ａを有すると共に他側部に
オイルのドレン２ｂを備えていて、エンジンの作動中に
発生するブローバイガスを分離室３に導入し、ガス中に
含まれているオイルを分離する一方、オイルの除かれた
ガスをカバー他側部の出口パイプ５から吸気管側に戻す
ようにしている。
は図５，図６のようにシリンダヘッドＨ上に取り付けら
れ、シリンダヘッドＨ上に配設されるロッカアームａや
弁棒ｂ，カムシャフトｃ等からなる動弁機構Ｍが塵埃や
水滴で汚染するのを防いでおり、最近では軽量化のため
に合成樹脂（ポリアミド，ポリブチレンテレフタレー
ト，ポリプロピレン等）で作られることが多く、又シリ
ンダヘッドカバー１の内側には天井壁１ａに沿って中仕
切板２が架設されて分離室３が形成され、その分離室３
内において天井壁１ａと中仕切板２に下向き、上向きの
衝突板４ａ，４ｂが交互に設けられ、中仕切板２は一側
部にブローバイガスの入口２ａを有すると共に他側部に
オイルのドレン２ｂを備えていて、エンジンの作動中に
発生するブローバイガスを分離室３に導入し、ガス中に
含まれているオイルを分離する一方、オイルの除かれた
ガスをカバー他側部の出口パイプ５から吸気管側に戻す
ようにしている。
【０００３】そして、図７，図８のようにシリンダヘッ
ドカバー１の四方の壁１ｂの下面に凹所１ｄが角形環状
に形成され（但し、フランジ１ｃの部分ではねじ挿通用
の縦孔１ｅを囲むようになされている）、その凹所１ｄ
にはアクリルゴム，シリコンゴム，アクリロニトリルブ
タジェンゴム等のパッキング６が下端部をカバー下面か
ら突出する状態に圧入して装着され、又、四方の周壁１
ｂの下端には外方に張出すフランジ１ｃが複数間隔をお
いて設けられ、各フランジ１ｃにはばね挿通用の縦孔１
ｅがそれぞれ穿設されている。
ドカバー１の四方の壁１ｂの下面に凹所１ｄが角形環状
に形成され（但し、フランジ１ｃの部分ではねじ挿通用
の縦孔１ｅを囲むようになされている）、その凹所１ｄ
にはアクリルゴム，シリコンゴム，アクリロニトリルブ
タジェンゴム等のパッキング６が下端部をカバー下面か
ら突出する状態に圧入して装着され、又、四方の周壁１
ｂの下端には外方に張出すフランジ１ｃが複数間隔をお
いて設けられ、各フランジ１ｃにはばね挿通用の縦孔１
ｅがそれぞれ穿設されている。
【０００４】一方、締結用のボルト７（図８）には、金
属ワッシヤ９ａの下面にパッキング６と同じ材質で所要
肉厚の環状ゴム体９ｂを焼付け固着した緩衝駒９が嵌め
合わされていて、シリンダヘッドカバー１はその周囲に
フランジ１ｃがシリンダヘッドＨのフランジ部に重ね合
わされ、カバーフランジ１ｃの縦孔１ｅにボルト７を挿
入してシリンダヘッドＨのねじ孔にねじ込むことによ
り、下面の帯状パッング６と緩衝駒９の環状ゴム９ｂを
圧縮変形させながらシリンダヘッドカバー１をシリンダ
ヘッドＨに気密に取付けるようにしている。
属ワッシヤ９ａの下面にパッキング６と同じ材質で所要
肉厚の環状ゴム体９ｂを焼付け固着した緩衝駒９が嵌め
合わされていて、シリンダヘッドカバー１はその周囲に
フランジ１ｃがシリンダヘッドＨのフランジ部に重ね合
わされ、カバーフランジ１ｃの縦孔１ｅにボルト７を挿
入してシリンダヘッドＨのねじ孔にねじ込むことによ
り、下面の帯状パッング６と緩衝駒９の環状ゴム９ｂを
圧縮変形させながらシリンダヘッドカバー１をシリンダ
ヘッドＨに気密に取付けるようにしている。
【０００５】その際、シリンダヘッドカバー１の下面と
シリンダヘッドＨの上面との間に若干の隙間を形成し即
ちシリンダヘッドカバー１を浮かし気味にして、エンジ
ンの振動で両者がぶつかり合うのを防ぐと同時に金属ワ
ッシヤ９ａをカバーフランジ１ｃの表面から離して、両
者が打ち合うのを防いで騒音を出さないようにし、それ
と共にシリンダヘッドのねじ孔とカバーフランジの縦孔
１ｅの設定位置に多少のばらつきがあっても、環状ゴム
体１９ｂによって吸収しボルト７のねじ込みに支障がな
いようにしている。
シリンダヘッドＨの上面との間に若干の隙間を形成し即
ちシリンダヘッドカバー１を浮かし気味にして、エンジ
ンの振動で両者がぶつかり合うのを防ぐと同時に金属ワ
ッシヤ９ａをカバーフランジ１ｃの表面から離して、両
者が打ち合うのを防いで騒音を出さないようにし、それ
と共にシリンダヘッドのねじ孔とカバーフランジの縦孔
１ｅの設定位置に多少のばらつきがあっても、環状ゴム
体１９ｂによって吸収しボルト７のねじ込みに支障がな
いようにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置では、ボルトとワッシヤ付緩衝駒とが別部材である
ため、シリンダヘッドカバーの組付け作業時に、ボルト
の頭部だけを掴んでシリンダヘッドのねじ孔に合わせね
じ込みを行ういわゆる自動締付けを行なおうとすると、
緩衝駒がボルトから外れて、作業がやりにくく、常に工
具によりボルトの頭部を掴むと同時に緩衝駒を握らなけ
ればならず、能率が悪い上に部品管理上も厄介である。
又組付け作業時に緩衝駒が半径方向にずれた状態でボル
トを締付けると、締付けが充分に行われず、弛みを生じ
てしまう。
装置では、ボルトとワッシヤ付緩衝駒とが別部材である
ため、シリンダヘッドカバーの組付け作業時に、ボルト
の頭部だけを掴んでシリンダヘッドのねじ孔に合わせね
じ込みを行ういわゆる自動締付けを行なおうとすると、
緩衝駒がボルトから外れて、作業がやりにくく、常に工
具によりボルトの頭部を掴むと同時に緩衝駒を握らなけ
ればならず、能率が悪い上に部品管理上も厄介である。
又組付け作業時に緩衝駒が半径方向にずれた状態でボル
トを締付けると、締付けが充分に行われず、弛みを生じ
てしまう。
【０００７】そこで、この発明はボルトの自動締付けが
可能で、シリンダヘッドカバーの組付け作業を能率的に
やり易く、締付けを確実にすることを目的とする。
可能で、シリンダヘッドカバーの組付け作業を能率的に
やり易く、締付けを確実にすることを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的のもとにこの発
明は、シリンダヘッドカバーの締結装置として、シリン
ダヘッドカバーの四方の周壁の下端に外方に張出すフラ
ンジを設け、フランジには中間のくびれ孔部と上下の拡
大した座ぐり孔部からなる縦孔を設け、下側の座ぐり孔
部は周壁の下面に形成した四方をめぐる凹所につなげ、
この凹所とフランジ縦孔の下側座ぐり孔部には、ゴム材
からなるパッキングを下端部をカバー下面から突出させ
て一体成形して装着する一方、フランジの上側座ぐり孔
部には同じゴム材からなり上面にワッシヤを取付けた緩
衝駒を一体成形して装着し、上記緩衝駒及びパッキング
に設けた中心孔にボルトを挿通してシリンダヘッドカバ
ーをシリンダヘッドに取付けることを特徴としている。
明は、シリンダヘッドカバーの締結装置として、シリン
ダヘッドカバーの四方の周壁の下端に外方に張出すフラ
ンジを設け、フランジには中間のくびれ孔部と上下の拡
大した座ぐり孔部からなる縦孔を設け、下側の座ぐり孔
部は周壁の下面に形成した四方をめぐる凹所につなげ、
この凹所とフランジ縦孔の下側座ぐり孔部には、ゴム材
からなるパッキングを下端部をカバー下面から突出させ
て一体成形して装着する一方、フランジの上側座ぐり孔
部には同じゴム材からなり上面にワッシヤを取付けた緩
衝駒を一体成形して装着し、上記緩衝駒及びパッキング
に設けた中心孔にボルトを挿通してシリンダヘッドカバ
ーをシリンダヘッドに取付けることを特徴としている。
【０００９】
【実施例】以下図１ないし図４を参照してこの発明の実
施例につき説明する。図１はエンジンの上端部の横断面
を示すものであり、１１は縦長な箱状のシリンダヘッド
カバーで、前記のようにポリアミド，ポリブチレンテレ
フタレート，ポリプロピレン等の合成樹脂で作られ、エ
ンジンの軽合金製のシリンダヘッドＨ上に後述のように
取付けられ、シリンダヘッドＨ上に配設されたロッカア
ームａや弁棒ｂ，カムシャフトｃ等からなる動弁機構Ｍ
をおおって、これが塵埃，水滴等により汚染するのを防
いでおり、それと共にシリンダヘッドカバー１１の内側
には天井壁１１ａに沿って合成樹脂板やアルミ板，鉄板
等の中仕切板１２が架設されて分離室１３が形成され、
その分離室１３内において天井壁１１ａと中仕切板１２
に複数の下向き，上向きの衝突板１４ａ，１４ｂが交互
に設けられ、中仕切板１２は長手方向の一側部にブロー
バイガスの入口１２ａを有すると共に他端部にオイルの
ドレン１２ｂを備えていて、エンジンの作動中にその内
部に生じるブローバイガスを分離室１３に導入して、ガ
ス中に含まれいるオイルを分離し、オイルの除かれたガ
スをカバー他側部の出口パイプ１５から吸気管側に戻す
ようにしている。
施例につき説明する。図１はエンジンの上端部の横断面
を示すものであり、１１は縦長な箱状のシリンダヘッド
カバーで、前記のようにポリアミド，ポリブチレンテレ
フタレート，ポリプロピレン等の合成樹脂で作られ、エ
ンジンの軽合金製のシリンダヘッドＨ上に後述のように
取付けられ、シリンダヘッドＨ上に配設されたロッカア
ームａや弁棒ｂ，カムシャフトｃ等からなる動弁機構Ｍ
をおおって、これが塵埃，水滴等により汚染するのを防
いでおり、それと共にシリンダヘッドカバー１１の内側
には天井壁１１ａに沿って合成樹脂板やアルミ板，鉄板
等の中仕切板１２が架設されて分離室１３が形成され、
その分離室１３内において天井壁１１ａと中仕切板１２
に複数の下向き，上向きの衝突板１４ａ，１４ｂが交互
に設けられ、中仕切板１２は長手方向の一側部にブロー
バイガスの入口１２ａを有すると共に他端部にオイルの
ドレン１２ｂを備えていて、エンジンの作動中にその内
部に生じるブローバイガスを分離室１３に導入して、ガ
ス中に含まれいるオイルを分離し、オイルの除かれたガ
スをカバー他側部の出口パイプ１５から吸気管側に戻す
ようにしている。
【００１０】そして、シリンダヘッドカバー１１の四方
の周壁１１ｂの下端には外方に張り出すフランジ１１ｃ
が複数所定の間隔をおいて設けられ、それらのフランジ
１１ｃには、図２のようにフランジ１１ｃの肉厚をほぼ
三等分し、中間のくびれてはいるがボルト１７の直径よ
り大径のくびれ孔部１１ｅ2 とその上下にあって拡大し
た座ぐり孔部１１ｅ1 ，１１ｅ3 とで断面エ字形をなし
た縦孔１１ｅが設けられており、又、周壁１１ｂの下面
には四方をめぐり、かつフランジ１１ｃの部分では下側
の座ぐり孔部１１ｅ3 に高さを同じくしてつながる凹所
１１ｄが形成されている。
の周壁１１ｂの下端には外方に張り出すフランジ１１ｃ
が複数所定の間隔をおいて設けられ、それらのフランジ
１１ｃには、図２のようにフランジ１１ｃの肉厚をほぼ
三等分し、中間のくびれてはいるがボルト１７の直径よ
り大径のくびれ孔部１１ｅ2 とその上下にあって拡大し
た座ぐり孔部１１ｅ1 ，１１ｅ3 とで断面エ字形をなし
た縦孔１１ｅが設けられており、又、周壁１１ｂの下面
には四方をめぐり、かつフランジ１１ｃの部分では下側
の座ぐり孔部１１ｅ3 に高さを同じくしてつながる凹所
１１ｄが形成されている。
【００１１】そこで、カバー周壁１１ｂ下面の凹所１１
ｄ及び各フランジ１１ｃの縦孔１１ｅには、アクリルゴ
ム，シリコンゴム，アクリロニトリルブタジェンゴム等
の液状のゴム材が充填され、一体成形によりシリンダヘ
ッドカバー１１に装着されるが、その際、周壁１１ｂの
下面の凹所１１ｄ及び各フランジ１１ｃの下側座ぐり孔
部１１ｅ3 の部分では、下端部が周壁下面より突出する
状態に装着（尤も、フランジ１１ｃの部分には成形時に
ボルトを遊嵌できる大きさの中心孔が作られる）されて
パッキング１６をなし、又各フランジ１１ｃの上側座ぐ
り孔部１１ｅ1では上面がフランジ表面に一致させると
共に上面にはやや小径の金属ワッシヤ１８が焼付け固着
されて緩衝駒１９をなし、下のパッキング１６と上の緩
衝駒１９とは中間のくびれ部によってつながれている。
ｄ及び各フランジ１１ｃの縦孔１１ｅには、アクリルゴ
ム，シリコンゴム，アクリロニトリルブタジェンゴム等
の液状のゴム材が充填され、一体成形によりシリンダヘ
ッドカバー１１に装着されるが、その際、周壁１１ｂの
下面の凹所１１ｄ及び各フランジ１１ｃの下側座ぐり孔
部１１ｅ3 の部分では、下端部が周壁下面より突出する
状態に装着（尤も、フランジ１１ｃの部分には成形時に
ボルトを遊嵌できる大きさの中心孔が作られる）されて
パッキング１６をなし、又各フランジ１１ｃの上側座ぐ
り孔部１１ｅ1では上面がフランジ表面に一致させると
共に上面にはやや小径の金属ワッシヤ１８が焼付け固着
されて緩衝駒１９をなし、下のパッキング１６と上の緩
衝駒１９とは中間のくびれ部によってつながれている。
【００１２】参考までに、上記ゴム材を装着するやり方
の一例を示せば図４（この例では左半部）のとおりであ
り、別工程で成形されたシリンダヘッドカバー１１（周
壁の下面には凹所１１ｄが作られ、各フランジ１１ｃに
はエ字形の縦孔１１ｅが作られている）を上型Ｄ1 と下
型Ｄ2 （カバーの凹所１１ｄに対向する浅いくぼみを持
つと共に各フランジ１１ｃの縦孔１１ｅに対向する部分
にはボト挿通用の中心孔を作る突起を備えている）の間
に挟み込み、上型Ｄ1 又は下型Ｄ2 の注入路を介し液状
ゴムを周壁下面の凹所１１ｄ及びフランジの縦孔１１ｅ
に充填する。
の一例を示せば図４（この例では左半部）のとおりであ
り、別工程で成形されたシリンダヘッドカバー１１（周
壁の下面には凹所１１ｄが作られ、各フランジ１１ｃに
はエ字形の縦孔１１ｅが作られている）を上型Ｄ1 と下
型Ｄ2 （カバーの凹所１１ｄに対向する浅いくぼみを持
つと共に各フランジ１１ｃの縦孔１１ｅに対向する部分
にはボト挿通用の中心孔を作る突起を備えている）の間
に挟み込み、上型Ｄ1 又は下型Ｄ2 の注入路を介し液状
ゴムを周壁下面の凹所１１ｄ及びフランジの縦孔１１ｅ
に充填する。
【００１３】しかして、カバー周壁１１ｂの下端の各フ
ランジ１１ｃをシリンダヘッドＨ周縁のフランジ部に重
ね合わせ、締結用のボルト１７を緩衝駒１９とパッキン
グ１６に設けられている中心孔に挿通し、シリンダヘッ
ドＨのねじ孔にねじ込むことにより、緩衝駒１９ともど
も周壁１１ｂ下面のパッキング１６が圧縮変形し、シリ
ンダヘッドカバー１１はシリンダヘッドＨに対し所定の
隙間を作って気密に取付けられる。
ランジ１１ｃをシリンダヘッドＨ周縁のフランジ部に重
ね合わせ、締結用のボルト１７を緩衝駒１９とパッキン
グ１６に設けられている中心孔に挿通し、シリンダヘッ
ドＨのねじ孔にねじ込むことにより、緩衝駒１９ともど
も周壁１１ｂ下面のパッキング１６が圧縮変形し、シリ
ンダヘッドカバー１１はシリンダヘッドＨに対し所定の
隙間を作って気密に取付けられる。
【００１４】この場合、緩衝駒１９はシリンダヘッドカ
バー１１に一体に作られているので、シリンダヘッドカ
バー１１の組付けに当たり、工具によりボルト１７の頭
部だけを掴んで締め込みを行えばよいので、作業が能率
的になる。
バー１１に一体に作られているので、シリンダヘッドカ
バー１１の組付けに当たり、工具によりボルト１７の頭
部だけを掴んで締め込みを行えばよいので、作業が能率
的になる。
【００１５】図３は装着ゴム体における上側の緩衝駒１
９と下側のパッキング１６を結合しないで、分離してフ
ランジ１１ｃに装着するようにした例で、この場合に
は、図４の右半部に示すようにしてパッキング１６と緩
衝駒１９がシリンダヘッドカバー１１に一体成形され
る。
９と下側のパッキング１６を結合しないで、分離してフ
ランジ１１ｃに装着するようにした例で、この場合に
は、図４の右半部に示すようにしてパッキング１６と緩
衝駒１９がシリンダヘッドカバー１１に一体成形され
る。
【００１６】なお、図示の例ではカバー周壁１１ｂの下
端にフランジ１１ｃを複数張り出すようにしたものを示
したが、これは全周的に設けるようにしてもよく、その
場合には複数の縦孔１１ｅを所定の位置に設けることに
なる。又、図示の例ではシリンダヘッドカバー１１の内
側に中仕切板１２を設けて、分離室１３を作り、そこに
エンジン内に生じるブローバイガスを導入して、ガスか
らオイルを分離するようにしたものを示したが、必ずし
もこのようにする必要はなく、又シリンダヘッドカバー
１１は合成樹脂だけでなく、軽合金，鉄材等で作るよう
にしてもよい。
端にフランジ１１ｃを複数張り出すようにしたものを示
したが、これは全周的に設けるようにしてもよく、その
場合には複数の縦孔１１ｅを所定の位置に設けることに
なる。又、図示の例ではシリンダヘッドカバー１１の内
側に中仕切板１２を設けて、分離室１３を作り、そこに
エンジン内に生じるブローバイガスを導入して、ガスか
らオイルを分離するようにしたものを示したが、必ずし
もこのようにする必要はなく、又シリンダヘッドカバー
１１は合成樹脂だけでなく、軽合金，鉄材等で作るよう
にしてもよい。
【００１７】
【発明の効果】この発明はシリンダヘッド上に配設され
る動弁機構をおおうシリンダヘッドカバーの締結装置と
して、上述のように構成されているので、シリンダヘッ
ドに対するシリンダヘッドカバーの組付けに当たり、工
具によりボルトの頭部を掴むだけで、容易にボルトをシ
リンダヘッドのねじ孔にねじ込むことができ、いわゆる
自動締め付けが可能であって、組付け作業を能率的に行
うことができ、そして、ボルトには余分な部品を付属さ
せないので、組付けに当たって部品管理がやり易い。又
緩衝駒はシリンダヘッドカバーと一体になっているた
め、従来のようにボルトとの心ずれを起す恐れなく、ボ
ルトの締付けが確実に行われ、弛みを生じない。
る動弁機構をおおうシリンダヘッドカバーの締結装置と
して、上述のように構成されているので、シリンダヘッ
ドに対するシリンダヘッドカバーの組付けに当たり、工
具によりボルトの頭部を掴むだけで、容易にボルトをシ
リンダヘッドのねじ孔にねじ込むことができ、いわゆる
自動締め付けが可能であって、組付け作業を能率的に行
うことができ、そして、ボルトには余分な部品を付属さ
せないので、組付けに当たって部品管理がやり易い。又
緩衝駒はシリンダヘッドカバーと一体になっているた
め、従来のようにボルトとの心ずれを起す恐れなく、ボ
ルトの締付けが確実に行われ、弛みを生じない。
【図１】この発明の実施例の横断面図。
【図２】カバー締め付け部分の一例の拡大断面図。
【図３】カバー締め付け部分の変更例の断面図。
【図４】カバーにパッキングと緩衝駒を一体成形するや
り方の説明図。
り方の説明図。
【図５】従来装置の長手方向の断面図。
【図６】従来装置の横断面図。
【図７】従来のシリンダヘッドカバーの下面図。
【図８】従来のカバー締め付け部分の断面図。
１１ シリンダヘッドカバー １１ａ 天井壁 １１ｂ 周囲壁 １１ｃ フランジ １１ｄ 凹所 １１ｅ 縦孔 １１ｅ1 座ぐり孔部 １１ｅ2 くびれ孔部 １１ｅ3 座ぐり孔部 １２ 中仕切板 １３ 分離室 １６ パッキング １７ ボルト １９ 緩衝駒 Ｈ シリンダヘッド
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダヘッドカバーの四方の周壁の下
端に外方に張出すフランジを設け、フランジには中間の
くびれ孔部と上下の拡大した座ぐり孔部からなる縦孔を
設け、下側の座ぐり孔部は周壁の下面に形成した四方を
めぐる凹所につなげ、この凹所とフランジ縦孔の下側座
ぐり孔部には、ゴム材からなるパッキングを下端部をカ
バー下面から突出させて一体成形して装着する一方、各
フランジの上側座ぐり孔部には同じゴム材からなり上面
にワッシヤを取付けた緩衝駒を一体成形して装着し、上
記緩衝駒及びパッキングに設けた中心孔にボルトを挿通
してシリンダヘッドカバーをシリンダヘッドに取付ける
ことを特徴とするシリンダヘッドカバーの締結装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25910394A JPH08100706A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | シリンダヘッドカバーの締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25910394A JPH08100706A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | シリンダヘッドカバーの締結装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08100706A true JPH08100706A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17329371
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25910394A Pending JPH08100706A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | シリンダヘッドカバーの締結装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08100706A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1172543A2 (en) * | 2000-07-11 | 2002-01-16 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Seal structure between cylinder head and head cover in engine |
| CN101956623A (zh) * | 2010-04-13 | 2011-01-26 | 力帆实业(集团)股份有限公司 | 一种气缸头组件 |
| CN103978347A (zh) * | 2014-05-26 | 2014-08-13 | 张家港市锦力标准件制造有限公司 | 一种羽子板螺栓的生产工艺 |
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1994
- 1994-09-29 JP JP25910394A patent/JPH08100706A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1172543A2 (en) * | 2000-07-11 | 2002-01-16 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Seal structure between cylinder head and head cover in engine |
| EP1172543B1 (en) * | 2000-07-11 | 2006-09-27 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Seal structure between cylinder head and head cover in engine |
| CN101956623A (zh) * | 2010-04-13 | 2011-01-26 | 力帆实业(集团)股份有限公司 | 一种气缸头组件 |
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